JP4239052B2 - 記録又は再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な記録又は再生装置に関する。詳しくは、テープ状記録媒体をカセットシェル内に収納して成る記録媒体カセットを保持して記録再生機構部に接近しテープ状記録媒体に対する記録及び/又は再生を行う記録再生位置と記録再生機構部から離間した待機位置との間を移動するカセット保持部材を備えた記録又は再生装置にあって、機構の簡単化と小型化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
テープ状記録媒体をカセットシェル内に収納して成る記録媒体カセットを保持して上記記録再生機構部に接近しテープ状記録媒体に対する記録及び/又は再生を行う記録再生位置と記録再生機構部から離間した待機位置との間を移動するカセット保持部材を備えた記録再生装置がある。
【0003】
そのような記録再生装置の一例aを図13及び図14に示す。
【0004】
記録再生装置aは、メインシャーシbと該メインシャーシbに対して離接自在に移動するスライドシャーシcを備え、メインシャーシbは回転ヘッドドラムd、テープ引出ガイドe、e等を備え、テープ状記録媒体に対する記録及び再生を行う記録再生機構部を構成している。スライドシャーシcは、図示しない記録媒体カセットを保持してメインシャーシbに近接してテープ状記録媒体に対する記録及び再生を行う記録再生位置とメインシャーシbから離間した待機位置との間を移動するカセット保持部材を構成している。
【0005】
テープ引出ガイドe、eはテープ状記録媒体を記録媒体カセットから引き出して回転ヘッドドラムdに巻き付けるものであり、互いに噛合した同期ギヤf、fが基端部に固定された引出アームg、gの先端に支持されており、同期ギヤf、fが反対方向に同期回転することによって回動する引出アームを介して移動するようになっている。
【0006】
メインシャーシbに固定された駆動源であるモータhの駆動力がギヤ列iを介してリニアスケートアームjに伝達される。リニアスケートアームjはメインシャーシbに回動自在に支持されており、上記モータhの駆動力によって回動するようになっている。
【0007】
上記リニアスケートアームjに設けられた連結ピンkがスライドシャーシcに設けられた連結溝lに係合しており、従って、リニアスケートアームjが回動することによってスライドシャーシcがメインシャーシbに離接するように移動する。
【0008】
また、メインシャーシbにほぼ前後方向に移動するように支持されたテープガイドスライダーmが上記リニアスケートアームjの回動によって移動されるようになっており、該テープガイドスライダーmに形成されたラックnが上記同期ギヤf、fの一方と噛合されている。従って、テープガイドスライダーmが前後方向に移動することによって、同期ギヤf、fが回転され、これによってテープ引出ガイドe、eが移動するようになっている。
【0009】
従って、モータhが一の方向に回転すると、スライドシャーシcが記録再生位置に向かって移動すると共にテープ引出ガイドe、eがテープ状記録媒体をカセットシェルから引き出して回転ヘッドドラムdに巻き付ける方向に移動する。また、モータhが他の方向に回転すると、テープ引出ガイドe、eがテープ状記録媒体を引き出す場合と逆の方向に移動すると共にスライドシャーシcが待機位置に向かって移動する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の記録再生装置aにあっては、モータhの駆動力をスライドシャーシcの移動とテープ引出ガイドe、eの移動とに使用するのに、リニアスケートアームj及びテープガイドスライダーmが必要であり、部品点数が多くなりコスト高となると共に、部品配置のスペースの確保等のため小型化に限度があるという問題がある。
【0011】
また、テープ引出ガイドe、eを移動させるための引出アームg、gの基端部に設けられた同期ギヤを互いに噛合させなければならず、また、引出アームg、gが回動中に重なってしまう惧がある範囲が広いため、部品配置に制限が生じ、この点でも装置の小型化が阻害されるという問題がある。
【0012】
