JP4229759B2 - 車両用内装部材の組付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用内装部材の組付構造の改良に関し、特に、組付作業を効率良く行い得るようにする対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のインストルメントパネルを構成するダクトカバー部材、グローブボックス、ロアパネル等の内装部材をインストルメントパネル本体に組み付ける際、係止具を備えた突起部を内装部材裏面の周縁近傍に突設し、この突起部をインストルメントパネル本体の装着箇所周縁近傍に形成された嵌入孔に嵌入させ、上記係止具により突起部を嵌入孔に係止させることで内装部材をインストルメントパネル本体に組み付けるようにした組付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−268555号公報(第4頁、図2,図3,図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の特許文献1では、内装部材をインストルメントパネル本体に組み付ける際、内装部材裏面の突起部は内装部材本体に隠れて作業者が見辛いため、突起部をインストルメントパネル本体の嵌入孔に嵌入し難く、組付作業が思うように捗らないという問題があった。
【0005】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内装部材裏面の突起部を被組付体の嵌入孔に導いて組付作業を効率良く行うことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、内装部材裏面の突起部の形状を改良したことを特徴とする。
【0007】
具体的には、この発明は、車両用内装部材を被組付体に組み付ける組付構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0008】
すなわち、この発明は、上記内装部材の裏面周縁近傍には、少なくとも一対の突起部が互いに距離を隔てて略同一方向に突設され、これら突起部の一方には、他方の突起部と反対側に突出する鉤状係合部を先端に有する棒状のガイド用延長部が突起部の側方から該突起部の突出方向に延設され、一方、上記被組付体には、一対の嵌入孔が上記各突起部に対応して互いに距離を隔てて形成され、これら嵌入孔の一方には、上記延長部の係合部を係合させる被係合部が形成され、上記突起部先端及び嵌入孔周縁の一方には、突起部を嵌入孔に係止させる係止手段が設けられ、上記内装部材を被組付体に組み付ける際に、上記延長部の係合部が目視可能なように内装部材を斜めにして延長部を嵌入孔に挿入して係合部を被係合部に係合させ、この係合部を支点に内装部材を回動させて上記各突起部を各嵌入孔に対応させた状態で、内装部材を被組付体に対して押し付けることにより各突起部を上記延長部で案内しながら各嵌入孔に嵌入させ、上記係止手段により突起部を嵌入孔に係止させることを特徴とする。
【0009】
上記の構成により、この発明では、作業者は、内装部材を斜めにして一方の突起部の延長部の係合部を目視により確認しながら被組付体の一方の嵌入孔に挿入して係合部を被係合部に係合させ、その後は、内装部材を上記係合部を支点に一対の突起部が各嵌入孔に対応するように回動させ、しかる後、内装部材を被組付体に対して押し付けるだけで各突起部が延長部に案内されながら各嵌入孔に嵌入し、内装部材が被組付体に速やかに組み付けられる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0011】
図6は車両のインストルメントパネル1を示す。このインストルメントパネル1は、樹脂製インストルメントパネル本体3を備え、インストルメントパネル本体3の車室内側から見て左側である助手席前方には、樹脂製グローブボックス5が装着されている。このグローブボックス5は、グローブボックス本体7(図2参照)と、その開口部を開閉可能に覆うリッド9とで構成され、リッド9はグローブボックス本体7の両サイド下端を支点に上下方向に開閉するようになっている。また、上記グローブボックス本体7は、図2に示すように、小物類を収納する略矩形箱形の収納部11を備え、この収納部11の開口部周縁にはフランジ部13が一体に外側方に張出し形成されている。このように構成されたグローブボックス本体7はインストルメントパネル1のロアパネル4を構成している。
【0012】
この発明の実施の形態に係る組付構造は、内装部材としての上記グローブボックス本体7(ロアパネル4)を被組付体としてのインストルメントパネル本体3に組み付ける組付構造である。
【0013】
また、上記グローブボックス本体7のフランジ部13の裏面周縁近傍の四隅には、上下一対の上側及び下側突起部15,17が互いに距離を隔てて略同一方向に2組一体に突設されている。これら上側及び下側突起部15,17は共に、図3に拡大詳示するように、水平壁部19の両端に補強用の縦壁部21が一体に形成された略H形をしており、上記水平壁部19の先端には、係止手段としての樹脂製クリップ23を取り付けるための矩形の係止孔19aが形成されている。
