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JP4246307B2 - 配管接続切換装置 - Google Patents
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JP4246307B2 - 配管接続切換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、食品や薬品等の移送システムの中において、複数の配管を含む第1の配管群及び第2配管群の間の接続形態を自動的に切り換えるための配管接続切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品や薬品等の分野では、複数の原料を混合或いは調合することによって、別の材料、中間製品或いは最終製品を生産することが多い。この混合或いは調合の変更に対応するために用いられるのが、複数の配管を含む第1の配管群及び第2配管群の間の接続形態を自動的に切り換える配管接続切換装置である。この配管接続切換装置の第1配管群の各配管は、各原料の供給源側の原料槽等に接続され、第2配管群の各配管は、供給先側の調合槽或いは混合槽に接続される。
【0003】
このような配管接続切換装置として、特開平10−9500号公報に開示のものが知られている。これは、第1配管群の第1配管接続部を固定側とし、第2配管群の第2配管接続部を移動側とし、固定側の第1配管接続部の軸芯を上向きにして同じ高さになるように一直線に並べて配置し、移動側の第2配管接続部を上向きにして同じ高さになるように前記一直線と平行に並べて配置するとともに、前記平行な方向に移動させる移動手段を備え、移動側の第2配管接続部を、接続すべき固定側の第1配管接続部に対して、前記一直線に直交するように位置させたとき、前記第1配管接続部と前記第2配管接続部との間を連絡する渡し配管を備え、この渡し配管を移動側の前記第2配管接続部の移動方向に移動させる配管移動手段とを備える構成である。第1配管接続部と第2配管接続部の一方だけが移動側となるため、移動のための機器構成が簡単になる。
【0004】
この配管接続切換装置において、固定側の第1配管接続部と移動側の第2配管接続部を切り換える場合、前記配管移動手段を用いて切換対象の渡し配管を外し、移動手段を用いて移動側の第2配管接続部を所定の第1配管接続部に対応する位置に移動させ、前記配管移動手段を用いて前記渡し配管を移動させることにより、所望の切換が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の配管接続切換装置では、移動側の第2配管接続部及び固定側の第1配管接続部の接続具は、全ての軸線を垂直方向に向けて配置されており、これらの配管接続部をU字型の渡し配管で接続する構成になっている。
【0006】
このような構成の配管接続切換装置では、流体が切換装置の内部を流れる際に、一旦上方に流れた後、下方に流れていくことになるので、配管の立ち上がり部分や立ち下がり部分が長く、屈曲箇所も多いため、切換時に内部流体が残留する可能性が高い。そのため、内部に残留した流体が腐敗したり、切換時の洗浄に時間が掛かったりするという問題点があった。また、配管の立ち上がり部分や立ち下がり部分が長い分だけ、装置の高さが高くなるという問題点があった。
【0007】
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、装置内の配管の屈曲箇所を少なくし、配管内に流体が残りにくく、装置高さも低くできる配管接続切換装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する手段】
上記課題を解決するための本発明のうち請求項1記載の発明は、流体の供給源側が接続自在であり、ほぼ水平な第1平面内に軸芯が並設されるように固定的に列設された複数の第1継手と、流体の供給先側が接続自在であり、前記第1平面内の下方に位置するほぼ水平な第2平面内に軸芯が並設され且つ軸方向移動可能に列設された複数の第2継手と、前記第1継手と同軸で列設され、前記第1継手に着脱される第1接続部を一端に有し、前記第2継手に着脱される第2接続部を有する複数の渡し配管と、前記渡し配管の前記第1継手への接続関係を変更するため、前記渡し配管の接続位置を交換するための交換手段と、前記第2継手と前記第1継手との接続関係を変更するため、前記第2継手を軸方向に移動させる第1移動手段と、を備えてなる配管接続切換装置である。
【0009】