そこで、本発明は、部品点数を減少させて機構の簡単化及び低価格化を図ると共に装置の小型化を可能にすることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明記録又は再生装置は、上記した課題を解決するために、回転ヘッドドラムを備えテープ状記録媒体に対する記録及び/又は再生を行う記録再生機構部と、記録媒体カセットを保持して上記記録再生機構部に接近しテープ状記録媒体に対する記録及び/又は再生を行う記録再生位置と記録再生機構部から離間した待機位置との間を移動するカセット保持部材と、互いに同期して移動されテープ状記録媒体をカセットシェルから引き出して上記回転ヘッドドラムに巻き付ける2個一対のテープ引出ガイドと、先端部に上記テープ引出ガイドが各別に連結され回動動作によりテープ引出ガイドを移動させる2個一対の駆動アームと、上記記録再生機構部に互いに離間して回転自在に且つ上記駆動アームの基端部に設けられ回転動作により駆動アームを回動させる2個一対の同期ギヤと、上記カセット保持部材に設けられ上記同期ギヤと各別に噛合された2個一対のラックとを備え、上記カセット保持部材の長手方向における中央部にほぼ矩形をした突出部が形成され、該突出部はその両側縁に上記2個一対のラックが形成されるとともに、その中央部にスライドシャーシ移動用のカム孔が形成され、カセット保持部材が記録媒体カセットを保持して待機位置から記録再生位置へと移動する間に上記ラックが同期ギヤを回転させることによって駆動アームを回動させてテープ引出ガイドを移動させ、該テープ引出ガイドがテープ状記録媒体をカセットシェルから引き出して上記回転ヘッドドラムに巻き付けるようにしたものである。
【0014】
従って、本発明記録又は再生装置にあっては、従来必要であったリニアスケートアームやテープガイドスライダーが必要でなく、部品点数が減少し機構が簡単になると共に低価格で製造することができる。また、テープ引出ガイドを移動させるための駆動アームの回動支点となる基端部を互いに離間して配置することができるので、設計上の自由度が増大し、装置の小型化が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明記録又は再生装置の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。なお、添付図面に示した記録又は再生装置は、記録媒体として磁気テープをカセットシェル内に収納して成るテープカセットを使用して磁気テープに対する記録及び再生を行うものである。
【0016】
先ず、本発明に係る記録又は再生装置において使用するテープカセットについて説明する。
【0017】
テープカセット10は、薄い箱状をしたカセットシェル20内に磁気テープ30を巻装したテープリール40、50が回転可能に収納され、カセットシェル20の前面に沿って位置する磁気テープ30の一部の前面側を覆うフロントリッド60及び該磁気テープ30の後側を覆うバックリッド70を備え、そして、上記バックリッド70はカセットシェル20に前後方向に移動自在に支持されたスライダー80の前端に一体に形成され、また、上記フロントリッド60は上記スライダー80に回動自在に支持されている。
【0018】
カセットシェル20は薄い箱状を為し、プラスチックスで形成されていて、カセットシェル20の前部にはマウス部と称される大きな凹部21が形成されている。該マウス部21は前方並びに上方及び下方に開口されている。そして、磁気テープ30の一部が上記マウス部21の前面に沿って位置している。
【0019】
カセットシェル20の底板にはリール台挿通孔22、22が形成されており、テープカセット10が記録再生装置に装着されたときに記録再生装置に設けられたリール台が該リール台挿通孔22、22を通ってカセットシェル20内に挿入され、該リール台に設けられたリール係合軸が上記テープリール40、50に下面に開口するように形成されたリール台係合孔41、51に係合される。
【0020】
フロントリッド60の左側の側面部61の内側にはリッドロック部材90が配設されていて、該リッドロック部材90は不使用時にフロントロッド60を磁気テープ30の前面を覆った閉塞位置にロックするようになっている。
【0021】
記録再生装置100は、メインシャーシ110、スライドシャーシ120、移動フレーム130及びカセットホルダー140を備える。そして、これら各部材が図示しない外筐に収納されている。
【0022】
メインシャーシ110は、回転ヘッドドラム150、テープ引出ガイド160、160等磁気テープ30をカセットシェル20から引き出して所定のテープパスを形成して走行させるため等の主要な機構を備え、テープカセット10に対する記録及び再生を行う記録再生機構部170を構成する。
