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JP4239234B2 - 電子スチルカメラ - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を電子的な画像データとして記録する電子スチルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から一眼レフ電子スチルカメラが知られている。この一眼レフ電子スチルカメラは、撮影レンズを通過する被写体像がクイックリターンミラーによって導かれるファインダ装置と、クイックリターンミラーの後段に配置され被写体像を撮像して画像データを出力するCCDのような撮像装置と、撮像装置から出力される画像データに対してホワイトバランスやγ補正などの画像処理を施す画像処理回路と、画像処理後のデータをJPEGなどの方式で圧縮してフラッシュメモリなどの記憶媒体に記憶する圧縮回路と、画像処理後のデータを表示するモニタとを備える。画像処理回路では、撮像装置から出力される画像データに基づいて、予め定めたアルゴリズムによりホワイトバランス調整用のRゲインやBゲイン、あるいはγ補正用の階調カーブなどのパラメータを算出する。
【0003】
【発明が解決しようする課題】
このような一眼レフ電子スチルカメラにあっては、撮像装置の画素数が年々増加し、100万あるいは200万画素を越えると画像処理に要する時間が長くなる傾向にある。とくに高画質処理を実現するためにγ補正用の階調カーブを算出する場合には、撮影シーンの解析に時間がかかる他、画像処理回路の規模も大きく複雑になる。また、撮像装置の画素数が多くなるとホワイトバランス調整用RゲインやBゲインを算出する際にも時間がかかる。なお、このような問題は、100万〜200万画素を越える撮像装置を有する種々のタイプの電子スチルカメラにも同様に起き得るものである。
【0004】
本発明の目的は、撮影シーンを解析して画像処理を行なう際の時間を短縮化することのできる電子スチルカメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の発明による一眼レフ電子スチルカメラは、全押し操作に応じて、撮影光路中の位置から撮影光路から退避した位置へ回動可能なクイックリターンミラーと、全押し操作により前記クイックリターンミラーが退避した後に、撮影レンズを通して結像する被写体像の第1結像を撮像して撮影用画像データを出力する撮影用撮像装置と、前記撮影レンズを通過し前記撮影光路中に位置する前記クイックリターンミラーによって導かれて結像した第2結像を観察するファインダ装置と、半押し操作に応じて、前記クイックリターンミラーから前記ファインダ装置に導かれた前記第2結像の光束を受光してシーン解析用画像データを出力する解析用撮像装置と、半押し操作中、前記解析用撮像装置から出力されるシーン解析用画像データに基づいて、少なくとも階調補正を含む画像処理に対応する係数やゲインなどのパラメータを繰り返し算出してパラメータ記憶部に記憶する算出手段と、前記全押し操作が行われると、前記撮影用画像データに対して、前記パラメータ記憶部に記憶された最新のパラメータを用いて階調補正を含む画像処理を行う画像処理回路と、前記画像処理回路から出力される画像データを記録媒体に記録する記録制御手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明による一眼レフ電子スチルカメラは、全押し操作に応じて、撮影光路中の位置から撮影光路から退避した位置へ回動可能なクイックリターンミラーと、前記全押し操作により前記クイックリターンミラーが退避した後に、撮影レンズを通して結像する被写体像の第1結像を撮像して撮影用画像データを出力する撮影用撮像装置と、前記撮影レンズを通過し前記撮影光路中に位置する前記クイックリターンミラーによって導かれて結像した第2結像を観察するファインダ装置と、半押し操作に応じて、前記クイックリターンミラーから前記ファインダ装置に導かれた前記第2結像の光束を受光してシーン解析用画像データを出力する解析用撮像装置と、前記解析用撮像装置から出力されるシーン解析用画像データに基づいて、前記被写体像のシーンを解析し、そのシーン解析結果を解析結果記憶部に記憶する処理を繰り返し行う解析手段と、全押し操作が行われると、前記解析結果記憶部に記憶された前記シーン解析結果に応じて、前記撮影用撮像装置からの撮影用画像データに基づいて少なくとも階調補正を含む各種画像処理に対応する係数やゲインなどのパラメータを算出し、そのパラメータを使用して前記階調補正を含む画像処理を行う画像処理回路と、前記画像処理回路から出力される画像データを記録媒体に記録する記録制御手段とを備えることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2の一眼レフ電子スチルカメラにおいて、前記解析用撮像装置は、半押し操作が行われている間は繰り返しシーン解析用画像データを出力することを特徴とする。
