JP4207693B2 - 回転装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相対的に回転する第1の軸体と第2の軸体の双方の摺動部分に関するものであり、特に、長い消しゴムやチョーク、口紅やアイライナーなどの棒状体をホルダーから出没させる回転式の繰り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
1例として、シャープペンシルの後方に長い消しゴムを繰り出す装置が配置された筆記具がある。詳述すると、外筒12の前部内面及び後方部内面には、それぞれ段部16及び螺旋溝18が設けられている。また、外筒12内には筒状体14が回転可能に嵌挿されており、その筒状体14の外面には段部16と係合する係合部19が形成されている共に、筒状体14の後方部分にはスリット22が形成されている。そのスリット22には棒状物受台26が摺動自在に嵌め込まれており、その棒状物受台26には前記螺旋溝18に嵌合する突部30が形成されている。さらに、前記係合部19の近傍には、Oリング32が囲繞した状態で配置されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−39988号(請求項3、段落0018、段落0019、図1、図3など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術にあっては、Oリングによって、筒状体と外筒に常時摩擦作用が付与されており、不慮の回転が防止されている。しかし、Oリングは、筒状体と外筒によって常に圧縮されている為、経時的な劣化が激しく、弾性復元性が無くなり、容易に回転するようになってしまったり、ややもすると、Oリングが裂け本来の作用を果たさなくなってしまう危険性があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、相対的に回転する第1の軸体と第2の軸体の双方の摺動部分に複数の係合部を形成すると共に、それら係合部の数を異ならしめ、また、それら第1の軸体、並びに、第2の軸体に形成した複数の各々の係合部を間隔をおいて形成すると共に、それら第1の軸体に形成した係合部と第2の軸体に形成した係合部とを前記相対的な回転動作によって順次当接・乗り越えさせ、さらに、その当接・乗り越え動作を第1の軸体、並びに、第2の軸体の各々の1箇所のみの係合部によってなし、これによって2個所の当接・乗り越えとはならないことを要旨とする。
【0006】
【作用】
常時は第1の軸体と第2の軸体との摺動部分に圧接作用が働かなく、回転操作を行ったときに、双方の係合部が当接し圧接作用が働く。又、双方の係合部の当接回数によって回転量が確認される。
【0007】
【実施例】
シャープペンシルの後方に長い消しゴムを繰り出す装置を配置した筆記具である。そのシャープペンシルは、軸筒1の側面にノック駒2を配置した、所謂、サイドノック式のシャープペンシルである。そのシャープペンシルの軸筒1の後方には、棒状の消しゴムを繰り出す消しゴム繰り出し機構3が着脱自在に取り付けられている。この消しゴム繰り出し機構3はユニット化されており、種々の軸筒、例えば、ボールペンやマーキングペンなどの軸筒に取付が可能なものとなっている。
【0008】
以下、その消しゴム繰り出し機構3について詳述する。外軸4の前部内面には、係合部が形成されており、前記軸筒1の後部外面に形成された係合部に係合している。即ち、この消しゴム繰り出し機構3は、軸筒1に対して着脱可能に取り付けられている。
前記外軸4の内壁面には螺旋溝5が形成されており、又、外軸4の内側には棒状体案内部材6が回転自在に配置されている。その棒状体案内部材6の縦方向にはスリット7が対向した位置に形成されている。そして、前記棒状体案内部材6の内側には、棒状体受け部材8が上下動可能に配置されているが、その棒状体案内部材の側面には突起9が対向した位置に形成されており、前記スリット7を介して螺旋溝5に螺合している。つまり、前記外軸4と棒状体案内部材6を相対的に回転させると、棒状体案内部材8が前後動し、その前後動に伴って棒状体案内部材に取り付けられている消しゴム10も前後動し、此によって、その消しゴム10が棒状体案内部材6の後端部から出没するのである。
【0009】
