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JP4220132B2 - カストディサポート方法及びカストディサポートシステム - Google Patents
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JP4220132B2 - カストディサポート方法及びカストディサポートシステム - Google Patents

カストディサポート方法及びカストディサポートシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カストディ業務をサポートするカストディサポート方法及びカストディサポートシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
海外の投資家、証券会社などの海外在住者が国内の証券の取引を行う場合、銀行や証券会社が提供するカストディサービスを利用する。例えば、国内証券の売買に関して、海外在住の投資家と国内証券会社の海外支店との間で売買契約が成立した場合、投資家は海外カストディアンに対して売買指図(証券売買に伴う証券の受渡指示)を行う。そして、その指図は、カストディ業務を行う国内の銀行等に送信される。ここで、銀行は、海外カストディアン等の取引先からの指図を、スイフトシステム(SWIFT:The Society for Worldwide Interbank Financial Tele-communication)を介して受信する。銀行では、受信した指図に基づき、その投資家の資金口座又は証券口座等、投資家の口座属性及び証券銘柄の属性と照合する。整合性がない場合、オペレータの手入力等により指図データの補正を行う。次に、銀行は、指図を外部機関が提供する指図照合システム(IRS)で照合可能か否かの判断を行う。指図照合システムでの照合が不可能である場合、オペレータが電話により照合を行う。指図照合システムでの照合が可能である場合、銀行は、指図データを指図照合システムに適した通信電文フォーマットに変換し、指図照合システムに送信する。一方、反対に国内証券会社の海外支店は、指図を国内の証券会社に送信し、上記と同様に国内証券会社は指図照合システムに対して指図を送信する。そして、指図照合システムにおいては、両者から送信された指図データの照合処理を行い、照合結果を銀行等に送信する。
【0003】
指図照合結果を受信した銀行は、資金決済後、証券保管振替制度に利用されるシステムに証券移動のためのデータを送信し、証券保管振替制度に利用されるシステムにおいて、証券の残高振替の処理を行う。ここで、証券保管振替制度に利用されるシステムにおいては、参加者(銀行、証券会社等)の口座間の残高振替により、顧客である投資家の証券の受渡を行う。すなわち、証券の残高振替は、証券を渡す側の参加者が自分の口座の払い出し(振替請求)を指図し、証券保管振替制度に利用されるシステムがその振替請求に従って、証券を渡す側の参加者の口座から払い出しを行い、相手側の口座に入れることによって行われる。一方、投資家は、参加者に口座を保有する。そして、投資家の参加者に保有する口座については、参加者による処理により、間接的に、証券保管振替制度に利用されるシステムによる残高振替の処理を受ける。
【0004】
このようにして、従来、証券取引においては、取引約定日から3営業日後に決済を行うT+3決済を実施していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のカストディサポートシステムの工程では、前記した手入力による指図データの補正又は電話による照合といったマニュアル操作が多かった。また、海外カストディアン等の取引先からスイフトシステムを介して受信する指図データについては、時差のため夜間に受信する場合もある。しかし、従来のカストディサポートシステムの工程では、前述したようなマニュアル操作を経るため、夜間に処理を行うことは困難であり、迅速な処理ができなかった。
【0006】
また、取引約定日の1営業日後に決済を行うT+1決済の実現が国際的動向となってきている。さらに、決済リスク軽減のため、証券の受渡とその対価である資金の決済を同時に行うDVP(Delivery Versus Payment )化が推進されている。そのため、指図の迅速な処理が必要であるが、従来のカストディ業務においては、人間の判断を要するマニュアル作業の工程が多く、自動化は困難であった。
【0007】
一方、照合処理については、証券保管振替制度による指図照合システムを用いて行われることになった。さらに、スイフトシステム、指図照合システムで使用されるデータについては、統一化された通信電文フォーマットが使用される。このように、システムの統合、通信電文フォーマットの統合が行われつつあるが、それに適したカストディ業務を支援するサポート方法やシステムはなかった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、受信した指図データに基づいて照合用指図データを生成して照合処理を行うシステムに送信し、照合結果が照合不一致である場合、指図データの送信元による訂正(キャンセル & リプレース)を反映できるカストディサポート方法及びカストディサポートシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、証券取引における決済についての有価証券取引指図の照合を行う決済照合システムに接続され、国際的金融ネットワークを介して受信した指図データを記録する指図データ記憶部と管理コンピュータとを備えたカストディサポートシステムにおいて、海外在住者による国内の証券売買に伴う証券の受渡指示に基づいて、資金及び又は証券決済を代行するカストディサポート方法であって前記国際的金融ネットワークを介して、海外在住者による国内の証券売買に伴う証券の受渡指示について、新規の売買取引の指図を行うNewデータ、前記指図データ記憶部に記憶された先に受け入れた指図データを無効とするためのCancelデータのいずれかを含む指図データを受け入れて前記指図データ記憶部に記憶する指図データ記憶段階と、前記国際的金融ネットワークを介して受け入れた指図データに基づいて、前記決済照合システムに送信するための照合用指図データを生成する照合用指図データ生成段階と、前記照合用指図データ生成段階で生成された前記照合用指図データを前記決済照合システムに送信する照合用指図データ送信段階と、前記決済照合システムにおける前記照合用指図データ送信段階で送信された前記照合用指図データの照合の結果について前記決済照合システムから送信された照合結果データを受信する照合結果データ受信段階と、前記照合結果データ受信段階で受信された前記照合結果データを前記指図データの送信元に送信する照合結果データ送信段階と、前記照合結果データ受信段階で受信された前記照合結果データに基づいて照合結果が照合一致又は照合不一致のいずれであるかを判断する照合結果判断段階と、前記照合結果判断段階で前記決済照合システムから送信された照合結果データが照合一致であると判断した場合には、前記指図データが前記Newデータであるか、前記Cancelデータであるかを判断する指図データ判断段階と前記指図データ判断段階で前記決済照合システムから前記指図データがCancelデータであると判断された場合には、前記照合結果判断段階で前記照合用指図データに対するCancelデータについて項目内容が一致すると判断されたNewデータであって、前記指図データ記憶部に記憶された先に受け入れたNewデータを無効とする無効段階と前記指図データ判断段階で前記決済照合システムから前記指図データがNewデータであると判断された場合には、前記照合用指図データに対するNewデータについて項目内容が一致すると判断されたNewデータであって、前記指