JP4246551B2 - 可食性乳化剤造粒粉末及び該粉末の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、物性に優れた可食性乳化剤造粒粉末及び該造粒粉末の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
可食性乳化剤は食品においては幅広い用途に数多く使用されている。しかしながら、その粉末製剤においては物性がハンドリングに大きく影響するため、様々な粉末化方法が検討されてきている。可食性乳化剤粉末の製剤化方法に関しては、可食性乳化剤の希薄溶液を濃縮しながら乾燥する噴霧乾燥法(特許文献1、2など参照)がある。噴霧乾燥法は工程が簡単であるが、熱源費が大きい上に微粉となりやすく、粉末品の固結の原因となりやすい。また、可食性乳化剤の塊状体を衝撃剪断型粉砕機で粉砕しながら分級して可食性乳化剤粉末を製造する方法(特許文献3)があるが、可食性乳化剤の塊を作成するための前工程が必要で、嵩比重が軽く粉塵爆発の危険性や取り扱いにくいなど更なる検討が必要である。また、有機溶媒を含有する可食性乳化剤水溶液を凍結乾燥することにより、可食性乳化剤粉末を得る方法(特許文献4)があるが、同様に粉塵爆発の危険性、嵩比重の軽さなど、ハンドリングの問題がある。また、常温でペースト状または液状の乳化剤を粉末化し、取り扱い性、混和性、非固結性、保存安定性、溶解性および分散性に優れ、しかも乳化剤含量の多い粉末乳化剤を得る製造方法(特許文献5)があり、その中で可食性乳化剤の粉末化がなされているが、やはり嵩比重の軽さ、固結などという問題がある。また通常の粉末品は、溶解させる際にその嵩比重の軽さから溶媒表面に浮かびやすく、ミキサー処理を行うと泡立ちの原因となることが多い。特に、高いHLB(12〜15)を持つ可食性乳化剤においては上記問題点が顕著であり、物性の改善が求められていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−134391号公報
【特許文献2】
特開平2−40390号公報
【特許文献3】
特開平6−122695号公報
【特許文献4】
特開平7−165783号公報
【特許文献5】
特開平6−245719号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、物性の改善された可食性乳化剤造粒粉末の提供であり、詳しくは、高いHLBを持つ可食性乳化剤においても、ハンドリングが良く、水に溶解させる際ミキサー処理を行っても泡立ちが起こらず、かつ、固結の原因となる吸湿性が改善された可食性乳化剤の造粒粉末を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明者らは鋭意検討した結果、重質で平均粒子径が50μm〜500μmである可食性乳化剤造粒粉末が、HLBが12〜15であっても上記課題を解決できることを見い出し、その造粒粉末が、液体原料から連続的に直接、球形状顆粒を製造する装置を用いることにより得られることを見い出すことにより本発明をするに至ったのである。すなわち本発明は、次の(1)〜(8)に存する。
(1)賦形剤と水と可食性乳化剤からなる液体原料から連続的に直接、球形状顆粒を製造する噴霧乾燥式流動層造粒装置を用いて、流動層レイヤリング造粒法により得られる可食性乳化剤造粒粉末であって該粉末の嵩密度が0.5g/ml〜0.9g/mlであることを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末。
(2)賦形剤と水と可食性乳化剤とエタノールからなる液体原料から連続的に直接、球形状顆粒を製造する噴霧乾燥式流動層造粒装置を用いて、流動層レイヤリング造粒法により得られる可食性乳化剤造粒粉末であって該粉末の嵩密度が0.5g/ml〜0.9g/mlであることを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末。
(3)平均粒子径が50μm〜500μmであることを特徴とする(1)又は(2)記載の可食性乳化剤造粒粉末。
(4)可食性乳化剤のHLBが12〜15であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかの可食性乳化剤造粒粉末。
(5)賦形剤が澱粉分解物であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の可食性乳化剤造粒粉末。
