JP4217871B2 - 液体金属急冷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アモルファス金属および結晶質薄帯をはじめとする金属薄帯の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属箔帯の製造法の1つとして、溶融金属(以下溶湯という)をノズル容器のノズルから高速回転する回転冷却体の外周面に向けて噴射し、リボン状あるいはテープ状に急速冷却凝固させる方法が知られており、この方法は液体急冷法といわれる。この方法は、回転冷却体の種類によって、単ロール法、双ロール法、遠心急冷法などに分類される。これらの方法によって、溶湯の成分、組成および冷却条件などを適切に選ぶことによって金属薄帯を得ることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平8−18114号公報(第1―3頁、第1図)
【0004】
ところで、液体急冷法による金属薄帯の製造は作製する金属の成分により大気中で行なわれる場合もあり、アルゴン、ヘリウム、あるいは窒素などの不活性ガス中さらには真空中で行なわれる場合もある。特に、作製する金属薄帯が酸化しやすいもの、言い換えると、活性が高いものでは、酸化あるいは自然発火を防ぐためにも、不活性ガス中あるいは真空中雰囲気での製造が不可欠である。
従来の代表的な製造装置を図15に示す。図15は不活性ガス中あるいは真空中で単ロール法により金属薄帯を製造する装置である。図において、1は液体金属急冷装置、2は試料回収部、4は試料回収容器、5はゲートバルブ、7はフランジ、8は試料導入部、9はチャンバ、10、回転冷却体、11は高周波コイル、12はノズル容器、13はノズル昇降機構、14は溶湯噴射用の加圧ガス導入管、14aは噴射ガス用バルブ、15はリーク調整バルブである。
この液体金属急冷装置1は、チャンバ9に回転冷却体10、高周波コイル11、溶解るつぼを兼ねた耐熱性のノズル容器12が収容されている。そして、溶解用金属原料をノズル容器12に装入し、この容器12を溶湯噴射用加圧ガス導入管14と接続させ、ノズル昇降機構13の駆動により、ノズル容器12を回転冷却体10の真上に降下させるための準備をする。次に、噴射ガス用バルブ14a、リーク調整バルブ15を閉じて、チャンバ9から排気し、チャンバ9内が所定の真空度に達した後に、回転冷却体10を必要な周速度に回転させると共に、ノズル容器12内の溶解用金属原料の高周波溶解を行なう。溶解用金属原料の溶解が完了した後、ノズル昇降機構13を駆動してノズル容器12を回転冷却体10の直上まで降下させると同時に、電磁バルブ14aを開き、適当な圧力のアルゴンガス、ヘリウムガスあるいは窒素などの不活性ガスでノズル容器12からその内部の溶湯を回転冷却体10の外周面に向かって噴射することにより、真空中での金属薄帯の製造を行なう。また、リーク調整バルブ15を通してアルゴン、ヘリウムあるいは窒素などの不活性ガスをチャンバ9内に導入することにより、不活性ガス雰囲気中で金属薄帯を製造することもできる。
製造された金属薄帯は単ロール法の場合は回転冷却体の周速に従って試料導入部8を経て試料回収部2へ飛行し、蓄積される。また、双ロール法の場合は回転冷却体の下部に試料回収部2を設けそこに蓄積される。蓄積された金属薄帯が酸化しやすいもの、言い換えると、活性が高いものであるものは、酸化あるいは自然発火を防ぐためにも、不活性ガス中あるいは真空中雰囲気での製造され、回収部がグローブボックス(図示せず)等の不活性ガスあるいは真空中で取り扱いが行なえるような構成になっていることが望ましい。
また、少量生産や小型の実験装置には、図15に示すような装置(真壁技研製)がある。これは試料回収部2の直前にゲートバルブ5を設け、フランジ7の脱着により試料回収部2を取り外しができる。この試料回収部2をグローブボックスなど不活性雰囲気へ装入し、次工程作業が不活性雰囲気中で行なうことができ、また、少量生産や小型の実験装置に適している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の液体金属急冷装置においては、試料作製条件のばらつきにより試料回収部に金属薄帯が収まりきれずゲートバルブの閉時に金属薄体をゲートバルブの弁により切断し、これにより弁に金属粉が付着し、ゲートバルブの寿命を低減させる、また最悪の事態では、ゲートバルブを閉め回収部をはずした際に、回収部がリークを起こす場合があるという問題点があった。
そこで、本発明はこれらの問題点を解決するもので、活性の大きな金属薄帯を酸化させることなく回収し、次工程へ受け渡しができる液体金属急冷装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明はつぎの構成にしている。
(1)排気装置に接続され不活性ガスを導入するリーク調整バルブをもつチャンバと、前記チャンバ内に設けられ高速回転する回転冷却体と、原料金属を溶融・貯留し前記回転冷却体に噴射するノズル容器と、前記ノズル容器を加熱する高周波コイルと、フランジとゲートバルブからなり前記回転冷却体で急速冷却凝固した金属薄帯をその雰囲気を保った状態で回収する試料回収部とを備えた液体金属急冷装置において、前記ゲートバルブの前記回転冷却体側に前記金属薄帯を切断するシャッタ機構を設けたものである。
