JP4233076B2 - 光天井システム及びそれに用いるパネル部材連結具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送及び現場での組立が容易な光天井システム及びそれに用いるパネル部材連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光天井システムとして、一体型の格子状、平板状、波板状等の形態を有する照明パネルが用いられている。これらの照明パネルは大型であって分解、組立が不能であるため、梱包が大型化し、搬送効率が低く、しかも現場における他の部材との組立にあたっても、位置決め作業などの煩雑性を伴っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来の問題点を解消し、コンパクトで保管空間の有効利用と搬送効率の向上とを図ると共に、その組立が容易な光天井システムを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記課題は、本請求項1に係る発明であるV字状の屈曲断面をもつ複数枚の長尺なパネル部材と、パネル部材と略同一長さを有すると共に、長手方向に沿って平行で且つ前記パネル部材のV字角度と同一角度をもって交差する逆V字形の2本の連結用溝を有し、隣接する各パネル部材の側縁部同士を屈曲状態で連結するパネル部材連結具と、各パネル部材を連結して得られるパネル本体の断面形状に対応する形状を有し、両端部においてパネル本体を支持するパネル本体支持部材と、前記パネル本体及び前記パネル本体支持部材を支承して天井に取り付けるための天井取付枠とを備えてなることを特徴とする光天井システムにより解決される。
【0005】
個々のパネル部材、パネル材連結具、天井取付枠の構成部材などは、それぞれ分解した状態で梱包され保管されており、これらを作業現場まで搬送して、その場で組み立てる。パネル部材は、幅方向の中央において長手方向に沿って任意の屈曲角度をもって屈曲している。この屈曲部分が同一平面上にくるように複数枚のパネル部材を並列して配すると、各パネル部材の両側縁部は同一平面上にくる。
【0006】
隣接する側縁部を上記パネル部材連結具の2本の連結用溝に嵌着して、各パネル部材を連結する。こうして、各パネル部材をパネル部材連結具を介して連結して得られるパネル本体を、例えばパネル本体の外周形状をもつ天井取付枠に支承して、これを天井に取り付ける。この組立の手順は任意であり、例えば予め天井取付枠にパネル部材連結具の両端をボルトなどにより固着して配列し、次いで各パネル部材の側縁部を前記パネル部材連結具の連結用溝に順次嵌着して組み立てることもできる。
【0007】
また、本発明にあって、各パネル部材を連結して得られるパネル本体の断面形状に対応する形状を有し、両端部においてパネル本体を支持するパネル本体支持部材を有することにより、上記以外に次のような作用効果を奏する。
【0008】
このパネル本体支持部材によりパネル本体を支持するには、断面が屈曲形状をもつパネル本体の両端部に、一側縁部に同様の屈曲形状をもつ板材等からなるパネル本体支持部材の一側縁部を嵌着するようにして支持させる。好ましくは、前記パネル本体支持部材を予め前記天井取付枠の内壁面に沿わせて配したのちに、パネル本体を直接、或いは組み立てて三者を一体化する。
【0009】
このように、パネル本体をパネル本体支持部材により支持させると、パネル部材連結具をもって連結して得られるパネル本体の形態が安定化して、例えば地震などによっても容易には形態が崩れることがない。また、パネル本体支持部材にパネル本体を密着支持させると、天井取付枠に屈曲形状をもつパネル本体を組付けたとき、前記パネル本体支持部材により天井取付枠とパネル本体との間に隙間があっても、その隙間から照明光が漏れることがなく、天井と照明器具との間のコントラストが鮮明となる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光天井システムに適用される複数枚の長尺なパネル部材の連結具であって、前記パネル部材と略同一の長さを有すると共に、長手方向に沿って平行で且つ前記パネル部材のV字角度と同一角度をもって交差する逆V字形の2本の連結用溝が形成されてなることを特徴としている。このパネル部材連結具は隣接する各パネル部材を長手方向に沿って連結できるため、その連結部の強度と剛性を高めることができ、パネル本体の重量によっても、そのパネル部材の長手方向における中央部の変形が防止される。
