JP4256005B2 - 表面実装機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドユニットに設けられた部品吸着用のノズルにより部品を吸着してプリント基板等の各種基板上に装着する表面実装機において、特に、複数のノズルを放射状に配設した回転可能なノズル組付ブロックをヘッドユニットに搭載している表面実装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、部品供給部と所定の作業位置に位置決めされたプリント基板とにわたって移動可能なヘッドユニットに、部品吸着用のヘッドを昇降かつ回転可能に装備し、上記ヘッドの下端に取付けられたノズルにより電子部品を吸着するようにし、部品供給部から部品を吸着した後にヘッドユニットをプリント基板上に移動させて部品を装着するようにした表面実装機は一般に知られている。
【0003】
この種の表面実装機において、上記ノズルは、吸着すべき部品の種類に応じて交換が必要であり、このようなノズルの交換を実装作業中に効率良く行うべく、本願出願人は、複数のノズルを放射状に配置したノズル組付ブロックをヘッドに搭載するとともに横軸回りに回動変位可能に取付け、このノズル組付ブロックを回転させることにより、部品の種類等に応じてノズルを選択的に所定の使用位置にセットできるような表面実装機を提案している(平成10年特許願第205585号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の装置によれば、ヘッドに複数のノズルが交換可能に搭載されているため、ヘッドユニットの移動中に適宜ノズルを交換することができ、効率良く部品を実装することができる。
【0005】
ところで、上記のような表面実装機では、より多種類の部品を実装できるように、ノズル組付ブロックにより多種類のノズルを設けるのが理想である。しかし、使用頻度の極めて低いノズルまでもノズル組付ブロックに配設したのではノズル組付ブロックが大型化し、いきおいヘッドユニットの大型化や重量増大を招く結果となり好ましくない。また、実装すべき部品はユーザー間で相違するため、これに柔軟に対応できるようにして汎用性を高める必要もある。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、部品吸着用のヘッドユニットに、複数のノズルを放射状に配置したノズル組付ブロックを回転可能に搭載した表面実装機において、より多種類のノズルの使用を可能としながらもヘッドユニットの大型化や重量増大を回避でき、また汎用性を高めることができる表面実装機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、基台の上方に、部品供給部と部品装着部とにわたって移動可能なヘッドユニットが配設され、このヘッドユニットに縦軸回りの回転および昇降が可能なノズルシャフトが搭載されるとともに、このノズルシャフトの下端部に、部品吸着用の複数のノズルを放射状に配設した横軸回りに回転可能なノズル組付ブロックが備えられた表面実装機において、ノズルシャフトの下端部に、相対向する一対の支持部とこれら支持部を互いに連結する連結部とを有した逆U字型のブロックホルダーが連結され、このブロックホルダーの両支持部の間に上記横軸が懸架されかつ当該横軸に上記ノズル組付ブロックが装着されて回転駆動されるとともに、この回転駆動を制御する制御手段が設けられる一方、上記基台上に交換用のノズルを保持したノズル交換ステーションが設けられ、上記複数のノズルの一部がノズル組付ブロックに設けられたノズルホルダーに脱着可能に取付けられるとともにこのノズルホルダーとノズル交換ステーションとの間でノズルの付替えが可能に構成されており、上記制御手段は、上記ノズル又は上記ノズルホルダーが真下を向く位置を使用位置として、上記ノズルホルダーにノズルが装着されている状態では、当該ノズルホルダーが上記使用位置とは反対側の位置に配置されない範囲で上記ノズル組付ブロックを回転駆動するものである(請求項1)。
【0008】
この表面実装機によると、実装動作中、ノズル組付ブロックに配設されている複数のノズルの中で使用するノズルを選択し得るとともに、必要に応じてヘッドユニットをノズル交換ステーション上に配置することによりノズル組付ブロックに搭載されたノズルの交換を行うこともできる。また、上記連結部及び支持部により形成されるノズルの介在スペースを可及的に小さくすることが可能となり、ヘッドユニットの大型化を抑える上で有利なブロックホルダー構造を採用することが可能となる。
