JP4243105B2 - 羽根車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、換気送風機器に使用される軸流または斜流羽根車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の羽根車について図5を参照しながら説明する。
【0003】
図に示すように、ブレード103の任意の周方向断面において1円弧翼または複数円弧翼または薄肉翼型で、ある流量でブレードの入り口角に沿って気流105が流入するように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の羽根車では、流量が変化したとき気流は流入角αをもってブレード103に流入するため、ブレード103の前縁103cで気流105の剥離が発生し、送風性能が低下し、騒音が上昇するという課題があり、またルーバーまたはフィルターまたはコイルが羽根車に前置されているとき、気流105は時間または半径方向位置で変化する流入角αをもってブレード103に流入するため、ブレード103の前縁103cで気流105の剥離が発生し、送風性能が低下し、騒音が上昇するという課題がある。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、気流が流入角をもってブレードに流入するときのブレードの前縁での気流の剥離を抑制し、送風性能が向上でき、騒音を低減することができる羽根車を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の羽根車は上記目的を達成するために、ハブの周りに複数のブレードを配置した軸流または斜流羽根車で、前記ブレードの正圧面の周方向前縁側の全部または一部に、周方向断面形状が前記ブレードの弦長Bに対し、前縁から1%〜15%の範囲に1%〜5%の幅で1%〜5%の高さの肉厚を設け、前記肉厚の周方向断面形状が略半円形状であり、前記ブレードの正圧面の前記肉厚前縁側端より前縁側に流入する気流の負圧面側への回り込みが抑制されるように、前記ブレードの周方向断面で、前記肉厚前縁側端の前記ブレードの正圧面の接線と、前記肉厚前縁側端と前記ブレードの前縁を結ぶ直線のなす角θが−30°≦θ≦30°である羽根車としたものである。
【0009】
本発明によれば、ブレードの前縁での気流の剥離を抑制し、送風性能が向上でき、騒音を低減することができる羽根車が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、ハブの周りに複数のブレードを配置した軸流または斜流羽根車で、前記ブレードの正圧面の周方向前縁側の全部または一部に、周方向断面形状が前記ブレードの弦長Bに対し、前縁から1%〜15%の範囲に1%〜5%の幅で1%〜5%の高さの肉厚を設けた羽根車としたものであり、流量が変化したとき気流は流入角をもってブレードに流入し、またルーバーまたはフィルターまたはコイルが羽根車に前置されたとき、気流は時間または半径方向位置により変化する流入角をもってブレードに流入するが、ブレードの正圧面の前縁に設けた肉厚により、気流はコアンダー効果により肉厚に沿って滑らかにブレードに流入するため、前縁での剥離が抑制され、また前縁から1%〜15%の範囲に肉厚を設けたため、前縁は薄肉であり、ブレードの正圧面に向かう気流が前縁端で衝突し負圧面に回り込むことが抑制され、送風効率の低下が抑制され、送風性能が向上でき、騒音を低減できるという作用を有する。
【0011】
また、肉厚の周方向断面形状が略半円形状である羽根車としたものであり、気流が肉厚に滑らかに流入するため、肉厚への気流の衝突、肉厚後方での気流の剥離が抑制され、送風性能が向上でき、騒音を低減できるという作用を有する。
【0012】
また、ブレードの周方向断面で、肉厚前縁側端のブレードの正圧面の接線と、肉厚前縁側端とブレードの前縁を結ぶ直線のなす角θが−30°≦θ≦30°である羽根車としたものであり、ブレードの正圧面の肉厚前縁側端より前縁に流入する気流の負圧側への回り込みが抑制され、送風性能が向上でき、騒音を低減できるという作用を有する。
【0013】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0014】
