JP4213230B2 - カラードキュメントプリント方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の色分解連続トーンカラー画像のバイナリ(二値)化に関し、更に詳細には、色分解間で色分解ハーフトーンドットのオーバーラップが最小化され、不適切なコントラストを避ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
電子写真システムにおいては、クラスタリングされたドットが要求されるため、色分解間の位置合わせは達成しにくい。従って、多少の位置合わせの誤差によって所望されないモアレパターンが現像され、各色分解のスクリーンは互いに対して回転する。非常に優れた色分解間の位置合わせを有する現在のインクジェットプリンタでは、モアレパターンは問題ではない。従って、ドットパターンは一方が他方の上に位置合わせされて配置される。
【0003】
上記の制約が低減されると、システムによる再生を最適化するための他の目的が指向され、その目的の一つはカラープリンタの色調範囲の最大化である。インクは理想的ではないため、一方が他方の上に重ねられた二つのインクドットによって形成されたカラーは、並列に配置されたドットによって形成されたカラーとは異なる。最も広い色調範囲は、インクのオーバーラップが最小化された場合に、後者の場合において形成される。
【0004】
ドットパターン設計の第2の目的は、エッジ解像力を改良することである。画像の小領域内のカラー又は濃度の急峻な変化によって特徴付けられるエッジは、ハーフトーンドットのインクの付いた部分では良く画定されるが、ドット間のホワイト領域では失われる。ホワイトスペースの量は、エッジのカラーの色分解がオーバーラップするドットで形成されるとより多くなる。しかしながら、エッジを形成する色分解によって並列なドットとカラーが組み合わされるならば、ホワイトスペースは減り、エッジが並列ドットの一つとオーバーラップする確率が高くなり、改良されたエッジレンダリングが提供される。
【0005】
ドットパターン設計の第3の目的は、インクの局所的な集中を減らすことである。インク溜まり又は滲みのような問題は、小領域内にインクがありすぎると起こる。全く被覆されない領域とかなり被覆された領域とが混合した領域ではなく、適量のインクの均一層を有する方が好ましい。
【0006】
これらの目的は、発明者が所有する、ハリントン(Harrington) による米国特許第5,493,323号で大部分が達成されている。ハーフトーンスクリーンは、可能な限りオーバーラップを避ける目的に従って、各色分解に対して生成される。最初に、ブラック色分解がハーフトーン化されてブラック色分解の領域濃度に従って複数のオンピクセルとオフピクセルを有するドットパターンを生成する。次に、第1カラー色分解がハーフトーン化され、複数の先行オフピクセルをオンに設定する。次に、ホワイトピクセルが残っている場合、第2カラー色分解がハーフトーン化され、複数の先行オフピクセルをオンに設定する。第2カラー色分解がハーフトーン化された後、オフピクセルが残っている場合には第3カラー色分解がハーフトーン化され、複数の先行オフピクセルをオンに設定する。第2及び第3色分解の処理中に、オンになるピクセルがないと決定された場合は、第2層及び(必要なら)第3層のカラーがスタートし、第1層の上に重畳し、要求されれば第2層の上に重畳する。各層は、ドットパターンを形成する追加のカラーがブラック領域に配置されないようにスタート及び配置される。しかしながら、このアプリケーションでは色分解のカラーを配置するために使用される順序は暗いカラーから明るいカラーの順序で述べられていることに注目されたい。述べられたシステムは最初にブラックを配置し、次にマゼンタ、シアンそして最後にイエローを配置する。この順序はクラスタリングされたドットに対してドット形状を保存する傾向にあるが、分散ドットパターン、例えばインクジェットプリントで使用されるようなドットパターンに対してはコントラストを減らすことが所望される。ピクセル間のコントラストを低減させることによって、個々のドットが見えにくくなり、より平滑化されたテクスチャを有する画像を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に従うと、ハーフトーンドット領域内のカラーのオーバーラップを最小化すると同時にピクセル間のコントラストを低減させるハーフトーニングプロセスを使用して、連続トーン画像信号によって最初に画定されたカラードキュメントをバイナリ画像信号に変換する方法が提供されている。
