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JP4224066B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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JP4224066B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両に搭載され、原動機で発生して自動変速機に伝達されるトルクの変動を低減する自動変速機の制御装置に関する。
従来の自動変速機搭載車の発進制御装置は、トルクコンバータを介して入力されたエンジン(原動機)回転を変速して出力する自動変速機を搭載した車両において、エンジン回転数検出手段と、トルクコンバータ速度比検出手段と、ストール発進検出手段と、エンジン出力低減手段とを備えている。
エンジン回転数検出手段は、エンジンの回転数を検出する。トルクコンバータ速度比検出手段は、トルクコンバータの入出力回転数の比であるトルクコンバータ速度比を検出する。ストール発進検出手段は、エンジン回転数およびトルクコンバータ速度比に基づいて車両のストール発進状態を検出する。エンジン出力低減手段は、車両のストール発進状態が検出された場合に、エンジンの出力を低減している(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の自動変速機の発進制御装置は、トルクコンバータを介して入力されたエンジン回転を変速して出力する装置であり、ストールトルク発進領域判定手段と、トルクコンバータトルク増幅作用低減手段とを備えている。
ストールトルク発進領域判定手段は、ストールトルクが発生する運転領域であるか否かを判定する。トルクコンバータトルク増幅作用低減手段は、ストールトルク発進領域判定手段の出力に基づいて、ストールトルクが発生すると判定された場合に、ロックアップクラッチを介して自動変速機の入力側に伝達されるトルクと、トルクコンバータを介して自動変速機の入力側に伝達されるトルクとに応じて決定される変速機入力トルクが許容値以下になるまで、トルクコンバータの入出力要素間の相対回転を減少させ、トルクコンバータによるトルク増幅作用を確保するとともに低減している(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−58434号公報 特許第3465408号公報
特許文献1に記載の従来の自動変速機搭載車の発進制御装置、および特許文献2に記載の従来の自動変速機の発進制御装置では、車両のストール発進状態が検出された場合に、エンジンの出力を低減し、自動変速機の入力側に伝達されるトルクを低減して、車両を発進させる際の操作性を向上させるとともに駆動系の耐久性を確保している。
しかしながら、これらは微細な速度調整を必要とする車両の発進を考慮していない。
すなわち、例えば停止状態から車両を発進させる際に、車両の周辺に障害物が存在する場合には、微速領域での速度調整が必要となる。また、路面に勾配がついている場合や路面上に突起物が存在する場合には、勾配や突起物によって一時的に走行抵抗が増大し、車両が高負荷状態となる。
そのため、運転者は、アクセルを操作してこの走行抵抗に打ち勝つトルクを発生させる必要がある。
ここで、一般的にエンジンからの発生トルクとトルクコンバータの増幅トルクとの合算値である自動変速機の入力側に伝達されるトルクは、増幅トルクの影響によってトルク増加率が急速に上昇するので、アクセル操作によって微量のトルクを調整することは困難である。
また、勾配や突起物を越えた後には、走行抵抗の増大分がなくなり急激なトルク超過となるため、必要以上のトルクを出力させると、車両の飛び出しが発生する恐れがある。
このとき、車両は停止しているので、特許文献1に記載の従来の自動変速機搭載車の発進制御装置、および特許文献2に記載の従来の自動変速機の発進制御装置では、トルクコンバータのスリップ回転数の増加によって車両のストール発進状態が検出され、自動変速機の入力側に伝達されるトルクが低減される。
しかし、ここで微細な速度調節を必要とする車両の発進が考慮されていないので、必要以上にトルクが低減され、上記の走行抵抗に打ち勝つトルクを得ることができないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、車両にかかる負荷が所定値よりも高く、かつ運転者が所定値よりも微速で車両の発進を要求している高負荷微速発進要求状態である場合に、トルクの変動を低減することができる自動変速機の制御装置を提供することである。
