JP4240782B2 - 食器洗い機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄ノズルより食器に向けて洗浄水を噴射して食器を洗浄する食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、洗浄槽内で回転するノズルから噴射される洗浄水によって食器かごに収納された食器を洗浄する食器洗い機が主流となっている。
【0003】
従来、この種の食器洗い機は図4に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0004】
図4に示すように、外箱1は前方に開口部を有するとともに、左右両内面に第1のレール2を固定しており、この第1のレール2と係合する第2のレール3を左右両外面に設けた洗浄槽4を前後方向に移動可能に支持している。洗浄槽4は上方に開口部5を有するとともに、前方に扉6を設けており、外箱1の開口部を開閉する。
【0005】
外箱1内の上方には4個のリンク7を介して蓋体8を前後方向に移動可能に支持してい
る。リンク7は前後左右に各1個ずつ設け、その回転中心軸側の穴9を外箱1に設けた軸に摺動自在に係合し、回転側の穴10を蓋体8に設けた軸に摺動自在に係合している。また、蓋体8は弾性体11によって外箱1と連結して上方前方に付勢し、洗浄槽4を外箱1内に押し込み収容した状態で、洗浄槽4の開口部5を蓋体8により閉塞するよう構成している。
【0006】
また、洗浄槽4は前方に係止機構12を有し、外箱1内へ収容完了状態において外箱1に係止可能な構成としている。さらに、洗浄槽4は後方に突出部13を有し、この突出部13は蓋体8の後方に下方向へ突出させた被押圧部14に当接可能な位置関係にあり、洗浄槽4の収容時に、突出部13により蓋体8を後方へ押すように構成している。
【0007】
洗浄槽4内には洗浄水を噴射する洗浄ノズル15を回転自在に設けるとともに、食器16をセットする食器かご17を配置している。洗浄槽4内の洗浄水はヒータ18によって温水化され、洗浄ポンプ19にて排水口20から吸い込まれ、洗浄ノズル15に圧送される。洗浄ノズル15より勢いよく噴射される洗浄水によって、食器かご17にセットされた食器16を洗浄するように構成している。
【0008】
上記構成において作用を説明すると、洗浄槽4内の食器かご17に食器16をセットし、洗浄槽4を外箱1内に収容するとき、洗浄槽4を後方に押して移動させると、やがて、突出部13が蓋体8の被押圧部14と当接し、さらに洗浄槽4を後方へ押すことによって、蓋体8が後方へ押される。このとき、リンク7が回転し、蓋体8はリンク7の回転軌跡上を移動するため、後方に移動しながら下方向へ移動する。
【0009】
さらに洗浄槽4が後方へ移動することにより、扉6で外箱1の前方の開口部を閉じ、係止機構12で係止する。このとき、洗浄槽4の開口部5の高さまで蓋体8が下降し、洗浄槽4の収容が完了すると同時に、蓋体8により洗浄槽4の開口部5を閉塞し、運転中の洗浄水や蒸気の漏れを防止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の食器洗い機では、蓋体8の前後方向の位置を規制するのは係止機構12と突出部13であり、この2点間の距離L1が長いため、製造上のばらつきの絶対値が大きく、距離L1が所定値よりも短くなった場合、蓋体8の後方下方への移動量が減少し、洗浄槽4と蓋体8との閉塞性が低下するという問題を有していた。
【0011】
また、洗浄槽4が樹脂製の場合、熱収縮による経年変化量は距離L1が長いほど大きいため、同様に洗浄槽4と蓋体8との閉塞性が低下するという問題を有していた。
【0012】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、製造上の寸法ばらつきの影響、または熱収縮による経年変化量を低減して、洗浄槽を外箱内に押し込み収容したときの洗浄槽と蓋体との閉塞性を安定して確保し、信頼性の高い食器洗い機を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、上方に開口部を有する洗浄槽を外箱内に前後方向に移動可能に支持し、係止機構により洗浄槽を外箱内に押し込み収容した状態を保持し、洗浄槽の開口部を閉塞する蓋体を弾性体により前方上方に付勢するよう構成し、洗浄槽には突出部を設け、洗浄槽の収容時に、係止機構の近傍において突出部により蓋体を後方へ押し、蓋体を弾性体の付勢力に抗して移動させ、洗浄槽の開口部を閉塞する構成としたものである。