(4)請求項4の発明による一眼レフ電子スチルカメラは、記録指示操作に応じて、撮影光路中の位置から撮影光路から退避した位置へ回動可能なクイックリターンミラーと、前記記録指示操作により前記クイックリターンミラーが退避した後に、撮影レンズを通過する被写体像の第1結像を撮像して撮影用画像データを出力する撮影用撮像装置と、前記撮影レンズを通過し前記撮影光路中に位置する前記クイックリターンミラーによって導かれた被写体像の第2結像の光束を受光してシーン解析用画像データを出力する解析用撮像装置と、記録指示操作が行われる前に、前記解析用撮像装置から出力されるシーン解析用画像データに基づいて前記被写体像のシーンを解析し、前記シーン解析結果を解析結果記憶部へ記憶する解析手段と、前記記録指示操作が行われると、前記撮影用撮像装置から出力される撮影用画像データに対して、前記記録指示操作前に前記解析結果記憶部に記憶された最新のシーン解析結果に基づいて階調補正およびホワイトバランス調整を含む画像処理を施す画像処理回路と、前記画像処理回路から出力される画像データを記録媒体に記録する記録制御手段とを備えることを特徴とする。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4の一眼レフ電子スチルカメラにおいて、前記解析手段は、前記シーン解析結果に基づいて、前記画像処理回路の各種画像処理に対応する係数やゲインなどのパラメータを算出することを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項4の一眼レフ電子スチルカメラにおいて、前記画像処理回路は、前記撮影用撮像装置からの撮影用画像データに基づいて各種画像処理に対応する係数やゲインなどのパラメータを算出し、前記解析手段は、前記画像処理回路が前記パラメータを算出する際に使用する前記撮影用画像データの領域を算出することを特徴とする。
【0006】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 図1に示すように、この実施の形態による一眼レフ電子スチルカメラは、カメラ本体70と、カメラ本体70に着脱されるファインダ装置80と、撮影レンズ91と絞り92を内蔵してカメラ本体70に着脱される交換レンズ90とを備える。被写体光は交換レンズ90を通ってカメラ本体70に入射し、レリーズ前は点線で示す位置にあるクイックリターンミラー71でファインダ装置80に導かれてファインダマット81に結像する。その被写体像はさらにペンタプリズム82で接眼レンズ83に導かれる。また、被写体像はペンタプリズム82からプリズム84、光学素子85によりシーン解析用撮像装置86の受光面上に結像する。一方、レリーズ後はクイックリターンミラー71が実線で示す位置に回動し、被写体光は絞り72を介して撮影用撮像装置73上に結像する。シーン解析用撮像装置86は撮影レンズ91に対して撮影用撮像装置73と共役な位置に配設される。
【0008】
図2は実施の形態の回路ブロック図である。半押しスイッチ11が操作されると、解析用撮像装置86が電荷蓄積を開始し、蓄積終了後、解析用撮像装置86はシーン解析用RGB画像データを解析回路10に入力する。解析回路10はその画像データをデジタル信号に変換し、さらにデジタル画像信号に基づいて撮影シーンを解析する。その解析結果は画像データ用制御回路21へ転送される。
【0009】
一方、全押しスイッチ12が操作されるとクイックリターンミラー71が上方に回動し、交換レンズ90からの被写体光は撮影用撮像装置73の受光面上で結像し、撮影用撮像装置73には被写体像の明るさに応じた信号電荷が蓄積される。撮影用撮像装置73に蓄積された信号電荷は、アナログ信号処理回路22によりゲインコントロール等のアナログ処理が施された後、A/D変換回路23によってデジタル信号に変換される。デジタル変換された信号は画像処理回路24に導かれ、そこでホワイトバランス調整、輪郭補償、ガンマ補正等の画像処理が行われてフォーマット化され、フレームメモリコントローラ25を通ってフレームメモリ26に一時的に格納される。画像処理回路24で行なわれる画像処理に用いられる各種のパラメータはシーン解析回路10で予め算出されて制御回路21のメモリ内に記憶されている。
【0010】