【0023】
テープ引出ガイド160は、スライドベース161の上に回転可能なガイドローラ162及び傾斜ガイド163が立設されて成る。
【0024】
上記テープ引出ガイド160、160はスライドレール180によって案内されて移動されるようになっている。スライドレール180は2本のレール部181、181が前側から後方へ向かってほぼV字型に開いた形状をしており、各レール部181、181に案内スリット182、182が形成されている。そして、該スライドレール180は、レール部181、181が回転ヘッドドラム150の前側から中央やや後ろ寄りの両脇にかけて各別に位置するように、メインシャーシ110に固定されている。そして、上記テープ引出ガイド160、160は、スライドベース161、161がスライドレール180の案内スリット182、182に各別に摺動自在に支持されている。
【0025】
上記テープ引出ガイド160、160は駆動アーム190、190によって移動される。駆動アーム190は、2個のアーム片191、192が回動自在に連結されて成る。すなわち、基部アーム片191の先端部に先端アーム片192の基端部が回動自在に連結されて成る。そして、メインシャーシ110には左右に離間して2個の同期ギヤ200、200が回転可能に支持されており、上記駆動アーム190、190の基部アーム片191、191の基端部が上記同期ギヤ200、200に固定され、先端アーム片192、192の先端部に上記テープ引出ガイド160、160のスライドベース161、161が回動可能に連結されている。
【0026】
メインシャーシ110のほぼ中央部にはカムギヤ210が回転自在に支持されており、該カムギヤ210はメインシャーシ110の後端部に固定されたモータ220の駆動力をギヤ列230によって伝達されて回転されるようになっている。そして、カムギヤ210には駆動ピン211が突設されている。
【0027】
スライドシャーシ120には上記テープカセット10のテープリール40、50を回転させるためのリール台240、240その他の部材が搭載されて、カセット保持部材250を構成している。
【0028】
スライドシャーシ120は底板121の両側部に側面板122、122が、また、底板121の前部に前面板123がそれぞれ立設されている。そして、底板121には中央部に後方へ突出したほぼ矩形をした突出部124が形成され、該突出部124の両側縁にラック260、260が形成されている。
【0029】
また、上記突出部124にはカム孔270が形成されている。該カム孔270は、前側の円弧縁271と該前側円弧縁271に対向して位置した後側円弧縁272を有し、これら2個の円弧縁271、272の右側の側部に連続して左右方向に長いスリット状の被押圧部273が形成されている。
【0030】
上記したスライドシャーシ120がメインシャーシ110に前後方向に移動自在に支持される。そして、スライドシャーシ120に設けられたラック260、260が上記同期ギヤ200、200に各別に噛合され、また、スライドシャーシ120のカム孔270内に上記カムギヤ210に突設された駆動ピン211が位置される。
【0031】
移動フレーム130は、ほぼ四角い枠状をした上面部131の左右両側縁から下方へ側面板132、132が突設されており、側面板132、132の後端部がメインシャーシ110の後端部に回動自在に支持されており、捩じりコイルバネ133によって上方へ付勢されている。側面板132、132には前後方向に延びる案内スリット132a、132aが形成されている。
【0032】
カセットホルダー140は、側面板141、141の上端のほぼ前半部間が前側上面板142によって連結され、また、側面板141、141の後端部間が後端部上面板143によって連結されている。側面板141、141の下縁からは互いに近づくように受け板144、144が突設されている。
【0033】
そして、上記したカセットホルダー140は上記移動フレーム130に前後方向に移動可能に支持されている。なお、カセットホルダー140を移動フレーム130に支持する部材の一である側面板141、141に突設された摺動ピン145、145が移動フレーム130の案内スリット132a、132aに摺動自在に係合されている。
【0034】