【0008】
本発明に従うと、ハーフトーンスクリーンは、可能な限りオーバーラップを防ぐと共にピクセル間のコントラストを低減させる目的に従って各色分解に対して生成される。最初に、ブラック色分解がハーフトーン化され、ブラック色分解の領域濃度に従って幾つかのオンピクセル及びオフピクセルを有するドットパターンを生成する。次に、マゼンタがハーフトーン化され、ブラック色分解が終了した点から開始する充填順序で先行オフピクセルをオンに設定する。ホワイトピクセルが残った場合は、シアン色分解がハーフトーン化され、マゼンタ色分解が終了した点から開始する充填順序で先行オフピクセルをオンに設定する。オンピクセルをオーバーラップさせる必要がある場合は、オーバーラップ部分はマゼンタ色分解から開始する。シアン色分解がハーフトーン化された後イエロー色分解がハーフトーン化される。しかしながら、この場合は充填順序は逆である。最初に、残ったオフピクセルがオンに設定される。次に、オンピクセルをオーバーラップする必要がある場合は、オーバーラップ部分はシアン色分解のみから開始する。マゼンタピクセルは全てのシアンピクセルがオーバーラップした後にオーバーラップする。
【0009】
本発明の別の態様に従うと、上記のドットパターン生成充填シーケンスを使用する事に加えて、下色除去が選択的に使用されてドット外観を最適化する。ブラックはカラー増量又は減量に関連して増量されたり減量されたりして適切なスペースが低減した輝度コントラストで充填される。インクジェットプリントで使用されるような分散ドットに対しては出来るだけ輝度コントラストを低減することが所望される。ピクセル間のコントラストを低減させることによって、個々のドットが見えにくくなり、より平滑化されたテクスチャの画像を提供することができる。提案された充填方法は、二つのより明るいカラー(イエロー及びシアン)をオーバープリントしてグリーン及びマゼンタを得ることによって輝度コントラストを低減する。これらのカラーは輝度空間表現ではあまりコントラストがない。本発明はイエローインクを他のインクと逆の順序で、即ち、ブラック、マゼンタ及び/又はシアンを充填するために使用されるハーフトーンセル充填順序の最終ピクセルはイエローによって着色されるセルの第1ピクセルであるように配置されてコントラストを低減する。
【0010】
本発明の請求項1の態様では、カラープリントシステムにおいて、プリンタで受け取られるカラー濃度を記述するマルチビット信号によって最初に画定されるカラードキュメントをプリントする方法であって、前記プリンタはハーフトーンプロセスを使用し、前記ハーフトーンプロセスは、マルチビット信号からバイナリ信号を生成し、プリンタを駆動してハーフトーンドット領域内のカラー濃度に従ってカラースポットを生成し、カラードキュメントをプリンタでプリントするステップは、ブラックの領域濃度及び予め決められたハーフトーン充填順序に従って、ハーフトーンドット領域内にブラックスポットをプリントし、第1色分解のスポットを第1カラーの領域濃度及び予め決められたハーフトーン充填順序に従ってハーフトーンドット領域内のブラックスポットがない位置にプリントし、第2色分解のカラースポットをハーフトーンドット領域内のブラックスポットのない位置、好ましくは第1色分解のスポットがない位置にプリントし、第2色分解のスポットを第1色分解にオーバーラップする必要がある領域について、第2色分解のスポットをハーフトーンドット領域内の第1色分解のスポット上にオーバーラップしてプリントし、第3色分解のスポットをハーフトーンドット領域内のスポットがない位置にプリントし、第3色分解のスポットを第1及び第2色分解にオーバーラップする必要がある領域について、第2色分解のスポット上に第3色分解のスポットをオーバーラップしてプリントしてから、第1色分解のスポット上に第3色分解のスポットをオーバーラップしてプリントすることを含み、前記第1色分解がマゼンタ層であり、前記第2色分解がシアン層であり、前記第3色分解がイエロー層であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を制限するのではなく、本発明の実施の形態を述べる目的で示される図面を参照すると、述べられる特定のカラーシステムでは、カラードキュメント(文書)は画像信号の複数のセットによって表され、各セット(又は色分解)は独立したチャネルによって表され、該チャネルは他の色分解又はチャネルから独立して処理される。