JP4249517B2 - 蛇腹 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、多数の山部及び谷部が交互に形成された蛇腹に関し、特に、例えば、レーザ加工装置等の工作機械に組み込まれる蛇腹に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、蛇腹は、例えば写真機やアコーディオン等を構成する部品として使用されていたが、近年では、マシニングセンタ,研削機等或いはレーザ加工機や溶接機等のような工作機械を構成する部品としても使用されるに至っている。例えば、レーザ加工機では、二次元又は三次元方向に駆動するとともにレーザ光を照射するヘッドの左右又は上下には蛇腹が取り付けられており、こうした蛇腹により上記ヘッドをガイドするガイドレールに塵埃が付着することが防止され、又は該蛇腹内をレーザ光が通過するタイプのレーザ加工機においては、作業者の手指にレーザ光が照射されることを防止している。また、こうした工作機械に組み込まれる従来の蛇腹の中には、蛇腹本体の伸張長さを規制する制限シート体が固定されているものがある。この蛇腹は、山部と谷部とが交互に形成された蛇腹本体と、この蛇腹本体の(例えば)両側に固定され該蛇腹本体に形成された山部に対応した山部と該蛇腹本体に形成された谷部に対応した谷部とを有し、上記蛇腹本体が縮小された場合には、この制限シート体に形成された谷部は、該蛇腹本体に形成された谷部方向に移動するよう構成されている。こうした制限シート体により、上記蛇腹本体の伸張長さが規制され、収縮された場合には、確実に山部は山部として、また谷部は谷部として維持され、多数回の伸縮動作に耐え長期間安定して使用できる。
【0003】
ところで、近年、こうした工作機械は、上記ヘッド等の駆動部が極めて高速に駆動されるタイプのものが開発されるに至っており、したがって、こうした高速タイプの工作機械に組み込まれる蛇腹も高速に伸縮動作が繰り返される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これまでの蛇腹では、上述した高速タイプの工作機械に組み込み伸縮操作を繰り返すと、上記制限シートに形成された谷部又はこの近傍にピンホールが発生しこれが亀裂となり、やがて破断してしまう事態が発生する。そこで、こうした事態を解消するために、上記制限シートを補強し亀裂の発生を防止する方策が考えられる。しかし、このように、上記制限シートを補強すると、蛇腹本体が最も収縮した場合の厚みが長尺なものとなり、工作機械の構成要素である上記ヘッド等の駆動部のストロークを制約することとなるため採用することはできない。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来の蛇腹が有する課題を解決するために提案されたものであって、高速で移動する駆動部を持つ工作機械であっても、制限シート体に亀裂が発生することなく極めて耐久性を向上することができ、且つ、最も縮小した場合における長さを短くすることができる新規な蛇腹を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するために提案されたものであり、第1の発明(請求項1記載の発明)は、シート体が折曲され山部と谷部とが交互に形成された蛇腹本体と、この蛇腹本体の上部又は側部に固定されてなり該蛇腹本体の伸張長さを規制する制限シート体とを備えてなる蛇腹であって、上記制限シート体は、帯状に成形された制限シート体本体と、この制限シート体本体の蛇腹本体側に固定されてなるとともに、該蛇腹本体に形成された山部及びその近傍に固定される固定片とを備え、上記蛇腹本体が縮小された際に、該蛇腹本体の特定の山部に対する固定位置と他の山部に対する固定位置との間は、該蛇腹本体から離間するよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0007】