固定的に列設された複数の第1継手に対して、軸方向移動可能に列設された複数の第2継手を個別に移動させると、第1継手に対する第2継手の接続関係が変更される。変更された接続関係に対応させるため、渡し配管を交換手段で交換すると、切換が完了する。この第1継手と第2継手は、ほぼ水平な第1平面とこの第1平面の下方のほぼ水平な第2平面とに配設されているため、流体は第1平面から第2平面へと立ち上がり部分がなく、上から下へと流れる。
【0010】
請求項2記載の発明は、流体の供給源側が接続自在であり、ほぼ水平な第1平面内に軸芯が並設されるように固定的に列設された複数の第1継手と、流体の供給先側が接続自在であり、前記第1平面内の下方に位置するほぼ水平な第2平面内に軸芯が並設され且つ軸方向移動可能に列設された複数の第2継手と、前記第1継手と同軸で列設され、前記第1継手に着脱される第1接続部を一端に有し、前記第2継手に着脱される第2接続部を有する複数の渡し配管と、前記渡し配管の前記第1継手への接続関係を変更するため、前記渡し配管の接続位置を交換するための交換手段と、前記第2継手と前記第1継手との接続関係を変更すること、前記第2接続部へ着脱させること用に、前記第2継手を軸方向に移動させる第1移動手段と、前記渡し配管を軸方向に移動させ、前記第1接続具に着脱させる第2移動手段と、を備えてなる配管接続切換装置である。
【0011】
第1継手及び第2継手が、軸方向移動で着脱する形式を採用している。そのため、第1移動手段により元々軸方向移動可能な第2継手に対しては、第1移動手段が接続関係の変更と継手の着脱を兼用し、固定的な第1継手に対しては、着脱のための別途の第2移動手段が設けられ、これら第1移動手段と第2移動手段の作動が請求項1の作動に対して付加される。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記渡し配管は、前記第1継手と同軸方向の主配管部と、前記主配管部の一端の前記第1接続部と、前記主配管部から下方に向かう下がり部と、前記下がり部から前記第2継手と同軸方向に向いた前記第2接続部とからなる請求項1又は2記載の配管接続切換装置である。
【0013】
渡し配管についても、第1継手即ちほぼ水平な第1平面にある主配管部から、下方への下がり部を経て、第2継手即ちほぼ水平な第2平面にある第2接続部へと、流体が上から下へと流れる。
【0014】
請求項4記載の発明は、前記第2継手は、可撓性ホースを介して被供給側が接続され、前記可撓性ホースはほぼ水平な面内で湾曲可能に配設されている請求項1又は2記載の配管接続切換装置である。
【0015】
流体は、ほぼ水平な面内で湾曲可能に配設可撓性ホース内を高低差なく、流れる。
【0016】
請求項5記載の発明は、前記第1移動手段は、複数の前記第2継手に対して共通に設けられ、前記第2継手の各々に選択的に係合する係合部を有する請求項1又は2記載の配管接続切換装置である。
【0017】
複数の第2継手のうちから選択されたものに対して係合部を係合させ、選択された第2継手を共通の第1移動手段で移動させる。
【0018】
請求項6記載の発明は、前記第2移動手段は、前記交換手段に設けられている請求項2記載の配管接続切換装置である。
【0019】
交換手段は、渡し配管をチャックして把持する機能を有するため、チャックされた渡し配管を軸方向に移動させる機能を付加すると、継手の軸方向移動による着脱が行える。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の配管接続切換装置1の上面図であり、図2は、図1のA方向から見た配管接続切換装置1の側面図である。
【0021】
配管接続切換装置1は、支持枠組11を備える。支持枠組11は、4本の縦支柱12と、縦支柱12の間に掛け渡された第1横支柱13・第2横支柱14・第3横支柱15・第4横支柱16と、を備えてなる。
【0022】
第1横支柱13は、縦支柱12の下から1番目に位置し(図2参照)、図1のY方向に延在するように一対が設けられている。この第1横支柱13には、第1移動手段6が搭載される。
【0023】
第2横支柱14は、縦支柱12の下から2番目に位置し(図2参照)、図1のX方向に延在するように一対が設けられている。この第2横支柱14には、第2継手3のレール19が架設される。
【0024】
第3横支柱15は、縦支柱12の下から3番目に位置し(図2参照)、図1のY方向に延在するように一対が設けられている。この第3横支柱15の各々に、第1継手2用の支持台17と、渡し配管4用の支持台18が取り付けられる。
【0025】
第4横支柱16は、縦支柱12の下から4番目に位置し(図2参照)、図1のY方向に延在するように一対が設けられている。この第4横支柱16には、交換手段5が搭載される。
【0026】
