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JP4244922B2 - 肘掛付き便器 - Google Patents
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Description

本願発明は、肘掛が左右両側に回動自在に取り付けられる便器に関するものである。
上記の便器については、たとえば図15(a)(b)(c)に例示したように、便器本体1のベースプレート取付部位に取付金具としてのベースプレート3を取り付け、このベースプレート3を介して肘掛2を回動自在に取り付けることがしばしばある。
ベースプレート3については、左右に延びた平板部31とその左右端から垂下した一対の縦板部32とを少なくとも有し(図15(c)参照)、これら平板部31および縦板部32が便器本体1のベースプレート取付部位に上方から被せられ、さらに平板部31がベースプレート取付部位の上面にネジ固定等されることで、便器本体1に取り付けられる。
肘掛2については、使用時に水平位置になる手摺り部21、これを支持するアーム部22、アーム部22の終端にあるアーム軸部23とを少なくとも有し、上記のとおりに便器本体1に取り付けられたベースプレート3の左右の縦板部32にアーム軸部32が回動自在に固定されて、便器本体1に取り付けられる。
なお、下記特許文献1には、上記のものとは取付金具を介した取付構造が異なるが、肘掛付き便器の一例が記載されている。
特開平11−206626号公報
しかしながら、上記のとおりにベースプレート3を介して肘掛2を取り付ける場合、ベースプレート3および肘掛2を取り付けていない状態を例示した図16(a)(b)(c)と比較して分かるように、ベースプレート3の左右の縦板部32が便器本体1から露出しており、外観上目立ってしまう。これは、縦板部32が、単に便器本体1の左右側面から露出しているだけでなく、便器本体1の左右側面から外方にある程度突出して現れているためである。これでは、便器全体の外観上好ましいとは言えない。なお、図15(a)(b)(c)および図16(a)(b)(c)の便器は、肘掛2を取付取外可能にしたものであり、それぞれ肘掛2がある状態、ない状態となっている。
そこで、ベースプレート3を便器本体1の左右側面から突出しないように便器本体1に密着させて、見た目を向上させる対応が考えられる。
しかし、ベースプレート3を便器本体1に密着させると、肘掛2に荷重をかけたときのベースプレート3の変形応力が便器本体1に加わり、陶器製の便器本体1の破損の原因となる。
また、肘掛2のアーム軸部23は、ベースプレート3の縦板部32との取付面側に回転軸24が飛び出していることがしばしばあり(図15(c)参照)、ベースプレート3を便器本体1に密着させた状態では、アーム軸部23を縦板部32に取り付けた際に縦板部32と便器本体1との間に回転軸24が逃げるスペースがなくなり、回転軸24が便器本体1と干渉して、取り付けることができなくなる。
そこで、以上のとおりの事情に鑑み、本願発明は、肘掛2を便器本体1に取り付ける場合において、便器本体1のベースプレート取付部位の強度を向上させてベースプレート3を便器本体1に密着させた状態で取り付けられるようにし、且つその密着状態でも回転軸24を逃がしてアーム軸部23を取り付けられるようにし、最終的にベースプレート3が便器本体1から目立たぬよう外観向上を実現することのできる、肘掛付き便器を提供することを課題としている。
本願発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、左右に延びた平板部とその左右端から垂下した一対の縦板部とを有するベースプレートが便器本体のベースプレート取付部位に取り付けられ、手摺り部、アーム部およびアーム軸部とを有する肘掛がそのアーム軸部をベースプレートに回動自在に固定して便器本体の左右両側に取り付けられる肘掛付き便器であって、便器本体のベースプレート取付部位は、便器本体の後部に一体形成された取付体と取付体を覆うカバー体とからなるボックス形状を有しており、ベースプレートは、平板部および縦板部がベースプレート取付部位の取付体に被さるようにして、且つ少なくとも縦板部が取付体側面に密着するようにして、取付体に取り付けられ、肘掛は、そのアーム軸部から突出した回転軸がベースプレートの縦板部に設けられた軸穴を通りベースプレート取付部位の取付体側面に設けられた軸逃げ穴に挿入されて、ベースプレートに取り付けられ、そして、ベースプレート取付部位のカバー体が、ベースプレート取付部位の取付体とともにそれに取り付けられたベースプレートおよび肘掛のアーム軸部を覆うようにして、便器本体に取り付けられることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、便器本体のベースプレート取付部位を上記のとおりの取付体とカバー体とでなるボックス形状とすることで、その強度を向上でき、よって、肘掛に荷重をかけたときのベースプレートの変形応力が便器本体に一体形成された取付体に加わっても、取付体および便器本体が破損し難くなるため、ベースプレートを取付体に密着させた状態で取り付けることができる。