この第1の発明では、蛇腹本体の上部又は側部に固定された制限シート体は、上記蛇腹本体を構成する山部に固定されてなるとともに、該蛇腹本体が縮小された際に、該蛇腹本体の特定の山部に対する固定位置と他の山部に対する固定位置との間は、該蛇腹本体から離間するよう構成されてなることから、蛇腹本体が縮小された際には、該蛇腹本体に形成された山部と山部との間(谷部側)に、制限シート体の谷部が入り込まない。すなわち、高速で蛇腹本体が縮小された場合、該蛇腹本体に形成された山部から谷部までに形成された面と、この谷部から次の山部までに形成された面とにより制限シート体が押圧されることがない。したがって、この第1の発明によれば、高速で伸縮動作を繰り返す蛇腹本体により制限シート体に亀裂が発生することを有効に防止することができ、耐久性を大きく向上させることができる。また、この第1の発明では、蛇腹本体が縮小された際には、該蛇腹本体に形成された山部と山部との間に入り込まず、蛇腹本体から離間することから、該蛇腹本体が最も縮小された際の長さに影響を与えることがなく、むしろ、従来の蛇腹よりもさらに短くすることが可能となる。したがって、従来の蛇腹本体をさらに補強することもでき、また、上記制限シート体の厚みを厚くするような補強も可能となる。
【0008】
なお、上記第1の発明を構成する制限シート体は、必ずしも蛇腹本体に形成された全ての山部に固定されている必要はなく、蛇腹本体に形成された特定の山部から、1つ又は複数の山部を間に置いて、例えば3つ目の山部に固定したものであっても良い。また、この第1の発明では、制限シート体(特に、蛇腹本体が縮小された際において)形成される谷部は、蛇腹本体に形成された山部に対応した位置となり、また、該制限シート体に形成された谷部と谷部との間には、必ずしも角部(頂点)を有する山部が形成される必要はなく、該蛇腹本体から円弧状に膨出するように構成されたものであっても良い。さらに、この制限シート体の蛇腹本体に対する固定位置は、該蛇腹本体の上下両面や左右両側の何れかであれば良い。また、この第1の発明を構成する蛇腹本体は、少なくとも山部と谷部とが交互に形成されていれば良く、その正面形状は、ロ字状(筒状)とされたものばかりではなく、所謂門型乃至はコ字状とされたものであっても良い。
【0009】
さらにこの第1の発明では、制限シート体は、帯状に成形された制限シート体本体と、この制限シート体本体の蛇腹本体側に固定されてなるとともに、該蛇腹本体に形成された山部及びその近傍に固定される固定片とを備えてなることから、多数回の伸縮動作により制限シート体が蛇腹本体から脱落することを有効に防止することができる。
【0010】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記制限シート体は、前記蛇腹本体を構成する上部及び下部若しくは左側部及び右側部に固定されてなるとともに、該蛇腹本体に形成された山部の全てに固定されてなることを特徴とするものである。
【0011】
この第2の発明では、前記制限シート体は、前記蛇腹本体を構成する上部及び下部若しくは左側部及び右側部に固定されてなるとともに、該蛇腹本体に形成された山部の全てに固定されてなることから、蛇腹本体の伸張長さを全ての部位において均等に制限することができるとともに、蛇腹本体が縮小された際に上記制限シート体が蛇腹本体から離間する長さを小さくすることができ、さらには、長尺な蛇腹を製造した後に任意の長さに切断した場合であっても、特にその後に加工を施すことなく製品として出荷することができる。
【0012】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明の何れかであって、前記蛇腹本体は、表面シートと、裏面シートと、これら表面シートと裏面シートとの間であって該蛇腹本体の上部,左側部及び右側部のそれぞれに対応する位置に配設されてなるとともに各山部及び谷部で折曲された薄板状の芯材と、上記表面シートと裏面シートとの間であって上記上部の左側と上記左側部との間並びに上記上部の右側と上記右側部との間にそれぞれ配設され上記芯材の肉厚よりも薄い補強用シートと、を備えてなることを特徴とするものである。
【0013】
