Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP4207283B2 - 胎児染色体異常の判別方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP4207283B2 - 胎児染色体異常の判別方法 - Google Patents

胎児染色体異常の判別方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4207283B2
JP4207283B2 JP02532099A JP2532099A JP4207283B2 JP 4207283 B2 JP4207283 B2 JP 4207283B2 JP 02532099 A JP02532099 A JP 02532099A JP 2532099 A JP2532099 A JP 2532099A JP 4207283 B2 JP4207283 B2 JP 4207283B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
afp
sugar chain
lectin
chain structure
fetoproteins
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02532099A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11287805A (ja
Inventor
律 山本
慎二 里村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
Original Assignee
Wako Pure Chemical Industries Ltd
Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wako Pure Chemical Industries Ltd, Fujifilm Wako Pure Chemical Corp filed Critical Wako Pure Chemical Industries Ltd
Priority to JP02532099A priority Critical patent/JP4207283B2/ja
Publication of JPH11287805A publication Critical patent/JPH11287805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4207283B2 publication Critical patent/JP4207283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、より簡便な胎児染色体異常の判別方法、特に胎児ダウン症候群の簡便な判別方法を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
ダウン症候群は、染色体異常症候群の一つとして広く知られている。ダウン症候群に於いてみられる染色体異常は常染色体異常であり、21番染色体が3つあるトリソミー21型が95%を占め、4%が21番染色体の転移型、残り1%がモザイク型である。臨床症状としては典型的な特有の顔貌、身体発育のおくれ、重度の知的障害が多い。
【0003】
ダウン症候群の出生前診断としては、例えば受胎10〜20週の羊水穿刺して、細胞の染色体を調べることにより胎児が21トリソミーであるかどうかを検査する方法が一般的である。しかしながら、羊水穿刺は、診断効率は高いが、0.5〜1%の確率で流産を引き起こすという問題がある。また、超音波診断法、絨毛検査等の方法もあるがそれぞれ信頼度が低い、胎児に障害を与える可能性がある、等の問題点を有している。その他、母体の血液成分の測定に基づいて行う種々のスクリーニング法が開発されており、特に母親の年齢と、母体血中のα-フェトプロテイン(AFP)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)及び非抱合エストリオール(uE3)の濃度とから危険率を算出する方法が広く使用されている(Wald NJ, Densem JW, Smith D, Klee GG: Four-Marker Serum Screening For Down's Syndrome. Prenat. Diagn, 1994;14:707-716)。その他にも、例えば特表平8-500181号公報には、妊婦の母体血液を乾燥処理した後、hCGレベルを基準値と比較する方法、及びAFPレベルの値も併用する方法が記載されている。また、特許第2525474号公報には、母体の血清サンプルのuE3、プロゲステロン、16α-ヒドロキシデヒドロエピアンドロステロン等の含有値を測定する方法に於いて、AFPの測定も併せて行う方法が開示されている。また、特開平2-5895号公報には、妊婦の血清、羊水等の細胞外体液中のSOD-1濃度を測定する方法等が記載されている。しかしながら、これらの方法は、測定結果の解析が煩雑なこと、感度が60〜70%と依然低いこと、体重、糖尿病の有無、喫煙の習慣の有無等母体条件の影響を受けやすいこと等の問題点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した如き状況に鑑みなされたもので、母体及び胎児に対する安全性に優れ、検査結果の信頼性も高い胎児染色体異常の判別方法、及びこれに用いられる試薬又はキットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、妊婦の体液中に存在するAFP類を糖鎖構造の違いに基づいて分画した後、特定糖鎖構造を有するAFP類の一つ又はそれ以上を測定し、その測定結果に基づいて判別することを特徴とする、胎児染色体異常の判別のためのデータを得るための方法の発明である。
また、本発明は、AFP類の少なくとも一つの特定糖鎖構造を認識し得るタンパク質を含有して成る、胎児染色体異常の判別用試薬の発明である。
