JP4254035B2 - 印刷システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示装置におけるメッセージ、メニューなどの表示に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタなどの印刷装置では、ユーザーパネルにステータスメッセージ、エラーメッセージ、メニューなどの各種の情報が表示される。たとえば、プリントジョブ名とジョブの送信者をプリントジョブデータに付加し、付加したプリントジョブ名とジョブの送信者を印刷装置のパネルに表示させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印刷装置では、ステータスメッセージおよびメニューなどは、あらかじめ本体に内蔵されたデータどおりに表示パネルに表示される。しかし、たとえばメッセージを表示する場合、表示されたメッセージを理解できるユーザが限られるため、パネルの表示が有効に使われていない。このため、印刷装置に障害が発生した場合、適切な処理がおこなわれるまで時間を要することが多い。また、パネルで操作するメニューについても、ユーザーのレベルを越えた設定項目(たとえば、ネットワークアドレスの設定など管理者のみが設定すべき項目)が選択できるため、誤まった設定が行われる可能性があった。したがって、各ユーザーに適した表示をすることが望ましい。
【0004】
本発明の目的は、表示パネルに表示されるメッセージやメニュー構造などの表示内容を各ユーザそれぞれに理解しやすくすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る印刷システムは、リントジョブデータを生成するドライバを備えるデータ処理装置と、受信した前記プリントジョブデータを印刷する印刷装置とからなる。前記データ処理装置のドライバは、前記印刷装置が備える表示手段で表示されるデータを、ツリー構造で表されるメニューデータとしてユーザが画面でカスタマイズするカスタマイズデータ設定手段と、カスタマイズされた前記データをプリントジョブデータに付加する付加手段とを備える。また、前記印刷装置は、表示手段と、前記データ処理装置から受信した前記カスタマイズ用データを解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて前記データを前記表示手段に表示する表示制御手段とからなる。
【0006】
本発明に係る印刷装置は、表示手段と、前記表示手段での表示をカスタマイズするための、ツリー構造で表されたメニューデータであるカスタマイズ用データを、プリントジョブデータとともに受信する入力手段と、受信された前記カスタマイズ用データを解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて前記カスタマイズ用データを前記表示手段に表示する表示制御手段とを備える。
好ましくは、前記印刷装置において、前記入力手段は、さらに、カスタマイズされたステータスメッセージを受信し、前記表示手段は、さらに、カスタマイズされた前記ステータスメッセージを表示する。
好ましくは、前記印刷装置において、前記表示制御手段は、前記プリントジョブデータが処理されている間、そのプリントジョブデータに付加された前記カスタマイズ用データの解析結果に基づいて前記データを前記表示手段に表示させる。
好ましくは、前記の印刷装置において、前記表示制御手段は、前記プリントジョブデータの処理が終了すると、前記表示手段にデフォルトデータを表示させる。
好ましくは、前記印刷装置において、前記表示手段は、表示画面に表示切替ボタンを表示し、前記表示制御手段は、前記表示切替ボタンが押されると、デフォルトデータを表示させる。
【0007】
本発明に係るコンピュータ読み出し可能な記録媒体は、データ処理装置と、前記データ処理装置から受信した前記プリントジョブデータを印刷する印刷装置とからなる印刷システムにおいて、前記印刷装置に送信するプリントジョブデータを生成するステップと、前記印刷装置が備える表示手段で表示されるデータを、ツリー構造を構成するためのメニューデータとして選択することによりユーザがカスタマイズするための画面を表示するステップと、前記画面においてユーザによりカスタマイズされた前記データを受け取るステップと、カスタマイズされた前記データを前記プリントジョブデータに付加するステップとをデータ処理装置に実行させるためのプログラムを記録する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、印刷システムの構成を示す。データ処理装置であるホストコンピュータ10において、ドライバソフト12は、プリントジョブデータを作成し、印刷装置20に送信する。印刷装置20はそのプリントジョブデータを印刷する。なお、ドライバソフト12は、ホストコンピュータ10内のハードディスク装置(図示しない)などに格納されており、RAMなどに読み出されて動作する。
【0009】