本明細書中で使用される "カラー画像”は少なくとも二つ、普通は三つか四つの色分解を含むドキュメントであって、各色分解は画像信号の対応するセットを提供し、この画像信号はプリンタを駆動して画像の一つのカラーを生成し、これらの色分解が一緒になってフルカラー画像を形成する。この文脈から言うと、ピクセルは離散的画像信号と称され、画像の所与の小領域におけるドキュメント画像の光学濃度について述べていることになる。 "ピクセル”という単語は各色分解内のこのような画像信号について述べるために使用される。ピクセルは普通受け取られる際は "連続トーン(contone) ”であり、この説明ではマルチビットが画定されたピクセルである。
【0013】
ある適切なプリントシステムは米国出願第4,620,198号及び第4,899,181号で説明されるデバイスのようなカラーインクジェットプリンタであり得る。
【0014】
本発明を限定するのではなく実施の形態を説明する目的で示された図面を参照すると、本発明を実行するための基本的なシステムは図1に示される。単純なシステムモデルでは、スキャナ10は走査画像12を記述するデジタル輝度データ又はデバイスに依存しないデータのセットを生成するように較正され、該走査画像12は定義によりrgbスペースによって画定される。走査動作による結果、デバイス依存スキャナによって画定されるスキャナ画像信号RS 、GS 、BS のセットが得られる。スキャナ又は他の処理経路に含まれるのは、ポスト走査プロセッサ14であり、スキャナ画像信号RS 、GS 、BS を輝度表現に修正し典型的にはデジタルのRc 、Gc 、Bc を提供する。この値はCIEカラースペース(rgb)又はL* a* b輝度−クロミナンススペース(LC1C2)による。サカモト(Sakamoto) による米国出願第4,275,413号に述べられるように、ブロック20で示されるカラースペース変換は、データに依存しないデータをデバイス依存データに変換するために使用される。カラースペース変換20はデバイス依存スペース又は着色剤値CP 、MP 、YP 、KP によって画定された画像である。これらの信号はハーフトーニングプロセッサ22でハーフトーン化されプリンタ30を駆動するために使用される。ある可能な例では、着色剤値は所与の領域に付着されるシアン、マゼンタ及びイエロートナーの相対量を表す。プリント出力画像はRP 、GP 、BP によって画定され、プリンタが元の画像に輝度的に類似したカラーを有するようにRo 、Go 、Bo に関係することが望ましいが、この類似は最終的にはプリントデバイスの範囲に依存する。
【0015】
図2のカラースペース変換及びカラー補正20を参照すると、カラー信号Rc 、Gc 、Bc は最初にROM又は他のアドレス可能なメモリデバイスのようなデバイスメモリに保存された三次元ルックアップテーブル(3DLUT)40に入力され、該デバイスメモリは特定のデバイスに対する速度及びメモリ要求を満たす。カラー信号Rc 、Gc 、Bc はテーブル40のアドレスエントリーを生成するように処理され、該テーブルはRc 、Gc 、Bc が処理されてCX 、MX 、YX の着色剤信号に変換される係数のセットを保存する。マッピングされない値は補間によって決定される。
【0016】
データに依存しないデータからデバイス依存データへの変換を提供する方法は数多くあり、サカモトによる米国出願第4,275,413号は一つの方法について説明しており、その方法自体も変化し得る。また、変換テーブルが確立されると、3線形又は3次補間と称される補間方法も使用されて限定されたセットの入力値からの出力値を計算する。ルックアップテーブルに保存された値はサカモトの特許におけるように経験的に導出されるか又は経験的情報に基づいて計算されたり補外されたりし、これに関しては以下の文献を参照されたい:ポオ−チーハン(Po-Chieh Hung)による "Tetrahedral Division Technique Applied to Colorimetric Caliburation for Imaging Media"(Annual Meeting IS&T, ニュージャージー州、1992年5月、第419頁〜第422頁);ポオ−チーハンによる "Colorimetric Calibration for Scanners and Media"(SPIE 、第1448巻、Camera andInput Scanner System、(1991年));シグフレドアイ.