第1継手2は、支持台17の上に、Y方向から見て一直線になるようにボルト等で固定的に列設されている。図示例では、7個の第1継手2が列設され、渡し配管4の仮置用のスペースを隔てて、更に予備の第1継手を列設できるスペースが確保されている。第1継手2の各々の軸芯は、図示のX−Y平面のX方向に指向しており、Y方向に所定間隔p1を隔てて並べられている。そして、この第1継手2の軸芯は、全体として、図示のX−Y平面で高さH1(図2参照)のレベルにあるほぼ水平な第1平面21に並設されている。ここで、ほぼ水平とは、流体の抜き勾配程度の傾斜が許容されるということである。
【0027】
第2継手3は、第2横支柱14の上に架設されY方向に延在するレール19の上に、その軸方向に向かって移動可能に設けられている。図示例では、7組のレール19が、X方向に所定間隔p2を隔てて並設され、このレール19の上を7個の第2継手3が移動可能に設けられている。これらに加えて予備のレール19が、7組のレール19の横に並設され、予備の第2継手3が移動可能に設けられている。第2継手3の各々の軸芯は、図示のX−Y平面のY方向に指向しており、Y方向に所定間隔p2を隔てて並べられている。そして、この第2継手3の軸芯は、全体として、図示のX−Y平面で高さH2(図2参照)のレベルにあって、第1平面21から高さh1だけ下がったほぼ水平な第2平面22に並設されている。ここで、ほぼ水平とは、流体の抜き勾配程度の傾斜が許容されるということである。
【0028】
渡し配管4は、第1継手2と同軸方向の主配管部25と、主配管部25の一端の第1接続部26と、主配管部25から下方に向かう下がり部27(図2参照)と、下がり部27から第2継手3と同軸方向に向いた短管部28及び第2接続部29と、主配管部25からの延長管部30と、からなる。主配管部25の長さは、第1継手2から第2継手3に至る距離に応じた7種類がある。延長管部30は、流体が流れ込まないように蓋された盲配管であって、端が支持台18に載る長さを有している。この渡し配管4は、第1継手2からの流体を、第1接続部26、主配管部25、下がり部27、短管部28を経て第2継手3に至らせる渡し機能を有する。なお、下がり部27は垂直下方に向かうもの以外に、斜め下方に向かうものであってもよい。
【0029】
図2において、渡し配管4に対する交換手段5は、クレーン台31と、昇降台32と、一対のチャック手段33とを有する。クレーン台31は、第4横支柱16に取り付けられたレール34に沿って走行自在であり、第4横支柱16に取り付けられたラック35にかみ合うピニオン36を駆動するモータ37によって、図1のX1〜X7・仮置位置・予備位置のいずれかの真上まで走行駆動される。昇降台32は、クレーン台31から垂下されたレール38に沿って上下動自在であり、シリンダ手段39によって昇降駆動される。チャック手段33は、渡し配管4を長手方向の2か所で把持したり、把持した渡し配管4を解放できる開閉自在な一つのチャックを有するものである。
【0030】
図2において、第2継手3に対する第1移動手段6は、クレーン台41と、係合部42とを有する。クレーン台41は、第1横支柱13に取り付けられたレール44に沿って走行自在であり、第1横支柱13に取り付けられたラック45にかみ合うピニオン46を駆動するモータ47によって、図1の各第2継手3のいずれかの真下まで走行駆動される。係合部42は、クレーン台41の上に第2継手3の列設ピッチp2と同じピッチで、第2継手3と同じ数だけ一列に列設されたシリンダ装置42である。各シリンダ装置42は、各第2継手3の走行部48の穴49に係合可能なピストン棒42aを有し、いずれかが選択されて伸縮駆動される。例えば、図1において、Y7ラインにある第2継手3の真下までクレーン台41を走行させ、シリンダ装置42のピストン棒42aを伸ばして穴49と係合させると、第2継手3だけをX6〜X1に対応する所望位置まで移動させることができる。
【0031】
交換手段5は、渡し配管4を軸方向に移動させる第2移動手段7を更に有している。この第2移動手段7は、連結棒51とシリンダ装置52とを有している。連結棒51は、一対のチャック手段33を連結し、これらを昇降台32に沿った方向(X方向)に移動可能とするものである。シリンダ52手段のピストン棒は、一対のチャック手段33の一方に接続され、一対のチャック手段33をX方向前後に駆動する。
【0032】
可撓性ホース8は、第2継手3と供給先側とを接続し、接続状態の第2継手3の移動を可能とする。可撓性ホース8は、ほぼ水平なホースの滑り面を有する架台56の上に載せられ、第2平面から所定距離h2又はh3だけ下がったほぼ水平な第3平面23又は第4平面24で湾曲可能に配設されている。ここで、ほぼ水平とは、流体の抜き勾配程度の傾斜が許容されるということである。
【0033】
