JP4228825B2 - 物理量センサ装置 - Google Patents
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Description
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、前記セレクタと前記ADコンバータとの間に増幅器を挿入したことを特徴とする。
本実施形態では、図1に示すように、物理量センサとして互いに直交する方向の加速度を検出する3軸の加速度センサ1を例示する。ただし、1軸の加速度センサや2軸の加速度センサを用いる場合も本発明の技術を適用可能であり、また物理量センサとしては加速度センサに限らず、物理量を電気抵抗に変換する物理量センサであれば、圧力センサやストレンゲージなどにも本発明の技術を適用可能である。この種の物理量センサは一般にピエゾ抵抗素子を備え、本実施形態において示す加速度センサ1ではピエゾ抵抗素子からなる3個のブリッジ回路を各方向別に備えている。また、本実施形態では、図1に示すように、1つのパッケージ10に、3軸の加速度センサ1と、加速度センサ1の出力値に温度補正を行って出力する集積回路である信号処理部11と、信号処理部11において用いるデータを格納したEEPROM12との3個のチップを収納してある。言い換えると、集積回路である信号処理部11のパッケージ10に加速度センサ1とEEPROM12とを収納している。
実施形態1では、セレクタ5とADコンバータ3とは別構成としているが、セレクタ5は図3に示すように4組のスイッチ素子S1〜S4を備え、その一方でADコンバータ3の入力部には図11に示すようにサンプリング用のスイッチ素子SW1,SW2が設けられている。スイッチ素子S1〜S4やスイッチ素子SW1,SW2には、CMOSスイッチを用いており、CMOSスイッチではオンオフの動作時に電荷の充放電が生じるから、スイッチ素子S1〜S4,SW1,SW2を信号が通過する際には信号が劣化する可能性がある。したがって、信号経路に挿入されるスイッチ素子の個数は少ないほうがよく、またスイッチ素子の個数を減らせば回路規模の縮小にもなる。
本実施形態は、図12に示すように、基本的には図1に示した実施形態1の構成と同様であって、セレクタ5とADコンバータ3との間にプリアンプとしての増幅器21を挿入した点が相違する。ここに、図12では図1における端子Tmは示していないが、端子Tmを適宜に設けることが可能である。以下に説明する他の実施形態でも同様である。
本実施形態は、図13に示すように、基本的には図1に示した実施形態1の構成と同様であって、加速度センサ1の各出力をそれぞれ増幅する3個の増幅器22a〜22cを設けている点が相違する。実施形態3の構成と比較すると、実施形態3ではセレクタ5の後段に増幅器21を設けているのに対して、本実施形態では、セレクタ5の前段に増幅器22a〜22cが設けられているのであって、実施形態3の構成とは基本的には同様に機能することになる。つまり、ADコンバータ3の分解能を高めることが可能になり、あるいはADコンバータ3以降の回路規模の縮小が可能になる。
本実施形態は、図14に示すように、基本的には図1に示した実施形態1の構成と同様であって、セレクタ5とADコンバータ3との間にADコンバータ3のサンプリング周波数以上の周波数成分を除去するローパスフィルタ23を挿入した点が相違する。ADコンバータ3の入力側にローパスフィルタ23を設けることによって、ADコンバータ3のサンプリング周波数以上の高周波成分による折り返し雑音を除去することができ、量子化雑音を低減して信号対雑音比を高め、結果的にセレクタ5からの出力値に対するADコンバータ3の出力値の変換精度を高めることになる。
本実施形態は、図16に示すように、基本的には図1に示した実施形態1の構成と同様であって、セレクタ5とADコンバータ3との間に加速度センサ1のオフセットを補正するオフセット補正手段を挿入した点が相違する。オフセット補正手段は、セレクタ5からの出力値に対して補正値を加減算する加減算回路24aと、デジタル回路6から与えられるデジタル値である補正値をアナログ値に変換するDAコンバータ24bとを備える。DAコンバータ24bに与えるオフセット補正用の補正値であるデジタル値は、デジタル回路6に付設されたEEPROM12に格納される。