前記外軸4の中間部内面には、4個の内面突起11が等間隔、具体的には90度の間隔で形成されている。一方、棒状体案内部材6外面の前記突起11と対向した位置には、3個の外面突起12が等間隔、具体的には120度の間隔で形成されている。ここで、前記内面突起11の外接円径は、棒状体案内部材6の外径とほぼ等しく、又、その棒状体案内部材6の外面突起12の外接円径は、外軸4の内径とほぼ等しくなっている。つまり、外軸4の内面と棒状体案内部材6の外面は、常態においては、軽い力で摺動する程度の圧接力となっている(図2参照)が、相対的な回転作用を付与すると、内面突起11と外面突起12が当接し、各々のが偏心した常態で変形し、乗り越えながら回転するようになっている。この時、内面突起11は偶数(4)個、外面突起は奇数(3)個となっている為、双方の突起の当接・乗り越えは、1箇所となっている為、例えば、2箇所の当接・乗り越えとはならない(図3参照)。よって、1個1個の突起が順次当接・乗り越えする為、又、偏心した常態で乗り越えする為、個々の突起の摩耗も防止される。
【0010】
尚、本実施例においては、双方の突起11、12の断面形状を円弧状としたが、少なくとも一方の突起の円弧状の頂部に平面部13を形成しても良く、又、台形状の突起14としても良く、更には三角形状の突起15としても良い。台形状の突起14とすることによって突出動作か、或いは、没入動作かを係合感の違いで知ることができると共に、台形の方向如何によっては、突出させるときには軽い力で回転させることができ、消しゴム使用時における没入作用が働くような場合には容易には回転しなくする、つまり、没入しにくい構成とすることもできる。更に、三角形状の突起15とすることによって、互いの突起の乗り越え動作が速くなり、その結果、乗り越えた直後に互いの外(内)周面に突起の頂部が当接し、此によって心地良い当接感が得られると共に、確実に突起同士の乗り越え動作が完了し、部材間の経時安定性も良好なものとなる。
また、本例においては、内面突起を3個、外面突起を4個形成しているが、これらの関係を逆転させても良く、或いは、内面突起を5個、外面突起を4個、更には、内面突起を6個、外面突起を5個など、粗の形成する個数は種々選択可能であるが、奇数と偶数の関係が満足されていればよい。
【0011】
前記外軸4の後部内面には、螺旋溝5から連接形成された不完全螺子部16が形成されている。前記棒状体受け部材8が最前進位置に達した際、その突部9が螺旋溝5から離脱し、容易に空転し得るようになっている。つまり、無理な回転操作における螺旋溝5や突部9の破損を空転させることによって防止しているのである。
又、前記棒状体案内部材6の上端部には大径部17が形成されており、その大径部17には、下方から上方に向かって円周状縦溝18が形成されている。そして、その円周上溝部18には前記外軸4の後端部が、回転可能ではあるが前後動不能に嵌り込んでいる。即ち、外軸4が棒状体案内部材6に対して回転可能ではあるが前後動不能に嵌り込むことによって、外軸4と棒状体案内部材6の分解が防止されている。本例においては、外軸4の後部に形成した円周突部19が前記大径部に形成した円周横溝20に嵌り込むことによって、前記の動作が得られるものとなっているが、この構成に限定されるものではないが、大径部に外軸を嵌め込むことによって、繰り出し機構3の全長を短くすることができている。
尚、本例においては、係合部を双方に形成した突起としたが、一方を突起、他方を凹部などとしても良い。
【0012】
第2例を図8に示し説明する。前記棒状体案内部材6の大径部17の円周上縦溝18の底部18aと外軸4の後端部に係合部を設けた例である。具体的に説明すると、円周上縦溝18の底部には、4個の内面突起21が等間隔に形成されている。一方、外軸4の後端部には、3個の外面突起22が形成されている。前記第1例と同様に、外軸4の後端部と大径部17(棒状体案内部材6)の底部18aは、常態においては、僅かに摺動する程度のものとなっているが、相対的な回転作用を付与すると、内面突起21と外面突起22が当接し、乗り越えながら回転するようになっている。この時、内面突起21は偶数(4)個、外面突起22は奇数(3)個となっている為、双方の突起の当接・乗り越えは、必ず1箇所となり、例えば、2箇所の当接・乗り越えとはならない。
【0013】
