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JP4257657B2 - ポンプモジュール - Google Patents
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JP4257657B2 - ポンプモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプモジュールに関する。
従来、燃料タンク内に設置されるインタンク式のポンプモジュールが知られている。かかるポンプモジュールの一例として特許文献1,2に開示されているポンプモジュールでは、サブタンクの底部に弾性変形可能に設けた爪を燃料タンクの底部に当接させている。これにより、サブタンクの爪が防振性を発揮し、サブタンク内に設置された燃料ポンプの振動によっては騒音が発生し難くなっている。
特開平2−277954号公報 特許第2643436号明細書
しかし、特許文献1,2に開示のポンプモジュールでは、サブタンクの小さな爪により防振性を発揮させているため、その防振性が十分でない。
そこで防振性を高める方法として、サブタンクの底部の全面にゴムシートを貼り付け、当該ゴムシートをサブタンクの底部と燃料タンクの底部とで挟む方法が考えられる。この方法においてゴムシートは、サブタンクの底部の全面に貼り付けるために大きく形成されるが、そうした大きなゴムシートでは、燃料との接触により膨潤して発生する膨潤応力が増大する。そのため、ゴムシートがサブタンクや燃料タンクに対して浮き上がり、防振性が低下してしまう。
本発明の目的は、防振性の高いポンプモジュールを提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、エラストマで形成された弾性部材は、サブタンクの底部と燃料タンクの底部との間に介装されて燃料に接触するため、膨潤する可能性がある。しかし、弾性部材に発生する膨潤応力は、当該弾性部材に形成された空間部に逃がされる。これにより、弾性部材は空間部に向かって体積増加することができるため、サブタンク及び/又は燃料タンクに対して浮き上がり難くなる。したがって、弾性部材を大きく形成して燃料ポンプの振動に対する防振性を高めつつ、弾性部材の膨潤による防振性の低下を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によると、弾性部材はサブタンクに装着されているので、ポンプモジュールを燃料タンク内に設置すると同時に弾性部材をサブタンク及び燃料タンクの各底部間に介装することができる。
請求項3に記載の発明によると、シート状に形成された弾性部材は、それの外周縁部においてサブタンクに装着されている。このような構成では、燃料と接触する弾性部材に膨潤応力が発生した場合に、当該膨潤応力が弾性部材の外周側には逃げ難くなる。しかし、膨潤応力を逃がす空間部が弾性部材に形成されているので、弾性部材の浮き上がり、ひいて防振性の低下を確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明によると、空間部は、サブタンクの周方向に並ぶ形態で複数形成されているので、弾性部材の膨潤による防振性の低下がより一層抑制される。
請求項5に記載の発明によると、空間部は、サブタンクの径方向に並ぶ形態で複数形成されているので、弾性部材の膨潤による防振性の低下がより一層抑制される。
請求項6に記載の発明によると、空間部は、シート状に形成された弾性部材を厚さ方向に貫通しているので、空間部の形成が容易となる。
請求項7に記載の発明によると、空間部は、シート状に形成された弾性部材の外周側に開口しているので、空間部の形成が容易となる。
請求項8に記載の発明によると、エラストマで形成された弾性部材は、サブタンクの底部と燃料タンクの底部との間に介装されて燃料に接触するため、膨潤する可能性がある。しかし、シート状に形成された弾性部材は、それの外周縁部を含みサブタンクに対してフリーとなっているフリー部よりも内周側の装着部においてサブタンクに装着されているので、弾性部材に発生する膨潤応力は当該弾性部材の外周側へと逃がされる。これにより、弾性部材は外周側に向かって体積増加することができるため、サブタンク及び/又は燃料タンクに対して浮き上がり難くなる。したがって、弾性部材を大きく形成して燃料ポンプの振動に対する防振性を高めつつ、弾性部材の膨潤による防振性の低下を抑制することができる。
また、請求項8に記載の発明によると、弾性部材がサブタンクに装着されているので、ポンプモジュールを燃料タンク内に設置すると同時に弾性部材をサブタンク及び燃料タンクの各底部間に介装することができる。
