JP4244078B2 - クランプ式容器搬送装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、一対のクランプアームで容器を把持して搬送するクランプ式容器搬送装置に関し、より詳しくは複数の排出位置を備えて選択的に排出位置を切換えるようにしたクランプ式容器搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、排出位置を複数備えて選択的に排出位置を切換えるようにしたクランプ式容器搬送装置として、フレームに回転自在に設けた回転体と、この回転体に開閉可能に設けられ、容器を把持して搬送する一対のクランプアームと、これらクランプアームを開閉させる駆動軸と、上記クランプアームを所定の供給位置と排出位置とで開放させるカム機構とを備え、
上記カム機構は、回転体に回転可能に軸支されて、クランプアームを開閉させる駆動軸と、この駆動軸に取付けられた揺動レバーと、この揺動レバーに設けたカムフォロワと、所定の供給位置と同位相位置に配設されて、上記カムフォロワに係合してクランプアームを開放させて容器を把持させる第1開放カムと、上記供給位置よりも下流側の第1排出位置に配設されて、カムフォロワに係合してクランプアームを開放させて容器を排出させる第2開放カムと、この第2開放カムを半径方向外方側に位置決めしてクランプアームに開放力を付与するとともに、所要時に第2開放カムを半径方向内方側に変位させてクランプアームに開放力を与えないようにする駆動機構と、この第1排出位置よりも下流側の第2排出位置と同位相位置に配設されて、カムフォロワに係合してクランプアームを開放させて第1排出位置において排出されなかった容器を排出する第3開放カムとを備えたものは知られている(実公昭58−16992号公報)。
この公報のクランプ式容器搬送装置では、第2開放カムを駆動機構により半径方向に進退動させることより、第1排出位置において選択的に容器を排出することができるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記公報のクランプ式容器搬送装置では、第2開放カムを他の第1開放カムおよび第3開放カムと同じ高さ位置に設けてカムフォロワに係合するようしなければならないので、それにより第2開放カムを駆動する駆動機構を設ける場所も同時に限定されるため、設計の自由度が低いといった欠点があった。本発明はそのような事情に鑑み、従来に比較して設計の自由度の高いクランプ式容器搬送装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1の本発明では、フレームに回転自在に設けた回転体と、この回転体に開閉可能に設けられ、容器を把持して搬送する一対のクランプアームと、これらクランプアームを開閉させる駆動軸と、上記クランプアームを所定の供給位置と排出位置とで開放させるカム機構とを備え、
上記カム機構は、カム部材と、上記駆動軸に設けた第1揺動レバーと、この第1揺動レバーに設けられて、上記カム部材のカム面に係合する第1カムフォロワとを備えたクランプ式容器搬送装置において、
上記供給位置と排出位置の間に、上記駆動軸に選択的に係合する係合手段を設け、かつこの係合手段を設けた位置をカム機構による第1排出位置とするとともにこれよりも下流側の上記排出位置を第2排出位置とし、
上記係合手段は、上記第1揺動レバーと位置を異ならせて駆動軸の円周方向に形成したギヤと、このギヤに噛合するセクタギヤを形成して上記駆動軸に連動させた第2揺動レバーと、この第2揺動レバーの先端に設けた第2カムフォロワと、上記第1排出位置に設けられるとともに、半径方向に相対移動する可動カム部材とから構成され、該可動カム部材は、上記第2カムフォロワに係合した際にクランプアームを閉鎖させて容器の排出を阻止する一方、上記第2カムフォロワから離隔した際にはクランプアームの開放を許容して容器を排出させるようになっているものである。
また請求項2の発明では、フレームに回転自在に設けた回転体と、この回転体に開閉可能に設けられ、容器を把持して搬送する一対のクランプアームと、これらクランプアームを開閉させる駆動軸と、上記クランプアームを所定の供給位置と排出位置とで開放させるカム機構とを備え、
上記カム機構は、カム部材と、上記駆動軸に設けた第1揺動レバーと、この第1揺動レバーに設けられて、上記カム部材のカム面に係合する第1カムフォロワとを備えたクランプ式容器搬送装置において、
上記供給位置と排出位置の間に、上記駆動軸に選択的に係合する係合手段を設け、かつこの係合手段を設けた位置を当該係合手段による第1排出位置とするとともにこれよりも下流側の上記排出位置を第2排出位置とし、