更に、本発明は、妊婦の体液中に存在するAFP類を糖鎖構造の違いに基づいて分画した後、総AFP量中の、特定糖鎖構造を有するAFP類の一つ又はそれ以上の割合を測定し、その測定結果に基づいて判別することを特徴とする、胎児染色体異常の判別のためのデータを得るための方法の発明である。
更にまた、本発明は、(1)AFP類の少なくとも一つの特定糖鎖構造を認識し得るレクチン、及び(2)抗AFP抗体、を含んで成る、胎児染色体異常判別用キットの発明である。
また、本発明は、(1)AFP類の少なくとも一つの特定糖鎖構造を認識し得るレクチン、(2)当該レクチンの結合の有無に関わらず全てのAFP類に結合し得る抗AFP抗体及び(3)当該レクチンが結合したAFP類には反応性が低いが、当該レクチンが結合していないAFP類には反応性が高い抗AFP抗体、を含んで成る、胎児染色体異常判別用キットの発明である。
【0006】
即ち、本発明者等は、母体及び胎児に対する影響がなく、検査結果の信頼性も高く、且つ簡便な胎児染色体異常の判別方法を確立すべく鋭意研究の結果、妊婦の体液中に存在する特定の糖鎖構造を有するAFP類を測定することにより、胎児染色体異常の危険度を信頼性高く判別することができることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0007】
AFPは、胎児血清或いは肝細胞癌、ヨークサック腫瘍等の悪性腫瘍で発現される癌胎児性糖タンパク質であり、各種肝疾患診断の重要な指標の一つとして良く用いられている。
【0008】
AFPは、一般には1分子あたり1本のアスパラギン結合型(N-グリコシド型)の二本鎖複合型糖鎖(コンプレックス二本鎖)を有する。そのため、AFPは、オリゴ糖に対する特異性が異なるレクチンを用いた親和電気泳動で分画されたAFPバンドを抗体親和転写法で検出する方法により異なる糖鎖を持つAFPに分画することができる。例えばコンカナバリンA(ConA)を用いた場合、AFPはその糖鎖の種類によりAFP-C1、AFP-C2に分画される。レンズマメレクチン(LCA)を用いた場合は、AFP-L1、AFP-L2、AFP-L3に分画される。インゲンマメレクチンE4(PHA-E4)を用いると、AFP-P1〜AFP-P5に分画され、AFP-P3よりも移動度が速いAFP-P3fも出現する。カブトムシ幼虫レクチン(alloA)では、AFP-A1、AFP-A2、AFP-A3に分画され、AFP-A1より移動度が遅いAFP-A1sが出現することもある。ヒママメレクチン(RCA-120)を用いた場合、AFP-R1、AFP-R2、AFP-R3に分画され、AFP-R1より移動度が速いAFP-R1fが出現することもある。ダツラレクチン(DSA)では、AFP-D1〜AFP-D6に分画される。ヒイロチャワンタケレクチン(AAL)では、AFP-AA1〜AFP-AA4に分画される(武田和久,「臨床検査」vol.39,No.1,p.66-70(1995)、Shimizu K.,Clin.Chim.Acta.,254,23-40(1996))。
【0009】
AFPは、妊娠時に羊水及び母体血清で高値を示すことが知られている。これは未成熟の胎児肝臓でAFPが生産されるためである。即ち、胎生期の初期には肝臓でコアのN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)がフコシル化されたもの、及びマンノース(Man)α1→6分岐側のガラクトース(Gal)が露出したモノシアロAFPが比較的多く作られる。また、妊娠初期の羊水中にはバイセクト(bisect)型のGlcNAcを有するAFPが出現する。胎児が成長し肝臓が成熟するにつれ、AFPの生成は低下する。一方、成人では通常血清AFP濃度は10ng/ml以下であるので、妊娠時に母体血清中に出現するAFPの大部分は胎児に由来していると考えられている。
【0010】
本発明に係るAFP類としては、特定の糖鎖構造を有するものが好ましく挙げられ、特定の糖鎖構造としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
1.下記式1で示されるコンプレックス2本鎖
【0011】
【式1】
Figure 0004207283
【0012】
2.コンプレックス2本鎖が変異したもの
▲1▼糖が付加したもの
i)還元末端のGlcNAcへフコースがα1→6結合で付加したもの
具体的には、例えば下記式2で示されるもの等が挙げられる。
【0013】
【式2】
Figure 0004207283
【0014】
ii)α1→6,α1→3及びβ1→4結合を有するManへGlcNAcがβ1→4結合で付加したもの
【0015】
具体的には、例えば下記式3で示されるもの等が挙げられる。
【式3】
Figure 0004207283
【0016】
iii)β1→2及びα1→6結合を有するMan又は/及びβ1→2及びα1→3結合を有するManへ糖鎖が付加して3本鎖、4本鎖構造となったもの
【0017】
▲2▼糖が脱離したもの
i)末端シアル酸が欠如したもの
具体的には、例えば下記式4〜7で示されるもの等が挙げられる。
【0018】
【式4】
Figure 0004207283
【0019】
【式5】
Figure 0004207283
【0020】
【式6】
Figure 0004207283
【0021】
【式7】
Figure 0004207283
【0022】
ii)非還元末端側Galが欠如したもの
具体的には、例えば下記式8で示されるもの等が挙げられる。
【0023】
【式8】
Figure 0004207283
【0024】
▲3▼糖が付加及び脱離したもの
具体的には、例えば下記式9で示されるもの等が挙げられる
【0025】
【式9】
Figure 0004207283
【0026】
▲4▼末端シアル酸の結合様式が変異したもの(通常はα2→6結合で付加、変異はα2→3結合で付加)
具体的には、例えば下記式10で示されるもの等が挙げられる。
【式10】
Figure 0004207283
【0027】