(6)可食性乳化剤粉末及び/又は核粒子を加熱した空気によって流動化させ、流動層の底から、賦形剤と水と可食性乳化剤からなる可食性乳化剤含有溶液を噴霧し、流動層の温度を80〜140℃に保持する事により製造することを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末の製造方法。
(7)可食性乳化剤粉末及び/又は核粒子を加熱した空気によって流動化させ、流動層の底から、賦形剤と水と可食性乳化剤とエタノールからなる可食性乳化剤含有溶液を噴霧し、流動層の温度を80〜140℃に保持する事により製造することを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末の製造方法。
(8)(6)又は(7)に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を実施の形態に合わせて詳細に説明する。本発明においては、加熱した空気によって流動化させた核粒子の床の中に可食性乳化剤(好ましくはHLBが12〜15)含有溶液を噴霧し、流動層の温度を80℃〜140℃に保持する造粒方法、すなわち流動層レイヤリング造粒法が用いられる。本発明で用いられる造粒装置としては、流動層レイヤリング造粒法として確立された噴霧乾燥式流動層造粒装置であれば、その構造については特に限定されるものではないが、例えば、アグロマスタAGM−SD型(ホソカワミクロン社製)が挙げられる。この噴霧乾燥式流動層造粒装置では、従来における乾燥(噴霧乾燥又は真空乾燥)、液添(造粒用水分調整)、造粒(流動層又は押出造粒機)、球形化(転動球形化機)、仕上げ乾燥(流動乾燥機)を一つの装置(1プロセス)で実現できるので、効率的、かつ、経済的な造粒乾燥システムで可食性乳化剤粉末が得られることとなる。この装置の実際については、特開2001−86971号公報を参照することができる。
【0007】
本発明で用いられる可食性乳化剤は、可食性であれば特に限定されることはなく、例えばエンジュサポニン、オオムギ殻皮抽出物、キラヤ抽出物、グリセリン脂肪酸エステル、酵素処理大豆サポニン、酵素処理レシチン、植物性ステロール、植物レシチン、スフィンゴ脂質、ショ糖脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ソルビタン脂肪酸エステル、ダイズサポニン、胆汁末、チャ種子サポニン、動物性ステロール、トマト糖脂質、ビートサポニン、プロピレングリコール脂肪酸エステル、分別レシチン、ユッカフォーム抽出物、卵黄レシチンなどの乳化剤の他、アラビアガム、カードラン、カラギーナン、CMC、ローカストビーンガム、キサンタンガム、キダチアロエ抽出物、キチン、キトサン、グァーガム、グルコサミン、酵母細胞壁、サイリウムシードガム、ジェランガム、タマリンドシードガム、タラガム、ダンマル樹脂、デキストラン、トラガントガム、微小繊維状セルロース、プルラン、ペクチン、メチルセルロース、モモ樹脂、ラムザンガム、レバン、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンフィトステロール及びフィトスタノール、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸及びその塩、ポリオキシエチレンラノリン及びラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルアミン及び脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル及び脂肪酸エタノールアミド等が挙げられる。しかしながら、本発明の課題は、可食性乳化剤のHLBが12〜15の場合に顕著であり、したがって本発明の効果もHLBが12〜15の可食性乳化剤において特に有効である。そのようなHLBを示す可食性乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステルが特に好ましく用いられる。そして、その全エステル体に占めるモノエステル体の含有量が50重量%以上であり、特に好ましくは70重量%以上であり、最も好ましくは90重量%以上であり、また、構成脂肪酸においても、パルミチン酸が60%モル以上であるものが最も好ましい。そのような可食性乳化剤としては、例えばモノエステルPの商品名(三菱化学フーズ(株)製、凍結乾燥品)で一般に入手することができる。