上記係合手段は、上記第1揺動レバーと位置を異ならせて駆動軸の円周方向に形成したギヤと、このギヤに噛合するセクタギヤを形成して上記駆動軸に連動させた第2揺動レバーと、この第2揺動レバーの先端に設けた第2カムフォロワと、上記第1排出位置に設けられるとともに、半径方向に相対移動する可動カム部材とから構成され、該可動カム部材は、上記第2カムフォロワに係合した際にクランプアームを開放させて容器を排出する一方、上記第2カムフォロワから離隔した際にはクランプアームの閉鎖を許容して容器の排出を阻止するようになっているものである。
【0005】
【作用】
上述した請求項1の構成によれば、第1排出位置において容器の排出を阻止する係合手段をカム機構の制約を受けることなく自由な位置に設けることができるので、係合手段としての第2開放カムをカム機構としての第1開放カムおよび第3開放カムと同じ高さ位置に設けなければならなかった従来に比較して設計の自由度を高くすることができる。
上述した請求項2の構成によれば、第1排出位置において容器を排出させる係合手段をカム機構の制約を受けることなく自由な位置に設けることができるので、係合手段としての第2開放カムをカム機構としての第1開放カムおよび第3開放カムと同じ高さ位置に設けなければならなかった従来に比較して設計の自由度を高くすることができる。
【0006】
【実施例】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、回転式洗浄装置1において洗浄殺菌された容器は、その下流側に設置された回転式充填機2において内容液が充填された後、隣接する2台のスターホイール3、4を介して所定の把持位置において本発明のクランプ式容器搬送装置5の各一対のクランプアーム6A、6Bで順次把持されるようになっている。
そして上記クランプアーム6A、6Bで把持された容器は、クランプ式容器搬送装置5を構成する回転体7の反時計方向の回転に伴って回転移送され、上流側の第1排出位置Bまたは下流側の第2排出位置Cにおいて適宜解放されて排出されるようになっている。上記第1排出位置Bで排出される容器の場合には、搬送コンベア8を介してキャッパ9に搬送供給され、このキャッパ9でキャッピングされた容器は再び搬送コンベア8上に排出されて下流側に設置されたケーサ11(箱詰め装置)において箱詰めされるようになっている。他方、上記第2排出位置Cで排出される容器の場合には、これに隣接するキャッパ10に直接供給され、このキャッパ10でキャッピングされた容器は上記搬送コンベア8に排出されて上記ケーサ11において同様に箱詰めされるようになっている。
【0007】
上記クランプ式容器搬送装置5は、図2に示すように、フレーム15に固定した円筒部材16に軸受け17を介して回転自在に軸支した鉛直方向のシャフト18と、このシャフト18の上端部に連結固定した回転体7とを備えており、上記シャフト18の下端部に連結固定した図示しないギヤをモータのギヤに連動させている。また、上記回転体7は、シャフト18の上端に固定した円板状の上部板19と、この上部板19の下方に配設したリング状の下部板20と、両部材19、20を連結する複数の連結部材21とから構成している。
上記回転体7の外周部等間隔位置には容器22(図4参照)を把持して搬送する上記クランプアーム6A、6Bが設けられるとともに、さらにこれと同じ位置には容器22を半径方向において位置決めする位置決め部材23を設けてあり、これら各位置決め部材23は後に詳述する支持位置調整手段24によって容器22の支持位置を一斉に調整されるようになっている。
【0008】
上記各位置決め部材23は、上記各クランプアーム6A、6Bを開閉させる中空の回転軸27内に摺動自在に貫通されて半径方向に移動するスライド軸28の外方側の端部に直交させて取付けられている。
他方、上記位置決め部材23を半径方向に移動させる支持位置調整手段24は、上記上部板19の同軸上に複数のボルト29により固定された支持部材30の外周に軸受け31を介して回転自在に設けられた筒状部材32と、この筒状部材32の上端にボルト33により連結されて半径方向外方に伸びるリング状のカム板34とを備えており、このカム板34の円周方向等間隔位置には上記位置決め部材23と同数の螺旋状のカム溝35を穿設してあり、このカム溝35内に上記スライド軸28の内方側の端部に上方にむけて取付けた係合ピン36を貫通させることにより係合させている。