ニン(Sigfredo I. Nin)等による "Printing CIELAB Images on a CMYK Printer Using Tri-Linear Interpolation"(SPIE Proceedings 、第1670巻、1992年、第316頁〜第324頁)。本発明で保存される値のセットの構成は以下に説明される。
【0017】
図2を参照すると、デバイス依存着色剤信号CX 、MX 、YX を得る際に、ブラック追加(K+)は二つのステップで実行される。以下に更に説明されるように、ブラック使用を制御するために、第1プロセッサ50においてシアン、マゼンタ及びイエロー信号の濃度が決定される。下色除去処理55はこの時点で行われる。フルの下色除去は普通シアン、マゼンタ及びイエロー信号の最小濃度に依存する。ブラック追加60はブラック使用制御に応答してこの関数としてブラック着色剤信号を生成する。
【0018】
或いは、四つ全ての着色剤に対する値を含んだ三次元ルックアップテーブルを使用することによって、ブラック追加及び下色除去をカラー補正処理と組み合わせることも可能である。
【0019】
従って、本発明の一つの実施の形態では、導出される連続トーン画像信号はシアン、マゼンタ、イエロー及びブラック色分解を表す。図3(A)及び図3(B)且つ図4(A)及び図4(B)は本発明の原理動作を例示する。ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロー色分解を表す四つの色分解信号は図3(A)に表され、可能な濃度が示されている。この例では、均一な濃度が示されるが、本発明では部分的なドット形成も予想される。
【0020】
簡略化のために4ビットシステムが想定され、このシステムは0から16までの17の可能な濃度及び4×4のハーフトーンセルを有し、図3(B)に示されるように分散したドットスクリーンセルにわたった1から16まで変化するしきい値を有する。図4(A)はスレショルド処理の出力応答を例示し、該スレショルド処理は各色分解に対するドットパターンを生成し、各ドットパターンは連続トーン画像信号がしきい値を越える位置のスポットで形成される。説明される方法は、最初にブラックスポットの位置を確立し、次に各色分解に対するカラースポットをブラックスポットにオーバーラップしないセル内の位置に配置する。図4(B)はプリントされた四つの色分解のドットパターンを例示し、ここではオーバーラップはほとんど起こらず、ドットパターンのカラー部分に限られている。
【0021】
スポットを色分解のドットパターン内に配置する方法は、既に配置されたカラーの大きさに現在配置されているカラーを加えることによって達成され、その結果ハーフトーンしきい値と比較する場合、ピクセルは他の色分解に既に配置されたピクセルより "多く”(画像信号の所与の大きさを越えるしきい値よりも高いしきい値で)オンに設定される。合計された大きさはシステムの最大しきい値とも比較されるため、余分なピクセルはカラーの第2又は第3層に運搬される。ブラックでプリントすることを避けるために、第2及び第3層のスポットはブラックピクセルの後にスタートする。
【0022】
イエロー信号はドット充填動作がブラック、マゼンタ及びシアンの順序と逆の順序で行われるように動作する。最初にイエロースポットがオフ位置に置かれ、これらの位置を充填する際にイエロースポットはシアンスポットの上に配置され、その次にマゼンタスポットの上に配置される。提案された充填方法は、二つのより明るいカラー(イエロー及びシアン)を優先的にオーバープリントしてグリーン及びマゼンタを得ることによって、輝度コントラストを低減させるように動作する。これらのカラーは輝度スペースの観点から見るとあまりコントラストがない。本発明は、イエローインクを他のインクと逆の順序で配置すること(即ち、ブラック、マゼンタ及び/又はシアンを充填するために使用されるハーフトーンセルの順序の最終ピクセルはイエローによって着色されるセルの第1ピクセルであるということ)によってコントラストを低減させる。
【0023】