また、ベースプレート取付部位の取付体に軸逃げ穴を設けてそれにアーム軸部から突出した回転軸を挿入させることで、回転軸が逃げるスペースを軸逃げ穴から取付体内に確保でき、よって、ベースプレートと取付体とが密着状態にあっても回転軸を逃がしてアーム軸部を取り付けることができる。
したがって、最終的に、ベースプレートを、その平板部および縦板部がベースプレート取付部位の取付体に被さるようにして、且つ少なくとも縦板部が取付体側面に密着するようにして取り付けることができ、そして、カバー体を、取付体とともにこれに固定されたベースプレートおよびアーム軸部を覆うように取り付けることで、ベースプレートが、ボックス形状としたベースプレート取付部位の内部に納められて、便器本体の外観上目立たず、これとともに強度も向上して、肘掛の取り付けをより好適に実現できるようになる。
図1〜図5は、各々、本願発明の一実施形態を示したものである。
この実施形態では、まず、便器本体1のベースプレート取付部位が、便器本体1の後部に一体形成された取付体11と、この取付体11を覆うカバー体12とからなるボックス形状を有するものとなっている。
ベースプレート3は、左右に延びた平板部31と、その左右端から垂下した一対の縦板部32とを少なくとも有するものとなっている。平板部31には、上記取付体11とのネジ固定のための固定穴311が設けられている。左右の縦板部32には、肘掛2のアーム軸部23から突出している回転軸24(図4、図5参照)が挿入される軸穴321が略中央位置に設けられ、その周りの適宜位置に、アーム軸部23から突出しているピン234c(図4、図5参照)が差し込まれるピン穴322と、アーム軸部23とベースプレート3とのネジ固定のための固定穴323とが配設されている(図14(a)〜(d)も参照)。
これら平板部31および縦板部32が取付体11に上方から被せられ、さらに平板部31が取付体11の上面にネジ4により固定されることで、ベースプレート3は取付体11に取付固定される。このとき、左右の縦板部32はその裏面が取付体11の側面に密着されている。
この状態のベースプレート3に対して肘掛2を取り付ける際には(図3、図4参照)、アーム軸部23の裏側から突出しているピン234cをベースプレート3の縦板部32のピン穴322に差し込み、且つ、同じく突出している回転軸24を縦板部32の軸穴321に通し、さらに、アーム軸部23の2箇所の固定穴233aから縦板部32の固定穴323に対して固定ネジ6(後述の図6参照)を六角レンチ5等を用いて締め付けて、アーム軸部23をベースプレート3に固定する。
このとき、アーム軸部23の回転軸24は、ベースプレート3の縦板部32の軸穴321を抜けて、縦板部32が密着している便器本体1におけるベースプレート取付部位の取付体11側面の軸逃げ穴111に通されている(図5参照)。したがって、縦板部32が取付体11側面に密着していても、突出した回転軸24が取付体11つまり陶器製の便器本体1に当たることはない。
アーム軸部23および回転軸24の構成についてさらに説明すると、図6〜図9(a)(b)に例示したように、アーム軸部23は、アームベース23a、スペーサーディスク23b、エンドプレート23cが一体化されて構成されている。
アームベース23aは、裏側へ突出した回転軸24の軸中心体となる回転軸体231a、アーム軸部23の回動範囲を抑制するストッパーピン232a、ベースプレート3の縦板部32との固定のための固定ネジ6(図6参照)が通る固定穴233aを有している(図7(a)(b)参照)。
スペーサーディスク23bは、アームベース23aの回転軸体231aが通る軸穴231b、アームベース23aのストッパーピン232aが通るピン穴232b、固定ネジ6が通る固定穴233bを有している(図8(a)(b)参照)。このスペーサーディスク23bと上記アームベース23aとの間には組み立て時にウェーブ状のワッシャー23dが設けられる。また、スペーサーディスク23b内にはグリス23jも設けられる。
エンドプレート23cは、アームベース23aの回転軸体231aが通る軸穴231c、アームベース23aのストッパーピン232aが通って回動するピン長穴232c、固定ネジ6が通る固定穴233c、ベースプレート3の縦板部32との位置決め兼ずれ防止等のための裏側へ突出したピン234cを有している(図9(a)(b)参照)。
これらの一体化は、アームベース23aからスペーサーディスク23bおよびエンドプレート23cを抜けて突出している回転軸体231aにおける外周面が螺刻された突出部分に対して、テフロン(登録商標)材23e、補強ワッシャー23f、テフロン(登録商標)板23g、皿バネ23hおよびナット23iが順に差し込まれ捩じ込まれることで、行なわれる(図6参照)。
