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JP4212509B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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本発明は、液晶パネル及び調光シート材等の位置関係を固定して良好な表示性を確保した液晶表示装置に関する。
従来、携帯型パーソナルコンピュータ及びテレビジョン装置等の各種装置の中には、表示部に液晶表示装置を用いたものがある。液晶表示装置は、液晶パネルに調光シート材及び導光板を重ね合わせた構造のものが多い。
図9(a)は、従来の一般的な液晶表示装置1の分解状態を示す概略図である。液晶表示装置1は、底面に反射シート(図示せず)を配置したハウジング9の内部に液晶パネル2、調光シート材6及び導光板7を夫々重ね合わせた状態で収めるようにしている。ハウジング9は、内部の隅にランプ8を配置すると共に周囲の側壁9aの内側にツメ部9bを突設している。また、液晶パネル2は周囲に枠部2aを取り付けており、この枠部2aに係止部2bを凹設している。調光シート材6は、凹凸部3aが一面に形成されたレンズシート3、輝度向上シート4、及び拡散シート5と云う計3枚のシートを積層して形成されている。
図9(b)は、液晶表示装置1の組立状態を示す概略図であり、ハウジング9の内部で液晶パネル2、各シート3〜5で形成される調光シート材6、及び導光板7を重ね合わせ、ランプ8を導光板7の側面に位置させている。ハウジング9のツメ部9bは液晶パネル2の枠部2aの係止部2bを係止しており、この係止により液晶パネル2、調光シート材6、及び導光板7の周囲部分がハウジング9にクランプされた状態で固定される。なお、液晶テレビジョン装置では導光板7の替わりに調光シート材6と対向するようにランプを配置した構成にすることが多い。
また、上述した従来の一般的な液晶表示装置とは異なる構造として、粘着剤とフィラーとを含有した拡散粘着層を有する拡散粘着シートにより、液晶パネルと光反射材、液晶パネルとプリズムシート、又はプリズムシートと光反射板とのいずれかを貼り合わせる構成の液晶表示装置が開示されている(特許文献1参照)。
さらに、液晶パネルを構成する下部透明ガラス基板の下面に貼り付けた下偏光板の下面に、多数の球状シリカ粒子を塗布することで、細かい凹凸を有するアンチグレア層を形成した液晶表示装置も開示されている(特許文献2参照)。
さらにまた、透明タッチパネルの下部電極板と導光板とを粘着剤層で貼り合わせたフロント一体型透明タッチパネルが開示されている(特許文献3参照)。
また、上述した調光シート材6に含まれる拡散シート5に関しては、下記の特許文献4〜6に開示されている。
特開平11−223712号公報 特開平10−96922号公報 特開2000−162594号公報 特開平4−303802号公報 特開平7−5306号公報 実開平6−76901号公報
昨今、テレビ放送受信機等に使用される液晶表示装置は、表示画面の大型化が進行している。このように表示画面の大型化が進行すると、従来の画面サイズでは顕在化しなかった調光シート材6に関する問題が表れるようになった。具体的には、表示画面の大型化に伴い調光シート材6を構成する各シート3〜5も大型化するためシート全体の平面度が悪化すると云う問題がある。このように平面度が悪化すると、液晶パネルの表示が部分的に明るく、又は暗くなり、液晶表示装置の表示品質を低下させてしまうと云う問題がある。
また、各シート3〜5はランプ8が発する熱の影響により膨張するが、シートの大型化によりクランプされていない中央付近は自由度が大きいため膨張により撓みやすくなる。その上、各シート3〜5の材質が夫々相異することから各シート3〜5の熱膨張率も相異するので、例えば、図10(a)に示すように、輝度向上シート4と拡散シート5との撓み具合が相異したり、図10(b)に示すように、各シート4、5が相互に離反する方向へ撓むことがある。このように各シート4、5が撓むと、液晶パネル2に対する位置関係が規定の状態から逸れてしまい、上述した平面度の悪化の場合と同様に、表示画面に明るい部分、又は暗い部分が生じる。なお、図10(a)(b)は、実際の撓み具合を誇張して表現している。