前記第1継手2と前記第1接続部26との対及び前記第2継手3と前記第2接続部29との対とは同じ形状のものが使用されており、これらの対からなる配管接続部100の構造例を図3により説明する。図3では、第1継手2及び第2継手3を継手101で表示し、第1接続部26と第2接続部29を接続部102で表示する。
【0034】
継手101は、両端にかけて連通された管形状に形成されており、継手101における他端側(接続部102側とは反対側)の端面には、図示しないOリング等のシール部材を嵌合させる第1嵌合溝101aが環状に形成されている。また、継手101は、他端側から一端側にかけて連結溝101bと第1摺動面部101cと第2摺動面部101dと環状の突出部101eとをこの順に有している。連結溝101bは、継手101の外周面の全体に条設されており、継手101の他端側の端面に当接される配管を連結する図示しない連結具が嵌合されるようになっている。
【0035】
また、第1摺動面部101cおよび第2摺動面部101dは、継手101の外周面を鏡面状態に加工することにより形成されている。第1摺動面部101cは、第2摺動面部101dとの境界部分に段部101fを生じさせるように、第2摺動面部101dの外周径よりも小さな外周径に設定されている。そして、第1摺動面部101cにおける段部101fの近傍には、第2嵌合溝101gが形成されており、第2嵌合溝101gには、シール部材104が嵌合されている。
【0036】
前記の第2摺動面部101dの一端側に形成された突出部101eは、端部に固定用フランジ130が取り付けられている。また、突出部101eは、接続部102の外径より大きな内周径よりも大きな内周径を有するように形成されている。突出部101eの内周面には、第3嵌合溝101kが形成されており、第3嵌合溝101kには、接続部102の一端側の端面に当接するシール部材107が嵌合されている。このシール部材107は、突出部101eの内周と後述する挿入部102の外周に設けてもよいが、洗浄性を考慮した場合には、シールが内部流路に露出している方が好ましい。さらに、突出部101eには、外周面から内周面にかけて貫通された貫通穴101hと、貫通穴101hから一端側方向に凹湾曲形状に立ち上げられたリンク逃げ部101iとが形成されている。そして、これらの貫通穴101hおよびリンク逃げ部101iは、軸心Oを介して対向する2か所の位置にそれぞれ配置されている。
【0037】
前記のように構成された継手101には、継手101と同一の内径を有した接続部102が接続されるようになっている。接続部102は、上述の突出部101eの内周面に摺動自在に挿入される挿入部102aと、挿入部102aの他端側から立ち上げられたフランジ部102bとを有している。挿入部102aの外周面には、底部が接線方向に形成された楕円形状の凹部102cが上述の貫通穴101hに対応する位置に形成されている。一方、フランジ部102bには、配管をボルト締めにより接続部102に固定するためのボルト挿通穴102dが形成されている。
【0038】
また、継手101の外周側には、アクチュエータ機構105が設けられている。各アクチュエータ機構105は、第1摺動面部101cに嵌挿された環状のピストン部材106と、ピストン部材106が摺動する内周を有したシリンダ部材110とを備えている。前記のピストン部材106は、シリンダ部材110の内部空間を区画することによって、シリンダ部材110内に作動室111と大気連通室112とを形成させている。また、ピストン部材106は、一方の側面が段部101fに当接され、他方の側面が第1摺動面部101cに固設されたストッパ部材113に当接されることによって、軸心O方向に固定された状態にされている。また、ピストン部材106は、内周面に第2嵌合溝101gのシール部材104が当接され、外周面にシール部材114が設けられており、これらのシール部材104・114は、作動室111および大気連通室112を気密可能に区画している。
【0039】
一方、ピストン部材106を収容したシリンダ部材110は、一端側および他端側が第1摺動面部101cおよび第2摺動面部101dに摺動自在にそれぞれ貫挿されており、各摺動面部101c・101dとの摺動面には、作動室111から圧縮空気(作動流体)が漏洩しないように、また大気連通室112にゴミが侵入しないように複数のシール部材116・117とダストリング115・118が設けられている。また、大気連通室112には、スプリング状のバネ119が設けられている。バネ119は、一端がピストン部材106に固設され、他端が大気連通室112の他端面112aに固設されており、大気連通室112の他端面112aをピストン部材106から離隔する方向(B方向)に付勢している。
