JP4244782B2 - スルホン酸基含有水系分散体 - Google Patents
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Description
(A)一般式(1)
(R1)n−Si−(OR2)4-n……(1)
(式中、R1は2個存在するときは同一または異なり、フェニル基または炭素数1〜8の1価の有機基、R2は同一または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である)
で表されるオルガノシラン、その加水分解物およびその縮合物の群から選ばれた少なくとも1種を1〜100重量部
(B)ラジカル重合性モノマー99〜0重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部]
(C)乳化剤0.1〜50重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部に対して]
(D)水50〜2,000重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部に対して]
本発明の水系分散体においては、前記スルホン酸基が0.2〜5mmol/g含まれていることが好ましい。さらに、本発明の水系分散体では、水系媒体を蒸発させて得られる固体の体積抵抗が10-2〜103Ω・cmであることが好ましい。
(A)一般式(1)
(R1)n−Si−(OR2)4-n……(1)
(式中、R1は2個存在するときは同一または異なり、フェニル基または炭素数1〜8の1価の有機基、R2は同一または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である)
で表されるオルガノシラン、その加水分解物およびその縮合物の群から選ばれた少なくとも1種を1〜100重量部
(B)ラジカル重合性モノマー99〜0重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部]
(C)乳化剤0.1〜50重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部に対して]
(D)水50〜2,000重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部に対して]
上記した水系分散体の製造方法においては、前記(A)〜(D)成分を混合し、エマルジョンの平均粒子径を0.01〜0.2μmに微細化する前および/または後において、該(A)成分の加水分解・縮合反応を促進する触媒(E)を併用することが好ましく、また、前記(B)成分を用いる場合において、ラジカル重合開始剤(F)を用いることが好ましい。
<ポリオルガノシロキサン>
本発明の水系分散体はポリオルガノシロキサンを必須成分として含む。ポリオルガノシロキサンは、オルガノシランの加水分解物のシラノール基が縮合してSi−O−Si結合を形成したものであるが、本発明では、シラノール基がすべて縮合している必要はなく、一部のシラノール基が縮合したもの、縮合の程度が異なっているものの混合物などをも包含した概念である。
本発明の水系分散体は、ポリオルガノシロキサンを必須成分として含む、好ましくは平均粒子径が0.002〜0.5μm、さらに好ましくは0.01〜0.2μmの重合体粒子を含有する。なお、本発明において、重合体粒子の平均粒子径は、光散乱法に基づく測定により求められた体積平均粒子径とする。重合体粒子の平均粒子径が0.002μm未満では貯蔵安定性に劣り、0.5μmを超えると耐水性に劣ったり、貯蔵安定性に劣る場合がある。
本発明のスルホン酸基含有水系分散体はスルホン酸基を含む。
水系分散体におけるスルホン酸基の存在場所は、重合体粒子の内部、重合体粒子の表面、水系媒体中などが挙げられる。スルホン酸基の存在形態は、ポリオルガノシロキサンと共有結合した形態、ポリオルガノシロキサン以外のポリマーと共有結合した形態、乳化剤や無機塩などの中に存在する形態が挙げられる。具体的なスルホン酸基の導入方法は後述の製造方法の説明において記載する。
スルホン酸基の量は、固形分中に好ましくは0.2〜5mmol/g、さらに好ましくは0.5〜4mmol/g、最も好ましくは1〜3mmol/gである。0.2mmol/g未満では体積抵抗が大きく、5mmol/gを超えると耐水性に劣る。
本発明の水系分散体における水系媒体は、本質的に水からなるが、場合により、アルコールなどの有機溶媒が数重量%程度まで含まれていてもよい。具体的な水の量や有機溶媒については後述の製造方法の説明において記載する。
本発明の水系分散体は、乾燥後の固体の体積抵抗が好ましくは10-2〜103Ω・cm、さらに好ましくは10-2〜102Ω・cmである。本発明における乾燥後の固体の体積抵抗とは、水系分散体に必要に応じて後述の架橋剤、有機溶剤などを添加し、必要に応じて加熱しながら、水系分散体から水系媒体を蒸発させて得られる、厚みが1mm以下のフィルム状の固体を25℃の水中で24時間養生したときの体積抵抗をいう。本発明における体積抵抗は、25℃で湿潤した状態のフィルムに電極を接触させ、交流インピーダンスを測定することにより得られる。測定電極は電圧の負荷による化学反応を伴わないものが好ましく、例えば、白金が好ましい。抵抗測定器は一般的なインピーダンスメーターであれば、特に限定はなく、測定周波数は、例えば、1kHz程度である。