また図4に示すように、上記カム板34が取付けられる筒状部材32の下端外周には円周方向に沿ってギヤ37を形成してあり、このギヤ37の近接する上部板19の外方位置には、大径のセクタギヤ38を位置させて当該ギヤ37に噛合させている。
そして、上記大径のセクタギヤ38が上端に一体に取付けられるとともに上部板19を貫通して下方に突出させた回転軸39の下端外周には、円周方向に沿ってギヤ40を形成してあり、このギヤ40に後に詳述するカム機構42によって駆動される小径のセクタギヤ43を噛合させている。
上記小径のセクタギヤ43は、上部板19に固定されて下方に突出する支持軸44に回転自在に軸支してあり、該セクタギヤ43の基部下端から半径方向外方に伸びる揺動レバー45の先端に上記カム機構42の一部を構成するカムフォロワ46を取付けている。
上記カムフォロワ46は、上部板19に揺動可能に設けられて筒状部材32のギヤ37に噛合するセクタギヤ47と上部板19に固定されたロッド48とに弾装した付勢ばね49により、真円のカム部材50の円錐状のカム面に半径方向外方側から当接係合されている。
上記カム部材50は、円筒部材16の外周に昇降自在に設けてあり、後に詳述する昇降機構51により昇降されるが、円筒部材16に対して回転しないようになっている。
上記昇降機構51は、鉛直方向に配設してカム部材50の内方側にねじ結合させ、かつ上記円筒部材16にその両端を回転自在に軸支したねじ軸52と、図示しないがこのねじ軸52の下端に取付けた歯車とこれに噛合させた複数の歯車と、さらに末端の歯車を回転させるモータとを備えており、このモータにより上記ねじ軸52を所要量だけ正逆回転させることにより、上記カム部材50を昇降させることができるようになっている。
このような構成によれば、上記昇降機構51によりカム部材50を想像線で示す下方に位置させたときには、カムフォロワ46がカム部材50の円錐面の上方部分に当接して最も半径方向内方側に変位しているので、それによりカム板34は大径のセクタギヤ38によって図4に示すように最も時計方向に回転した位置で位置決め停止されている。この状態では、各係合ピン36は一斉に各カム溝35の半径方向内方側に移動しており、各位置決め部材23は一斉に最も半径方向内方側に後退した位置に移動して位置決めされるようになる。
これに対し、上記昇降機構51によりカム部材50を実線で示す上方に位置させたときには、カムフォロワ46がカム部材50の円錐面の下方部分に当接して最も半径方向外方側に変位している。このときには、カム板34は図示しないが前回とは逆に反時計方向に最も回転した位置で位置決めされるようになる。この状態では、各係合ピン36は一斉に各カム溝35の半径方向外方側に移動するようになるので、各位置決め部材23は一斉に最も半径方向外方側に前進した位置に移動されて位置決めされるようになる。
したがって、上記昇降機構51によってカム部材50を昇降位置を調整することにより、各位置決め部材23の半径方向の停止位置を容器22に合わせて適宜調整することができる。
【0009】
次に、上記クランプアーム6A、6Bを回転体7の接線方向において直線的に開閉させる構成について説明する。
すなわち、図3、図5に示すように、筒状の連結部材55を介して上部板19から上方に離隔させて取付けたハウジング56と、このハウジング56内に回転体7に対して半径方向にむけて配設されるとともに、軸受け57を介して回転可能に軸支された上記回転軸27と、この回転軸27の軸方向中間位置に固定されるとともに、後に詳述する駆動軸58の上端に取付けたマイタギヤ59に噛合するマイタギヤ60と、上記回転軸27の先端外周に形成されたピニオン61と、上記回転軸27の上下に同一距離を開けてハウジング56に水平、かつ平行させて配設した一対のレール62、62と、各レール62、62に摺動自在に貫通されてそれぞれ往復動自在に設けられたスライド部材63、64と、このスライド部材63、64に連結固定されるとともに、上記ピニオン61に噛合するラック65、65とを備えており、上記スライド部材63、64とにそれぞれ半径方向外方に湾曲して伸びる二股状のクランプアーム6A、6Bとを取付けている。そしてこのクランプアーム6A、6Bの先端部を互いに平行するグリッパ部6A’、6B’としている。
したがって、上記駆動軸58を後に詳述する駆動機構70により正逆方向に往復回転させることにより、上記回転軸27およびピニオン61、ラック63、63を介して、上記クランプアーム6A、6Bを上述するように回転体7の接線方向において直線的に開閉させることができるようにしている。
なお、このとき上記回転軸27はその内部を貫通する支持位置整手段24のスライド軸28により回転を妨げられることはない。
【0010】