請求項9に記載の発明によると、弾性部材の装着部は、サブタンクの底部から突出し当該装着部の孔部を貫通する突出部とサブタンクの底部との間に挟持されている。それ故、ポンプモジュールを燃料タンク内に設置するとき等に、サブタンクから弾性部材が離脱する事態を防止することができる。
請求項10〜12に記載の発明によると、サブタンクは、底部を形成する本体部材と、本体部材に装着されて突出部を形成する別体部材とを組み合わせて構成されるので、サブタンクの底部との間に弾性部材を挟持する突出部を容易に形成することができる。
サブタンクに対してフリーな弾性部材の外周縁部は、その輪郭形状について設定自由度が高い。したがって、例えば請求項13に記載の発明のように外周縁部の輪郭形状を概ね円形とすることにより、弾性部材の形成が容易となる。
請求項14に記載の発明によると、サブタンクは、付勢手段によって燃料タンクの底部に向かって付勢されるので、サブタンクの底部と燃料タンクの底部との間において弾性部材が圧縮される。これにより、弾性部材に発生する膨潤応力が空間部又はシート外周側に逃げ易くなるため、弾性部材の膨潤による防振性の低下がより一層抑制される。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態によるポンプモジュールを備えた燃料供給装置を図2に示す。
燃料供給装置10のフランジ12は円板状に形成され、燃料タンクの天板部2の開口3を覆う形態で当該天板部2に装着されている。フランジ12には、電気コネクタ16が設けられている。電気コネクタ16はリード線18を介してポンプモジュール40の燃料ポンプ46に電力を供給する。燃料タンクの内外を連通するタンク配管は、燃料タンク内において燃料吐出管14に接続されている。
燃料供給装置10の調節機構30、ポンプモジュール40及び弾性部材70は、燃料タンク内においてフランジ12の下方に設置されている。
調節機構30は支柱32、カバー34及びコイルスプリング36等で構成されている。支柱32はロッド状に形成され、上下方向に延伸するように設置されている。カバー34はポンプモジュール40のサブタンク42の上部に係止され、サブタンク42の開口43を覆っている。支柱32は上端部をフランジ12に固定されており、下端部側をカバー34の筒部38に摺動可能に挿入されている。支柱32に沿って筒部38が移動することで、フランジ12とポンプモジュール40との相対位置が上下方向において調節され、フランジ12に対しポンプモジュール40が位置決めされる。付勢手段としてのコイルスプリング36は、燃料タンクの底部4に向かってカバー34及びサブタンク42を付勢している。温度変化に伴う内圧変化や燃料量変化により燃料タンクが膨縮しても、コイルスプリング36の付勢力を受けるサブタンク42の底部44は弾性部材70を介して燃料タンクの底部4に押し付けられる。これにより、燃料タンクに対するポンプモジュール40の相対位置が保持される。
ポンプモジュール40はサブタンク42、図示しないサクションフィルタ、燃料ポンプ46、燃料フィルタ48、プレッシャレギュレータ50、ジェットポンプ52等で構成されている。サブタンク42は樹脂でカップ状に形成されている。燃料ポンプ46は、燃料吸入口54側が下を向き且つ燃料吐出口側が上を向く形態でサブタンク42内に設置されている。燃料ポンプ46は、図示しないモータの回転駆動力を利用して吸引力を発生する。この吸引力により燃料ポンプ46は、サクションフィルタを通過したサブタンク42内の燃料を燃料吸入口54から内部に吸入する。燃料ポンプ46はさらに、吸引した燃料を加圧して燃料吐出口から吐出する。燃料ポンプ46の燃料吐出口は燃料フィルタ48の燃料入口に接続されている。燃料フィルタ48は、フィルタケース56内に収容しているフィルタエレメント57により、燃料ポンプ46からの吐出燃料に含まれる異物を捕集する。プレッシャレギュレータ50は燃料フィルタ48の燃料出口58に接続され、燃料フィルタ48からの流出燃料の圧力を所定圧に調圧する。プレッシャレギュレータ50により調圧された燃料は、蛇腹管59を通じて燃料吐出管14に導かれる。プレッシャレギュレータ50は、燃料の調圧により余剰となった燃料を燃料排出口60から排出する。プレッシャレギュレータ50の燃料排出口60はジェットポンプ52の燃料流入口62に接続されている。ジェットポンプ52は、プレッシャレギュレータ50からの排出燃料をジェットノズル63から、サブタンク42の底部44に設けられた通路64内に向けて噴射する。この噴射により、大気圧よりも低い負圧が通路64内に発生し、サブタンク42の底部44に設けられた導入口65から燃料タンク内の燃料がサブタンク42内に導入される。