本発明の水系分散体は、下記(A)〜(D)成分、さらには必要に応じて(E)成分を混合し、エマルジョンの平均粒子径を1μm以下に微細化する工程を含み、さらに必要に応じて(F)成分を加えてラジカル重合を行なうことにより得られる。
本発明の水系分散体を構成する(A)成分におけるオルガノシラン(以下、「オルガノシラン(i)」ともいう。)は、一般に、下記一般式(1)で表される。
(R1)nSi(OR2)4-n……(1)
(式中、R1は、2個存在するときは同一または異なり、炭素数1〜8の1価の有機基を示し、R2は、同一または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である。)
一般式(1)中に、R1が2個存在するときは、相互に同一でも異なってもよい。
一般式(1)中に複数個存在するR2は、相互に同一でも異なっていてもよい。
ここで、水の使用量は、オルガノシラン1モルに対して、通常、1.2〜3.0モル、好ましくは1.3〜2.0モル程度である。
これらの有機溶剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
なお、ポリオルガノシロキサン中に有機溶媒を含む場合には、後記する縮合・重合反応の前に、この有機溶媒を水系分散体から除去しておくこともできる。
(B)成分としては、ラジカル重合可能な不飽和二重結合を有するモノマーであれば、特に限定されるものではない。
ジビニルベンゼンなどの上記以外の多官能性単量体;
4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンなどのピペリジン系モノマー;
そのほかジカプロラクトンなどが挙げられる。
なお、(B)成分中に、酸性官能基を含むラジカル重合性モノマーを使用すると、後述する(E)成分として優れた効果を示すため好ましい。
(B)成分の割合が99重量部を超えると、耐水性の悪化が顕著となり好ましくない。
乳化剤として用いられる界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル(塩)、アルキルアリール硫酸エステル(塩)、アルキルリン酸エステル(塩)、脂肪酸(塩)などのアニオン系界面活性剤;アルキルアミン塩、アルキル四級アミン塩などのカチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ブロック型ポリエーテルなどのノニオン系界面活性剤;カルボン酸型(例えば、アミノ酸型、ベタイン酸型など)、スルホン酸型などの両性界面活性剤、商品名で、ラテムルS−180A〔花王社製〕、エレミノールJS−2〔三洋化成社製〕、アクアロンHS−10、KH−10〔第一工業製薬社製〕、アデカリアソープSE−10N、SR−10〔旭電化工業社製〕、Antox MS−60〔日本乳化剤社製〕などの反応性乳化剤などのいずれでも使用可能である。
特に、反応性乳化剤を用いると、耐水性に優れ好ましい。
乳化剤の使用量は特に限定されるものではないが、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部に対し、通常、0.1〜50重量部、好ましくは0.2〜20重量部、さらに好ましくは0.5〜5重量部である。0.1重量部未満では、乳化が充分でなく、また、加水分解・縮合およびラジカル重合時の安定性が低下し好ましくない。一方、50重量部を超えると、泡立ちおよび耐水性が問題となり好ましくない。
本発明の水系分散体の製造に用いられ水系媒体の主要成分となる水は、あらかじめ添加された(A)成分の水系の混合液中に存在する水であってもよく、あるいは、(A)成分の混合物にさらに(C)乳化剤とともに添加される水であってもよい。
水の使用量は特に限定されるものではないが、(A)成分および(B)成分の合計量100重量部に対し、通常、50〜2,000重量部、好ましくは80〜1,000重量部、さらに好ましく100〜500重量部である。50重量部未満では、乳化が困難であったり、乳化後のエマルジョンの安定性が低下したりするため、好ましくない。一方、2,000重量部を超えると、生産性が低下するため好ましくない。
(A)〜(D)成分を混合し、エマルジョンの平均粒子径を1μm以下に微細化する前および/または後で、(A)成分の加水分解・縮合反応を促進する触媒(E)を併用しても良い。
(E)成分を使用することにより、重合安定性を高めるとともに、使用される(A)成分の重縮合反応により生成されるポリシロキサン樹脂の分子量が大きくなり、耐水性に優れた材料を得ることができる。
上記酸性化合物としては、例えば、酢酸、塩酸、硫酸、リン酸、アルキルチタン酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、フタル酸などを挙げることができ、好ましくは、塩酸、硫酸、リン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸である。