さらに、各シート3〜5が大型化すると、各シート自体の重量も増加するため、各シート3〜5を周囲部分のみでクランプするだけでは、各シート3〜5を確実に位置決めできないと云う問題がある。そのため、例えば、液晶表示装置1をトラック、列車等で輸送する際、輸送に伴う振動の影響により各シート3〜5が面滑り的に位置ズレを起こし、規定通りの表示品質を維持できなくなることが生じる。特に、表面に凹凸部3aが形成されているレンズシート3は液晶パネル2に対する位置関係が敏感であるため位置ズレの影響がでやすい。
なお、平面度の悪化及び撓みの対策として、各シート3〜5の厚み寸法を増してシート剛性を高めることが一般的に知られている。しかし、各シート3〜5の厚みを増すと、各シート3〜5を通過する光の減衰する度合いが高まると共に、シート重量の増大に伴う位置ズレも起こりやすくなるため、シート厚みの増大は抜本的な対策にならない。
また、液晶パネル2、調光シート材6の各シート3〜5、及び導光板7は夫々別体であるため、それぞれをハウジング9に順次収めていく必要があり、効率的な組立を行えないと云う問題もある。
上述した各問題に対して、特許文献1に係る液晶表示装置の拡散粘着シートを適用することも想定できる。しかし、前記拡散粘着シートは光の拡散機能を有するので調光シート材6の拡散シート5と機能が重なり、調光シート材6が所要の光学特性を発揮できなくなる。また、この場合、拡散シート5の替わりに前記拡散粘着シートを用いることも考えられるが、調光シート材6の積層順では、前記拡散粘着シートが位置ズレの影響が最も出やすいレンズシート3に貼り付けられないため、レンズシート3に係る位置ズレの問題を完全に解決できない。また、位置ズレ解消のため液晶パネル及び各シート等の間の全てに前記拡散粘着シートを用いれば、各拡散粘着シートを通過する光の拡散が過多となり所要の表示品質を維持できなくなる。よって、特許文献1に係る構成では上述した各問題を全て解決できない。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、従来の液晶パネル及び各シートを重ね合わせた構成を基本にして、液晶パネルと調光シート材、及び調光シート材の各シート等を位置決めすると共に、撓み及び平面度の悪化を防止し、所定の表示性能を確保できるようにした液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る液晶表示装置は、複数のシートを積層した調光シート材が液晶パネルに重ね合わせてある液晶表示装置において、液晶パネル及び調光シート材は、透明粘着剤で全面的に貼り合わせてあり、調光シート材のシート同士は、透明粘着剤で全面的に貼り合わせてあり、複数のシートの中で液晶パネル側に積層されるシートは、液晶パネルに重ね合わせる面に凹凸部が形成してあるレンズシートであり、レンズシートの凸部分が、透明粘着剤で液晶パネルに固着してあることを特徴とする。
本発明にあっては、調光パネル及び調光シート材、並びに調光シート材のシート同士を透明粘着剤で全面的に貼り合わせることにより、調光パネルと調光シート材、並びに調光シート材の各シート同士の位置ズレが生じなくなる。また、調光シート材の各シートを貼り合わせることで調光シート材が一体的になり全体的な剛性も向上し平面度の悪化を防止できる。さらに、調光シート材と液晶パネルを貼り合わせることで、調光シート材の撓みも抑制でき、その上、液晶パネル及び調光シート材が一体的となることでハウジングへの収容も一度に行えるようになり、組立性の向上も図れる。
また、レンズシートの凸部分を透明粘着剤で液晶パネルに固着しているので、レンズシートの凹凸部で生じる集光及び光の拡散機能を透明粘着剤が妨げることを回避でき、透明粘着剤が存在してもレンズシートが有する光学特性を十分に発揮することができる。
なお、本発明に係る透明粘着剤は、光を拡散させるためのフィラーのような物質は含んでいない。また、透明粘着剤は光の減衰を抑えるため厚み寸法は薄い方が好適であり、例えば20μmから150μmの範囲でできるだけ薄くすることが好ましい。また、透明粘着剤は、所定の表示性能を確保する観点から屈折率が1.15から1.9の範囲のものを選択する必要があり、各シートの屈折率に近い屈折率を有する透明粘着剤を適用すると、液晶表示装置の設計を行いやすくなる。