この方法は、この方法を正確に実行する以下の手順によって更によく示される。 "C”プログラム言語で書かれた本発明のハーフトーニング処理を実行するためのプログラムフラグメントが以下に示される。この手順はピクセル(c,m,y,k)のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックに対するカラー値及びピクセル位置(i,j)を用いる。ハーフトーンしきい値手順threshold(i,j)を使用して位置(i,j)のピクセルに適したハーフトーンしきい値を生成する。結果は各色分解の出力値vを0(インクなし)又は1(インク)に設定することによって、手順cout(i,j,v),mout(i,j,v),yout(i,j,v) 及びkout(i,j,v) を介して伝達される。ピクセルが有することができる最大値はmaxvalである。
Halftone(c,m,y,k,i,j)
{int t=threshold(i,j);
if(k>=t)kout(i,j,1);else kout(i,j,0);
m+=k;
if((m > =t)&&(k<t))mout(i,j,1);else mout(i,j,0);
c+=m;
if((c >=t)&&(m < t))cout(i,j,1);else cout(i,j,0);
if(c>maxval)
{c=c-maxval+k;
if((c > =t)&&(k<t))cout(i,j,1); }
if((maxval-y) < t)yout(i,j,1);else yout(i,j,0);
}
【0024】
シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのインク量は実際に見える量であると仮定する。特に、ブラックと他のカラーを加えた量は最大インク値を越えない(即ち、ブラックと他のカラーをオーバーラップする必要がない)と想定する。四つより少ない色分解を提供したり、ブラック色分解のないシステムを提供することも可能である。
【0025】
図5を参照すると、提案されるシステムのブロック図が示されている。プリンタ30内には本発明のハーフトーニング装置が見られる。従って、色分解の画像信号のセットKp 、Mp 、Cp 及びYp は入力110、112、114及び116でハーフトーニングシステムによって受け取られる。ROM及びRAMタイプのメモリであり得るプリンタメモリ120に保存されているのは、特定のハーフトーニングアプリケーション(この場合は単純な4×4のアレイとして例示される)のためのハーフトーンセルである。ハーフトーンセルはしきい値tを提供し、各色分解の画像信号はこのしきい値に対して比較される。画像における所与の位置i,j に対する適切なしきい値は、メモリ120に向かったピクセルクロック及び走査線クロック信号に基づいてリターンされる。ハーフトーンセルメモリは適切なクロック信号に応答して値tをリターンする。例示のために、ハーフトーンセルはしきい値のアレイとして説明されるが、他の実施も可能である。実際は、各ピクセルに対するしきい値を生成するあるしきい値生成メカニズムのみが必要となる。
【0026】
最初に、t(i,j)はコンパレータ130に入力され、該コンパレータは第2入力としてブラック色分解信号KP を有する。コンパレータ130の出力は、KP がt(i,j)より大きいかどうかに依存する。大きい場合は、コンパレータはこの状態を示す信号Ksep 、即ち、この例では1又は0の信号をリターンし、これによってプリンタはブラック色分解をプリントしている際に位置i,j にスポット又は非スポットを配置する。
【0027】
同じピクセルクロックはt(i,j)をコンパレータ134にも入力する。コンパレータ134は第2入力として信号加算器135からの信号Kp とMp の合計を有し、該加算器は信号Kp が非ゼロの値を有する場合に信号Mp の大きさをMP'に増やす役目をする。従って、信号MP'は信号Kp が0の値を有する場合よりも高いしきい値を越える。コンパレータ134の出力は信号MP'がt(i,j)よりも大きいかどうかに依存する。大きい場合は、コンパレータ134はこの状態、この例では1又は0を示す信号Mq をリターンする。マゼンタ色分解のハーフトーニングの場合は、Mq はコンパレータの出力Ksep と共にANDゲート136でペア毎にロジカルにAND処理され、プリントされるマゼンタピクセルMsep はブラックピクセルにオーバーラップしないことが確実となる。