この印刷システムでは、プリントジョブを送信するユーザのレベルに応じて印刷装置20のユーザパネル22に表示される内容をカスタマイズできる。パネル22の表示内容は、データ処理装置10のドライバソフト12によりカスタマイズできる。ここで、各ユーザそれぞれに理解しやすく、誤操作を少なくするように、表示内容を設定できる。カスタマイズの対象は、メッセージとメニュー構造である。カスタマイズ用データは、ユーザーごとに記憶装置14に記憶しておく。プリントジョブデータを作成するときは、そのジョブを作成したユーザーに対応したカスタマイズ用データを付加する。図2に示すように、ドライバソフト12により送信される送信データは、プリントジョブデータ16と、それに付加したカスタマイズ用データ16とからなる。
【0010】
印刷装置20では、受信データからカスタマイズされた内容を解析し表示パネル22の表示に反映する。こうして、パネル22において、各ユーザそれぞれに理解しやすく、誤操作を少なくするユーザーインターフェースを提供する。パネル22に表示されるステータスメッセージやメニュー構造の変更情報は、ジョブデータ18ごとに付加し、そのジョブデータ18の処理を行う間、カスタマイズ用データ16の内容を印刷装置20に反映させる。すなわち、パネル表示のカスタマイズ用データは、同時に送られたジョブの処理が行われている間のみパネル表示に反映させる。これは、パネル22に表示される情報や、障害の発生に最も関連があるのは、そのとき処理されているジョブを送ったユーザであり、そのユーザにとって最も理解しやすい表示を行うためである。同様に、パネル22でメニュー操作を行う際は、プリントジョブデータ18に付加されたデータ16の中にあるメニューのデータを反映させる。
【0011】
送信されたプリントジョブデータ18が処理されている間や障害が発生した時には、プリントジョブデータ18に付加されたカスタマイズ用データ16の中から表示すべきステータスを表すものがあれば、それが優先されて表示される。これにより、印刷中に障害が起こった場合等に、ジョブを送ったユーザが障害に対応しやすい環境を実現して、発生した障害への速やかな対応を可能にする。
【0012】
次に、カスタマイズ用データ16の形式について説明する。印刷装置20にはデフォルトのメッセージデータとデフォルトのメニューを記憶装置24に内蔵させておき、特に指定のない限りはデフォルトメッセージとデフォルトメニューを表示させる。表1と表2は、記憶装置24に内蔵されているデフォルトのパネルメッセージとメニューツリーデータを示す。
【表1】
【表2】
【0013】
メニューのツリーについて説明すると、メニュー番号は、ツリーが1つ下がるごとに「.」で区切る。また、一番右の数字が「0」の場合、そのツリーのタイトルの情報を表わす。たとえば、「1.1.2」はサブツリー1.1のサブツリー内の2番目の項目を表す。よって、表2のメニューデータのツリー構造は、図3のように構成されていることになる。
【0014】
次に、コンピュータ10のプリントドライバ12によるメニューとメッセージのカスタマイズの例を説明する。メニューのカスタマイズの場合、メニュー項目名の変更の他、ツリー構造を再構築することで、新たなメニュー構造を実現させ、処理中のジョブの所有者に必要な項目のみを持つメニューを提供し、誤操作を防ぐ。図4は、メニューツリーのカスタマイズの1例を示す。図4に示されるカスタマイズ用画面では、左側にオリジナルのメニューが示され、右側に、カスタマイズされたメニューが示される。カスタマイズされたメニューは最初は空白である。メニューツリーのカスタマイズでは、メニュー項目をドラッグアンドドロップして編集できる。また、各ツリー名も編集できる。画面上のApplyボタンを押すことにより、カスタマイズされたメニューが登録される。図5は、カスタマイズされたメニューツリーを示す。同時に送られたプリントジョブデータが処理される間にメニューが呼び出された場合は、このメニューが表示される。
【0015】
図6は、プリントドライバによるメッセージのカスタマイズの1例を示す。図6に示されるカスタマイズ用画面では、左側にオリジナルのメッセージが示され、右側に、カスタマイズされたメッセージが示される。編集対象のオリジナルメッセージを選択し、メッセージ内容を編集する。この例では、「エンジンマルファンクション」を、「XX番に電話をしてください」に変更する。ドライバソフトは、カスタマイズしたいメッセージNoと表示させたいデータとを送信データの一部に組み込み印刷装置に送信する。変更を加える必要のないメッセージについては何も送信しない。この方法により、各ユーザごとに理解しやすいパネル表示を作成できる。
【0016】
なお、同じカスタマイズ用データ16を使用するユーザが多い場合、カスタマイズ用データを印刷装置20の記憶装置24に保存しておき、カスタマイズNoを設定しておくことで、カスタマイズNoのみを付加、送信することも考えられる。この場合、印刷装置20ヘ送信するデータ量を軽減できる。
【0017】
次に、カスタマイズ用データ16の送信及び解析について説明する。プリントジョブデータ18に付加される付加データ16を送るPJLコマンドを用意し、PJLコマンドでメニューとメッセージのカスタマイズデータを表現し印刷装置20ヘ送信する。コマンドは他のPJLコマンドと同様に印刷装置20内で解析される。
【0018】
メニューカスタマイズ用コマンドは、次のように表わされる。
@PJL MENU [カスタマイズされた後のメニューツリー番号] [デフォルトのメニューツリー番号]
@PJL MENU [カスタマイズされた後のメニューツリー番号] "メニューカテゴリ名"
たとえば図5のメニューツリーは以下のPJLコマンドで表現される.