また、上記塩化合物としては、例えば、ナフテン酸、オクチル酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸などのアルカリ金属塩などを挙げることができる。
〔式中、Mはジルコニウム、チタンまたはアルミニウムを示し、R3およびR4は、同一または異なって、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基などの炭素数1〜6の1価の炭化水素基を示し、R5は、R3およびR4と同様の炭素数1〜6の1価の炭化水素基のほか、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ラウリルオキシ基、ステアリルオキシ基などの炭素数1〜16のアルコキシル基を示し、rおよびsは0〜4の整数で、(r+s)=(Mの原子価)である。〕
(イ)テトラ−n−ブトキシジルコニウム、トリ−n−ブトキシ・エチルアセトアセテートジルコニウム、ジ−n−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、n−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(n−プロピルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(アセチルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセトアセテート)ジルコニウムなどの有機ジルコニウム化合物;
(ハ)トリ−i−プロポキシアルミニウム、ジ−i−プロポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム、ジ−i−プロポキシ・アセチルアセトナートアルミニウム、i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、トリス(アセチルアセトナート)アルミニウム、モノアセチルアセトナート・ビス(エチルアセトアセテート)アルミニウムなどの有機アルミニウム化合物;
などを挙げることができる。
(C4H9)2Sn(OCOC11H23)2、
(C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、
(C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、
(C8H17)2Sn(OCOC8H17)2、
(C8H17)2Sn(OCOC11H23)2、
(C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、
(C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、
(C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC8H17)2、
(C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC16H33)2、
(C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC17H35)2、
(C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC18H37)2、
(C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC20H41)2、
|
O
|
(C4H9)2SnOCOCH3、
(C4H9)Sn(OCOC11H23)3、
(C4H9)Sn(OCONa)3
などのカルボン酸型有機スズ化合物;
(C4H9)2Sn(SCH2CH2COOC8H17)2、
(C8H17)2Sn(SCH2COOC8H17)2、
(C8H17)2Sn(SCH2CH2COOC8H17)2、
(C8H17)2Sn(SCH2COOC12H25)2、
(C8H17)2Sn(SCH2CH2COOC12H25)2、
(C4H9)Sn(SCOCH=CHCOOC8H17)3、
(C8H17)Sn(SCOCH=CHCOOC8H17)3、
|
O
|
(C4H9)2Sn(SCH2COOC8H17)
などのメルカプチド型有機スズ化合物;
(C4H9)2Sn=S
|
S
|
(C4H9)2Sn=S
などのスルフィド型有機スズ化合物;
(C8H17)2SnCl2、
(C4H9)2Sn−Cl
|
S
|
(C4H9)2Sn−Cl
などのクロライド型有機スズ化合物;
などを挙げることができる。
(E)成分の使用量は特に限定されるものではないが、上記(A)成分の100重量部に対して、通常、0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜5重量部、さらに好ましくは0.1〜3重量部である。