次に上記駆動軸58は、連結部材55に回転自在に軸支されるとともに、上端に上記マイタギヤ59を有する第1軸部71と、上部板19に回転自在に軸支されて上記第1軸部71に連動するとともに、その下端面の右側部分(図3参照)から下方に伸びる断面扇状(図6参照)の係合部72Aを有する第2軸部72と、上記下部板11に回転自在に軸支されるとともに、その上端面の左側部分(図3参照)から上方に伸びる断面半円状の係合部73A(図6参照)を有する第3軸部73とを備えており、これにより第3軸部73は第2軸部72に対して両係合部72A、73Aの間隙だけ反時計方向に回転することができるようになっている。
そして上記第2軸部72と第3軸部73との係合部分には、円筒状のスリーブ74を嵌装して、該第2軸部72と第3軸部73とを同軸上に一致させるようにしている。
また上記第2軸部72に連結固定したリング75Aと第3軸部73に連結固定したリング75Bには、該第3軸部73に対して第2軸部72を、図6に示すように二点鎖線の矢印で示す反時計方向に付勢する付勢ばね76を弾装してあり、この付勢ばね76により通常は第2軸部72の係合部72Aの左側端面を第3軸部73の係合部73Aの右側端面に当接させている。
さらに上記第3軸部73と下部板20には、該第3軸部73を、図6に示すように実線の矢印で示す時計方向、具体的にはクランプアーム6A、6Bを開放する方向に付勢するリターンスプリング77を弾装している。
そして上記第3軸部73の下端には半径方向斜め外方に伸びる第1揺動レバー78の一端を取付けてあり、該第1揺動レバー78の他端に上記カム機構70の一部を構成する第1カムフォロワ79を取付けている。
【0011】
上記第1カムフォロワ79は、上記駆動軸58を時計方向に付勢するリターンスプリング77により、カム部材80の円錐状のカム面に半径方向外方側から当接係合されている。
上記カム部材80は、図7に示すように、上記把持位置A、第1排出位置Bおよび第2排出位置Cと同位相位置をそれぞれ半径方向内方に切欠いて形成した谷部80A、80B、80Cと、これら各谷部80A、80B、80Cよりも半径方向外方に突出する山部80A’、80B’、80C’とから構成してあり、上記各谷部80A、80B、80Cにおいて上記第1カムフォロワ79および第1揺動レバー78を半径方向内方に変位させることにより、リターンスプリング77の弾発力により第3軸部73、これに係合する第2軸部72およびこれに連動する第1軸部71を時計方向に回転させて上記クランプアーム6A、6Bを開放させ、また山部80A’、80B’、80C’において第1カムフォロワ79および第1揺動レバー78をリターンスプリング77の弾発力に抗して半径方向外方に変位させることにより、第3軸部73およびこれに付勢ばね76を介して連動する第2軸部72、さらに該第2軸部72に第1軸部71を反時計方向に回転させて上記クランプアーム6A、6Bを閉鎖させるようにしている。
この閉鎖時、上記第2軸部72はクランプアーム6A、6Bが容器22に当接するまでは付勢ばね76の弾発力によって図6の状態を保持して第3軸部73と実質的に一体に回転するが、クランプアーム6A、6Bが容器22に当接してからは第2軸部72(第1軸部71)はそのままに付勢ばね76が捩れて第3軸部73だけが閉鎖する方向に回転するようになっている。この際、第2軸部72の係合部72Aと第3軸部73の係合部73Aは離隔している。
ところで上記カム機構70による回転量だけでは、上記ピニオン61とラック65、65とを介してクランプアーム6A、6Bの開閉ストローク(開閉量)を充分に大きくすることができないため、本実施例では第1軸部71と第2軸部72との間に第1軸部71の回転量を増幅する変速機構81を設けている。
上記変速機構81は、第2軸部72の軸部から偏心した外方側に等間隔を開けて立設した3本の支持軸82にそれぞれ回転自在に軸支した遊星ギヤ83と、上記第1軸部71の下端外周部に円周方向に沿って形成されて各遊星ギヤ83に噛合するギヤ84と、さらに上記連結部材55の内周面に円周方向に沿って形成されて各遊星ギヤ83に噛合するギヤ85とから構成されている。
このような構成によれば、上記第2軸部71が連結部材55に対して回転されると、該連結部材55のギヤ85に噛合する遊星ギヤ83が第2軸部72の回転よりも多く回転するので、この遊星ギヤ83によって回転される第1軸部71の回転数を第2軸部72に対して所定量だけ増幅することができる。
【0012】
また上記カム部材80は、上記円筒部材16の外周に昇降自在に設けてあり、後に詳述する昇降機構86により昇降されるとともに、該円筒部材16に対して回転するのを防止されている。