図データ記憶部に記憶された前記指図データに基づいて有価証券の売買取引の決済を行う決済段階とを備えることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカストディサポート方法において、決済方法に関する情報を記憶する決済方法データ記憶部をさらに備えたカストディサポートシステムにおいて、前記照会用指図データ生成段階は、前記決済方法データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記指図データに決済方法についての情報を付加する情報付加段階を備えることを要旨とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のカストディサポート方法において、前記指図データについて、顧客の資金口座又は証券口座に関する情報を記憶する口座データ記憶部をさらに備えたカストディサポートシステムにおいて、前記口座データ記憶部に記憶された口座データに基づいて口座の照合を行う口座照合段階と、前記口座照合段階で照合を行った口座の照合結果に関する口座照合結果データを前記指図データの送信元に送信する段階とをさらに備えたことを要旨とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載のカストディサポート方法において、前記照合結果判断段階で前記照合結果データの照合結果が照合一致であると判断した場合には、決済を承認する決済承認データを生成し、有価証券の売買取引の決済を行う前記決済照合システムにその決済承認データを送信する決済承認データ送信段階と、前記決済照合システムから決済の完了通知を行う決済完了通知データを受信する決済完了通知データ受信段階と、その決済完了通知データに基づいて決済の完了報告を行う決済レポートデータを生成して前記指図データの送信元に送信する決済レポートデータ送信段階とをさらに備えたことを要旨とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のカストディサポート方法において、前記指図データに関連付けた待ちデータを記憶する待ちデータ記憶部をさらに備えたカストディサポートシステムにおいて、前記指図データの指図内容に基づいて前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であるかを確認する残高確認段階を備えるとともに、前記残高確認段階で前記資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量未満であると確認した場合には、前記指図データに関連付けた待ちデータを前記待ちデータ記憶部に記憶する待ちデータ記憶段階と、繰り返し、前記待ちデータに関連付けられた指図データに基づいて前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であるかを確認する残高再確認段階とをさらに備え、
前記決済承認データ送信段階は、前記残高確認段階又は前記残高再確認段階で前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であると確認した場合には、前記指図データの指図内容に基づいて、前記決済承認データを生成し、前記決済照合システムにその決済承認データを送信する段階を含むことを要旨とする。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のカストディサポート方法において、前記残高確認段階又は前記残高再確認段階で前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であると確認した場合には、前記決済承認データを生成するのに先立って前記口座データ記憶部に記憶された資金口座残高又は証券口座残高について引当を行う引当段階をさらに備えたことを要旨とする。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか1つに記載のカストディサポート方法において、前記決済完了通知データの決済額に基づいて前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高を更新する更新段階をさらに備えたことを要旨とする。
【0018】
請求項8に記載の発明は、証券取引における決済についての有価証券取引指図の照合を行う決済照合システムに接続され、国際的金融ネットワークを介して受信した指図データを記録する指図データ記憶部と管理コンピュータとを備え、海外在住者による国内の証券売買に伴う証券の受渡指示に基づいて、資金及び又は証券決済を代行するカストディサポートシステムであって、管理コンピュータが、前記国際的金融ネットワークを介して、海外在住者による国内の証券売買に伴う証券の受渡指示について、新規の売買取引の指図を行うNewデータ、前記指図データ記憶部に記憶された先に受け入れた指図データを無効とするためのCancelデータのいずれかを含む指図データを受け入れて前記指図データ記憶部に記憶する指図データ記憶手段と、前記国際的金融ネットワークを介して受け入れた指図データに基づいて、前記決済照合システムに送信するための照合用指図データを生成する照合用指図データ生成手段と、前記照合用指図データを前記決済照合システムに送信する照合用指図データ送信手段と、前記決済照合システムにおける前記照合用指図データ送信手段により送信された前記照合用指図データの照合の結果について前記決済照合システムから送信された照合結果データを受信する照合結果データ受信手段と、前記照合結果データを前記指図データの送信元に送信する照合結果データ送信手段と、前記照合結果データに基づいて照合結果が照合一致又は照合不一致のいずれであるかを判断する照合結果判断手段と、前記照合結果判断手段で前記決済照合システムから送信された照合結果データが照合一致であると判断した場合には、前記指図データが前記Newデータであるか、前記Cancelデータであるかを判断する指図データ判断手段と前記指図データ判断手段により前記決済照合システムから前記指図データがCancelデータであると判断した場合には、前記照合用指図データに対するCancelデータについて項目内容が一致するNewデータであって、前記指図データ記憶部に記憶された先に受け入れたNewデータを無効とする無効手段と前記指図データ判断手段により前記決済照合システムから、前記照合用指図データに対する照合結果データを受信し、前記指図データがNewデータであると判断した場合には、前記照合用指図データに対するNewデータについて項目内容が一致するNewデータであって、前記指図データ記憶部に記憶された前記指図データに基づいて有価証券の売買取引の決済を行う決済手段とを備えることを要旨とする。
【0019】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のカストディサポートシステムにおいて、決済方法に関する情報を記憶する決済方法データ記憶部をさらに備え、前記照合用指図データ送信手段は、前記決済方法データ記憶に記憶された情報に基づいて、前記指図データに決済方法についての情報を付加する情報付加手段を備えたことを要旨とする。
【0022】
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載のカストディサポートシステムにおいて、前記指図データについて、前記指図データについて、顧客の資金口座又は証券口座に関する情報を記憶する口座データ記憶をさらに備え、前記口座データ記憶に記憶された口座データに基づいて口座の照合を行う口座照合手段と、前記口座照合手段で照合を行った口座の照合結果に関するデータを前記指図データの送信元に送信する口座照合結果データ送信手段とをさらに備えたことを要旨とする。