回動リンク280、280の一端部がカセットホルダー140の側面板141、141のうち移動フレーム130の側面板132、132の下縁から突出した部分に回動自在に連結されており、該回動リンク280、280の他端部が上記スライドシャーシ110の前端部に回動自在に支持されている。
【0035】
次ぎに、テープカセット10を使用しての記録再生動作について説明する。
【0036】
移動フレーム130が上方に回動しカセットホルダー140が図4に示すイジェクト位置にある状態でテープカセット10をカセットホルダー140内に挿入する(図9参照)。テープカセット10をカセットホルダー140に挿入することにより、テープカセット10は側面板141、141、上面板142、143及び受け板144、144で形成される空間内に保持され、リッドロック部材90によるフロントリッド60のロックが解除されて、フロントリッド60が上方へ回動すると共にフロントリッド60及びスライダー80(バックリッド70も共に)がカセットシェル20の後方へ移動され、磁気テープ30のマウス部21の前面に位置した部分が開放され、且つ、マウス部21の上方が開放される。
【0037】
ついで、移動フレーム130を下方へ回動させると、これに伴ってカセットホルダー140も下降していき、カセットホルダー140が下降範囲の最下端の保持位置まで下降すると、待機位置にあるスライドシャーシ120に設けられたリール台240、240がリール台挿通孔22、22からカセットシェル20内に挿入され、リール台240、240のリール係合軸240a、240aがテープリール40、50のリール台係合孔40a、50aと係合する。また、メインシャーシ110に設けられたテープ引出ガイド160、160、図示しないピンチローラ等がマウス部21内に位置される。
【0038】
なお、スライドシャーシ120が待機位置にあるときにおける各主要部材の位置関係は図10に示すようになっている。
【0039】
そして、モータ220が駆動して、カムギヤ210が平面で見て反時計回り方向、すなわち、図中矢印A方向に回転する。そして、スライドシャーシ120が待機位置にあるとき、スライドシャーシ120のカム孔270の前側円弧縁271はカムギヤ210の駆動ピン211の移動軌跡に倣うように位置しているので、駆動ピン211がしばらくの間はスライドシャーシ120のカム孔270の前側円弧縁271に沿って右方へ移動し、この間はスライドシャーシは移動しない。
【0040】
そして、駆動ピン211がカム孔270の被押圧部273内に位置すると、該駆動ピン211が被押圧部273の後縁を後方へ向かって押圧するので、スライドシャーシ120は後方へ向かって、すなわち、図中矢印B方向に移動する。図11はスライドシャーシ120が後方への移動途中にある状態を示す。
【0041】
また、スライドシャーシ120の後方への移動に伴って、ラック260、260が同期ギヤ200、200を回転させる。すなわち、左側の同期ギヤ200は反時計回り方向に回転し、右側の同期ギヤ200は時計回り方向に回転する。そして、同期ギヤ200、200の回転に伴って駆動アーム190、190がそれぞれ所定の方向に回動し、駆動アーム190、190の先端部に連結されているテープ引出ガイド160、160がスライドレール180のレール部181、181を後方へ向かって移動して行き(図11参照)、該テープ引出ガイド160、160によって、磁気テープ30がカセットシェル20から引き出されて回転ヘッドドラム150に巻き付けられていく。
【0042】
スライドシャーシ120が矢印B方向に移動して記録再生位置に達すると、テープ引出ガイド160、160は移動範囲の最後端に達し、磁気テープ30は回転ヘッドドラム150に所定の角度巻き付けられる。なお、カムギヤ210はその後も矢印A方向に回転され、そして、スライドシャーシ120が記録再生位置にあるとき、スライドシャーシ120のカム孔270の後側円弧縁272はカムギヤ210の駆動ピン211の移動軌跡に倣うように位置しているので、駆動ピン211がカム孔270の後側円弧縁272に沿ってカム孔270の左端部まで移動され(図12参照)、この間のカムギヤ210の回転によってテープ引出ガイド160、160以外の部材が所定の位置に移動されたり或いは所定の状態にされたりして、記録再生動作のための準備が為される。
【0043】
なお、スライドシャーシ120の移動に伴ってカセットホルダー140も移動フレーム130に対して移動することによってスライドシャーシ120と共に移動する。
【0044】