本発明に係る液晶表示装置は、透明粘着剤は、シート状であることを特徴とする。
本発明にあっては、シート状の透明粘着剤を用いることにより、透明粘着剤の厚み寸法を精度よく一定にできるようになると共に、液晶パネルと調光シート材、調光シート材の各シート同士の貼り合わせに係る工程を効率良く行える。
本発明に係る液晶表示装置は、透明粘着剤は、シート状の粘着面にライン状の凹凸が形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、透明粘着剤の粘着面にライン状の凹凸を形成することにより、粘着面の凸箇所で確実に粘着固定を行えると共に、厚みが薄くなる凹箇所の存在により、光の通過に係る影響を低減できるようになる。特に、凹凸部が形成されたレンズシートに対する貼り合わせでは、レンズシートの凹部分を透明粘着剤で埋めてしまうことを粘着面に凹凸を設けることで確実に回避できるようになり、レンズシートの機能維持に貢献できる。
本発明に係る液晶表示装置は、透明粘着剤は、シート状の粘着面に格子状の凹凸が形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、透明粘着剤の粘着面に格子状の凹凸を形成することで、凹箇所を多く設けることができ、透明粘着剤を通過する光の減衰に係る影響をさらに低減できるようになる。
本発明に係る液晶表示装置は、調光シート材には導光板が重ね合わせてあり、調光シート材及び導光板は、透明粘着剤で全面的に貼り合わせてあることを特徴とする。
本発明にあっては、調光シート材及び導光板を透明粘着剤で全面的に貼り合わせることで、調光シート及び導光板の位置ズレも抑制できるようになり、調光パネルから導光板までを一体的に固定して位置精度を向上できると共に、一段と組立効率の向上を図れる。
本発明に係る液晶表示装置は、調光シート材の液晶パネルが重ね合わせられる面と反対側の面に対向するように、ランプが配置してあることを特徴とする。
本発明にあっては、調光シート材に対向するようにランプを配置することで、本発明を液晶テレビジョン装置に多用される構成にも適用できるようになる。
本発明にあっては、調光パネルと調光シート材、及び調光シート材のシート同士を透明粘着剤で貼り合わせることにより、調光パネルと調光シート材、及び各シート同士の位置ズレを抑制でき、また、調光シート材の全体的な剛性を向上させて平面度の悪化を防止でき、さらに調光シート材の撓みも抑制できるので、表示画面が大型化しても液晶表示装置の所定の表示性能を維持できる。
また、本発明にあっては、レンズシートの凸部を透明粘着剤で液晶パネルに固着することで、透明粘着剤が存在してもレンズシートが有する光学特性を確保できる。
さらに、本発明にあっては、シート状の透明粘着剤を用いることにより、透明粘着剤の厚み寸法を精度よく一定にでき、液晶パネルと調光シート材、及び各シート同士等に対する貼り合わせ工程を効率的に行える。
さらにまた、本発明にあっては、透明粘着剤の粘着面にライン状の凹凸を形成することで、粘着面の凸箇所で確実に粘着固定を行えると共に、厚みが薄くなる凹箇所の存在により、透明粘着剤を通過する光の減衰度合いを抑えられる。
また、本発明にあっては、透明粘着剤の粘着面に格子状の凹凸を形成することで、凹箇所を一段と多くし、透明粘着剤に係る影響をさらに抑えられる。
また、本発明にあっては、調光シート材及び導光板を透明粘着剤で全面的に貼り合わせることで、調光シート及び導光板の位置ズレも抑制でき、調光パネルから導光板までを一体的に固定して位置精度及び組立性を向上できる。
さらに、本発明にあっては、調光シート材に対向してランプを配置することで、本発明に係る構成を液晶テレビジョン装置にも適用でき、画面サイズが大型化しても所定の表示性能を維持した液晶テレビジョン装置の提供に貢献できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置10の概略図である。本実施形態の液晶表示装置10は、基本的な構成部材は図9(b)に示す従来の液晶表示装置1と同様にしており、各構成部材同士を透明粘着剤11で貼り合わせたことを特徴としている。