【実施例】
(実施例1)
図1および図2に示すように、ハブ2の周りに複数のブレード3を配置した羽根車1で、前記ブレード3の正圧面3aの周方向前縁3c側の全部または一部に、周方向断面形状が前記ブレード3の弦長Bに対し、前縁から1%〜15%の範囲に1%〜5%の幅で1%〜5%の高さの肉厚4を設けた構成にされている。
【0015】
上記構成により、流量が変化したとき気流5は流入角αをもってブレード3に流入し、またルーバーまたはフィルターまたはコイルが羽根車1に前置されたとき、気流5は時間または半径方向位置により変化する流入角αをもってブレード3に流入するが、ブレード3の正圧面3aの前縁3c側に肉厚4を設けたため、図2(a)に示すように気流5はコアンダー効果により肉厚4に沿って滑らかにブレード3に流入し、前縁3cでの剥離が抑制され、また前縁3cから1%〜15%の範囲に肉厚を設けたため、前縁3cは薄肉であり、図2(b)に示すように、ブレード3の正圧面3aに向かう気流5が前縁3cで衝突し負圧面3bに回り込むことが抑制され、送風効率の低下が抑制され、送風性能が向上でき、騒音を低減することができる。
【0016】
(実施例2)
図1および図3に示すように、肉厚4の周方向断面形状が略半円形状である構成にされている。
【0017】
上記構成により、気流6が肉厚4に滑らかに流入するため、肉厚4への気流の衝突、肉厚4後方での気流6の剥離が抑制され、送風性能が向上でき、騒音を低減することができる。
【0018】
(実施例3)
図1および図4に示すように、ブレード3の周方向断面で、肉厚前縁側端4aのブレード3の正圧面3aと接線Tと、肉厚前縁側端4aとブレード3の前縁3cを結ぶ直線Lのなす角θが−30°≦θ≦30°である構成にされている。
【0019】
上記構成により、ブレード3の正圧面3aの肉厚前縁側端4aより前縁3c側に流入する気流7の負圧面3b側への回り込みが抑制され、送風性能が向上でき、騒音を低減することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、ハブの周りに複数のブレードを配置した軸流または斜流羽根車で、前記ブレードの正圧面の周方向前縁側の全部または一部に、周方向断面形状が前記ブレードの弦長Bに対し、前縁から1%〜15%の範囲に1%〜5%の幅で1%〜5%の高さの肉厚を設け、前記肉厚の周方向断面形状が略半円形状であり、前記ブレードの正圧面の前記肉厚前縁側端より前縁側に流入する気流の負圧面側への回り込みが抑制されるように、前記ブレードの周方向断面で、前記肉厚前縁側端の前記ブレードの正圧面の接線と、前記肉厚前縁側端と前記ブレードの前縁を結ぶ直線のなす角θが−30°≦θ≦30°である羽根車としたことにより、ブレードの正圧面の肉厚前縁側端より前縁に流入する気流の負圧側への回り込みが抑制され、送風性能が向上でき、騒音を低減することができる羽根車を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1、2、3の羽根車を示す正面図
【図2】同実施例1の羽根車を示す周方向断面図
【図3】同実施例2の羽根車を示す周方向断面図
【図4】同実施例3の羽根車を示す周方向断面図
【図5】従来の羽根車を示す周方向断面図
【符号の説明】
1 羽根車
2 ハブ
3 ブレード
3a 正圧面
3b 負圧面
3c 前縁
B 弦長
4 肉厚
4a 肉厚前縁側端
5 気流
α 流入角
6 気流
T 接線
L 直線
θ 角度
7 気流
Claims (1)
- ハブの周りに複数のブレードを配置した軸流または斜流羽根車で、前記ブレードの正圧面の周方向前縁側の全部または一部に、周方向断面形状が前記ブレードの弦長Bに対し、前縁から1%〜15%の範囲に1%〜5%の幅で1%〜5%の高さの肉厚を設け、前記肉厚の周方向断面形状が略半円形状であり、前記ブレードの正圧面の前記肉厚前縁側端より前縁側に流入する気流の負圧面側への回り込みが抑制されるように、前記ブレードの周方向断面で、前記肉厚前縁側端の前記ブレードの正圧面の接線と、前記肉厚前縁側端と前記ブレードの前縁を結ぶ直線のなす角θが−30°≦θ≦30°である羽根車。
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