【0008】
本発明において流動層レイヤリング造粒法により得られる造粒粉末は重質であり、通常は嵩密度0.5g/ml〜0.9g/mlであり、好ましくは0.7g/ml〜0.9g/mlで用いることができる。嵩密度が0.5g/ml未満であれば、吸湿性が現れることがあり、軽質でハンドリング性に欠けることがある。嵩密度が0.9g/mlを越えたときは、かえって流動性に問題が生じることがある。本発明における嵩密度の測定は、ABD−粉体特性測定器(筒井理化学会社製)にて行うことができる。
【0009】
本発明における可食性乳化剤造粒粉末の平均粒子径は、特に限定されるものではないが、好ましくは50μm〜500μm、更に好ましくは100μm〜500μmとすることが望ましい。平均粒子径が50μm未満であれば、流動性が悪くなる傾向があり、平均粒子径が500μmを越えたときは本発明の効果が十分発揮されないことがある。本発明における平均粒子径は、JIS規格篩を使用した篩分法に基づいて測定できる。本発明の可食性乳化剤造粒粉末は、嵩密度が0.5g/ml〜0.9g/mlで、かつ、平均粒子径が50μm〜500μmであるときに最も効果的である。そのような嵩密度と平均粒子径の調整は、流動層の温度、送風量、噴霧溶液の流量、噴霧空気の流量と圧力などの調整により行うことができる。
【0010】
本発明においては、液体原料にエタノールを含有せしめることも有用である。このエタノールは、可食性乳化剤の水への溶解を補助し、均一な液体原料を調製するのに役立ち、本発明の可食性乳化剤造粒粉末の品質向上に資するものである。そのようなエタノールの添加量としては、好ましくは可食性乳化剤に対して重量比で0.1〜5倍量、更に好ましくは0.2〜2倍量、特に好ましくは0.5〜1倍量で用いることができる。
【0011】
本発明で用いられる液体原料には、賦形剤を用いることも好ましい態様である。そのような賦形剤としては、例えば、グルコース、フラクトース、ガラクトースなどの単糖類、ショ糖、マルトースなどの二糖類、澱粉を液化し得られる澱粉部分分解物などが例示され、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができるが、澱粉分解物が特に好ましく用いられる。
【0013】
本発明で用いられる粉末製造装置は「流動層レイヤリング造粒原理」であるため従来の製造プロセスで顆粒化のために行っていた「再液添加操作」や「仕上げ乾燥操作」が不要である特徴も兼ね備えている。
【0014】
本発明の好ましい一態様を挙げれば、例えばHLBが12〜15である可食性乳化剤0.1〜60重量部を95%エチルアルコール25重量部に60℃付近で加温溶解させ、次いで水225〜325重量部を添加し均一に撹拌した後、デキストリン(DE:10)40〜99.9重量部を水50重量部に溶解させた溶液と混合し、得られた溶液をアグロマスタAGM−SD型(ホソカワミクロン社製)を用い送風温度130℃で噴霧乾燥およびコーティング造粒(レイヤリング造粒)を行った後、篩がけにより粒子径150〜500μmの流動性に優れた可食性乳化剤造粒粉末(可食性乳化剤0.1〜60%含有)を得る事ができる。
【0015】
【実施例】
以下に実施例を挙げ、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこの例に限定されるものではない。
【0016】
[実施例1]
(A)デキストリン(DE:10)50gを水50gに80℃で溶解させ殺菌した後45℃まで冷却した。
(B)モノエステルP(三菱化学フーズ(株)製)50gを95%エチルアルコール25gに60〜70℃で加温溶解させ、そこへ60℃に加温した水325gを添加し、均一に撹拌した後45℃に冷却した。
(C)(A)に(B)を添加し、撹拌して得られた均一な溶液をアグロマスタAGM−SD型(ホソカワミクロン社製)を用い、核粒子となるデキストリン(DE:10)30gを流動させた層内に送風温度130℃で噴霧乾燥およびコーティング造粒(レイヤリング造粒)を行った。
(D)篩がけにより、薄褐色のHLBが12〜15であるショ糖脂肪酸エステル粉末(ショ糖脂肪酸エステル50%含有)の造粒物(粒子径150〜500μm)91.8gを得た。
【0017】
[実施例2]
(A)デキストリン(DE:26)50gを水50gに80℃で溶解させ殺菌した後45℃まで冷却した。
(B)モノエステルP(三菱化学フーズ(株)製)50gを95%エチルアルコール25gに60〜70℃で加温溶解させ、そこへ60℃に加温した水325gを添加し、均一に撹拌した後45℃に冷却した。
