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JP4220345B2 - 塔頂蒸気と塔底部液を用いた熱交換装置及びその熱交換方法 - Google Patents
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JP4220345B2 - 塔頂蒸気と塔底部液を用いた熱交換装置及びその熱交換方法 - Google Patents

塔頂蒸気と塔底部液を用いた熱交換装置及びその熱交換方法 Download PDF

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Description

本発明は蒸留塔の塔頂蒸気と塔底部液を用いた熱交換装置とその熱交換方法に関する。
蒸留装置における熱交換装置は、一般に塔頂蒸気の分縮、塔底部液の加熱、蒸留塔間を移動する蒸留工程物質の加熱又は冷却、原料物質又は製品物質若しくは廃液の蒸留装置への出入時における加熱又は冷却のように各工程におけるものがあり、通常塔頂蒸気はコンデンサーにより凝縮することとなっている。
塔頂蒸気を間接加熱源として蒸留工程物質と熱交換するものとしては、塔頂蒸気(製品蒸気)と原料液とを熱交換させる内部熱交換型蒸留塔が提案されている。
特許第3184501号
現在、蒸留中間工程の塔頂蒸気と蒸留工程物質の熱交換においては、塔頂蒸気が分縮され高沸点不純物成分や低沸点不純物成分を分離し製品成分を得るとともに、前記蒸留工程物質が加熱される具体的な装置又は方法の開発が嘱望されている。
前記特許第3184501号の内部熱交換型蒸留塔のような装置により、塔頂蒸気が原料液により凝縮するとともに原料液(蒸留工程物質の一つ)を加熱することにより熱回収することはできるが、塔頂蒸気は一段の熱交換手段により全凝縮するため製品成分を基準とした高沸点不純物成分又は低沸点不純物成分を蒸留中間工程の塔頂蒸気から分離するような場合に当該装置を利用することは困難であった。
更に、公知の蒸留中間工程の塔頂蒸気と蒸留工程物質の熱交換について塔頂蒸気が分縮され高沸点不純物成分や低沸点不純物成分を分離し製品成分を得ることについては、容易に解決する有効な改善手段がこれまで見出されていなかった。
このような課題を解決するために、塔頂蒸気と少なくとも二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液を熱交換することにより、塔頂蒸気は各々の熱交換により適正な分縮(沸点の異なる成分を含む原料物質から分縮により蒸留装置全体の蒸留操作が安定するように理想的な割合の高沸点成分に富む凝縮液と低沸点成分に富む蒸気に分離することを、以下「適正な分縮」とする。)がなされるとともに、各々の塔底部液は加熱されることにより、結果的に省エネルギー化と高品質の製品(適正な分縮を実施し不純物を除去した製品を、以下「高品質の製品」とする。)の生産を可能とする熱交換装置及び熱交換方法を検討した。
即ち、請求項1の熱交換装置の発明は、塔頂蒸気が第一段熱交換器と第二段熱交換器との二段で気体と液体とに分離されるとともに、一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器に供給され、他の一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第二段熱交換器に供給されることによりそれぞれ加熱される蒸留塔の熱交換装置において、
一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器に、他の一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第二段熱交換器にそれぞれ供給された後各々供給元の蒸留塔底部に戻るように、第一段熱交換器冷却手段及び第二段熱交換器冷却手段を備え、
前記塔頂蒸気が蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給される第一段熱交換器加熱手段と、第一段熱交換器で凝縮されなかなかった気体が第一段熱交換器から第二段熱交換器に供給される第二段熱交換器加熱手段が配設されたことを特徴とする。
請求項2の熱交換装置の発明は、塔頂蒸気が二段以上の熱交換器により気体と液体とに分離されるとともに、二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液のいずれか一が二段以上の熱交換器のいずれか一に供給される二以上の塔底部液と熱交換器の組合せにより、二以上の塔底部液がそれぞれ分岐されて二段以上の熱交換器を用いそれぞれ加熱される蒸留塔の熱交換装置において、
前記二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液のいずれか一が二段以上の熱交換器のいずれか一に供給される二以上の塔底部液と熱交換器の組合せにより、二以上の塔底部液がそれぞれ分岐されて二段以上の熱交換器にそれぞれ供給された後各々供給元の蒸留塔底部に戻るように、二段以上の熱交換器冷却手段を備え、