【0023】
請求項11に記載の発明は、請求項8〜10のいずれか1つに記載のカストディサポートシステムにおいて、前記照合結果データの照合結果が照合一致である場合には、決済を承認する決済承認データを生成し、有価証券の売買取引の決済を行う前記決済照合システムにその決済承認データを送信する決済承認データ送信手段と、前記決済照合システムから決済の完了通知を行う決済完了通知データを受信する決済完了通知データ受信手段と、前記決済完了通知データ受信手段で受信された決済完了通知データに基づいて決済の完了報告を行う決済レポートデータを生成して前記指図データの送信元に送信する決済レポートデータ送信手段とをさらに備えたことを要旨とする。
【0024】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のカストディサポートシステムにおいて、前記指図データに関連付けた待ちデータを記憶する待ちデータ記憶部をさらに備え、前記指図データの指図内容に基づいて前記口座データ記憶部に記憶された資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であるかを確認する残高確認手段を備えるとともに、前記残高確認手段により前記資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量未満であると確認した場合には、前記指図データに関連付けた待ちデータを前記待ちデータ記憶部に記憶し、繰り返し、前記待ちデータに関連付けられた前記指図データ記憶部に記憶された指図データに基づいて前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であるかを確認する残高再確認手段をさらに備え、前記決済承認データ送信手段は、前記残高確認手段又は前記残高再確認手段により前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であると確認した場合には、前記指図データの指図内容に基づいて、前記決済承認データ送信手段により、前記決済承認データを生成し、前記決済照合システムにその決済承認データを送信することを要旨とする。
【0025】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載のカストディサポートシステムにおいて、前記残高確認手段又は前記残高再確認手段により前記口座データ記憶の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であると確認した場合には、前記決済承認データを生成するのに先立って前記口座データ記憶に記憶された資金口座残高又は証券口座残高について引当を行う引当手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0026】
請求項14に記載の発明は、請求項11〜13のいずれか1つに記載のカストディサポートシステムにおいて、前記決済完了通知データの決済額に基づいて前記口座データ記憶に記憶された資金口座残高又は証券口座残高を更新する更新手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0027】
(作用)
請求項1又は請求項に記載の発明によれば、前記国際的金融ネットワークを介して、海外在住者による国内の証券売買に伴う証券の受渡指示について、新規の売買取引の指図を行うNewデータ、前記指図データ記憶部に記憶された先に受け入れた指図データを無効とするためのCancelデータのいずれかを含む指図データを受け入れて前記指図データ記憶部に記憶する。そして、指図データがNewデータであるか、Cancelデータであるかを判断し、指図データが前記Cancelデータである場合には、指図データ記憶部に記憶された先に受け入れた指図データを無効とすることができる。そして、指図データに基づいて、照合用指図データを自動で生成して有価証券取引指図の照合を行う決済照合システムに送信できる。また、決済照合システムから送信された照合結果データを受信して、これに基づいて指図データの送信元に照合結果データを送信することができる。さらに、決済照合システムにおける照合結果が照合一致であるものについて、決済を行なうことができる。これにより、有価証券取引指図の照合に関して、指図データの送信元と決済照合システムとの間で、必要なデータの編集及びデータの送受信を自動化し、照合結果が照合一致であるものについて、決済を行なうことができる。
【0028】
請求項2又は請求項に記載の発明によれば、受け入れた指図データに決済方法に関する情報を付加して照合用指図データを生成することができる
【0029】
求項又は請求項10に記載の発明によれば、顧客の資金口座又は証券口座の照合をすることにより、指図データに含まれる口座の相違について照合し、照合結果を指図データの送信元に通知できる。
【0030】
請求項又は請求項11に記載の発明によれば、決済照合システムによる照合結果が照合一致である場合には、決済承認データを決済照合システムに送信することにより、決済の実行を指示できる。また、決済照合システムから受信する決済完了通知データに基づいて決済レポートデータを送信することにより、指図データの送信元に決済の完了を通知できる。
【0031】
請求項又は請求項12に記載の発明によれば、資金口座残高又は証券口座残高が指図データの売買金額又は数量未満である場合に、その指図データに関連付けたデータを待ちデータとして記憶し、これに基づいて、再度、残高の確認をすることができる。これにより、初めの確認で残高が充分でない場合でも、再度行う確認で充分となれば、決済承認データを作成して決済の実行を指示することができる。
【0032】
請求項又は請求項13に記載の発明によれば、決済承認データを決済照合システムに送信することにより決済の実行を指示するのに先立って、引当を行うことで、決済により支出が予定されている資金又は証券について準備をしておくことができる。
【0033】
請求項又は請求項14に記載の発明によれば、決済完了通知データの決済額に基づいて資金口座残高又は証券口座残高を更新し、決済照合システムにおける決済額を反映することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。本実施形態では、銀行のカストディサポートシステムが、スイフトシステムを介して受信したスイフト送信指図データに、決済情報を付加して照合用指図データを作成し、証券保管振替制度により指図内容の照合を行う証券保管振替システムに送信する。また、証券保管振替システムによる照合結果が照合一致であった場合、銀行のカストディサポートシステムが、決済承認データを証券保管振替システムに送信すると、証券保管振替システムは、照合用指図データの情報に基づいてDVP決済を行う。
【0035】
図1に示すように、銀行のカストディサポートシステム20は、金融ネットワーク運営機関のスイフトシステム10及び証券保管振替システム11に接続されている。
【0036】
スイフトシステム10は、国際的な金融ネットワークの運営機関であるSWIFTのデータ通信システムであり、スイフト送信指図データ等のデータの送受信をカストディサポートシステム20との間で行うものである。海外の投資家が指図(証券売買に伴う証券の受渡指示)を海外カストディアンに対して行うと、海外カストディアンからの指図が、スイフト送信指図データとしてスイフトシステム10を介してカストディサポートシステム20に送信される。
【0037】
証券保管振替システム11は、証券保管振替制度により、指図内容に基づいて有価証券取引指図の照合を行い、また、DVP決済により有価証券の売買取引の決済を行う決済照合システムである。なお、証券保管振替システム11は、カストディサポートシステム20と公衆回線等のネットワークにより接続されており、カストディサポートシステム20と各データの送受信を行う。