(B)成分を用いる場合、ラジカル重合開始剤(F)が用いられる。ラジカル重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシマレイン酸、コハク酸パーオキサイド、2,2′−アゾビス〔2−N−ベンジルアミジノ〕プロパン塩酸塩などの水溶性開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、クミルパーオキシネオデカノエート、クミルパーオキシオクトエート、アゾビスイソブチロニトリルなどの油溶性開始剤;酸性亜硫酸ナトリウム、ロンガリット、アスコルビン酸などの還元剤を併用したレドックス系開始剤などが使用できる。
これらのラジカル重合開始剤の使用量は特に限定されないが、(B)成分の100重量部に対して、0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜4重量部、さらに好ましくは0.1重量部〜3重量部である。0.01重量部未満では、ラジカル重合反応が途中で失活することがあり、一方、5重量部を超えると、耐水性に劣る場合がある。
本発明の水系分散体は、上記(A)〜(D)成分を混合し、エマルジョンの平均粒子径を1μm以下に微細化した後、必要に応じて上記(F)成分を加えてラジカル重合を行なうことにより得られる。
また、微細化は、高圧ホモジナイザー、超音波、ホモミキサーなどの機械的手段を用いて、系をミニエマルジョン化する。この際、エマルジョンの平均粒子径を好ましくは1μm以下、さらに好ましくは0.01〜0.5μm、特に好ましくは0.01〜0.2μmとする。エマルジョンの平均粒子径が1μmを超えると、耐水性が劣り好ましくない。
また、本発明の水系分散体中に、上記(A)成分の調製時に必要に応じて用いられる有機溶媒を含む場合には、この有機溶媒を水系分散体から除去しておくこともできる。
さらに、本発明の水系分散体中には、必要に応じて、(A)成分の調製時に用いられる上記のような各種有機溶媒を添加することもできる。なお、引火性を持たないようにするために、引火性有機溶媒は、加熱・蒸留などの手段で低減させておくことが望ましい。
スルホン酸基の導入方法を例示すると、
a.エポキシ基、メルカプト基、ビニル基などスルホン化によってスルホン酸基を導入できる官能基を含むR1を有する(A)成分を導入し、スルホン化する方法。
b.アクリルアミドt−ブチルスルホン酸などスルホン酸基を有するモノマーを製造に用いることでスルホン酸基を導入する方法。
c.エポキシ基、メルカプト基などスルホン化によってスルホン酸基を導入できる官能基を含む(B)成分を導入し、スルホン化する方法。
d.アルキル硫酸エステル、アルキルアリール硫酸エステルなどのスルホン酸基を有する乳化剤を酸型のまま用いる方法。
e.スルホン酸基を有するポリマーを添加する方法。
耐水性の点からbの方法が好ましく、重合安定性の点から(b−2)または(b−3)の方法が好ましい。
スルホン酸基の量は、a、cの方法では導入する官能基量とスルホン化剤の量により、bの方法ではスルホン酸基を有するモノマーの量により、dの方法では酸型の乳化剤の量により、eの方法では添加するポリマー中のスルホン酸基の量により調整することができる。
本発明のスルホン酸基含有水系分散体は、必要に応じて、架橋剤、溶剤、粒子などの各種添加剤を使用することもできる。
(架橋剤)
(A)成分および/または(B)成分により導入された官能基と反応して硬化物を形成できる化合物を架橋剤として使用することができる。
ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレンおよびその共重合体、低分子フェノール化合物などのフェノール樹脂;
フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂などのエポキシ化合物;
などが挙げられる。
(E)成分は(A)成分の硬化触媒としても働き、後添加する架橋剤としては、特に有機金属化合物が好適に用いられる。
本発明に用いられる溶剤は、スルホン酸基含有水系分散体の取り扱い性を向上させたり、粘度や保存安定性を調節したりするために添加される。
メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノールなどのアルコール類;
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルーテルアセテート等のエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコールモノアルキルエーテル類;
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;
ブチルカルビトール等のカルビトール類;
乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸n−プロピル、乳酸イソプロピル等の乳酸エステル類;
酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸n−アミル、酢酸イソアミル、プロピオン酸イソプロピル、プロピオン酸n−ブチル、プロピオン酸イソブチル等の脂肪族カルボン酸エステル類;
