JP4247766B2 - テーブル用配線ダクト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テーブルに配備して配線の取り出しを容易に行うことができるテーブル用配線ダクト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、デスク用の配線ダクト装置としては、種々の構造のものが提案され実用に供されている。それらの殆どは、天板下、或は、幕板裏面にそれらと平行に配置した樋状,溝状をなすダクト本体の中に配線やコンセントを収容し、天板上面から開閉自在にした蓋体を前記ダクト本体に着装するようになっているため、例えば、会議用テーブルのように天板の周囲に使用者が着席するような家具に、デスク用の配線ダクトをそのまま適用すると、配線ダクトの蓋体に近い者と離れた者とが生じ、使い勝手の面で問題がある。
【0003】
最近では、パーソナルコンピュータの著しい進展により、ネットワークインターフェースやLAN機器などが、会議用テーブルや打合せ用テーブルのように、天板の周囲に使用者が着席する家具にも配置されたり、そのようなテーブルの上で使用されることが多くなったが、その場合の上記機器への配線を合理的になし得るようなテーブル用の配線ダクト装置を具備したテーブルは見当らないので、そのようなテーブル用の配線ダクト装置が開発されれば、極めて有用されるものと考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような事情に鑑み、テーブルの天板に配備すれば、テーブル上で使用される各種OA機器等の配線や、配線の取替えを、使用されるOA機器が多くても容易に行うことができ、しかもダクト内で配線が絡まるおそれも少ないテーブル用の配線ダクト装置を提供することを、その課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明のテーブル用ダクト装置の構成は、テーブルの天板に平面視円形又は多角形の穴を取付穴として設け、当該取付穴の内周との間に配線挿通可能な隙間が形成されると共にその取付穴内で回転できる外径の平面円形又はその取付穴内で回転できる外形を備えた多角形の蓋体を装設したことにより、床から立上げた配線又は配線接続部材、或は、天板上の配線又は配線接続部材を、前記蓋体の外周と取付穴の内周の間に形成される空間から天板上面側又は下面側へ導出させるようにしたことを特徴とするものである。本発明では、上記構成において、取付穴の下面側に、配線やコンセント等の配線接続部材を収容するため、適宜容器状をなす配線収容体を設けることがある。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態例を図により説明する。図1は本発明のテーブル用配線ダクト装置をテーブルに取付けた状態の要部の一例を示す縦断正面図、図2は他の例の要部の縦断正面図、図3は図1,図2のテーブルの要部の平面図、図4は本発明ダクト装置の別例の要部の縦断正面図、図5は蓋体を持上げた状態の斜視図、図6は図5の状態の断面図、図7は本発明配線ダクト装置を装着したテーブルの一例の斜視図である。
【0007】
図1において、Tは本発明配線ダクト装置を取付けるテーブルの天板、T1は該天板Tに透設した、ここでは平面円形状の取付穴、1は上部のフランジ状周縁1aの外径を前記取付穴T1のそれより大きい環状をなす縁部材により形成した取付用基体で、環状の内側面を内方に傾斜した傾斜面1bに形成すると共に、下部の外周面には、コンセントや配線等を収容する配線収容体として、ここでは一例として有底筒体による配線ダクト本体2を係止して結合するための係止溝1cを設けてある。
【0008】
配線ダクト本体2は、前記係止溝1cに係合される係合用フランジ2aを上端に有すると共に、内部に放射状に配した支杆2bに支持された軸受2cと、下部周壁に形成した複数の出入れ口2dを具備して形成されている。2eはこのダクト本体2の底である。
【0009】