上記カム部材80を昇降させる昇降機構86は、図2に示すように鉛直方向に配設してカム部材80の内方側にねじ結合させ、かつ上記円筒部材16にその両端を回転自在に軸支したねじ軸87と、このねじ軸87の下端に取付けたギヤ88に噛合する複数のギア89〜94を介して駆動源としての図示しないモータに連動させてあり、このモータによりねじ軸87を正逆回転させることにより、上記カム部材80を昇降させることができるようになっている。
このような構成によれば、上記昇降機構86によりカム部材80を実線で示す上方に位置させたときには、カム部材80の円錐面の下方部分に第1カムフォロワ79が当接するようになるので、上記クランプアーム6A、6Bは最も大きく開放した状態から閉鎖されて最も大きく離隔した閉鎖状態で停止するので、それにより相対的に大きな容器および幅の広い容器を把持することができる。
これに対し、上記昇降機構86によりカム部材80を想像線で示す下方に位置させたときには、カム部材80の円錐面の上方部分に第1カムフォロワ79が当接するようになるので、上記クランプアーム6A、6Bは最も小さく開放した状態から閉鎖されて最も小さく開放した閉鎖状態で停止するので、相対的に小さな容器および幅の広い容器を把持することができる。
上述したように本実施例では、円錐状に形成されたカム部材80とこれを昇降させる昇降機構86により実質的にクランプアーム6A、6Bの開放時間および開放量を調整する把持位置調整手段を構成している。
このような構成によれば、クランプアーム6A、6Bは、図4の矢印で示すように回転体7の接線方向において直線的に開閉するので、それにより大きさが異なる丸びんは勿論、種類または大きさが異なる楕円びんや角びん等の変形容器であっても、上記昇降機構86(把持位置調整手段)によって容器に合わせて全てのクランプアーム6A、6Bの開放開始位置および閉鎖開始位置、さらに閉鎖停止位置を一斉に調整すると同時に、このクランプアーム6A、6Bの調整とは独立して上記支持位置整手段24によって容器22に合わせて全ての位置決め部材23の半径方向の停止位置を一斉に調整することで、図4に示すように、方向姓のない丸びんは勿論、方向性のある楕円びんまたは角びんの大きさが異なったとしても、それぞれの容器22をクランプアームの交換、或はアタッチメントを使用することなしに一定方向を向けた状態で搬送することができる。
なお上述したカム機構70および昇降機構86の構成は、実公平7−43052号公報に記載されて既に周知である。
また本実施例では、種類の異なる楕円びん、角びん、丸びんを混合して把持しているが、それは搬送装置の汎用性の高さを示すためであり、実際の搬送状態を示すものではない。
【0013】
次に、上記各クランプアーム6A、6Bを第1排出位置Bにおいて強制的に閉鎖させて容器22を第1排出位置Bにおいて選択的に排出させる係合手段100について説明する。
上記係合手段は、図3、図7に示すように、各ハウジング56の上端面に固定された筒状部材101に軸受け102を介して回転自在に軸支され、かつその下端に回転軸27のマイタギヤ60に噛合するマイタギヤ103が取付けられて、実質的に上記駆動軸58の一部を構成する鉛直方向の第4軸部104と、上部板19に固定されて鉛直方向に伸びる筒状部材107に軸受け108を介して回転自在に軸支された鉛直方向の回転軸109と、この回転軸109の上端部に取付けられて、該回転軸109を中心として回転するとともに上記第4軸部104に連動する第2揺動レバー110と、この第2揺動レバー110の内方側端部に設けられた第2カムフォロワ111と、上記第1排出位置Bと同一位置に設けられて、後に詳述する駆動機構112によって半径方向に相対変位される可動カム部材113とを備えている。
上記第2揺動レバー110の外方側には、上記第4軸部104の上端に円周方向に沿って形成したギヤ114に噛合するセクタギヤ115を一体に形成してあり、それにより第2揺動レバー104はセクタギヤ115を介して第4軸部104(駆動軸58)に連動している。
可動カム部材113は、外方側のカム面を円弧状に形成されるとともに、そのカム面の径をカム部材80の円錐上カム面の中間部分と同一に設定しており、それによりカム部材80が昇降して第1カムフォロワ79の軌跡が大きくなったり、またその逆に小さくなったとしても、第2カムフォロワ111を交換することなく閉鎖状態を維持することができるようにしている。すなわち、上述したように予めクランプアーム6A、6Bの閉鎖停止位置を容器22の幅よりも小さく設定しておき、容器22にクランプアーム6A、6Bが当接してからは第2軸部72と第3軸部73との間に弾装した付勢ばね76が捩れて第3軸部73のみが閉鎖方向に回転するように構成しているので、本来の第1カムフォロワ79の軌跡に対して第2カムフォロワ111の軌跡が大きくなったり小さくなったりしても、それは上記付勢ばね76の捩れにより吸収されるので、それによりクランプアーム6A、6Bが開放することはない。