フレームメモリ26に記憶された画像データは、表示画像作成回路27により表示用の画像データに処理され、LCD等の外部モニタ28に撮影結果として表示される。また、フレームメモリ26に記憶された画像データは、圧縮回路29によりJPEG等の方式で所定の比率にデータ圧縮を受け、フラッシュメモリ等のカメラ内メモリ(記憶媒体)30に記録される。
【0011】
次に、シーン解析用撮像装置86とシーン解析回路10について詳細に説明する。シーン解析用撮像装置86はたとえば図3に示すように横24列×縦20行に分割された480個の画素を有する1枚の2次元CCDである。撮像装置86の表面には図4に示すように、480画素に対応して横24列×縦20行の480ブロックに分割されたRGBカラーフィルタ861が配設されている。480ブロックのRGBフィルタを図4に示すように、それぞれが横6列×縦5行のフィルタ素子を有する16個のブロックB11,B12……B43,B44にグルーピングしてシーン解析に利用する。ここで、シーン解析とは、たとえば撮影シーンの輝度情報、RGB信号の分布状態等に関する解析を意味する。
【0012】
次に、シーンを解析して階調カーブを決定する手順を図5〜図7を参照して説明する。半押しスイッチ11が操作されると図5に示すプログラムが起動され、ステップS1において、シーン解析用撮像装置86はその受光面上に結像する被写体光による電荷を所定時間蓄積し、その後、蓄積したRGB画像データをシーン解析回路10に順次に吐き出す。ステップS2では、480画素すべての輝度値Yij(ただし、i=20、j=24)を算出し、ステップS3でその全平均値Yaveを算出する。ステップS4では、16個のブロックB11〜B44ごとのブロック平均輝度値Yave1〜Yave16を算出する。ステップS5に進むと、ブロック平均輝度値Yave1〜Yave16のそれぞれの差を求め、その差が最大となる輝度差の絶対値Yabsを算出する。ステップS6では、絶対値Yabsと予め定めしきい値Ymaxとの大小比較を行なってシーンを解析する。そして、ステップS7において、予め図6(a)〜(d)のような4種類の階調カーブのいずれを使用するかをシーン解析結果に基づいて以下のように決定する。
【0013】
(1)最大の輝度差の絶対値Yabsが予め定めたしきい値Ymax未満であれば、撮影シーンは中間調重視タイプと判断する。中間調重視タイプの場合には図6(a)に示すS字状階調補正カーブとする。これにより、中間調に階調が確保される。
【0014】
(2)最大の輝度差の絶対値Yabsが予め定めたしきい値Ymax以上である場合には、次式のように、全画素平均輝度差Yaveと各ブロック平均輝度Yave[i]との差Ydiff[i]を算出する。
【数1】
Ydiff[i]=Yave−Yave[i]
ただし、iは1〜16の整数
Ydiff[i]が予め定めたしきい値Yhilightより小さくなっているブロック、あるいは、予め定めたしきい値Yshadowより大きくなっているブロックが複数個隣接しているかを調べ、その結果に基づいて次のようにシーンを解析する。ここで、しきい値Yhilight<しきい値Yshadowである。
【0015】
(2−1)
しきい値Yhilightより小さくなっているブロックが複数個隣接している場合には、ハイライト重視タイプと判断する。ハイライト重視タイプの場合には図6(b)に示す階調補正カーブとする。これにより、中間調からハイライトにかけて階調が確保される。
(2−2)
しきい値Yshadowより大きくなっているブロックが複数個隣接している場合には、シャドウ重視タイプと判断する。シャドウ重視タイプの場合には図6(c)に示す階調補正カーブとする。これにより、シャドウから中間調にかけて階調が確保される。
(2−3)
しきい値Yhilightより小さくなっているブロックが複数個隣接し、かつ、しきい値Yshadowより大きくなっているブロックが複数個隣接している場合には、ハイライト−シャドウ重視タイプと判断する。ハイライト−シャドウ重視タイプの場合には図6(d)に示す階調補正カーブとする。これにより、シャドウ部とハイライト部の階調が確保される。
【0016】
さらにステップS8において、各々の階調カーブの勾配やγ値を、全輝度平均値Yave、ブロック平均輝度値Yave1〜Yave16、Ydiff[i]などを利用して算出し、これらのデータを使用して最終的な階調カーブが決定される。ステップS9では、このようにして算出された階調カーブを撮影用制御回路21に転送する。これにより、制御回路21はメモリ内に階調カーブを記憶する。そしてステップS10で全押しされるまで上記ステップS1〜ステップS9を繰り返す。