上記において、環状縁部材により形成した取付用基体1は、ダクト本体2と別体に形成したが、本発明においては、図2〜図4に例示するようにダクト本体2を形成する有底筒体の上部開口部分と前記基体1とを予め一体に形成したものでもよい。また、配線ダクト本体2は、図4に例示するように、中間部分で二分した2ピースタイプに形成し、取付用基体1に結合されたダクト上半部21に対し、配線出入れ用の切欠2d′を外周上に設けたダクト下半部22を、一例として上半部21の外周に設けた係合切欠溝21aとこの溝21aに係合保持される下半部22の外周上の突起22aにより、合体,分離自在の構造とすることができる。図4において、図1〜図3と同一符号は同一部材,同一部分を指すものとする。
【0010】
配線ダクト本体2を図4に例示する2ピース形態の分離構造にすると、下半部22を上半側から分離した状態で、床側などから引出して来た配線Vs(又はSc)や後述するコネクタ4などの配線接続器材を下半部22に収容してから上半部21に合体することにより、このダクト本体2に対する配線等の収容作業が楽になる。
【0011】
一方、上述した各配線ダクト本体2は、例えばメッシュ材やパンチングメタル材,ワイヤ材などにより形成してもよい。このようなメッシュ材等により形成すると、ダクト本体2内の収容状態が外部から透視できるので、その後の配線やコンセント等の取扱い上、便宜である。また、ダクト本体2の出入れ口2dは、図1,図4のように周壁上に設けたり、図2のように底2eに設けるかは、任意であり、両形態を併用してもよい。更に、前記各ダクト本体2の外形も円筒形に限られるものではなく、多角形など任意の平面形状でよい。
【0012】
3は、裏面側の中心下方に軸3aを具備し、その軸3aが上記軸受2cに着脱自在に支持された蓋体で、この蓋体3は、その外周の逆傾斜面3bと前記の取付用基体1における傾斜面1bの間に、ケーブル等が挿通できる隙間Gを形成できる外径及び外形に形成され、軸3aの高さは、軸受2cの位置との関係でこの蓋体3の上面が天板Tの面とほぼ揃うように整えられている。3cは前記蓋体3の外周上に形成した比較的大き目の切欠で、この切欠3cから作業者が配線ダクト本体2内に手を出し入れしたり、コンセント等の出し入れをするためのものである。ここで、蓋体3の軸3aの軸受2cは、上記例では配線やコンセントの収容の邪魔にならないように、ダクト本体2の内部の中間に配設したが、軸受2cは、図2に例示するようにダクト本体2の底2eに設けてもよい。
【0013】
本発明において、蓋体3は原則として穴T1に対して着脱自在であるが、図5,図6に例示するように、蓋体3の支持構造に工夫を凝らし、配線ダクト本体2への天板T側からの配線等の出入口れの便宜を図るようにすることもある。即ち、蓋体3の軸3aを芯杆31aと外筒31bの二重構造にし、かつ、外筒31bの中に、バネ31cとダブルアクションキャッチ31dを装挿することにより、常態におけ蓋体3を上から一度押すとキャッチ31dが解かれてバネ31cの押上げ力で蓋体3が持上がり、持上がった状態の蓋体3をバネ31に抗して押下げると、降下終端で前記キャッチ31dが作動して蓋体3を、その位置に保持するようにする。このように形成すると、天板側からダクト本体2の内部に対するアクセスが行い易くなる。
【0014】
上記例では、配線収容体となるダクト本体2に有底筒状容器を用いたが、配線収容体として用いる本発明の配線ダクト本体2の形態は、ボックス状,樋状,棚状など、配線やコンセント等の配線接続部材を収容或は保持できるものであれば足り、従って、いずれの形態のものを使用するかは任意である。
【0015】
また、本発明装置では、配線ダクト本体2を設けないで使用することもできる。即ち、床から立上げた配線、或は、天板上のOA機器側の配線を、蓋体3の外周並びに切欠3cと取付穴用基体1の内周面の間に形成される空間から挿通させることができるからである。この場合には、後述する保護カバー5を設けることが望ましい。
【0016】