(C)(A)に(B)を添加し、均一に撹拌して得られた溶液をアグロマスタAGM−SD型(ホソカワミクロン社製)を用い、核粒子となるデキストリン(DE:26)を30g流動させた層内に送風温度130℃で噴霧乾燥およびコーティング造粒(レイヤリング造粒)を行った。
(D)篩がけにより、薄褐色のショ糖脂肪酸エステル粉末(ショ糖脂肪酸エステル50%含有)の造粒物(粒子径150〜500μm)81.5gを得た。
【0018】
[比較例1]
モノエステルP(三菱化学フーズ(株)製)150gを95%エチルアルコール100gに60〜70℃で加温溶解させ、次いで60℃に加温した水750gを添加し、均一に撹拌した後、45℃に冷却した。合成香料0.9gを加え、デキストリン(DE:10)149.1gを水150gに80℃で溶解させ殺菌した後40℃まで冷却した溶液と混合し、得られた溶液をスプレードライヤー(大川原化工機社製)を用い、送風温度135℃、排風温度90℃で噴霧乾燥し、白色のショ糖脂肪酸エステル粉末(ショ糖脂肪酸エステル50%含有、粒子径150〜500μm)270gを得た。
【0019】
[試験例1]
実施例1、2のHLBが12〜15であるショ糖脂肪酸エステル造粒粉末(レイヤリング造粒品)と、比較例1のショ糖脂肪酸エステル粉末(噴霧乾燥品)、そしてショ糖脂肪酸エステルの凍結乾燥粉末品(モノエステルP)の物性を、嵩密度の測定、水への溶解試験を比較した。水への溶解試験は、水300mlに対して各サンプル1gを添加しT.K.ホモディスパー(特殊機化工業社製)を使用して30℃を維持しながら500rpm.にて3分間攪拌後の水溶液の状態を観察して評価した。なお、モノエステルP(凍結乾燥粉末品)は、粒度が不揃いのためJIS60メッシュの篩がけしたものを用いた。それぞれのサンプルについて、嵩比重と溶解性評価結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【0022】
上記表1の結果から明らかなように、本発明品である実施例1及び2の造粒粉末は、凍結乾燥品であるモノエステルPと比べて、溶解性においてきわめて優れていることがわかる。また、比較例1の噴霧乾燥品と比べてみても、その嵩比重の重さから、飛散し難く、ハンドリング性も改善されており、さらに溶解性においても優れていることがわかる。
【0023】
[試験例2]
試験例1の各粉末をシャーレに同体積秤量(モノエステルP:4.5g、比較例1:3.0g、実施例1、2:10g)し、22℃、湿度70%の恒温恒湿機内にオープンで静置して吸湿試験を行った。恒温恒湿機はエンビレスKCL−1000型(東京理化器械社製)を用いた。モノエステルPは、粒度が不揃いのためJIS60メッシュの篩がけしたものを用いた。この吸湿試験で得られた結果〔時間(分)と吸湿度合い(%)〕を図3に示す。図3に示すように、本発明品である実施例1及び2の造粒粉末は、凍結乾燥品であるモノエステルPと比べて吸湿し難く、さらに、比較例1の噴霧乾燥品と比べるときわめて吸湿し難く、粉末の固結の原因となる吸湿性が明らかに改善されていることがわかる。また、吸湿試験を行ったときの各粉末の状態を観察評価した結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】
*評価基準*
− : 初期状態と変化なし
+ : 固結部分が一部できているが、固結部分は揺らすと崩れる
++ : 固結部分が半分程度できているが、固結部分は揺らすと崩れる
+++ : 固結部分で崩れないものが一部できている
++++: 全体が固結し塊になっている
【0026】
表1、2の結果から、本発明の可食性乳化剤造粒粉末は、凍結乾燥品や噴霧乾燥品よりも溶解性が優れており、特に吸湿し難く、重質でハンドリングの面でも優れていることが判る。
【0027】
[実施例3]
(A)デキストリン(DE:10)90gを水90gに80℃で溶解させ殺菌した後45℃まで冷却した。
(B)グリセリン脂肪酸エステルであるサンソフトQ18S(太陽化学(株)製)(HLB12)10gを水110gに80℃で加温溶解させ殺菌した後45℃まで冷却した。
(C)(A)に(B)を添加し、撹拌して得られた均一な溶液をアグロマスタAGM−SD型(ホソカワミクロン社製)を用い、核粒子となるデキストリン(DE:10)30gを流動させた層内に送風温度130℃で噴霧乾燥およびコーティング造粒(レイヤリング造粒)を行った。