【0038】
カストディサポートシステム20は、図1に示すように、管理コンピュータ21を備えている。管理コンピュータ21には、図示しないCPU、RAM、ROM等を有するコンピュータであり、各種プログラムの実行、後述するデータの管理、送受信等の制御を行う。つまり、管理コンピュータ21は、照合用指図データ送信手段、照合結果データ受信手段、照合結果生成データ送信手段としての口座相違追加照合結果データ送信手段、照合結果判断手段、指図データ種別判断手段、指図データ無効手段、決済承認データ送信手段、決済完了通知データ受信手段、決済レポートデータ送信手段、残高確認手段、残高再確認手段、引当手段及び更新手段等の制御手段を備えている。
【0039】
管理コンピュータ21には、指図データを記憶する指図データ記憶手段としての指図データ記憶部22、決済方法データを記憶する決済方法データ記憶手段としての決済方法データ記憶部23、口座データを記憶する口座データ記憶手段としての口座データ記憶部24及び待ちデータを記憶する待ちデータ記憶手段としての待ちデータ記憶部25が、それぞれ接続されている。
【0040】
指図データ記憶部22は、図2に示すように、スイフトシステム10を介して受信する、決済の指図を行うスイフト送信指図データに基づいて指図データ220を指図ごとに格納する。本実施形態では、指図データ220は、リファレンス番号、データ種別、証券銘柄、売買識別子、数量、売買金額、証券口座番号、相手先、相手先顧客、受渡日、照合結果及びステータスにより構成される。リファレンス番号とは、指図データ記憶部22に記録される指図データ220の識別子であって、受信したスイフト送信指図データを指図データ記憶部22に記録する際に、管理コンピュータ21が設定する。データ種別、証券銘柄、売買識別子、数量、売買金額、証券口座番号、相手先、相手先顧客及び受渡日は、スイフトシステム10を介して受信するスイフト送信指図データに設定されており、受信したスイフト送信指図データを指図データ220の各項目として設定する。
【0041】
データ種別は、スイフトシステム10を介して受信したスイフト送信指図データがNewデータ又はCancelデータのいずれであるかを示す。Newデータとは、海外投資家が新たに指図を行うことによりスイフトシステム10を介して送信されたスイフト送信指図データをいう。一方、Cancelデータとは、スイフトシステム10を介して先に送信されたスイフト送信指図データを無効とするためのスイフト送信指図データをいう。売買識別子とは、その指図データ220による指図の売買の別を表す識別子である。数量は、売買する証券の株数を示す。証券口座番号とは、例えば、銀行にある投資家の証券口座番号をいう。相手先とは、国内の相手証券会社又はカストディ銀行をいい、例えば、「○○証券会社東京支店」を示す。相手先顧客とは、海外の相手証券会社、カストディ銀行又は投資家をいい、例えば、「○○証券会社ロンドン支店」を示す。照合結果とは、証券保管振替システム11による照合結果をいい、照合結果証券保管振替システム11から受信した照合結果データに基づいて照合一致又は照合不一致が設定される。ステータスは、当該指図データ220のステータスを示し、Cancelデータにより先に投入されたNewデータを無効とする場合に、先に投入されたNewデータについてCancelが設定される。
【0042】
決済方法データ記憶部23は、図3に示すように、顧客ごとに決済方法を特定する顧客別決済方法データ231、証券銘柄ごとに決済方法を特定する証券銘柄別決済方法データ232及び相手先ごとに決済方法を特定する相手先別決済方法データ233を決済方法データ230として格納する。顧客別決済方法データ231は、証券口座番号、資金口座番号及び決済方法により構成される。決済方法は、証券本券決済又は保管振替機構決済のいずれであるかを特定する。証券銘柄別決済方法データ232は、証券銘柄及び保管振替機構参加/非参加により構成される。相手先別決済方法データ233は、決済方法、保管振替機構口座番号、資金決済銀行、資金口座番号及び証券受取場所により構成される。決済方法は、本券決済又は保管振替機構決済のいずれであるかを特定する。証券受取場所は、本カストディサポートシステムを運営している銀行の窓口、相手先窓口又は証券代行のいずれであるかを特定する。顧客別決済方法データ231、証券銘柄別決済方法データ232及び相手先別決済方法データ233は、本実施形態の処理に先立って予め設定されている。
【0043】
口座データ記憶部24は、図4に示すように、資金口座データ241及び証券口座データ242を口座データ240として口座ごとに格納する。本実施形態では、資金口座データ241は、顧客名、資金口座番号、資金口座残高及び引当資金により構成され、証券口座データ242は、顧客名、証券口座番号、証券銘柄、証券残高及び引当証券により構成される。資金口座データ241及び証券口座データ242は、本実施形態の処理に先立って予め設定されている。
【0044】
待ちデータ記憶部25は、図5に示すように、リファレンス番号を待ちデータ250として格納する。管理コンピュータ21は、証券保管振替システム11による決済処理に先立って行う残高照会の結果が残高充分ではない場合、その指図データ220のリファレンス番号を待ちデータ250として格納する。
【0045】
次に、本発明の処理手順を図6〜8に従って説明する。
本実施形態においては、カストディサポートシステム20は、指図データ220の照合処理を行う情報系処理、及び、決済処理を行う勘定系処理により、カストディ業務に関する処理を行う。情報系処理は図6のS1−1からS1−10に示す。勘定系処理は図8に示す。また、本実施形態においては、情報系処理をT(約定日)の夜間に行い、勘定系処理をT+1(約定日の一営業日後)の日中に行う。
【0046】
図6に示すように、カストディサポートシステム20の管理コンピュータ21は、スイフトシステム10からスイフト送信指図データを受信する(S1−1)。スイフト送信指図データには、海外投資家が新たに指図をすることによってスイフトシステム10を介して送信されたNewデータと、先にスイフトシステム10を介して送信されたスイフト送信指図データを無効とするためのCancelデータとがある。管理コンピュータ21は、受信したスイフト送信指図データに属性データとしてリファレンス番号を追加し(S1−2)、指図データ220として指図データ記憶部22に記録する(S1−3)。
【0047】
そして、管理コンピュータ21は、指図データ220の証券銘柄及び証券口座番号に基づいて、決済方法データ記憶部23に記憶された顧客別決済方法データ231、証券銘柄別決済方法データ232及び相手先別決済方法データ233から決済方法等を抽出する。すなわち、証券銘柄に基づいて証券銘柄別決済方法データ232から証券銘柄ごとの保管振替機構参加/不参加を抽出する。ここで保管振替機構参加の場合、本実施形態における処理の対象となる。また、顧客別決済方法データ231から証券口座番号により決済方法(証券本券決済又は保管振替機構決済の別)及び資金口座番号を抽出する。そして、抽出された資金口座番号により相手先別決済方法データ233から決済方法(証券本券決済又は保管振替機構決済の別)及び証券受渡場所を抽出する。なお、顧客別決済方法データ231の決済方法と相手先別決済方法データ233の決済方法とが、ともに保管振替機構決済である場合、本実施形態における証券保管振替システムにおける決済処理の対象となる。そして、管理コンピュータ21は、指図データ220のスイフト送信指図データ中の項目に、抽出した証券の受渡方法(保管振替機構参加/不参加)、証券受渡場所及び資金の決済方法を追加して、証券保管振替システム11に送信するための照合用指図データを生成し(S1−4)、証券保管振替システム11に送信する(S1−5)。