4は、配線ダクト本体2の出入れ口2cから該ダクト本体2の中に収容したコード4aを有するコンセントで、図1には示さないが、このほかの電源コンセントや通信コンセントなどの接続部材も収容され、このコンセント4などに、天板T側から隙間Gを通してボックス2内に挿入される機器側の電源プラグPvや通信プラグPsが、対応するコンセント4に接続される。前記コンセント4等は、配線ボックス2内から蓋体3の切欠31を通し天板Tの上に引き出して、所要の機器に接続するようにする場合もある。図2〜図4において、Vc,Scは、隙間Gや切欠3cから天板T上に導出された電源用,信号用の配線である。
【0017】
一方、床から配線ダクト本体2へ向けて立上げられる電源コードや通信コード等のコード4aは上記のようにそのままダクト本体2の出入れ口2cから吊下していてもよいが、損傷から保護したり美感上の観点から配線ダクト本体2の底2dの下部にスパイラル線材や蛇腹管などによる保護カバー5を設け、前記各コード4aを挿通して保持するようにしてもよい。
【0018】
本発明テーブル用ダクト装置は、上述のように構成されるものであるが、その使用方法について、図1に例示した装置について説明すれば、次のとおりである。
まず、天板Tの穴T1に、上方から取付用基体1を装着し、その係止溝1cに、天板Tの下面側において配線ダクト本体2の係合フランジ2aを嵌合してダクト本体2を取付ける。この状態で前記天板Tの上面側から蓋体3を、その軸3aを配線ダクト本体2内の軸受2cに支持させることにより、前記穴T1に取付られた基体1に装着する。
【0019】
次いで、コンセント4を配線ボックス2の出入れ口2cから該ダクト本体2内に収容すると共に蓋体3を回転操作して前記コンセント4を切欠3bから天板T上に取り出し、所要の機器側コードのプラグ(図示せず)をこのコンセント4に接続し、接続した状態のまま前記切欠3bからコンセント4を配線ダクト本体2内に収容する。
【0020】
このとき、床から立上ったコード4aはこれを保護カバー5がある場合には、その中に導入する。コンセント4が複数個ある場合は、配線ダクト本体2に複数設けられている他の出入れ口2cからそれらのコンセント4を上記と同様にして前記ダクト本体2内に収容する。このようにして必要なすべてのコンセント4をダクト本体2に収容し終えたら、それらのコード4aを保護カバー5内を通しておく。
【0021】
上記において、配線後の機器側の配線Vc,Scは、取付用基体1の傾斜面bと蓋体3の外周の逆傾斜面3bとの間にはスリット状の隙間Gが切欠3bを除く全周に形成されているので、この状態でも蓋体3は円滑に回転させることができ、従って、この隙間Gを通した配線Vc,Sc同士が蓋体3の回転によって絡まるようなおそれもない。なお、上記の各例では、穴T1、蓋体3を平面円形状に形成しているが、いずれか一方、又は、双方とも、例えば六角形などの所望の多角形とすることは、任意である。この場合、穴T1内で蓋体3が回転可能であればよい。また、配線ダクト本体2において、取付穴T1に通じる開口部の平面形状も、円形,多角形のいずれであってもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明は上述のとおりであって、テーブルの天板に平面視円形又は多角形の穴を取付穴として設け、当該取付穴の内周との間に配線挿通可能な隙間が形成されると共にその取付穴内で回転できる外径の平面円形又はその取付穴内で回転できる外形を備えた多角形の蓋体を装設したことにより、床から立上げた配線又は配線接続部材、或は、天板上の配線又は配線接続部材を、前記蓋体の外周と取付穴の内周の間に形成される空間から天板上面側又は下面側へ導出させるようにするか、又は、取付穴の下面側に、配線や配線接続部材を収容するための配線収容容体を設けて配線ダクトを形成し、床から立上げた各種配線を、前記部材の出入れ口から配線ダクト内を経由させて前記蓋体と取付穴の隙間から天板上に導出させるようにしたから、従来、配線処理機能を有していなかった会議用テーブル等のテーブルに配線処理機能を具備させることができ、従って、テーブル上で使用するOA機器に必要な複数コンセントやケーブル,コード等の配線の余長部分の収納処理や出し入れを容易に行うことができる。また、多数の配線があっても、それらはすべて蓋体の全周から配線ダクト本体内に収まるので、配線同士が絡まるようなおそれは全くない。
【0023】
