JP4240877B2 - 音圧測定装置、超音波処理装置および超音波処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は超音波の音圧を測定する音圧測定装置、それを用いた超音波処理装置および超音波処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、LSI製造工程等に用いられる枚葉スピン式の洗浄装置やデイップ式の洗浄装置等では、供給される純水や薬液を介して、超音波を対象基板に照射する超音波洗浄工程が設けられている。洗浄液には600〜2000kHz程度の帯域の超音波振動が印加され、洗浄対象の基板に照射される。
【0003】
枚葉スピン式の超音波洗浄装置には、振動子で発振した超音波を振動板を介して付与された洗浄液を開口部から洗浄対象の被処理体に供給して超音波を照射する超音波ノズル方式が用いられている。
【0004】
このような超音波洗浄装置においては、被処理体である基板面での超音波強度を知ることにより、超音波発振電源が正常に作動しているか、あるいは、振動子で発生した超音波が効率良く洗浄液に導かれているか、振動子の劣化等による振動効率の変化が無いか、水質の変化による洗浄液中での超音波伝播効率の変化が無いか等を確認することは洗浄能力の維持を確認するうえで重要である。
【0005】
このような超音波ノズル方式を用いた洗浄装置において、従来行われている超音波の音圧測定の一例を第7図に示す。音圧計50aは、超音波ノズル52から給液される超音波が印加されている洗浄液を、一端に圧電素子53が接続されているバー型石英棒51の側面で受け、その際に圧電素子53において超音波の強度に対応して発生した電力を、圧電素子53に電気的に接続されている電圧計54もしくは電流計で測定して表示する
また、別の従来例の一例を図8に示す。音圧計50bの音圧受波面61はステンレス材を使用し、音圧受波面61の形状を平面としたものである。つまり、平面形状の音圧受波面61に測定対象の超音波ノズル52を対向させ、超音波を印加した洗浄液を音圧受波面61に供給する。音圧受波面61に印加された超音波振動の一部はステンレス材の中を伝播して、ステンレス材に接続された圧電素子53に伝播される。圧電素子53では伝播された超音波振動に対応した電力が発生し、この発生電力を電圧計54もしくは電流計で測定して表示する。
【0006】
また、特開平10−82703号公報には、音圧センサの先端部を球状面からなる感知部に形成した構造が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のバー型石英棒51による受波により音圧測定を行った場合は、バー型石英棒51の曲率半径が小さいため、ごく限られた振動方向の音波のみがバー型石英棒51の中に入射して伝播し、圧電素子53によって電圧変換されるため、被処理体の処理に供される超音波強度の、ごく一部のみの測定しか行えない。また、超音波の振動方向と圧電素子53の装着方向が90度程度異なるため、バー型石英棒51の中を反射を繰返しながら伝播してきた振動の方向成分の内の、圧電素子53の圧電方向と同一方向の振動のみを測定することになる。そのため、バー型石英棒51の設置角度により大きく値が変動することがあり、測定の信頼性、再現性が低い。
【0008】
また、上述のもう一つの従来例では、音圧受波面61が平面のため、超音波ノズル52の振動子の振動面と平行に設置した場合、音圧受波面61で超音波が反射され、洗浄液を伝播し、振動子に反射波として入射する。これにより発振効率の低下、発振波形の歪の発生が起こり、発振状態が不安定になる恐れがある。また、超音波の反射波は振動子において電気的な反射波に変換され、発振電源での発熱・発振不良を引き起こし、振動子の破壊にいたる場合もある。
【0009】
また、音圧受波面61が平面である特定の厚みを有しているため、特定の受波角度において振動子の発振波長に対して共振現象が発生するため、同一の音圧に対しても受波角度により音圧測定値が大きく異なる。また、この現象は発振周波数によっても変化する。