また、本発明に係る特定の糖鎖構造を有するAFP類には、各種レクチンによって分画されるものも含まれ、具体的には、例えばConAを用いて分画されるAFP-C1,AFP-C2、LCAを用いて分画されるAFP-L1,AFP-L2,AFP-L3、PHA―E4を用いて分画されるAFP-P1,AFP-P2,AFP-P3,AFP-P4,AFP-P5,AFP-P3f、alloAを用いて分画されるAFP-A1,AFP-A2,AFP-A3,AFP-A1s、RCA−120を用いて分画されるAFP-R1,AFP-R2,AFP-R3,AFP-R1f,AFP-R3f、DSAを用いて分画されるAFP-D1,AFP-D2,AFP-D3,AFP-D4,AFP-D5,AFP-D6,AFP-D7、AALを用いて分画されるAFP-AA1,AFP-AA2,AFP-AA3,AFP-AA4等が挙げられるが、これらに限定されない。また、用いられるレクチン、及びAFP類もこれらに限定されない。
【0028】
尚、式1で示されるコンプレックス2本鎖の糖鎖構造を有するAFP類は、レクチンを用いて分画した場合、例えばAFP-C2,AFP-L2,AFP-P2,AFP-A3,AFP-R1等に分画される。式2で示される糖鎖構造を有するAFP類はAFP-C2,AFP-L3,AFP-P2,AFP-A3,AFP-R1等に分画される。式3、式4及び式9で示される糖鎖構造を有するAFP類はAFP-C1,AFP-P5,AFP-A3,AFP-R3等に分画される。式5で示される糖鎖構造を有するAFP類はAFP-C2,AFP-P4,AFP-A3,AFP-R2等に分画される。式6で示される糖鎖構造を有するAFP類はAFP-C2,AFP-P4等に分画される。式7及び式8で示される糖鎖構造を有するAFP類はAFP-C2,AFP-P3,AFP-A3等に分画される。式10で示される糖鎖構造を有するAFP類はAFP-C2,AFP-P5,AFP-A3,AFP-R1等に分画される。また、上記以外のレクチンを用いて分画すれば、これらAFP類は、使用したレクチンの性質に従って、種々の画分に分画される。
【0029】
また、特定の糖鎖構造を有するAFP類を測定するに当たっては、AFP類を予め、例えばシアリダーゼ、N-アセチルヘキソサミニダーゼ、ガラクトシダーゼ、フコシダーゼ等の糖加水分解酵素により処理してから、測定に供してもよい。例えば18トリソミー、21トリソミー(=胎児ダウン症候群)等の常染色体異常を判別する場合には、これら特定の糖鎖構造を有するAFP類の中でも、例えばLCA、PHA―E4、ConA等のレクチンで分画されるものが好ましく挙げられ、より好ましくはAFP-L2、AFP-L3、AFP-P4、AFP-P5、AFP-C1等が挙げられる。また、性染色体異常を判別する場合には、例えばLCA等で分画されるAFP類が好ましく挙げられ、より好ましくはAFP-L2、AFP-L3等が挙げられる。
【0030】
本発明に係る測定用試料として用いられる母体液としては、羊水、血漿、又は血清等が挙げられる。また、母体液としては、妊娠週数10〜20週の範囲にある妊婦から採取されたものが通常用いられる。
【0031】
本発明に係る特定の糖鎖構造を有するAFP類の糖鎖構造或いはその近傍を認識することができるタンパク質としては、例えばレクチン類、抗体等が挙げられる。このようなレクチン類としては、例えばConA,LCA,alloA,RCA−120,DSA,AAL,PHA−E4,エンドウマメレクチン,ピーナッツレクチン,小麦胚芽レクチン等が挙げられ、測定しようとするAFP類の特定の糖鎖構造に合わせて適宜選択して用いられる。中でも、ConA,LCA及びPHA−E4が好ましく用いられる。
【0032】
抗体としては、AFP類の特定の糖鎖構造或いはその近傍に対する抗体であれば何れにてもよく、特に限定されない。例えばポリクローナル抗体でもモノクローナル抗体でも何れにてもよく、これらを単独で或はこれらを適宜組み合わせて用いる等は任意である。尚、均一の性質を有する抗体の特異性を考慮すると、ポリクローナル抗体よりもモノクローナル抗体の方が好ましい。また、これら抗体は、要すればペプシン,パパイン等の酵素を用いて消化してF(ab')2、Fab'、或はFabとして使用してもよい。さらに抗体には種々の物質、例えば酵素免疫測定法(EIA)に於いて用いられるアルカリホスファターゼ,β-ガラクトシダーゼ,ペルオキシダーゼ,マイクロペルオキシダーゼ,グルコースオキシダーゼ,グルコース-6-リン酸脱水素酵素,アセチルコリンエステラーゼ,リンゴ酸脱水素酵素,ルシフェラーゼ等の酵素類、例えば放射免疫測定法(RIA)で用いられる99mTc,131I,125I,14C,3H等の放射性同位元素、例えば蛍光免疫測定法(FIA)で用いられるフルオレセイン,ダンシル,フルオレスカミン,クマリン,ナフチルアミン或はこれらの誘導体等の蛍光性物質、例えばルシフェリン,イソルミノール,ルミノール,ビス(2,4,6-トリフロロフェニル)オキザレート等の発光性物質、例えばフェノール,ナフトール,アントラセン或はこれらの誘導体等の紫外部に吸収を有する物質、例えば4-アミノ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-オキシル,3-アミノ-2,2,5,5-テトラメチルピロリジン-1-オキシル,2,6-ジ-t-ブチル-α-(3,5-ジ-t-ブチル-4-オキソ-2,5-シクロヘキサジエン-1-イリデン)-p-トリルオキシル等のオキシル基を有する化合物に代表されるスピンラベル化剤としての性質を有する物質等の標識物質、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等を用いて抗原抗体複合物を分離する際に当該複合体の例えば分子量、疎水性、等電点等の性質を変化させて、当該複合体とその他の成分とをより明確に分離させ得る性質を有する物質(以下、分離向上物質と略記する。)