@PJL MENU 1.0 "メニュー 1"
@PJL MENU 1.1 1.1
@PJL MENU 1.2 1.2
@PJL MENU 2.0 "メニュー 2"
@PJL MENU 2.1 5.1
@PJL MENU 2.2 5.3
【0019】
メッセージカスタマイズ用コマンドは、次のように表わされる。
@PJL MESSAGE [メッセージ番号] "カスタマイズ用メッセージ"
図6のように、「エンジンマルファンクション」というメッセージを「XX番に電話をしてください」というメッセージに変える場合、以下のコマンドで表現される。
@PJL MESSAGE 12 "XX番に電話をしてください"
【0020】
次に、パネル表示におけるカスタマイズデータ反映のタイミングを説明する。プリントジョブデータ18に付加されたカスタマイズ用データ16は、そのプリントジョブデータ18の処理が行われている間のみパネル22に表示される。これは、パネル22に表示されるのは主に印刷装置20の状態であり、表示にもっとも関心を持つのは処理中のプリントジョブのユーザであると考えられるからである。
ジョブの処理が終わると、カスタマイズ用データ16は廃棄され、デフォルトのパネル表示に戻る。すなわち、処理中のジョブが無いときは、パネル表示はデフォルト用の設定が使用される。
次のジョブ処理が始まると、そのジョブに付加されたデータをパネル表示に反映させる。
【0021】
図7は、パネル22に表示されるメッセージの切り替わる例を示す。左側に、カスタマイズされたメッセージを示し、右側に、印刷装置のデフォルトメッセージを示す。カスタマイズされたメッセージの場合、"Printer Ready" (プリント可能)のメッセージに続き、"Printing Now!!" (いまプリント中)と表示され、さらに、故障が起きると、"Engine is damaged. Please call TEL:XX−YY"と表示される。一方、デフォルトメッセージでは、"Printer Ready" (プリント可能)のメッセージに続き、"Printing" (プリント中)と表示され、さらに、故障が起きると、"Engine Malfunction"と表示される。
【0022】
図8に示すように、パネルのメッセージを表示している画面にメッセージ切替用ボタンを設けてもよい。メッセージ切替用ボタンを押すと、パネルメッセージがデフォルトメッセージヘ切り替えられる。したがって、カスタマイズ用データが反映されている間でも、切替ボタン等によりすぐにデフォルトの表示に切り替えができる。
【0023】
プリントジョブの処理の全体的な流れは以下の通りである。
(1)コンピュータ10において、ドライバソフトは、プリントジョブデータ18とカスタマイズ用データ16を生成し、一つのデータにまとめて印刷装置20に送信する。
(2)印刷装置20は、受信されたプリントジョブ中のカスタマイズデータ16から、新たなメニューツリーとメッセージを構築する。
(3)次に、印刷装置20は、プリントジョブデータ18のラスタライズを開始すると共に、カスタマイズされたメッセージとメニューを優先的に表示させる。
(4)印刷装置20は、プリントジョブの印刷が終了すると、印刷装置20に内蔵されているデフォルトのメッセージ、メニューの表示に切り替える。
【0024】
次に、プリントジョブの処理をさらに詳しく説明する。図9は、コンピュータ10のプリントドライバ12による送信データの生成のフローを示す。まず、プリントジョブデータ18を生成する(S100)。次に、プリントドライバで設定されているメニュー、メッセージのカスタマイズ用データ16をPJLコマンドとして生成する(S102)。そして、PJLコマンド16とプリントジョブデータ18とを一まとめにして印刷装置20に送信する(S104)。
【0025】
図10は、印刷装置20による受信データの中のPJLコマンドの処理のフローを示す。コンピュータ10からのデータを受信し(S200)、データ中のPJLコマンドでカスタマイズに関する記述はあるか否かを判断する(S202)。カスタマイズに関する記述が抽出される場合は、コマンドを基にメッセージとメニューツリーのカスタマイズを行う(S204)。カスタマイズに関する記述がない場合は、メッセージとメニューツリーのカスタマイズは行わない(S206)。さらに、他のPJLコマンドを解析して(S208)、終了する。
【0026】
図11は、印刷装置20によるジョブ処理中のパネル表示のフローを示す。プリントジョブのラスタライズを開始する(S300)。
次に、カスタマイズが行われたか否かを判断する(S302)。カスタマイズが行われている場合、カスタマイズされたメッセージを表示する(S304)。