(2)排気装置に接続され不活性ガスを導入するリーク調整バルブをもつチャンバと、前記チャンバ内に設けられ高速回転する回転冷却体と、原料金属を溶融・貯留し前記回転冷却体に噴射するノズル容器と、前記ノズル容器を加熱する高周波コイルと、フランジとゲートバルブからなり、かつバルブを有する排気口を備え前記回転冷却体で急速冷却凝固した金属薄帯をその雰囲気を保った状態で回収する試料回収部とを備えた液体金属急冷装置において、前記ゲートバルブの前記回転冷却体側に前記金属薄帯を切断するシャッタ機構を備えたものである。
(3)前記シャッタ機構と前記ゲートバルブとの間に所定の間隔を設けて配置され、かつ前記金属薄帯を蓄積する第2のシャッタ機構を有するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
本発明の金属急冷装置の全体構成は従来と同じである(図15)。
試料作製前にあらかじめ真空チャンバ9内は1×10-3Paに排気した後、アルゴンガスを満たし試料作製を行う。ノズル容器12から回転冷却体10の外周面に向かって噴射することにより、作製された金属薄帯は回転冷却体10の周速に従って試料導入部8へと移動する。試料導入部8から試料回収部2への金属薄帯の取り扱いについて、以下に述べる。
【0008】
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例を図1示す。図1は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。図において、3はシャッタ機構であり、他の符号は従来と同じである。
試料導入部8を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のシャッタ機構3およびゲートバルブ5を通過し試料回収部2へ飛行し、蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯は試料回収部2に収まりきれずシャッタ機構部3よりもあふれる状態の場合があるが、この場合にもシャッタ機構3を閉じ、そこで金属薄帯が切断されるため、ゲートバルブ5を閉めることにより、あふれた金属薄帯は閉じたシャッタ機構3の上部に残り、シャッタ機構3のより下の金属薄帯は試料回収部に収まる。フランジ7から試料回収部2を取り外し、試料回収部2をアルゴングローブボックス(図示せず)に装入し、試料の回収を行なった。
本実施例によれば、酸素含有量10ppmであったアルゴングローブボックス雰囲気は酸素濃度が上昇することなく試料回収ができる。一方、従来のシャッタ機構のついていない(図16)ものでは、アルゴンボックスでの試料回収時、5回に1度以上の頻度でグローブボックス中の酸素含有量が上昇した。これは、ゲートバルブからの酸素のリークである。
【0009】
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例を図2示す。図2は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。図の符号は第1の実施例と同じである。第1の実施例と異なる点は、ゲートバルブ5の直上の円筒部内径をゲートバルブのシール部の内径より狭くしたものである。
金属薄帯の試料回収の動作は、第1の実施例と同じである。
本実施例によれば、ゲートバルブ5直上の円筒部内径がゲートバルブのシール部の内径より狭いため、金属薄帯がもろく破片粉が発生しやすい場合にはゲートバルブをいためることなく試料を回収することができる。第1の実施例の場合このような破片粉が発生しやすい試料では、酸素含有量10ppmであったアルゴングローブボックス雰囲気中での試料回収時、10回に1度程度の頻度でグローブボックス中の酸素含有量が上昇した。しかし、本実施例では酸素濃度上昇することなく試料回収ができる。
【0010】
(第3の実施例)
本発明の第3の実施例を図3示す。図3は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。図において、4は試料回収容器であり、他の符号は第2の実施例と同じである。
試料導入部8を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のシャッタ機構3およびゲートバルブ5を通過し試料回収部2へ飛行し、試料回収容器4に蓄積される。
この試料回収容器を設けたことによりグローブボックスでの試料回収時に試料回収容器4のみを取り出せばよく、作業性が向上するばかりでなく、ゲートバルブに金属薄帯由来の金属粉が付着せず、ゲートバルブの寿命が向上する。なお試料回収容器には取手がついていると、さらに作業性が向上する。
【0011】
(第4の実施例)
本発明の第4の実施例を図4示す。図4は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。図の符号は第3の実施例と同じである。第3の実施例と異なる点は、ゲートバルブ5の直上の円筒部内径をゲートバルブのシール部の内径より狭くしたものである。
試料導入部8を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のシャッタ機構3およびゲートバルブ5を通過し試料回収部2へ飛行し、試料回収容器4に蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯は試料回収部2に収まりきれずシャッタ機構部3よりもあふれる状態の場合があるが、この場合にもシャッタ機構3を閉じ、そこで金属薄帯が切断されるため、ゲートバルブ5を閉めることにより、あふれた金属薄帯は閉じたシャッタ機構3の上部に残り、シャッタ機構3より下の金属薄帯は試料回収部2に収まる。さらに、ゲートバルブ5直上の円筒部内径がゲートバルブ5のシール部の内径より狭いため、金属薄帯がもろく破片粉が発生しやすい場合でもゲートバルブをいためることなく試料を回収することができる。また、試料回収容器を設けたことによりグローブボックスでの試料回収時に試料回収容器のみを取り出せばよく、作業性が向上するばかりでなく、ゲートバルブに金属薄帯由来の金属粉が付着せず、ゲートバルブの寿命が向上する。なお試料回収容器には取手がついていると、さらに作業性が向上する。