前記塔頂蒸気が蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給される第一段熱交換器加熱手段と、第一段熱交換器で凝縮されなかった気体が最終段熱交換器に至るまで、前段の熱交換器で凝縮されなかった気体が次段の熱交換器に供給される熱交換器加熱手段が配設されたことを特徴とする。
請求項3の熱交換方法の発明は、塔頂蒸気が第一段熱交換器と第二段熱交換器との二段で気体と液体とに分離されるとともに、一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器に供給されることにより加熱され、他の一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第二段熱交換器に供給されることにより加熱される蒸留塔の熱交換装置の熱交換方法において、
間接冷却源として、一の蒸留塔底部から流出する塔底部液を第一段熱交換器に、他の一の蒸留塔底部から流出する塔底部液を第二段熱交換器にそれぞれ供給し、
間接加熱源として、前記塔頂蒸気を蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給し、第一段熱交換器で凝縮されなかなかった気体を第二段熱交換器に供給することを特徴とする。
請求項4の熱交換方法の発明は、塔頂蒸気が二段以上の熱交換器により気体と液体とに分離されるとともに、二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液のいずれか一が二段以上の熱交換器のいずれか一に供給される二以上の塔底部液と熱交換器の組合せにより、二以上の塔底部液がそれぞれ分岐されて二段以上の熱交換器を用いそれぞれ加熱される蒸留塔の熱交換装置の熱交換方法において、
間接冷却源として、前記二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液をそれぞれ分岐し二段以上の熱交換器にそれぞれ供給し、
間接加熱源として、前記塔頂蒸気を蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給し、第一段熱交換器で凝縮されなかった気体が最終段熱交換器に至るまで、前段の熱交換器で凝縮されなかった気体を次段の熱交換器に供給することを特徴とする。




本発明によれば、塔頂蒸気の分縮と塔底部液の加熱が同一熱交換器で行うことできるとともに塔頂蒸気の適正な分縮を行うことができるため、塔頂蒸気から高沸点不純物成分や低沸点不純物成分を分離し製品成分を得ることが可能となり、結果的に高品質の製品の生産や省エネルギー化を図ることが可能となる。
また、間接冷却源として二段以上の塔底部液のいずれか一を二段以上の熱交換器のいずれか一に供給し、間接加熱源として塔頂蒸気を蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給し、第一段熱交換器で凝縮されなかった気体が最終段熱交換器に至るまで、前段の熱交換器で凝縮されなかった気体を次段の熱交換器に供給する場合、各々の熱交換器で熱交換量に差異があることに基づく二段以上の熱交換器順列の選択肢より最適な順列を選定することができるため最適な熱交換量の順列が定まり、塔頂蒸気の不純物含有割合に対応した適正な分縮を行うことも可能となる。
実施の形態は、本発明をエタノール蒸留塔の熱交換装置に適用したものである。
この熱交換装置は、蒸留塔の塔頂蒸気について少なくとも二段以上の分縮する手段と、少なくとも二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液について加熱する手段及び少なくとも二段以上の熱交換器で構成されており、この熱交換装置によって、塔頂蒸気が気体と液体とに分離されるとともに、二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液の加熱を行うものである。
間接冷却手段は、以下に二形態を示す。
一の形態としては、一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器に供給され、他の一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第二段熱交換器に供給された後各々供給元の蒸留塔底部に戻る第一段熱交換器冷却手段と第二段熱交換器冷却手段を備える構成となっている。
他の一の形態としては、二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液のいずれか一を二段以上の熱交換器のいずれか一に供給する塔底部液と熱交換器の二以上の組合せにより、二以上の塔底部液が二段以上の熱交換器のそれぞれ供給された後各々供給元の蒸留塔底部に戻る二段以上の熱交換器冷却手段を備える構成となっている。