図1に示すように弾性部材70は、ゴム等のゴム状弾性を有するエラストマで概ね円形のシート状に形成されている。弾性部材70には、第一空間部71、第二空間部72及び第三空間部73が形成されている。各空間部71,72,73は弾性部材70を厚さ方向に貫通し、当該厚さ方向から視た形状について円弧形とされている。第一空間部71は、弾性部材70の周方向に三つ並んでいる。第二空間部72は、弾性部材70の周方向に三つ並んでいる。弾性部材70において各第二空間部72は、対応する第一空間部71の内周側に位置している。第三空間部73は弾性部材70の周方向に三つ並んでいる。弾性部材70において各第三空間部73は、対応する第二空間部72の内周側に位置している。したがって、互いに対応する第一、第二及び第三空間部71,72,73同士は、弾性部材70の中心から外周側に向かう径方向において並んでいる。
弾性部材70は、それの外周縁部において、周方向に隣り合う第一空間部71,71間となる三個所に装着部76を有している。図3に示すように各装着部76は、弾性部材70の一方の端面77から突出する円筒状に形成されており、図1に示すように、サブタンク42の底部44に設けられた三つの嵌合孔66のいずれかに嵌合している。それにより、サブタンク42の底部44において図2の如く燃料タンクの底部4と向き合う外面67に端面77が当接した状態で、弾性部材70がサブタンク42の底部44に装着されている。また、弾性部材70においてサブタンク42とは反対側の端面78は、燃料タンクの底部4においてサブタンク42の底部44と向き合う内面5に当接している。したがって、弾性部材70は、サブタンク42の底部44と燃料タンクの底部4との間に介装されて燃料タンク内の燃料に接触する。
図1に示すように弾性部材70は、サブタンク42の底部44の広範囲を覆う大きなサイズに形成されているため、燃料との接触により膨潤し易い。また、弾性部材70が外周縁部においてサブタンク42の底部に装着されているため、膨潤により発生した膨潤応力が弾性部材70の外周側には逃げ難くなっている。しかし、本実施形態の弾性部材70では、弾性部材70の周方向及び径方向に並ぶ複数の空間部71,72,73のいずれかに膨潤応力を逃がすことができる。特にサブタンク42の底部44と燃料タンクの底部4との間に介装される弾性部材70は、コイルスプリング36の付勢力によって圧縮されているため、内圧の小さい空間部71,72,73には膨潤応力が逃げ易くなっている。このようにして膨潤応力が逃がされる弾性部材70によれば、空間部71,72,73に向かう体積膨張が促進されて、サブタンク42及び/又は燃料タンクに対する浮き上がりが防止される。
したがって、第一実施形態では、サブタンク42の底部44を広範囲に亘って覆う大きな弾性部材70により燃料ポンプ46の振動に対する防振性を高めて騒音を低減しつつ、弾性部材70の膨潤による防振性の低下を抑制することができる。
また、第一実施形態では、エラストマで形成された弾性部材70をサブタンク42の底部44と燃料タンクの底部4との間に介装しているので、それら底部44,4の面67,5における摩耗を低減することができる。
さらに第一実施形態では、弾性部材70がサブタンク42の底部44に装着されているので、ポンプモジュール40を燃料タンク内に設置すると同時に弾性部材70を各タンクの底部間44,4に介装することができる。
またさらに第一実施形態では、空間部71,72,73が弾性部材70を厚さ方向に貫通するように形成されているので、それら空間部71,72,73の形成が容易となる。
(第二〜第四実施形態)
図4〜図6に示すように、本発明の第二〜第四実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことで説明を省略する。
図4に示す第二実施形態の弾性部材100は、概ね菱形のシート状に形成されている。弾性部材100には、厚さ方向に貫通する第一空間部101、第二空間部102及び第三空間部103が形成されている。第一空間部101は、弾性部材100の周方向に三つ並んでいる。弾性部材100の厚さ方向から視た形状について、二つの第一空間部101は山形とされ、残りの一つの第一空間部101は円弧形とされている。第二空間部102は弾性部材100の周方向に三つ並んでおり、各第二空間部102は弾性部材100の厚さ方向から視た形状について円弧状とされている。弾性部材100において各第二空間部102は、対応する二つの第一空間部101の内周側に両端部が位置する形態で形成されている。第三空間部103は、弾性部材100の厚さ方向から視た形状を円形とされ、弾性部材100の中心部に位置している。したがって、各第一空間部101に対し対応する二つの第二空間部102と第三空間部103とが弾性部材100の径方向において並んでいる。菱形の弾性部材100において、頂点部104、頂点部104の対角に位置する頂点部105、並びに頂点部104,105とは別の頂点部106から外周側に延出する腕部107にはそれぞれ、弾性部材100の外周縁部をなす先端部に装着部76が一体形成されている。