そして、このように一体化構成されたアーム軸部23からは、回転軸体231aとともに、テフロン(登録商標)材23e、補強ワッシャー23f、テフロン(登録商標)板23g、皿バネ23hおよびナット23iから突出しているので、これら全てを含めたものが、ベースプレート3の縦板部32への取付時にその軸穴321から便器本体1におけるベースプレート取付部位の取付体11の軸逃げ穴111に逃がす必要のある回転軸24ということになる(図5参照)。
以上のとおりに組み立てられベースプレート3に取り付けられたアーム軸部23を持つ肘掛2は、図10および図11に例示したように、ストッパーピン232aおよびピン長穴232cにより決まる回転角度範囲内での回動を行なうことが可能になる。図12(a)(b)および図13(a)(b)は肘掛2のバリエーション例である。図14(a)〜(d)はベースプレートの詳細図である。
後は、図1に例示したように、ボックス形状のベースプレート取付部位を構成するカバー体12を、ベースプレート取付部位の取付体11とともにそれに取り付けられたベースプレート3および肘掛2のアーム軸部23を覆うようにして、便器本体1に取り付ければよい。
図1から明らかなように、ベースプレート3はもちろんのことアーム軸部23もカバー体12により隠されており、この完成後のボックス形状のベースプレート取付部位は便器本体1と一体化されていると言えるので、ベースプレート3もアーム軸部23も便器本体1の内部に納められていることになり、肘掛2を取り付けた際の便器本体1の外観を損ねることがなくなる。そしてさらに取付強度も向上されているので、肘掛2の取付を一層好適に実現できるのである。
本願発明の一実施形態を示した要部分解斜視図および斜視図であり、ベースプレートおよび肘掛取付前後の状態を示している。 本願発明の一実施形態を示した平面図であり、ベースプレートおよび肘掛取付後の状態を示している。 本願発明の一実施形態を示した斜視図であり、ベースプレート取付後で肘掛取付前の状態を示している。 図3の状態への肘掛の取付けについて説明するための図である。 肘掛取付後のアーム軸部周りを示した断面図である。 アーム軸部を示した平面・一部断面図である。 (a)(b)は、各々、アーム軸部を構成するアームベースを示した平面図および裏面図である。 (a)(b)は、各々、アーム軸部を構成するスペーサーディスクを示した平面図および裏面図である。 (a)(b)は、各々、アーム軸部を構成するエンドプレートを示した平面図および裏面図である。 組立後のアーム軸部を持つ肘掛を示した正面図である。 肘掛の回動について説明するための図である。 (a)(b)は、各々、肘掛の別の一例を示した平面図および側面図である。 (a)(b)は、各々、肘掛のさらに別の一例を示した平面図および側面図である。 (a)〜(d)は、各々、ベースプレートを示した平面図、正面図および左右側面図である。 (a)(b)(c)は、各々、肘掛がある状態の従来例を示した平面図、側面図および正面図である。 (a)(b)(c)は、各々、肘掛がない状態の従来例を示した平面図、側面図および正面図である。
符号の説明
1 便器本体
11 取付体
111 軸逃げ穴
12 カバー体
2 肘掛
21 手摺り部
22 アーム部
23 アーム軸部
23a アームベース
231a 回転軸体
232a ストッパーピン
233a 固定穴
23b スペーサーディスク
231b 軸穴
232b ピン穴
233b 固定穴
23c エンドプレート
231c 軸穴
232c ピン長穴
233c 固定穴
234c ピン
23d ワッシャー
23e テフロン(登録商標)材
23f 補強ワッシャー
23g テフロン(登録商標)板
23h 皿バネ
23i ナット
23j グリス
24 回転軸
3 ベースプレート
31 平板部
311 固定穴
32 縦板部
321 軸穴
322 ピン穴
323 固定穴
4 ネジ
5 六角レンチ
6 固定ネジ

Claims (1)

  1. 左右に延びた平板部とその左右端から垂下した一対の縦板部とを有するベースプレートが便器本体のベースプレート取付部位に取り付けられ、手摺り部、アーム部およびアーム軸部とを有する肘掛がそのアーム軸部をベースプレートに回動自在に固定して便器本体の左右両側に取り付けられる肘掛付き便器であって、便器本体のベースプレート取付部位は、便器本体の後部に一体形成された取付体と取付体を覆うカバー体とからなるボックス形状を有しており、ベースプレートは、平板部および縦板部がベースプレート取付部位の取付体に被さるようにして、且つ少なくとも縦板部が取付体側面に密着するようにして、取付体に取り付けられ、肘掛は、そのアーム軸部から突出した回転軸がベースプレートの縦板部に設けられた軸穴を通りベースプレート取付部位の取付体側面に設けられた軸逃げ穴に挿入されて、ベースプレートに取り付けられ、そして、ベースプレート取付部位のカバー体が、ベースプレート取付部位の取付体とともにそれに取り付けられたベースプレートおよび肘掛のアーム軸部を覆うようにして、便器本体に取り付けられることを特徴とする肘掛付き便器。
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