【0014】
上記クリップ23は、2個の内側係止片25と、この内側係止片25よりも長い2個の外側係止片27とで内外2重に一体に形成されている。上記内側係止片25先端には内向きの係止爪25aが一体に突設され、外側係止片27先端には外向きの係止爪27aが一体に突設されているとともに、中途部には突部27bが外向きに形成されている。そして、上記2個の内側係止片25間に上記上側及び下側突起部15,17の水平壁部19先端を挿入してその係止孔19aに係止爪25aを上下方向から係止させることでクリップ23が上側及び下側突起部15,17に取り付けられるようになっている。この取付状態で、外側係止片27は、上側及び下側突起部15,17の縦壁部21の上下端よりも上下方向に突出し(図1参照)、外側係止片27内面と上記水平壁部19との間に隙間を有して外側係止片27が撓むことができるようになっている。なお、クリップ23は、樹脂製のもの以外に金属製の板バネ材で構成してもよい。
【0015】
上記各下側突起部17の一方(外側)の縦壁部21先端には、図3(b)に拡大詳示するように、上側突起部15と反対側に突出する下向きの鉤状係合部29aを先端に有する棒状のガイド用延長部29が各下側突起部17の側方から該各下側突起部17の突出方向に延設されている。なお、この延長部29は必ずしも両方の下側突起部17にそれぞれ設ける必要はなく、いずれか一方に設けてもよい。
【0016】
一方、上記インストルメントパネル本体3のグローブボックス装着箇所上部の左右側壁部3aには、図4及び図5に示すように、車幅方向に水平に延びる断面略コの字形の樹脂製バー材31が一体に橋絡され、このバー材31の下方には、インストルメントパネル本体3を支持する金属製インパネレインフォースメント33がバー材31と平行に配設されている。また、このインパネレインフォースメント33には、2個の樹脂製プレート材35が車幅方向に間隔を隔てて固着されている。このプレート材35は、矩形プレート部35aとその下端に一体に形成された円筒部35bとからなり、上記プレート部35aを上に向けた状態で、円筒部35bを上記インパネレインフォースメント33に外嵌して回転不能にモールドしている。また、これらバー材31及び両プレート部35aには、上下一対の矩形嵌入孔31a,35cが上記上側及び下側突起部15,17に対応して互いに距離を隔てて形成されている。
【0017】
また、上記下側嵌入孔35cと円筒部35bとは上下方向に間隔をあけていて、当該部分により上記下側突起部17の延長部29の係合部29aを係合させる被係合部35dが形成されている。
【0018】
このように構成されたグローブボックス本体7をインストルメントパネル本体3に組み付けるには、図1(a)に示すように、まず、作業者が下側突起部17の延長部29の係合部29aを目視可能なようにグローブボックス本体7を手前に傾けて斜めに保持し、上記延長部29をインストルメントパネル本体3の下側嵌入孔35cに挿入してその係合部29aを被係合部35dに係合させる。
【0019】
次いで、図1(b)に示すように、作業者が傾斜状態のグローブボックス本体7を上記延長部29の係合部29aを支点に上側及び下側突起部15,17が略水平となるように上方に回動させて起き上がらせる。これにより、上記上側突起部15が上側嵌入孔31aに対応するとともに、下側突起部17が下側嵌入孔35cに対応する。
【0020】
その後、上側及び下側突起部15,17を上側及び下側嵌入孔31a,35cに対応させた状態で、作業者がグローブボックス本体7をインストルメントパネル本体3に対して押し付ける。この際、延長部29が下側嵌入孔35cを前進して下側突起部17が下側嵌入孔35cに上記延長部29に案内されながら進入するため、上側及び下側突起部15,17は位置ずれすることなく各嵌入孔31a,35cに嵌入する。この嵌入時、クリップ23の外側係止片27の突部27bが上側及び下側嵌入孔31a,35c周縁に摺接して外側係止片27が内方に撓み、上記突部27bが上側及び下側嵌入孔31a,35cを通過して上側及び下側突起部15,17が上側及び下側嵌入孔31a,35cに嵌入する。この状態で、外側係止片27の突部27bがバー材31及びプレート部35aの背面側に位置するとともに、係止爪27aがバー材31及びプレート部35aの表面側に位置し、上記突部27bでグローブボックス本体7の抜止めがなされるとともに、上記係止爪27aでグローブボックス本体7の押し込み方向の位置決めがなされ、図1(c)に示すように、グローブボックス本体7がインストルメントパネル本体3に組み付けられる。その後、リッド9をグローブボックス本体7に組み付け、グローブボックス5がインストルメントパネル本体3に装着される。なお、メンテナンス時に、グローブボックス本体7をインストルメントパネル本体3から取り外すには、グローブボックス本体7を手前に引っ張り、上記外側係止片27の突部27bを上側及び下側嵌入孔31a,35c周縁に摺接させて外側係止片27を内方に撓ませ、上記突部27bが上側及び下側嵌入孔31a,35cを通過するようにすればよい。