、具体的には例えばα−キモトリプシノーゲン,β−ガラクトシダーゼ,リゾチーム,チトクロームc,トリプシンインヒビター等のタンパク質、例えばフェニルアラニン,プロリン,アルギニン,リジン,アスパラギン酸,グルタミン酸等のアミノ酸を含むペプチド、例えば臭素,塩素,沃素等のハロゲン原子、例えばポリエチレングリコール等の合成高分子、例えばポリグルタミン酸,ポリアスパラギン酸,ポリリジン,ポリアルギニン,ポリフェニルアラニン,ポリチロシン等のポリアミノ酸、例えば特開平9-301995号公報に開示された、例えば硫酸、リン酸等の強酸に由来する残基を少なくとも3個有するポリペプチド、炭素数3〜10のアルキル鎖、例えばパルミチン酸,オレイン酸,ステアリン酸等の脂肪酸、例えばN-(ε-マレイミドカプロイルオキシ)スクシンイミド[N-(ε-maleimidocaproyloxy)succinimide](EMCS),N-スクシンイミヂル-6-マレイミドヘキサノエイト(N-Succinimidyl-6-maleimidohexanoate),ビスマレイミドヘキサン(Bismaleimidohexane)(BMH),オクチルアミン等の第1抗体に結合し得る反応基を有し且つ疎水性若しくはイオン性を有する化学物質等を導入して使用してもよい。
【0033】
本発明に係る特定の糖鎖構造を有するAFP類の測定方法の具体例としては、例えばAFP類の特定の糖鎖構造を認識し得るタンパク質(例えばレクチン類や抗体等)を用いる方法等が挙げられる。より具体的には、自体公知の、抗AFP抗体やAFPの特定の糖鎖構造を認識し得るタンパク質としてレクチンを用いるレクチン親和電気泳動法、レクチンアフィニティーカラムクロマトグラフィーを用いる方法、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いる方法等が挙げられる。これら自体公知の方法に関しては、各種キットが市販されているので、それを用いて行ってもよい。
【0034】
レクチン親和電気泳動法は、例えば以下のようにして行えばよい。
即ち、先ず試料をAFP類の特定糖鎖構造を認識し得るレクチンを含有するゲルで電気泳動し、AFP類の画分を得る。次いで抗AFP抗体、酵素で標識された、抗AFP抗体に対する抗体で処理し、ゲルを洗浄後、酵素基質を含有する溶液で処理して酵素反応により発色させ、次いでデンシトメーター等で各画分の吸収を測定する。総AFP面積に対するAFP類画分のピーク面積の百分率を、AFP類の分画比(%)として求める。
【0035】
HPLCを用いる方法は、例えば以下のようにして行えばよい。即ち、レクチンと、酵素等の標識物質又は分離向上物質を結合させた、AFP類に対する認識部位の異なる二種の抗体を用いる。まず試料を、少なくとも一つのAFP類の特定糖鎖構造を認識し得るレクチンと、当該レクチンの結合の有無に関わらず全てのAFP類に結合し得る標識物質結合抗体と反応させる。次いで、当該レクチンが結合したAFP類には反応性が低いが当該レクチンが結合していないAFP類には反応性が高い分離向上物質結合抗体と更に反応させた後、HPLCにより、AFP類を分画する。各画分中の標識物質を測定し、その結果に基づいて総AFP面積に対するAFP類画分のピーク面積の百分率を、AFP類の分画比(%)として求める。
【0036】
レクチン親和電気泳動法による測定方法を、例えばAFP―L3測定用キットであるAFP−L3テストワコー(和光純薬工業(株)製)を用いて、AFP-L3を測定する方法を例にとって具体的に説明すると、概略以下の如くである。
即ち、先ず試料を例えばレクチンとしてLCAを含有するアガロースゲル等で電気泳動し、AFP類の夫々の画分を得る。該アガロースゲルに、モノクローナル抗ヒトAFPマウス抗体が結合した抗体結合膜をかぶせて抗原抗体反応を行わせる。これによりAFP画分は、抗体結合膜上に移る。アガロースゲルから抗体結合膜をはがし、洗浄する。次いでウサギ抗ヒトAFP抗体溶液に浸し、免疫反応を起こさせる。次いで洗浄後、ペルオキシダーゼ(POD)標識抗ウサギIgGヤギ抗体溶液に浸し、反応後、洗浄し、次いで該抗体結合膜を発色試液に浸して染色する。染色、洗浄後、測定波長550〜650nmで、デンシトメーターで吸収を測定する。AFP―L3分画比(%)は、デンシトグラムから各ピークの面積を算出し、総AFP面積に対するAFP-L3画分のピーク面積の百分率として求める。
【0037】
HPLCを用いる測定方法は、具体的には例えば特開平9-301995号公報に記載された方法に準じて行えば良い。即ち、AFP-L3を測定する方法を例にとって説明すると、AFP類の認識部位が異なる3種類の抗AFPモノクローナル抗体から得られたFab'に、例えばPOD等の酵素等の標識物質、例えば4-(p-マレイミドフェニル)ブチリルAla-(Tyr(SO3H))5、4-(p-マレイミドフェニル)ブチリルAla-(Tyr(SO3H))8等の分離向上物質を結合させてFab'-1-POD、Fab'-2-Ala-(Tyr(S03H))5、Fab'-3-Ala-(Tyr(SO3H))8とする。試料とFab'-1-PODとLCAとを反応させた後、Fab'-2-Ala-(Tyr(S03H))5、Fab'-3-Ala-(Tyr(SO3H))8をさらに反応させる。これらのうち、Fab'-3はLCAが結合したAFP類に対しては反応性が低いが、LCAが親和性を有さない(結合しない)AFP類に対しては反応性が高いという性質を有している。また、Fab'-1及びFab'-2は、LCAが結合しているか否かに関わらず、全てのAFP類に結合する性質を有している。そのため反応液中に2種類の免疫複合体、即ち、LCAが親和性を有するAFP類とFab'-2-Ala-(Tyr(S03H))5とFab'-1ーPODの免疫複合体と、LCAが親和性を有さない(結合しない)AFP類とFab'-2-Ala-(Tyr(S03H))5とFab'-3-Ala-(Tyr(SO3H))8とFab'-1-PODの免疫複合体が生成する。次に、陰イオン交換クロマトグラフィーを用いて免疫複合体中の硫酸残基の個数により、この2種の複合体を分離し、各々のピークのPOD活性を測定する。2種の免疫複合体ピークの合計面積は総AFP量を示すので、LCAが親和性を有するAFPピーク面積を総AFPのピーク面積で割ることにより、AFP-L3分画比の値(%)を求めることができる。
【0038】
尚、測定するAFP類は、一つであっても、また2つ以上であっても何れにてもよい。