【0017】
全押しスイッチ12が操作されると、クイックリターンミラーが跳ね上がり、図7に示す撮影シーケンスのプログラムが起動される。ステップS21では、撮像装置73の各画素が受光信号を蓄積し、蓄積終了後、全画素の蓄積電荷を順次に吐き出す。ステップS22において、吐き出された画像データはアナログ信号処理回路22で処理された後、A/D変換回路23でデジタル画像データに変換され、画像処理回路24に入力される。次にステップS23に進み、シーン解析回路10で予め算出されてメモリに記憶されている階調カーブを使用して画像データが階調補正される。なお、ホワイトバランス調整なども画像処理回路24で行なわれる。画像処理が終了するとステップS24に進み、画像処理後の画像データをいったんフレームメモリ26に記憶する。ステップS25では圧縮回路29によりJPEG方式で画像データを圧縮し、その後、ステップS26で圧縮画像データを記憶媒体30に記憶する。
【0018】
このように、この実施の形態では、半押しスイッチ11が操作されると、シーン解析回路10で階調カーブが算出され、制御回路21に転送されてメモリに記憶される。階調カーブの演算は半押しスイッチ11が操作されている間、繰り返して実行され、最新のデータがメモリに書換えられる。そして、全押しスイッチ12が操作されて撮影用撮像装置73に被写体光が結像すると、撮像装置73は被写体光による電荷を所定時間蓄積して順次に出力する。画像処理回路24は予め記憶されている階調カーブを使用して階調補正するので、データ量の膨大な撮影用画像データそのものを使用して階調カーブを算出する必要がなく、階調補正処理時間が短縮される。
【0019】
次に、シーン解析結果に基づいてホワイトバランス調整に使用するRゲインとBゲインを算出する手順について図8のフローチャートを参照して説明する。ステップS31でシーン解析用撮像装置86に受光される被写体光により電荷を所定時間蓄積し、その後、シーン解析用RGB画像データを順次にシーン解析回路10に吐き出す。ステップS32では、シーン解析用撮像装置86と撮影用撮像装置73とのカラー特性の相違を補償するマッチング処理を行なう。マッチング処理は、たとえば3×L(L≧3)のマトリックス定数と生のRGBデータとの間でマークリックス演算を行なう処理である。
【0020】
ステップS33では、480画素すべてのRGB信号を用いてRゲイン全画素平均値RgaveとBゲイン全画素平均値Bgaveを算出する。ステップS34では、16個のブロックB11〜B44ごとのRゲインブロック平均値Rgave1〜Rgave16と、Bゲインブロック平均値Bgave1〜Bgave16を算出する。
【0021】
ステップS35に進むと、Rゲイン全画素平均値RgaveとRゲインブロック平均値Rgave1〜Rgave16のそれぞれのゲイン差の絶対値Rgdif1〜Rgdif16と、Bゲイン全画素平均値BgaveとBゲインブロック平均値Bgave1〜Bgave16のそれぞれのゲイン差の絶対値Bgdif1〜Bgdif16を次式に基づいて算出する。
【数2】
Rgdif[i]=|Rgave−Rgave[i]|
Bgdif[i]=|Bgave−Bgave[i]|
ただし、iは1〜16の整数
【0022】
ステップS36では、ゲイン差の絶対値Rgdif1〜Rgdif16のそれぞれをしきい値Rdifmaxと比較するとともに、ゲイン差の絶対値Bgdif1〜Bgdif16のそれぞれをしきい値Bdifmaxと比較する。この比較に基づいて以下のようにホワイトバランス用RゲインとBゲインを決定する。
【0023】
(1)ゲイン差の絶対値Rgdif1〜Rgdif16のそれぞれがしきい値Rdifmax未満であれば、Rゲイン全画素平均値RgaveをRゲインとして決定する。ゲイン差の絶対値Bgdif1〜Bgdif16のそれぞれがしきい値Bdifmax未満であれば、Bゲイン全画素平均値BgaveをBゲインとして決定する。
【0024】
(2)ゲイン差の絶対値Rgdif1〜Rgdif16のいずれかがしきい値Rdifmax以上である場合には、しきい値Rdifmax未満のゲイン差の絶対値をもつブロックを選択し、それら1もしくは複数のブロックにおけるゲイン差の絶対値Rgdifiの総和に基づいて算出した平均値をRゲインとして決定する。また、ゲイン差の絶対値Bgdif1〜Bgdif16のいずれかがしきい値Bdifmax以上である場合には、しきい値Bdifmax未満のゲイン差の絶対値をもつブロックを選択し、それら1もしくは複数のブロックにおけるゲイン差の絶対値Bgdifiの総和に基づいて算出した平均値をBゲインとして決定する。
【0025】