【0011】
請求項3に係る発明は、前記2本の連結用溝が、各断面が0°〜180°の交差角をもって離間して配されてなることを特徴としている。かかる連結用溝の配置により、隣接するパネル部材の連結部においても、例えばパネル部材自体の屈曲角度と一致する屈曲角度をもってパネル部材間の連結が可能となる。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項2又は3のパネル部材連結具にあって、少なくとも両端が中空部を有していることを特徴としている。この中空部を連結具の全長にわたって形成することもできる。連結具の全長にわたって中空部を形成するときは、同一量の材料であっても連結具を太くして剛性をもたせることができ、更には両端の中空部をネジ穴とすれば、連結具の両端に取り付けられてパネル本体の端部形態を安定化させるための平板状の撓み防止部材に、ボルトなどを使って固着することが可能となるため好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施形態に基づいて本発明を具体的に説明する。
図1は、本発明に係る光天井システムの組立方法を示す分解図、図2はパネル部材連結具の正面図、図3は正面から見たパネル本体と天井取付枠との組立図、図4は側面から見たパネル本体と天井取付枠との組立図である。
【0014】
本実施形態による光天井システムでは、幅方向の中央部において長手方向に沿って略V字状に屈曲断面をもつ複数枚の長尺なパネル部材1と、同パネル部材1と略同一の長さを有すると共に、その長手方向に延びる2本の連結用溝7を有し、隣接する各パネル部材1の側縁部同士を屈曲状態に連結するパネル部材連結具2と、各パネル部材1を連結して得られるパネル本体8を嵌め込んで固定し、天井に取り付けるための天井取付枠5とを備えている。
【0015】
本実施形態による上記パネル部材連結具2の形態は、図2に示すように上部に平板部2aを有し、その中央下部に手足を有する人形形態の断面をもつ本体2bが連設されている。その顔部に相当する部分は中央を貫通する中空部2cとされた円筒状棒材からなり、パネル部材1の連結用溝7は断面でみて左右の手足間の空間部であり、同連結用溝7は所定の角度をもって斜めに下方に開口する。すなわち、パネル部材1同士を連結する上記パネル部材連結具2の2本の連結用溝7は、所定の交差角をもって、その底部が互いに離間させて形成されている。
【0016】
本実施形態にあっては、パネル部材1の屈曲角度を略90°としていることから、前記2本の連結用溝7の交差角も略90°に設定される。パネル部材連結具2を、中空部2cをもつ中空体にすると、重量を大きくすることなくその曲げ弾性を増大してパネル本体の撓みを小さくすることができる。また、前記中空部2cの端部に雌ねじを切ることもできる。
【0017】
パネル本体8は、断面がV字状の複数枚のパネル部材1を、その開放側を上方に向けて並列して配し、各隣接するパネル部材1の上端側縁部同士を上記パネル部材連結具2の2本の連結用溝7にそれぞれを嵌め込み、各パネル部材1を連結して形成する。図示例では、パネル本体8の撓みやその形態の崩れを防止するために、パネル本体8の前後側面に断面コの字型の板材からなる撓み防止部材3を外側から嵌め込み、図4に示すようにボルト穴3aからパネル連結部材2の上記雌ねじが切られた中空部2cの端部にボルトをねじ込んで固定している。また、パネル本体8の左右側部には、その上部にパネル部材連結具2を縦半分に切断した形態をもつ板材からなる側部固定部材6が、図1及び図4に示すように、その連結用溝にパネル部材1の上端側縁部を嵌め込んで固定されている。
【0018】