【0010】
また、音圧受波面61にステンレス材を使用しているため、強酸により腐食が発生するため、強酸を使用する装置での使用ができず、ステンレス材に付着した純水などの飛散により、被洗浄物を金属不純物で汚染させることもある。
【0011】
また、特開平10−82703号公報に開示された構造では、球状面からなる感知部からパイプ状の柱状体を介して受波した音波を圧電素子に導いているため、受波した音波はパイプ内の内壁で反射を繰返して進行するため減衰が大きく精度のよい測定が得られない場合がある。
【0012】
本発明は、上述の事情に基づいてなされたもので、超音波ノズルの音圧を測定し、超音波音圧を一定に保つことにより、被処理物へのダメージの無い良好な処理の安定化を図るための音圧測定装置、それを装着した超音波処理装置および超音波処理方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明による手段によれば、石英、サファイヤ、SiC、SUS、Ta、Tiのいずれか1つからなり、受波面の形状が凸状で曲率半径が20〜60mmの曲面状に形成された受振体と、
前記受振体との接続面が前記受波面と対向して位置し、前記受振体が受振した音圧を電気信号に変換する変換素子と、
前記受波面以外を覆い、前記変換素子を収容する樹脂製の密閉型筐体とを有することを特徴とする音圧測定装置である。
【0015】
また請求項2の発明による手段によれば、前記受波面の形状は略球面状であることを特徴とする請求項1記載の音圧測定装置である。
【0016】
また請求項3の発明による手段によれば、前記受振体は円柱体を有し、かつ、この円柱体の一端側に前記受波面が略球面状に形成されており、前記変換素子は前記球面の中心部の鉛直線上において対向して位置していることを特徴とする請求項1記載の音圧測定装置である。
【0017】
また請求項4の発明による手段によれば、前記変換素子が接続されているのは前記受振体における前記受波面の他端側であることを特徴とする請求項3記載の音圧測定装置である。
【0018】
また請求項5の発明による手段によれば、前記受振体の前記受波面を除く部位の一部あるいは全部は、超音波を反射または吸収する材質によって被覆されていることを特徴とする請求項1乃至4記載の音圧測定装置である。
【0019】
また請求項6の発明による手段によれば、前記受振体と筐体との間は防水構造により封止されていることを特徴とする請求項1乃至5の少なくともいずれか一項に記載の音圧測定装置である。
また請求項7の発明による手段によれば、超音波が印加された処理液を超音波ノズルから被処理体に供給して所定の処理をほどこす超音波処理装置において、
前記超音波ノズルは、被処理体と所定距離対向離間した位置と、この被処理体と異なる位置に配置された請求項1乃至6の少なくともいずれか一項に記載の音圧測定装置と所定距離対向離間した位置との間を移動可能な状態で設けられていることを特徴とする超音波処理装置である。
また請求項8の発明による手段によれば、被処理体と所定距離対向離間した位置から超音波ノズルにより超音波が印加された処理液を該被処理体に供給する工程と、
前記被処理体と異なる位置に配置された請求項1乃至6の少なくともいずれか一項に記載の音圧測定装置と所定距離対向離間した位置から超音波ノズルにより超音波が印加された処理液を前記音圧測定装置に供給する工程と、
前記音圧計により音圧を測定する工程とを有することを特徴とする超音波処理方法である。
また請求項9の発明による手段によれば、前記超音波ノズルにより超音波が印加された処理液を前記被処理体に供給して前記被処理体にほどこす処理は、洗浄処理であることを特徴とする請求項8記載の超音波処理方法である。