第3例を図10に示し説明する。外軸4の内周面には、突起23が等間隔に4箇所形成されている。一方、棒状体案内部材6の外周面には2個の外面突起24が形成されているが、その外面突起24は非等間隔に形成されている。具体的には、45度の間隔で近接した状態で形成されているが、135度と離隔した状態で形成しても良い(第4例)。即ち、前者においては、隣り合う内面突起23の間に2個の外面突起24が位置しており、後者においては、隣り合う外面突起24の間に2個の内面突起23が位置している。これらの例においても、1箇所の突起が順次係合する。
【0014】
【発明の効果】
本発明は、相対的に回転する第1の軸体と第2の軸体の双方の摺動部分に複数の係合部を形成すると共に、それら係合部の数を異ならしめ、また、それら第1の軸体、並びに、第2の軸体に形成した複数の各々の係合部を間隔をおいて形成すると共に、それら第1の軸体に形成した係合部と第2の軸体に形成した係合部とを前記相対的な回転動作によって順次当接・乗り越えさせ、さらに、その当接・乗り越え動作を第1の軸体、並びに、第2の軸体の各々の1箇所のみの係合部によってなし、これによって2個所の当接・乗り越えとはならないので、経時的に安定した回転操作が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1例を示す要部縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】動作を示す断面図。
【図4】動作を示す断面図。
【図5】突起の変形例を示す要部外観図。
【図6】突起の変形例を示す要部外観図。
【図7】突起の変形例を示す要部外観図。
【図8】第2例を示す要部縦断面図。
【図9】図8のB−B線断面図。
【図10】第3例を示す横断面図。
【図11】第4例を示す横断面図。
【符号の説明】
1 軸筒
2 ノック駒
3 消しゴム繰り出し機構
4 外軸
5 螺旋溝
6 棒状体案内部材
7 スリット
8 棒状体受け部材
9 突起
10 消しゴム
11 内面突起
12 外面突起
13 平面部
14 台形状の突起
15 三角形状の突起
16 不完全螺子部
17 大径部
18 円周状縦溝
19 円周突部
20 円周横溝
21 内面突起
22 外面突起
23 内面突起
24 外面突起
Claims (2)
- 相対的に回転する第1の軸体と第2の軸体の双方の摺動部分に複数の係合部を形成すると共に、それら係合部の数を異ならしめ、また、それら第1の軸体、並びに、第2の軸体に形成した複数の各々の係合部を間隔をおいて形成すると共に、それら第1の軸体に形成した係合部と第2の軸体に形成した係合部とを前記相対的な回転動作によって順次当接・乗り越えさせ、さらに、その当接・乗り越え動作を第1の軸体、並びに、第2の軸体の各々の1箇所のみの係合部によってなし、これによって2個所の当接・乗り越えとはならないことを特徴とする回転装置。
- 前記第1の軸体に形成した係合部と第2の軸体に形成した係合部の数を奇数と偶数の組み合わせにしたことを特徴とする請求項1記載の回転装置。
Priority Applications (1)
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| JP2003204084A JP4207693B2 (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | 回転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003204084A JP4207693B2 (ja) | 2003-07-30 | 2003-07-30 | 回転装置 |
Publications (2)
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|---|---|
| JP2005048812A JP2005048812A (ja) | 2005-02-24 |
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Family Applications (1)
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2003
- 2003-07-30 JP JP2003204084A patent/JP4207693B2/ja not_active Expired - Fee Related
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