【0040】
前記のシリンダ部材110には、作動室111を外部に連通する第1連通穴110aと、大気連通室112を外部に連通する第2連通穴110bとが形成されている。第1連通穴110aには、空気配管120および電磁弁121を介して図示しないコンプレッサが接続されている。電磁弁121は、ON状態となったときに図示しないコンプレッサからの圧縮空気を作動室111に供給してシリンダ部材110をA方向に移動させる一方、OFF状態となったときに圧縮空気の供給を停止して作動室111を大気中に開放し、バネ119によりシリンダ部材110をB方向に移動させるようになっている。
【0041】
前記の電磁弁121は、信号線122aを介して制御部123に接続されている。この制御部123には、近接スイッチ131が信号線122bを介して接続されており、近接スイッチ131は、突出部101eの外周面に設けられ、アンロック状態になるまでシリンダ部材110が移動したときに、シリンダ部材110を検出してアンロック状態検出信号を出力するようになっている。そして、制御部123は、切換信号(ロック信号、アンロック信号)を電磁弁121に送信することによって、電磁弁121をON状態またはOFF状態に切り換えるようになっていると共に、アンロック状態検出信号に基づいてアンロック状態に切り換える際の誤動作を検出するようになっている。
【0042】
前記のようにして電磁弁121の切り換えでA方向またはB方向に進退移動されるシリンダ部材110の一端側には、湾曲形状に形成されたリンク124の一端部が第1回動軸127により回動自在に設けられている。リンク124の他端部には、カム125の一端部が第2回動軸128により回動自在に連結されており、カム125の他端部は、第3回動軸129により突出部101eに回動自在に連結されている。そして、カム125の第3回動軸129側の係合凸部125aは、半球形状に形成されており、カム125は、シリンダ部材110がB方向に移動したときに接続部102の凹部102cに係合凸部125aを係合させ、シリンダ部材110がA方向に移動するときに凹部102cから係合凸部125aを係脱するようになっている。
【0043】
前記の構成の配管接続部100の着脱動作を以下に説明する。まず、外す場合、制御部123からアンロック信号が送信され、信号線122を介して電磁弁121に入力される。電磁弁121は、アンロック信号によりOFF状態からON状態に切り換わることによって、図示しないコンプレッサからの圧縮空気を作動室111に供給する。これにより、圧縮空気の圧力が作動室111の壁面に作用することによって、シリンダ部材110がバネ119のB方向の付勢力に打ち勝ってA方向に移動することになる。
【0044】
シリンダ部材110がA方向に移動すると、カム125の係合凸部125aを接続部102の凹部102cに係合させて配管接続部をロック状態にしているリンク124およびカム125に対してA方向の付勢力が作用する。この際、第1回動軸127および第3回動軸129は、シリンダ部材110および突出部101eにそれぞれ固設されているため、これらの各回動軸127・129に軸支されたリンク124の一端部およびカム125の他端部は、シリンダ部材110および突出部101eに対してそれぞれ回動自在に固定された状態になっている。一方、リンク124とカム125とを連結する第2回動軸28は、移動自在にされている。これにより、リンク124が第1回動軸127を回動中心として回動し、カム125が第3回動軸129を回動中心として回動することによって、リンク124およびカム125間の第2回動軸128がA方向に移動することになる。
【0045】
この後、二点鎖線で示すように、カム125の半球形状の係合凸部125aが接続部102の凹部102cから十分に係脱された状態になると共に、カム125が挿入部102aの外周面から外れた位置に移動することによって、管接続部がアンロック状態に切り換わる。
【0046】
また、前記のリンク124およびカム125を回動させるシリンダ部材110がアンロック状態なる位置まで移動すると、近接スイッチ131がシリンダ部材110を検出してアンロック状態検出信号を制御部123に出力する。
【0047】
制御部23がアンロック状態を確認すると、接続部102を継手101から離隔するように軸心O方向に移動して継手101から抜脱することができる。また、制御部23がアンロック状態を確認すると、他の接続部102を継手101の軸心Oに一致すように移動した後、継手101方向に水平移動して突出部1eに挿入することができる。
【0048】