本実施例によれば、酸素濃度上昇することなく試料回収ができる。第3の実施例では、金属薄帯がもろく、破片粉が発生しやすい試料において、酸素含有量10ppmであったアルゴングローブボックス雰囲気中での試料回収時に、10回に1度程度の頻度でグローブボックス中の酸素含有量が上昇していた。
【0012】
(実施例5)
本発明の第5の実施例を図5示す。図5は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。図において、3aは第1のシャッタ機構、3bは第2のシャッタ機構3bであり、他の符号は第4の実施例と同じである。
試料導入部を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態の第1のシャッタ機構3aを通過し、閉じられた第2のシャッタ機構3b直前で蓄積される。作製された金属薄帯は第1のシャッタ機構3aよりもあふれる状態の場合があるが、この場合にも第1のシャッタ機構3aを閉じ、そこで金属薄帯が切断されるため、第2のシャッタ機構3bを開けることにより、あらかじめ開けてあったゲートバルブ5を通過し試料回収部に収まる。
金属薄帯の弾性が大きな場合、第1の実施例では収まりきれない場合があったが、本実施例によれば、試料回収が容易にできる。
【0013】
(第6の実施例)
本発明の第6の実施例を図6示す。図6は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。図の符号は第5の実施例と同じである。第5の実施例と異なる点は、ゲートバルブ5の直上の円筒部内径をゲートバルブのシール部の内径より狭くしたものである。
金属薄帯の試料回収の動作は、第5の実施例と同じである。
本実施例によれば、ゲートバルブ5直上の円筒部内径がゲートバルブのシール部の内径より狭いので、金属薄帯がもろく破片粉が発生しやすい場合でもゲートバルブをいためることなく試料を回収することができる。金属薄帯の弾性が大きく、かつ、もろいため破片粉を発生しやすい性質があっても、試料回収が容易にできる。
【0014】
(第7の実施例)
本発明の第7の実施例を図7示す。図7は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。図の符号は第3の実施例と同じである。第3の実施例と異なる点は、試料回収容器4の高さをシャッタ機構部3とゲートバルブ5間の長さより短くし、試料回収容器4をこの間に設置したものである。
試料導入部8を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のシャッタ機構3を通過し、閉じられたゲートバルブ5上に置かれた、高さLの試料回収容器4に蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯は試料回収部2に収まりきれずシャッタ機構部3よりもあふれる状態の場合があるが、この場合にもシャッタ機構3を閉じ、そこで金属薄帯が切断されるため、ゲートバルブ5を閉めることにより、あふれた金属薄帯は閉じたゲートバルブ5上に設置された試料回収容器4に蓄積される。この後、ゲートバルブを開くことにより、試料回収容器4は試料回収部へ格納される。従って、例えば、グローブボックスでの試料回収時に試料回収容器のみを取り出せばよい。
本実施例によれば、作業性が向上するばかりでなく、ゲートバルブに金属薄帯由来の金属粉が付着せず、ゲートバルブの寿命が向上する。なお試料回収容器には取手がついていると、さらに作業性が向上する。
【0015】
(第8の実施例)
本発明の第8の実施例を図8示す。図8は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。図において、6は排気口、6aは排気口6に備えられたバルブであり、他の構成は従来と同じである。
試料導入部8を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のゲートバルブ5を通過し試料回収部2へ飛行し、蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯は試料回収部2に収まりきれずゲートバルブ5よりもあふれる状態の場合があるが、排気口6から真空引きを行なうことにより金属薄帯は試料回収部2に収まる。その後ゲートバルブ5、排気口に備えられたバルブ6aを閉じた後、フランジ7から試料回収部2を取り外し、試料回収部2をアルゴングローブボックス(図示せず)に装入することにより、試料の回収を行なえる。この実施例に従うと、ゲートバルブに金属薄帯から発生する破片粉が付着することなくゲートバルブの寿命が向上する。
【0016】
(第9の実施例)
本発明の第9の実施例を図9示す。図9は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。構成および符号は、第8の実施例と同じである。異なる点はゲートバルブ5の直上の円筒部内径をゲートバルブのシール部の内径より狭くしたことである。