また請求項10の発明による手段によれば、前記超音波ノズルにより超音波が印加された処理液を前記被処理体に供給して前記被処理体にほどこす処理は、ケミカルエッチング処理であることを特徴とする請求項8記載の超音波処理方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、本発明の音圧測定装置を装着した超音波洗浄装置を図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の音圧測定装置を装着した超音波洗浄装置の模式構成図である。
【0022】
枚葉スピン式の超音波洗浄装置のスピンチャック1に被処理物であるウエハ基板2が設置し保持され、スピンチャック1はモータ3の回転軸3aに取り付けられており、任意の回転数で回転される。スピンチャック1の外周に沿って設けられ、スピンチャック1が回転した際に遠心力で飛散した洗浄液を内部に受け止めるようにカップ4が設置されている。カップ4の底面には排気および廃液を行うための排気・廃液口5が設置される。スピンチャック1の上にはスピンチャック1の上を移動可能な超音波ノズル6が設置され、超音波ノズル6の内部には、外部の発振電源7と電気的に接続された振動子9が設けられており、発振電源7の駆動により振動子9が振動し、超音波を発生する。また、超音波ノズル6には洗浄液(処理液)を供給する給液管8が接続される。
【0023】
ウエハ2の洗浄処理を行う場合、スピンチャック1にウエハ2を設置し、モータ3により任意の回転数でスピンチャック1およびウエハ2が回転する。スピンチャック1の上に超音波ノズル6がカップ4の外側から移動し、給液管8を介して超音波ノズル6に洗浄液が供給される。振動子9で発生した超音波は振動板(不図示)を介して給液管8により供給された洗浄液に印加され、洗浄液が超音波ノズル6の開口部からウエハ2に供給される際に洗浄液中を伝播して照射される。その際、超音波ノズル6をウエハ2の径方向にスキャンさせることでウエハ2の全面を洗浄処理することができる。
【0024】
洗浄処理を行わないときは、超音波ノズル6はカップ4の外側に搬送機構(不図示)により搬送されて退避している。このとき超音波ノズル6の直下の位置に音圧計(音圧測定装置)10が設置され、音圧計10の受振体11が超音波ノズル6と対向している。その際、超音波ノズル6の開口部と受振体11との距離は洗浄処理時の超音波ノズル6の開口部とウエハ2の面との距離とほぼ等距離に設定されている。
【0025】
なお、開口部とウエハ2の面との距離は、予め距離に応じて換算できる関係が成立していれば、等距離でなくても換算できる関係に応じた任意の距離に設定することができる。
【0026】
各洗浄処理の間の超音波ノズル6がカップ4の外側、即ち音圧計10の直上にあるときにウエハ2の処理時と同じ条件で洗浄液の供給および超音波発振を行い。音圧計10の受振体11に洗浄処理と同様の動作を行う。受振体11に照射された超音波の一部は受振体11を透過して受振体11に接続された圧電素子12に入射し、入射した音圧に対応する電力を発生させる。圧電素子12と電気的に接続された音圧表示部13で圧電素子12に発生した電力からの音圧相当値を表示する。
【0027】
図2に音圧計10の構造を示す。受振体11に圧電素子12が接続され、圧電素子12は同軸ケーブル15により電気的に音圧表示部13と接続される。受振体11は石英やサファイアなどの洗浄液に対し金属不純物による汚染を発生させることが無く、耐食性を備えたむく体で形成されている。したがって、先端部の受波面11aで受波した超音波はむく体で形成された受振体11を伝達してほとんど減衰することなく圧電素子12に到達する。それにより、極めて高精度の超音波の測定を行うことができる。
【0028】
また、先端部の受波面11aの形状は凸面状の曲面(例えば球面あるいは蒲鉾型)に形成されている。この曲面の曲率半径は1例を挙げれば、20〜60mm程度である。なお、受振体11は、石英やサファイのほかに、SiC、SUS、TaあるいはTiを用いることができる。また、受振体11の少なくとも洗浄液に浸される部分の受波面11aを除く部分に超音波を反射する金属や、超音波を吸収するフッ素樹脂等の材質で被覆されている。また、この受振体11を保持している樹脂製の筐体14は、フッ素樹脂(例えばPFA、PTFE、ETFE、BCTFB、CTFB、PCTFE)や塩化ビニル樹脂などの対象液体に対し金属不純物による汚染を起こすことが無く、耐食性を有する材質で形成されている。
