JP4248952B2 - 撮影装置用自動操作器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮影装置のボタンを自動操作する撮影装置用自動操作器に関し、詳細には赤外線を検知したときに撮影装置のボタン(特にシャッタボタン)を遠隔操作又は無人操作する撮影装置用自動操作器に関する。
【0002】
【従来の技術】
その種の撮影装置用自動操作器としては、撮影装置のシャッタボタンを動作させるアクチュエータ手段と、アクチュエータ手段の駆動電源と、駆動電源のスイッチ手段と、アクチュエータ手段を撮影装置の所定位置に着脱自在に固定する装着手段とを備え、アクチュエータ手段は、電磁ソレノイドと、電磁ソレノイドのプランジャシャフト先端に装着され撮影装置のシャッタボタンに当接する弾性押圧手段と、弾性押圧手段が撮影装置のシャッタボタンに接する位置にアクチュエータ手段をセットする支持手段とから構成した撮影補助装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1では、実施形態として弾性押圧手段をプランジャシャフトの先端に装着されたゴム製キャップとし、ゴム製キャップがシャッタボタンを押圧する点が記載されている。また、ゴム製キャップがシャッタボタンに接する位置に支持されるよう、装着手段としてのベルトの内側に支持手段を設けた構造が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−148703号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮影装置のシャッタボタンが位置する付近は、平坦面であることは少なく、凸曲面、凹曲面の他、大小様々な突起物があるのが普通である。その上、シャッタボタンを押してONにまるまでのストロークは、各メーカーや機種によって異なる。
【0006】
このようなシャッタボタンを確実に押圧操作するには、それに適した対応が必要である。すなわち、シャッタボタンを操作するプランジャシャフトのストロークが短いと、シャッタボタンをONできず、逆にストロークが長すぎると、シャッタボタンを必要以上に押し過ぎ、場合によっては押圧操作の繰り返しによりシャッタボタンが機械的又は電気的に破損してしまう恐れがある。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1では、プランジャシャフトの先端にゴム製キャップを装着しただけであり、プランジャシャフトのストロークについては何ら開示されておらず、上記のような問題点の対策は取られていない。
【0008】
この発明は、そのような実状に着目してなされたもので、あらゆる撮影装置のボタンを確実に操作できる撮影装置用自動操作器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の撮影装置用自動操作器は、赤外線検知器と、撮影装置の所定位置に装着され、赤外線検知器が赤外線を検知したときに撮影装置のボタンを操作する操作手段と、赤外線検知器及び操作手段の電源とを備え、操作手段が、電磁ソレノイドと、電磁ソレノイドの内側空洞に移動可能に配置されたプランジャと、一端部側がプランジャの内部に位置調整可能に支持され、撮影装置のボタンに当接する他端部側がプランジャの先端から突出し、プランジャ内部での一端部側の位置を調整することで他端部側の突出部分の長さを調整可能である操作棒とを有することを特徴とする。
【0010】
この自動操作器では、操作棒はプランジャ内部での一端部側の位置を調整することで他端部側の突出部分の長さを調整可能であるので、操作棒の長さ(他端部側の突出部分の長さ)、すなわち操作棒を含めたプランジャの実質的なストローク長を長短に調整できる。これにより、メーカーや機種により異なるストロークを有するボタンにも容易に対応でき、ボタンを確実に押圧操作できる。
【0011】
上記構成において、より具体的には、操作棒はプランジャに螺合により着脱可能に取付けられたものである。これにより、操作棒の長さ(プランジャの先端から突出する操作棒部分の長さ)を簡単に調整できるだけでなく、操作棒の交換も行うことができる。
【0012】
この場合、プランジャは先端から内部に延びるネジ穴を有し、操作棒はプランジャのネジ穴に螺合するネジとするのが好適である。
【0013】
また、操作手段は電磁ソレノイドを収容するハウジングを有し、ハウジングは操作棒が出入する開口を有し、プランジャの先端はその開口縁に当接することにより開口から操作棒だけが出入することとすれば、ハウジングの開口から突出する操作棒の長さが実質的なストロークになるので、ストローク長をより簡単に調整できる。
【0014】
更に、操作手段を撮影装置の所定位置に着脱自在に固定する装着手段を備えることとすれば、各種撮影装置(デジタルカメラ、ビデオカメラ、一眼レフカメラ等)に操作手段を容易に取付けることができる。なお、装着手段としては、汎用的なベルトが好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
【0016】
一実施形態に係る撮影装置用自動操作器の操作手段を撮影装置としてのデジタルカメラに装着したときの図を図1に、ビデオカメラに装着したときの図を図2に示す。この撮影装置用自動操作器は、赤外線検知器1と、撮影装置70,71の所定位置に装着され、赤外線検知器1が赤外線を検知したときに撮影装置70,71のボタン(シャッタボタン)を操作する操作手段2と、赤外線検知器1及び操作手段2の電源(図示せず)とを備える。