また、本実施形態では、ジグザグ状の屈曲断面をもつパネル本体8を支持するためのパネル本体支持部材4を有している。このパネル本体支持部材4は、幅方向の一側縁部に沿って、パネル本体8の断面形状に対応した鋸歯状の形状をもつ板状体からなり、図4に示すように天井取付枠5内の前後内壁部に添設され、図3に示すようにパネル本体8をその前後両端部においてパネル本体8との間に隙間の生じない状態に密着支持する。このように、パネル本体8をパネル本体支持部材4によって密着支持させると、パネル本体8のジグザグ状の屈曲断面形態が安定化する。
【0019】
パネル本体8及びそれを支持するパネル本体支持部材4を内部に設置した天井取付枠5は、天井に形成された天井取付枠5に対応する大きさ及び形状をもつ図示せぬ開口部に嵌め込み、天井取付枠5の側壁10においてボルト等によって天井に固定される。
【0020】
なお、パネル部材1の屈曲断面形状としては、図示したV字型の他に、U字型、W型、円弧型、コの字型等々、意匠性を有する屈曲形状であればいかなる形状であってもよい。また、上記パネル部材連結具2は、必ずしも中空体である必要はなく、中実体であってもよいが、この場合にもパネル部材連結具2の両端を中空として、その内面に雌ねじを形成することが望ましい。
【0021】
また、パネル部材1の材質はガラスや樹脂等、通常光天井システムに用いられる材質が用いられるが、光透過性、美観及び加工の容易性等の観点からアクリル樹脂が望ましい。
【0022】
以上の説明からも明らかなように、本実施形態によれば、複数枚のパネル部材1を各々の側縁部において2本の連結用溝を有するパネル部材連結具2によって連結してパネル本体8を構成し、パネル本体8の前後両端部をパネル本体の断面形状に対応した形状をもつパネル本体支持部材4によって支持し、これらを天井取付枠内に設置する構成としたので、各々部品の状態でコンパクトに梱包ができ、その保管空間が低減され、また部品単位で現場へと搬送することができ、且つ現場での組立も容易に行うことができる。また組み立てて天井に取り付けたときも、パネル部材の連結部や、パネル本体とパネル本体支持部材との間から光源の光が漏れるようなこともなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光天井システムの組み立て方法を示す分解図である。
【図2】パネル部材結合具の一例を示す正面図である。
【図3】本発明に係わる光天井システムの部分正面図である。
【図4】本発明に係わる光天井システムの部分側面図である
【符号の説明】
1 パネル部材
2 パネル部材連結具
2a 平坦部
2b 連結具本体
2c 中空部
3 撓み防止部材
3a ボルト穴
4 パネル本体支持部材
5 天井取付枠
5a 側壁部
6 側部固定部材
7 連結用溝
8 パネル本体
Claims (4)
- V字状の屈曲断面をもつ複数枚の長尺なパネル部材と、パネル部材と略同一長さを有すると共に、長手方向に沿って平行で且つ前記パネル部材のV字角度と同一角度をもって交差する逆V字形の2本の連結用溝を有し、隣接する各パネル部材の側縁部同士を屈曲状態で連結するパネル部材連結具と、各パネル部材を連結して得られるパネル本体の断面形状に対応する形状を有し、両端部においてパネル本体を支持するパネル本体支持部材と、前記パネル本体及び前記パネル本体支持部材を支承して天井に取り付けるための天井取付枠とを備えてなることを特徴とする光天井システム。
- 請求項1に記載の光天井システムに適用される複数枚の長尺なパネル部材の連結具であって、前記パネル部材と略同一の長さを有すると共に、長手方向に沿って平行で且つ前記パネル部材のV字角度と同一角度をもって交差する逆V字形の2本の連結用溝が形成されてなることを特徴とする光天井システム用パネル部材連結具。
- 前記2本の連結用溝は、各断面が0°〜180°の交差角をもって離間して配されてなることを特徴とする請求項2記載の光天井システム用パネル部材連結具。
- 少なくとも両端が中空部を有してなることを特徴とする請求項2又は3に記載の光天井システム用パネル部材連結具。
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