【0029】
受振体11は直径の異なる2段階の円柱形状をしており、圧電素子12側の円柱の方が直径が大きく、また圧電素子12の外径よりも大きい。受振体11と筐体14の間にはOリング等のシールリング17が設けられている。圧電素子12と音圧表示部13を電気的に接続している同軸ケーブル15の周りには被覆チユーブ18が筐体14と接続されており、筐体14内への液体の浸入を防止し、圧電素子12および同軸ケーブル15への洗浄液による劣化、腐食を防止している。
【0030】
また、音圧計10と超音波ノズル6の発振電源7とを接続し、音圧測定値が既定値となるように発振電源7の出力をフィードバック制御することで、任意の音圧値に自動制御することができる。
【0031】
なお、上述の音圧計10の変形例として、筐体14の圧電素子12が収納された空間を気体で陽圧(正圧)状態した例について図3に示した構成図により説明する。
【0032】
音圧計10の筐体14と接続された被覆チューブ18には、内部に圧電素子1と接続した同軸ケーブル15と管路18aが形成され、被覆チューブ18の先端に3方コネクタ23が設けられている。3方コネクタ23の分岐した一方は同軸ケーブル15が気密に保持され音圧表示部13に接続されている。分岐したもう一方にはチューブ21を介して圧力調整バルブ24および気体供給源が接続される。チューブ21内に供給される気体は窒素が望ましく、供給源としてはガスボンベなどが用いられる。また、低湿度の空気などでも機能し、この場合の供給源としてはエアポンプなどがあげられる。
【0033】
このような構成により、筐体14の内部は陽圧の気体で常に満たされ、受振体11と筐体14との隙間などからの筐体14の内部への洗浄液の浸入を防止することができる。また。超音波槽などの内部に浸漬された際に水圧がかかることにより筐体14の内部に液体が流入しやすくなるが、筐体14の内部の気体圧力を圧力調整バルブ23により水圧以上に調整することにより、筐体14の内部への洗浄液の侵入を防止することができる。
【0034】
それらにより、筐体14内への洗浄液の浸入を防止し、圧電素子12や同軸ケーブル15への、洗浄液による劣化や腐食を防止している。
【0035】
図4は、超音波ノズル6の発振電力を順次変更させた際の、上述の実施の形態で示した音圧計10での音圧測定値のグラフである。発振電力の増加に伴い、音圧値もほぼ直線状に良好に上昇していることが示されている。
【0036】
また、図5は超音波ノズル6の発振電力を一定にした際の、超音波ノズル6の洗浄液の吐出方向に対する上述の実施の形態で示した音圧計10の受振体11、および従来の技術での音圧計の受振体との角度を順次変更した際の音圧測定値とを比較したグラフである。
【0037】
従来の音圧計では微小角度変化した場合でも測定値が大きく増減を行い、左右での感度も大きく異なるのに対し。上述の実施の形態で示した音圧計では0度を中心に測定値は緩やかに変化しており、音圧計の設置状態における誤差を小さくすることができ、経年変化などによる音圧計位置および超音波ノズルの位置変化に対しても誤差を生じる恐れが少ない。
【0038】
また、通常、振動子はある特定の時間が経過すると、劣化により発振効率が低下して音圧が低下する。また、異常発振などにより圧電素子が破壊することもある。この時超音波ノズルを洗浄装置から外し、振動子の交換を行うが、この時若干の設置位置、角度が以前とずれる場合がある。この様な場合でも上述の実施の形態で示した音圧計は、超音波ノズル位置の細かな調整が必要無く、再現性良く設置できるので、常に高精度で音圧を測定することができる。
【0039】
次に本発明の第1の応用例として、上述の音圧計10を用いた超音波処理槽の内部の音圧分布測定装置および超音波洗浄装置について説明する。