図5に示す第三実施形態の弾性部材150は、概ね羽根車形のシート状に形成されている。弾性部材150には、厚さ方向に貫通し且つ外周側に開口する四つの空間部151が周方向に並んで形成されている。弾性部材150は、周方向に隣り合う空間部151,151間に四つの腕部152を有しており、そのうち三つの腕部152にはそれぞれ、弾性部材150の外周縁部をなす先端部に装着部76が一体形成されている。弾性部材150においてサブタンク42とは反対側となる端面153には、弾性部材150を厚さ方向に貫通しない深さの溝154が形成されている。この溝154の形成により、弾性部材150の端面153が燃料タンクの底部4に密着することを防止している。
図6に示す第四実施形態の弾性部材200は、第三実施形態に準ずる構成の空間部151及び腕部152を有し、さらに中心部に空間部201を有している。この空間部201は、弾性部材100の厚さ方向から視た形状について円形とされている。
以上説明した第二〜第四実施形態では、弾性部材100,150,200がサブタンク42の底部44と燃料タンクの底部4との間に介装されることで、第一実施形態と同様な効果が得られる。
(第五実施形態)
図7に示すように、本発明の第五実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことで説明を省略する。
図7及び図8に示すように第五実施形態の弾性部材300は、概ね円形のシート状にエラストマで形成され、燃料タンクの底部4とサブタンク320の底部326との間に介装されている。弾性部材300は、それの外周縁部302を含むフリー部304と、フリー部304よりも内周側に設けられた装着部306とを有している。
フリー部304は、所定の厚さを有する円環平板状である。フリー部304の一方の端面308は、サブタンク320の底部326の外面338に対してフリーの状態で当接しており、またフリー部304の他方の端面309は、燃料タンクの底部4の内面5に対してフリーの状態で当接している。したがって、フリー部304は、各タンクの底部326,4に対して装着されていない。
装着部306は、フリー部304よりも薄肉の円環平板状であり、両端面310,311間を厚さ方向に貫く孔部312を有している。装着部306の一方の端面310は、フリー部304の端面308に対して面一に繋がっており、サブタンク320の底部326の外面338に対して当接している。また、装着部306の他方の端面311は、フリー部304の端面309よりもサブタンク320側に凹んでおり、この凹み314に収容されたサブタンク320の係合部330が当該端面311に当接している。したがって、装着部306には、それの両側からサブタンク320の底部326及び係合部330が係合した形となっており、これにより装着部306がサブタンク320に装着されている。
図7及び図9に示すように第五実施形態のサブタンク320は、本体部材322と、それとは別体の部材(以下、別体部材という)324とを組み合わせて構成されている。
本体部材322は、嵌合孔66が不要となる点を除いて第一実施形態のサブタンク42と実質的に同一の構成を有しており、図9の如く内部に収容した燃料ポンプ46の下方に底部326を形成している。
図7及び図10に示すように樹脂製の別体部材324は、本体部材322とは反対側から装着部306に係合する係合部330と、孔部312に挿入されて底部326に溶着された溶着部332とを有している。尚、図7において破線は、係合部330と溶着部332との境界線を示している。
係合部330は、装着部306の外径よりも小さな外径且つ装着部306の内径よりも小さな内径の円環平板状であり、凹み314の深さと略同じ厚さ又は、それよりも小さな厚さを有している。したがって、係合部330において装着部306に係合する端面334とは反対側の端面335は、燃料タンクの底部4の内面5に対してフリーの状態で当接するか、又は隙間をあけて向き合っている。本実施形態の係合部330にはさらに、端面334から半球状に突出する突起328が周方向に等間隔に複数設けられている。これら各突起328は装着部306に減り込んでおり、それにより弾性部材300の径方向ずれを防止している。