間接加熱手段は、塔頂蒸気が蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給される第一段熱交換器加熱手段と、第一段熱交換器で凝縮されなかった気体が最終段熱交換器に至るまで、前段の熱交換器で凝縮されなかった気体が次段の熱交換器に供給される熱交換器加熱手段を備える構成となっている。
このように構成することによって、塔頂蒸気の分縮と塔底部液の加熱が同一熱交換器で行うことが可能となるとともに適正な分縮を行うことができるため、結果的に高品質の製品の生産と省エネルギー化を図ることが可能となり、更に塔頂蒸気の分縮に用いるコンデンサーと塔底部液の加熱に用いるリボイラーの両方の機能を当該熱交換器は兼ね備えるため、設備の簡易化を図ることも可能となる。
以下、実施例1を図1の熱交換装置のフロー図に基づいて説明する。
図1において、1は第一段熱交換器、2は第二段熱交換器、3は塔頂蒸気を発生する蒸留塔、4及び5は蒸留塔底部から塔底部液を流出する蒸留塔である。
熱交換器1、2は多管を平地面に対し垂直になるように設置した多管式熱交換器であり、多管において熱交換が行われ、分縮により生じる塔頂蒸気凝縮液面を熱交換器内の多管外側でいずれかの高さにすることにより塔頂蒸気と塔底部液の熱交換面積の広さが定まり、結果として熱交換量を調整することができる構造となっている(図示せず)。
前記熱交換器において、塔頂蒸気は塔頂蒸気凝縮液面より上部の熱交換器の側面より熱交換器内の多管外側に供給され、凝縮されなかった気体は熱交換器の上部より熱交換器外に流出し、凝縮した液体は熱交換器の下部より熱交換器外に流出する。このため、当該熱交換器の下流側に気液分離器を設けなくても適正な分縮が可能となる。
蒸留塔3の塔頂で発生する塔頂蒸気は第一段熱交換器加熱手段11を通り第一段熱交換器1に、蒸留塔4の底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器冷却手段13を通り第一段熱交換器1にそれぞれ供給され、第一段熱交換器1において塔頂蒸気と塔底部液の熱交換が行われる。この熱交換により、塔頂蒸気は気体と液体とに分離され、気体は第二段熱交換加熱手段12を通り第二段熱交換器2に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流されるとともに、塔底部液は加熱され気体として供給元の蒸留塔4に導入される。
第二段熱交換加熱手段12を通り第二段熱交換器2に供給される気体は、蒸留塔5の底部から流出し第二段熱交換器冷却手段14を通り第二段熱交換器2に供給される塔底部液と熱交換される。この熱交換により、前記供給される気体は気体と液体とに分離され、気体はコンデンサー加熱手段20を通り気液分離器を有するコンデンサー6に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流又は次工程の蒸留塔に供給されるとともに、塔底部液は加熱され気体として供給元の蒸留塔5に導入される。
このように、実施例1の熱交換装置によれば、塔頂蒸気の分縮と塔底部液の加熱が同一熱交換器で行うことできるとともに塔頂蒸気の適正な分縮が可能であり、結果的に高品質の製品の生産や省エネルギー化を図ることが可能となる。
以下、実施例2を図2の熱交換装置のフロー図に基づいて説明する。
図2において、符号1から5は、実施例1の図1と同様である。なお、熱交換器1、2は多管式熱交換器であり図1の実施例1のものと同様の構造及び機能を有する。
実施例2においては、2通りの熱交換方法が可能となる。当該2通りの熱交換方法を以下に説明する。
2通りの一方として、蒸留塔3の塔頂で発生する塔頂蒸気は第一段熱交換器加熱手段11の方を通り第一段熱交換器1に、蒸留塔4の底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器冷却手段13を通り分岐点31より下流側の第一段熱交換器冷却手段13を通り(分岐点31より下流側の第二段熱交換器冷却手段21の方は通らない。)第一段熱交換器1にそれぞれ供給され、第一段熱交換器1において塔頂蒸気と塔底部液の熱交換が行われる。この熱交換により、塔頂蒸気は気体と液体とに分離され、気体は第二段熱交換器加熱手段12の方を通り第二段熱交換器2に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流されるとともに、塔底部液は加熱され気体として第一段熱交換器冷却手段13を通り分岐点37より下流側の第一段熱交換器冷却手段13を通り(分岐点37より下流側の第一段熱交換器冷却手段24の方は通らない。)供給元の蒸留塔4に導入される。
第二段熱交換器加熱手段12を通り第二段熱交換器2に供給される気体は、蒸留塔5の底部から流出し第二段熱交換器冷却手段14を通り分岐点33より下流側の第二段熱交換器冷却手段14を通り(分岐点33より下流側の第一段熱交換器冷却手段22の方は通らない。)第二段熱交換器2に供給される塔底部液と熱交換される。この熱交換により、前記供給される気体は気体と液体とに分離され、気体はコンデンサー供給手段20の方を通り気液分離器を有するコンデンサー6に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流又は次工程の蒸留塔に供給されるとともに、塔底部液は加熱され気体として第二段熱交換器冷却手段14を通り分岐点35より下流側の第二段熱交換器冷却手段14を通り(分岐点35より下流側の第二段熱交換器冷却手段23の方は通らない。)供給元の蒸留塔5に導入される。