次に、ジョブの処理は全て終了したか否かを判断する(S306)。ジョブの処理は全て終了していない場合は、次に、表示切替ボタンが押されたか否かを判断し(S308)、表示切替ボタンが押された場合は、表示を切り替え(S310)、ステップS306に戻る。カスタマイズ表示がされている場合は、デフォルト表示に切り替える。表示切替ボタンが押されていない場合は、ただちにステップS306に戻る。ジョブの処理が全て終了すると、カスタマイズされたメッセージの表示を止め(S312)、デフォルトのメッセージを表示する。
【0027】
【発明の効果】
送信するプリントジョブデータにパネルで表示するメッセージやメニューのカスタマイズ用データを付加し、ジョブの処理される間のみにパネル表示に反映させることにより、ジョブの送信者にとって一番理解しやすいパネル表示を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 印刷システムの図
【図2】 送信データの構成を示す図
【図3】 表2のメニューツリーデータ構造
【図4】 メニューのカスタマイズの1例の図
【図5】 カスタマイズされたメニューツリーの図
【図6】 メッセージのカスタマイズの1例の図
【図7】 メッセージの切り替えの1例の図
【図8】 メッセージ表示画面の図
【図9】 プリントドライバによる送信データの生成のフローチャート
【図10】印刷装置における受信データの中のPJLコマンドの処理のフローチャート
【図11】 印刷装置におけるジョブ処理中のパネル表示のフローチャート
【符号の説明】
10 コンピュータ、 12 ドライバ、 16 カスタマイズ用データ、 18 プリントジョブデータ、 20 印刷装置、 22 表示パネル。
Claims (7)
- プリントジョブデータを生成するドライバを備えるデータ処理装置と、受信した前記プリントジョブデータを印刷する印刷装置とからなる印刷システムにおいて、
前記データ処理装置のドライバは、前記印刷装置が備える表示手段で表示されるデータを、ツリー構造を構成するためのメニューデータとして選択することによりユーザが画面でカスタマイズするカスタマイズデータ設定手段と、カスタマイズされた前記データをプリントジョブデータに付加する付加手段とを備え、
前記印刷装置は、
表示手段と、
前記データ処理装置から受信した前記カスタマイズ用データを解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づいて前記データを前記表示手段に表示する表示制御手段とからなる
印刷システム。 - 表示手段と、
前記表示手段での表示をカスタマイズするための、ツリー構造を構成すべく選択されたメニューデータであるカスタマイズ用データを、プリントジョブデータとともに受信する入力手段と、
受信された前記カスタマイズ用データを解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づいて前記カスタマイズ用データに従って前記表示手段に表示を行う表示制御手段と
を備える印刷装置。 - 前記入力手段は、さらに、カスタマイズされたステータスメッセージを受信し、
前記表示手段は、さらに、カスタマイズされた前記ステータスメッセージを表示することを特徴とする請求項2に記載された印刷装置。 - 前記表示制御手段は、前記プリントジョブデータが処理されている間、そのプリントジョブデータに付加された前記カスタマイズ用データの解析結果に基づいて前記データを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2に記載された印刷装置。
- 前記表示制御手段は、前記プリントジョブデータの処理が終了すると、前記表示手段にデフォルトデータを表示させることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載された印刷装置。
- 前記表示手段は、表示画面に表示切替ボタンを表示し、前記表示制御手段は、前記表示切替ボタンが押されると、デフォルトデータを表示させることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載された印刷装置。
- データ処理装置と、前記データ処理装置から受信した前記プリントジョブデータを印刷する印刷装置とからなる印刷システムにおいて、
前記印刷装置に送信するプリントジョブデータを生成するステップと、
前記印刷装置が備える表示手段で表示されるデータを、ツリー構造を構成するためのメニューデータとして選択することによりユーザがカスタマイズするための画面を表示するステップと、
前記画面においてユーザによりカスタマイズされた前記データを受け取るステップと、
カスタマイズされた前記データを前記プリントジョブデータに付加するステップと
をデータ処理装置に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み出し可能な記録媒体。
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