【0048】
証券保管振替システム11では、カストディサポートシステム20から受信する照合用指図データの指図内容が、別途相手証券会社又はカストディ銀行から送信される相手証券会社又はカストディ銀行指図データの指図内容と一致しているかどうかについて照合を行う。すなわち、証券保管振替システム11は、照合用指図データを、先に受信した相手証券会社又はカストディ銀行指図データについて記録した相手証券会社又はカストディ銀行指図待機データと照合する。一方、相手証券会社又はカストディ銀行指図データについては、証券保管振替システム11は、先に受信した照合用指図データについて記録した照合用指図待機データと照合する。そして、照合用指図データについての照合結果が照合不一致の場合、証券保管振替システム11は、照合不一致であった照合用指図データに基づいて照合用指図待機データを記録する。一方、相手証券会社又はカストディ銀行指図データについての照合結果が照合不一致の場合、証券保管振替システム11は、照合不一致であった相手証券会社又はカストディ銀行指図データに基づいて相手証券会社又はカストディ銀行指図待機データを記録する。
【0049】
図7に示すように、証券保管振替システム11は、カストディサポートシステム20から照合用指図データを受信すると(S2−1)、その照合用指図データを証券保管振替システム11の記憶部に記録する(S2−2)。そして、証券保管振替システム11は、その照合用指図データがNewデータかCancelデータかについて判断を行う(S2−3)。カストディサポートシステム20から受信した照合用指図データがNewデータである場合(S2−3でNewデータの場合)、証券保管振替システム11は、その照合用指図データを相手証券会社又はカストディ銀行指図待機データと照合する(S2−4)。
【0050】
照合用指図データと一致する相手証券会社又はカストディ銀行指図待機データが存在する場合(S2−5でYES)、証券保管振替システム11は、照合用指図データと相手証券会社又はカストディ銀行指図待機データとについて指図内容の照合を行う(S2−6)。照合の結果、指図内容が一致している場合(S2−7でYES)、証券保管振替システム11は照合一致結果を照合結果データとしてカストディサポートシステム20及び相手証券会社又はカストディ銀行のシステムに送信する(S2−8)。なお、この場合、該当する相手証券会社又はカストディ銀行指図待機データを削除する。照合の結果、指図内容が不一致の場合(S2−7でNO)、証券保管振替システム11は照合不一致結果を照合結果データとしてカストディサポートシステム20に送信する(S2−9)。また、照合用指図データと一致する相手証券会社又はカストディ銀行指図待機データが存在しない場合(S2−5でNO)、証券保管振替システム11は照合不一致結果を照合結果データとしてカストディサポートシステム20に送信する(S2−9)。この場合、証券保管振替システム11は、照合用指図データに基づいて照合用指図待機データを記録する。なお、この照合用指図待機データは、後に証券保管振替システム11が相手証券会社又はカストディ銀行指図データを受信した際に、相手証券会社又はカストディ銀行指図データと照合され、照合結果が照合一致である場合に削除される。この場合、証券保管振替システム11は、カストディサポートシステム20及び相手証券会社又はカストディ銀行のシステムに照合一致結果を照合結果データとして送信する。
【0051】
すなわち、証券保管振替システム11が、照合用指図データを相手証券会社又はカストディ銀行指図データよりも先に受信した場合には、一旦、証券保管振替システム11からカストディサポートシステム20に照合不一致結果が照合結果データとして送信される。そして、後に証券保管振替システム11が、その照合用指図データに照合一致である相手証券会社又はカストディ銀行指図データを受信した場合に、証券保管振替システム11からカストディサポートシステム20に、照合一致結果が照合結果データとして送信される。一方、証券保管振替システム11が、照合用指図データを相手証券会社又はカストディ銀行指図データよりも後に受信した場合には、照合一致結果が照合結果データとして証券保管振替システム11からカストディサポートシステム20に送信される。
【0052】
一方、カストディサポートシステム20からの照合用指図データがCancelデータである場合(S2−3でCancelデータの場合)、証券保管振替システム11は、照合用指図データを先に投入されている照合用指図データであるNewデータと照合する(S2−10)。Cancelデータと一致するNewデータが存在する場合(S2−11でYES)、証券保管振替システム11は、NEWデータがキャンセル可能であるかどうかを判断する(S2−12)。ここで、既にNEWデータについて決済が完了している場合は、キャンセル不可能である。キャンセル可能である場合(S2−12でYES)、証券保管振替システム11は、キャンセル処理を行って、証券保管振替システム11の記憶部に記録されている当該Newデータを無効とする(S2−13)。そして、この場合は、証券保管振替システム11は、キャンセル結果を照合結果データとしてカストディサポートシステム20に送信する(S2−14)。一方、キャンセル不可能の場合(S2−12でNO)、証券保管振替システム11はキャンセル不可能の旨を照合結果データとしてカストディサポートシステム20に送信する(S2−15)。また、Cancelデータと一致するNewデータが存在しない場合(S2−11でNO)、証券保管振替システム11はキャンセル不可能の旨を照合結果データとしてカストディサポートシステム20に送信する(S2−15)。そして、これらの照合結果データのカストディサポートシステム20への送信を完了すると、証券保管振替システム11は、照合処理を終了する。
【0053】
カストディサポートシステム20は、照合結果データを受信し(S1−6)、照合結果を指図データ記憶部22に記録する(S1−7)。さらに、管理コンピュータ21は、顧客別決済方法データ231を参照して指図データ220中の証券口座番号が有効な口座であるかどうかについて口座の照合を行う(S1−8)。そして、管理コンピュータ21は、証券保管振替システム11による照合結果に口座の照合結果を付加した口座相違追加照合結果データをスイフトシステム10に送信する(S1−9)。海外カストディアンは、スイフトシステム10を介して口座相違追加照合結果データを受信し、照合結果の照合不一致が解消されない場合又は口座の照合結果がエラーである場合、海外投資家による指図内容の訂正(キャンセル & リプレース)を行う。海外カストディアンにおいて指図内容の訂正が行われると、Newデータ及びCancelデータがスイフトシステム10を介して管理コンピュータ21に送信される。Newデータは、訂正後のスイフト送信指図データである。Cancelデータは、先にカストディサポートシステム20に送信されたスイフト送信指図データを無効にするためのスイフト送信指図データである。管理コンピュータ21は、これらのスイフト送信指図データを受信すると(S1−1)、それぞれのスイフト送信指図データについて図6に従って処理を行う。
【0054】
さらに、カストディサポートシステム20は、証券保管振替システム11から照合結果データとして照合一致結果を受信した場合(S1−10でYES)、その指図データ220がNewデータかCancelデータかについて判断を行う(S1−11)。指図データ220がCancelデータである場合(S1−11でCancelデータの場合)、指図データ記憶部22に記録した指図データ220のステータス領域にCancelを記録し(S1−12)、処理を終了する。一方、指図データ220がNewデータである場合(S1−11でNewデータの場合)、後述する勘定系処理を行う(S1−13)。他方、カストディサポートシステム20は、証券保管振替システム11から照合結果データとして照合不一致結果を受信した場合(S1−10でNO)、処理を終了する。