溶着部332は、外径が孔部312よりも小さな有底円筒状であり、後述の溶着作業前におけるフリー部304の厚さと略同じ高さ、又はそれよりも小さな高さを有している。溶着部332の底部側は係合部330の内周側に連接しており、また溶着部332の開口側の端面336は本体部材322の底部326の外面338に溶着されている。これにより、別体部材324の全体が本体部材322の底部326から突出した形となっている。そして、その突出側先端部をなす係合部330と、底部326との間に装着部306が挟持されている。したがって、本実施形態では別体部材324が、本体部材322の底部326から突出し弾性部材300の孔部312を貫通する突出部を形成している。
ここで、本体部材322への溶着部332の溶着作業方法について説明する。まず、図8に示す弾性部材300、図9に示す本体部材322、並びに図10に示す別体部材324をそれぞれ準備する。次に図11(A)に示すように、本体部材322の底部326の外面338上に弾性部材300及び別体部材324を順次載置する。これにより図11(B)に示すように、溶着部332が装着部306の孔部312に挿入され、また装着部306が係合部330と底部326との間に挟み込まれる。続いて、加振機340及び溶着ホーン342を備えた超音波溶着装置344を別体部材324の係合部330の端面335上にセットする。この後、超音波溶着装置344を駆動して、加振機340により発生させた超音波振動を溶着ホーン342を通じて別体部材324に与えることで溶着部332の端面336を底部326の外面338に溶着する。これにより、装着部306が係合部330と底部326との間に固定される。
このような第五実施形態においても、図9に示すように弾性部材300がサブタンク320の底部326の広範囲を覆う大きなサイズに形成されるため、燃料との接触により膨潤し易い。しかし、弾性部材300は、外周縁部302を含みサブタンク320に対してフリーとなっているフリー部304よりも内周側においてサブタンク320に装着されているので、膨潤応力を弾性部材300の外周側に逃がすことができる。特にサブタンク320の底部326と燃料タンクの底部4との間に介装される弾性部材300は、第一実施形態の場合と同様にコイルスプリング36の付勢力によって圧縮されているため、内圧の小さい弾性部材300の外周側空間に膨潤応力が逃げ易くなっている。このようにして膨潤応力が逃がされる弾性部材300によれば、外周側に向かう体積膨張が促進されて、サブタンク320及び/又は燃料タンクに対する浮き上がりが防止される。
したがって、第五実施形態では、サブタンク320の底部326を広範囲に亘って覆う大きな弾性部材300により燃料ポンプ46の振動に対する防振性を高めて騒音を低減しつつ、弾性部材300の膨潤による防振性の低下を抑制することができる。
また、第五実施形態では、弾性部材300がサブタンク320の底部326に装着されているので、ポンプモジュール40を燃料タンク内に設置すると同時に弾性部材300を各タンクの底部間326,4に介装することができる。
さらに第五実施形態では、弾性部材300の装着部306がサブタンク320の係合部330及び底部326の間に挟持固定されているので、ポンプモジュール40を燃料タンク内に設置するとき等にサブタンク320から弾性部材300が離脱する事態を防止することができる。
またさらに第五実施形態では、弾性部材300を挟んで配置されると共に溶着部332を介して接続される係合部330と底部326とを、別体の二部材324,322に分けて形成しているので、弾性部材300の挟持構造を容易に形成することができる。
(第六実施形態)
本発明の第六実施形態によるポンプモジュールの特徴部分を図12に示す。第六実施形態は第五実施形態の変形例であり、第五実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことで説明を省略する。
第六実施形態では、本体部材350の底部352の中央部が弾性部材300側に凹むことにより、弾性部材300の孔部312に挿入される挿入部354が形成されている。挿入部354は、外径が孔部312よりも小さな有底円筒状であり、後述の嵌着作業前における弾性部材300のフリー部304の厚さと略同じ高さ、又はそれよりも小さな高さを有している。したがって、挿入部354の底部側の端面356は、燃料タンクの底部4の内面5に対してフリーの状態で当接する、又は隙間をあけて向き合うようになっている。尚、以上説明した点を除き、本実施形態の本体部材350の構成は第五実施形態の本体部材322の構成と実質的に同一である。