接続部102を装着すると、制御部23がロック信号を電磁弁21に送信し、電磁弁21をON状態からOFF状態に切り換える。OFF状態に切り換わった電磁弁21は、圧縮空気の供給を停止して作動室11を大気中に開放し、作動室11内の圧縮空気を大気中に放出させる。これにより、作動室11の壁面に作用していた圧縮空気の圧力が消失することによって、大気連通室12内のバネ19の付勢力によりシリンダ部材10がB方向に移動することになる。
【0049】
シリンダ部材10がB方向に移動すると、上述のアンロック時とは逆の動作によって、リンク24およびカム25間の第2回動軸28がB方向に移動する。そして、このようにしてカム25が回動すると、カム25の半球形状の係合凸部25aが接続部102の凹部2cに係合し、係合凸部25aが凹部2cに点状に当接しながら、凹部2cを介して接続部102をB方向に移動させる。これにより、継手101と接続部102とがロック状態に接合されることになる。尚、この接合時に、シール部材7が圧縮変形して配管接続部の内部通路に露出するため、原材料が継手101と接続部102との接合部に残留する量を極めて低減させることができる。
【0050】
制御部123の全体構成は図4に示される。制御部123には、X1〜X7ラインに属する第1継手の電磁弁(SV)及び近接スイッチ(SW)およびY1〜Y7のグループに属する第2継手の電磁弁(SV)及び近接スイッチ(SW)の各々が接続され、図2のクレーン台31を走行させるモータ37と昇降台32を昇降させるシリンダ装置39とチャック手段33の開閉機構を駆動する交換手段用駆動部141が接続され、図2のクレーン台41を走行させるモータ47と係合部としてのシリンダ装置42を駆動する第1移動手段用駆動部142が接続され、図2の昇降台51に沿ってチャック手段を移動させるシリンダ手段52を駆動する第2移動手段用駆動部143が接続され、更に入力部144と表示部145が接続される。
【0051】
前述した構成の制御部123は、以下のように作動する。一例として、X1ラインにある渡し配管4を仮置位置まで運ぶ動作を採り上げて説明する。制御部123は、第1移動手段用駆動部142に指令を出し、図1の第1移動手段6のクレーン台41をX1ラインにある第2継手3の真下まで走行させ、第2継手3の真下にあるシリンダ装置42がピストン棒を突出させて穴49と係合させる。制御部123は、同時に、交換手段用駆動部141に指令を出し、図1の交換手段5のクレーン台31をX1ラインにある渡し配管4の真上まで走行させ、図2の昇降台32を下げ、チャック手段33を閉じて渡し配管4を把持する。これらの動作と前後して、制御部123は、電磁弁(SV)を作動させ、第1継手2と第1接続部26とをアンロック状態にすると共に、第2継手3と第2接続部29とをアンロック状態にする。
【0052】
制御部123は、第2継手3のアンロック状態を近接スイッチ(SW)で確認し、第1移動手段用駆動部142に指令を出し、図1の第1移動手段6のクレーン台41を+Y方向に移動させ、第2継手3の中から第2接続部29を抜き出す。また、制御部123は、第1継手2のアンロック状態を近接スイッチ(SW)で確認して、第2移動手段用駆動部143に指令を出し、図1のチャック手段33を+X方向に移動させ、第1継手2の中から第1接続部26を抜き出す。
【0053】
制御部123は、交換手段用駆動部141に指令を出し、図1の昇降台32を上昇させ、クレーン台31を仮置位置の真上まで走行させ、昇降台32を下降させ、チャック手段33を開いて、渡し配管4を仮置位置に載せる。以上の動作を逆に行うと、渡し配管4をX1ラインまで運び、渡し配管4の第1接続部26を第1継手2に向けて挿入し、第2継手3を渡し配管4の第2接続部29に向けて挿入し、第1接続部26と第1継手2とをロック状態にし、第2接続部29と第2継手3とをロック状態にすることができる。
【0054】
つぎに、前述した構成を有する配管接続切換装置1の作動を図5および図6により説明する。図5(a)のように、X1ラインからY1ラインへ、X2ラインからY2ラインへと流れるように接続されているのを、図6(c)のように、X1ラインからY2ラインへ、X2ラインからY1ラインへと流れるように接続を切り換える場合を説明する。
【0055】
図5(a)において、X1ラインからY1ライン及びX2ラインからY2ラインに至る流体を流し切って空の状態にする。また、必要に応じて洗浄用の流体を流して、切り換え対象のラインを綺麗にする。そして、Y1ラインの第2継手3と第2接続部29をアンロック状態にし、第2継手3を矢印a方向に移動させ、第2継手3と第2接続部29とを切り離す。
【0056】
図5(b)において、X1ラインの第1継手2と第2接続部26をアンロック状態にし、渡し配管4を矢印b方向に移動させ、第1継手2と第1接続部26とを切り離す。渡し配管4を矢印c方向に仮置位置まで移動させ、仮置きする。