【0040】
図6は超音波洗浄装置の模式構成図である。
【0041】
純水等の洗浄液30に満たされている超音波洗浄槽31には、底部に振動子32が設けられており、この振動子32は発振電源33に接続されている。また、超音波洗浄槽31の内部には洗浄液30の中に、上述の音圧計10が浸漬されている。音圧計10の受振体11の後端は圧電素子12に接続され、圧電素子12は音圧表示部13と接続されている。受振体11に照射された超音波の一部は受振体11を透過して受振体11に接続された圧電素子12に入射し、入射した音圧に対応する電力を発生させる。圧電素子12と電気的に接続された音圧表示部13で圧電素子12で発生した電力から音圧相当値を表示する。
【0042】
また、音圧計10はXYZの各方向に移動自在な移動手段34によって保持され、移動手段34と音圧計10との接続部は角度自在となっている。従って、音圧計10は移動手段34の移動に伴い、超音波洗浄槽31の内部の平面方向と深さ方向の任意の点に移動することができる。
【0043】
これらの構成により、音圧計10を順次連続的または段階的に移動させ、音圧測定を行うことにより、超音波洗浄槽31の内部の3次元的な音圧分布を測定することができる。また、音圧計10の移動手段34との角度を変えることにより、音波の方向性を概略把握することができる。
【0044】
次に、本発明の第2の応用例として、上述の音圧計を用いたケミカルエッチング装置について説明する。なお、スピン式のウエットエッチングでは、構造自体は図1に示した構造と同様であるので、構造の説明に関しては重複説明を避けるために省略し、動作の説明についてはその符号を援用する。なお、構造面で音圧計の受振体は耐薬液性が必要であるので、材質を石英、サファイア、SiCあるいはTaにより形成している。
【0045】
ウエハに対してケミカルエッチングを行う場合は、ウエハをスピンチャクにチャッキングし、回転させながら薬液をスプレーしてエッチングを行う。すなわち、スピンチャック1にウエハ2を設置し、モータ3により任意の回転数でスピンチャック1およびウエハ2が回転する。スピンチャック1の上に超音波ノズル6がカップ4の外側から移動し、給液管8を介して超音波ノズル6に薬液が供給される。超音波ノズル6内には発振電源7と電気的に接続された振動子9が設けらており、発振電源7の駆動により振動子9が振動し、超音波を発生する。振動子9で発生した超音波は給液管8により供給された薬液に印加され、薬液が超音波ノズル6の開口部からウエハ2に吐出される際に薬液中を伝播して薬液とともにウエハ2に照射される。その際、超音波ノズル6をウエハ2の径方向に移動させることでウエハ2のエッチング処理することができる。
【0046】
エッチング処理を行わないときは、超音波ノズル6はカップ4の外側にある。このときの超音波ノズル6の直下に音圧計10が設置され、受振体11が超音波ノズル6と対向する。このとき、超音波ノズル6の開口部と受振体11との距離はエッチング処理時の超音波ノズル6の開口部とウエハ2面との距離と等距離とする。なお、開口部とウエハ2面との距離は、予め距離に応じて換算できる関係が成立していれば、等距離でなくても所定の間隔に設定することができる。
【0047】
各洗浄処理の間の超音波ノズル6がカップ4の外側、即ち音圧計10の直上にあるときにウエハ2の処理時と同じ条件で薬液の供給および超音波発振を行い。音圧計10の受振体11に超音波処理と同様の動作を行う。受振体11に照射された超音波の一部は受振体11を透過して受振体11に接続された圧電素子12に入射し、入射した音圧に対応する電力を発生させる。圧電素子12と電気的に接続された音圧表示部13で圧電素子12で発生した電力から音圧相当値を表示する。
【0048】
上述の実施の形態によれば、超音波ノズルから吐出された洗浄液中の音圧、あるいは、超音波槽の内部の任意の各測定点の音圧を正確に測定することができる。
【0049】