この発明に係る自動変速機の制御装置は、車両の原動機に接続され、ロックアップクラッチを含んだトルクコンバータを有する自動変速機の制御装置であって、自動変速機の入力側と出力側との回転数の差を示すスリップ回転数を検出するスリップ回転数検出手段と、車両の車速を検出する車速検出手段と、車両に設けられたアクセルを車両の運転者が操作した際のアクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、車両にかかる負荷が所定値よりも高い高負荷状態であり、かつ運転者が所定値よりも微速で車両の発進を要求しているか否かを判定する高負荷微速発進要求状態判定手段と、原動機で発生して自動変速機に伝達されるトルクの変動を低減するトルク変動低減手段とを備え、高負荷微速発進要求状態判定手段は、スリップ回転数、車速、アクセル操作量、および原動機の制御装置から入力される原動機の回転数の少なくとも一つに基づいて、車両が高負荷微速発進要求状態であるか否かを判定し、トルク変動低減手段は、車両が高負荷微速発進要求状態であって、かつスリップ回転数が第2の所定回転数以上である場合に、ロックアップクラッチのスリップ直結制御により、スリップ回転数に応じたトルクコンバータの増幅トルクを抑制し、トルクの変動を低減するものである。
この発明の自動変速機の制御装置によれば、高負荷微速発進要求状態判定手段が、車両にかかる負荷が所定値よりも高く、かつ運転者が所定値よりも微速で車両の発進を要求している高負荷微速発進要求状態を検出し、このとき、トルク変動低減手段が、原動機で発生して自動変速機に伝達されるトルクの変動を低減するので、アクセルの操作性を向上させることができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る自動変速機の制御装置を周辺装置とともに示すブロック図である。
図1において、車両のエンジン1(原動機)には、エンジン1が発生する動力を変速して出力軸2に出力する自動変速機3が連結されている。自動変速機3には、摩擦式のロックアップクラッチ4を含んだトルクコンバータ5が設けられている。
ここで、エンジン1には、エンジン1の回転数をエンジン回転数信号Ne(s)として検出するエンジン回転数センサ6が設けられている。また、出力軸2には、車速を車速信号V(s)として検出する車速センサ7が設けられている。また、トルクコンバータ5には、自動変速機3の入力側と出力側との回転数の差をスリップ回転数信号SL(s)として出力するスリップ回転数センサ8が設けられている。
また、エンジン1には、エンジン1の発生トルク等を制御するエンジン制御装置9(原動機の制御装置)が接続されている。また、自動変速機3には、ロックアップクラッチ4のスリップ直結デューティ率等を制御する変速機制御装置10(自動変速機の制御装置)が接続されている。
ここで、エンジン制御装置9と変速機制御装置10とは、互いに接続されている。
エンジン制御装置9は、エンジン回転数センサ6から入力されるエンジン回転数信号Ne(s)からエンジン回転数Neを検出するエンジン回転数検出手段11を有している。
変速機制御装置10は、車速検出手段12と、スリップ回転数検出手段13と、アクセル操作量検出手段14と、高負荷微速発進要求状態判定手段15と、トルク変動低減手段16とを有している。
なお、エンジン制御装置9および変速機制御装置10は、CPUとプログラムを格納したメモリとを有するマイクロプロセッサ(図示せず)で構成されており、エンジン制御装置9および変速機制御装置10を構成する各ブロックは、メモリにソフトウェアとして記憶されている。
車速検出手段12は、車速センサ7から入力される車速信号V(s)から車速Vを検出する。スリップ回転数検出手段13は、スリップ回転数センサ8から入力されるスリップ回転数信号SL(s)からスリップ回転数SLを検出する。
アクセル操作量検出手段14は、車両に設けられたアクセル17を運転者が操作した際に、アクセル操作量センサ18で検出されたアクセル開度信号TV(s)からアクセル操作量TVを検出する。
高負荷微速発進要求状態判定手段15は、車速V、スリップ回転数SL、アクセル操作量TV、およびエンジン回転数検出手段11で検出されるエンジン回転数Neに基づいて、車両にかかる負荷が所定値よりも高い高負荷状態であり、かつ運転者が所定値よりも微速で車両の発進を要求している高負荷微速発進要求状態であるか否かを判定する。
トルク変動低減手段16は、車両が高負荷微速発進要求状態であり、スリップ回転数SLが後述するスリップ回転数基準しきい値NSL2(第2の所定回転数)以上である場合に、スリップ回転数SLに応じて設定されたテーブルデータであるスリップ直結デューティ率DTiをスリップ直結デューティLUとしてロックアップクラッチ4に出力し、ロックアップクラッチ4のスリップ直結制御を実行することにより、トルクの変動を低減する。