【0057】
図5(c)において、Y2ラインの第2継手3と第2接続部29をアンロック状態にし、第2継手3を矢印d方向に移動させ、第2継手3と第2接続部29とを切り離す。X2ラインの第1継手2と第2接続部26をアンロック状態にし、渡し配管4を矢印e方向に移動させ、第1継手2と第1接続部26とを切り離す。渡し配管4を矢印f方向に移動させ、X1ラインに一致させ、渡し配管4を矢印g方向に移動させ、第1継手2の中に第1接続部26を挿入し、ロック状態にする。
【0058】
図6(a)において、Y2ラインの第2継手3を第2接続部29に向けてh方向に移動させ、第2継手3を第2接続部29に被せ、ロック状態にする。仮置位置にある渡し配管4をi方向に移動させ、X2ラインに一致させ、渡し配管4を矢印j方向に移動させ、第1継手2の中に第1接続部26を挿入し、ロック状態にする。
【0059】
図6(b)において、Y1ラインの第2継手3を第2接続部29に向けてj方向に移動させ、第2継手3を第2接続部29に被せ、ロック状態にする。このようにして、図6(c)の状態になって、切り換えが完了する。
【0060】
図2において、供給源側の配管からの流体は、第1継手2から渡し配管4に至り、渡し配管4の下がり部27を経て第2継手3に至り、可撓性ホース8を経て供給先側の配管に送られる。配管接続切換装置1内の流体の流れは上から下へと向かい、途中の立ち上がり部が存在しない。また、第1継手2から渡し配管4を経て第2継手3へ至るまでの高低差がh1と低く、第2継手3から可撓性ホース8を経て供給先側配管に至るまでの高低差がh2又はh3と低い。立ち上がり部がなく、高低差も低いため、配管接続切換装置1の切換動作時に、管路内に流体が残留する程度が少なく、簡単に残留流体を抜き出したり、洗浄用の流体により簡単に管内の清掃を行うことができる。また、配管接続切換装置1の機器高さも最小限にすることができる。
【0061】
また、第1継手2と第1接続部26、及び第2継手3と第2接続部29は、軸方向移動によって、着脱できる構造であるため、継手のロック又はアンロックが確実に行われる。また、渡し配管4は、第1平面21にある主配管部25と、第2平面22に向かう下がり部27と、第2平面22にある短管部28という立ち下がり構造であるため、管路内に流体が残留する程度が特に少ない。また、可撓性ホース8は、ほぼ水平な第3平面23又は第4平面24内にあるため、配管接続切換装置1の機器高さを最小限にすることができる。また、第2継手3の軸方向移動が、選択的に作動する係合部42を有する第1移動手段6で行われるため、第2継手3の各々に移動手段を設ける場合に比較して、機器構成が簡単になる。また、第1移動手段6は、第2継手3と第2接続部29の着脱も行うため、継手のロック又はアンロックのための機器構成も簡単になる。また、渡し配管4を把持し吊り上げて交換するための交換手段5に第2移動手段7が設けられる構造であるため、軸方向移動により着脱できる継手2,3を採用した場合に、簡単に継手の着脱ができる。
【0062】
なお、第1継手2と第1接続部26、及び第2継手3と第2接続部29は、軸方向移動がなく、単に突き合わせるだけで着脱できる構造を採用することもできる。例えば、フランジの突き合わせで接合でき、他方のフランジに自動で作動するクランプ機構を設けた継手構造を採用できる。この場合、継手の着脱のために、継手と接続部の一方を軸方向に移動させる動作が不要になり、サイクルタイムを短縮できる。
【0063】
なお、第1移動手段6は、個々の第2継手3に対して設けることができる。この場合、機器構成は複雑になるが、第2継手3を複数同時に移動させることができ、サイクルタイムを短縮できる。第2移動手段7も、個々の第1継手2に対して設けることができる。この場合、機器構成は複雑になるが、交換手段5は渡し配管4の交換に専念でき、渡し配管4の交換時間を短縮できる。可撓性ホース8の湾曲面を垂直面内に設けることもできる。この場合、機器高さは高くなるが、内部流体が上から下へと流れやすくなる。渡し配管4も、第1継手2の軸芯方向と第2継手3の軸芯方向に応じて、種々の形態がある。例えば、第1継手2の軸芯方向と第2継手3の軸芯方向とを所定の高低差を有して向かい合わせに配置した場合、それに応じた形状になる。交換手段5も、クレーン方式ではなく、関節式ロボットで行うこともできる。
【0064】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、流体が、平面配置の第1継手から、渡し配管を経て下方の平面に配置された第2継手へと、立ち上がり部分を経ることなく、上から下へと流れるため、切換動作時に配管接続切換装置内の流体を抜け落ちやすい管路構成であり、切換作動時の清掃等が簡単にできる。また、管路の立ち上がり部分がないため、機器の高さを低くすることができる。