この第3の発明では、上記上部の左側と上記左側部との間並びに上記上部の右側と上記右側部との間には、それぞれ芯材の肉厚よりも薄い補強用シートが配設され、これらの部位には、芯材は配設されていないことから、高速で伸縮動作した際に、蛇腹本体の各角部が、上記折曲された芯材の角部により蛇腹本体にピンホールが形成されてしまうことを防止することができる。また、上記蛇腹本体の各角部は、この蛇腹本体が伸縮された際には、該蛇腹本体の上部,左側部及び右側部の2倍の厚みとなるが、各角部に上記芯材が配設されていないことから、この第3の発明によれば、より一層蛇腹本体の縮小長さを短いものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る蛇腹について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
この実施の形態に係る蛇腹1は、図1及び図2にそれぞれ示すように、工作機械(符号は省略する。)を構成するとともに、図中、左右方向に高速で駆動する駆動ヘッドHに一端が固定され、他端は、一方又は他方の固定部材F1,F2に固定されている。また、この蛇腹1は、蛇腹本体2と、左側制限シート体3及び右側制限シート体4とから構成されている。
【0017】
上記蛇腹本体2は、図3に示す積層シート体5を折曲するとともに、端部で接着することにより、正面形状が略正方形状の筒状に成形されたものである。この積層シート5は、図3中、左端と右端は互いに接着される部位であり互いに同じ角度で傾斜されている。また、この積層シート体5は、蛇腹本体2の表面(外側面)を形成する表面シート6と、この表面シート6と同一の形状に成形されてなるとともに蛇腹本体2の裏面(内側面)を形成する裏面シート7と、この表面シート6と裏面シート7とにより挟まれた状態で接着されてなる第1乃至第5の芯材8・・・12と、第1乃至第4の補強シート13・・・16とから構成されている。上記表面シート6と裏面シート7とは、それぞれ可撓性シートであり、ナイロン樹脂の表面にアルミニウムがコーティングされてなるものである。また、上記第1乃至第5の芯材8・・・12は、ポリエチレンテレフタレート(PET)により薄板状で且つそれぞれ長方形状に成形されてなるものであり、山部及び谷部に対応した位置にミシン目8a・・・12aが形成されている。そして、上記第1の芯材8は、この積層シート体5の中央に位置してなり、図1及び図2に示すように、筒状に成形された際には、蛇腹本体2の上部に位置する部位である。また、上記第2の芯材9は、上記第1の芯材8の左側にやや間隔を空けて接着されてなるものであり、筒状に成形された際には、蛇腹本体2の左側部に位置する部位である。また、上記第3の芯材10は、上記第1の芯材8の右側にやや間隔を空けて位置してなるものであり、筒状に成形された際には、蛇腹本体2の右側部に位置する部位である。また、上記第4の芯材11は、上記第2の芯材9の左側にやや間隔を空けて接着されてなるものであり、直角三角形状に成形され、筒状に成形された際には、蛇腹本体2の下部に位置する部位である。また、上記第5の芯材12は、上記第3の芯材10の右側に接着されてなるものであって、上記第4の芯材11と同一形状に成形されてなり、該第4の芯材12とともに蛇腹本体2の下部に位置する部位である。
【0018】
また、上記第1乃至第4の補強シート13・・・16は、それぞれ上記表面シート6と同じ素材からなるものであるとともに上記第1乃至第5の芯材8・・・12と同じ長さに成形され、且つ、該第1乃至第5の芯材8・・・12よりも薄く可撓性を有するものである。そして、上記第1の補強シート13は、上記表面シート6の下側であって上記第1の芯材8の左端近傍から第2の芯材9の右端近傍に亘って接着されたものである。また、上記第2の補強シート14は、上記第1の芯材8の右端近傍から第3の芯材10の左近傍に亘って接着されたものである。また、上記第3の補強シート15は、上記第3の芯材10の右端近傍から第5の芯材12の左近傍に亘って接着されたものである。また、上記第4の補強シート16は、上記第2の芯材9の左端近傍から第4の芯材11の右近傍に亘って接着されたものである。なお、上記第1の補強シート13が接着された部位は、この積層シート体5が筒状に成形された蛇腹本体2の上部の左側の角部に位置する部位であり、上記第2の補強シート14が接着された部位は、該蛇腹本体2の上部の右側の角部に位置する部位である。また、上記第3の補強シート15が接着された部位は、該蛇腹本体2の底部の右側の角部に位置する部位であり、上記第4の補強シート16が位置する部位は、蛇腹本体2の底部の左側の角部に位置する部位である。なお、上記表面シート6と裏面シート7の上下両端から上記第1乃至第5の芯材8・・・12の上下両端までの部位は、この積層シート体5が筒状に成形された後に切り取られる部位である。