また上記可動カム部材113は、カム部材80の谷部80Bの円周方向の長さよりも若干長く形成されており、それにより相対的に半径方向外方側に位置しているときには、第1カムフォロワ79が谷部80Bに係合する以前に第2カムフォロワ111に係合するとともに、上記第1カムフォロワ79が谷部80Bを通過して僅かに山部80B’の領域に入った位置で第2カムフォロワ111から離隔するようになっている。
【0014】
上記可動カム部材113を相対変位させる駆動機構112は、図示しない支柱を介して回転体7の上方に配置された円板状の支持板116と、この支持板116の下端面に上記第2排出位置Cにむけて取り付けたレール117と、このレール117に係合して半径方向に相対変位可能に設けられたスライド部材118と、上記支持板116上に固定した支持部材119に軸受け120を介して回転自在に軸支されるとともに、その外方側のねじ部を上記スライド部材118から右方に突出させた突部121にねじ結合させたねじ軸122と、このねじ軸122の内方側の端部に取付けたギヤ123と駆動軸124に取付けたギヤ125とを介して該ねじ軸122を回転させるモータ126とを備えており、このモータ126を正逆回転させることにより上記可動カム部材113およびスライド部材118とを半径方向に相対移動させることができる。
また上記スライド部材118の左側にはポテンショメータ127が設けられており、このポテンショメータ127により支持板116に対するスライド部材118の半径方向の位置を計測することができるようになっており、このポテンショメータ127で計測された検出値は図示しない制御装置に入力されるようになっている。この制御装置には、予め上記円錐状のカム部材80の昇降位置に対応させて可動カム部材113の最適な突出位置を記憶させてあり、それにより昇降機構86によりカム部材80の昇降位置が変動しても、第1排出位置Bにおいてクランプアーム6A、6Bから容器22が開放されるのを防止している。
【0015】
しかして、上述した構成を有する係合手段100によれば、容器22を第1排出位置Bにおいて排出させる場合には、制御装置により駆動機構112を作動させて可動カム部材113を第2カムフォロワ111が半径方向内方側に変位しても係合することがない位置まで後退させておくことにより(図3参照)、回転体7の反時計方向の回転に伴ってカム部材80の山部80A’に係合して移動してきた第1カムフォロワ79は引き続き該山部80A’に連続する谷部80Bに係合して移動するようになるので、それにより第1カムフォロワ79および第2揺動レバー78がリターンスプリング77の弾発力により半径方向内方側に変位して駆動軸58を介してクランプアーム6A、6Bが開放されるので、第1排出位置Bにおいて容器22を順次排出することができる。
これに対し、容器22を第2排出位置Cで排出させる場合には、制御装置により駆動機構112を作動させて前回とは逆に可動カム部材113を半径方向外方側に所定量だけ突出させておくことにより(図8参照)、第1排出位置Bの手前側において第2カムフォロワ111が可動カム部材113のカム面に係合するようになる。それにより本来であれば、上述したように第1カムフォロワ79がカム部材80の谷部80Bに位置した時点でリターンスプリング77によってクランプアーム6A、6Bが開放するようになるが、第2カムフォロワ111が可動カム部材113に係合して移動するようになるので、それにより揺動レバー111、セクタギヤ115、ギヤ114、第4軸部104(駆動軸58)を介してリターンスプリング77の弾発力に抗してクランプアーム6A、6Bを閉鎖した状態に維持することができるので、それにより第1排出位置Bにおいて容器22が解放されることはない。なお第1カムフォロワ79は、付勢ばね76の捩れ分だけ時計方向に回転されて谷部80Bに係合した状態で移動している。
そして、可動カム部材113に係合して移動する第2カムフォロワ111に対して第1カムフォロワ79が山部80B’に移動するようになると、やがて第2カムフォロワ111は可動カム部材113から離隔する。それによりこれ以降は再び第1カムフォロワ79とカム部材80の山部80B’によりクランプアーム6A、6Bを閉鎖して容器22を搬送し、該第1カムフォロワ79が第2排出位置Cにおいて谷部80Cに係合して半径方向内方側に変位すると、リターンスプリング77の弾発力によりクランプアーム6A、6Bが開放されるので、当該第2排出位置Cにおいて容器22を順次排出することができる。