(D)篩がけにより、淡黄白色のHLBが12であるグリセリン脂肪酸エステル粉末(グリセリン脂肪酸エステル10%含有)の造粒物(粒子径150〜500μm)37.5gを得た。
【0028】
[実施例4]
(A)デキストリン(DE:10)90gを水90gに80℃で溶解させ殺菌した後45℃まで冷却した。
(B)ソルビタン脂肪酸エステルであるクリレット 3(クローダジャパン(株)製)10g(HLB14.9)を水110gに80℃で加温溶解させ殺菌した後45℃まで冷却した。
(C)(A)に(B)を添加し、撹拌して得られた均一な溶液をアグロマスタAGM−SD型(ホソカワミクロン社製)を用い、核粒子となるデキストリン(DE:10)30gを流動させた層内に送風温度130℃で噴霧乾燥およびコーティング造粒(レイヤリング造粒)を行った。
(D)篩がけにより、淡黄白色のHLBが14.9であるソルビタン脂肪酸エステル粉末(ソルビタン脂肪酸エステル10%含有)の造粒物(粒子径150〜500μm)24.8gを得た。
【0029】
【発明の効果】
本発明の可食性乳化剤造粒粉末は、従来技術の可食性乳化剤含有粉末に比べ、明らかにハンドリング、溶解性が向上し、かつ固結の原因となる吸湿性が改善されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】30℃300mlの水表面へ粉末を落とし、2分経過した時の状態図である。(a)はモノエステルPを0.5g、(b)は比較例1を1g、(c)は実施例1を1g、(d)は実施例2を1g添加した場合の結果である。黒丸は添加した粉末を示している。
【図2】毎分500回転の撹拌力を加えている30℃300mlの水に対して粉末を添加し、3分間撹拌したときの溶解状態図である。(a)はモノエステルPを0.5g、(b)は比較例1を1g、(c)は実施例1を1g、(d)は実施例2を1g添加した場合の結果である。黒丸は添加した粉末を示し、白丸は溶解時に生じた泡を示している。
【図3】吸湿試験における、各粉末の時間に対する吸湿度合いを示す図である。
Claims (8)
- 賦形剤と水と可食性乳化剤からなる液体原料から連続的に直接、球形状顆粒を製造する噴霧乾燥式流動層造粒装置を用いて、流動層レイヤリング造粒法により得られる可食性乳化剤造粒粉末であって該粉末の嵩密度が0.5g/ml〜0.9g/mlであることを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末。
- 賦形剤と水と可食性乳化剤とエタノールからなる液体原料から連続的に直接、球形状顆粒を製造する噴霧乾燥式流動層造粒装置を用いて、流動層レイヤリング造粒法により得られる可食性乳化剤造粒粉末であって該粉末の嵩密度が0.5g/ml〜0.9g/mlであることを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末。
- 平均粒子径が50μm〜500μmであることを特徴とする請求項1又は2記載の可食性乳化剤造粒粉末。
- 可食性乳化剤のHLBが12〜15であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の可食性乳化剤造粒粉末。
- 賦形剤が澱粉分解物であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載の可食性乳化剤造粒粉末。
- 可食性乳化剤粉末及び/又は核粒子を加熱した空気によって流動化させ、流動層の底から、賦形剤と水と可食性乳化剤からなる可食性乳化剤含有溶液を噴霧し、流動層の温度を80〜140℃に保持する事により製造することを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末の製造方法。
- 可食性乳化剤粉末及び/又は核粒子を加熱した空気によって流動化させ、流動層の底から、賦形剤と水と可食性乳化剤とエタノールからなる可食性乳化剤含有溶液を噴霧し、流動層の温度を80〜140℃に保持する事により製造することを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末の製造方法。
- 請求項6又は請求項7に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とする可食性乳化剤造粒粉末。
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