【0009】
ノズルを外力に応じて脱着可能に取付ける構成としては、ノズルホルダーに、ノズルを外嵌装着する軸部と、この軸部に装着されたノズルを弾性的に挾持する挾持部材とが設けられる(請求項2)。
【0010】
この構成によると、軸部にノズルが外嵌装着された状態で挾持部材により弾性的にノズルが挾持されることによりノズルがノズル組付ブロックに保持される。そして、挾持部材による挾持力よりも大きな外力がノズル取外し方向(上記軸部からの引抜き方向)に作用するとノズルがノズルホルダーから分離し、これによりノズル組付ブロックからノズルが取外される。
【0011】
なお、本発明の表面実装機において、上記ノズルホルダーに対してノズルが抜き差し方向の所定値以上の外力によって脱着可能となるように構成されるとともに、ノズル交換ステーションに、ノズルを収納する一乃至複数のノズル収納孔を有するノズル保持部と、ノズル収納孔に収納されたノズルを出入れ可能な状態と出入れ不能な状態とに切換え可能なクランプ手段とが設けられ、ノズル交換ステーション上方の所定のノズル交換位置にヘッドユニットを配置し、かつノズルホルダーに装着したノズルを部品吸装着可能な所定の使用位置に配設した状態でノズル組付ブロックを下降させると、当該ノズルがノズル収納孔内に挿入されるようにノズル交換ステーションが構成されるのが好ましい(請求項3)。
【0012】
この構成によると、ヘッドユニットをノズル交換位置にセットし、かつノズルホルダーに装着したノズルを使用位置にセットした状態でノズルシャフトを下降させてノズル収納孔にノズルを挿入した後、クランプ手段によりノズルをクランプしてノズルシャフトを上昇させるとノズルがノズル組付ブロックから取外される。そして、ノズル取外し後は、ノズルが収納されている別のノズル収納孔に対して上記と逆の動作を行わせると新たなノズルがノズル組付ブロックに装着される。
【0013】
また、上記クランプ手段の具体的な構成としては、ノズル保持部の上方に複数のノズル挿通孔を有するクランプ板が設けられ、このクランプ板は、各ノズル挿通孔が各ノズル収納孔に対して一定量ずれたクランプ位置と、その各ノズル挿通孔が各ノズル収納孔に合致するクランプ解除状態とに移動可能とされ、上記ノズルホルダーに装着されたノズルをノズル収納孔に挿入した状態でクランプ板をクランプ位置に配置すると、このノズルとクランプ板とが係合するように構成される(請求項4)。
【0014】
この構成では、クランプ板をクランプ解除位置に配置してノズル収納孔にノズルを挿入した後、クランプ板をクランプ位置に移動させてノズルシャフトを上昇させることによりノズルをノズル組付ブロックから取外すことができる。そして、これと逆の動作を行わせることによりノズル組付ブロックにノズルを装着することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態に係る表面実装機(以下、実装機と略す)の全体を概略的に示している。この図において、基台1上には、搬送ラインを構成するコンベア2が配置され、プリント基板3が上記コンベア2上を搬送されて所定の作業位置で停止されるようになっている。
【0017】
上記コンベア2の側方には、部品供給部4が配置されている。この部品供給部4は、例えば、多数列のテープフィーダー4aを備えており、各テープフィーダー4aは、それぞれIC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の電子部品を所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるように構成されるとともに、テープ送り出し端には送り機構が具備され、後述のヘッドユニット5により部品がピックアップされるにつれてテープが間欠的に送り出されるようになっている。
【0018】
また、上記基台1の上方には、電子部品搭載用のヘッドユニット5が装備されている。このヘッドユニット5は、部品供給部4とプリント基板3の所定の作業位置とにわたって移動可能とされ、当実施形態ではX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平面上でX軸と直交する方向)に移動することができるようになっている。
【0019】
すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9により回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置されて、この支持部材11に設けられたナット部分12が上記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14とが配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット5が移動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられたナット部分16(図3に示す)が上記ボールねじ軸14に螺合している。そして、Y軸サーボモータ9の作動によりボールねじ軸8が回転して上記支持部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動によりボールねじ軸14が回転してヘッドユニット5が支持部材11に対してX軸方向に移動するようになっている。
【0020】
また、上記基台1には、ヘッドユニット5により吸着された電子部品の吸着状態を認識するための部品認識カメラ17,18が設けられ、ヘッドユニット5が部品吸着後にこの部品認識カメラ17,18の上方に移動することにより部品認識カメラ17,18により吸着部品が撮像されるようになっている。
【0021】
さらに、上記基台1には、上記ヘッドユニット5に装着される後記ノズル組付ブロック30のノズルを交換可能に保持するノズル交換ステーション19が配設され、ノズル交換時には、このノズル交換ステーション19の上方にヘッドユニット5がセットされるようになっている。なお、ノズル交換ステーション19の構成については後に詳述する。
【0022】
図2〜図4は、上記ヘッドユニット5の具体的な構造を示している。これらの図において、上記ヘッドユニット5には、下方部に部品吸着用の複数のノズルを具備したヘッド20A,20Bが搭載されている。
【0023】
各ヘッド20A,20Bは、内部に負圧を導くための通路を有した中空状のノズルシャフト21を有しており、ヘッドユニット5のフレーム5aに縦軸方向の昇降及び縦軸回りの回転が可能に支持されている。そして、このノズルシャフト21の下方部にノズル組付ブロック30が搭載されるとともに、このノズル組付ブロック30に複数のノズル等が組付けられている。当実施の形態では5個のノズル23〜27と1個のノズルホルダー28とが固定的に組付けられている(図6参照)。
【0024】
上記ノズル組付ブロック30は、ノズルシャフト21と一体に昇降及び回転が可能となっているとともに、ノズルシャフト21に対して横軸回りに相対回転可能となっていて、この回転変位によりノズル23〜27及びノズルホルダー28(以下、特に区別する必要がない場合にはノズル等23〜28という)のうち一のノズル等が選択的に所定の使用位置にセットされるように、ノズル組付ブロック30に各ノズル等23〜28が放射状に配設されている。具体的には、ノズル組付ブロック30の周囲に、その周方向に60°間隔で各ノズル等23〜28が放射状に配設されている。
【0025】
上記ヘッドユニット5には、さらに、上記ノズルシャフト21を昇降させるZ軸駆動機構と、ノズルシャフト21を回転させるR軸駆動機構と、各ノズルシャフト21の内部に負圧を供給する負圧供給系統と、各ノズル組付ブロック30を回転駆動するためブロック駆動機構等が各ヘッド20A,20B毎に設けられている。
【0026】
上記Z軸駆動機構は、上記フレーム5aの左右両側上部にそれぞれ固定される駆動源としてのZ軸サーボモータ31と、上下方向に延びて上記フレーム5aに対して昇降可能に支持されるラック33とを有し、このラック33がブラケット34を介してノズルシャフト21の上端部に連結されるとともに、上記サーボモータ31の出力軸にピニオン32が装着され、このピニオン32が上記ラック33に噛合することにより構成されている。すなわち、上記Z軸サーボモータ31の作動によりピニオン32が回転すると、これに伴いラック33、ブラケット34及びノズルシャフト21が一体にフレーム5aに対して昇降するようになっている。
【0027】
上記R軸駆動機構は、フレーム5aの中央部分にそれぞれ固定される駆動源としてのR軸サーボモータ36と、その出力軸に装着されるギア37と、上記ノズルシャフト21に装着されて上記ギア37に噛合するギア38とを有し、上記R軸サーボモータ36の作動によりノズルシャフト21を回転駆動するように構成されている。なお、ノズルシャフト21と上記ギア38とは、ノズルシャフト21に対するギア38の相対的な昇降が可能で、かつノズルシャフト21とギア38が一体回転するようにスプラインで結合されている。
【0028】
上記負圧供給系統は、図示を省略するが、各ヘッド20A,20B別に真空発生器を備え、バルブ等を介して上記各ノズルシャフト21内の通路に負圧を供給し得るようになっている。なお、各ノズル組付ブロック30を回転駆動するためブロック駆動機構については後述する。
【0029】
図5及び図6は、ノズルシャフト21の下部の具体的な構造を示している。これらの図において、ノズルシャフト21の下端部には、ノズル組付ブロック30を横軸回りに回転変位可能に保持するための逆U字型のホルダー40(ブロックホルダー)が連結されている。ホルダー40には、横軸41(支持軸)が回転自在に横架され、上記ノズル組付ブロック30がこの横軸41に固着されている。
【0030】
ノズル組付ブロック30には、横軸41と直交する方向に延びる複数のノズル組付凹部42が回転方向に等間隔で形成されており、これらノズル組付凹部42に各ノズル等23〜28が嵌入、固定されることにより各ノズル等23〜28がノズル組付ブロック30に放射状に組付けられている。
【0031】
そして、ブロック駆動機構によりノズル組付ブロック30が横軸41回りに回転駆動されることにより、これらノズル等23〜28のうち一のノズル又はノズルホルダーが選択的に所定の使用位置、つまりヘッド20A,20Bの下端(図5,図6ではノズル25の位置)に配置されるようになっている。
【0032】
ブロック駆動機構は、フレーム5aに搭載される駆動源としてのサーボモータ52と、この回転を上記ノズル組付ブロック30に伝動するための伝動機構とから構成されている。
【0033】
具体的に説明すると、上記フレーム5aには、図2及び図3に示すように、ノズルシャフト21と平行に延び、昇降及び縦軸回りの回転が可能なブロック駆動用のシャフト45が設けられ、このシャフト45にプーリ54が装着されるとともに、上記サーボモータ52の出力軸にプーリ53が装着され、これらプーリ53,54にわたってベルト55が装着されている。これにより上記サーボモータ52の作動によりシャフト45が回転駆動されるようになっている。なお、シャフト45とプーリ54とは、プーリ54に対するシャフト45の相対的な昇降が可能で、かつシャフト45とプーリ54とが一体回転するようにスプラインで結合されている。
【0034】
上記シャフト45は、内部にエアを導くための通路45aを有した中空状のパイプで、図2に示すように、上方部分が上記ブラケット34に形成された貫通穴に挿通される一方、下方部分が上記ホルダー40の上端部分に相対回転可能に取付けられたブリッジ部材46の一端にベアリングを介して回転自在に支持されている。
【0035】
また、図5に示すように、上記シャフト45の下端部にはギア47が装着され、このギア47が上記ホルダー40の上端部分に相対回転可能に装着されているギア48に噛合するとともに、このギア48がホルダー40に回転自在に支持された伝動シャフト50上端のギア50aに噛合している。そして、さらにこの伝動シャフト50の下端に一体に設けられたベベルギア50bが、上記ノズル組付ブロック30に一体に組付けられたベベルギア51に噛合している。なお、上記ギア48は上下一対のギア部48a,48bを有しており、上側のギア部48aに対して上記シャフト45の下端に取付けられたギア47が、下側のギア部48bに対して上記伝動シャフト50の上端のギア50aがそれぞれ噛合している。
【0036】
これにより、上記サーボモータ52が作動してブロック駆動用のシャフト45が回転すると、この縦軸回りの回転がギア47,48、伝動シャフト50のギア50a,50b及びベベルギア51を介して横軸回りの回転に変換されつつノズル組付ブロック30に伝動されるように上記ブロック駆動機構が構成されている。なお、図示を省略するが、上記サーボモータ52にはクラッチが内蔵されており、サーボモータ52の駆動停止状態のときには出力軸を自動的にフリー回転可能な状態に切り換えるように構成されている。
【0037】
上記ノズル組付ブロック30には、各ノズル組付凹部42に対応して横軸41と平行に延びる通路56が形成されている。これらの通路56は、一端側がノズル組付凹部42に装着された各ノズル等23〜28内に連通している一方、他端側がノズル組付ブロック30の端部(図5では右側端部)に開口している。そして、上記所定の使用位置にノズル等23〜28がセットされると、この位置にセットされたノズル等23〜28に対応する通路56のみがホルダー40内に形成された通路57と連通し、この通路57を通じてノズルシャフト21内の通路に連通して、当該使用位置にセットされたノズル等23〜28に部品吸着のための負圧が供給されるようになっている。なお、ノズル等23〜28のうちノズルホルダー28に対応する通路56は、図5に示すように、上記横軸41を配設するホルダー40の貫通孔58を経由してノズルホルダー28に負圧を供給するように形成されている。
【0038】
上記ノズル組付ブロック30には、さらにノズル等23〜28を位置決めするための係合穴60が各ノズル組付凹部42の側方に形成されるとともに、この係合穴60に係合可能な先窄まりの位置決め部材61を備えたエアシリンダ62がホルダー40に設けられている。
【0039】
エアシリンダ62は、上記ノズル組付ブロック30の上方、すなわちノズル等23〜28の上記使用位置と反対側に配置されている。エアシリンダ62の内部にはピストン63が設けられ、このピストン63の上側及び下側に圧力室64a,64bが形成されている。そして、上記ピストン63の下端部に上記位置決め部材61が一体に形成されている。
【0040】
エアシリンダ60の上側圧力室64aは、ホルダー40及び上記ブリッジ部材46内部に形成された通路65,66を介してブロック駆動用のシャフト45内の通路45aに連通している。一方、下側圧力室64bは、ホルダー40に形成されたエア抜き用の通路67を通じて外部に開放されており、また、圧力室64内にはリターンスプリング68が配設され、これによりピストン63を上昇端位置に付勢するようになっている。すなわち、シャフト45内の通路45aは、図外のホース及び電磁バルブを介してエア供給源に接続されており、このバルブが開かれてシャフト45内にエアが供給されると、上記リターンスプリング68の付勢力に抗してピストン63が押し下げられ、これにより位置決め部材61が上記係合穴60内に係合し、一方、上記バルブが閉じられてシャフト45内へのエアの供給が遮断されると、リターンスプリング68の付勢力により位置決め部材61がシリンダ内部に退避し、これにより上記係合穴60に対して位置決め部材61が非係合状態となるように構成されている。
【0041】
なお、ノズル組付ブロック30に搭載される上記ノズルホルダー28は、図6に示すようにノズルを外嵌装着するための軸部28aと、ノズル保持用の一対の板バネ28b(挾持部材)とを備え、上記軸部28aに外嵌装着されるノズル29(以下、ノズルホルダー28に装着されるノズルは符号29を付す)の上端縁部29a(図9(b)参照)を板バネ28bにより弾性的に挾持することによりノズル29を保持するように構成されており、上記板バネ28bによる挾持力よりも大きな外力がノズル引き抜き方向に作用したときにノズル29が軸部28aから分離するように構成されている。
【0042】
図7及び図8は、ノズル交換ステーション19を示している。この図において、上記ノズル交換ステーション19には、上記ノズルホルダー28に脱着可能な大きさや形状の異なる各種のノズル29を収納、保持しておくための複数のノズル収納孔72を有するノズル保持部71が設けられるとともに、このノズル保持部71の上面側にクランプ板73が設けられている。このクランプ板73には、各ノズル収納孔72に対応する複数のノズル挿通孔74が設けられている。上記クランプ板73は、その各ノズル挿通孔74が上記各ノズル収納孔72に対して一定量ずれたクランプ位置(図7に示す位置)と、各ノズル挿通孔74がノズル収納孔72に合致するクランプ解除位置とにわたって移動可能となるようにガイド75を介して結合されている。そして、上記クランプ位置にクランプ板73が配置されると、ノズル挿通孔74の周縁部が収納されたノズル29の鍔部29bの上側に被さるようになっている(図9(a)参照)。
【0043】
上記クランプ板73には、その移動方向における両端部下面(図8では左右両端部下面)に連結板76が取付けられている。この連結板76は、上記ノズル保持部71に形成された切欠き部71aを介してノズル保持部71の下方に突出し、ノズル保持部71の下面に固定された復動型のエアシリンダ77のロッド77a,77bにそれぞれ連結されている。
【0044】
以上のように構成された上記実装機においては、通常は、部品供給部4と所定の作業位置にセットされたプリント基板3との間でヘッドユニット5を移動させながら、各ヘッド20A,20Bのノズル23〜27により部品供給部4から部品をピックアップしてプリント基板3上の所定位置に部品を装着する。この際、各ヘッド20A,20Bのノズル組付ブロック31を回転駆動しながら各ノズル23〜27により同時に複数の部品を吸着してプリント基板3に実装する。
【0045】
そして、必要な場合は、ノズル交換ステーション19において上記ノズルホルダー28にノズル29を装着して部品の実装を行うとともに、必要に応じてノズルホルダー28に装着するノズル29を適宜交換しながら部品の実装を行う。
【0046】
この場合、ノズルホルダー28に対するノズルの装着は次のように行う。すなわち、まずノズル組付ブロック30を回転させてノズルホルダー28を上記使用位置にセットし、図9(a)に示すように、ヘッドユニット5をノズル交換ステーション19の上方に移動させる。そして、上記エアシリンダ77の作動によりクランプ板73をクランプ解除位置に移動させた後、ヘッド20A(又は20B)を下降させることによりノズルホルダー28をノズル保持部71の所定のノズル収納孔72に挿入する。これにより、ノズルホルダー28の軸部28aをノズル29内に挿入して、図9(b)に示すように、ノズルホルダー28にノズル29を結合させる。この際、ヘッド20Aの下降に伴い、板ばね28bがノズル29によって押し拡げられ、軸部28aが完全にノズル29内に挿入されるとノズル29の上端縁部29aが板バネ28bにより弾性的に挾持され、これによりノズルホルダー28にノズル29が保持される。
【0047】
こうしてノズルホルダー28にノズル29を結合させたら、ヘッド20Aを上昇させる。これによりノズルホルダー28に対するノズル29の装着が完了する。
【0048】
一方、ノズルホルダー28に装着されたノズル29を取外すには、まず、ヘッドユニット5をノズル交換ステーション19の上方に移動させ、クランプ板73をクランプ解除位置に移動させた後、ノズル29をノズル保持部71の空のノズル収納孔72、つまり当該ノズル29を収納すべき空のノズル収納孔72に挿入する。そして、クランプ板73をクランプ位置に移動させてから、ヘッド20Aを上昇させる。このようにすると、ノズル29の鍔部29bがクランプ板73に係合してノズル29の抜出が阻止され、ノズル29がノズルホルダー28から分離されてノズル収納孔72内に残されることとなる。これによりノズル29をノズルホルダー28から取外すことができる。
【0049】
以上説明したように、上記の実装機では、ノズル組付ブロック30を回転駆動することによりノズル23〜27及びノズルホルダー28に装着されたノズル29を選択的に使用できるようになっているので、ヘッドユニット5の移動中を利用してノズル交換を行うことができ、また、必要に応じて複数のノズル23等により部品を吸着できるので効率良く部品を実装することができる。
【0050】
しかも、上記実装機では、上記のようにノズル組付ブロック30にノズルホルダー28が設けられ、これにノズル29が脱着可能に装着されるようになっているため、多くの種類のノズルを用いて部品の実装を行いながらも、ヘッドユニット5の大型化や重量の増大を有効に抑えることができる。すなわち、実装に用いる全てのノズルを予めノズル組付ブロック30に固定的に搭載しておくことも考えられるが、この場合にはヘッドユニット5の大型化や重量の増大を助長することになる。これに対し、上記のように、実装に用いるノズルのうち使用頻度の高い一部のノズル23〜27のみをノズル組付ブロック30に固定的に設ける一方、これ以外のノズルについては、これらを選択的にノズルホルダー28に装着して用いるようにすることで、多種類のノズルを用いながらもヘッドユニット5の大型化や重量の増大を有効に抑えることができる。
【0051】
また、上記のようにノズル組付ブロック30に搭載するノズルの交換が可能となっていることにより、例えば、一般的な電子部品の実装に用いられるノズルをノズル組付ブロック30に予め固定的に設け、ユーザー別に用いられる特殊なノズルについては、これをノズルホルダー28に装着することで後発的に追加することができる。そのため、実装機の汎用性を高めることができるという利点もある。
【0052】
さらに、上記実装機では、基台1上にノズル交換ステーション19が設けられ、上述のように、ここでノズルホルダー28に対するノズル29の交換作業を自動的に行い得るようにしているので、一連の実装動作中に効率的にノズル29を交換することができるという特徴もある。
【0053】
なお、上記実装機では、上述のようにノズルホルダー28にノズル29を装着した状態では、このノズル29がホルダー40内の空間、すなわち上記使用位置と反対側の位置(図5のノズルホルダー28の位置)に配置されることのない範囲でノズル組付ブロック30の回転を図外の制御手段により駆動制御するようにしている、具体的には、上記使用位置を中心に双方にそれぞれ120°(合計240°)の範囲でノズル組付ブロック30の回転を制御するようにしており、これによりヘッドユニット5の大型化や重量の増大の防止に貢献し得る装置構造を採用できるようにしている。すなわち、ノズルホルダー28に装着するノズル29のうち、最も寸法(軸方向の寸法)の長いノズル29をノズルホルダー28に装着し、この状態でノズル29とホルダー40とが干渉することなくノズル組付ブロック30を回転させるとすれば、いきおいホルダー40の上下方向の寸法を長く設定する必要が生じる。具体的には、上記横軸41を支持するホルダー40の支持部40a(図5参照)を上下方向に長く設定し、この支持部40aとこれらを連結する連結部40bとにより形成される空間hを上下方向に大きく設ける必要が生じ、これによりホルダー40が大型化し、いきおいヘッドユニット5の大型化や重量の増大を招くことになる。しかし、上記のように、ノズルホルダー28にノズル29を装着した時のノズル組付ブロック30の回転範囲に制限を課せるようにすれば、ノズルホルダー28にノズルを装着しない状態で、ノズル組付ブロック30を360°回転させ得るように上記空間hを可及的に小さく(上下方向に小さく)することができる。つまり、ホルダー40の支持部40aの上下方向の寸法を短くすることができる。そのためホルダー40の大型を回避でき、その結果、ヘッドユニット5の大型化や重量の増大の防止に貢献し得る構成となる。なお、上記のようにノズル組付ブロック30の回転範囲を制限する代わりに、ノズル29を使用するときにはノズルホルダー28が常に使用位置に配置されるように、つまりノズルホルダー28にノズル29が装着されてから取り外されるまでの間、常にノズルホルダー28が使用位置に配置されるようにノズル組付ブロック30の回転角度を固定するようにしてもよい。このようにしても上記と同様の効果を得ることができる。
【0054】
なお、上記の実装機では、ノズル組付ブロック30に対してノズルホルダー28を一つだけ設けているが、2つ以上設けるようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、移動可能なヘッドユニットに搭載された縦軸回りの回転および昇降が可能なノズルシャフトの下端部に、部品吸着用の複数のノズルを放射状に配設した横軸回りに回転可能なノズル組付ブロックを備えた表面実装機において、上記ノズルの一部を、ノズル組付ブロックに設けたノズルホルダーに脱着可能に取付ける一方、基台上にノズル交換ステーションを設け、実装動作中、必要に応じてノズルホルダーに装着されたノズルを付替え得るようにしているため、多くの種類のノズルを用いて部品の実装を行うようにしながらもノズル組付ブロックの大型化を抑えることができ、これによりヘッドユニットの大型化や重量の増大を有効に抑えることができる。また、ユーザー別の特殊なノズルについては、これをノズルホルダーに装着することで後発的に追加することが可能なため、表面実装機の汎用性を高めることもできる。その上、基台上にノズル交換ステーションを設けてノズルの交換を行うようにしているので、上記のようなノズル交換作業を効率的に行うこともできる。
【0056】
また、上記ノズル又は上記ノズルホルダーが真下を向く位置を使用位置として、上記ノズルホルダーにノズルが装着されている状態では、当該ノズルホルダーが上記使用位置とは反対側の位置に配置されない範囲で上記ノズル組付ブロックを回転駆動するようにして いるので、上記連結部及び支持部により形成されるノズルの介在スペースを可及的に小さくすることが可能となり、ヘッドユニットの大型化を抑える上で有利なブロックホルダー構造を採用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る表面実装機の一例を示す平面略図である。
【図2】 ヘッドユニットの構成を示す正面図(一部断面図)である。
【図3】 ヘッドユニットの構成を示す図2のA−A断面図である。
【図4】 ヘッドユニットの構成を示す平面図である。
【図5】 ノズルシャフト下部の具体的な構造を示す断面図である。
【図6】 ノズルシャフト下部の具体的な構造を示す図5のB−B断面図である。
【図7】 ノズル交換ステーションの構成を示す平面図である。
【図8】 ノズル交換ステーションの構成を示す図7のC−C断面図である。
【図9】 ノズルホルダーに対するノズル装着動作を説明する図である。
【図10】 ノズルホルダーにノズルを装着した場合のノズル組付ブロックの回転範囲を説明する図である。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット
19 ノズル交換ステーション
21 ノズルシャフト
40 ホルダー
23〜27,29 ノズル
28 ノズルホルダー
30 ノズル組付ブロック
Claims (4)
- 基台の上方に、部品供給部と部品装着部とにわたって移動可能なヘッドユニットが配設され、このヘッドユニットに縦軸回りの回転および昇降が可能なノズルシャフトが搭載されるとともに、このノズルシャフトの下端部に、部品吸着用の複数のノズルを放射状に配設した横軸回りに回転可能なノズル組付ブロックが備えられた表面実装機において、
上記ノズルシャフトの下端部に、相対向する一対の支持部とこれら支持部を互いに連結する連結部とを有した逆U字型のブロックホルダーが連結され、このブロックホルダーの両支持部の間に上記横軸が懸架されかつ当該横軸に上記ノズル組付ブロックが装着されて回転駆動されるとともに、この回転駆動を制御する制御手段が設けられる一方、
上記基台上に交換用のノズルを保持したノズル交換ステーションが設けられ、上記複数のノズルの一部が上記ノズル組付ブロックに設けられたノズルホルダーに脱着可能に取付けられるとともにこのノズルホルダーと上記ノズル交換ステーションとの間でノズルの付替えが可能に構成されており、
上記制御手段は、上記ノズル又は上記ノズルホルダーが真下を向く位置を使用位置として、上記ノズルホルダーにノズルが装着されている状態では、当該ノズルホルダーが上記使用位置とは反対側の位置に配置されない範囲で上記ノズル組付ブロックを回転駆動することを特徴とする表面実装機。 - 上記ノズルホルダーは、ノズルを外嵌装着する軸部と、この軸部に装着されたノズルを弾性的に挾持する挾持部材とを備えていることを特徴とする請求項1記載の表面実装機。
- 上記ノズルホルダーに対してノズルが抜き差し方向の所定値以上の外力によって脱着可能となるように構成されるとともに、上記ノズル交換ステーションに、ノズルを収納する一乃至複数のノズル収納孔を有するノズル保持部と、ノズル収納孔に収納されたノズルを出入れ可能な状態と出入れ不能な状態とに切換え可能なクランプ手段とが設けられ、ノズル交換ステーション上方の所定のノズル交換位置にヘッドユニットを配置し、かつ上記ノズルホルダーに装着したノズルを部品吸装着可能な所定の使用位置に配設した状態でノズル組付ブロックを下降させると、当該ノズルが上記ノズル収納孔内に挿入されるように上記ノズル交換ステーションが構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の表面実装機。
- 上記クランプ手段は、上記ノズル保持部の上方に複数のノズル挿通孔を有するクランプ板を備え、このクランプ板は、上記各ノズル挿通孔が各ノズル収納孔に対して一定量ずれたクランプ位置と、その各ノズル挿通孔が各ノズル収納孔に合致するクランプ解除状態とに移動可能とされ、上記ノズルホルダーに装着されたノズルをノズル収納孔に挿入した状態でクランプ板をクランプ位置に配置すると、このノズルとクランプ板とが係合するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の表面実装機。
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