また、トルク変動低減手段16は、車両が高負荷微速発進要求状態である場合に、エンジン回転数Neに応じて設定されたテーブルデータであるトルク低減率TQiをトルク低減要求量Tdwとしてエンジン制御装置9に出力してトルク低減要求を実行する。
ここで、発生トルクが増加するにつれてトルク低減要求量を増加させることにより、トルクの変動を防止する。
以下に、図2のフローチャートを参照しながら、図1に示した高負荷微速発進要求状態判定手段15が高負荷微速発進要求状態の成立を判定する動作について説明する。なお、この動作は、周期的に繰り返して実行されている。
まず、アクセル操作量TVがアクセル操作量しきい値TV1(第1の所定操作量)よりも小さいか否かが判定される(ステップS21)。
ここで、アクセル操作量TVとアクセル操作量しきい値TV1とを比較することにより、整備行程で実施されるストールテストと区別され、ストールテストへの影響を回避することができる。
また、アクセル操作量しきい値TV1は、車両が発進するのに十分な値であり、エンジン1の発生トルクの低下によるエンストを防止するためのアクセル下限値TVMIN(第2の所定操作量)よりも十分に大きな値に設定されている。
ステップS21において、アクセル操作量TVがアクセル操作量しきい値TV1よりも小さい(すなわち、Yes)と判定された場合には、車速Vが任意に設定される車速しきい値V1(第1の所定車速)よりも小さいか否かが判定される(ステップS22)。
ここで、車速Vと車速しきい値V1とを比較することにより、運転者が所定値よりも微速で車両の発進を要求しているか否かが判定される。
ステップS22において、車速Vが車速しきい値V1よりも小さい(すなわち、Yes)と判定された場合には、スリップ回転数SLが任意に設定されるスリップ回転数下限しきい値NSL1(第1の所定回転数)以上であるか否かが判定される(ステップS23)。
ステップS23において、スリップ回転数SLがスリップ回転数下限しきい値NSL1以上である(すなわち、Yes)と判定された場合には、継続時間計測用カウンタをカウントアップして(ステップS24)、継続時間計測用カウンタの値が継続時間判定しきい値T1以上であるか否かが判定される(ステップS25)。
継続時間計測用カウンタは、例えば高負荷微速発進要求状態判定手段15内部に設けられたレジスタである。
ここで、スリップ回転数SLとスリップ回転数下限しきい値NSL1とを比較し、スリップ回転数SLがスリップ回転数下限しきい値NSL1以上であると判定された場合に、継続時間計測用カウンタが継続時間判定しきい値T1以上であるか否かを判定することにより、車両にかかる負荷が所定値よりも高い高負荷状態で車両が発進するか否かが判定される。
すなわち、スリップ回転数SLがスリップ回転数下限しきい値NSL1以上であると判定された場合であっても、例えば車両が急発進した場合であって、車両が高負荷状態でない場合には、時間の経過とともに車速Vが上記の車速しきい値V1よりも大きくなる。
継続時間判定しきい値T1は、例えば上記のような車両が急発進した場合を除くことを目的として、上記の場合に車速Vが車速しきい値V1よりも大きくなるために必要かつ十分な時間に設定される。
一方、ステップS21において、アクセル操作量TVがアクセル操作量しきい値TV1以上である(すなわち、No)と判定された場合、ステップS22において、車速Vが車速しきい値V1以上である(すなわち、No)と判定された場合、およびステップS23において、スリップ回転数SLがスリップ回転数下限しきい値NSL1よりも小さい(すなわち、No)と判定された場合には、継続時間計測用カウンタを「0」にセットして(ステップS26)、ステップS25に移行する。
ステップS25において、継続時間計測用カウンタが継続時間判定しきい値T1以上である(すなわち、Yes)と判定された場合には、高負荷微速発進要求状態が成立していると判定し(ステップS27)、このときのアクセル操作量TV0を記憶して(ステップS28)、図2の処理を終了する。
一方、ステップS25において、継続時間計測用のカウンタが継続時間判定しきい値T1よりも小さい(すなわち、No)と判定された場合には、そのまま図2の処理を終了する。
続いて、図3のフローチャートを参照しながら、図1に示したトルク変動低減手段16がロックアップクラッチ4を制御する動作について説明する。なお、この動作は、周期的に繰り返して実行される。
まず、高負荷微速発進要求状態が成立しているか否かが判定される(ステップS31)。