3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル等のエステル類;
2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、シクロヘキサノン等のケトン類;
N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;
γ−ブチロラクン等のラクトン類が挙げられる。また、必要に応じて、脂肪族炭化水素類などを混合して使用してもよい。
これらの溶媒は、1種単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
本発明に係るスルホン酸基含有水系分散体は、無機あるいは有機の粒子、密着助剤、増感剤、レベリング剤、着色剤などその他の添加剤を含有していてもよい。
(平均粒子径の測定)
得られた分散体について、日機装社製のマイクロトラック粒度分布測定装置(UPA150)を用いて体積平均粒子径を測定した。
得られた分散体80gを100ccのガラス製スクリュー管に入れて密閉し、25℃で3日間静置してから、分散体の状態を目視観察し、以下の基準で貯蔵安定性を判定した。
○:沈殿も増粘も見られず、初期の状態を維持した。
△:少量の沈殿、または、増粘が観察された。
×:透明な上澄みと白色の沈殿に分離、または、系全体がゲル化した。
得られた分散体について、フェノールフタレインを指示薬、水酸化カリウムエタノール溶液を塩基とした酸塩基滴定でスルホン酸基量を測定した。
得られた分散体を、乾燥後の膜厚が0.2mmとなるように4フッ化エチレン重合体(登録商標:テフロン)製の枠に流し、25℃にて24hr放置して溶媒を揮発させた。次いで150℃で1時間加熱処理した後、温度25℃、相対湿度60%にて24時間養生した。得られた膜を60℃で水中に12時間浸漬した後に乾燥、浸漬前後の重量変化から膜残存率を測定した。
得られた分散体を、乾燥後の膜厚が0.2mmとなるように4フッ化エチレン重合体(登録商標:テフロン)製の枠に流し、25℃にて24hr放置して溶媒を揮発させた。次いで150℃で1時間加熱処理した後、温度25℃、相対湿度60%にて24時間養生した。得られた膜を25℃で水中に24時間浸漬した後、白金箔を付けた2つのテフロンブロック間に挟み、四隅を止めて測定セルを作成した。この際、膜に対して垂直方向から見たときに、各白金箔間の間隔が0.5cmとなるように調整した。本セルの白金電極部分に、日置電機社製3532−80ケミカルインピーダンスメータを接続し、両白金電極間の交流インピーダンスを周波数1kHzにて測定して該フィルムの体積抵抗を算出した。
(スルホン化によってスルホン酸基を導入できる官能基を含むR1を有する(A)成分を導入し、スルホン化する方法)
〔メルカプト基含有エマルジョンの合成〕
(A)ポリオルガノシロキサン(X40−9246:信越シリコーン社製、ジメチルジメトキシシラン50モル%とメチルトリメトキシシラン50モル%からなる平均分子量870の縮合体)45重量部、γ―メルカプトプロピルトリメトキシシラン(KBM−803:信越シリコーン社製)15重量部、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン1重量部、(B)メチルメタクリレート15重量部、2−エチルヘキシルアクリレート10重量部、シクロヘキシルメタクリレート8重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート2重量部、ジアセトンアクリルアミド4重量部、(C)ドデシルベンゼンスルホン酸0.8重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(エマルゲン147:花王社製)3重量部、(D)水300重量部をビーカーに仕込み、常温にて2時間攪拌を行った後、70MPaの圧力で高圧ホモジナイザー(みずほ工業社製、商品名:マイクロフルイダイザーM110Y)で微細化した。このときの平均粒子径は0.14μmであった。この乳化物をセパラブルフラスコに投入し、撹拌しながら、窒素置換後に、(F)アゾビスイソブチロニトリル0.2重量部を加え、75℃で4時間重合した。
重合反応終了後、60℃まで冷却し、10%過酸化水素水100重量部および1%硫酸第一鉄水溶液250重量部を添加し、60℃にて1時間攪拌して酸化反応を行なった。冷却後、200メッシュのステンレス金網でろ過し、スルホン酸基含有水系分散体を得た。得られた水系分散体について上記の方法に従って、各種測定、試験を行ない、結果を表1に示した。なお、成膜前に架橋剤として(E)アジピン酸ジヒドラジド2重量部を加えた。
(スルホン酸基を有するモノマーを製造に用いることでスルホン酸基を導入する方法)