【0055】
なお、証券保管振替システム11が相手証券会社又はカストディ銀行指図データよりも先に照合用指図データを受信した場合には、一旦、照合不一致結果が照合結果データとして証券保管振替システム11からカストディサポートシステム20に送信される。そして、相手証券会社又はカストディ銀行指図データが証券保管振替システム11に送信された際に、照合一致結果が照合結果データとして証券保管振替システム11からカストディサポートシステム20に送信される。この場合、カストディサポートシステム20は、最初に受信した照合不一致結果の照合結果データに基づいて図6に示す処理を行った後、照合一致結果の照合結果データを受信した際に、その照合結果データに基づいてS1−6以降の処理を再度行う。
【0056】
次に勘定系処理を説明する。
図8に示すように、カストディサポートシステム20における勘定系処理においては、管理コンピュータ21は、まず、口座データ記憶部24に記憶された資金口座残高及び証券残高の照会を行う(S3−1)。具体的には、管理コンピュータ21は、指図データ220の証券口座番号に基づいて顧客名を特定する。また、売買種別が「買い」の場合、証券口座番号に基づいて、顧客別決済方法データ231を参照し、資金口座番号を特定して資金口座残高を特定する。そして、残高が充分でない場合(S3−2でNO)、管理コンピュータ21はリファレンス番号を待ちデータ250として待ちデータ記憶部25に格納する(S3−3)。なお、管理コンピュータ21は、待ちデータ記憶部25に格納された待ちデータ250のリファレンス番号により、対応する指図データ220を参照し、再度、口座データ記憶部24に記憶された資金口座残高及び証券残高の照会を行う(S3−1)。この場合、先に投入されたスイフト送信指図データに基づく指図データ220についての処理が完了した後に、再度、口座データ記憶部24の資金口座残高及び証券残高の照会を行えば、残高が充分となる可能性がある。一方、残高が充分である場合(S3−2でYES)、管理コンピュータ21は口座データ記憶部24の資金口座残高又は証券残高について引当を行い、引当資金又は引当証券を記録する(S3−4)。そして、管理コンピュータ21は、引当を行った指図データ220に基づいて決済承認データを生成し(S3−5)、生成した決済承認データを証券保管振替システム11に送信する(S3−6)。
【0057】
証券保管振替システム11では、決済承認データを受信すると、照合用指図データに基づく照合処理の際にカストディサポートシステム20から受信した照合用指図データを用いてDVP決済処理を行う。そして、DVP決済処理が完了すると、証券保管振替システム11は、決済完了通知データをカストディサポートシステム20の管理コンピュータ21に送信する。
【0058】
管理コンピュータ21は、決済完了通知データを受信し(S3−7)、決済完了通知データの決済結果に基づいて口座データ記憶部24の資金口座残高及び証券残高を更新する(S3−8)。そして、管理コンピュータ21は、決済完了通知データに基づいて決済レポートデータを生成し(S3−9)、スイフトシステム10に送信する(S3−10)。
【0059】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
・ 上記実施形態では、カストディサポートシステム20は、スイフト送信指図データに、必要な属性情報を自動で設定して照合用指図データを生成する。これにより、マニュアル作業を介さずに照合用指図データを生成でき、処理を迅速化できる。
【0060】
・ 上記実施形態では、カストディサポートシステム20は、照合結果データに口座の照合結果を付加して、口座相違追加照合結果データを自動生成する。これにより、マニュアル作業を介さずに口座相違追加照合結果データを生成でき、処理を迅速化できる。
【0061】
・ 上記実施形態では、カストディサポートシステム20は、決済完了通知データに基づいて、決済レポートデータを自動生成する。これにより、マニュアル作業を介さずに決済レポートデータを生成でき、処理を迅速化できる。
【0062】
・ 上記実施形態では、証券保管振替システム11における照合処理の結果、照合不一致であった場合、訂正されたスイフト送信指図データであるNewデータが、スイフトシステム10を介してカストディサポートシステム20に送信される。また、訂正前の指図内容についてCancelデータであるスイフト送信指図データがスイフトシステム10を介してカストディサポートシステム20に送信され、照合不一致の指図データ220がCancelデータにより無効とされる。これにより、照合結果が照合不一致である場合も、カストディサポートシステム20におけるマニュアル作業による修正を経ずに指図データ220を訂正することができ、処理を迅速化できる。
【0063】
・ 上記実施形態では、カストディサポートシステム20は、スイフト送信指図データがNewデータであるかCancelデータであるかに関わらず、照合用指図データを証券保管振替システム11に送信する。これにより、証券保管振替システム11はCancelデータである照合用指図データに基づいて、先に受信したNewデータである照合用指図データを無効とすることができる。
【0064】
・ 上記実施形態では、カストディサポートシステム20は、勘定系処理において残高が充分でない場合、その指図データ220のリファレンス番号を待ちデータ250として待ちデータ記憶部25に記録し、これに基づいて、再度、残高の照会を行う。これにより、先に受信したスイフト送信指図データに基づく決済結果が口座データ記憶部24に反映される前に、新たに受信したスイフト送信指図データに基づく指図データ220について残高の照会が行われ、残高が充分でないという判断結果となった場合でも、再度、残高の照会を行うことができる。
【0065】
・ 上記実施形態では、情報系処理をT(約定日)の夜間に行い、勘定系処理をT+1(約定日の一営業日後)の日中に行う。これにより、T+1決済が実現される。
【0066】
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、海外カストディアンとカストディサポートシステム20との接続は、スイフトシステム10を介して行ったが、海外カストディアンとカストディサポートシステム20とを専用線、公衆回線、インターネット又は広域ネットワークを用いて接続してもよい。
【0067】
・ 上記実施形態では、証券保管振替システム11とカストディサポートシステム20との接続は、公衆回線を介して行ったが、証券保管振替システム11とカストディサポートシステム20とを専用線、インターネット、広域ネットワーク又はスイフト等のデータ通信システムを用いて接続してもよい。
【0068】
・ 上記実施形態では、カストディサポートシステム20に記憶部23,24を設定したが、決済方法データ記憶部23又は口座データ記憶部24を分けて別の場所に設定してもよい。
【0069】
・ 上記実施形態では、送受信するデータの通信電文フォーマットは特に規定していないが、スイフト送信指図データと照合用指図データ、照合結果データと口座相違追加照合結果データ、及び、決済完了通知データと決済レポートデータは、それぞれ通信電文フォーマットを統一化してもよい。また、カストディサポートシステム20における記憶部のデータ構造をこれらのデータと統一化してもよい。このようにすることで、カストディサポートシステム20とスイフトシステム10との接続、又は、カストディサポートシステム20と証券保管振替システム11との接続の際に、データ変換等の処理を少なくすることができる。
【0070】