ステップS37では、このようにして算出されたRゲインとBゲインを撮影用制御回路21に転送する。これにより、制御回路21はメモリ内にRゲインとBゲインを記憶する。そしてステップS38で全押しされるまで上記ステップS31〜ステップS37を繰り返す。
【0026】
全押しスイッチ12が操作されると、クイックリターンミラー71が跳ね上がり、図7に示す撮影シーケンスのプログラムが起動される。ステップS21では、撮像装置73の各画素が受光信号を蓄積し、蓄積終了後、全画素の蓄積電荷を順次に吐き出す。ステップS22において、吐き出された画像データはアナログ信号処理回路22で処理された後、A/D変換回路23でデジタル画像データに変換され、画像処理回路24に入力される。次にステップS23に進み、シーン解析回路10で予め算出されてメモリに記憶されているRゲインとBゲインを使用して画像データのホワイトバランス調整が行なわれる。なお、画像処理回路24により階調カーブによるγ補正や輪郭補償などその他の画像処理も行なわれる。
【0027】
このように、この実施の形態では、半押しスイッチ11が操作されると、シーン解析回路10でホワイトバランス調整用RゲインとBゲインが算出され、制御回路21に転送されてメモリに記憶される。RゲインとBゲインの演算は半押しスイッチ11が操作されている間、繰り返して実行され、最新のデータがメモリに書換えられる。そして、全押しスイッチ12が操作されて撮影用撮像装置73に被写体光が結像すると、撮像装置73は被写体光による電荷を所定時間蓄積して順次に出力する。その画像データに対して、画像処理回路24は予め記憶されているRゲインとBゲインを使用してホワイトバランス調整を行なう。したがって、データ量の膨大な撮影用画像データそのものを使用してホワイトバランス調整用RゲインとBゲインを算出する必要がなく、ホワイトバランス調整時間が短縮される。また、図9に示すように、たとえば赤い看板RBを背景にした人物シーンなどでは、赤色に偏っている領域を除外してホワイトバランス調整ができ、人物の肌色などの色を忠実に表現できる。
【0028】
なお、階調カーブと、ホワイトバランス用RゲインおよびBゲインとをシーン解析回路10で算出して画像処理回路24に転送して記憶しておき、これらのパラメータを使用して、階調カーブによる高画質処理とホワイトバランス調整の双方を行なってもよい。
【0029】
また以上では、シーン解析用撮像装置86の画像データに基づいて、解析回路10で階調カーブやRゲインおよびBゲインを算出して撮影用制御回路21へ予め転送して記憶するようにした。しかしながら、ホワイトバランス調整については、シーン解析結果に基づいて、ゲイン差の絶対値がしきい値未満にあるブロックを選択し、そのブロックの位置に関する情報を制御回路21に転送し、制御回路21では撮影用撮像装置73からの画像データのうち、ブロック位置情報に対応した領域内の撮影用画像データを用いてホワイトバランス調整用RゲインおよびBゲインを算出するようにしてもよい。すなわち、シーン解析回路10はRゲインとBゲインを算出するための画像データの領域だけを算出する。さらに、本発明は一眼レフ電子スチルカメラに限らず、画素数の多い(例えば100万画素以上)種々のタイプの電子スチルカメラに適用することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、従来よりも短時間でシーン解析による画像処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一眼レフ電子スチルカメラの一実施の形態の構成を示す図
【図2】一眼レフ電子スチルカメラの信号処理系統の一実施の形態のブロック図
【図3】シーン解析用撮像装置の一例を示す図
【図4】シーン解析用撮像装置のカラーフィルタを説明するとともに16のブロックにグルーピングする一例を説明する図
【図5】半押しスイッチで起動されるプログラムを示すフローチャート
【図6】階調カーブを示す図
【図7】全押しスイッチで起動されるプログラムを示すフローチャート
【図8】半押しスイッチで起動される他のプログラムを示すフローチャート
【図9】赤色の背景の中に人物が位置する場合を示す図
【符号の説明】
10 シーン解析回路
11 半押しスイッチ
12 全押しスイッチ
21 制御回路
24 画像処理回路
70 カメラ本体
71 クイックリターンミラー
73 撮影用撮像装置
80 ファインダ装置
86 シーン解析用撮像装置
91 撮影レンズ

Claims (6)

  1. 全押し操作に応じて、撮影光路中の位置から撮影光路から退避した位置へ回動可能なクイックリターンミラーと、