(A)X40−9246 60重量部、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン1重量部、(B−1)イソプロピルアクリルアミド8重量部、2−エチルヘキシルアクリレート4重量部、シクロヘキシルメタクリレート4重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート1重量部、ジアセトンアクリルアミド2重量部、(C)ドデシルベンゼンスルホン酸0.8重量部、およびエマルゲン147 3重量部、(D)水300重量部を仕込み、常温にて2時間攪拌を行った後、70MPaの圧力で高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザーM110Y)で微細化した。このときの平均粒子径は0.10μmであった。この乳化物をセパラブルフラスコに投入し、昇温を開始、反応器内温度60℃にて(F)アゾビスイソブチロニトリル0.2重量部を加え、75℃で30分間重合、さらに水100重量部に(B−2)2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸20重量部、オクチルチオグリコール0.5重量部を溶解した水溶液70.5重量部を30分間かけて前記セパラブルフラスコに滴下し、75℃に保ちながら3時間攪拌を続けてから冷却した。これを200メッシュのステンレス金網でろ過し、スルホン酸基含有水系分散体を得た。得られた水系分散体について上記の方法に従って、各種測定、試験を行ない、結果を表1に示した。なお、成膜前に架橋剤として(E)アジピン酸ジヒドラジド1重量部とジブチルスズジラウレート1部を加えた。
(スルホン酸基を導入できる官能基を含む(B)成分を導入し、スルホン化する方法)
〔前駆体エマルジョンの合成〕
(A)X40−9246 60重量部、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン1重量部、(B)グリシジルメタクリレート33重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート2重量部、ジアセトンアクリルアミド4重量部、(C)ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1重量部、エマルゲン147 3重量部、(D)水300重量部を仕込み、常温にて2時間攪拌を行った後、70MPaの圧力で高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザーM110Y)で微細化した。このときの平均粒子径は0.11μmであった。この乳化物をセパラブルフラスコに投入し、撹拌しながら、窒素置換後に、(F)アゾビスイソブチロニトリル0.2重量部を加え、75℃で4時間重合した。
重合反応終了後、60℃まで冷却し、2−メルカプトエチルアミン18重量部を添加して1時間攪拌、さらに10%過酸化水素水100重量部および1%硫酸第一鉄水溶液250重量部を添加し、60℃にて1時間攪拌して酸化反応を行なった。冷却後、200メッシュのステンレス金網でろ過し、スルホン酸基含有水系分散体を得た。得られた水系分散体について上記の方法に従って、各種測定、試験を行ない、結果を表1に示した。なお、成膜前に架橋剤として(E)アジピン酸ジヒドラジド2重量部を加えた。
(スルホン酸基を有するポリマーを添加する方法)
(A)X40−9246 60重量部、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン1重量部、(B−1)イソプロピルアクリルアミド8重量部、2−エチルヘキシルアクリレート4重量部、シクロヘキシルメタクリレート4重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート1重量部、ジアセトンアクリルアミド2重量部、(C)ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1重量部、およびエマルゲン147 3重量部、(D)水300重量部を仕込み、常温にて2時間攪拌を行った後、70MPaの圧力で高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザーM110Y)で微細化した。このときの平均粒子径は0.10μmであった。この乳化物をセパラブルフラスコに投入し、攪拌・昇温を開始、反応器内温度60℃にてアゾビスイソブチロニトリル0.2重量部を加え、75℃に保ちながら3時間攪拌を続けてから冷却し、スルホン酸基を含有しない水系分散体を得た。
(平均粒子径が大きな例)
参考例1において(C)成分としてドデシルベンゼンスルホン酸0.05重量部のみを用いた以外は同様の操作を行った。
(ポリオルガノシロキサンを含まない例)
参考例2にて、(A)成分を加えず、(B)成分を(B−1)イソプロピルアクリルアミド38重量部、2−エチルヘキシルアクリレート 20重量部、シクロヘキシルメタクリレート19重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート1重量部、ジアセトンアクリルアミド2重量部、および(B−2)2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸20重量部とした以外は同様の操作を行った。
(スルホン酸基を含まない例)