【0028】
同様にして、t(i,j)はコンパレータ138に入力され、該コンパレータ138は第2入力として加算器137からのM' p 及びCp の合計を有する。コンパレータ138の出力Cq はコンパレータ134の出力と共にANDゲート140でペア毎にロジカルにAND処理され、シアンピクセルはマゼンタ又はブラックピクセルのそれぞれの上にプリントされないことが確実となる。
【0029】
オーバーラップは加算器162からのKP +CP ' を受け取る減算器160で決定される。KP +CP ' の合計及びシステムのMAXVALは、コンパレータ150でt(i,j)と比較される。得られた信号Oq はANDゲート144に入力され、Ksep と共にロジカルにAND処理され、マゼンタ色分解のオーバーラップが起こってもブラック色分解のオーバーラップは起こらないことが確実となる。この処理のロジカルな結果である信号Oq はORゲートに入力されて非オーバーラップ応答Cq ’と組み合わせられる。
【0030】
本発明に従うと、イエロー色分解は他の色分解とは別に処理される。イエロー色分解は最初に減算器141で最大システム値MAX−VALから減算される。この値YP ' は次にコンパレータ142でしきい値t(i,j)と比較される。コンパレータ134及び138とは異なり、コンパレータ142はしきい値より小さい値を検索し、Y値がしきい値tより小さい場合に1を生成する。これによって充填順序が逆転するため、最低しきい値レベルから最高しきい値の順序でドットパターンを充填するのではなく、ドットパターンは最高しきい値から最低しきい値の順序で充填される。結果は、最初にオフピクセルが充填され次にシアンピクセルがオーバーラップし、最後にマゼンタピクセルがオーバーラップすることになる。
【0031】
本発明に従うと、イエローに対する他と同様のオーバーラップ決定はない。
【0032】
オーバーラップを決定する装置は、マゼンタ色分解には必要とされないことが理解される。第1インクの第2層は必要なく、その理由は、そのインク自体にインクを配置してもカラー変化は起こらないためである。
【0033】
上記に述べられた方法及び装置はピクセル間のコントラストを低減させる。しかしながら、幾つかの場合では、シアン、マゼンタ及びブラック色分解はスポットでセルドットパターンを充填しない。このような場合、ホワイト又はイエローはドットパターンの残りのスポットを充填する。これによって、他の原色及び2次カラーに対して依然として高コントラストが示される。本発明の別の態様に従うと、幾つかのカラーに対して、下色除去を適切に使用することによってコントラストは改善され得る。下色除去によって、ブラックの量と等しい量のシアン、マゼンタ及びイエロー又はシアン、マゼンタ及びイエローの量と同じ量のブラックを配置することができる。ハーフトーンセルを充填する際に、シアン、マゼンタ及びイエローから生成されたカラーに対して必ずブラックを使用することによってコントラストは低減され得る。より濃いカラーに対しては、インクのオーバーラップを避けることができるほど十分なブラックのみを使用することによってコントラストは低減する。
【0034】
シアン、マゼンタ及びイエローによって特定されたカラー(c0,m0,y0) が与えられるフルの下色除去では、ブラックの量はk=min(c0,m0,y0) として計算される。しかしながら、完全なブラック置換が行われる必要はない。ブラック分散に対して、ブラックの量は以下の式で与えられる。
【0035】
k=min(c0,m0,y0,max(0,(c0+m0+y0-1)/2))
【0036】
本発明のまた別の態様に従うと、ブラックの量の更なる制限が可能であり、ピクセル間のコントラストを改善する。ブラックの代わりに出来るだけ十分なシアン、マゼンタ及びイエローを使用すると、シアン、マゼンタ及び残りのブラックがハーフトーンセルを充填する。これは、イエローが常にシアン及び/又はマゼンタをオーバープリントすることを意味する。従って、ライトイエローと他の濃いカラーとの間に高コントラストは生じない。独立したイエローを最小化するブラックの量は、以下の式によって与えられる。
【0037】
k=min(c0,m0,y0,max(0,(c0+m0+y0-1)/2,c0+m0-1))
【0038】
ブラックの量を計算した後、着色インクの量は以下の式を満たすように調節される。
【0039】
c=c0-k
m=m0-k