【0019】
そして、上記蛇腹本体2は、上述した積層シート体5を構成する第1乃至第5の芯材8・・・12に形成された各ミシン目8a・・・12aの部位において、図2に示すように、上部,(図示しない)左側部及び右側部並びに(図示しない)下部において、それぞれ山部2a及び谷部2bが交互に形成されるように折曲されてなるものであり、前述したように、この蛇腹本体2の左側には、図1に示すように、左側制限シート体3が固定され、該蛇腹本体2の右側には、右側制限シート体4が固定されている。
【0020】
上記左側制限シート体3及び右側制限シート体4は、それぞれ同一の構成からなるものであって、図4に示すように、制限シート体本体20,21と、この制限シート体20,21に固定された多数の固定片22,23とから構成されている。そして、上記制限シート体本体20,21は、上記蛇腹本体2の長さと同じ長さであって、該蛇腹本体2を構成する左側部や右側部の幅よりもやや短い幅に(帯状に)成形されており、本実施の形態においては、図5に示すように、第1乃至第3のシート24・・・26が積層されてなるものである。上記第1のシート24は、最も外側に位置してなるものであって、難燃性の繊維であるアラミド繊維の外側面にアルミニウムが蒸着されてなるものであり、上記第2のシート25は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなり、一端から他端に亘って図示しないミシン目が多数形成されている。また、上記第3のシート26は、上記蛇腹本体2に対向してなるものであり、前記積層シート体5を構成する表面シート6や裏面シート7と同様の素材からなる。
【0021】
そして、上記制限シート体本体20,21は、上記蛇腹本体2に形成された山部2aに対応した位置には、谷部20a,21aが形成され、該蛇腹本体2に形成された谷部2bに対応した位置には、山部20b,21bが形成されている。なお、これら谷部20a,21a及び山部20b,21bの形成位置は、上記第2のシート25に形成された図示しないミシン目に対応している。すなわち、上記制限シート体本体20,21には、蛇腹本体2に形成された山部2a及び谷部2bに対応した谷部20a,21a及び山部20b,21bが交互に形成されている。そして、このように構成された制限シート体本体20,21の裏面(蛇腹本体2側の面)であって、上記各谷部20a,21aに対応した位置には、それぞれ上記固定片22,23が固定されている。これらの固定片22,23は、上記制限シート体本体20,21の幅と同じ長さであって、該制限シート体本体20,21に形成された谷部20a,21aから該谷部20a,21aの隣に位置する次ぎの谷部20a,21aまでの幅と略同じ幅に成形されたものである。そしてこれらの固定片22,23は、中心位置にて上記各制限シート体本体20,21に形成された各谷部20a,21aに縫合されている。すなわち、これらの固定片22,23の中心は、上記制限シート体本体20,21に形成された谷部20a,21a及び上記蛇腹本体2に形成された山部2aに対応している。
【0022】
したがって、上述した実施の形態に係る蛇腹1によれば、図1に示す駆動ヘッドHが左右方向に駆動することにより伸縮される。このとき、この蛇腹1が伸張された場合においては、上記制限シート体3,4を構成する制限シート体本体20,21も伸張させられ、各山部20b,21b及び谷部20a,21aが水平とされた場合には、それ以上蛇腹本体2は伸張されない。一方、このように蛇腹1が伸張された状態から、再び縮小される場合には、上記制限シート体本体20,21も縮小させられるが、このとき、該制限シート体本体20,21に形成された各山部20b,21bは、上記蛇腹本体2(の各谷部2b)から徐々に離間する方向に移動し、従来の蛇腹を構成する制限シート体本体のように、蛇腹本体2の谷部2b側に移動しない。