2通りの他方として、蒸留塔3の塔頂で発生する塔頂蒸気は第一段熱交換器加熱手段11の方を通り第一段熱交換器1に、蒸留塔5の底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器冷却手段14を通り分岐点33より下流側の第一段熱交換器冷却手段22を通り(分岐点33より下流側の第二段熱交換器冷却手段14の方は通らない。)、その後分岐点34で第一段熱交換器冷却手段13を通り第一段熱交換器1にそれぞれ供給され、第一段熱交換器1において塔頂蒸気と塔底部液の熱交換が行われる。この熱交換により、塔頂蒸気は気体と液体とに分離され、気体は第二段熱交換器加熱手段12の方を通り第二段熱交換器2に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流されるとともに、塔底部液は加熱され気体として第一段熱交換器冷却手段13を通り分岐点37より下流側の第一段熱交換器冷却手段24を通り(分岐点37より下流側の第一段熱交換器冷却手段13の方は通らない。)、その後分岐点38で第一段熱交換器冷却手段14を通り供給元の蒸留塔5に導入される。
第二段熱交換器加熱手段12を通り第二段熱交換器2に供給される気体は、蒸留塔4の底部から流出し第二段熱交換器冷却手段13を通り分岐点31より下流側の第二段熱交換器冷却手段21を通り(分岐点31より下流側の第一段熱交換器冷却手段13の方は通らない。)、その後分岐点32で第二段熱交換器冷却手段14を通り第二段熱交換器2に供給される塔底部液と熱交換される。この熱交換により、前記供給される気体は気体と液体とに分離され、気体はコンデンサー供給手段20の方を通り気液分離器を有するコンデンサー6に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流又は次工程の蒸留塔に供給されるとともに、塔底部液は加熱され気体として第二段熱交換器冷却手段14を通り分岐点35より下流側の第二段熱交換器冷却手段23を通り(分岐点35より下流側の第二段熱交換器冷却手段14の方は通らない。)、その後分岐点36で第二段熱交換器冷却手段13を通り供給元の蒸留塔4に導入される。
図2の熱交換装置のフロー図においては、第一段熱交換器と第二段熱交換器の二段での熱交換を示しているが、熱交換器は三段以上でも可能であり(図示せず)、熱交換器の段数が増加するほど適正な分縮を行うための蒸留操作上の選択肢が増えることととなる。つまり、各々の熱交換器の熱交換量に差異があることに基づく二段以上の熱交換器順列の選択肢より最適な順列を選定することができるため最適な熱交換量の順列が定まり、塔頂蒸気の不純物含有割合に対応した適正な分縮を行うことが可能となる。この場合、順列の計算方法により、二段の熱交換器では2通り、三段では6通り、四段では24通りと当該選択肢が増加することとなる。
このように、実施例2の熱交換装置では実施例1で述べた効果以外に、更に以下の効果が追加される。つまり、上述のエタノール原料はエタノールより高沸点及び低沸点の不純物が複数含有されており、その含有割合は原料貯槽切替時に差異が生じることにより塔頂蒸気の不純物割合も変動することから、二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液のいずれか一が二段以上の熱交換器のいずれか一に供給される二以上の塔底部液と熱交換器の組合せを選定することにより、二以上の適切な熱交換量の順列が定まり、塔頂蒸気の不純物含有割合に対応した適正な分縮を行うことが可能となる。
以下、実施例3を図3の熱交換装置のフロー図に基づいて説明する。
図3において、1又は2は第一段熱交換器、2又は1は第二段熱交換器(1が第一段熱交換器の場合2は第二段熱交換器となる。逆に、2が第一段熱交換器の場合1は第二段熱交換器となる。)、3は塔頂蒸気を発生する蒸留塔、4及び5は蒸留塔底部から塔底部液を流出する蒸留塔である。なお、熱交換器1、2は多管式熱交換器であり図1の実施例1のものと同様の構造及び機能を有する。
実施例3においては、2通りの熱交換方法が可能となる。当該2通りの熱交換方法を以下に説明する。
2通りの一方として、蒸留塔3の塔頂で発生する塔頂蒸気は第一段熱交換器加熱手段18を通り分岐点39で第一段熱交換器加熱手段11の方を通り(第一段熱交換器加熱手段15の方は通らない。)第一段熱交換器1に、蒸留塔4の底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器冷却手段13を通り第一段熱交換器1にそれぞれ供給され、第一段熱交換器1において塔頂蒸気と塔底部液の熱交換が行われる。この熱交換により、塔頂蒸気は気体と液体とに分離され、気体は40の分岐点で第二段熱交換器加熱手段12の方を通り(コンデンサー供給手段19の方は通らない。)第二段熱交換器2に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流される(次工程の蒸留塔には導入されない。)とともに、塔底部液は加熱され気体として供給元の蒸留塔4に導入される。