それから、磁気テープ30に対する記録又は再生が為される。
【0045】
そして、磁気テープ30に対する記録又は再生が終了すると、モータ220が先程とは逆に回転され、これによって、カムギヤ210は上方から見て時計回り方向に、すなわち、図中矢印C方向に回転する。そして、駆動ピン211は当初はカム孔270の後側円弧縁272に沿って右方へ移動するが、やがて、被押圧部273内に入って被押圧部273の前縁を前方へ向かって押圧するので、これによって、スライドシャーシ120は前方へ向かって、すなわち、図中矢印D方向に待機位置に向かって移動を開始する。
【0046】
スライドシャーシ120が前方へ向かって移動すると、スライドシャーシ120に設けられたラック260、260が同期ギヤ200、200を回転させるので、駆動アーム190、190がそれぞれ所定の方向に回動し、テープ引出ガイド160、160が前方へ向かって、すなわち、テープカセット10のマウス部21内に向かって、移動する。
【0047】
そして、図11に示す状態を経て、スライドシャーシ120が移動範囲の前端、すなわち、待機位置に達すると、テープ引出ガイド160、160は移動範囲の前端に達し、テープカセット10のマウス部21内に位置し、一方のテープリール40に余分な磁気テープ30が巻き取られる。
【0048】
スライドシャーシ120が待機位置に達しても、カムギヤ210はなお矢印C方向に回転を続け、カムギヤ210に設けられた駆動ピン211はスライドシャーシ120に設けられたカム孔270の前側円弧縁271に沿ってカム孔270の左端まで移動し、この間に、カムギヤ210によって所定の部材が所定の位置や所定の状態に戻される。
【0049】
次いで移動フレーム130が上方へ回動してカセットホルダー140がイジェクト位置に位置される。そこで、テープカセット10をカセットホルダー140から引き出す。
【0050】
以上のようにして、テープカセット10の記録再生装置100への装着から磁気テープ30に対する記録又は再生動作を経て、テープカセット10の記録再生装置100からの取出が為される。
【0051】
上記した記録再生装置にあっては、モータ220の駆動によって移動するスライドシャーシ120に設けられたラック260、260によって同期ギヤ200、200が回転されてテープ引出ガイド160、160が移動されるので、スライドシャーシ120の移動とテープ引出ガイド160、160の移動のために要する部材の数が少なく、部品点数が少なくなってコストダウンに寄与すると共に機構が簡単になり、また、小型化にも寄与する。
【0052】
また、同期ギヤ160、160を互いに離間して配置することが可能になるので、同期ギヤ160、160の配置位置の選択範囲が拡大し、そのため設計上の自由度が増大し、この点でも装置の小型化が可能になる。
【0053】
なお、上記した実施の形態において示した各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるようなことがあってはならないものである。
【0054】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明記録又は再生装置は、カセットシェル内にテープ状記録媒体を収納して成る記録媒体カセットに対する記録及び/又は再生を行う記録又は再生装置であって、回転ヘッドドラムを備えテープ状記録媒体に対する記録及び/又は再生を行う記録再生機構部と、記録媒体カセットを保持して上記記録再生機構部に接近しテープ状記録媒体に対する記録及び/又は再生を行う記録再生位置と記録再生機構部から離間した待機位置との間を移動するカセット保持部材と、互いに同期して移動されテープ状記録媒体をカセットシェルから引き出して上記回転ヘッドドラムに巻き付ける2個一対のテープ引出ガイドと、先端部に上記テープ引出ガイドが各別に連結され回動動作によりテープ引出ガイドを移動させる2個一対の駆動アームと、上記記録再生機構部に互いに離間して回転自在に且つ上記駆動アームの基端部に設けられ回転動作により駆動アームを回動させる2個一対の同期ギヤと、上記カセット保持部材に設けられ上記同期ギヤと各別に噛合された2個一対のラックとを備え、上記カセット保持部材の長手方向における中央部にほぼ矩形をした突出部が形成され、該突出部はその両側縁に上記2個一対のラックが形成されるとともに、その中央部にスライドシャーシ移動用のカム孔が形成され、カセット保持部材が記録媒体カセットを保持して待機位置から記録再生位置へと移動する間に上記ラックが同期ギヤを回転させることによって駆動アームを回動させてテープ引出ガイドを移動させ、該テープ引出ガイドがテープ状記録媒体をカセットシェルから引き出して上記回転ヘッドドラムに巻き付けることを特徴とする。