【0021】
このように、作業者がグローブボックス本体7を斜めにして下側突起部17の延長部29の係合部29aを目視により確認しながら下側嵌入孔35cに挿入して係合部29aを被係合部35dに係合させた後、グローブボックス本体7を上記係合部29aを支点に上側及び下側突起部15,17が上側及び下側嵌入孔31a,35cに対応するように回動させ、その後、グローブボックス本体7をインストルメントパネル本体3に対して押し付けるだけで上側及び下側突起部15,17を上記延長部29aで案内しながら上側及び下側嵌入孔31a,35cに嵌入させることができるので、グローブボックス本体7をインストルメントパネル本体3に効率良く速やかに組み付けることができる。
【0022】
なお、この実施の形態では、上側及び下側突起部15,17を上側及び下側嵌入孔31a,35cに係止させる係止手段としてのクリップ23を上側及び下側突起部15,17と別体に構成し、これを上側及び下側突起部15,17先端に係止させて取り付けるようにしたが、係止手段を上側及び下側突起部15,17と一体に形成してもよい。また、係止手段を上側及び下側嵌入孔31a,35c周縁に設けてもよい。
【0023】
また、内装部材としてのグローブボックス本体7を被組付体としてのインストルメントパネル本体3に組み付ける場合のほか、例えば、グローブボックスを有しないロアパネルやダクトカバー部材等をインストルメントパネル本体3に組付ける場合、さらには、ドアトリムをドアインナーパネルに組み付ける場合等にも適用できるものであり、内装部材の形状も矩形のものに限らず、さらには、突起部及び嵌入孔の位置や数も実施の形態の場合に限らない。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、内装部材を被組付体に組み付ける際に、上記内装部材を斜めにして一方の突起部の延長部の鉤状係合部を目視しながら嵌入孔に挿入して上記係合部を被係合部に係合させ、この係合部を支点に内装部材を回動させて各突起部を各嵌入孔に対応させた状態で、内装部材を被組付体に対して押し付けることにより各突起部を上記延長部で案内しながら各嵌入孔に嵌入させ、上記係止手段により突起部を嵌入孔に係止させるようにしたので、内装部材の被組付体に対する組付作業を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インストルメントパネル本体にグローブボックス本体を組み付ける手順を示し、(a)はグローブボックス本体を手前に傾けて下側突起部の延長部を下側嵌入孔に挿入した状態、(b)はグローブボックス本体を下側突起部の延長部の係合部を支点に起き上がらせた状態、(c)はグローブボックス本体の組付けが完了した状態である。
【図2】グローブボックス本体を背面側から見た斜視図である。
【図3】(a)は上側突起部にクリップを取り付ける前の斜視図、(b)は下側突起部にクリップを取り付ける前の斜視図である。
【図4】インストルメントパネル本体のグローブボックス装着箇所の正面図である。
【図5】(a)は図4のA−A線における断面図、(b)は図4のB−B線における断面図である。
【図6】インストルメントパネルの斜視図である。
【符号の説明】
3 インストルメントパネル本体(被組付体)
7 グローブボックス本体(内装部材)
15 上側突起部
17 下側突起部
23 クリップ(係止手段)
29 延長部
29a 係合部
31a 上側嵌入孔
35c 下側嵌入孔
35d 被係合部
Claims (1)
- 車両用内装部材を被組付体に組み付ける組付構造であって、
上記内装部材の裏面周縁近傍には、少なくとも一対の突起部が互いに距離を隔てて略同一方向に突設され、これら突起部の一方には、他方の突起部と反対側に突出する鉤状係合部を先端に有する棒状のガイド用延長部が突起部の側方から該突起部の突出方向に延設され、
一方、上記被組付体には、一対の嵌入孔が上記各突起部に対応して互いに距離を隔てて形成され、これら嵌入孔の一方には、上記延長部の係合部を係合させる被係合部が形成され、
上記突起部先端及び嵌入孔周縁の一方には、突起部を嵌入孔に係止させる係止手段が設けられ、
上記内装部材を被組付体に組み付ける際に、上記延長部の係合部が目視可能なように内装部材を斜めにして延長部を嵌入孔に挿入して係合部を被係合部に係合させ、この係合部を支点に内装部材を回動させて上記各突起部を各嵌入孔に対応させた状態で、内装部材を被組付体に対して押し付けることにより各突起部を上記延長部で案内しながら各嵌入孔に嵌入させ、上記係止手段により突起部を嵌入孔に係止させることを特徴とする車両用内装部材の組付構造。
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- 2003-05-22 JP JP2003144431A patent/JP4229759B2/ja not_active Expired - Lifetime
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