【0017】
操作手段2の一部省略正面図を図3に、その側面図を図4に、断面図を図5に示す。操作手段2は、一方が開口する角柱状のハウジング20と、電磁ソレノイド30と、電磁ソレノイド30の内側空洞に移動可能に配置された円柱状のプランジャ40と、プランジャ40の先端に着脱可能に且つ長さ調整可能に取付けられ、撮影装置70,71のボタンに当接する操作棒45とを有する。ハウジング20内には、電磁ソレノイド30及びプランジャ40が配置されている。ハウジング20は、操作棒45が出入する円形の開口21を有する。プランジャ40の先端は、その径が開口21の径より大きいので開口21の縁に当接することにより、開口21からは操作棒45だけが出入する。つまり、ハウジング20の開口21の縁がプランジャ40のストッパとしての機能を果たす。
【0018】
電磁ソレノイド30は周知の構造であるが、概説すると鉄板31の内側にコイル35が巻回されたボビン34が座板33を介して配置され、鉄板31の一方側に蓋板32が取付けられた構造である。
【0019】
この電磁ソレノイド30の内側空洞に位置するプランジャ40は、図6に拡大断面図で示すように、先端から内部に延びるネジ穴41を有する。これに対応して、操作棒45はプランジャ40のネジ穴41に螺合するネジである。操作棒45のネジ部45bがネジ穴41に螺合し、更にネジ部45bにナット42が螺合している。ナット42は操作棒45の位置を固定するためのもので、プランジャ40の先端に隣接している。また、操作棒45の円柱状の頭部45aはナット42と同径であり、操作棒45はナット42とともにハウジング20の開口21に対し出入可能である。
【0020】
従って、操作棒45を回すことで、プランジャ40の先端から突出する操作棒部分の長さ(ハウジング20の開口21から突出する操作棒45の長さ)を調整できる。これにより、操作棒45を含めたプランジャ40の実質的なストローク長を長短に調整できる。
【0021】
なお、図6の操作棒45の代わりに、図7に示すような操作棒46を用いてもよい。操作棒46は、そのネジ部46bがプランジャ40のネジ穴41に螺合する点は同じであるが、頭部46aが半球形状であり、ナット42も用いられていない。操作棒45,46を回して、操作棒45,46の長さを調整するのに加えて、種々の長さや頭部形状を持つ操作棒を予め複数本用意しておき、操作するボタンに応じて交換してもよい。
【0022】
また、図4及び図5において、ハウジング20には一対のスリット状の開口22が形成され、この開口22に装着手段としてのベルト50が挿通されている。ベルト50には、これを締付けるためのバックル51が付けられている(図1)。バックル51を利用してベルト50を締付けることで、様々なサイズ及び形状の撮影装置70,71の所定位置に操作手段2を固定することができる。
【0023】
一方、赤外線検知器1の側面図を図8に、背面図を図9に示す。赤外線検知器1は角柱状のハウジング10を有し、ハウジング10は屋外に設置されることを想定して防水構造であるのが好ましい。このハウジング10内には、赤外線発生体(人間を始めとする動物等)からの赤外線を検知する赤外線センサとしての焦電センサ、周囲環境の明るさの度合を検知する日照センサ等が実装された回路基板等が配置されている。
【0024】
この赤外線検知器1と操作手段2(コイル35)とはケーブル60で接続され、赤外線検知器1及び操作手段2の電源として、外部電源入力端子61が赤外線検知器1のハウジング10の側面に設けられたコネクタ(図示せず)に接続されている(図1)。但し、電源(電池)は赤外線検知器1に内蔵しても構わない。
【0025】
ハウジング10の前面には検知部11が設けられ、背面には電源スイッチ12、カメラ/ビデオ切り替えスイッチ13、検知LED14、マニュアル撮影ボタン15、OFF/撮影時間長設定つまみ16、ON時間長設定つまみ17が設けられている。電源スイッチ12は、この自動操作器の電源をON/OFFするためのもので、カメラ/ビデオ切り替えスイッチ13は、1眼レフカメラやデジタルカメラなどによる撮影か、ビデオカメラによる撮影かを選択するためのものである。検知LED14は、赤外線センサが赤外線を検知したときに点灯する。マニュアル撮影ボタン15は、赤外線検知に関係なく操作手段2を動作させるためのものである。
【0026】
OFF/撮影時間長設定つまみ16は、撮影から次の撮影までの撮影禁止時間を設定するためのもので、ストロボ撮影の際のストロボチャージのためのインターバル用である。ON時間長設定つまみ17は、操作手段2が動作している時間、すなわち操作棒45がシャッタボタンを押している時間を調整するためのもので、その時間は例えば最短0.5秒から最長1秒までである。
【0027】
このように構成した自動操作器では、図1や図2に示すように、操作手段2はベルト50により撮影装置70,71の所定位置(シャッタボタンを押せる位置)に固定し、赤外線検知器1は屋外や屋内に設置しておく。このとき、前記したように、操作手段2の操作棒45の長さを調節して、操作棒45がシャッタボタンを確実に押すことができるようにしておく。
【0028】
赤外線検知器1が人間や人以外の動物等の赤外線発生体からの赤外線を検知すると、それをトリガーとして操作手段2のコイル35が励磁され、プランジャ40の移動に伴い操作棒45がシャッタボタンを押圧操作する。これにより、撮影装置70,71が被写体である赤外線発生体を自動撮影する。