ステップS31において、高負荷微速発進要求状態が成立している(すなわち、Yes)と判定された場合には、スリップ回転数SLがスリップ回転数基準しきい値NSL2以上であるか否かが判定される(ステップS32)。
ここで、スリップ回転数基準しきい値NSL2を設定することにより、少なくともスリップ回転数基準しきい値NSL2以下のスリップ回転数SLを確保して、このスリップ回転数SLに対応したトルクコンバータ5の増幅トルクを得るとともに、高負荷微速発進要求状態が不成立となった場合のエンストを防止することができる。
また、スリップ回転数基準しきい値NSL2は、必要とする増幅トルクに応じてスリップ回転数下限しきい値NSL1よりも大きな値に設定される。
ステップS32において、スリップ回転数SLがスリップ回転数基準しきい値NSL2以上である(すなわち、Yes)と判定された場合には、スリップ回転数SLに応じて設定されたテーブルデータであるスリップ直結デューティ率DTiをスリップ直結デューティLUに設定し(ステップS33)、図3の処理を終了する。
ここで、ロックアップクラッチ4において、ステップS33で設定されたスリップ直結デューティLUに基づいてスリップ直結制御を実施することにより、アクセル操作量TVの変化に対するスリップ回転数SLの上昇が抑制される。また、スリップ回転数SLの上昇が抑制されることにより、トルクコンバータ5の増幅トルク成分が低減されて、トルクの変動が低減される。
一方、ステップS31において、高負荷微速発進要求状態が成立していない(すなわち、No)と判定された場合、およびステップS32において、スリップ回転数SLがスリップ回転数基準しきい値NSL2よりも小さい(すなわち、No)と判定された場合には、前周期のスリップ直結デューティLU0からスリップ直結解除減少量DFを減算した値をスリップ直結デューティLUに設定し(ステップS34)、図3の処理を終了する。
ここで、スリップ直結解除減少量DFは、スリップ直結デューティLUを徐々に減少させるために設定される任意の所定値であり、スリップ直結デューティLUは、「0」を最小値とする値である。
また、スリップ直結デューティ率DTiは、アクセル操作量TVが大きく変化しない状況下で用いられる値であるため、フィードバック等の複雑な演算を伴う値ではなく、テーブルデータとして記憶されている。
また、図4のフローチャートを参照しながら、図1に示したトルク変動低減手段16がエンジン制御装置9に対してトルク低減要求を実行する動作について説明する。なお、この動作は、周期的に繰り返して実行される。
まず、高負荷微速発進要求状態が成立しているか否かが判定される(ステップS41)。
ステップS41において、高負荷微速発進要求状態が成立している(すなわち、Yes)と判定された場合には、エンジン回転数Neに応じて設定されたテーブルデータであるトルク低減率TQiをトルク低減要求量Tdwに設定し(ステップS42)、図4の処理を終了する。
ここで、トルク低減率TQiは、エンジン回転数Neに基づいて定まるエンジン1の発生トルクの増加に伴って増加するように設定され、テーブルデータとして記憶されている。
そのため、ステップS42で設定されたトルク低減要求量Tdwを用いてトルク低減要求を実行することにより、アクセル操作量TVに対するエンジン1の発生トルクの増加率が低減されて、トルクの変動が低減される。
一方、高負荷微速発進要求状態が成立している場合であっても、トルク低減要求を実行しない領域においては、トルク低減率TQiを「0」に設定することによって対応することができる。
一方、ステップS41において、高負荷微速発進要求状態が成立していない(すなわち、No)と判定された場合には、前周期のトルク低減要求量Tdw0からトルク低減要求解除減少量TFを減算した値をトルク低減要求量Tdwに設定し(ステップS43)、図4の処理を終了する。
ここで、トルク低減要求解除減少量TFは、トルク低減要求量Tdwを徐々に減少させるために設定される任意の所定値であり、トルク低減要求量Tdwは、「0」を最小値とする値である。
続いて、図5のフローチャートを参照しながら、図1に示した高負荷微速発進要求状態判定手段15が高負荷微速発進要求状態の不成立を判定する動作について説明する。なお、この動作は、周期的に繰り返して実行され、高負荷微速発進要求状態が成立しているか否かを問わずに実行される。
まず、車速Vが任意に設定される車速しきい値V2(第2の所定車速)以上であるか否かが判定される(ステップS51)。
ステップS51において、車速Vがしきい値V2以上である(すなわち、Yes)と判定された場合には、高負荷微速発進要求状態が不成立であると判定し(ステップS52)、図5の処理を終了する。