y=y0-k
【0040】
この要求はブラック使用制御50(図3)で従来通りに実行される。
【0041】
多くのカラーシステムではブラック色分解はなく、この場合は本発明のハーフトーニングシステムはブラック色分解なしで動作するように変更される。
【0042】
多くのカラーシステムでは、四つ以上の着色剤が使用される。時に"HiFi"カラーを提供するシステムと称されるこのようなシステムでは、追加の着色剤を使用して範囲拡張又はカスタムカラーを提供する。このカラーに応じて、同じ輝度コントラスト問題が依然存在する。本発明はこのようなシステムに対しても同様に適用される。
【0043】
開示された方法は、種々のコンピュータ又はワークステーションハードウェアプラットフォームで使用され得るポータブルソースコードを提供するオブジェクト指向ソフトウェア開発環境で使用するソフトウェアで容易に実施される。或いは、開示された画像処理システムは標準的なロジック回路を使用するハードウェアで部分的に又は全体的に実施されるか又はVLSIデザインを使用した単一のチップで特定的に実施される。本発明を実施するためにソフトウェア又はハードウェアのどちらが使用されるかは、システムの速度及び能率要求に依存し、特定の機能及び特定のソフトウェア又はハードウェアシステム及び特定のマイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータシステムも利用される。しかしながら、画像処理システムはコンピュータ技術の一般的な知識及び本明細書中で提供された機能的な記述から、過度の実験を伴うことなく当該技術分野の技術者によって容易に開発され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が使用されるスキャンツープリント(scan to print)システムの関連要素の概略的な例示である。
【図2】本発明が動作するプリンタ着色剤信号の生成を概略的に例示する。
【図3】(A)は、複数の色分解からのサンプル領域のセットを示す。
(B)は、しきい値の単純な4×4のハーフトーンセルを示す。
【図4】(A)は、図3(A)及び図3(B)のサンプル領域及びハーフトーンセルのそれぞれから導出されたドットのセットを示す。
(B)は、オーバーラップ又はプリントされた構成を示す。
【図5】本発明を達成するシステムの機能的なブロック図である。
【符号の説明】
20 カラースペース変形及びカラー補正
22 ハーフトーナー
30 プリンタ
50 ブラック使用制御
55 下色除去
Claims (1)
- カラープリントシステムにおいて、プリンタで受け取られるカラー濃度を記述するマルチビット信号によって最初に画定されるカラードキュメントをプリントする方法であって、前記プリンタはハーフトーンプロセスを使用し、前記ハーフトーンプロセスは、マルチビット信号からバイナリ信号を生成し、プリンタを駆動してハーフトーンドット領域内のカラー濃度に従ってカラースポットを生成し、カラードキュメントをプリンタでプリントするステップは、
ブラックの領域濃度及び予め決められたハーフトーン充填順序に従って、ハーフトーンドット領域内にブラックスポットをプリントし、
第1色分解のスポットを第1カラーの領域濃度及び予め決められたハーフトーン充填順序に従ってハーフトーンドット領域内のブラックスポットがない位置にプリントし、
第2色分解のカラースポットをハーフトーンドット領域内のブラックスポットのない位置、好ましくは第1色分解のスポットがない位置にプリントし、
第2色分解のスポットを第1色分解にオーバーラップする必要がある領域について、第2色分解のスポットをハーフトーンドット領域内の第1色分解のスポット上にオーバーラップしてプリントし、
第3色分解のスポットをハーフトーンドット領域内のスポットがない位置にプリントし、
第3色分解のスポットを第1及び第2色分解にオーバーラップする必要がある領域について、第2色分解のスポット上に第3色分解のスポットをオーバーラップしてプリントしてから、第1色分解のスポット上に第3色分解のスポットをオーバーラップしてプリントすることを含み、
前記第1色分解がマゼンタ層であり、前記第2色分解がシアン層であり、前記第3色分解がイエロー層であることを特徴とする、カラードキュメントプリント方法。
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