参考例2にて(B−1)イソプロピルアクリルアミド18重量部、2−エチルヘキシルアクリレート9重量部、シクロヘキシルメタクリレート9重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート1重量部、ジアセトンアクリルアミド2重量部、(C)ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8重量部とし、(B−2)2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸を加えなかった以外は同様の操作を行った。
比較例1は、耐水性を発現するポリオルガノシロキサンが含まれていないため、耐水性が劣る結果となった。
比較例2は、スルホン酸基が含まれていないため、体積抵抗が大きい結果となった。
本発明のスルホン酸基含有水系分散体は、乾燥膜として燃料電池などの高分子固体電解質や、基材表面の改質剤として使用できる。
Claims (10)
- 下記(A)〜(D)成分が混合されて、エマルジョンの平均粒子径が0.01〜0.2μmに微細化され、ラジカル重合を行なうことにより得られる水系分散体であって、
前記水系分散体に、スルホン酸基を有するポリマーとして、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸とジアセトンアクリルアミドとの共重合体が添加されてなる、スルホン酸基を含む水系分散体。
(A)一般式(1)(R1)n−Si−(OR2)4-n……(1)
(式中、R1は2個存在するときは同一または異なり、フェニル基または炭素数1〜8の1価の有機基、R2は同一または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である)
で表されるオルガノシラン、その加水分解物およびその縮合物の群から選ばれた少なくとも1種を1〜100重量部
(B)ラジカル重合性モノマー99〜0重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部]
(C)乳化剤0.1〜50重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部に対して]
(D)水50〜2,000重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部に対して] - 前記スルホン酸基が0.2〜5mmol/g含まれている請求項1に記載の水系分散体。
- 水系媒体を蒸発させて得られる固体の体積抵抗が、10-2〜103Ω・cmである請求項1又は2に記載の水系分散体。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水系分散体から成るコーティング材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水系分散体を乾燥して成るフィルム。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水系分散体を乾燥して成る高分子固体電解質。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水系分散体を乾燥して成るフィルター。
- 下記(A)〜(D)成分を混合し、エマルジョンの平均粒子径を0.01〜0.2μmに微細化する工程を含み、ラジカル重合を行なうことにより水系分散体を得るとともに、前記水系分散体に、スルホン酸基を有するポリマーとして、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸とジアセトンアクリルアミドとの共重合体を添加することにより、スルホン酸基を含む水系分散体を得る、水系分散体の製造方法。
(A)一般式(1)
(R1)n−Si−(OR2)4-n……(1)
(式中、R1は2個存在するときは同一または異なり、フェニル基または炭素数1〜8の1価の有機基、R2は同一または異なり、炭素数1〜5のアルキル基または炭素数1〜6のアシル基を示し、nは0〜2の整数である)
で表されるオルガノシラン、その加水分解物およびその縮合物の群から選ばれた少なくとも1種を1〜100重量部
(B)ラジカル重合性モノマー99〜0重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部]
(C)乳化剤0.1〜50重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部に対して]
(D)水50〜2,000重量部[ただし、(A)+(B)=100重量部に対して] - 前記(A)〜(D)成分を混合し、エマルジョンの平均粒子径を0.01〜0.2μmに微細化する前および/または後において、該(A)成分の加水分解・縮合反応を促進する触媒(E)を併用する請求項8に記載の水系分散体の製造方法。
- 前記(B)成分を用いる場合において、ラジカル重合開始剤(F)を用いる請求項8又は9に記載の水系分散体の製造方法。
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