また、超音波ノズルや超音波槽の内部の音圧を正確に測定して、その結果を用いることにより、それぞれ音圧を一定に保つことにより、被処理物に対してダメージの無い良好な処理を行うことができる超音波処理装置と超音波処理方法が実現できる。
【0050】
なお、上述の実施の形態はいずれも例示的に示したものであり、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、超音波ノズルから吐出された洗浄液中の音圧や、超音波槽の内部の任意の測定点の音圧を正確に測定することができる。
【0052】
また、その音圧計を用いた高精度な超音波処理装置や超音波処理方法が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音圧測定装置を装着した超音波洗浄装置の模式構成図。
【図2】本発明の音圧計の構造図。
【図3】本発明の音圧計の構造図。
【図4】音圧計での音圧測定値のグラフ。
【図5】本発明と従来の音圧計の受振体の角度を順次変更した際の音圧測定値とを比較したグラフ。
【図6】本発明の超音波洗浄装置の模式構成図。
【図7】従来の音圧測定の一例を示す模式図。
【図8】従来の音圧測定の一例を示す模式図。
【符号の説明】
1…スピンチャック、2…ウエハ、6…超音波ノズル、9…振動子、10…音圧計、11…受振体、11a…受波面、12…圧電素子
Claims (10)
- 石英、サファイヤ、SiC、SUS、Ta、Tiのいずれか1つからなり、受波面の形状が凸状で曲率半径が20〜60mmの曲面状に形成された受振体と、
前記受振体との接続面が前記受波面と対向して位置し、前記受振体が受振した音圧を電気信号に変換する変換素子と、
前記受波面以外を覆い、前記変換素子を収容する樹脂製の密閉型筐体とを有することを特徴とする音圧測定装置。 - 前記受波面の形状は略球面状であることを特徴とする請求項1記載の音圧測定装置。
- 前記受振体は円柱体を有し、かつ、この円柱体の一端側に前記受波面が略球面状に形成されており、前記変換素子は前記球面の中心部の鉛直線上において対向して位置していることを特徴とする請求項1記載の音圧測定装置。
- 前記変換素子が接続されているのは前記受振体における前記受波面の他端側であることを特徴とする請求項3記載の音圧測定装置。
- 前記受振体の前記受波面を除く部位の一部あるいは全部は、超音波を反射または吸収する材質によって被覆されていることを特徴とする請求項1乃至4記載の音圧測定装置。
- 前記受振体と筐体との間は防水構造により封止されていることを特徴とする請求項1乃至5の少なくともいずれか一項に記載の音圧測定装置。
- 超音波が印加された処理液を超音波ノズルから被処理体に供給して所定の処理をほどこす超音波処理装置において、
前記超音波ノズルは、被処理体と所定距離対向離間した位置と、この被処理体と異なる位置に配置された請求項1乃至6の少なくともいずれか一項に記載の音圧測定装置と所定距離対向離間した位置との間を移動可能な状態で設けられていることを特徴とする超音波処理装置。 - 被処理体と所定距離対向離間した位置から超音波ノズルにより超音波が印加された処理液を該被処理体に供給する工程と、
前記被処理体と異なる位置に配置された請求項1乃至6の少なくともいずれか一項に記載の音圧測定装置と所定距離対向離間した位置から超音波ノズルにより超音波が印加された処理液を前記音圧測定装置に供給する工程と、
前記音圧計により音圧を測定する工程とを有することを特徴とする超音波処理方法。 - 前記超音波ノズルにより超音波が印加された処理液を前記被処理体に供給して前記被処理体にほどこす処理は、洗浄処理であることを特徴とする請求項8記載の超音波処理方法。
- 前記超音波ノズルにより超音波が印加された処理液を前記被処理体に供給して前記被処理体にほどこす処理は、ケミカルエッチング処理であることを特徴とする請求項8記載の超音波処理方法。
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