ここで、車速Vと車速しきい値V2とを比較することにより、車両が高負荷微速発進要求状態から通常の加速を行った場合であっても、高負荷微速発進要求状態が不成立であると判定されるので、通常の加速に対する影響を回避することができる。
一方、ステップS51において、車速Vが車速しきい値V2よりも小さい(すなわち、No)と判定された場合には、アクセル操作変化量ΔTVが任意に設定されるアクセル操作変化量しきい値TV2(所定変化量)以上であるか否かが判定される(ステップS53)。
ここで、アクセル操作変化量ΔTVは、車両が高負荷微速発進要求状態であると判定された際のアクセル操作量からの変化量を示し、図2のステップS28で記憶したアクセル操作量TV0と、現在のアクセル操作量TVNOWとを用いて、次式(1)で表される。
ΔTV=|TV0−TVNOW|・・・(1)
ステップS53において、アクセル操作変化量ΔTVがアクセル操作変化量しきい値TV2以上である(すなわち、Yes)と判定された場合には、高負荷微速発進要求状態が不成立であると判定し(ステップS52)、図5の処理を終了する。
車両が高負荷微速発進要求状態である場合において、運転者は、一時的に増大する走行抵抗に打ち勝つためのトルクを発生させるためにアクセル17を操作するので、アクセル操作量TVは一定の範囲内に収まる。
そのため、アクセル操作変化量ΔTVがアクセル操作変化量しきい値TV2よりも大きくなった場合に、高負荷微速発進要求状態が不成立であると判定される。
ここで、アクセル操作がトルク減少方向に変化してアクセル操作変化量しきい値TV2よりも大きくなった場合には、エンジン1の発生トルクが減少する。
そのため、高負荷微速発進要求状態が不成立であると判定され、ロックアップクラッチ4のスリップ直結制御が解除されることにより、エンストを防止することができる。
一方、アクセル操作がトルク増加方向に変化してアクセル操作変化量しきい値TV2よりも大きくなった場合には、エンジン1の発生トルクが増加する。
そのため、運転者がすでに微速での車両の発進を要求していないと判定し、高負荷微速発進要求状態が不成立であると判定され、ロックアップクラッチ4のスリップ直結制御が解除されることにより、トルクコンバータ5の増幅トルクを有効に利用することができる。
一方、ステップS53において、アクセル操作変化量ΔTVがアクセル操作変化量しきい値TV2よりも小さい(すなわち、No)と判定された場合には、アクセル操作量TVが上記のアクセル下限値TVMINよりも小さいか否かが判定される(ステップS54)。
ステップS54において、アクセル操作量TVがアクセル下限値TVMINよりも小さい(すなわち、Yes)と判定された場合には、高負荷微速発進要求状態が不成立であると判定し(ステップS52)、図5の処理を終了する。
一方、ステップS54において、アクセル操作量TVがアクセル下限値TVMIN以上である(すなわち、No)と判定された場合には、エンジン回転数Neが任意に設定されるエンジン回転数しきい値Ne0(所定原動機回転数)よりも小さいか否かが判定される(ステップS55)。
ステップS55において、エンジン回転数Neがエンジン回転数しきい値Ne0よりも小さい(すなわち、Yes)と判定された場合には、高負荷微速発進要求状態が不成立であると判定し(ステップS52)、図5の処理を終了する。
ここで、エンジン回転数Neとエンジン回転数しきい値Ne0とを比較することにより、エンジン回転数Neの低下によるエンストを防止することができる。
一方、ステップS55において、エンジン回転数Neがエンジン回転数しきい値Ne0よりも大きいと判定された場合には、そのまま図5の処理を終了する。
この発明の実施の形態1に係る自動変速機の制御装置によれば、高負荷微速発進要求状態判定手段15によって高負荷微速発進要求状態が成立すると判定され、かつスリップ回転数SLがスリップ回転数基準しきい値NSL2以上である場合に、トルク変動低減手段16は、ロックアップクラッチ4のスリップ直結制御を実行する。
そのため、エンジン1で発生して自動変速機3に伝達されるトルクの変動が低減され、アクセル17の操作性を向上させることができる。
また、高負荷微速発進要求状態が成立すると判定された場合に、トルク変動低減手段16は、エンジン制御装置9に対してトルク低減要求を実行する。
ここで、発生トルクが増加するにつれてトルク低減要求量を増加させることにより、エンジン1で発生して自動変速機3に伝達されるトルクの変動が低減され、アクセル17の操作性をさらに向上させることができる。
また、通常の自動変速機3に設けられた信号線を用いることができるので、新たな信号線を設ける必要がなく、コストを上昇させることなしにトルクの変動を低減させることができる。
なお、上記実施の形態1では、原動機がエンジン1であるとしたが、モータであっても同様の効果を奏することができる。