特に、本発明では、取付穴、或は、環状縁部材の内周縁を上り傾斜面に形成しているので、配線ダクト内から天板上に引出されるコード類が尖鋭な角部で折曲げられることがなく、傷み難い。また、前記取付穴に、切欠を有する蓋体を回転自在かつ着脱自在に設けると共に、この蓋体の外周と取付穴内周の間には、全周に亘りコード類の挿通孔を許す隙間と大き目の切欠を形成したから、天板上,下面の間においてコンセント等の出入れが、どの方向からでも自在にできることは勿論、蓋体を回転させても、隙間を通って挿入,導出されているコード等の配線がその回転の邪魔をせず、また、この回転によって絡み合うこともないので、本発明装置を広い天板の中央部分に設定することにより、天板外周の何処からでも同等の条件で配線や接続器具の出し入れを容易に行うことが可能になる。従って、本発明はテーブル用の配線ダクト装置としてきわめて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテーブル用配線ダクト装置をテーブルに取付けた状態の要部の一例を示す縦断正面図。
【図2】他の例の要部の縦断正面図。
【図3】図1,図2のテーブルの要部の平面図。
【図4】本発明ダクト装置の別例の要部の縦断正面図。
【図5】蓋体を持上げた状態の斜視図。
【図6】図5の状態の断面図。
【図7】本発明配線ダクト装置を装着したテーブルの一例の斜視図。
【符号の説明】
T テーブルの天板
T1 取付穴
1 取付用基体
1a 上部のフランジ状周縁
1b 内方傾斜面
1c 係止溝
2 配線ボックス
2a 係合用フランジ
2b 支杆
2c 軸受
2d コンセント部材の出入れ口
2e 底
3 蓋体
3b 軸
3b 切欠
4 コンセント
4a コード
5 保護カバー
Claims (9)
- テーブルの天板に平面視円形又は多角形の穴を取付穴として設け、当該取付穴の内周との間に配線挿通可能な隙間が形成されると共にその取付穴内で回転できる外径の平面円形又はその取付穴内で回転できる外形を備えた多角形の蓋体を装設したことにより、床から立上げた配線又は配線接続部材、或は、天板上の配線又は配線接続部材を、前記蓋体の外周と取付穴の内周の間に形成される空間から天板上面側又は下面側へ導出させるようにしたことを特徴とするテーブル用配線ダクト装置。
- テーブルの天板に平面視円形又は多角形の穴を取付穴として設け、当該取付穴の内周との間に配線挿通可能な隙間が形成されると共にその取付穴内で回転できる外径の平面円形又はその取付穴内で回転できる外形を備えた多角形の蓋体を装設すると共に、前記穴に対応する天板下面側に、コンセントやコネクタ等の配線接続部材と配線を出し入れ可能な適宜形態の配線収容体を設けることにより配線ダクトを形成し、床から立上げた各種配線又は配線接続部材、或は、天板上の配線又は配線接続部材を、前記配線ダクト内を経由させて前記蓋体の外周と取付穴の内周の間に形成される空間から天板上に導出させるか、又は、天板上から前記配線ダクト内に導入するようにしたことを特徴とするテーブル用配線ダクト装置。
- 取付穴には、環状をなす縁部材を装着した請求項1に記載のテーブル用配線ダクト装置。
- 取付穴に装着した縁部材は、その下部に配線収容体の上面開口部を連通するように支持させた請求項3に記載のテーブル用配線ダクト装置。
- 環状縁部材は、配線収容体の上面開口部が兼用するように形成した請求項4に記載のテーブル用配線ダクト装置。
- 取付穴の内周縁、又は、環状縁部材の内周縁は、上り傾斜面に形成した請求項3〜5のいずれかに記載のテーブル用配線ダクト装置。
- 蓋体の外周は、その蓋体の上面がオーバハングする斜面に形成した請求項6に記載のテーブル用配線ダクト装置。
- 蓋体に設けた切欠は、作業者がそこから直接手を出し入れできるか、又は、配線接続部材を出し入れできる大きさである請求項1〜7のいずれかに記載のテーブル用配線ダクト装置。
- 取付穴又は配線収容体の下部には、天板下面側と床の間に位置する配線を保護する螺旋状或は蛇腹筒状をなす配線カバーを設けた請求項1〜8のいずれかに記載のテーブル用配線ダクト装置。
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