本実施形態は、図17(a)に示すように、図1に示した実施形態1の構成に対して、セレクタ5とADコンバータ3との間にセレクタ5の出力値を次の選択まで保持するサンプルホールド回路25を挿入したものである。サンプルホールド回路25は、たとえば図17(b)のように構成される。図示例は、アナログスイッチSW5により入力を入切し、アナログスイッチSW5を通して得られた入力値を抵抗R5を通してコンデンサC5に蓄積する構成を有している。
図1に示した実施形態1の構成では、演算回路4の出力値(実際にはDAコンバータ14の出力値)を保持するサンプルホールド回路15を1個だけ設けていたのに対して、本実施形態は図18に示すように、出力値保持手段として3個のサンプルホールド回路15a〜15cを設けたものである。各サンプルホールド回路15a〜15cには、加速度センサ1の3つの出力値に対応する演算結果がそれぞれ保持される。
本実施形態は、実施形態1において温度センサ2に用いたダイオードDに代えてサーミスタを用いるものである。加速度センサ1には上述のようにピエゾ抵抗素子を用いているから、温度変化に対する出力値の変化は2次曲線に近い特性になる。つまり、低温部では高温部よりも変化率が大きくなる。これに対して、ダイオードDの温度特性は、図19(b)のように、温度変化に対して温度センサ2の出力値(差電圧Vto1−Vto2)は直線的に変化する。したがって、周囲温度に対する加速度センサ1の出力値と温度センサ2の出力値との変化率が異なっている。この場合、加速度センサ1の出力値の変化率が大きい領域に対して温度センサ2の出力値に基づく補正が粗くなり、逆に加速度センサ1の出力値の変化率が小さい領域に対して温度センサ2に出力値に基づく補正が細かくなる。
本実施形態は、図20に示す構成のセレクタ5を用いるものであって、他の構成は実施形態1と同様のものである。すなわち、図3に示した実施形態1に用いるセレクタ5とはスイッチ素子S11〜S14を設けている点が相違する。スイッチ素子S11〜S14は、セレクタ5の各入力端子IN1〜IN4の端子間をそれぞれ短絡する状態を開放する状態とを選択するものである。すなわち、スイッチ素子S11〜S14の短絡状態ではセレクタ5の入力が無入力になり、開放状態ではセレクタ5に加速度センサ1および温度センサ2の出力値を入力する状態になるから、スイッチ素子S11〜S14は両状態を選択することになる。ここで、無入力状態におけるADコンバータ3の出力あるいは演算回路4の出力を監視すれば、加速度センサ1および温度センサ2を除いた回路部の異常の有無を判断することができるから、スイッチ素子S11〜S14の短絡状態では異常の有無の自己診断が可能になる。
本実施形態は、図21に示すように、図1に示した実施形態1に対して、加速度センサ1への電源供給経路にスイッチ素子SW3を挿入し、スイッチ素子SW3のオンオフをデジタル回路6に設けた制御信号発生回路7で制御することにより、加速度センサ1を間欠駆動するようにしたものである。すなわち、スイッチ素子SW3とデジタル回路6とにより間欠駆動手段を構成している。加速度センサ1はブリッジ回路を有しているから、ブリッジ回路に給電する電源経路をスイッチ素子SW3でオンオフすることによって、加速度センサ1を有効にする状態と無効にする状態とを選択することができるのである。ここで、加速度センサ1を動作させる期間は、加速度センサ1の各出力値を1回ずつセレクタ5で選択した後に次に加速度センサ1の各出力値をセレクタ5で選択するまでの期間であって、温度センサ2の出力値をセレクタ5に入力する期間には加速度センサ1への給電を停止する。
図1に示した実施形態1では1個の演算回路4を用いて加速度センサ1の3つの出力値に対する補正演算を行っていたが、本実施形態では図22に示すように、加速度センサ1の3つの出力値に対する補正演算をそれぞれ行う3個の演算回路4a〜4cを設けている。ただし、DAコンバータ14およびサンプルホールド回路15は1個であるから、演算回路4a〜4cの出力を順に選択して出力するための出力インタフェース17を付加している。