【0014】
これにより、洗浄槽の突出部により蓋体を押す位置と係止機構との距離を短く設定し、製造上の寸法ばらつきの影響、または熱収縮による経年変化量を低減できて、洗浄槽を外箱内に押し込み収容したときの洗浄槽と蓋体との閉塞性を安定して確保することができ、信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、上方に開口部を有する洗浄槽と、この洗浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、前記洗浄槽を前記外箱内に押し込み収容した状態を保持する係止機構と、前記洗浄槽の開口部を閉塞する蓋体と、この蓋体を前方上方に付勢する弾性体とを備え、前記洗浄槽の前方の中央近傍に突出部を設け、前記蓋体の端面で突出部が当接する位置に被押圧部を設け、前記被押圧部は後方に向かって狭くなるよう凹形状に構成し、前記洗浄槽の収容時に、前記係止機構の近傍において前記突出部により前記蓋体を後方へ押し、前記蓋体を前記弾性体の付勢力に抗して移動させ、前記洗浄槽の開口部を閉塞する構成としたものであり、洗浄槽の突出部により蓋体を押す位置と係止機構との距離を短く設定しているため、製造上の寸法ばらつきの絶対値を小さく抑えることができるとともに、樹脂製の洗浄槽の場合でも熱収縮による経年変化量を低減することができ、その結果、洗浄槽を外箱内に押し込み収容したとき、蓋体を安定して後方下方へ移動させることができて、洗浄槽と蓋体との閉塞性を安定して確保することができ、信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。また、洗浄槽と蓋体とを相互に中央近傍で当接させ るため、左右で当接させる場合に生じる可能性がある左右の当接のタイミングのずれによる蓋体の傾きを防止することができ、より信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。また、洗浄槽の突出部が蓋体の被押圧部に当接する前もしくは当接した後において、洗浄槽と蓋体との相互の左右方向の位置を規制することができるため、より信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。また、洗浄槽が後方へ移動しながら蓋体との左右方向の位置関係を規制することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、係止機構を洗浄槽の前方部に設けたものであり、洗浄槽と蓋体との閉塞性を安定して確保することができるとともに、係止機構をコンパクトに構成することができるため、信頼性が高く廉価な食器洗い機を提供することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
(実施例1)
図1に示すように、洗浄槽21は、その左右両外面に設けた第2のレール3と、この第2のレール3と係合し外箱22の左右両内面に固定した第1のレール2とにより、外箱22に対して前後方向に移動可能に支持している。洗浄槽21は上方に開口部23を有するとともに、前方には扉24を設けており、外箱22の開口部を開閉するよう構成している。
【0019】
蓋体25は、4個のリンク7を介して外箱22内の上方に、前後方向に移動可能に支持し、この蓋体25は弾性体11によって外箱22と連結して上方前方に付勢し、洗浄槽21を外箱22内に押し込み収容した状態で、洗浄槽21の開口部23を蓋体25により閉塞するよう構成している。
【0020】
洗浄槽21は前方に係止機構26を有し、外箱22内へ収容完了状態において外箱22に係止可能な構成としている。また、洗浄槽21は、前方の中央近傍の上側に上方へ突出した突出部27を有し、この突出部27は蓋体25の前方端面28と当接可能な位置関係にあり、洗浄槽21の収容時に、係止機構26の近傍において突出部27により蓋体25を後方へ押すように構成している。なお、図1の左側を前方とし、右側を後方とする。
【0021】