試料導入部8を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のゲートバルブ5を通過し試料回収部2へ飛行し、蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯は試料回収部2に収まりきれずゲートバルブ5よりもあふれる状態の場合があるが、排気口6から真空引きを行なうことにより金属薄帯は試料回収部2に収まる。さらに、ゲートバルブ直上の円筒部内径がゲートバルブのシール部の内径より狭いため、金属薄帯が非常にもろく、排気口のからの真空引きによる収縮の際に破片粉が発生しやすい場合でもゲートバルブをいためることなく試料を回収することができる。フランジ7から試料回収部5を取り外し、試料回収部2をアルゴングローブボックス(図示せず)に装入することにより、試料の回収を行なえる。
本実施例によれば、ゲートバルブに金属薄帯から発生する破片粉が付着することなくゲートバルブの寿命が向上する。
【0017】
(実施例10)
本発明の第10の実施例を図10示す。図10は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。構成および符号は、第1の実施例と同じである。異なる点は、排気口6を設けたことである。
試料導入部8を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のシャッタ機構3およびゲートバルブ5を通過し試料回収部2へ飛行し、蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯は排気口6からの真空引きにもかかわらず試料回収部2に収まりきれずシャッタ機構部3よりもあふれる状態の場合があるが、この場合にはシャッタ機構3を閉じ、そこで金属薄帯が切断されるため、ゲートバルブを閉めることにより、あふれた金属薄帯は閉じたシャッタ機構3の上部に残り、シャッタ機構3より下の金属薄帯は試料回収部に収まる。
【0018】
(実施例11)
本発明の第11の実施例を図11示す。図11は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。構成および符号は、第10の実施例と同じである。異なる点は、ゲートバルブ5の直上の円筒部内径をゲートバルブのシール部の内径より狭くしたものである。
試料導入部8を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のシャッタ機構3およびゲートバルブ5を通過し試料回収部2へ飛行し、蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯は排気口6からの真空引きにもかかわらず試料回収部2に収まりきれずシャッタ機構部3よりもあふれる状態の場合があるが、この場合にはシャッタ機構3を閉じ、そこで金属薄帯が切断されるため、ゲートバルブ5を閉めることにより、あふれた金属薄帯は閉じたシャッタ機構3の上部に残り、シャッタ機構のより下の金属薄帯は試料回収部2に収まる。
本実施例によれば、ゲートバルブ直上の円筒部内径がゲートバルブのシール部の内径より狭いため、金属薄帯がもろく破片粉が発生しやすい場合にもゲートバルブをいためることなく試料を回収することができる。
【0019】
(実施例12)
本発明の第12の実施例を図12示す。図12は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。構成および符号は、第11の実施例と同じである。異なる点は、排気口6をシャッタ機構3とゲートバルブ5との間に設けたことである。
試料導入部を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のシャッタ機構3を通過し閉じられたゲートバルブ5上に蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯はシャッタ機構とゲートバルブとの間に設けられた排気口6からの真空引きにもかかわらずシャッタ機構部3よりもあふれる状態の場合があるが、この場合にはシャッタ機構3を閉じ、そこで金属薄帯が切断されるため、ゲートバルブ5を開き、再度閉めることにより、金属薄帯は試料回収部2に収まる。
【0020】
(第13の実施例)
本発明の第13の実施例を図13示す。図13は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。構成および符号は、第12の実施例と同じである。異なる点は、ゲートバルブ5の直上の円筒部内径をゲートバルブのシール部の内径より狭くしたものである。
図13は第13の実施例を示す液体金属急冷装置の試料回収部付近を示す模式図である。試料導入部8を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のシャッタ機構3を通過し閉じられたゲートバルブ5上に蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯はシャッタ機構3とゲートバルブ5との間に設けられた排気口6からの真空引きにもかかわらずシャッタ機構部3よりもあふれる状態の場合があるが、この場合にはシャッタ機構3を閉じ、そこで金属薄帯が切断されるため、ゲートバルブ5を開き、再度閉めることにより、金属薄帯は試料回収部2に収まる。