【0039】
胎児染色体異常の判別方法としては、まず検査対象の妊婦と実質的に年齢及び妊娠週数が一致し、且つ羊水検査により染色体異常を有さない胎児を持つことが確認された妊婦(正常)から得られた試料について、本発明の方法を用いて、測定を行う。即ち、妊婦の体液中に存在するAFP類を糖鎖構造の違いに基づいて分画し、特定糖鎖構造を有するAFP類の一つ又はそれ以上を測定する。このようにして得られた特定のAFP類の量を基準値として用い、上記と同様の方法で試料から得られた特定のAFP類の量を、正常値と比較する。これらの量の違いに有意差が見られる場合を陽性[胎児染色体異常の可能性有り(危険度が高い)]と判断する。
【0040】
また、例えば年齢及び妊娠週数がほぼ一致し、羊水穿刺検査等により胎児が染色体異常ではないことが確認された母体(正常母体)から得られた試料について、本願発明の方法を用いて、妊婦の体液中に存在するAFP類を糖鎖構造の違いに基づいて分画し、特定糖鎖構造を有する一つ又はそれ以上のAFP類量の、総AFP量に対する比を求め、得られた所定のAFP類の分画比の値を基準として、診断すべき試料から同様にして得られた所定のAFP類の分画比の値を比較し、基準値との有意差が認められれば、陽性と判断する等してもよい。AFP類の分画比の値が基準値と比較して高い場合を陽性とするか、低い場合を陽性とするかは、測定対象のAFP類の種類、試料の種類によって異なる。例えば胎児ダウン症候群の診断をAFP(L2+L3)分画比に基づいて行う場合、血清及び羊水中の値が正常群に比べて有意に高値となるし、AFP-C1分画比に基づいて行う場合、血清中の値が正常群に比較して有意に低値を示す。また、AFP(P4+P5)分画比、AFPーP4分画比に基づいて行う場合、羊水中の値が正常群に比較して有意に低値を示す。性染色体異常の診断を、AFP(L2+L3)分画比に基づいて行う場合、羊水中の値が正常群に比較して有意に低値を示す。
【0041】
本発明の胎児染色体異常判別用試薬は、AFP類の特定の糖鎖構造を認識し得るタンパク質、例えば抗体、レクチン等を含有するものであり、その構成要素の好ましい態様と具体例は上で述べたとおりである。
【0042】
本発明の胎児染色体異常判別用キットは、少なくとも一つのAFP類の特定の糖鎖を認識し得るレクチンと、抗AFP抗体を含有するものである。
【0043】
また、本願発明に係る胎児染色体異常判別用キットは、AFP類の少なくとも一つの特定糖鎖構造を認識し得るレクチン、当該レクチンの結合の有無に関わらず全てのAFP類に結合し得る抗AFP抗体及び当該レクチンが結合したAFP類には反応性が低いが、当該レクチンが結合していないAFP類には反応性が高い抗AFP抗体、を含有していても良い。
【0044】
より具体的には、例えば所定のレクチンを含有するアガロースゲル,抗ヒトAFP抗体が結合した抗体結合膜,抗AFP抗体(第2抗AFP抗体)を含有する溶液,POD等の酵素で標識された、第2抗ヒトAFP抗体に対する二次抗体溶液,発色試液[例えば標識酵素がPODの場合はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド還元型及びニトロテトラゾリウムブルー(Nitro-TB)等],過酸化水素水,洗浄液等を含有するレクチン親和電気泳動法用キット、例えばLCA等のレクチン,例えばAla-(Tyr(SO3H))5、Ala-(Tyr(SO3H))8等の分離向上物質が結合した抗AFP抗体―1,POD等の酵素で標識された抗AFP抗体―2,抗AFP抗体―1に結合させたものとは異なる分離向上物質が結合した抗AFP抗体―3,基質液(PODを抗体の標識酵素として用いる場合は4-アセトアミドフェノール,過酸化水素水等を含有。)等を含有するカラムを用いるAFP類測定法用キット等が挙げられる。ここで、抗AFP抗体―1と抗AFP抗体―2は、当該レクチンの結合の有無に関わらず全てのAFP類に結合し得る抗体であって、抗AFP抗体―3は、当該レクチンが結合したAFP類には反応性が低いが、当該レクチンが結合していないAFP類には反応性が高い抗体である。
また、これらの構成要素の好ましい態様と具体例は、上で述べた通りである。
【0045】
これらキットに含まれる試薬中には、通常この分野で用いられる試薬類、例えば緩衝剤、反応促進剤、糖類、タンパク質、塩類、界面活性剤等の安定化剤、防腐剤等であって、共存する試薬等の安定性を阻害したり、AFP類とレクチン類(又は抗体)との反応を阻害しないものが含まれていてもよい。またその濃度も、通常この分野で通常用いられる濃度範囲から適宜選択すればよい。
また、マグネシウム等の金属イオンがレクチン活性や安定性に影響を与えることはよく知られており、これらを含んでいてもよい。
【0046】
本発明の試薬やキットに於いて用いることのできる緩衝剤としては、例えばトリス緩衝剤、リン酸緩衝剤、ベロナール緩衝剤、ホウ酸緩衝剤、グッド緩衝剤等通常免疫比濁法、免疫比ろう法、ラジオイムノアッセイ、酵素免疫測定法に用いられている緩衝剤は全て挙げられ、測定反応時のpHとしては抗原抗体反応を抑制しない範囲であれば特に限定されないが、通常6〜10の範囲から好ましく選択される。
【0047】
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何等制限されるものではない。
【0048】
【実施例】
実施例 1.胎児ダウン症候群における母体血清中および羊水中のAFP類についての検討
(1)検体
羊水検査によりダウン症候群罹患胎児を持つことが確認された27〜44歳の妊婦17例の、妊娠15〜19週の血清および羊水を使用した。
また、該罹患症例と年齢および妊娠週数が一致し、且つ羊水検査により染色体異常を有さない胎児を持つことが確認された正常妊婦20例の血清および羊水を対照として用いた。
(2)総AFP量の測定
アボット社のIMx AFPアッセイシステムを使用し、添付文書に記載の標準操作法に従って、測定した。
(3)AFP分画比の測定