液晶表示装置10は、導光板17、調光シート材16、及び液晶パネル12を重ね合わせて、底面に反射シート(図示せず)を設けたハウジング19の内部に収めており、導光板17の側面に対向するようにランプ18を配置している。また、調光シート材16は、レンズシート13、輝度向上シート14、及び拡散シート15を積層して形成されている。なお、レンズシート13の液晶パネル12へ重ね合わせる面には、凹凸部13aが形成されている。
液晶パネル12の下面と調光シート材16のレンズシート13の上面、レンズシート13の下面と輝度向上シート14の上面、輝度向上シート14の下面と拡散シート15の上面、及び拡散シート17の上面は、透明粘着剤11で夫々全面的に貼り合わされている。透明粘着剤11は、アクリル系の粘着剤でありシート状に形成されており、屈折率が約1.45、厚み寸法が25μmのものを用いている。なお、透明粘着剤11は両面が粘着面であり、フィラー等の光拡散物質は含んでいない。また、透明粘着剤11には、屈折率が約1.1以上約1.9以下の範囲に収まるものを適用できる。
図2は、透明粘着剤11による液晶パネル12とレンズシート13との貼り合わせ状態を示す要部拡大図である。レンズシート13は凹凸部13aの中の凸部分13bの先端部が透明粘着剤11にくい込んでおり、これにより凸部分13bが透明粘着剤11で液晶パネル12に固着されている。また、透明粘着剤11は、シート状であるためレンズシート13の凹部分13cを埋めることもなく、レンズシート13の凹凸部13aによる集光、光の拡散機能を妨げていない。なお、レンズシート13の凸部分13bは液晶パネル12に対向する一面に形成されているため、上述したように透明粘着剤11による固着で、レンズシート13の凹凸部13aを形成した面が、全面的に液晶パネル12に貼り付けられることになる。
また、透明粘着剤11は、調光シート材16の各シート13〜16の間、及び拡散シート15と導光板17との間では対向する両部材の面同士を貼り合わせており、それにより各シート13〜16、及び導光板17は面拘束されて一体的になっている。
なお、図1に示すように、最上部に重ね合わせられる液晶パネル12の周囲には係止部12bが設けられた枠部12aが取り付けられており、ハウジング19の側壁19aに設けられたツメ部19bが係止部12bに係止している。これにより液晶パネル12、調光シート材16、及び導光板7の周囲部分がハウジング19に固定されている。
本実施形態の液晶表示装置10は、上述したような構成であるため、液晶パネル12、調光シート材16、及び導光板7が一体的なり、周囲部分のみがハウジング19に固定された状態でも調光シート材16は液晶パネル12及び導光板17に対して位置ズレが生じず、また、調光シート材16を形成する各シート13〜15の間でも位置ズレは生じない。また、調光シート材16は、各シート13〜15が貼り合わせられるので全体的な剛性も向上し、平面度の悪化も防いでいる。また、調光シート材16は上下の液晶パネル12及び導光板17と貼り合わせられることで撓みにくくなり、図10(a)(b)に示すような事態も生じなくなる。さらに、液晶表示装置10の組立時には、一体となった液晶パネル12、調光シート材16、及び導光板7を同時にハウジング19に収められるようになり組立性も向上している。
なお、液晶表示装置10は、上述した形態に限定されるものではなく、種々の変形例の適用が可能である。例えば、透明粘着剤11は液晶パネル12と調光シート材16、調光シート材16と導光板17、調光シート材16を形成する各シート13〜15の全ての箇所を貼り合わせるのではなく、表示性能への影響が少ない部材間では透明粘着剤11の貼り合わせを省略することも可能である。例えば、拡散シート15と導光板17との間は、両者に位置ズレが生じても、拡散シート15による光の拡散に対する影響は小さいため透明粘着剤11による貼り合わせを省略できる。一方、レンズシート13の液晶パネル12に対する位置関係は敏感であるため、レンズシート13と液晶パネル12との間の透明粘着剤11による貼り合わせは省略できない。
また、調光シート材16を形成するシートの中でレンズシート13と輝度向上シート14が一体化される場合もあるため、このような場合では輝度向上シートの機能を兼ねたレンズシート13と拡散シート15で調光シート材16を形成し、レンズシート13と拡散シート15とを透明粘着剤11で貼り合わせるようにする。