【0065】
請求項2記載の発明によると、切換動作時に配管接続切換装置内の流体を抜け落ちやすく、機器の高さを低くすることができるとともに、軸方向着脱による第1継手や第2継手により、継手の着脱が簡単且つ確実に行われる。
【0066】
請求項3記載の発明によると、流体が渡し配管内を上から下へと流れるため、切換動作時に渡し配管内から流体を抜け落ちやすい管路構成であり、切換作動時の清掃等が簡単にできる。
【0067】
請求項4記載の発明によると、ほぼ水平な面内で湾曲可能に配設可撓性ホース内を高低差なく、流体が流れるため、内部に流体が残りにくい構造で、かつ、機器の高さを低くできる。
【0068】
請求項5記載の発明によると、複数の第2継手のうちから選択されたものに対して係合部を係合させ、選択された第2継手を共通の第1移動手段で移動させるため、機器構成が簡単になる。
【0069】
請求項6記載の発明によると、渡し配管をチャックして把持する機能を有する交換手段に、チャックされた渡し配管を軸方向に移動させる機能を付加して、継手の軸方向移動による着脱を行うため、機器構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管接続切換装置の上面図である。
【図2】本発明の配管接続切換装置の側面図である。
【図3】本発明の配管接続切換装置に用いられる配管接続部の断面図である。
【図4】本発明の配管接続切換装置の制御ブロックを示す図である。
【図5】本発明の配管接続切換装置の作動を示す図である。
【図6】本発明の配管接続切換装置の作動を示す図である。
【符号の説明】
1 配管接続切換装置
2 第1継手
3 第2継手
4 渡し配管
5 交換手段
6 第1移動手段
7 第2移動手段
8 可撓性ホース
21 第1平面
22 第2平面
23 第3平面
24 第4平面
25 主配管部
26 第1接続部
27 下がり部
29 第2接続部
42 係合部(シリンダ装置)
123 制御部

Claims (6)

  1. 流体の供給源側が接続自在であり、ほぼ水平な第1平面内に軸芯が並設されるように固定的に列設された複数の第1継手と、
    流体の供給先側が接続自在であり、前記第1平面内の下方に位置するほぼ水平な第2平面内に軸芯が並設され且つ軸方向移動可能に列設された複数の第2継手と、
    前記第1継手と同軸で列設され、前記第1継手に着脱される第1接続部を一端に有し、前記第2継手に着脱される第2接続部を有する複数の渡し配管と、
    前記渡し配管の前記第1継手への接続関係を変更するため、前記渡し配管の接続位置を交換するための交換手段と、
    前記第2継手と前記第1継手との接続関係を変更するため、前記第2継手を軸方向に移動させる第1移動手段と、を備えてなる配管接続切換装置。
  2. 流体の供給源側が接続自在であり、ほぼ水平な第1平面内に軸芯が並設されるように固定的に列設された複数の第1継手と、
    流体の供給先側が接続自在であり、前記第1平面内の下方に位置するほぼ水平な第2平面内に軸芯が並設され且つ軸方向移動可能に列設された複数の第2継手と、
    前記第1継手と同軸で列設され、前記第1継手に着脱される第1接続部を一端に有し、前記第2継手に着脱される第2接続部を有する複数の渡し配管と、
    前記渡し配管の前記第1継手への接続関係を変更するため、前記渡し配管の接続位置を交換するための交換手段と、
    前記第2継手と前記第1継手との接続関係を変更すること、前記第2接続部へ着脱させること用に、前記第2継手を軸方向に移動させる第1移動手段と、
    前記渡し配管を軸方向に移動させ、前記第1接続具に着脱させる第2移動手段と、を備えてなる配管接続切換装置。
  3. 前記渡し配管は、前記第1継手と同軸方向の主配管部と、前記主配管部の一端の前記第1接続部と、前記主配管部から下方に向かう下がり部と、前記下がり部から前記第2継手と同軸方向に向いた前記第2接続部とからなる請求項1又は2記載の配管接続切換装置。
  4. 前記第2継手は、可撓性ホースを介して被供給側が接続され、前記可撓性ホースはほぼ水平な面内で湾曲可能に配設されている請求項1又は2記載の配管接続切換装置。
  5. 前記第1移動手段は、複数の前記第2継手に対して共通に設けられ、前記第2継手の各々に選択的に係合する係合部を有する請求項1又は2記載の配管接続切換装置。
  6. 前記第2移動手段は、前記交換手段に設けられている請求項2記載の配管接続切換装置。
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