2μlの血清検体あるいは総AFP濃度が50ng/ml前後になるように生理食塩水で希釈した羊水検体2μlを、所定レクチンを所定濃度含む厚さ1mmの1%アガロースゲルに塗布し、以下の条件で電気泳動を行い、特定の糖鎖構造を有するAFP(以下、マーカーと略記する。)を分離した。尚、レクチンとしてDSA又はRCA-120を使用する際は、検体をシアリダーゼで処理した後に、アガロース膜に塗布した。
Figure 0004207283
また、各マーカーを分離するために使用したレクチンと、そのアガロースゲル中の濃度を表1に示す。
【0049】
Figure 0004207283
Figure 0004207283
Figure 0004207283
Figure 0004207283
Figure 0004207283
Figure 0004207283
【0050】
分離された各AFP画分をモノクローナル抗AFP抗体(マウス)を塗布したニトロセルロース膜に転写し、洗浄処理後、該膜上で更にポリクローナル抗AFP抗体(ウサギ)とPOD標識抗ウサギIgG抗体(ヤギ)とを反応させた。洗浄処理後、これにニトロテトラゾリウムブルー、NADH、フェノールおよび過酸化水素を反応させ、各AFP画分を発色させた。各画分のピーク面積をデンシトメーター(580nm)により測定し、分画比を次の式により算出した。
分画比(%)=(各画分のピーク面積/各画分のピーク面積の総和)×100
(4)結果
それぞれのマーカーについて、胎児ダウン症候群と正常群の平均値±SDと2群間の有意差を表2に示した。尚、有意差検定にはt検定(Student's t)を使用した。
【0051】
表 2
Figure 0004207283
【0052】
表2から明らかな如く、胎児ダウン症候群は正常群と比較すると、血清中総AFP量で有意に低値を示し、AFP(L2+L3)分画比で有意に高値を示した。また、AFP(L2+L3)分画比は、総AFP量よりも、正常群に対し有意差が大きかった。更に、AFP-C1分画比は、検体数が少ないため有意差は出なかったが、正常群に対し低値を示す傾向が強く示唆された。
同様に、羊水ではAFP(L2+L3)分画比で有意に高値を、AFP(P4+P5)分画比で有意に低値を、AFPーP4分画比で有意に低値を示した。また、AFP(L2+L3)分画比、AFP(P4+P5)分画比、AFP-P4分画比共に、総AFP量よりも正常群に対し有意差が大きかった。
【0053】
表2で有意差のあったものについて、平均値+2SD又は平均値―2SDをカットオフ値とし、感度、特異性及び診断効率を求めた結果を表3に示す。
【0054】
表 3
Figure 0004207283
【0055】
表3から明らかな如く、血清中および羊水中のAFP(L2+L3)画分の診断効率が73%と一番高く、胎児のダウン症診断において有用性が高いことが確認された。言い換えれば、糖鎖の還元末端GlcNAcにフコースがα1→6付加したAFP類が、胎児のダウン症候群診断に有効であることが確認された。
【0056】
実施例 2.胎児染色体異常群と正常群との、母体血清および羊水中のAFP(L2+L3)分画比の検討
(1)検体
羊水検査により胎児の21トリソミー及び18トリソミーの常染色体異常、あるいは性染色体異常が確認された24〜44歳の妊婦の妊娠週数15〜19週の血清および羊水を使用した。
また、該罹患症例と年齢および妊娠週数が一致し、且つ羊水検査により染色体異常を有さない胎児を持つことが確認された正常妊婦の血清およ羊水を対照として用いた。
(2)AFP(L2+L3)分画比の測定
AFP−L3テストワコー(和光純薬(株)製)を用い、添付文書の標準操作法に従って、各画分を分離し、各画分のピーク面積をデンシトメーター(580nm)により測定して、AFP(L2+L3)分画比を実施例1と同様に算出した。
(3)結果
それぞれの群について平均値±SDと正常群に対する有意差を表4に示した。尚、有意差検定にはt検定(Student's t)を使用した。
【0057】
表 4
Figure 0004207283
【0058】
表4から明らかな如く、21トリソミー群で血清および羊水中のAFP(L2+L3)分画比が有意に高かった。また、性染色体異常群では羊水中のAFP(L2+L3)分画比が有意に低かった。
【0059】
次に有意差のあったものについて、診断効率が最大となる値をカットオフ値とした場合の、感度、特異性および診断効率を求めた結果を表5に示す。
【0060】
表 5
Figure 0004207283
【0061】
表5から明らかな如く、21トリソミーあるいは性染色体異常診断において、血清および羊水中のAFP(L2+L3)分画比の有用性、言い換えれば糖鎖の還元末端GlcNAcにフコースがα1→6付加したAFP類の有用性が確認された。
【0062】
実施例 3.胎児ダウン症候群における母体血清中の総AFP量およびAFP(L2+L3)分画比の検討
(1)検体
羊水検査によりダウン症候群罹患胎児を持つことが確認された27〜44歳の妊婦18名の、妊娠15〜19週の血清を使用した。
尚、該罹患症例と年齢および妊娠週数が一致し、且つ羊水検査により染色体異常を有さない胎児を持つことが確認された正常妊婦70名の血清を対照として用いた。
(2)総AFP量の測定
アボット社のIMx AFPアッセイシステムを使用し、添付文書の標準操作法に従って測定した。
(3)AFP(L2+L3)分画比の測定
AFP−L3テストワコー(和光純薬工業(株)製)を用い、添付文書の標準操作法に従って、分離した各AFP画分のピーク面積をデンシトメーター(580nm)で測定し、実施例1と同様の方法でAFP(L2+L3)を算出した。尚、有意差検定にはt検定(student's t)を使用した。
【0063】
(4)結果
正常群と胎児ダウン症候群に於ける母血清中の総AFP量の分布を図1(a)に、AFP(L2+L3)分画比分布を図1(b)に夫々示す。
これらの結果から、総AFP量及びAFP(L2+L3)分画比は、何れも胎児ダウン症候群および正常群間で有意差が認められた。
次いで総AFP量のカットオフ値を24ng/ml、AFP(L2+L3)分画比のカットオフ値を42%とした場合の、それぞれの感度、特異性および診断効率を表6に示した。
【0064】
