JP4257657B2 - ポンプモジュール - Google Patents
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Description
そこで防振性を高める方法として、サブタンクの底部の全面にゴムシートを貼り付け、当該ゴムシートをサブタンクの底部と燃料タンクの底部とで挟む方法が考えられる。この方法においてゴムシートは、サブタンクの底部の全面に貼り付けるために大きく形成されるが、そうした大きなゴムシートでは、燃料との接触により膨潤して発生する膨潤応力が増大する。そのため、ゴムシートがサブタンクや燃料タンクに対して浮き上がり、防振性が低下してしまう。
本発明の目的は、防振性の高いポンプモジュールを提供することにある。
請求項3に記載の発明によると、シート状に形成された弾性部材は、それの外周縁部においてサブタンクに装着されている。このような構成では、燃料と接触する弾性部材に膨潤応力が発生した場合に、当該膨潤応力が弾性部材の外周側には逃げ難くなる。しかし、膨潤応力を逃がす空間部が弾性部材に形成されているので、弾性部材の浮き上がり、ひいて防振性の低下を確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明によると、空間部は、サブタンクの径方向に並ぶ形態で複数形成されているので、弾性部材の膨潤による防振性の低下がより一層抑制される。
請求項7に記載の発明によると、空間部は、シート状に形成された弾性部材の外周側に開口しているので、空間部の形成が容易となる。
また、請求項8に記載の発明によると、弾性部材がサブタンクに装着されているので、ポンプモジュールを燃料タンク内に設置すると同時に弾性部材をサブタンク及び燃料タンクの各底部間に介装することができる。
サブタンクに対してフリーな弾性部材の外周縁部は、その輪郭形状について設定自由度が高い。したがって、例えば請求項13に記載の発明のように外周縁部の輪郭形状を概ね円形とすることにより、弾性部材の形成が容易となる。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態によるポンプモジュールを備えた燃料供給装置を図2に示す。
燃料供給装置10のフランジ12は円板状に形成され、燃料タンクの天板部2の開口3を覆う形態で当該天板部2に装着されている。フランジ12には、電気コネクタ16が設けられている。電気コネクタ16はリード線18を介してポンプモジュール40の燃料ポンプ46に電力を供給する。燃料タンクの内外を連通するタンク配管は、燃料タンク内において燃料吐出管14に接続されている。
調節機構30は支柱32、カバー34及びコイルスプリング36等で構成されている。支柱32はロッド状に形成され、上下方向に延伸するように設置されている。カバー34はポンプモジュール40のサブタンク42の上部に係止され、サブタンク42の開口43を覆っている。支柱32は上端部をフランジ12に固定されており、下端部側をカバー34の筒部38に摺動可能に挿入されている。支柱32に沿って筒部38が移動することで、フランジ12とポンプモジュール40との相対位置が上下方向において調節され、フランジ12に対しポンプモジュール40が位置決めされる。付勢手段としてのコイルスプリング36は、燃料タンクの底部4に向かってカバー34及びサブタンク42を付勢している。温度変化に伴う内圧変化や燃料量変化により燃料タンクが膨縮しても、コイルスプリング36の付勢力を受けるサブタンク42の底部44は弾性部材70を介して燃料タンクの底部4に押し付けられる。これにより、燃料タンクに対するポンプモジュール40の相対位置が保持される。
したがって、第一実施形態では、サブタンク42の底部44を広範囲に亘って覆う大きな弾性部材70により燃料ポンプ46の振動に対する防振性を高めて騒音を低減しつつ、弾性部材70の膨潤による防振性の低下を抑制することができる。
さらに第一実施形態では、弾性部材70がサブタンク42の底部44に装着されているので、ポンプモジュール40を燃料タンク内に設置すると同時に弾性部材70を各タンクの底部間44,4に介装することができる。
またさらに第一実施形態では、空間部71,72,73が弾性部材70を厚さ方向に貫通するように形成されているので、それら空間部71,72,73の形成が容易となる。
図4〜図6に示すように、本発明の第二〜第四実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことで説明を省略する。
図4に示す第二実施形態の弾性部材100は、概ね菱形のシート状に形成されている。弾性部材100には、厚さ方向に貫通する第一空間部101、第二空間部102及び第三空間部103が形成されている。第一空間部101は、弾性部材100の周方向に三つ並んでいる。弾性部材100の厚さ方向から視た形状について、二つの第一空間部101は山形とされ、残りの一つの第一空間部101は円弧形とされている。第二空間部102は弾性部材100の周方向に三つ並んでおり、各第二空間部102は弾性部材100の厚さ方向から視た形状について円弧状とされている。弾性部材100において各第二空間部102は、対応する二つの第一空間部101の内周側に両端部が位置する形態で形成されている。第三空間部103は、弾性部材100の厚さ方向から視た形状を円形とされ、弾性部材100の中心部に位置している。したがって、各第一空間部101に対し対応する二つの第二空間部102と第三空間部103とが弾性部材100の径方向において並んでいる。菱形の弾性部材100において、頂点部104、頂点部104の対角に位置する頂点部105、並びに頂点部104,105とは別の頂点部106から外周側に延出する腕部107にはそれぞれ、弾性部材100の外周縁部をなす先端部に装着部76が一体形成されている。
以上説明した第二〜第四実施形態では、弾性部材100,150,200がサブタンク42の底部44と燃料タンクの底部4との間に介装されることで、第一実施形態と同様な効果が得られる。
図7に示すように、本発明の第五実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことで説明を省略する。
図7及び図8に示すように第五実施形態の弾性部材300は、概ね円形のシート状にエラストマで形成され、燃料タンクの底部4とサブタンク320の底部326との間に介装されている。弾性部材300は、それの外周縁部302を含むフリー部304と、フリー部304よりも内周側に設けられた装着部306とを有している。