すなわち本実施例では、クランプ式容器搬送装置1の全高を低く構成した都合上、より具体的にはフレーム15とカム部材80との間隔、および上部板19と下部板20との間隔とを狭く設定した都合上、これらの間には係合手段100を設けることができるできるスペースがないため、また万一設けることができるだけのぎりぎりのスペースがあったとしてもメンテナンスが煩雑になりコストがかかることなどを考慮して回転体7の上方に係合手段100を設けるようにしたものである。
換言すれば、容器搬送装置の全高に設計上の余裕があれば、上部板19と下部板20との間に係合手段100を設けてもよい。
したがって、第1排出位置において容器を選択的に排出させる第2開放カムを第1開放カムおよび第3開放カムと同じ高さ位置に配設しなければならなかった従来に比較して、本第1実施例によれば設計の自由度を高くすることができる。なお本実施例では、駆動軸58が第2軸部72と第3軸部73との間で相互に回転することができるように構成されていたがこれに限定されるものではなく、一体に構成されていてもよい。
また本実施例では、ピニオン61とラック66を介しクランプアーム6A、6Bを開閉させる駆動軸58に係合手段100を係合させているがこれに限定されるものではなく、従来周知の相互に逆回転するように構成した一対の駆動軸であっても同様な作用効果を得ることができる。
【0016】
次に、図9は本発明の第2実施例を構成するカム部材180のカム曲線を示すものであり、上記第1実施例では山部80A’、80B’、80C’においてそれぞれクランプアーム6A、6Bが閉鎖され、他方、谷部80A、80B、80Cにおいてそれぞれクランプアーム6A、6Bが開放されるように構成していたが、本第2実施例では山部180A’においてクランプアームを開放し、他方、谷部180Aにおいてクランプアームを閉鎖するように構成したものである。
このため、上記第1実施例ではリータンスプリング77によりクランプアーム6A、6Bを常時解放する方向に付勢していたが、本第2実施では逆にリターンスプリングによりクランプアームを常時閉鎖する方向に付勢している。
なおこのような常閉タイプのクランプ式容器搬送装置は、従来既に周知であり、また上述したようにリターンスプリングの付勢方向とカム部材180の構成が異なる以外は係合手段100およびそれ以外の構成も基本的には第1実施例のクランプ式容器搬送装置1(常開タイプ)と同一の構成なのでここでの説明は省略する。なお第1実施例とどいつの部材は、第1実施例で用いた符合に「100」を加えた符号を付している。
すなわち、カム部材180は供給位置Aから第2排出位置Cまでの範囲にわたって半径方向内方に切欠かれた谷部180Aと、第2排出位置Cから供給位置Aまでの範囲にわたって上記谷部180Aよりも半径方向外方に突出する山部180A’とから構成してあり、上記谷部180Aにおいて第1カムフォロワを半径方向内方に変位させてクランプアームをリターンスプリングの弾発力によって閉鎖させ、また山部180A’においてカムフォロワをリターンスプリングの弾発力に抗して半径方向外方に変位させてクランプアームを開放させるようにしている。
また第1実施例では、第1排出位置Bにおいて容器を排出させる場合には可動カム部材113を半径方向内方側に後退させ、他方、第2排出位置Cにおいて容器を排出させる場合には可動カム部材113を半径方向外方側に前進させるようにしていたが、本第2実施例では反対に、第1排出位置Bにおいて容器を排出させる場合には1点鎖線で示すように可動カム部材214を半径方向外方側に前進させ、他方、第2排出位置Cにおいて容器を排出させる場合には2点鎖線で示すように可動カム部材214を半径方向内方側に後退させるようにしている。
上述した構成を有する本第2実施例であっても、係合手段により第1排出位置Bと第2排出位置Cとで容器の排出位置を切換え制御することができる。
したがって、本第2実施例でも第1実施例と同様に、第1排出位置と第2排出位置とを選択する第2開放カムを第1開放カムおよび第3開放カムと同じ高さ位置に配設しなければならなかった従来に比較して、設計の自由度を高くすることができる。
【0017】
なお上記第1実施例では、ねじ軸122とこれを回転させるモータ126とによって可動カム部材113を半径方向に移動させるようにしていたがこれに限定されるものではなく、エアシリンダを用いて可動カム部材113を移動させるようにしてもよく、このようにした場合には可動カム144の移動を迅速に行なうことができるので、リジェクト装置としても使用することができる