Figure 0004207283
Figure 0004207283
Figure 0004207283
Figure 0004207283
Figure 0004207283
Figure 0004207283
【0065】
また、総AFP量及びAFP(L2+L3)分画比の受信者動作特性(Receiver Operating Characteristic : ROC)曲線を図2(a),(b)に夫々示す。図2(a),(b)をもとに、AUC(area under the curve)値を算出したところ、総AFP量の場合のAUC値は0.700,AFP(L2+L3)分画比の場合のAFP値は0.835であった。これらのことより、ダウン症診断において、母体血清中のAFP(L2+L3)分画比は総AFP量よりも有用であり、より正しい診断ができることが判る。
【0066】
【発明の効果】
本発明は、母体及び胎児に対する影響がなく、検査結果の信頼性も高く、且つ簡便な胎児染色体異常の判別方法、試薬及びキットを提供するもので、斯業に貢献するところ極めて大なる発明である。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例3で得られた結果を示し(a)は正常母体又は胎児ダウン症候群罹患胎児を持つことが確認された母体の、各血清検体の総AFP量の分布を、(b)はAFP(L2+L3)分画比分布を夫々示す。
【図2】図2は、実施例3で得られた結果に基づく受信者動作特性曲線を示し、(a)は、総AFP量を測定した結果に基づく受信者動作特性曲線、(b)は、AFP(L2+L3)分画比を測定した結果に基づく受信者動作特性曲線を夫々示す。

Claims (22)

  1. 妊婦の体液中に存在するα―フェトプロテイン類を糖鎖構造の違いに基づいて分画した後、特定糖鎖構造を有するα―フェトプロテイン類の一つ又はそれ以上を測定し、その測定結果に基づいて判別することを特徴とする、胎児染色体異常の判別のためのデータを得るための方法。
  2. 特定糖鎖構造を有するα―フェトプロテインが、コンプレックス二本鎖又は当該コンプレックス二本鎖が変異した糖鎖を有するものである、請求項1に記載の方法
  3. 特定糖鎖構造を有するα―フェトプロテインが、α―フェトプロテイン類の少なくとも一つの特定の糖鎖を認識し得るタンパク質によって分画され得るものである、請求項1に記載の方法
  4. 特定糖鎖構造を認識し得るタンパク質が、レンズマメレクチン、インゲンマメレクチン―E4又はコンカナバリンAである、請求項3に記載の方法
  5. 染色体異常が、常染色体異常又は性染色体異常である、請求項1に記載の方法
  6. 体液が、羊水、血漿、又は血清である、請求項1に記載の方法
  7. 体液が、妊娠週数10〜20週の妊婦から採取されたものである、請求項1に記載の方法
  8. α―フェトプロテイン類の少なくとも一つの特定糖鎖構造を認識し得るタンパク質を含有して成る、胎児染色体異常の判別用試薬。
  9. α―フェトプロテイン類の特定糖鎖構造が、コンプレックス二本鎖又は当該コンプレックス二本鎖が変異した糖鎖である、請求項8に記載の判別用試薬。
  10. 特定糖鎖構造を認識し得るタンパク質が、レンズマメレクチン、インゲンマメレクチン―E4又はコンカナバリンAである、請求項8に記載の判別用試薬。
  11. 染色体異常が、常染色体異常又は性染色体異常である、請求項8〜10の何れかに記載の判別用試薬。
  12. 妊婦の体液中に存在するα―フェトプロテイン類を糖鎖構造の違いに基づいて分画した後、総α―フェトプロテイン量中の、特定糖鎖構造を有するα―フェトプロテイン類の一つ又はそれ以上の割合を測定し、その測定結果に基づいて判別することを特徴とする、胎児染色体異常の判別のためのデータを得るための方法。
  13. 特定糖鎖構造を有するα−フェトプロテイン類が、コンプレックス二本鎖又は当該コンプレックス二本鎖が変異した糖鎖を有するものである、請求項12に記載の方法
  14. 特定糖鎖構造を有するα―フェトプロテイン類が、α―フェトプロテイン類の少なくとも一つの特定の糖鎖を認識し得るタンパク質によって分画され得るものである、請求項12に記載の方法
  15. 特定糖鎖構造を認識し得るタンパク質が、レンズマメレクチン、インゲンマメレクチン―E4又はコンカナバリンAである、請求項14に記載の方法
  16. 染色体異常が、常染色体異常又は性染色体異常である、請求項12に記載の方法
  17. 体液が、羊水、血漿、又は血清である、請求項12に記載の方法
  18. 体液が、妊娠週数10〜20週の妊婦から採取されたものである、請求項12に記載の方法
  19. (1)α−フェトプロテイン類の少なくとも一つの特定糖鎖構造を認識し得るレクチン、及び(2)抗α―フェトプロテイン抗体、を含んで成る、胎児染色体異常判別用キット。
  20. レクチンが、レンズマメレクチン、インゲンマメレクチン―E4又はコンカナバリンAである、請求項19に記載のキット。
  21. (1)α−フェトプロテイン類の少なくとも一つの特定糖鎖構造を認識し得るレクチン、(2)当該レクチンの結合の有無に関わらず全てのα―フェトプロテイン類に結合し得る抗α―フェトプロテイン抗体及び(3)当該レクチンが結合したα―フェトプロテイン類には反応性が低いが、当該レクチンが結合していないα―フェトプロテイン類には反応性が高い抗α―フェトプロテイン抗体、を含んで成る、胎児染色体異常判別用キット。
  22. レクチンが、レンズマメレクチン、インゲンマメレクチン―E4又はコンカナバリンAである、請求項21に記載のキット。
JP02532099A 1998-02-03 1999-02-02 胎児染色体異常の判別方法 Expired - Fee Related JP4207283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02532099A JP4207283B2 (ja) 1998-02-03 1999-02-02 胎児染色体異常の判別方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3818698 1998-02-03