この発明の実施の形態1に係る自動変速機の制御装置を周辺装置とともに示すブロック図である。 図1の高負荷微速発進要求状態判定手段が高負荷微速発進要求状態の成立を判定する動作を示すフローチャートである。 図1のトルク変動低減手段がロックアップクラッチを制御する動作を示すフローチャートである。 図1のトルク変動低減手段がエンジン制御装置に対してトルク低減要求を実行する動作を示すフローチャートである。 図1の高負荷微速発進要求状態判定手段が高負荷微速発進要求状態の不成立を判定する動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン(原動機)、3 自動変速機、4 ロックアップクラッチ、5 トルクコンバータ、9 エンジン制御装置(原動機の制御装置)、10 変速機制御装置(自動変速機の制御装置)、12 車速検出手段、13 スリップ回転数検出手段、14 アクセル操作量検出手段、15 高負荷微速発進要求状態判定手段、16 トルク変動低減手段、17 アクセル、TV アクセル操作量、TV1 アクセル操作量しきい値(第1の所定操作量)、TVMIN アクセル下限値(第2の所定操作量)、ΔTV アクセル操作変化量、TV2 アクセル操作変化量しきい値(所定変化量)、V 車速、V1 車速しきい値(第1の所定車速)、V2 車速しきい値(第2の所定車速)、SL スリップ回転数、NSL1 スリップ回転数下限しきい値(第1の所定回転数)、NSL2 スリップ回転数基準しきい値(第2の所定回転数)、Ne エンジン回転数、Ne0 エンジン回転数しきい値(所定原動機回転数)。

Claims (4)

  1. 車両の原動機に接続され、ロックアップクラッチを含んだトルクコンバータを有する自動変速機の制御装置であって、
    前記自動変速機の入力側と出力側との回転数の差を示すスリップ回転数を検出するスリップ回転数検出手段と、
    前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記車両に設けられたアクセルを前記車両の運転者が操作した際のアクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、
    前記車両にかかる負荷が所定値よりも高い高負荷状態であり、かつ前記運転者が所定値よりも微速で前記車両の発進を要求しているか否かを判定する高負荷微速発進要求状態判定手段と、
    前記原動機で発生して前記自動変速機に伝達されるトルクの変動を低減するトルク変動低減手段と
    を備え、
    前記高負荷微速発進要求状態判定手段は、前記スリップ回転数、前記車速、前記アクセル操作量、および前記原動機の制御装置から入力される前記原動機の回転数の少なくとも一つに基づいて、前記車両が高負荷微速発進要求状態であるか否かを判定し、
    前記トルク変動低減手段は、前記車両が高負荷微速発進要求状態であって、かつ前記スリップ回転数が第2の所定回転数以上である場合に、前記ロックアップクラッチのスリップ直結制御により、前記スリップ回転数に応じた前記トルクコンバータの増幅トルクを抑制し、トルクの変動を低減することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記高負荷微速発進要求状態判定手段は、前記アクセル操作量が第1の所定操作量未満、かつ前記車速が第1の所定車速未満、かつ前記スリップ回転数が第1の所定回転数以上である状態が所定時間継続した場合に、前記車両が高負荷微速発進要求状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記高負荷微速発進要求状態判定手段は、前記車速が第2の所定車速以上、前記原動機の回転数が所定原動機回転数未満、前記アクセル操作量が第2の所定操作量未満、および前記車両が高負荷微速発進要求状態であると判定された際の前記アクセルの操作量からの変化量を示すアクセル操作変化量が所定変化量以上の何れかの条件が成立した場合に、前記車両が高負荷微速発進要求状態でないと判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記トルク変動低減手段は、前記原動機の制御装置に対してトルク低減要求を行うことにより、トルクの変動を低減することを特徴とする請求項1から請求項までの何れか1項に記載の自動変速機の制御装置。
JP2006001409A 2006-01-06 2006-01-06 自動変速機の制御装置 Expired - Fee Related JP4224066B2 (ja)

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