本実施例によれば、ゲートバルブ直上の円筒部内径がゲートバルブのシール部の内径より狭いため、金属薄帯がもろく破片粉が発生しやすい場合にもゲートバルブをいためることなく試料を回収することができる。
【0021】
(第14の実施例)
本発明の第14の実施例を図14示す。図14は液体金属急冷装置の試料回収部の詳細を示す側断面図である。構成および符号は、第7の実施例と同じである。異なる点は、排気口6をシャッタ機構3とゲートバルブ5との間に設けたことである。
試料導入部を経て移動してきた金属薄帯は、開かれた状態のシャッタ機構3を通過し、閉じられたゲートバルブ5上に置かれた、高さLの試料回収容器4に蓄積される。このとき金属薄帯作製条件のばらつきにより、作製された金属薄帯は試料回収部2に収まりきれずシャッタ機構部3よりもあふれる状態の場合があるが、この場合にもシャッタ機構3を閉じ、そこで金属薄帯が切断されるため、ゲートバルブ5を閉めることにより、あふれた金属薄帯は閉じたゲートバルブ上に設置された試料回収容器4に蓄積される。この後、ゲートバルブ5を開くことにより、試料回収容器4は試料回収部へ格納される。従って、例えば、グローブボックスでの試料回収時に試料回収容器のみを取り出せばよい。
本実施例によれば、作業性が向上するばかりでなく、ゲートバルブに金属薄帯由来の金属粉が付着せず、ゲートバルブの寿命が向上する。なお試料回収容器には取手がついていると、さらに作業性が向上する。
なお、以上の実施例では単ロール法を例に説明を行なったが、双ロール法などの場合においても試料回収部を金属薄帯が蓄積される部位に設置すれば実施可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の液体金属急冷装置は、試料回収部のゲートバルブの回転冷却体側にシャッタ機構または排気口を設けたので、活性の大きな金属薄帯を酸化させることなく回収し、次工程へ受け渡しができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図5】本発明の第5の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図6】本発明の第6の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図7】本発明の第7の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図8】本発明の第8の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図9】本発明の第9の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図10】本発明の第10の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図11】本発明の第11の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図12】本発明の第12の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図13】本発明の第13の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図14】本発明の第14の実施例を示す試料回収部の側断面図である。
【図15】液体金属急冷装置の全体構成を示す側断面図である。
【図16】従来の液体金属急冷装置の試料回収部を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 液体金属急冷装置
2 試料回収部
3 シャッタ機構
3a 第1のシャッタ機構
3b 第2のシャッタ機構
4 試料回収容器
5 ゲートバルブ
6 排気口
6a 排気口用バルブ
7 フランジ
8 試料導入部
9 チャンバ
10 回転冷却体
11 高周波コイル
12 ノズル容器
13 ノズル昇降機構
14 加圧ガス導入管
14a 噴射ガス用バルブ
15 リーク調整バルブ
Claims (3)
- 排気装置に接続され不活性ガスを導入するリーク調整バルブをもつチャンバと、前記チャンバ内に設けられ高速回転する回転冷却体と、原料金属を溶融・貯留し前記回転冷却体に噴射するノズル容器と、前記ノズル容器を加熱する高周波コイルと、フランジとゲートバルブからなり前記回転冷却体で急速冷却凝固した金属薄帯をその雰囲気を保った状態で回収する試料回収部とを備えた液体金属急冷装置において、
前記ゲートバルブの前記回転冷却体側に前記金属薄帯を切断するシャッタ機構を設けたことを特徴とする液体金属急冷装置。 - 排気装置に接続され不活性ガスを導入するリーク調整バルブをもつチャンバと、前記チャンバ内に設けられ高速回転する回転冷却体と、原料金属を溶融・貯留し前記回転冷却体に噴射するノズル容器と、前記ノズル容器を加熱する高周波コイルと、フランジとゲートバルブからなり、かつバルブを有する排気口を備え前記回転冷却体で急速冷却凝固した金属薄帯をその雰囲気を保った状態で回収する試料回収部とを備えた液体金属急冷装置において、
前記ゲートバルブの前記回転冷却体側に前記金属薄帯を切断するシャッタ機構を備えたことを特徴とする液体金属急冷装置。 - 前記シャッタ機構と前記ゲートバルブとの間に所定の間隔を設けて配置され、かつ前記金属薄帯を蓄積する第2のシャッタ機構を有することを特徴とする請求項1または2記載の液体金属急冷装置。
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