本実施形態は、図23に示すように、図1に示した実施形態1の構成に対して、加速度センサ1と温度センサ2を含む残りの回路部とが電源として1つの定電圧電源回路26を共用する点で相違する。ただし、定電圧電源回路26は、加速度センサ1への電源と他の回路部への電源とを別系統としている。ところで、実施形態1の構成では、加速度センサ1には定電圧を印加せずに電源電圧を印加し、温度センサ2には定電圧を印加する構成を想定しており、セレクタ5に加速度センサ1の出力値を入力する期間と温度センサ2の出力値を入力する期間とで印加電圧を切り換えているが、本実施形態では加速度センサ1と温度センサ2とのどちらの出力値をセレクタ5に入力するかにかかわらず定電圧電源回路26から電源を供給している。
本実施形態は、図24に示すように、図23に示した実施形態13の構成に対して温度センサ2を省略するとともに、定電圧電源回路26aとして出力電流を検出する機能を有するものを用い、定電圧電源回路26で検出した出力電流を温度センサ2の出力値に代えてセレクタ5に与えるようにしたものである。
本実施形態は、図26に示すように、図24に示した実施形態14の構成とは定電圧電源回路26からデジタル回路6に対して異常検知信号を出力する点で相違する。すなわち、定電圧電源回路26は、図27に示すように、加速度センサ1への電源経路とは別に加速度センサ1を除く回路部への電源回路を有し、各電源経路にそれぞれ電流検出用の抵抗Rs、Rtを挿入するとともに、各抵抗Rs,Rtの両端電圧をそれぞれ増幅する電圧増幅器26b,26dと、各電圧増幅器26b,26dの出力からそれぞれ高周波の変動成分を除去するローパスフィルタ26c,26eとを備える。抵抗Rsと電圧増幅器26bとローパスフィルタ26cとの機能は実施形態14と同様であって、ローパスフィルタ26cの出力値は温度センサ2の出力値に代えて用いられる。また、ローパスフィルタ26eの出力値は回路部への供給電流に相当するから、ローパスフィルタ26eの出力値が規定の正常範囲内か否かをデジタル回路6において判断することによって、回路部の異常の有無を検知することができる。つまり、抵抗Rtと電圧増幅器26dとローパスフィルタ26eとにより異常検知手段が構成される。他の構成および機能は実施形態14と同様である。
2 温度センサ
3 ADコンバータ
4 演算回路
4a〜4c 演算回路
5 セレクタ
6 デジタル回路
10 パッケージ
11 信号処理部
12 EEPROM
15a〜15c サンプルホールド回路
21 増幅器
22a〜22c 増幅器
23 ローパスフィルタ
24a 加減算回路
24b DAコンバータ24b
25 サンプルホールド回路
26 定電圧電源回路
26b 電圧増幅器
26c ローパスフィルタ
26d 電圧増幅器
26e ローパスフィルタ
31 ΣΔ変調器
32a (第1の)デジタルフィルタ
32b (第2の)デジタルフィルタ
C1,C2 コンデンサ
Rs 抵抗
Rt 抵抗
S1〜S4 スイッチ素子
S11〜S14 スイッチ素子
SW1,SW2 スイッチ素子
SW3 スイッチ素子
Claims (19)
- 物理量を電気抵抗に変換する物理量センサと、前記物理量センサの周囲温度を検出する温度センサと、前記物理量センサおよび前記温度センサの出力値をデジタル値に変換するADコンバータと、前記物理量センサの出力値と前記温度センサの出力値とを前記ADコンバータに択一的に入力するセレクタと、前記物理量センサと前記温度センサとの各出力値に対応して前記ADコンバータから出力されたデジタル値を用いて前記物理量センサの出力値に温度補正を行う演算回路とから成り、前記ADコンバータは、ΣΔ変調器と、ΣΔ変調器の出力のうち量子化誤差に相当する高周波領域を除去する第1のデジタルフィルタと、第1のデジタルフィルタの出力値の移動平均を求める第2のデジタルフィルタとを備え、前記演算回路は、前記物理量センサの出力値に対応するデジタル値として前記第2のデジタルフィルタの出力値を用いるとともに、前記温度センサの出力値に対応するデジタル値として前記第1のデジタルフィルタの出力値を用いるように前記ADコンバータの出力を前記セレクタと同期して選択することを特徴とする物理量センサ装置。
- 前記物理量センサは複数方向の加速度について各方向別の出力値が得られる多軸の加速度センサであって、前記セレクタでは前記物理量センサの各方向別の出力値と前記温度センサの出力値とを前記ADコンバータに択一的に入力することを特徴とする請求項1記載の物理量センサ装置。
- 前記セレクタは、前記物理量センサの出力値を前記ADコンバータに入力する前に当該出力値に対応付ける前記温度センサの出力値を前記ADコンバータに入力することを特徴とする請求項1または請求項2記載の物理量センサ装置。