したがって、こうした構成に係る蛇腹1によれば、上記駆動ヘッドHが高速で駆動し、これに伴って蛇腹1が高速で伸縮動作を繰り返しても、制限シート体3,4(を構成する制限シート体本体20,21)に亀裂が発生することを有効に防止することができ、耐久性を大きく向上させることができる。また、この蛇腹1では、蛇腹本体2が縮小された際には、制限シート体本体20a,21aは、該蛇腹本体2に形成された山部2aと山部2aとの間に入り込まず、該蛇腹本体2から離間することから、該蛇腹本体2が最も縮小された際の長さに影響を与えることがなく、むしろ、従来の蛇腹よりもさらに短くすることが可能となる。
【0023】
また、この蛇腹1では、前記制限シート体3,4は、蛇腹本体2を構成する左側部及び右側部にそれぞれ固定されてなるとともに、各固定片22,23を介して該蛇腹本体2に形成された山部2aの全てに固定されてなることから、蛇腹本体2の伸張長さを全ての部位において均等に制限することができるとともに、蛇腹本体2が縮小された際に上記制限シート体3,4が蛇腹本体2から離間する長さを小さくすることができ、さらには、長尺な蛇腹1を製造した後に任意の長さに切断した場合であっても、特にその後に加工を施すことなく製品として出荷することができる。
【0024】
しかも、この蛇腹1では、蛇腹本体2の各角部には、第1乃至第5の芯材8・・・12が配設されておらず、代わりに上記第1乃至第4の補強シート13・・・16が接着されていることから、これら各角部において蛇腹本体2にピンホールが形成されるおそれがないばかりではなく、芯材の厚みによりにより蛇腹本体2が最も縮小された際における長さをより短いものとすることができる。
【0025】
なお、上述した実施の形態では、本発明を構成する蛇腹本体の形状を筒状としたが、門型乃至はコ字状に成形されたものであっても良い。また、本発明を構成する制限シート体は、上述したように、蛇腹本体2の左側部と右側部とに固定したものばかりではなく、上部及び下部に固定されたものであっても良い。さらに、上記実施の形態に係る蛇腹1では、蛇腹本体2に形成された山部2aの全てに制限シート体3,4を固定したが、全ての山部2aに固定するのではなく、例えば、1つ置き又は2つ置きに固定したものであっても良い。
【0026】
【発明の効果】
上記実施の形態の説明からも明らかなように、第1の発明(請求項1記載の発明)では、蛇腹本体の上部又は側部に固定された制限シート体は、上記蛇腹本体を構成する山部に固定されてなるとともに、該蛇腹本体が縮小された際に、該蛇腹本体の特定の山部に対する固定位置と他の山部に対する固定位置との間は、該蛇腹本体から離間するよう構成されてなることから、蛇腹本体が縮小された際には、該蛇腹本体に形成された山部と山部との間(谷部側)に、制限シート体の谷部が入り込まない。すなわち、高速で蛇腹本体が縮小された場合、該蛇腹本体に形成された山部から谷部までに形成された面と、この谷部から次の山部までに形成された面とにより制限シート体が押圧されることがない。したがって、この第1の発明によれば、高速で伸縮動作を繰り返す蛇腹本体により制限シート体に亀裂が発生することを有効に防止することができ、耐久性を大きく向上させることができる。また、この第1の発明では、蛇腹本体が縮小された際には、該蛇腹本体に形成された山部と山部との間に入り込まず、蛇腹本体から離間することから、該蛇腹本体が最も縮小された際の長さに影響を与えることがなく、むしろ、従来の蛇腹よりもさらに短くすることが可能となる。したがって、従来の蛇腹本体をさらに補強することもでき、また、上記制限シート体の厚みを厚くするような補強も可能となる。さらに、この第1の発明では、上記制限シート体は、帯状に成形された制限シート体本体と、この制限シート体本体の蛇腹本体側に固定されてなるとともに、該蛇腹本体に形成された山部及びその近傍に固定される固定片とを備えてなることから、多数回の伸縮動作により制限シート体が蛇腹本体から脱落することを有効に防止することができる。