本体部材322は、嵌合孔66が不要となる点を除いて第一実施形態のサブタンク42と実質的に同一の構成を有しており、図9の如く内部に収容した燃料ポンプ46の下方に底部326を形成している。
したがって、第五実施形態では、サブタンク320の底部326を広範囲に亘って覆う大きな弾性部材300により燃料ポンプ46の振動に対する防振性を高めて騒音を低減しつつ、弾性部材300の膨潤による防振性の低下を抑制することができる。
さらに第五実施形態では、弾性部材300の装着部306がサブタンク320の係合部330及び底部326の間に挟持固定されているので、ポンプモジュール40を燃料タンク内に設置するとき等にサブタンク320から弾性部材300が離脱する事態を防止することができる。
またさらに第五実施形態では、弾性部材300を挟んで配置されると共に溶着部332を介して接続される係合部330と底部326とを、別体の二部材324,322に分けて形成しているので、弾性部材300の挟持構造を容易に形成することができる。
本発明の第六実施形態によるポンプモジュールの特徴部分を図12に示す。第六実施形態は第五実施形態の変形例であり、第五実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことで説明を省略する。
第六実施形態では、本体部材350の底部352の中央部が弾性部材300側に凹むことにより、弾性部材300の孔部312に挿入される挿入部354が形成されている。挿入部354は、外径が孔部312よりも小さな有底円筒状であり、後述の嵌着作業前における弾性部材300のフリー部304の厚さと略同じ高さ、又はそれよりも小さな高さを有している。したがって、挿入部354の底部側の端面356は、燃料タンクの底部4の内面5に対してフリーの状態で当接する、又は隙間をあけて向き合うようになっている。尚、以上説明した点を除き、本実施形態の本体部材350の構成は第五実施形態の本体部材322の構成と実質的に同一である。
係合部362は、装着部306の外径よりも小さな外径且つ装着部306の内径よりも小さな内径の円環平板状であり、第五実施形態の係合部330と同様な厚さを有している。したがって、係合部362において装着部306に係合する端面366とは反対側の端面367が、燃料タンクの底部4の内面5に対してフリーの状態で当接するか、又は隙間をあけて向き合っている。尚、本実施形態の係合部362にも複数の突起328が、装着部306に係合する端面366に突出形成されている。
例えば第一〜第六実施形態では、燃料タンクに対するポンプモジュール40の相対位置を可変とし、サブタンク42,320,370を燃料タンクの底部4に向かって付勢している。これに対し、燃料タンクの底部に対するポンプモジュールの相対位置を固定として、サブタンクを燃料タンクの底部に向かって付勢しないようにしてもよい。
さらに第五及び第六実施形態では、弾性部材300の外周縁部の輪郭形状を略円形として弾性部材300の形成を容易にしているが、それ以外の形状を当該輪郭形状として採用してもよい。
Claims (14)
- 燃料タンク内に設置されているサブタンクと、
前記サブタンク内に設置され、前記サブタンク内へ導入された燃料を加圧して吐出する燃料ポンプと、
エラストマで形成され、前記サブタンクの底部と前記燃料タンクの底部との間に介装されて燃料に接触する弾性部材とを備え、
前記弾性部材に発生する膨潤応力を逃がす空間部が前記弾性部材に形成されていることを特徴とするポンプモジュール。 - 前記弾性部材は前記サブタンクに装着されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプモジュール。
- シート状に形成された前記弾性部材は、外周縁部において前記サブタンクに装着されていることを特徴とする請求項2に記載のポンプモジュール。
- 前記空間部は、前記サブタンクの周方向に並ぶ形態で複数形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
- 前記空間部は、前記サブタンクの径方向に並ぶ形態で複数形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
- 前記空間部は、シート状に形成された前記弾性部材を厚さ方向に貫通していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
- 前記空間部は、シート状に形成された前記弾性部材の外周側に開口していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
- 燃料タンク内に設置されているサブタンクと、
前記サブタンク内に設置され、前記サブタンク内へ導入された燃料を加圧して吐出する燃料ポンプと、
エラストマで形成され、前記サブタンクの底部と前記燃料タンクの底部との間に介装されて燃料に接触する弾性部材とを備え、
シート状に形成された前記弾性部材は、当該弾性部材の外周縁部を含み前記サブタンクに対してフリーとなっているフリー部、並びに前記フリー部よりも内周側において前記サブタンクに装着されている装着部を有することを特徴とするポンプモジュール。 - 前記サブタンクは、底部から突出する突出部を有し、
前記弾性部材は、前記突出部が貫通する孔部を前記装着部に有し、
前記装着部は、前記突出部と前記サブタンクの底部との間に挟持されていることを特徴とする請求項8に記載のポンプモジュール。 - 前記サブタンクは、前記底部を形成している本体部材、並びに前記本体部材と別体に形成されている別体部材であって前記本体部材に装着されて前記突出部を形成している別体部材を有することを特徴とする請求項9に記載のポンプモジュール。
- 前記別体部材は、前記本体部材とは反対側から前記装着部に係合している係合部、並びに前記孔部に挿入されて前記本体部材に溶着されている溶着部を有することを特徴とする請求項10に記載のポンプモジュール。
- 前記本体部材は、前記孔部に挿入される挿入部を有し、
前記別体部材は、前記本体部材とは反対側から前記装着部に係合している係合部、並びに前記挿入部に嵌着されている嵌着部を有することを特徴とする請求項10に記載のポンプモジュール。 - 前記外周縁部の輪郭形状は概ね円形であることを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
- 前記サブタンクは、付勢手段によって前記燃料タンクの底部に向かって付勢されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のポンプモジュール。
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