    全押し操作により前記クイックリターンミラーが退避した後に、撮影レンズを通して結像する被写体像の第1結像を撮像して撮影用画像データを出力する撮影用撮像装置と、
    前記撮影レンズを通過し前記撮影光路中に位置する前記クイックリターンミラーによって導かれて結像した第2結像を観察するファインダ装置と、
    半押し操作に応じて、前記クイックリターンミラーから前記ファインダ装置に導かれた前記第2結像の光束を受光してシーン解析用画像データを出力する解析用撮像装置と、
    半押し操作中、前記解析用撮像装置から出力されるシーン解析用画像データに基づいて、少なくとも階調補正を含む画像処理に対応する係数やゲインなどのパラメータを繰り返し算出してパラメータ記憶部に記憶する算出手段と、
    前記全押し操作が行われると、前記撮影用画像データに対して、前記パラメータ記憶部に記憶された最新のパラメータを用いて階調補正を含む画像処理を行う画像処理回路と、
    前記画像処理回路から出力される画像データを記録媒体に記録する記録制御手段とを備えることを特徴とする一眼レフ電子スチルカメラ。
  2. 全押し操作に応じて、撮影光路中の位置から撮影光路から退避した位置へ回動可能なクイックリターンミラーと、
    前記全押し操作により前記クイックリターンミラーが退避した後に、撮影レンズを通して結像する被写体像の第1結像を撮像して撮影用画像データを出力する撮影用撮像装置と、
    前記撮影レンズを通過し前記撮影光路中に位置する前記クイックリターンミラーによって導かれて結像した第2結像を観察するファインダ装置と、
    半押し操作に応じて、前記クイックリターンミラーから前記ファインダ装置に導かれた前記第2結像の光束を受光してシーン解析用画像データを出力する解析用撮像装置と、
    前記解析用撮像装置から出力されるシーン解析用画像データに基づいて、前記被写体像のシーンを解析し、そのシーン解析結果を解析結果記憶部に記憶する処理を繰り返し行う解析手段と、
    全押し操作が行われると、前記解析結果記憶部に記憶された前記シーン解析結果に応じて、前記撮影用撮像装置からの撮影用画像データに基づいて少なくとも階調補正を含む各種画像処理に対応する係数やゲインなどのパラメータを算出し、そのパラメータを使用して前記階調補正を含む画像処理を行う画像処理回路と、
    前記画像処理回路から出力される画像データを記録媒体に記録する記録制御手段とを備えることを特徴とする一眼レフ電子スチルカメラ。
  3. 請求項1または2の一眼レフ電子スチルカメラにおいて、
    前記解析用撮像装置は、半押し操作が行われている間は繰り返しシーン解析用画像データを出力することを特徴とする一眼レフ電子スチルカメラ。
  4. 記録指示操作に応じて、撮影光路中の位置から撮影光路から退避した位置へ回動可能なクイックリターンミラーと、
    前記記録指示操作により前記クイックリターンミラーが退避した後に、撮影レンズを通過する被写体像の第1結像を撮像して撮影用画像データを出力する撮影用撮像装置と、
    前記撮影レンズを通過し前記撮影光路中に位置する前記クイックリターンミラーによって導かれた被写体像の第2結像の光束を受光してシーン解析用画像データを出力する解析用撮像装置と、
    記録指示操作が行われる前に、前記解析用撮像装置から出力されるシーン解析用画像データに基づいて前記被写体像のシーンを解析し、前記シーン解析結果を解析結果記憶部へ記憶する解析手段と、
    前記記録指示操作が行われると、前記撮影用撮像装置から出力される撮影用画像データに対して、前記記録指示操作前に前記解析結果記憶部に記憶された最新のシーン解析結果に基づいて階調補正およびホワイトバランス調整を含む画像処理を施す画像処理回路と、
    前記画像処理回路から出力される画像データを記録媒体に記録する記録制御手段とを備えることを特徴とする一眼レフ電子スチルカメラ。
  5. 請求項4の一眼レフ電子スチルカメラにおいて、
    前記解析手段は、前記シーン解析結果に基づいて、前記画像処理回路の各種画像処理に対応する係数やゲインなどのパラメータを算出することを特徴とする一眼レフ電子スチルカメラ。
  6. 請求項4の一眼レフ電子スチルカメラにおいて、
    前記画像処理回路は、前記撮影用撮像装置からの撮影用画像データに基づいて各種画像処理に対応する係数やゲインなどのパラメータを算出し、前記解析手段は、前記画像処理回路が前記パラメータを算出する際に使用する前記撮影用画像データの領域を算出することを特徴とする一眼レフ電子スチルカメラ。
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