【0029】
上記実施形態では、装着手段としてベルト50を例示したが、図10に示すようなバー81,82,83を用いてもよい。図10では、撮影装置70が赤外線検知器1とともに直線状のバー81にネジ91により取付けられており、バー81にはL字状のバー82が、更にバー82にはL字状のバー83がそれぞれネジ91により取付けられている。バー81は、図11に示すように、2本の細長い開口81aを有するので、撮影装置70と赤外線検知器1を任意の位置で固定できる。同様に、バー82,83も、図面には示していないが、ネジ91を通す細長い開口を有しており、任意の位置で固定できる。
【0030】
一方、操作手段2のハウジング20は上部に例えば開閉可能なカバーを有しており、そのカバー(ハウジング20の上壁、又は場合によってはハウジング20の側壁)にネジ穴が形成されている。バー81,82,83を使用し、操作手段2の操作棒45がシャッタボタンを押圧操作できる位置に操作手段2を固定する。つまり、バー81に対するバー82の固定位置、バー82に対するバー83の固定位置を調整するとともに、バー83の開口からネジ91を通し、ネジ穴に螺合させる。
【0031】
但し、図10では、バー82,83は別個になっているが、全体として側面視コ字状の一体型でもよい。しかしながら、バー82,83が分離している方が、上下の高さ調整も可能となるので好ましい。
【0032】
なお、上記実施形態では、操作手段2の操作棒45,46が押すボタンをシャッタボタンとしているが、シャッタボタン以外のボタンでも適用可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、操作棒はプランジャ内部での一端部側の位置を調整することで他端部側の突出部分の長さを調整可能であるので、すなわち操作棒を含めたプランジャの実質的なストローク長を長短に調整できるので、メーカーや機種により異なるストロークを有するボタンにも容易に対応でき、ボタンを確実に押圧操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る撮影装置用自動操作器の操作手段を撮影装置としてのデジタルカメラに装着したときの図である。
【図2】同撮影装置用自動操作器の操作手段を撮影装置としてのビデオカメラに装着したときの図である。
【図3】同撮影装置用自動操作器における操作手段の一部省略正面図である。
【図4】同撮影装置用自動操作器における操作手段の側面図である。
【図5】同撮影装置用自動操作器における操作手段の断面図である。
【図6】同撮影装置用自動操作器における操作手段のプランジャと操作棒との取付形態の一例を示す拡大断面図である。
【図7】同撮影装置用自動操作器における操作手段のプランジャと操作棒との取付形態の別例を示す拡大断面図である。
【図8】同撮影装置用自動操作器における赤外線検知器の側面図である。
【図9】同撮影装置用自動操作器における赤外線検知器の背面図である。
【図10】同撮影装置用自動操作器の操作手段を撮影装置としてのデジタルカメラに別形態の装着手段により装着したときの概略図である。
【図11】図10に示す装着手段の形態例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 赤外線検知器
2 操作手段
10,20 ハウジング
11 検知部
21 開口
30 電磁ソレノイド
34 ボビン
35 コイル
40 プランジャ
41 ネジ穴
45,46 操作棒
50 ベルト(装着手段)
70,71 撮影装置
81〜83 バー(装着手段)
Claims (6)
- 赤外線検知器と、撮影装置の所定位置に装着され、赤外線検知器が赤外線を検知したときに撮影装置のボタンを操作する操作手段と、赤外線検知器及び操作手段の電源とを備え、
操作手段は、電磁ソレノイドと、電磁ソレノイドの内側空洞に移動可能に配置されたプランジャと、一端部側がプランジャの内部に位置調整可能に支持され、撮影装置のボタンに当接する他端部側がプランジャの先端から突出し、プランジャ内部での一端部側の位置を調整することで他端部側の突出部分の長さを調整可能である操作棒とを有することを特徴とする撮影装置用自動操作器。 - 操作棒は、プランジャに螺合により着脱可能に取付けられたことを特徴とする請求項1記載の撮影装置用自動操作器。
- プランジャは先端から内部に延びるネジ穴を有し、操作棒はプランジャのネジ穴に螺合するネジであることを特徴とする請求項2記載の撮影装置用自動操作器。
- 操作手段は電磁ソレノイドを収容するハウジングを有し、ハウジングは操作棒が出入する開口を有し、プランジャの先端はその開口縁に当接することにより開口から操作棒だけが出入することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の撮影装置用自動操作器。
- 操作手段を撮影装置の所定位置に着脱自在に固定する装着手段を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の撮影装置用自動操作器。
- 操作手段は電磁ソレノイドを収容するハウジングを有し、このハウジングは装着手段を取付けるためのネジ穴を有することを特徴とする請求項5記載の撮影装置用自動操作器。
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