また駆動機構112をモータ126によって構成していたがこれに限定されるものではなく、オペレータが手動により調整することができるように構成してもよい。
さらに上記第1実施例では、全ての駆動軸58に第2カムフォロワ111を設けていたがこれに限定されるものではなく、一つおきに第2カムフォロワ111を設けることにより、第1排出位置と第2排出位置とで交互に容器を排出するように構成することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数の排出位置を有する従来のクランプ式容器搬送装置に比較して、設計の自由度を高くすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略平面図。
【図2】クランプ式容器搬送装置1の断面図。
【図3】クランプアーム6A、6Bの拡大断面図。
【図4】図2要部を示す平面断面図。
【図5】クランプアーム6A、6Bの側面図。
【図6】第2軸部72の係合部72Aと第3軸部73の係合部73Aを示す断面図。
【図7】カム部材80を示す平面図。
【図8】係合手段100と駆動機構112とを示す平面図。
【図9】本発明の第2実施例のカム部材180を示す平面図。
【符号の説明】
5…クランプ式容器搬送装置 7…回転体
19…上部板 20…下部板
22…容器 58…駆動軸
70…カム機構 78…第1揺動レバー
79…第1カムフォロワ 80、180…カム部材
100…係合手段 104…第4軸部
110…第2揺動レバー 111…第2カムフォロワ
112…駆動機構 113、213…可動カム部材
Claims (2)
- フレームに回転自在に設けた回転体と、この回転体に開閉可能に設けられ、容器を把持して搬送する一対のクランプアームと、これらクランプアームを開閉させる駆動軸と、上記クランプアームを所定の供給位置と排出位置とで開放させるカム機構とを備え、
上記カム機構は、カム部材と、上記駆動軸に設けた第1揺動レバーと、この第1揺動レバーに設けられて、上記カム部材のカム面に係合する第1カムフォロワとを備えたクランプ式容器搬送装置において、
上記供給位置と排出位置の間に、上記駆動軸に選択的に係合する係合手段を設け、かつこの係合手段を設けた位置をカム機構による第1排出位置とするとともにこれよりも下流側の上記排出位置を第2排出位置とし、
上記係合手段は、上記第1揺動レバーと位置を異ならせて駆動軸の円周方向に形成したギヤと、このギヤに噛合するセクタギヤを形成して上記駆動軸に連動させた第2揺動レバーと、この第2揺動レバーの先端に設けた第2カムフォロワと、上記第1排出位置に設けられるとともに、半径方向に相対移動する可動カム部材とから構成され、該可動カム部材は、上記第2カムフォロワに係合した際にクランプアームを閉鎖させて容器の排出を阻止する一方、上記第2カムフォロワから離隔した際にはクランプアームの開放を許容して容器を排出させるようになっていることを特徴とするクランプ式容器搬送装置。 - フレームに回転自在に設けた回転体と、この回転体に開閉可能に設けられ、容器を把持して搬送する一対のクランプアームと、これらクランプアームを開閉させる駆動軸と、上記クランプアームを所定の供給位置と排出位置とで開放させるカム機構とを備え、
上記カム機構は、カム部材と、上記駆動軸に設けた第1揺動レバーと、この第1揺動レバーに設けられて、上記カム部材のカム面に係合する第1カムフォロワとを備えたクランプ式容器搬送装置において、
上記供給位置と排出位置の間に、上記駆動軸に選択的に係合する係合手段を設け、かつこの係合手段を設けた位置を当該係合手段による第1排出位置とするとともにこれよりも下流側の上記排出位置を第2排出位置とし、
上記係合手段は、上記第1揺動レバーと位置を異ならせて駆動軸の円周方向に形成したギヤと、このギヤに噛合するセクタギヤを形成して上記駆動軸に連動させた第2揺動レバーと、この第2揺動レバーの先端に設けた第2カムフォロワと、上記第1排出位置に設けられるとともに、半径方向に相対移動する可動カム部材とから構成され、該可動カム部材は、上記第2カムフォロワに係合した際にクランプアームを開放させて容器を排出する一方、上記第2カムフォロワから離隔した際にはクランプアームの閉鎖を許容して容器の排出を阻止するようになっていることを特徴とするクランプ式容器搬送装置。
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