JP10-38186 1998-02-03
JP02532099A JP4207283B2 (ja) 1998-02-03 1999-02-02 胎児染色体異常の判別方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11287805A JPH11287805A (ja) 1999-10-19
JP4207283B2 true JP4207283B2 (ja) 2009-01-14

Family

ID=26362918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02532099A Expired - Fee Related JP4207283B2 (ja) 1998-02-03 1999-02-02 胎児染色体異常の判別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4207283B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5109001B2 (ja) * 2007-02-27 2012-12-26 株式会社J−オイルミルズ α1,6フコース糖鎖の検出および分別方法
WO2021010349A1 (ja) * 2019-07-12 2021-01-21 国立大学法人北海道大学 非アルコール性脂肪肝炎の血中線維化マーカーの開発

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11287805A (ja) 1999-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8911951B2 (en) Plasma kallikrein fragments as diagnostic biomarkers for lung cancers
EP0565541B1 (en) Diagnostic method for detecting the rupture of fetal membranes and test kit employing the method
JP2007163505A (ja) 高グリコシル化ゴナドトロピンを用いるダウン症候群の出生前のスクリーニング
JP7240674B2 (ja) 前立腺癌の検出方法
Breborowicz Microheterogeneity of human alphafetoprotein
US5198366A (en) Method for the detection of pregnancy disorders
EP3796001B1 (en) Method for determining prostate carcinoma
EP3410118B1 (en) Prostate carcinoma determination method
JP2877516B2 (ja) 非侵略的な母系血液スクリーニングによるダウン症候群検出方法および装置
Wang et al. Detection of O-glycosylated CA125 by using an electrochemical immunosensor for ovarian cancer diagnosis
JPH09299A (ja) 高比重リポ蛋白分画中のコレステロールの定量方法及び定量用試薬キット
EP0933637B1 (en) Prenatal detection of chromosomal abnormality
JP3107474B2 (ja) リポ蛋白分画中の成分の定量方法
JP4207283B2 (ja) 胎児染色体異常の判別方法
US20040132118A1 (en) Method of diagnosing breast cancer
US20130266974A1 (en) Method for diagnosing hypertension as well as cardiomyopathies
CN115452521A (zh) 用于肝棘球蚴病鉴别的标志物、产品及系统
Qin et al. Time-resolved immunofluorometric assay of pregnancy-associated plasma protein A in maternal serum screening for Down's syndrome in first trimester of pregnancy
Yamamoto et al. Alpha-fetoprotein microheterogeneity: a potential biochemical marker for Down’s syndrome
JPWO2020004244A1 (ja) 膵臓癌の判定用マーカー
US20040185512A1 (en) Method for detection of carcinoembryonic antigens having a modified sugar chain structure
EP0862739B1 (en) Method for screening for prostate cancer by measuring apolipoprotein d levels in body fluid
Magne et al. Factors influencing the reaction of α1-fetoprotein with concanavalin A and Lens culinaris agglutinin in crossed affinoimmunoelectrophoresis
KR102956475B1 (ko) 햅토글로빈의 위치 변형체인 HpαR 및 HpαQ를 이용한 난소암 진단
EP0973038B1 (en) Method for measuring thyroglobulin

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees