以下に、本発明の実施の形態を、必要に応じて図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の部材や部位などには同一の符号を付している場合がある。
[粘着テープ又はシート]
図1は、本発明の粘着テープ又はシートの一例を示す概略断面図である。図1において、1は粘着テープ又はシート(「粘着テープ」と称する場合がある)、1aはつまみ部が形成された端部(「つまみ部形成端部」と称する場合がある)、1bはつまみ部が形成されていない端部(「つまみ部非形成端部」と称する場合がある)、1cはS字状に2回折り曲げて折り畳まれた際のつまみ部非形成端部1b側から1つ目の折り目部(「第1折り目部」と称する場合がある)、1dはS字状に2回折り曲げて折り畳まれた際のつまみ部非形成端部1b側から2つ目の折り目部(「第2折り目部」と称する場合がある)、2は支持体、2aは支持体2のつまみ部が形成された端部側の部位(「展開部位」と称する場合がある)、2bは支持体2のつまみ部が形成されていない端部側の部位(「貼付部位」と称する場合がある)、2cは支持体2の折り目部間の部位(「1−2折り目部間部位」と称する場合がある)、3a1は粘着剤層(「展開粘着剤層」と称する場合がある)、3a2は離型処理層(「上部離型処理層」と称する場合がある)、3a3はつまみ部用印刷層、3b1は粘着剤層(「貼付粘着剤層」と称する場合がある)、3c1は仮止め層、3c2は離型処理層(「内部離型処理層」と称する場合がある)、4はつまみ部である。また、Xは貼付部位2bの長さ、Yは1−2折り目部間部位2cの長さ、Zは展開部位2aの長さである。
具体的には、粘着テープ1において、支持体2は、展開部位2a、1−2折り目部間部位2cおよび貼付部位2bの順で直列的に配列された構成の長尺状のシートが、1−2折り目部間部位2cの第2折り目部1dが、つまみ部非形成端部1bよりも突出した状態となるように、第1折り目部1c、第2折り目部1dの2箇所の折り目部で折り曲げることによりS字状に2回折り曲げて折り畳まれた構成を有している。なお、展開部位2aと1−2折り目部間部位2cとの境界部が第2折り目部1dとなっており、1−2折り目部間部位2cと貼付部位2bとの境界部が第1折り目部1cとなっている。展開部位2aの端部に位置する部位は、つまみ部4となっている。また、展開部位2aにおいて、1−2折り目部間部位2c側の面には物品に貼付するための展開粘着剤層3a1が、つまみ部が形成される形態で形成され、また、外面側の面には上部離型処理層3a2が全面的に形成され、さらに、つまみ部4に位置する部位にはつまみ部用印刷層3a3が形成されている。1−2折り目部間部位2cにおいて、貼付部位2b側の面には、貼付部位2bと重ね合わされていない露出した表面に部分的に長尺状に展開させるまで物品に貼付するための仮止め層が形成され、展開部位2a側の面には、内部離型処理層3c2が全面的に形成されている。貼付部位2bにおいて、表面側の面には物品に貼付するための貼付粘着剤層3b1が全面的に形成されている。
従って、展開部位2aは1−2折り目部間部位2cに剥離可能なように貼り合わせられている。一方、1−2折り目部間部位2cと貼付部位2bとは直接接触して重ね合わせられているだけであり、粘着剤層等により貼り合わされていない。また、1−2折り目部間部位2cに設けられた仮止め層は、長尺状に展開させるまでの間、物品に貼付して仮止めするために設けられており、長尺状に展開させる際には、物品から容易に剥離させることが可能である。そのため、粘着テープ1は、つまみ部4を引っ張ることにより、貼付部位2bにおけるつまみ部非形成端部1bから第1折り目部1cの方向に長尺状に展開させることができる。例えば、貼付部位2bの貼付粘着剤層3b1と1−2折り目部間部位2cの仮止め層3c1とを利用して、折り畳まれた状態の粘着テープ1を物品に貼付させた状態で(このとき、貼付部位2bが物品に貼付により固定されており、1−2折り目部間部位2cは、長尺状に展開させるまでの間、物品に仮止めされている)、つまみ部4を、第2折り目部1dからつまみ部形成端部1a又はつまみ部4の方向に(すなわち、図1では右の方向)に引っ張ることにより、展開部位2aと1−2折り目部間部位2cとの界面、および1−2折り目部間部位2cと物品との界面で剥離が生じて、貼付部位2bのみが物品に強く固定された状態で、容易に長尺状に展開させることができる。もちろん、中間部位2cが物品から剥離する際には、物品には、破損等のダメージが生じていない。なお、長尺状に展開させる方向としては、つまみ部非形成端部1bから、第1折り目部1cの方向(図1では右の方向)であり、貼付部位2b又は貼付部位2bの第1折り目部1c側の端部を起点にしている。
なお、図1などは、層構成が明確になるように図示されているため、第1折り目部1cや第2折り目部1dは、厚み方向に幅があり、該幅の上下部の2カ所で折られている形態で表現されているが、実際は、折り畳む際の方法に応じて、U字型に折られた形態、V字型に折られた形態などの各種形態で折られた形態となる。
本発明の粘着テープ又はシート(「折り畳み型粘着テープ又はシート」と称する場合がある)としては、図1で示されるように、2つの端部が異なる方向に向いた状態となって、S字状に2回折り曲げることにより折り畳まれた構成を有していてもよく、また、図2で示されるように、2つの端部が異なる方向に向いた状態となって、蛇腹状、アコーディオン状(アコーディオンの伸縮部位の形状)又はつづら折り状に4回以上折り曲げることにより折り畳まれた構成を有していてもよい。
図2は、本発明の粘着テープ又はシートの他の例を示す概略断面図であり、図2(a)は、2つの端部が異なる方向に向いた状態となって、蛇腹状、アコーディオン状又はつづら折り状に4回折り曲げることにより折り畳まれた構成の例を示しており、図2(b)は、2つの端部が異なる方向に向いた状態となって、蛇腹状、アコーディオン状又はつづら折り状に6回折り曲げることにより折り畳まれた構成の例を示している。なお、図2において、2dは支持体2の展開部位2aと貼付部位2bとの間の部位、3d1は仮着剤層、3d2は仮着剤層、3d3は仮着剤層、3d4は仮着剤層、3d5は仮着剤層、3d6は仮着剤層、3d7は仮着剤層、3d8は仮着剤層であり、1a、1b、2、2a、2b、3a1、3a2、3a3、3b1、3c1、3c2、4などの符号は、前記に同じ。
このように、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートは、「2つの端部が異なる方向に向いた状態となって、蛇腹状、アコーディオン状又はつづら折り状に2回以上折り曲げることにより折り畳まれた構成とともに、一方の端部につまみ部が形成されており、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部が、つまみ部が形成されていない端部よりも突出した状態で折り畳まれた構成」を有することができる。なお、前述のように、「蛇腹状、アコーディオン状又はつづら折り状に2回以上折り曲げる」際の折り曲げる回数としては、特に制限されず、使用目的、折り畳んだ際の長さ、長尺状に展開した際の長さ、折り畳まれた際の厚み等に応じて適宜選択することができる。例えば、下記に示されるように、折り畳み型粘着テープ又はシートを紙おむつの拘束用粘着テープ又はシートとして用いる場合は、「蛇腹状、アコーディオン状又はつづら折り状に2回以上折り曲げる」際の折り曲げる回数は、S字状に2回であることが好ましいが、もちろん、4回以上(例えば、4回や6回等)であってもよい。
また、前記折り畳み型粘着テープ又はシートにおける「2つの端部が異なる方向に向いた状態となって、蛇腹状、アコーディオン状又はつづら折り状に2回以上折り曲げることにより折り畳まれているとともに、一方の端部につまみ部が形成されており、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部が、つまみ部が形成されていない端部よりも突出した状態で折り畳まれている」構成としては、折り畳んだ結果、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部が、つまみ部が形成されていない端部よりも突出した状態となった構成であればよく、従って、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部が、つまみ部が形成されていない端部よりも突出した状態で折り畳んだ結果、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部が、つまみ部が形成されていない端部よりも突出した状態となる構成であってもよく、つまみ部が形成されていない端部が、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部より手前側に位置する状態で折り畳んだ結果、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部が、つまみ部が形成されていない端部よりも突出した状態となる構成であってもよい。
すなわち、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートは、長尺状の支持体の両表面における所定の部位に、粘着剤層、仮止め層、離型処理層が形成され、且つ2つの端部が異なる方向に向いた状態となって、蛇腹状に2回以上折り曲げることにより折り畳まれた構成を有しているとともに、一方の端部につまみ部が形成されており、つまみ部を引っ張ることにより、つまみ部が形成されていない端部から、該端部側から1つ目の折り目部の方向に長尺状に展開させることが可能な粘着テープ又はシートであって、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部が、つまみ部が形成されていない端部よりも突出した状態で折り畳まれた構成を有しており、且つ下記の(a)〜(d)の構成を有している。
(a)つまみ部が形成されていない端部側の部位の表面に、物品に貼付するための粘着剤層を有する構成
(b)つまみ部が形成されていない端部側から1つ目の折り目部と、2つ目の折り目部との間の部位におけるつまみ部が形成されていない端部側の部位側の面において、つまみ部が形成されていない端部側の部位と重ね合わせられていない露出した表面に、少なくとも部分的に、長尺状に展開させるまで物品に貼付するための仮止め層を有する構成
(c)つまみ部が形成された端部側の部位における折り目部間側の表面において、つまみ部が形成される形態で、物品に貼付するための粘着剤層を有し、且つつまみ部が形成された端部側の部位と、該つまみ部が形成された端部側の部位に対して対向している折り目部間の部位とが、離型処理層により剥離可能に貼り合わせられた構成
(d)蛇腹状に4回以上折り曲げることにより折り畳まれた構成を有している場合、対向している折り目部間の部位どうしが、剥離可能に貼り合わせられた構成
折り畳み型粘着テープ又はシートとしては、図1で示されるように、長尺状の支持体の両表面における所定の部位に、粘着剤層、仮止め層、離型処理層が形成され、且つ2つの端部が異なる方向に向いた状態となって、S字状に2回折り曲げることにより折り畳まれた構成を有しているとともに、一方の端部につまみ部が形成されており、つまみ部を引っ張ることにより、つまみ部が形成されていない端部から、該端部側から1つ目の折り目部の方向に長尺状に展開させることが可能な粘着テープ又はシートであって、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部が、つまみ部が形成されていない端部よりも突出した状態で折り畳まれた構成を有しており、且つ下記の(a1)〜(c1)の構成を有していることが好ましい。
(a1)つまみ部が形成されていない端部側の部位の表面に、物品に貼付するための粘着剤層を有する構成
(b1)S字状に折り畳んだ際の折り目部間の部位におけるつまみ部が形成されていない端部側の部位側の面において、つまみ部が形成されていない端部側の部位と重ね合わされていない露出した表面に、少なくとも部分的に、長尺状に展開させるまで物品に貼付するための仮止め層を有する構成
(c1)つまみ部が形成された端部側の部位におけるS字状に折り畳んだ際の折り目部間側の表面において、つまみ部が形成される形態で、物品に貼付するための粘着剤層を有し、且つつまみ部が形成された端部側の部位と、該つまみ部が形成された端部側の部位に対して対向しているS字状に折り畳んだ際の折り目部間の部位とが、離型処理層により剥離可能に貼り合わせられた構成
本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートにおいて、つまみ部が形成されていない端部側の部位(貼付部位)の長さXとしては、つまみ部が形成されていない端部側から1つ目の折り目部と、2つ目の折り目部との間の部位(「貼付側中間部位」と称する場合がある)の長さYよりも短ければ特に制限されず、例えば、5〜95%の範囲から選択することができるが、貼付部位の長さXとしては、短すぎると、折り畳み型粘着テープ又はシートの物品に対する粘着性が低下し、長すぎると、折り畳み型粘着テープ又はシートの全体長さの短縮性が低下する。従って、貼付部位の長さXとしては、貼付側中間部位の長さYに対して10〜70%であることが好ましく、さらに好ましくは10〜50%であり、特に10〜30%であることが好適である。
なお、本発明では、貼付部位の長さXとしては、貼付側中間部位の長さYに対する割合による相対的な大きさ以外にも、絶対的な大きさによっても規定することができる。貼付部位は、物品に貼付により固定するために設けられているので、物品に貼付により固定する(特に、強固に固定する)ことができる長さを有していることが重要なためである。貼付部位の長さXとしては、例えば、3mm以上(好ましくは5mm以上、さらに好ましくは8mm以上)であることが重要である。なお、貼付部位の長さXの上限としては特に制限されず、長すぎると、前述のように、折り畳み型粘着テープ又はシートの全体長さの短縮性が低下するので、貼付する物品の種類や貼付粘着剤層による粘着性などに応じて、例えば、20mm以下(好ましくは15mm以下、さらに好ましくは12mm以下)の範囲から選択することができる。従って、貼付部位の長さXとしては、例えば、貼付側中間部位の長さYよりも短く、且つ3mm以上(例えば、3〜20mm)である範囲から選択することができる。
また、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートにおいて、つまみ部が形成された端部側の部位(展開部位)の長さZとしては、つまみ部が形成されていない端部側から1つ目の折り目部と、2つ目の折り目部との間の部位(貼付側中間部位)の長さYに対して、長くてもよいが、短いことが好ましく、特に、折り畳み型粘着テープ又はシートの折り畳まれた状態での全厚みを薄くする観点から、貼付側中間部位の長さYから、つまみ部が形成されていない端部側の部位(貼付部位)の長さXを引いた長さ(Y−X)と同じか又はそれよりも短くなっていることが好ましい。すなわち、展開部位の長さZとしては、貼付側中間部位の長さYと、つまみ部が形成されていない端部側の部位(貼付部位)の長さXとの差(Y−X)に対して100%未満の大きさとなっていることが好ましい。このように、展開部位の長さZが、貼付側中間部位の長さYと、貼付部位の長さXとの差(Y−X)に対して100%未満であると、折り畳み型粘着テープ又はシートは、折り畳まれた状態では、貼付部位上に貼付側中間部位を介して展開部位が積層されなくなるので、折り畳まれた状態での全厚みを、従来よりも1層分薄くすることができる。また、展開部位の長さZが、貼付側中間部位の長さYと、貼付部位の長さXとの差(Y−X)に対して100%を超えていると、折り畳まれた状態での全厚みが一定にならず、貼付部位上に貼付側中間部位を介して展開部位が積層された箇所で厚みが厚く、その他の場所で厚みが薄くなって、段差が生じてしまうので、展開部位の長さZを、貼付側中間部位の長さYと、貼付部位の長さXとの差(Y−X)に対して100%未満にすると、このような段差を無くすという効果も発揮される。
なお、折り畳み型粘着テープ又はシートの展開した際に伸びて展開する展開長さを一定とした場合、展開部位の長さZの長さが短すぎると、貼付側中間部位の長さが長くなってしまい、折り畳んだ際の長さが長くなってしまう。また、展開部位の長さZが、貼付側中間部位の長さYと、貼付部位の長さXとの差(Y−X)に対して短すぎると、折り畳まれた状態での厚みが一定にならず、段差が生じてしまう。そのため、折り畳み型粘着テープ又はシートの折り畳まれた状態での全厚みと全長とを適度にする観点等から、展開部位の長さZとしては、貼付側中間部位の長さYと、貼付部位の長さXとの差(Y−X)に対して90〜100%(好ましくは95〜100%)であることが望ましく、特に99〜100%(ほぼ100%)であることが好適である。
従って、折り畳み型粘着テープ又はシートとしては、図1で示されるように、展開部位の端部と、貼付部位の端部とが、同一又はほぼ同一の面上に位置するような形態で、折り畳まれていることが好ましい。
なお、折り畳み型粘着テープ又はシートにおいて、展開部位と貼付部位との間の部位(「中間部位」と称する場合がある)としては、折り畳み型粘着テープ又はシートが、S字状に2回折り曲げることにより折り畳まれた構成を有している場合、貼付側中間部位のみにより構成されている。一方、折り畳み型粘着テープ又はシートが、蛇腹状に4回以上折り曲げることにより折り畳まれた構成を有している場合、貼付側中間部位と、つまみ部が形成されていない端部側から2つ目の折り目部と、3つ目の折り目部との間の部位や、つまみ部が形成されていない端部側から3つ目の折り目部と、4つ目の折り目部との間の部位などの中間部位とにより構成されている。このような貼付側中間部位以外の中間部位の長さとしては、貼付側中間部位よりも短くても長くてもよいが、図2(a)や(b)で示されているように、貼付側中間部位と同じ又はほぼ同じ長さであることが好ましい。すなわち、中間部位の長さは、すべて一定又はほぼ一定であることが好ましい。
また、このような折り畳み型粘着テープ又はシートにおいて、展開部位の端部には、つまみ部が形成されるので、展開部位における中間部位側の面に形成されている物品に貼付するための粘着剤層(展開粘着剤層)は、端部につまみ部が形成されるように、端部およびその付近には、形成されていないことが重要である。貼付部位の表面には、少なくとも部分的に、物品に貼付するための粘着剤層(貼付粘着剤層)が形成されていればよいが、全面的に貼付粘着剤層が形成されていることが好ましい。
さらにまた、中間部位のうち、つまみ部が形成されている端部(つまみ部形成端部)側から1つ目の折り目部と、2つ目の折り目部との間の中間部位(「展開側中間部位」と称する場合がある)における展開部位側の面には、離型処理層が形成されている。該離型処理層としては、展開部位の中間部位側の面に形成されている展開粘着剤層が重ね合わせられる部分に、少なくとも設けられていることが重要である。なお、折り畳み型粘着テープ又はシートを、折り畳まれた状態でロール状に巻回する場合は、展開側中間部位における展開部位側の面に全面的に離型処理層が形成されているとともに、展開部位の表面にも全面に離型処理層が形成されていることが好ましい。このように、折り畳み型粘着テープ又はシートが、折り畳まれた状態で展開部位側に露出している表面が、離型処理層となっていると、剥離ライナーを用いなくても、折り畳まれた状態でロール状に巻回させることができる。このような折り畳まれた状態でロール状に巻回された折り畳み型粘着テープ又はシートは、使用時には、巻き戻して、適宜な幅に切断して使用することができる。
なお、折り畳み型粘着テープ又はシートが、S字状に2回折り曲げることにより折り畳まれた構成を有している場合、展開側中間部位と貼付側中間部位とは、もちろん、同一の中間部位であり、展開部位と貼付部位との間の中間部位は、展開側中間部位又は貼付側中間部位のみである。
また、中間部位のうち、つまみ部が形成されていない端部(つまみ部非形成端部)側から1つ目の折り目部と、2つ目の折り目部との間の中間部位(貼付側中間部位)における貼付部位側の面には、長尺状に展開させるまで物品に貼付する(仮止めする)ための仮止め層が、貼付部位と重ね合わされていない露出した表面に、少なくとも部分的に、形成されている。仮止め層は、貼付側中間部位における貼付部位側の面において、折り畳まれた状態で露出している表面に、全面的に形成されていてもよいが、第2折り目部側の端部側の部分には形成されていないことが好ましい。すなわち、つまみ部非形成端部側から1つ目の折り目部(第1折り目部)と、2つ目の折り目部(第2折り目部)との間の部位におけるつまみ部非形成端部側の部位(貼付部位)側の面において、第2折り目部側の端部側の部分には、仮止め層が形成されていないことが望ましい。なお、仮止め層が形成されていない部分が多すぎると、折り畳み型粘着テープ又はシートの物品への固定性が低下し、剥がれ易くなる。そのため、仮止め層が形成されていない第2折り目部側の端部側の部分としては、第2折り目部側の端部から5mm以内の部分(さらに好ましくは3mm以内の部分)であることが望ましい。このように、仮止め層が第2折り目部側の端部側の部分に形成されていない形態を有していると、つまみ部を引っ張って展開させた際に、第2折り目部側の端部が浮き上がり、これにより、引っ張った際の力は、貼付側中間部位と物品との界面に効果的にかかるようになり、貼付部位を物品に固定させた状態で、容易に展開させることができるようになる。
さらに、貼付部位と貼付側中間部位とは、剥離不可能なように貼り合わせられていてもよいが、直接接触して重ね合わせられているだけの構成や、粘着剤層や仮止め層等と離型処理層とを利用して、剥離可能に貼り合わせられた構成を有していることが好ましい。前述のように、貼付部位と、貼付側中間部位とを、貼付せず、直接接触させて重ね合わせた構成とする場合、貼付部位の長さXとしては、貼付側中間部位の長さYに対して、30%以下(例えば、10〜30%)であることが好ましい。貼付部位の長さXが、貼付側中間部位の長さYに対して、30%以下(例えば、10〜30%)であると、貼付部位と貼付側中間部位とが重ね合わせられている長さが、短くなっているので、貼付部位と貼付側中間部位とを貼付せずに、単に重ね合わせていても、折り畳んだ際に浮きが生じず、接触して重ね合わせられている状態を効果的に保持させることができる。
このように、貼付部位と、貼付側中間部位とを、貼付せず、直接接触させて重ね合わせただけの構成とする場合、仮止め層における第1折り目部側の端部の位置としては、折り畳んだ際の貼付部位の端部(つまみ部非形成端部)の位置又はそれより手前側(すなわち、第2折り目部側)の位置となっていれば特に制限されない。仮止め層における第1折り目部側の端部の位置と、つまみ部非形成端部の位置との間の幅としては、広すぎると、折り畳み型粘着テープ又はシートの物品への固定性が低下し、剥がれ易くなるため、0〜5mm(好ましくは0〜3mm)の範囲であることが望ましい。
一方、貼付部位と貼付側中間部位とを剥離可能に貼り合わせる場合は、貼付部位の貼付側中間部位側の面に、離型処理層を形成し、貼付側中間部位の貼付部位と重ね合わせられる表面に粘着剤層や仮止め層(特に、仮止め層)を形成して、剥離可能な形態で貼り合わせることにより、貼付部位と貼付側中間部位とを重ね合わせていることが好ましい。
なお、貼付部位と貼付側中間部位とを剥離不可能なように貼り合わせた場合は、つまみ部を引っ張って展開させた際に、引っ張った際の力が貼付部位と物品との界面にもかかってしまい、貼付部位(すなわち、粘着テープ又はシート)が、物品から剥離してしまう可能性がある。
具体的には、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートにおいて、展開させた際に伸びて展開する展開長さ(すなわち、展開させた際に、物品と貼付している部位におけるつまみ部側の端部から、つまみ部の先端までの長さ)が、110mm程度である場合、図3(a)に示されるように、展開部位の長さを50mm、展開部位と貼付部位との間(折り目部間)の部位(中間部位)の長さを60mm、貼付部位の長さを10mmとして、S字状に2回折り曲げて折り畳んだ構成とすることができる。従って、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートは、展開長さが110mmであるが、全体長さ(全長)としては、120mmとすることが可能である。
なお、折り畳み型粘着テープ又はシートにおいて、展開長さは、展開部位および中間部位(折り目部間の部位)の長さとなり、全体長さは、展開部位、中間部位および貼付部位の長さとなる。従って、図1の折り畳み型粘着テープ又はシートでは、展開長さは(Y+Z)であり、全体長さは(X+Y+Z)である。
一方、従来の折り畳んだ形態の粘着テープ又はシートとしては、例えば、図3(b)で示されるように、3枚の支持体を繋ぎ合わせて接続させて形成され且つS字状に2回折り曲げて折り畳んだ形態の粘着テープ又はシートがあり、この粘着テープ又はシートは、展開させた際に伸びて展開する展開長さが、約108mmであるが、粘着テープ又はシートの全体長さ(全長)としては、63+58+50=171mmとなっている。しかも、3枚の支持体の長さとしては、それぞれ、70(63+7)、70(58+5+7)、51(50+1)であるので、3枚の支持体の全長は、191mmとなる。
なお、従来の折り畳んだ形態の粘着テープ又はシートが、1枚の支持体により形成され且つS字状に2回折り曲げて折り畳んだ形態の粘着テープ又はシートである場合、図3(c)で示されるように、展開させた際に伸びて展開する展開長さが、約105mmである場合、粘着テープ又はシートの全長としては、55+50+50=155mmとなる。
このように、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートは、展開させた際に伸びて展開する展開長さが、従来の折り畳んだ形態の粘着テープ又はシートの展開させた際の展開長さと同じ又はほぼ同じ長さであっても、全体長さ(全長)が効果的に短縮されている。しかも、展開時には、容易に展開することができる。さらには、折り畳まれた際の厚みが薄くなっており、折り畳んだ状態での粘着テープ又はシートの柔軟性も良好である。
なお、図3は、折り畳んだ状態の粘着テープ又はシートを示す概略断面図であり、図3(a)は本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートを示しており、図3(b)は3枚の支持体を繋ぎ合わせて接続させて形成され且つS字状に2回折り曲げて折り畳んだ形態の従来の折り畳んだ状態の粘着テープ又はシートを示しており、図3(c)は1枚の支持体により形成され且つS字状に2回折り曲げて折り畳んだ形態の粘着テープ又はシートを示している。図3において、5aは折り畳んだ状態の粘着テープ又はシート、6a1〜6a3は、それぞれ、支持体、7a1は粘着剤層、7a2は離型処理層、7a3は粘着剤層、7a4は仮着剤層、7a5は離型処理層、7a6は粘着剤層、7a7は離型処理層、7a8はつまみ部用印刷層である。また、5bは折り畳んだ状態の粘着テープ又はシート、6bは支持体、7b1は粘着剤層、7b2、7b3は、それぞれ、仮着剤層、7b4は離型処理層、7b5は粘着剤層、7b6は離型処理層、7b7はつまみ部用印刷層である。また、1、1a〜1d、2a〜2c、3a1、3a2、3a3、3b1、3c1、3c2、4などの符号は、前記に同じ。
このように、従来では、図3(b)〜(c)で示されるように、折り畳んだ形態の粘着テープ又はシートにおける折り目部間の部位(中間部位)のうち、つまみ部非形成端部側から1つ目の折り目部と、2つ目の折り目部との間の中間部位(貼付側中間部位)は、貼付部位に仮着等により貼り合わせられており、貼付側中間部位を、紙おむつ等の物品に直接的に仮止めにより貼り付ける形態の粘着テープ又はシートは開示されていなかった。これは、例えば、物品が紙おむつである場合、貼付側中間部位を紙おむつに直接的に貼付すると、容易に剥離することができず、不織布に対して良好な接着性で貼付することができ、不織布から剥離させる際には良好な剥離性を発揮することができる仮止め層が開発されていなかったためである。しかしながら、本発明では、このような特性を発揮することができる仮止め層を開発することができたため、展開させた際に、紙おむつ等の物品(例えば、表面が不織布表面となっている物品など)に貼付により固定されている貼付部位の長さを最小限に短くして、貼付部位側から1つ目の折り目部と2つ目の折り目部との間の部位である貼付側中間部位を、紙おむつ等の物品に直接的に仮止めにより貼り付ける形態の粘着テープ又はシートを作製することが可能となった。もちろん、貼付側中間部位は、紙おむつ等の物品に仮止めしているだけであり、展開時には、紙おむつ等の物品の表面に破損等のダメージを与えずに剥離して展開させることができる。従って、折り畳み型粘着テープ又はシートの全長を効果的に短縮させることが可能となっている。
なお、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートを長尺状に展開させる際、各部位間の界面(例えば、図1で示される粘着テープ1では、展開部位2aと1−2折り目部間部位2cとの界面)や、貼付側中間部位と物品との界面で剥離が生じる順序は特に制限されない。例えば、図1で示される粘着テープ1を長尺状に展開させる場合、(1)展開部位2aと1−2折り目部間部位2cとの界面で剥離が生じた後、1−2折り目部間部位2cと物品との界面で剥離が生じてもよく、(2)1−2折り目部間部位2cと物品との界面で剥離が生じた後、展開部位2aと1−2折り目部間部位2cとの界面で剥離が生じてもよく、(3)展開部位2aおよび1−2折り目部間部位2cの界面と、1−2折り目部間部位2cおよび物品の界面との2つの界面で並行して剥離が生じてもよい。
特に、粘着テープ1としては、展開操作の容易性の観点等から、1−2折り目部間部位2cと物品との界面で剥離が生じた後、展開部位2aと1−2折り目部間部位2cとの界面で剥離が生じるように展開する形態を有していることが好ましい。
なお、貼付側中間部位と物品との間の剥離力としては、折り畳み型粘着テープ又はシートを物品に貼付させている際には、貼付状態を有効に保持することができ、つまみ部を引っ張って展開させる際には、容易に剥離させることができる大きさであれば特に制限されず、物品の種類などに応じて適宜選択することができる。例えば、折り畳み型粘着テープ又はシートを紙おむつに貼付して用いる場合(すなわち、物品が紙おむつである場合)、紙おむつの表面はポリプロピレン系不織布である場合が多いので、貼付側中間部位と、ポリプロピレン系不織布としての(商品名「シンテックス」三井化学社製)との間の剥離力としては、0.5〜5.0N/25mm(好ましくは1.0〜3.0N/25mm、さらに好ましくは1.5〜2.5N/25mm)の範囲から選択することができる。
また、展開部位と、貼付側中間部位との間の剥離力としては、0.3〜3.0N/25mm(好ましくは0.5〜2.5N/25mm、さらに好ましくは1.0〜2.0N/25mm)の範囲から選択することができる。
なお、つまみ部非形成端部側の部位(貼付部位)の表面に形成された粘着剤層(貼付粘着剤層)の粘着力は、特に制限されない。また、前記展開粘着剤層の粘着力も特に制限されない。
(支持体)
支持体(基材)としては、特に制限されないが、例えば、プラスチック製基材、金属製基材(例えば、アルミニウム箔、鉄箔、ステンレス箔、ニッケル箔、銅箔等の各種金属箔など)、繊維製基材(例えば、不織布など)、紙製基材(例えば、和紙など)などの薄葉体が挙げられる。支持体は、単層、積層のいずれの形態を有していてもよい。
本発明では、支持体としては、プラスチック製基材を好適に用いることができる。プラスチック製基材を構成する素材又は材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ポリイミド(PI);ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のメタクリレート系樹脂;アクリル系樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)等のスチレン系樹脂;ポリカーボネート;ウレタン系樹脂:エポキシ系樹脂;フッ素系樹脂などの各種樹脂が挙げられる。プラスチック製基材としては、柔軟性等の観点から、ポリオレフィン系樹脂(なかでもポリエチレンやポリプロピレン、特にポリプロピレン)により形成されているプラスチック製基材が好適である。
なお、支持体(特に、プラスチック製基材)の表面には、粘着剤層等との密着力の向上等を目的に、コロナ処理やプラズマ処理等の物理的処理、下塗り剤等の化学的処理などの適宜な表面処理が施されていてもよい。
支持体の厚みとしては、特に制限されないが、通常、5〜1000μm(好ましくは10〜500μm)である。
支持体としては、図1で示されているように、貼付部位の端部から展開部位の端部まで連続的に形成された構成を有していることが好ましい。すなわち、支持体としては、一方の端部から他方の端部まで連続的に形成された構成を有している支持体(長尺状の1枚のシート状基材)であることが好ましい。このように、支持体が長尺状の1枚のシート状基材であると、折り畳み型粘着テープ又はシートとしては、1枚のシート状基材が有している本来の優れた柔軟性を効果的に発現させることができ、例えば、折り畳み型粘着テープ又はシートの側面に触れても、ケガの発生が防止されている。しかも、支持体が長尺状の1枚のシート状基材であると、折り畳み型粘着テープ又はシートとした際の厚みを効果的に薄くすることができる。また、支持体が長尺状の1枚のシート状基材であると、その柔軟性により、折り畳んだ際の反発力が小さく、そのため、折り畳んだ状態を保持させるための対向する面と面との接着力が小さくてもよいので、長尺状に展開させる際の力(対向する面同士の剥離力)を効果的に低減させることができる。さらにまた、支持体の表面は段差を有しておらず、平面となっているので、折り畳み型粘着テープ又はシートとした際に、対向する面と面とを密着して、折り畳むことができる。
一方、支持体が、複数のシート状基材の端部側の面どうしを重ね合わせて積層して、長尺状としたもの(「積層長尺状支持体」)であると、それぞれのシート状基材としては柔らかくても、積層部では硬くなっているので、全体としても硬くなっており、折り畳み型粘着テープ又はシートは硬くなっている。また、このような積層長尺状支持体は、積層部を有しているので、その分、折り畳み型粘着テープ又はシートとした際の厚みが厚くなってしまう。さらに、積層長尺状支持体は、硬くなっているので、折り曲げた際の反発力が大きく、折り畳んだ状態を保持させるために、対向する面と面との接着力を高めなくてはならず、長尺状に展開する際の力が高くなる場合がある。しかも、積層部で折り曲げることが困難な場合があるので、折り曲げ部位が限定される場合があり、また積層部で折り曲げても、その反発力が大きく、折り畳んだ状態が保持されにくくなる。さらにまた、積層長尺状支持体の表面は、滑らかな平面でなく、積層部の端部で段差を有しているため、折り畳み型粘着テープ又はシートとした際に、対向する面と面との密着性が低くなる。
(貼付粘着剤層)
貼付粘着剤層は、物品に貼付するために設けられており、特に、折り畳まれた状態で(未展開の状態で)物品に貼付するための粘着剤層として設けられている。具体的には、貼付粘着剤層を利用して、折り畳み型粘着テープ又はシートを物品に貼付することにより、貼付部位を物品に貼付して固定させることができる。なお、貼付粘着剤層は、使用時までの間、剥離ライナーにより保護されていてもよいが、折り畳み型粘着テープ又はシートの展開部位側の表面に形成された離型処理層と貼り合わせられていることが好ましい。この際、仮止め層も折り畳み型粘着テープ又はシートの展開部位側の表面に形成された離型処理層と貼り合わせられていることが好ましい。このように、貼付粘着剤層と貼り合わせられる離型処理層としては、展開部位から1つ目の折り目部と2つ目の折り目部との間の部位である展開側中間部位における展開部位と重ね合わせられていない部分の表面に形成された離型処理層と、必要に応じて展開部位の表面に形成された離型処理層とにより構成することができる。従って、離型処理層は、図1などで示されるように、展開側中間部位における展開部位側の面に全面的に形成され、且つ展開部位の表面に全面に形成されていてもよい。
貼付粘着剤層が、展開部位側の表面に形成された離型処理層と貼り合わせられた形態としては、例えば、(1)折り畳み型粘着テープ又はシートが、貼付粘着剤層の表面と、展開部位側の表面に形成された離型処理層の表面とが接触するように重ね合わせて積層された形態、(2)折り畳み型粘着テープ又はシートが連続的に形成されている長尺状の連続体を、貼付粘着剤層の表面と、展開部位側の表面に形成された離型処理層の表面とが接触するようにロール状に重ね合わせて巻回した形態などが挙げられる。もちろん、仮止め層も折り畳み型粘着テープ又はシートの展開部位側の表面に形成された離型処理層と貼り合わせられている。なお、ロール状に巻回された形態を有している場合は、利用時に、巻き戻して適宜な幅に切断することにより、適宜な幅の折り畳み型粘着テープ又はシートを得ることができる。
貼付粘着剤層を形成するための粘着剤(「貼付粘着剤」と称する場合がある)としては、特に制限されず、例えば、ホットメルト型粘着剤、エマルジョン系粘着剤、溶剤系粘着剤、オリゴマー系粘着剤、固系粘着剤などのいずれの形態の粘着剤であってもよい。貼付粘着剤は、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。貼付粘着剤としては、ホットメルト型粘着剤を好適に用いることができる。
ホットメルト型粘着剤は、エラストマー(熱可塑性エラストマー等)や熱可塑性樹脂などをベースポリマーとしている。なお、ベースポリマーは単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。ホットメルト型粘着剤におけるベースポリマーの熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン−プロピレンブロック共重合体(SEP)などのスチレン系熱可塑性エラストマー(スチレン系ブロックコポリマー;例えばスチレン含有量5重量%以上のスチレン系ブロックコポリマー);ポリウレタン系熱可塑性エラストマー;ポリエステル系熱可塑性エラストマー;ポリプロピレンとEPT(三元系エチレン−プロピレンゴム)とのポリマーブレンドなどのブレンド系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
また、ホットメルト型粘着剤におけるベースポリマーの熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂などが挙げられる。なお、ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン系共重合体[例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA);エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)などのエチレン−不飽和カルボン酸共重合体;アイオノマー;エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共重合体などのエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体;エチレン−ビニルアルコール共重合体など]の他、ポリエチレン(低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒法ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなど)、ポリプロピレン、α−オレフィン共重合体(エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体など)などのポリオレフィン;ポリプロピレン変性樹脂などが挙げられる。また、酢酸ビニル系樹脂としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−ビニルエステル共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体などが挙げられる。
ホットメルト型粘着剤としては、ベースポリマーが熱可塑性エラストマー(特に、スチレン系熱可塑性エラストマー)であるホットメルト型粘着剤が好適である。
また、エマルジョン系粘着剤や溶剤系粘着剤等の粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、フッ素系粘着剤などの粘着剤であって、それぞれの形態(例えば、エマルジョンの形態、溶液の形態など)の粘着剤が挙げられる。
なお、貼付粘着剤は、粘着性成分(ベースポリマー)等のポリマー成分の他に、粘着剤の種類等に応じて、架橋剤(例えば、ポリイソシアネート系架橋剤、アルキルエーテル化メラミン化合物系架橋剤など)、粘着付与剤(例えば、ロジン誘導体樹脂、ポリテルペン樹脂、石油樹脂、フェノール樹脂など)、可塑剤、充填剤、老化防止剤などの適宜な添加剤を含んでいてもよい。
貼付粘着剤としては、いわゆる「強粘着剤」を好適に用いることができる。具体的には、貼付粘着剤による貼付粘着剤層の粘着力としては、JIS Z 0237に規定された180°引き剥し試験(被着体:ステンレス板、引張速度:300mm/分)において、2.0N/10mm以上であることが望ましい。
貼付粘着剤層の形成方法としては、公知乃至慣用の粘着剤層の形成方法を採用することができ、例えば、支持体の所定の面における所定の部位上に、貼付粘着剤を乾燥後の厚さが所定の厚さとなるように直接塗工して乾燥する方法(塗布方法)、セパレータ上に、乾燥後の厚さが所定の厚さとなるように貼付粘着剤を塗布して粘着剤層を形成した後、該粘着剤層を基材上に転写する方法(転写方法)などが挙げられる。
貼付粘着剤層の厚みとしては、特に限定するものではないが、粘着特性等の点から、10μm以上であることが望ましく、例えば、10〜1000μm(好ましくは20〜500μm)程度の範囲から選択することができる。
(展開粘着剤層)
展開粘着剤層は、基本的には、物品に貼付するために設けられており、特に、展開した状態で物品に貼付するための粘着剤層として設けられている。また、未展開の状態では、折り畳み型粘着テープ又はシートを、該折り畳まれた状態を保持させるための機能も発揮している。具体的には、展開粘着剤層を、展開部位に対向している部位(展開側中間部位)の面に貼り合わせることにより、展開部位と、展開側中間部位とについて、折り畳まれている状態を保持させることができる。もちろん、この貼り合わせでは粘着剤層と離型処理層とが用いられているので、展開部位と、展開側中間部位とは剥離可能となっている。また、折り畳まれた状態で貼付粘着剤層により物品に貼付された折り畳み型粘着テープ又はシートを、長尺状に展開し、該展開した状態の粘着テープ又はシートを、展開粘着剤層を利用して、物品に貼付することにより、長尺状の粘着テープ又はシートを物品に貼付することができる。このとき、両端に形成された粘着剤層(貼付粘着剤層、展開粘着剤層)を利用して、長尺状の粘着テープ又はシートを物品に貼付しているので、物品を拘束する(特に、物品を所定の形状にして拘束する)機能を発揮することができる。
展開粘着剤層を形成するための粘着剤(「展開粘着剤」と称する場合がある)としては、特に制限されず、前記貼付粘着剤と同様の粘着剤を用いることができる。具体的には、展開粘着剤としては、例えば、ホットメルト型粘着剤、エマルジョン系粘着剤、溶剤系粘着剤、オリゴマー系粘着剤、固系粘着剤などのいずれの形態の粘着剤であってもよい。展開粘着剤は、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。展開粘着剤としては、ホットメルト型粘着剤を好適に用いることができる。
展開粘着剤におけるホットメルト型粘着剤としては、前記貼付粘着剤におけるホットメルト型粘着剤と同様に、エラストマー(熱可塑性エラストマー等)や熱可塑性樹脂などをベースポリマーとするホットメルト型粘着剤が挙げられる。なお、ホットメルト型粘着剤における熱可塑性エラストマーや熱可塑性樹脂としては、前記と同様の熱可塑性エラストマーや熱可塑性樹脂が挙げられる。ホットメルト型粘着剤としては、ベースポリマーが熱可塑性エラストマー(特に、スチレン系熱可塑性エラストマー)であるホットメルト型粘着剤が好適である。
また、エマルジョン系粘着剤や溶剤系粘着剤等の粘着剤としては、前記貼付粘着剤の場合と同様の粘着剤が挙げられる。
なお、展開粘着剤は、粘着性成分(ベースポリマー)等のポリマー成分の他に、粘着剤の種類等に応じて、架橋剤(例えば、ポリイソシアネート系架橋剤、アルキルエーテル化メラミン化合物系架橋剤など)、粘着付与剤(例えば、ロジン誘導体樹脂、ポリテルペン樹脂、石油樹脂、フェノール樹脂など)、可塑剤、充填剤、老化防止剤などの適宜な添加剤を含んでいてもよい。
展開粘着剤としては、いわゆる「強粘着剤」を好適に用いることができる。具体的には、展開粘着剤による展開粘着剤層の粘着力としては、JIS Z 0237に規定された180°引き剥し試験(被着体:ステンレス板、引張速度:300mm/分)において、2.0N/10mm以上であることが望ましい。
展開粘着剤層の形成方法としては、前記貼付粘着剤層と同様に、公知乃至慣用の粘着剤層の形成方法を採用することができ、例えば、支持体の所定の面における所定の部位上に、展開粘着剤を乾燥後の厚さが所定の厚さとなるように直接塗工して乾燥する方法(塗布方法)、セパレータ上に、乾燥後の厚さが所定の厚さとなるように展開粘着剤を塗布して粘着剤層を形成した後、該粘着剤層を基材上に転写する方法(転写方法)などが挙げられる。
展開粘着剤層の厚みとしては、特に限定するものではないが、粘着特性等の点から、10μm以上であることが望ましく、例えば、10〜1000μm(好ましくは20〜500μm)程度の範囲から選択することができる。
本発明では、貼付粘着剤、展開粘着剤は、同一の粘着剤であってもよく、異なる粘着剤であってもよい。また、同種の粘着剤であってもよい。
(仮止め層)
仮止め層は、長尺状に展開させるまでの間、折り畳み型粘着テープ又はシートを物品に貼付するために設けられている。具体的には、貼付粘着剤層とともに、仮止め層を利用して、折り畳み型粘着テープ又はシートを物品に貼付することにより、貼付部位とともに、仮止め層が形成されている部位(貼付側中間部位)を物品に貼付して固定させることができる。一方、折り畳み型粘着テープ又はシートを展開させる際には、貼付部位のみを物品に貼付により固定した状態で、仮止め層により物品に貼付されている貼付側中間部位を物品から容易に剥離させ、しかも物品(紙おむつなど)の表面に破損等のダメージを与えることなく展開させることができる。
なお、仮止め層は、使用時までの間、貼付粘着剤層と同様に、剥離ライナーにより保護されていてもよいが、折り畳み型粘着テープ又はシートの展開部位側の表面に形成された離型処理層と貼り合わせられていることが好ましい。このように、仮止め層と貼り合わせられる離型処理層としては、展開部位の表面に形成された離型処理層と、必要に応じて展開側中間部位における展開部位と重ね合わせられていない部分の表面に形成された離型処理層とにより構成することができる。従って、離型処理層は、前述のように、展開側中間部位における展開部位側の面の全面と、展開部位の表面の全面に形成されていることが好ましい。
なお、仮止め層が、展開部位側の表面に形成された離型処理層と貼り合わせられた形態としては、前記貼付粘着剤層が、展開部位側の表面に形成された離型処理層と貼り合わせられた形態と同様である。
仮止め層は、長尺状に展開させるまで物品に貼付することが可能な層であれば、その構成材料は特に制限されない。仮止め層は、仮止め剤により形成することができる。仮止め層を形成するための仮止め剤としては、ホットメルト型仮止め剤、エマルジョン系仮止め剤、溶剤系仮止め剤、オリゴマー系仮止め剤、固系仮止め剤などのいずれの形態の仮止め剤であってもよい。仮止め剤は、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。仮止め剤としては、ホットメルト型仮止め剤を好適に用いることができる。
ホットメルト型仮止め剤は、スチレン系ポリマーや、オレフィン系ポリマーをベースポリマーとしている。なお、ベースポリマーは単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
ホットメルト型仮止め剤におけるベースポリマーとしてのスチレン系ポリマーとしては、例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン−プロピレンブロック共重合体(SEP)等のスチレン系ブロックコポリマー(例えばスチレン含有量5重量%以上のスチレン系ブロックコポリマー)などが挙げられる。
また、ホットメルト型仮止め剤におけるベースポリマーとしてのオレフィン系ポリマーとしては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA);エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)などのエチレン−不飽和カルボン酸共重合体;アイオノマー;エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共重合体などのエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体;エチレン−ビニルアルコール共重合体等のエチレン系共重合体;低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒法ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン;ポリプロピレン;エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体等のα−オレフィン共重合体などの他、ポリプロピレン変性樹脂などが挙げられる。
なお、エマルジョン系仮止め剤や溶剤系仮止め剤等の仮止め剤としては、前記スチレン系ポリマーやオレフィン系ポリマーをベースポリマーとする仮止め剤あって、それぞれの形態(例えば、エマルジョンの形態、溶液の形態など)の仮止め剤が挙げられる。
仮止め剤は、粘着性成分(ベースポリマー)等のポリマー成分の他に、該ポリマーと少なくとも部分的に相溶性を有している樹脂(「混合樹脂」と称する場合がある)を含んでいることが好ましい。このような混合樹脂は、固体状の樹脂であることが重要である。具体的には、混合樹脂としては、例えば、テルペン系樹脂、炭化水素系樹脂、ロジン誘導体、フェノール系樹脂などが挙げられる。混合樹脂としては、テルペン系樹脂、炭化水素系樹脂が好ましく、特にテルペン系樹脂が好適である。なお、混合樹脂は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
混合樹脂において、テルペン系樹脂としては、例えば、α−ピネン重合体、β−ピネン重合体、ジペンテン重合体などのテルペン系樹脂や、これらのテルペン系樹脂を変性(フェノール変性、芳香族変性、水素添加変性、炭化水素変性など)した変性テルペン系樹脂(例えば、テルペン−フェノール系樹脂、スチレン変性テルペン系樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、水素添加テルペン系樹脂など)などが挙げられる。また、炭化水素系樹脂としては、例えば、脂肪族系炭化水素樹脂[炭素数4〜5のオレフィンやジエン(ブテン−1、イソブチレン、ペンテン−1等のオレフィン;ブタジエン、1,3−ペンタジエン、イソプレン等のジエンなど)などの脂肪族炭化水素の重合体など]、脂肪族系環状炭化水素樹脂[いわゆる「C4石油留分」や「C5石油留分」を環化二量体化した後重合させた脂環式炭化水素系樹脂、環状ジエン化合物(シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、ジペンテンなど)の重合体又はその水素添加物、下記の芳香族系炭化水素樹脂や脂肪族・芳香族系石油樹脂の芳香環を水素添加した脂環式炭化水素系樹脂など]、芳香族系炭化水素樹脂[炭素数が8〜10であるビニル基含有芳香族系炭化水素(スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、インデン、メチルインデンなど)の重合体など]、脂肪族・芳香族系石油樹脂(スチレン−オレフィン系共重合体など)、脂肪族・脂環族系石油樹脂、水素添加炭化水素樹脂、クマロン系樹脂、クマロンインデン系樹脂などの各種の炭化水素系の樹脂が挙げられる。
混合樹脂の割合としては、例えば、ベースポリマー:100重量部に対して10〜150重量部(好ましくは20〜120重量部、さらに好ましくは30〜80重量部)の範囲から選択することができる。
また、仮止め剤には、軟化剤が含まれていることが好ましい。軟化剤としては、液状の軟化剤であることが重要である。軟化剤としては、テルペン系油、ナフテン系油、パラフィン系油など各種の軟化剤を用いることができるが、テルペン系油を好適に用いることができる。軟化剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
軟化剤において、テルペン系油としては、例えば、商品名「YSレジンTO−L」(ヤスハラケミカル社製;芳香族変性テルペン炭化水素低重合物)などが挙げられる。
軟化剤の割合としては、例えば、ベースポリマー:100重量部に対して10〜100重量部(好ましくは20〜80重量部、さらに好ましくは30〜60重量部)の範囲から選択することができる。
さらに、仮止め剤は、必要に応じて、例えば、酸化防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、充填剤、架橋剤などの適宜な添加剤を含んでいてもよい。
このような仮止め剤としては、ベースポリマーがスチレン系ポリマー等のゴム系ポリマーである場合、160℃における溶融粘度が、30〜800Pa・sであることが好ましく、さらに好ましくは50〜600Pa・sであり、特に80〜500Pa・sであることが好ましい。また、ベースポリマーがオレフィン系ポリマーである場合、仮止め剤としては、160℃における溶融粘度が、0.1〜5.0Pa・sであることが好ましく、さらに好ましくは0.3〜3.5Pa・sであり、特に1.0〜3.0Pa・sであることが好ましい。仮止め剤の溶融粘度(160℃)が低すぎると、仮止め層の接着力が強すぎて、折り畳み型粘着テープ又はシートを仮止め層を利用して物品に貼付した際に、物品から容易に剥離させることができなくなる。一方、仮止め剤の溶融粘度(160℃)が高すぎると、仮止め層の接着力が低下して、折り畳み型粘着テープ又はシートの物品への固定性が低下する。
なお、仮止め剤の溶融粘度(160℃)は、JIS K 6862に準じて測定することができる。具体的にはホットメルト接着剤溶融粘度試験法で測定することができる。
仮止め剤としては、いわゆる「弱粘着剤」を好適に用いることができる。具体的には、仮止め剤による仮止め層の粘着力としては、前述のように、例えば、ポリプロピレン系不織布(商品名「シンテックス」三井化学社製)に対して、0.5N/10mm以上[JIS Z 0237に規定された180°引き剥し試験(引張速度:300mm/分)に準拠]であることが望ましい。
仮止め層の形成方法としては、例えば、支持体の所定の面における所定の部位上に、熱溶融されたホットメルト型仮止め剤を直接塗工して冷却する方法(ホットメルト塗工方法)や、乾燥後の厚さが所定の厚さがとなるように溶液型の仮止め剤を塗工して乾燥する方法(溶液塗工方法)などが挙げられる。なお、ホットメルト型仮止め剤を塗工する際には、いわゆる「ベタ状」、霧状、パターン状などの各種形状で塗工することができる。
仮止め層の厚みとしては、特に限定するものではないが、例えば、5〜60μm(好ましくは10〜40μm)程度の範囲から選択することができる。
(つまみ部用印刷層)
つまみ部用印刷層は、つまみ部を明確に示すために形成されている。従って、つまみ部用印刷層は、つまみ部を明確に示す必要がない場合は、形成されていなくてもよい。すなわち、つまみ部用印刷層は、任意に設けることができる。つまみ部用印刷層は、公知の各種印刷方法を適宜利用して形成することができる。なお、つまみ部用印刷層を形成する印刷インキなどは特に制限されず、印刷方法等に応じて公知の印刷インキから適宜選択することができる。
(離型処理層)
本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートでは、離型処理層が、展開部位の中間部位側の面に形成されている展開粘着剤層が重ね合わせられる中間部位(展開側中間部位)の表面の部位に、少なくとも設けられている。離型処理層が設けられる他の部位としては、例えば、展開部位の表面の部位、展開側中間部位における展開粘着剤層が重ね合わせられない表面の部位、貼付部位における貼付側中間部位が重ね合わせられる表面の部位などが挙げられる。これらの部位は、任意に選択することができる。
このような離型処理層を形成する離型処理剤(剥離処理剤)としては、特に制限されず、例えば、長鎖アルキル基含有ポリマーによる離型処理剤、シリコーン系離型処理剤、フッ素系離型処理剤などの公知の離型処理剤を適宜選択して用いることができ、なかでもシリコーン系離型処理剤を好適に用いることができる。
離型処理層の形成方法としては、公知乃至慣用の離型処理層の形成方法を採用することができ、例えば、支持体の所定の面における所定の部位上に、離型処理剤を乾燥後の厚さが所定の厚さとなるように直接塗工して乾燥する方法(塗布方法)などが挙げられる。離型処理層の厚みとしては、特に制限されず、例えば、0.001〜5μm程度の範囲から選択することができる。
(仮着剤層)
折り畳み型粘着テープ又はシートが、蛇腹状に4回以上折り曲げることにより折り畳まれた構成を有している場合、展開部位と貼付部位との間の中間部位どうし(すなわち、折り目部間の部位どうし)は、接着剤層と離型処理層とを利用して貼付された状態で重ね合わせられていてもよいが、仮着剤層を利用して貼付された状態で重ね合わせられていることが好ましい。仮着剤層を利用することにより、剥離可能な状態で貼り合わせて、折り畳まれている状態を保持させることができる。また、剥離後は、仮着剤層の接着性が著しく低下し、再接着させることが難しくなっており、中間部位の仮着剤層が形成されていた表面は、ベタベタしていない。従って、折り畳み型粘着テープ又はシートを長尺状に展開した際には、仮着剤層が表面に露出するが、仮着剤層の表面は非粘着面となっているので、指や物品の一部などが仮着剤層の表面に触れても接着し難くなっている。
このような仮着剤層を形成する仮着剤としては、特に制限されず、例えば、ポリオレフィン系仮着剤(例えば、ポリエチレン系仮着剤、ポリプロピレン系仮着剤、エチレン−プロピレン共重合体系仮着剤など);スチレン系仮着剤(例えば、スチレン系熱可塑性エラストマーによる仮着剤等)などの公知の仮着剤を用いることができる。仮着剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。なお、仮着剤層は、貼り合わせる中間部位どうしの各面に形成することができる。各仮着剤層は、同一の仮着剤により形成されていてもよく、異なる仮着剤により形成されていてもよい。
仮着剤層を形成する仮着剤としては、ポリオレフィン系仮着剤(なかでも、ポリプロピレン系仮着剤)を好適に用いることができる。
仮着剤層の形成方法としては、公知乃至慣用の仮着剤層の形成方法を採用することができる。例えば、支持体の所定の面における所定の部位上に、熱溶融された仮着剤を直接塗工して冷却する方法(ホットメルト塗工方法)や、乾燥後の厚さが所定の厚さがとなるように溶液型の仮着剤を塗工して乾燥する方法(溶液塗工方法)などが挙げられる。
仮着剤層の厚みとしては特に限定するものではないが、各仮着剤層の厚みとして、例えば、2〜40μm(好ましくは5〜15μm)程度の範囲から選択することができる。
(他の粘着剤層)
なお、本発明では、貼付側中間部位における貼付部位が重ね合わせられる表面の部位や、中間部位どうしを重ね合わせる際の一方の中間部位の表面の部位などに、必要に応じて粘着剤層を形成することができる。このような粘着剤層は、前記貼付粘着剤層や展開粘着剤層を形成する粘着剤と同様の粘着剤により形成することができる。
(折り畳み型粘着テープ又はシートの製造方法)
本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートは、各粘着剤層(貼付粘着剤層、展開粘着剤層)、各仮止め層、各離型処理層、および必要に応じてつまみ部用印刷層などの各層を形成する工程(各層形成工程)と、貼付部位と貼付側中間部位とが所定の位置関係で接触するように折り畳む工程(第1折り畳み工程)と、展開部位と展開側中間部位とが所定の位置関係で接触するように折り畳む工程(第2折り畳み工程)と、必要に応じて、中間部位どうしが接触するように折り畳む工程(第3折り畳み工程)とを具備する製造方法により作製することができる。
具体的には、図1で示される折り畳み型粘着テープ又はシートは、下記の工程を具備する製造方法により作製することができる。
支持体の所定の面における所定の部位に貼付粘着剤層を形成する工程
支持体の所定の面における所定の部位に展開粘着剤層を形成する工程
支持体の所定の面における所定の部位に仮止め層を形成する工程
支持体の所定の面における所定の部位に離型処理層を形成する工程
貼付部位と貼付側中間部位とが所定の位置関係で接触するように折り畳む工程(第1折り畳み工程)
展開部位と展開側中間部位とが所定の位置関係で接触するように折り畳む工程(第2折り畳み工程)
また、必要に応じて、さらに下記の工程を含んでいてもよい。
支持体の所定の面における所定の部位につまみ部用印刷層を形成する工程
このように、折り畳み型粘着テープ又はシートは、各層を形成する工程(各層形成工程)と、第1折り畳み工程と、第2折り畳み工程と、必要に応じて第3折り畳み工程とを具備する製造方法により作製することができる。例えば、図1で示される折り畳み型粘着テープ又はシートの場合、図4に示されるように、支持体における一方の面の所定の部位に、つまみ部用印刷層、展開粘着剤層、離型処理層、貼付粘着剤層を形成し、他方の面の所定の部位に、離型処理層、仮止め層を形成して、予め各層をすべて形成した後、貼付粘着剤層の端部が仮止め層の端部と重ならずほぼ同一の部位となり、同一の表面側に位置するように折り畳み、その後、折り畳む前の支持体における同一面上に形成された展開粘着剤層と離型処理層との境界部で、展開粘着剤層と離型処理層とが接触するように折り畳むことにより、形成してもよい。また、前記と同様に、予め各層をすべて形成した後、折り畳む前の支持体における同一面上に形成された展開粘着剤層と離型処理層との境界部で、展開粘着剤層と離型処理層とが接触するように折り畳み、その後、貼付粘着剤層の端部が仮止め層の端部と重ならずほぼ同一の部位となり、同一の表面側に位置するように折り畳むことにより、形成してもよい。
さらにまた、第2折り畳み工程を行う前に、つまみ部用印刷層、展開粘着剤層、折り畳む前の支持体における展開粘着剤層と同一表面側の離型処理層を形成してから第2折り畳み工程を行い、且つ第1折り畳み工程を、前記第2折り畳み工程の前後か、或いは並行して行うことにより作製することもできる。なお、この場合、貼付粘着剤層、仮止め層や、折り畳む前の支持体における仮止め層と同一表面側の離型処理層などは、適宜な段階で形成することができる。