第六実施形態において別体部材360は、本体部材350とは反対側から弾性部材300の装着部306に係合する係合部362と、孔部312に挿入されて挿入部354に嵌着された嵌着部364とを有している。
係合部362は、装着部306の外径よりも小さな外径且つ装着部306の内径よりも小さな内径の円環平板状であり、第五実施形態の係合部330と同様な厚さを有している。したがって、係合部362において装着部306に係合する端面366とは反対側の端面367が、燃料タンクの底部4の内面5に対してフリーの状態で当接するか、又は隙間をあけて向き合っている。尚、本実施形態の係合部362にも複数の突起328が、装着部306に係合する端面366に突出形成されている。
嵌着部364は、外径が孔部312よりも小さな無底円筒状であり、第五実施形態の溶着部332と同様な高さを有している。嵌着部364の一方の端部側は、係合部362の内周側に連接している。また、他方の端部の端面368が本体部材350の底部352の外面338に当接している嵌着部364の内周側には、圧入等によって挿入部354が嵌着されている。これにより、別体部材360の全体が挿入部354と共に、本体部材350の底部352から突出した形となっている。そして、その突出側先端部をなす別体部材360の係合部362と、底部352との間に弾性部材300の装着部306が挟持されている。したがって、本実施形態では、別体部材360が本体部材350の挿入部354と共同して、本体部材350の底部352から突出し弾性部材300の孔部312を貫通する突出部を形成している。
尚、本実施形態では、嵌着部364と挿入部354とを嵌着するために、例えば嵌着部364に挿入部354を圧入した後、それらを溶着するようにしてもよい。また、本実施形態では、別体部材360を樹脂製及び金属製のいずれとしてもよいが、例えば上記圧入後の溶着を実施するような場合には、樹脂製とすることが望ましい。
このような第六実施形態では、弾性部材300において外周縁部302を含むフリー部304が、本体部材350及び別体部材360からなるサブタンク370に対してフリーとなっている。さらに弾性部材300において、フリー状態のフリー部304よりも内周側に設けられた装着部306が、本体部材350の底部352と別体部材360の係合部362との間に挟持されることによって当該底部352に装着されている。したがって、第六実施形態によれば、第五実施形態と同様な効果を享受することができる。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。
例えば第一〜第六実施形態では、燃料タンクに対するポンプモジュール40の相対位置を可変とし、サブタンク42,320,370を燃料タンクの底部4に向かって付勢している。これに対し、燃料タンクの底部に対するポンプモジュールの相対位置を固定として、サブタンクを燃料タンクの底部に向かって付勢しないようにしてもよい。
また、第一〜第四実施形態では、弾性部材70,100,150,200を厚さ方向に貫通するように空間部71〜73,101〜103、151,201を形成している。これに対し、弾性部材を厚さ方向に貫通しないように空間部を形成してもよい。
さらに第五及び第六実施形態では、弾性部材300の外周縁部の輪郭形状を略円形として弾性部材300の形成を容易にしているが、それ以外の形状を当該輪郭形状として採用してもよい。
第一実施形態によるポンプモジュールのサブタンク及び弾性部材を示す底面図である。 第一実施形態によるポンプモジュールを備えた燃料供給装置を示す部分断面図である。 第一実施形態によるポンプモジュールの弾性部材の要部を示す断面図である。 第二実施形態によるポンプモジュールの弾性部材を示す底面図である。 第三実施形態によるポンプモジュールの弾性部材を示す底面図である。 第四実施形態によるポンプモジュールの弾性部材を示す底面図である。 第五実施形態によるポンプモジュールのサブタンク及び弾性部材の要部を示す断面図である。 第五実施形態によるポンプモジュールの弾性部材を示す断面図(A)及び底面図(B)である。 第五実施形態によるポンプモジュールを備えた燃料供給装置を示す部分断面図である。 第五実施形態によるポンプモジュールの別体部材を示す断面図(A)及び平面図(B)である。 第五実施形態によるポンプモジュールの本体部材と別体部材との溶着作業方法を示す模式図である。 第六実施形態によるポンプモジュールのサブタンク及び弾性部材の要部を示す断面図である。
符号の説明
4 底部、10 燃料供給装置、30 調節機構、36 コイルスプリング(付勢手段)、40 ポンプモジュール、42,320,370 サブタンク、44,326,352 底部、46 燃料ポンプ、70,100,150,200,300 弾性部材、71,72,73,101,102,103,151,201 空間部、76,306 装着部、107,152 腕部、154 溝、302 外周縁部、304 フリー部、312 孔部、322,350 本体部材、324,360 別体部材、330,362 係合部、332 溶着部、354 挿入部、364 嵌着部

Claims (14)

  1. 燃料タンク内に設置されているサブタンクと、
    前記サブタンク内に設置され、前記サブタンク内へ導入された燃料を加圧して吐出する燃料ポンプと、
    エラストマで形成され、前記サブタンクの底部と前記燃料タンクの底部との間に介装されて燃料に接触する弾性部材とを備え、
    前記弾性部材に発生する膨潤応力を逃がす空間部が前記弾性部材に形成されていることを特徴とするポンプモジュール。
  2. 前記弾性部材は前記サブタンクに装着されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプモジュール。
  3. シート状に形成された前記弾性部材は、外周縁部において前記サブタンクに装着されていることを特徴とする請求項2に記載のポンプモジュール。
  4. 前記空間部は、前記サブタンクの周方向に並ぶ形態で複数形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
  5. 前記空間部は、前記サブタンクの径方向に並ぶ形態で複数形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
  6. 前記空間部は、シート状に形成された前記弾性部材を厚さ方向に貫通していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
  7. 前記空間部は、シート状に形成された前記弾性部材の外周側に開口していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
  8. 燃料タンク内に設置されているサブタンクと、
    前記サブタンク内に設置され、前記サブタンク内へ導入された燃料を加圧して吐出する燃料ポンプと、
    エラストマで形成され、前記サブタンクの底部と前記燃料タンクの底部との間に介装されて燃料に接触する弾性部材とを備え、
    シート状に形成された前記弾性部材は、当該弾性部材の外周縁部を含み前記サブタンクに対してフリーとなっているフリー部、並びに前記フリー部よりも内周側において前記サブタンクに装着されている装着部を有することを特徴とするポンプモジュール。
  9. 前記サブタンクは、底部から突出する突出部を有し、
    前記弾性部材は、前記突出部が貫通する孔部を前記装着部に有し、
    前記装着部は、前記突出部と前記サブタンクの底部との間に挟持されていることを特徴とする請求項8に記載のポンプモジュール。
  10. 前記サブタンクは、前記底部を形成している本体部材、並びに前記本体部材と別体に形成されている別体部材であって前記本体部材に装着されて前記突出部を形成している別体部材を有することを特徴とする請求項9に記載のポンプモジュール。
  11. 前記別体部材は、前記本体部材とは反対側から前記装着部に係合している係合部、並びに前記孔部に挿入されて前記本体部材に溶着されている溶着部を有することを特徴とする請求項10に記載のポンプモジュール。
  12. 前記本体部材は、前記孔部に挿入される挿入部を有し、
    前記別体部材は、前記本体部材とは反対側から前記装着部に係合している係合部、並びに前記挿入部に嵌着されている嵌着部を有することを特徴とする請求項10に記載のポンプモジュール。
  13. 前記外周縁部の輪郭形状は概ね円形であることを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
  14. 前記サブタンクは、付勢手段によって前記燃料タンクの底部に向かって付勢されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
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