・ 上記実施形態では、管理コンピュータ21は、スイフトシステム10からスイフト送信指図データを受信したが、スイフトシステム10以外のシステムから指図に関するデータを受信してもよい。また、指図に関するデータの通信電文フォーマットは、スイフトシステム10から管理コンピュータ21に送信されるスイフト送信指図データとは異なる通信電文フォーマットであってもよい。この場合、管理コンピュータ21は、受信した指図に関するデータに基づいて、証券保管振替システム11で使用される通信電文フォーマットの照合用指図データを生成し、証券保管振替システム11に送信する。また、上記実施形態では、管理コンピュータ21は、スイフトシステム10に口座相違追加照合結果データ及び決済レポートデータを送信したが、送信先は、スイフトシステム10以外のシステムであってもよい。この場合、管理コンピュータ21は、送信先のシステムで使用される通信電文フォーマットで各データを生成し、送信する。これにより、多様なシステムから指図に関するデータを受け付け、処理を行うことができる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、受信した指図データに基づいて照合用指図データを生成して照合処理を行うシステムに送信し、照合結果が照合不一致である場合、取引先による訂正を反映できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のシステム概略図。
【図2】 指図データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図3】 決済方法データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図4】 口座データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図5】 待ちデータ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図6】 本発明の一実施形態の処理手順の説明図。
【図7】 本発明の一実施形態の処理手順の説明図。
【図8】 本発明の一実施形態の処理手順の説明図。
【符号の説明】
10…スイフトシステム、11…決済照合システムとしての証券保管振替システム、20…カストディサポートシステム、21…管理コンピュータ、22…指図データ記憶手段としての指図データ記憶部、23…決済方法データ記憶手段としての決済方法データ記憶部、24…口座データ記憶手段としての口座データ記憶部、25…待ちデータ記憶手段としての待ちデータ記憶部。

Claims (14)

  1. 証券取引における決済についての有価証券取引指図の照合を行う決済照合システムに接続され、国際的金融ネットワークを介して受信した指図データを記録する指図データ記憶部と管理コンピュータとを備えたカストディサポートシステムにおいて、海外在住者による国内の証券売買に伴う証券の受渡指示に基づいて、資金及び又は証券決済を代行するカストディサポート方法であって
    前記国際的金融ネットワークを介して、海外在住者による国内の証券売買に伴う証券の受渡指示について、新規の売買取引の指図を行うNewデータ、前記指図データ記憶部に記憶された先に受け入れた指図データを無効とするためのCancelデータのいずれかを含む指図データを受け入れて前記指図データ記憶部に記憶する指図データ記憶段階と、
    前記国際的金融ネットワークを介して受け入れた指図データに基づいて、前記決済照合システムに送信するための照合用指図データを生成する照合用指図データ生成段階と、
    前記照合用指図データ生成段階で生成された前記照合用指図データを前記決済照合システムに送信する照合用指図データ送信段階と、
    前記決済照合システムにおける前記照合用指図データ送信段階で送信された前記照合用指図データの照合の結果について前記決済照合システムから送信された照合結果データを受信する照合結果データ受信段階と、
    前記照合結果データ受信段階で受信された前記照合結果データを前記指図データの送信元に送信する照合結果データ送信段階と、
    前記照合結果データ受信段階で受信された前記照合結果データに基づいて照合結果が照合一致又は照合不一致のいずれであるかを判断する照合結果判断段階と、
    前記照合結果判断段階で前記決済照合システムから送信された照合結果データが照合一致であると判断した場合には、前記指図データが前記Newデータであるか、前記Cancelデータであるかを判断する指図データ判断段階と
    前記指図データ判断段階で前記決済照合システムから前記指図データがCancelデータであると判断された場合には、前記照合結果判断段階で前記照合用指図データに対するCancelデータについて項目内容が一致すると判断されたNewデータであって、前記指図データ記憶部に記憶された先に受け入れたNewデータを無効とする無効段階と
    前記指図データ判断段階で前記決済照合システムから前記指図データがNewデータ
    であると判断された場合には、前記照合用指図データに対するNewデータについて項目内容が一致すると判断されたNewデータであって、前記指図データ記憶部に記憶された前記指図データに基づいて有価証券の売買取引の決済を行う決済段階とを備えることを特徴とするカストディサポート方法。
  2. 決済方法に関する情報を記憶する決済方法データ記憶部をさらに備えたカストディサポートシステムにおいて、前記照会用指図データ生成段階は、前記決済方法データ記憶部に記憶された情報に基づいて、前記指図データに決済方法についての情報を付加する情報付加段階を備えることを特徴とする請求項1に記載のカストディサポート方法。
  3. 前記指図データについて、顧客の資金口座又は証券口座に関する情報を記憶する口座データ記憶部をさらに備えたカストディサポートシステムにおいて、前記口座データ記憶部に記憶された口座データに基づいて口座の照合を行う口座照合段階と、前記口座照合段階で照合を行った口座の照合結果に関する口座照合結果データを前記指図データの送信元に送信する段階とをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカストディサポート方法。
  4. 前記照合結果判断段階で前記照合結果データの照合結果が照合一致であると判断した場合には、決済を承認する決済承認データを生成し、有価証券の売買取引の決済を行う前記決済照合システムにその決済承認データを送信する決済承認データ送信段階と、前記決済照合システムから決済の完了通知を行う決済完了通知データを受信する決済完了通知データ受信段階と、その決済完了通知データに基づいて決済の完了報告を行う決済レポートデータを生成して前記指図データの送信元に送信する決済レポートデータ送信段階とをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のカストディサポート方法。
  5. 前記指図データに関連付けた待ちデータを記憶する待ちデータ記憶部をさらに備えたカストディサポートシステムにおいて、前記指図データの指図内容に基づいて前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であるかを確認する残高確認段階を備えるとともに、前記残高確認段階で前記資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量未満であると確認した場合には、前記指図データに関連付けた待ちデータを前記待ちデータ記憶部に記憶する待ちデータ記憶段階と、繰り返し、前記待ちデータに関連付けられた指図データに基づいて前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であるかを確認する残高再確認段階とをさらに備え、