【0055】
従って、本発明記録又は再生装置にあっては、従来必要であったリニアスケートアームやテープガイドスライダーが必要でなく、部品点数が減少し機構が簡単になると共に低価格で製造することができる。また、テープ引出ガイドを移動させるための駆動アームの回動支点となる基端部を互いに離間して配置することができるので、設計上の自由度が増大し、装置の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2及び図3と共に本発明記録又は再生装置で使用するテープカセットの一例を示すものであり、本図は斜視図である。
【図2】 フロントリッド及びバックリッドが開蓋位置にある状態を示す斜視図である。
【図3】 図2の状態を下面側から見た斜視図である。
【図4】 図5乃至図12と共に本発明記録又は再生装置の実施の形態を示すものであり、本図はカセットホルダーがイジェクト位置にある状態を示す概略斜視図である。
【図5】 カセットホルダーが下降位置にありカセット保持部材が待機位置にある状態を示す概略斜視図である。
【図6】 カセット保持部材が記録再生位置にある状態を示す概略斜視図である。
【図7】 回転ヘッドドラム及びテープ引出ガイド並びにその周辺の部材を示す拡大斜視図である。
【図8】 スライドシャーシの平面図である。
【図9】 イジェクト位置にあるかセットホルダーにテープカセットを挿入した状態を示す概略斜視図である。
【図10】 カセット保持部材が待機位置にある状態を示す概略平面図である。
【図11】 カセット保持部材が待機位置と記録再生位置との間の中間の位置にある状態を示す概略平面図である。
【図12】 カセット保持部材が記録再生位置にある状態を示す概略平面図である。
【図13】 図14と共に従来の記録再生装置の一例を示すものであり、本図は概略平面図である。
【図14】 要部の平面図である。
【符号の説明】
10…テープカセット(記録媒体カセット)、20…カセットシェル、30…磁気テープ(テープ状記録媒体)、100…記録再生装置(記録又は再生装置)、120…スライドシャーシ、124…突出部、150…回転ヘッドドラム、160…テープ引出ガイド、170…記録再生機構部、190…駆動アーム、200…同期ギヤ、250…カセット保持部材、260…ラック、270…カム孔
Claims (1)
- カセットシェル内にテープ状記録媒体を収納して成る記録媒体カセットに対する記録及び/又は再生を行う記録又は再生装置であって、
回転ヘッドドラムを備えテープ状記録媒体に対する記録及び/又は再生を行う記録再生機構部と、
記録媒体カセットを保持して上記記録再生機構部に接近しテープ状記録媒体に対する記録及び/又は再生を行う記録再生位置と記録再生機構部から離間した待機位置との間を移動するカセット保持部材と、
互いに同期して移動されテープ状記録媒体をカセットシェルから引き出して上記回転ヘッドドラムに巻き付ける2個一対のテープ引出ガイドと、
先端部に上記テープ引出ガイドが各別に連結され回動動作によりテープ引出ガイドを移動させる2個一対の駆動アームと、
上記記録再生機構部に互いに離間して回転自在に且つ上記駆動アームの基端部に設けられ回転動作により駆動アームを回動させる2個一対の同期ギヤと、
上記カセット保持部材に設けられ上記同期ギヤと各別に噛合された2個一対のラックとを備え、
上記カセット保持部材の長手方向における中央部にほぼ矩形をした突出部が形成され、該突出部はその両側縁に上記2個一対のラックが形成されるとともに、その中央部にスライドシャーシ移動用のカム孔が形成され、
カセット保持部材が記録媒体カセットを保持して待機位置から記録再生位置へと移動する間に上記ラックが同期ギヤを回転させることによって駆動アームを回動させてテープ引出ガイドを移動させ、該テープ引出ガイドがテープ状記録媒体をカセットシェルから引き出して上記回転ヘッドドラムに巻き付ける
ことを特徴とする記録又は再生装置。
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1999
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