さらに、透明粘着剤11には、汎用の透明粘着テープ、透明粘着シートを適用することも可能であり、例えば、厚みが25μm、透過率が92.4%(スライドガラスを貼り合わせた時の値)であるアクリル系粘着剤の透明両面接着テープ(CS9621:日東電工製)を用いるようにしてもよい。
さらにまた、図3に示すようなレベリング工程により所要の厚み寸法tに形成した透明粘着剤11を用いるようにしてもよい。このレベリング工程では原材料ZをローラR1、R2の間を通過させることでシート状の透明粘着剤11を形成しており、各ローラR1、R2の隙間寸法を調整することで、様々な厚み寸法tの透明粘着剤11を精度良くシート状に形成できる。本発明では、調光シート材16に適用される各シート13〜15の厚みが約150μm〜約250μmであることを考慮すると、透明粘着剤11の厚み寸法tは20μmから150μmの範囲にすることが妥当であり、透明粘着剤11の通過による光の減衰の程度を抑えるためには20μmから50μmの範囲に厚み寸法tを設定することが好適である。
なお、図3では、シート状の透明粘着剤11の両面に配置される剥離紙の図示を省略している。また、この剥離紙に凹凸のエンボス型のものを用いることで、シート状の透明粘着剤の粘着面に凹凸を形成することも可能になる。
図4は、一方の粘着面に凹凸を形成した透明粘着剤21が適用された変形例の液晶表示装置20を示す概略図である。図5に示すように、透明粘着剤21はベースとなるシート部21c上に凸箇所21a及び凹箇所21bが交互に形成されており、凸箇所21a及び凹箇所21bは一方向へライン状に延在し、それぞれが平行に間隔を隔てて設けられている。このような透明粘着剤21は、凸箇所21a及び凹箇所21bに夫々対応した凹凸を有するエンボス型の剥離紙を用いることで形成できる。
変形例の液晶表示装置20では、液晶パネル12の下面に透明粘着剤21のシート部21cが貼り付けられ、調光シート材16のレンズシート13の上面に透明粘着剤21の凹凸の粘着面が貼り付けられている。また、レンズシート13と輝度向上シート14、輝度向上シート14と拡散シート15、及び拡散シート15と導光板17も上記と同様に透明粘着剤21が貼り付けられている。
このような凹凸の粘着面を有する透明粘着剤21を用いることで、凹箇所21bには空気層が形成されることになり、空気層は空気の屈折率(1.0)となるため、各シート13〜15が有する光学特性を概ね損なわずに済む。
図6は、レンズシート13の凹凸部13aへ変形例の透明粘着剤21を貼り付けた状態を示す要部拡大図である。透明粘着剤21の凸箇所21aは、レンズシート13の凸部分13bの先端部を固着し凹部分13cには触れていない。また、透明粘着剤21の凹箇所21bには空気層が介在することで、レンズシート13の凹凸部13aによる集光及び拡散の光学特性を一段と妨げないようにしている。なお、レンズシート13の凹凸部13aのピッチと、透明粘着剤21の凹凸ピッチは相異するため、透明粘着剤21の凸箇所21aの中には、レンズシート13に触れないものも存在するが(図6中、右端の凸箇所21a)、レンズシート13の多数の凸部分13bには他の多数の凸箇所21aが貼り付くので所要の貼り合わせ力を確保できる。また、透明粘着剤21の凹凸ピッチは、レンズシート13の凹凸部13aのピッチとの関係から、約40μmから約100μmの範囲に設定することが好ましい。
図7は、別の凹凸形状が一方の粘着面に形成された透明粘着剤31を示している。この透明粘着剤31では、格子状に配置される凸箇所31a及び凹箇所31bからなる凹凸がベース部31c上に形成されている。このような形状の透明粘着剤31も、凸箇所31a及び凹箇所31bに対応した凹凸を有するエンボス型の剥離紙を用いることで形成できる。また、透明粘着剤31で液晶パネル12と調光シート材16、調光シート材16と導光板17、及び調光シート材の各シート13〜15を貼り合わせた場合、図5に示す透明粘着剤21より、さらに多くの部分で空気層を形成でき、各シート13〜15の光学特性が損なわれる程度を一層低減できる。
図8は、本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置50を示す概略図である。第2実施形態の液晶表示装置50は大型の液晶テレビジョン装置等に適用される構造であり、調光シート材56の液晶パネル52が重ね合わせられる面と反対側の面には導光板を設けず、複数のランプ58を対向配置している。液晶パネル52と調光シート材56のレンズシート53、及び調光シート材56の各シート同士は第1実施形態と同様に、透明粘着剤51で貼り合わせてある。なお、第2実施形態で用いられる透明粘着剤51の特性は第1実施形態と同様である。