- 前記セレクタと前記ADコンバータとは1つの集積回路に内蔵され、前記セレクタと前記ADコンバータとの間を接続する接続線を前記集積回路の外部に引き出す端子が設けられるとともに、前記端子にバイパス用のコンデンサが接続されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記セレクタを構成するスイッチ素子と前記ADコンバータの入力部に設けたサンプリング用のスイッチ素子とが兼用されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記セレクタと前記ADコンバータとの間に増幅器を挿入したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記物理量センサは複数種類の出力値が得られ、前記物理量センサと前記セレクタとの間には各出力値別に増幅器が挿入されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記セレクタと前記ADコンバータとの間に前記ADコンバータのサンプリング周波数以上の周波数成分を除去するローパスフィルタを挿入したことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記セレクタと前記ADコンバータとの間に前記ADコンバータのサンプリング周波数以上の周波数成分を除去する増幅機能付きのローパスフィルタを挿入したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記セレクタと前記ADコンバータとの間に前記物理量センサのオフセットを補正するオフセット補正手段を挿入したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記セレクタと前記ADコンバータとの間に前記セレクタが選択した前記物理量センサと前記温度センサとの出力値を次の選択まで保持するサンプルホールド回路を挿入したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記物理量センサは複数種類の出力値が得られ、前記物理量センサの出力値別に得られる前記演算回路の複数の出力値を各別に保持する複数個の出力値保持手段が設けられて成ることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 周囲温度に対する前記温度センサの出力値の変化特性と前記物理量センサの変化特性とが相似であることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記セレクタに前記物理量センサおよび前記温度センサの出力値を入力する状態と前記セレクタの入力を無入力とする状態とを選択する自己診断手段が付加されていることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記物理量センサを間欠駆動する間欠駆動手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記物理量センサは複数種類の出力値が得られ、前記演算回路は各物理量センサの出力値別に複数個設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記物理量センサと前記温度センサを含む残りの回路部とが電源として1つの定電圧電源回路を共用していることを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の物理量センサ装置。
- 前記物理量センサは周囲温度が変化すると前記定電圧電源回路からの供給電流が変化する構成であって、前記定電圧電源回路は、前記物理量センサに供給する電流を監視する電流検知手段を有し、前記電流検知手段による検出値を前記温度センサの出力値に代えて前記セレクタに入力することを特徴とする請求項17記載の物理量センサ装置。
- 前記定電圧電源回路は、前記物理量センサを除く回路部に供給する電流値に基づいて回路部の異常の有無を監視する異常検知手段を備えることを特徴とする請求項17または請求項18記載の物理量センサ。
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