第二段熱交換器加熱手段12を通り第二段熱交換器2に供給される気体は、蒸留塔5の底部から流出し第二段熱交換器冷却手段14を通り第二段熱交換器2に供給される塔底部液と熱交換される。この熱交換により、前記供給される気体は気体と液体とに分離され、気体は41の分岐点でコンデンサー供給手段20の方を通り(熱交換器加熱手段16の方は通らない。)気液分離器を有するコンデンサー6に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流又は次工程の蒸留塔に供給されるとともに、塔底部液は加熱され気体として供給元の蒸留塔5に導入される。
2通りの他方として、蒸留塔3の塔頂で発生する塔頂蒸気は第一段熱交換器加熱手段18を通り分岐点39で第一段熱交換器加熱手段15の方を通り(第1段熱交換器加熱手段11の方は通らない。)第一段熱交換器2に、蒸留塔5の底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器冷却手段14を通り第一段熱交換器2にそれぞれ供給され、第一段熱交換器2において塔頂蒸気と塔底部液の熱交換が行われる。この熱交換により、塔頂蒸気は気体と液体とに分離され、気体は41の分岐点で第二段熱交換器加熱手段16の方を通り(コンデンサー供給手段20の方は通らない。)第二段熱交換器1に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流される(次工程の蒸留塔には導入されない。)とともに、塔底部液は加熱され気体として供給元の蒸留塔5に導入される。
第二段熱交換器加熱手段16を通り第二段熱交換器1に供給される気体は、蒸留塔4の底部から流出し第二段熱交換器冷却手段13を通り第二段熱交換器1に供給される塔底部液と熱交換される。この熱交換により、前記供給される気体は気体と液体とに分離され、気体は40の分岐点でコンデンサー供給手段19の方を通り(熱交換器加熱手段12の方は通らない。)気液分離器を有するコンデンサー6に供給され、液体は還流手段17より蒸留塔3に還流又は次工程の蒸留塔に供給されるとともに、塔底部液は加熱され気体として供給元の蒸留塔4に導入される。
図3の熱交換装置のフロー図においては、第一段熱交換器と第二段熱交換器の二段での熱交換を示しているが、図2の実施例2と同様に熱交換器は三段以上でも可能であり(図示せず)、熱交換装置の段数が増加するほど適正な分縮を行うための蒸留操作上の選択肢が増えることととなる。この場合、順列の計算方法により、二段の熱交換器では2通り、三段では6通り、四段では24通りと当該選択肢が増加することとなる。このことから、基本的に実施例2と実施例3は適正な分縮を行うための蒸留操作上の選択肢が増えることについては同等の効果を得ることが可能となる。
つまり、実施例3において、二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液のいずれか一が二段以上の熱交換器のいずれか一に供給される二以上の塔底部液と熱交換器の組合せを選定することにより、二以上の適切な熱交換量の順列が定まり、塔頂蒸気の不純物含有割合に対応した適正な分縮を行うことが可能となることについては、実質的に実施例2と同等である。
実施例3は、実施例2と同等の効果以外に、以下の効果が追加される。つまり、実施例3は実施例2との比較において同等の効果があるにも拘らず、必要とする熱交換手段を少なくすることができ、結果的に蒸留操作の簡易化を図ることが可能となる。更に、エタノール蒸留の場合、実施例2のように異なる蒸留塔底部から流出する塔底部液が同一の熱交換器供給される(例えば、第一段熱交換器に蒸留塔4又は5の塔底部液が交互に供給されること。)ことは、異なる塔底部液の熱交換器冷却手段の共用部分において、いずれかの塔底部液がエタノール以外の不純物質により汚染される可能性があるため、その可能性が装置原理上ない実施例3はエタノールの品質管理上優位である。
実施例1の塔頂蒸気と塔底部液を用いた熱交換装置フローシートを示す。 実施例2の塔頂蒸気と塔底部液を用いた熱交換装置フローシートを示す。 実施例3の塔頂蒸気と塔底部液を用いた熱交換装置フローシートを示す。
符号の説明
1 第一段熱交換器(図3においては第一段熱交換器又は第二段熱交換器)
2 第二段熱交換器(図3においては第二段熱交換器又は第一段熱交換器)
3 塔頂蒸気を発生する蒸留塔
4 塔底部液を流出する蒸留塔
5 塔底部液を流出する蒸留塔
6 コンデンサー
11 第一段熱交換器加熱手段
12 第二段熱交換器加熱手段
13 第一段熱交換器冷却手段(図2又は図3においては第一段熱交換器冷却手段又は第二段熱交換器冷却手段)