    前記決済承認データ送信段階は、前記残高確認段階又は前記残高再確認段階で前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であると確認した場合には、前記指図データの指図内容に基づいて、前記決済承認データを生成し、前記決済照合システムにその決済承認データを送信する段階を含むことを特徴とする請求項4に記載のカストディサポート方法。
  6. 前記残高確認段階又は前記残高再確認段階で前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であると確認した場合には、前記決済承認データを生成するのに先立って前記口座データ記憶部に記憶された資金口座残高又は証券口座残高について引当を行う引当段階をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載のカストディサポート方法。
  7. 前記決済完了通知データの決済額に基づいて前記口座データ記憶部の資金口座残高又は証券口座残高を更新する更新段階をさらに備えたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載のカストディサポート方法。
  8. 証券取引における決済についての有価証券取引指図の照合を行う決済照合システムに接続され、国際的金融ネットワークを介して受信した指図データを記録する指図データ記憶部と管理コンピュータとを備え、海外在住者による国内の証券売買に伴う証券の受渡指示に基づいて、資金及び又は証券決済を代行するカストディサポートシステムであって、
    管理コンピュータが、
    前記国際的金融ネットワークを介して、海外在住者による国内の証券売買に伴う証券の受渡指示について、新規の売買取引の指図を行うNewデータ、前記指図データ記憶部に記憶された先に受け入れた指図データを無効とするためのCancelデータのいずれかを含む指図データを受け入れて前記指図データ記憶部に記憶する指図データ記憶手段と、
    前記国際的金融ネットワークを介して受け入れた指図データに基づいて、前記決済照合システムに送信するための照合用指図データを生成する照合用指図データ生成手段と、
    前記照合用指図データを前記決済照合システムに送信する照合用指図データ送信手段と、
    前記決済照合システムにおける前記照合用指図データ送信手段により送信された前記照合用指図データの照合の結果について前記決済照合システムから送信された照合結果データを受信する照合結果データ受信手段と、
    前記照合結果データを前記指図データの送信元に送信する照合結果データ送信手段と、
    前記照合結果データに基づいて照合結果が照合一致又は照合不一致のいずれであるかを判断する照合結果判断手段と、
    前記照合結果判断手段で前記決済照合システムから送信された照合結果データが照合一致であると判断した場合には、前記指図データが前記Newデータであるか、前記Cancelデータであるかを判断する指図データ判断手段と
    前記指図データ判断手段により前記決済照合システムから前記指図データがCancelデータであると判断した場合には、前記照合用指図データに対するCancelデータについて項目内容が一致するNewデータであって、前記指図データ記憶部に記憶された先に受け入れたNewデータを無効とする無効手段と
    前記指図データ判断手段により前記決済照合システムから、前記照合用指図データに対する照合結果データを受信し、前記指図データがNewデータであると判断した場合には、前記照合用指図データに対するNewデータについて項目内容が一致するNewデータであって、前記指図データ記憶部に記憶された前記指図データに基づいて有価証券の売買取引の決済を行う決済手段とを備えることを特徴とするカストディサポートシステム。
  9. 決済方法に関する情報を記憶する決済方法データ記憶部をさらに備え、前記照合用指図データ送信手段は、前記決済方法データ記憶に記憶された情報に基づいて、前記指図データに決済方法についての情報を付加する情報付加手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載のカストディサポートシステム。
  10. 前記指図データについて、顧客の資金口座又は証券口座に関する情報を記憶する口座データ記憶をさらに備え、前記口座データ記憶に記憶された口座データに基づいて口座の照合を行う口座照合手段と、前記口座照合手段で照合を行った口座の照合結果に関するデータを前記指図データの送信元に送信する口座照合結果データ送信手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項8又は9に記載のカストディサポートシステム。
  11. 前記照合結果データの照合結果が照合一致である場合には、決済を承認する決済承認データを生成し、有価証券の売買取引の決済を行う前記決済照合システムにその決済承認データを送信する決済承認データ送信手段と、前記決済照合システムから決済の完了通知を行う決済完了通知データを受信する決済完了通知データ受信手段と、前記決済完了通知データ受信手段で受信された決済完了通知データに基づいて決済の完了報告を行う決済レポートデータを生成して前記指図データの送信元に送信する決済レポートデータ送信手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに記載のカストディサポートシステム。
  12. 前記指図データに関連付けた待ちデータを記憶する待ちデータ記憶部をさらに備え、前記指図データの指図内容に基づいて前記口座データ記憶に記憶された資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であるかを確認する残高確認手段を備えるとともに、前記残高確認手段により前記資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量未満であると確認した場合には、前記指図データに関連付けた待ちデータを前記待ちデータ記憶に記憶し、繰り返し、前記待ちデータに関連付けられた前記指図データ記憶部に記憶された指図データに基づいて前記口座データ記憶の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であるかを確認する残高再確認手段をさらに備え、前記決済承認データ送信手段は、前記残高確認手段又は前記残高再確認手段により前記口座データ記憶の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であると確認した場合には、前記指図データの指図内容に基づいて、前記決済承認データ送信手段により、前記決済承認データを生成し、前記決済照合システムにその決済承認データを送信することを特徴とする請求項11に記載のカストディサポートシステム。
  13. 前記残高確認手段又は前記残高再確認手段により前記口座データ記憶の資金口座残高又は証券口座残高が前記指図データの売買金額又は数量以上であると確認した場合には、前記決済承認データを生成するのに先立って前記口座データ記憶に記憶された資金口座残高又は証券口座残高について引当を行う引当手段をさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載のカストディサポートシステム。
  14. 前記決済完了通知データの決済額に基づいて前記口座データ記憶に記憶された資金口座残高又は証券口座残高を更新する更新手段をさらに備えたことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1つに記載のカストディサポートシステム。
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