上記構成において作用を説明すると、洗浄槽21内の食器かご17に食器16をセットし、洗浄槽21を外箱22内に収容するとき、洗浄槽21を後方に押して移動させると、やがて、突出部27が蓋体25の前方端面28と当接し、さらに洗浄槽21を後方へ押すことによって、蓋体25が後方へ押される。このとき、リンク7が回転し、蓋体25はリンク7の回転軌跡上を移動するため、後方に移動しながら下方向へ移動する。
【0022】
さらに洗浄槽21が後方へ移動すると、洗浄槽21の開口部23の高さまで蓋体25が下降し、洗浄槽21の収容が完了すると同時に、蓋体25により洗浄槽21の開口部23を閉塞する。この状態で係止機構26を動作させることにより、洗浄槽21を外箱22内に係止する。
【0023】
このため、外箱22に対する洗浄槽21の位置を決定する係止機構26の位置と、洗浄槽21に対する蓋体25の位置を決定する突出部27と蓋体25の前方端面28の当接位置との距離L2が短く、距離L2の製造上のばらつきの絶対値を小さく抑えることができるため、蓋体25を安定して後方下方へ移動させることによって、洗浄槽21と蓋体25との閉塞性を安定して確保することができる。
【0024】
また、洗浄槽21が樹脂製の場合でも、距離L2の熱収縮による経年変化量を抑制することができ、同様に洗浄槽21と蓋体25との閉塞性を安定して確保することができ、かつ、洗浄槽21と蓋体25とを相互の中央近傍で当接させるため、左右で当接させる場合に生じる可能性がある左右の当接のタイミングのずれによる蓋体の傾きを防止することができる。
【0025】
また、係止機構26を前方に設けることにより、扉24と外箱22を係止する手段とを一体としてコンパクトに構成することができるため、廉価でより信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。
【0026】
また、洗浄槽21の前方の中央近傍に上方へ突出した突出部27を設けているので、洗浄槽21と蓋体25とを相互に中央近傍で当接させるため、左右で当接させる場合に生じる可能性がある左右の当接のタイミングのずれによる蓋体25の傾きを防止することができ、より信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。
【0027】
(実施例2)
図2に示すように、洗浄槽21aは、食器16をセットした食器かご17を配置し、前方に開口部を有する外箱22aに対して前後方向に移動可能に支持している。この洗浄槽21aの前方の左右両端近傍に上方向へ突出した突出部29を設け、この突出部29は、洗浄槽21aの上方の開口部を閉塞するよう構成した蓋体25aの前方端面28aと当接可能な位置関係にある。他の構成は上記実施例1と同じである。なお、図面の左側を前方とし、右側を後方とする。
【0028】
上記構成において作用を説明すると、使用者が食器かご17に食器16をセットするとき、使用者の動線が通過する範囲は主として洗浄槽21aの前方側の一辺aの範囲である。突出部29は、その範囲外に設けているため、使用者が食器16をセットするときの障害にならないため、より使用勝手がよい食器洗い機を提供することができる。
【0029】
なお、本実施例では、洗浄槽21aの前方の左右両端近傍に上方向へ突出した突出部29を設けているが、洗浄槽21aの左右両端の少なくとも一方の近傍に突出部29を設けるだけでもよく、同様の作用効果を得ることができる。
【0030】
(実施例3)
図2に示すように、洗浄槽21bは、食器16をセットした食器かご17を配置し、前方に開口部を有する外箱22bに対して前後方向に移動可能に支持している。この洗浄槽21bの前方の上側に上方へ突出した突出部30を設け、この突出部30は、洗浄槽21bの上方の開口部を閉塞するよう構成した蓋体25bの前方端面28bに設けた被押圧部31と当接可能な位置関係にある。被押圧部31は後方へ向かって凹形状をなしており、その溝幅t1は突出部30の厚みt2よりも若干大きくなるよう形成している。他の構成は上記実施例1と同じである。なお、図面の左側を前方とし、右側を後方とする。
【0031】