14 第二段熱交換器冷却手段(図2又は図3においては第二段熱交換器冷却手段又は第一段熱交換器冷却手段)
15 第一段熱交換器加熱手段
16 第二段熱交換器加熱手段
17 還流手段
18 第一段熱交換器加熱手段
19 コンデンサー供給手段
20 コンデンサー供給手段
21 第二段熱交換器冷却手段
22 第一段熱交換器冷却手段
23 第二段熱交換器冷却手段
24 第一段熱交換器冷却手段
31 分岐点
32 分岐点
33 分岐点
34 分岐点
35 分岐点
36 分岐点
37 分岐点
38 分岐点
39 分岐点
40 分岐点
41 分岐点

Claims (4)

  1. 塔頂蒸気が第一段熱交換器と第二段熱交換器との二段で気体と液体とに分離されるとともに、一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器に供給され、他の一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第二段熱交換器に供給されることによりそれぞれ加熱される蒸留塔の熱交換装置において、
    一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器に、他の一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第二段熱交換器にそれぞれ供給された後各々供給元の蒸留塔底部に戻るように、第一段熱交換器冷却手段及び第二段熱交換器冷却手段を備え、
    前記塔頂蒸気が蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給される第一段熱交換器加熱手段と、第一段熱交換器で凝縮されなかなかった気体が第一段熱交換器から第二段熱交換器に供給される第二段熱交換器加熱手段が配設されたことを特徴とする熱交換装置。
  2. 塔頂蒸気が二段以上の熱交換器により気体と液体とに分離されるとともに、二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液のいずれか一が二段以上の熱交換器のいずれか一に供給される二以上の塔底部液と熱交換器の組合せにより、二以上の塔底部液がそれぞれ分岐されて二段以上の熱交換器を用いそれぞれ加熱される蒸留塔の熱交換装置において、
    前記二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液のいずれか一が二段以上の熱交換器のいずれか一に供給される二以上の塔底部液と熱交換器の組合せにより、二以上の塔底部液がそれぞれ分岐されて二段以上の熱交換器にそれぞれ供給された後各々供給元の蒸留塔底部に戻るように、二段以上の熱交換器冷却手段を備え、
    前記塔頂蒸気が蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給される第一段熱交換器加熱手段と、第一段熱交換器で凝縮されなかった気体が最終段熱交換器に至るまで、前段の熱交換器で凝縮されなかった気体が次段の熱交換器に供給される熱交換器加熱手段が配設されたことを特徴とする熱交換装置。
  3. 塔頂蒸気が第一段熱交換器と第二段熱交換器との二段で気体と液体とに分離されるとともに、一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第一段熱交換器に供給されることにより加熱され、他の一の蒸留塔底部から流出する塔底部液が第二段熱交換器に供給されることにより加熱される蒸留塔の熱交換装置の熱交換方法において、
    間接冷却源として、一の蒸留塔底部から流出する塔底部液を第一段熱交換器に、他の一の蒸留塔底部から流出する塔底部液を第二段熱交換器にそれぞれ供給し、
    間接加熱源として、前記塔頂蒸気を蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給し、第一段熱交換器で凝縮されなかなかった気体を第二段熱交換器に供給することを特徴とする熱交換装置の熱交換方法。
  4. 塔頂蒸気が二段以上の熱交換器により気体と液体とに分離されるとともに、二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液のいずれか一が二段以上の熱交換器のいずれか一に供給される二以上の塔底部液と熱交換器の組合せにより、二以上の塔底部液がそれぞれ分岐されて二段以上の熱交換器を用いそれぞれ加熱される蒸留塔の熱交換装置の熱交換方法において、
    間接冷却源として、前記二箇所以上の蒸留塔底部から流出する塔底部液をそれぞれ分岐して二段以上の熱交換器にそれぞれ供給し、
    間接加熱源として、前記塔頂蒸気を蒸留塔塔頂から第一段熱交換器に供給し、第一段熱交換器で凝縮されなかった気体が最終段熱交換器に至るまで、前段の熱交換器で凝縮されなかった気体を次段の熱交換器に供給することを特徴とする熱交換装置の熱交換方法。

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