また、ハウジング59は内部の底面59dから各ランプ58を固定するクリップ部59fを突設すると共に、底面59dの中央付近からは調光シート材56の底面を支持する支持部59eも突設している。さらに、ハウジング59は側壁59aの内部側に支持部59eと同等の高さに受部59cを突設している。なお、ハウジング59の上述した箇所以外は、第1実施形態と同様であり、側壁59aの内部上端にツメ部59bを設けて液晶パネル52の枠部52aの係止部52bに係止している。
ハウジング59に収められた液晶パネル52及び調光シート材56は、調光シート材56の底面がハウジング59の支持部59e及び受部59cに載置されると共に、ツメ部59bの係止により外周部分がハウジング59に固定されている。また、液晶パネル52及び調光シート材56は透明粘着剤51により一体化されて剛性が従来に比べて向上しているため、各シートの位置ズレ及び撓みも発生しにくく、平面度の悪化も抑制されている。なお、第2実施形態の液晶表示装置50も、第1実施形態に係る各種変形例の適用が可能である。
本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置を示す概略図である。 第1実施形態の液晶表示装置の要部拡大図である。 シート状の透明粘着剤の形成に係るレベリング工程を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る液晶表示装置を示す概略図である。 変形例に係る透明粘着剤の一部を示す斜視図である。 変形例に係る液晶表示装置の要部拡大図である。 別の変形例に係る透明粘着剤の一部を示す斜視図である。 第2実施形態の液晶表示装置を示す概略図である。 (a)は従来の液晶表示装置の分解状態を示す概略図であり、(b)は組立状態を示す概略図である。 (a)(b)は従来の問題点を示す概略図である。
符号の説明
1、10、20、50 液晶表示装置
2、12、52 液晶パネル
3、13、53 レンズシート
3a、13a 凹凸部
4、14、54 輝度向上シート
5、15、55 拡散シート
6、16、56 調光シート材
7、17 導光板
8、18、58 ランプ
9、19、59 ハウジング
11、21、31、51 透明粘着剤
21a、31a 凸箇所
21b、31b 凹箇所

Claims (6)

  1. 複数のシートを積層した調光シート材が液晶パネルに重ね合わせてある液晶表示装置において、
    液晶パネル及び調光シート材は、透明粘着剤で全面的に貼り合わせてあり、
    調光シート材のシート同士は、透明粘着剤で全面的に貼り合わせてあり、
    複数のシートの中で液晶パネル側に積層されるシートは、液晶パネルに重ね合わせる面に凹凸部が形成してあるレンズシートであり、
    レンズシートの凸部分が、透明粘着剤で液晶パネルに固着してあることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 透明粘着剤は、シート状である請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 透明粘着剤は、シート状の粘着面にライン状の凹凸が形成してある請求項に記載の液晶表示装置。
  4. 透明粘着剤は、シート状の粘着面に格子状の凹凸が形成してある請求項に記載の液晶表示装置。
  5. 調光シート材には導光板が重ね合わせてあり、
    調光シート材及び導光板は、透明粘着剤で全面的に貼り合わせてある請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載の液晶表示装置。
  6. 調光シート材の液晶パネルが重ね合わせられる面と反対側の面に対向するように、ランプが配置してある請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載の液晶表示装置。
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