上記構成において作用を説明すると、洗浄槽21bを外箱22b内に収容するとき、洗浄槽21bは後方に移動し、やがて、突出部30が被押圧部31と当接した後、後方へ押すことによって、蓋体25bが後方へ押される。このとき、突出部30は被押圧部31の溝部32に没入するため、洗浄槽21bと蓋体25bとの左右方向の位置ずれを防止できる。その結果、洗浄槽21bと蓋体25bとの閉塞性を安定して確保することができる。
【0032】
また、溝幅t1を後方へ向かって狭くなるように構成すると、洗浄槽21bが後方へ移動しながら蓋体25bとの左右方向の位置関係を規制することができ、同様に洗浄槽21bと蓋体25bとの閉塞性を安定して確保することができるため、より信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、上方に開口部を有する洗浄槽と、この洗浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、前記洗浄槽を前記外箱内に押し込み収容した状態を保持する係止機構と、前記洗浄槽の開口部を閉塞する蓋体と、この蓋体を前方上方に付勢する弾性体とを備え、前記洗浄槽の前方の中央近傍に突出部を設け、前記蓋体の端面で突出部が当接する位置に被押圧部を設け、前記被押圧部は後方に向かって狭くなるよう凹形状に構成し、前記洗浄槽の収容時に、前記係止機構の近傍において前記突出部により前記蓋体を後方へ押し、前記蓋体を前記弾性体の付勢力に抗して移動させ、前記洗浄槽の開口部を閉塞する構成としたものであり、洗浄槽の突出部により蓋体を押す位置と係止機構との距離を短く設定しているため、製造上の寸法ばらつきの絶対値を小さく抑えることができるとともに、樹脂製の洗浄槽の場合でも熱収縮による経年変化量を低減することができ、その結果、洗浄槽を外箱内に押し込み収容したとき、蓋体を安定して後方下方へ移動させることができて、洗浄槽と蓋体との閉塞性を安定して確保することができ、信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。また、洗浄槽と蓋体とを相互に中央近傍で当接させるため、左右で当接させる場合に生じる可能性がある左右の当接のタイミングのずれによる蓋体の傾きを防止することができ、より信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。また、洗浄槽の突出部が蓋体の被押圧部に当接する前もしくは当接した後において、洗浄槽と蓋体との相互の左右方向の位置を規制することができるため、より信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。また、洗浄槽が後方へ移動しながら蓋体との左右方向の位置関係を規制することができる。
【0034】
また、請求項2に記載の発明によれば、係止機構を洗浄槽の前方部に設けたから、洗浄槽と蓋体との閉塞性を安定して確保することができるとともに、係止機構をコンパクトに構成することができるため、信頼性が高く廉価な食器洗い機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の食器洗い機の縦断面図
【図2】 本発明の第2の実施例の食器洗い機の洗浄槽を引きだした状態の横断面図
【図3】 本発明の第3の実施例の食器洗い機の洗浄槽を押し込む途中の横断面図
【図4】 従来の食器洗い機の縦断面図
【符号の説明】
11 弾性体
21 洗浄槽
22 外箱
23 開口部
25 蓋体
26 係止機構
27 突出部
Claims (2)
- 上方に開口部を有する樹脂製の洗浄槽と、この洗浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、前記洗浄槽を前記外箱内に押し込み収容した状態を保持する係止機構と、前記洗浄槽の開口部を閉塞する蓋体と、この蓋体を前方上方に付勢する弾性体とを備え、前記洗浄槽の前方の中央近傍に突出部を設け、前記蓋体の端面で突出部が当接する位置に被押圧部を設け、前記被押圧部は後方に向かって狭くなるよう凹形状に構成し、前記洗浄槽の収容時に、前記係止機構の近傍において前記突出部により前記蓋体を後方へ押し、前記蓋体を前記弾性体の付勢力に抗して移動させ、前記洗浄槽の開口部を閉塞する構成とした食器洗い機。
- 係止機構を洗浄槽の前方部に設けた請求項1記載の食器洗い機。
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