【0027】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)では、前記制限シート体は、前記蛇腹本体を構成する上面及び下面若しくは左側面及び右側面に固定されてなるとともに、該蛇腹本体に形成された山部の全てに固定されてなることから、蛇腹本体の伸張長さを全ての部位において均等に制限することができ、さらには、長尺な蛇腹を製造した後に任意の長さに切断した場合であっても、特にその後に加工を施すことなく製品として出荷することができる。
【0028】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、上記表面シートと裏面シートとの間であって上記上部の左側と上記左側部との間並びに上記上部の右側と上記右側部との間にそれぞれ補強用シートが配設され、これらの補強用シートは、芯材の肉厚よりも薄いものであることから、高速で伸縮動作した際に、蛇腹本体が、上記折曲された芯材の角部によりピンホールが形成されてしまうことを防止することができる。また、この第3の発明によれば、より一層蛇腹本体の伸縮長さを短いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る蛇腹が工作機械に取り付けられた状態を示す平面図である。
【図2】図1に示す工作機械及び蛇腹の斜視図である。
【図3】シート体の構成を示す模式図である。
【図4】図2に示す蛇腹の分解斜視図である。
【図5】蛇腹の一部を拡大して示す平面図である。
【符号の説明】
1 蛇腹
2 蛇腹本体
2a 山部
2b 谷部
3 左側制限シート体
4 右側制限シート体
5 シート体
6 表面シート
7 裏面シート
8・・・12 第1乃至第5の芯材
13・・・16 第1乃至第4の補強シート
20 制限シート体本体
21 制限シート体本体
22 固定片
23 固定片
H 駆動ヘッド
Claims (3)
- シート体が折曲され山部と谷部とが交互に形成された蛇腹本体と、この蛇腹本体の上部又は側部に固定されてなり該蛇腹本体の伸張長さを規制する制限シート体とを備えてなる蛇腹であって、
上記制限シート体は、帯状に成形された制限シート体本体と、この制限シート体本体の蛇腹本体側に固定されてなるとともに、該蛇腹本体に形成された山部及びその近傍に固定される固定片とを備え、
上記蛇腹本体が縮小された際に、該蛇腹本体の特定の山部に対する固定位置と他の山部に対する固定位置との間は、該蛇腹本体から離間するよう構成されてなることを特徴とする蛇腹。 - 前記制限シート体は、前記蛇腹本体を構成する上部及び下部若しくは左側部及び右側部に固定されてなるとともに、該蛇腹本体に形成された山部の全てに固定されてなることを特徴とする請求項1記載の蛇腹。
- 前記蛇腹本体は、表面シートと、裏面シートと、これら表面シートと裏面シートとの間であって該蛇腹本体の上部,左側部及び右側部のそれぞれに対応する位置に配設されてなるとともに各山部及び谷部で折曲された薄板状の芯材と、上記表面シートと裏面シートとの間であって上記上部の左側と上記左側部との間並びに上記上部の右側と上記右側部との間にそれぞれ配設され上記芯材の肉厚よりも薄い補強用シートと、を備えてなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかの蛇腹。
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| JP2003069341A Expired - Lifetime JP4249517B2 (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 蛇腹 |
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-
2003
- 2003-03-14 JP JP2003069341A patent/JP4249517B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2004278610A (ja) | 2004-10-07 |
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