また、製作設備、工程の工夫で、第1折り畳み工程の前に、つまみ部用印刷層、展開粘着剤層、折り畳む前の支持体における展開粘着剤層と同一表面側の離型処理層、貼付粘着剤層、折り畳む前の支持体における仮止め層と同一表面側の離型処理層、仮止め層を形成してから、第1折り畳み工程と、第2折り畳み工程とを続けて行うことにより作製することもできる。
図4は、本発明の粘着テープ又はシートを作製する方法の一例を示す概略断面図であり、図4(a)は支持体上の所定の部位に各層が形成された状態を示し、図4(b)は各層が形成された支持体を、貼付粘着剤層の端部が仮止め層の端部と重ならずほぼ同一の部位となり、同一の表面側に位置するような形態で折り畳んだ状態を示し、図4(c)は、図4(b)で示されるように折り畳んだ後、展開粘着剤層と、支持体の同一面上に形成された離型処理層との境界部で、展開粘着剤層と離型処理層とが接触するように折り畳んだ状態を示している。図4において、1、1a〜1d、2、2a〜2c、3a1、3a2、3a3、3b1、3c1、3c2、4などの符号は、前記に同じ。
本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートとしては、まず、それぞれ、支持体の所定の面における所定の部位に、各離型処理層(折り畳む前の支持体における展開粘着剤層と同一表面側の離型処理層、折り畳む前の支持体における仮止め層と同一表面側の離型処理層)を形成した後、展開粘着剤層を形成してから、折り畳む前の支持体における同一面上に形成された展開粘着剤層と離型処理層との境界部で、展開粘着剤層と所定の離型処理層とが接触するように折り畳み、その後、貼付粘着剤層と、仮止め層とを同時に又は別々に形成してから、貼付粘着剤層の端部が仮止め層の端部と重ならずほぼ同一の部位となり、同一の表面側に位置するように折り畳むことにより、好適に作製することができる。この際、つまみ部用印刷層は、適宜な段階で形成することができる。
なお、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートとしては、図5で示されるように、前述のように折り畳まれた状態の粘着テープ又はシートが連続的に形成されている長尺状の連続体を、貼付粘着剤層および仮止め層の表面と、露出している離型処理層の表面とが接触するようにロール状に重ね合わせて巻回し、使用時に巻き戻して適宜な幅に切断する形態で提供することもできる。このように、折り畳まれた状態でロール状に巻回された形態の粘着テープ又はシートは、例えば、長尺状の支持体の一方の面の幅方向における所定の部位に、つまみ部用印刷層、展開粘着剤層、離型処理層、貼付粘着剤層を形成し、他方の面の幅方向における所定の部位に、離型処理層、仮止め層を形成して、適宜な時に、幅方向で、貼付粘着剤層の端部が仮止め層の端部と重ならずほぼ同一の部位となり、同一の表面側に位置するように折り畳む工程(第1折り畳み工程)と、折り畳む前の支持体における同一面上に形成された展開粘着剤層と離型処理層との境界部で、展開粘着剤層と離型処理層とが接触するように折り畳む工程(第2折り畳み工程)とを行った後、貼付粘着剤層および仮止め層の表面と、露出している離型処理層の表面とが接触するようにロール状に重ね合わせて巻回することにより、作製することができる。
図5は、本発明の粘着テープ又はシートの一例を示す概略断面図であり、図5(a)は折り畳まれた状態の粘着テープ又はシートが連続的に形成されている長尺状の連続体をロール状に重ね合わせて巻回された形態の粘着テープ又はシートを示し、図5(b)は、図5(a)におけるX´−Y´線断面図である。なお、図5において、11は折り畳まれた状態の粘着テープ又はシートが連続的に形成されている長尺状の連続体をロール状に重ね合わせて巻回された形態の粘着テープ又はシートであり、1a〜1d、2、2a〜2c、3a1、3a2、3a3、3b1、3c1、3c2、4などの符号は、前記に同じ。
本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートは、前記構成を有しているので、容易に展開することができる形態で折り畳まれており、しかも、展開させた際の展開長さを短縮させることなく、粘着テープ又はシートの全体の長さを短縮させることができる。さらに、折り畳まれた際の厚みをより一層薄くすることができる。そのため、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートとしては、各種物品を丸めた状態で保持させるための拘束用粘着テープ又はシートとして有用であり、特に、破棄する際に丸めることが可能な物品に予め貼付して、該物品を廃棄する際に長尺状に展開させて、物品を丸めた状態で保持させるための拘束用粘着テープ又はシートとして好適に用いることができる。このような物品としては、特に制限されないが、例えば、紙おむつ(又は使い捨ておむつ等とも称されている)[特に、いわゆる「パンツ型紙おむつ」(又は「パンツ型使い捨ておむつ」等とも称されている)]や生理ナプキン等が挙げられる。
[紙おむつ]
本発明の紙おむつ(使い捨ておむつ)は、紙おむつを廃棄する際に丸めた状態で保持させるための拘束用粘着テープ又はシートとして、前記折り畳み型粘着テープ又はシートが用いられている。このような紙おむつとしては、いわゆる「テープ付き紙おむつ」(又は「テープ付き使い捨ておむつ」、「オープンタイプ紙おむつ」、「オープンタイプ使い捨ておむつ」等とも称されている)であってもよいが、パンツ型紙おむつが好適に用いられる。なお、紙おむつとしては、大人用紙おむつ乃至乳幼児用紙おむつのいずれであってもよいが、乳幼児用紙おむつが好適である。
折り畳み型粘着テープ又はシートを紙おむつに貼付する部位としては、特に制限されないが、乳幼児のいたずら防止等の観点から、図6で示されるように、紙おむつの背側表面におけるウエスト部の上下幅領域内に位置する部位(図6における8a)が好ましい。
なお、図6はパンツ型紙おむつの一例を示す概略図である。図6において、8はパンツ型紙おむつ、8aはパンツ型紙おむつの背側表面におけるウエスト部の上下幅領域内に位置する部位、8bはウエスト部の開口部、Aはパンツ型紙おむつの背側、Bはパンツ型紙おむつのウエスト側、Cはパンツ型紙おむつの前側である。
折り畳み型粘着テープ又はシートを紙おむつに貼付する際には、その長手方向は、紙おむつの胴回り方向、上下方向のいずれの方向になるように貼付してもよいが、上下方向になるように貼付されていることが好ましい。すなわち、折り畳み型粘着テープ又はシートは、紙おむつの背側表面におけるウエスト部の上下幅領域内に位置する部位に、ウエスト部の開口部方向に展開させることが可能な形態で貼付されていることが好ましい。なお、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートは、全体長さが短くても、展開長さが従来の長さと同等にすることができるので、紙おむつを丸めた状態で拘束して保持させるのに十分な長さとすることができる。
本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートを、紙おむつの背側表面におけるウエスト部の上下幅領域内に位置する部位に、長手方向が上下方向となり且つウエスト部の開口部方向に展開させることが可能な形態で貼付する場合、折り畳み型粘着テープ又はシートとしては、1つ乃至2つ以上用いることができるが、1つのみ用いることが好ましい。例えば、1つの折り畳み型粘着テープ又はシートを紙おむつの背側表面におけるウエスト部の上下幅領域内に位置する部位に、長手方向が上下方向となり且つウエスト部の開口部方向に展開させることが可能な形態で貼付する場合、図7で示されるように、つまみ部が形成されている端部が上側となる形態で貼付することが好ましい。
図7は、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートが貼付されている紙おむつの一例を示す概略図である。図7において、1、8、Aは、前記と同様に、それぞれ、折り畳み型粘着テープ又はシート、紙おむつ、パンツ型紙おむつの背側である。
このように、本発明の折り畳み型粘着テープ又はシートを、紙おむつの背側表面におけるウエスト部の上下幅領域内に位置する部位に、ウエスト部の開口部方向に展開させることが可能な形態で貼付すると、紙おむつを破棄する際には、例えば、紙おむつの股に位置する部分から前側に胴に位置する方向に丸め、この状態で、折り畳み型粘着テープ又はシートを展開させ展開粘着剤層を利用して貼付して拘束することができる。
なお、折り畳み型粘着テープ又はシートは容易に長尺状に展開することができるので、おむつ交換をより一層迅速に行うことができる。
また、前記折り畳み型粘着テープ又はシートは、支持体の各部位間で浮きがほとんど又は全く生じておらず、しかも、折り畳まれているにもかかわらず極めて薄いので、紙おむつに予め貼付していても、紙おむつ(特にパンツ型紙おむつ)の外観性は良好である。