JP4259122B2 - Electron source - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電界放射により電子線を放射するようにした電子源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の電子源として、例えば、図7や図8に示す構成の電子源10’,10”が知られている。
【0003】
図7に示す構成の電子源10’は、導電性基板としてのn形シリコン基板1の主表面(一表面)側に酸化した多孔質多結晶シリコン層よりなる強電界ドリフト層6’が形成され、強電界ドリフト層6’上に金属薄膜(例えば、金薄膜)よりなる表面電極7が形成されている。また、n形シリコン基板1の裏面にはオーミック電極2が形成されており、n形シリコン基板1とオーミック電極2とで下部電極12を構成している。なお、図7に示す例では、n形シリコン基板1と強電界ドリフト層6’との間にノンドープの多結晶シリコン層3を介在させてあり、多結晶シリコン層3と強電界ドリフト層6’とで電子が通過する電子通過部を構成しているが、多結晶シリコン層3を介在させずに強電界ドリフト層6’のみで電子通過部を構成したものも提案されている。
【0004】
図7に示す構成の電子源10’から電子を放出させるには、例えば、表面電極7に対向配置されたコレクタ電極21を設け、表面電極7とコレクタ電極21との間を真空とした状態で、表面電極7が下部電極12に対して高電位側となるように表面電極7と下部電極12との間に直流電圧Vpsを印加するとともに、コレクタ電極21が表面電極7に対して高電位側となるようにコレクタ電極21と表面電極7との間に直流電圧Vcを印加する。ここに、直流電圧Vpsを適宜に設定すれば、下部電極12から注入された電子が強電界ドリフト層6’をドリフトし表面電極7を通して放出される(図7中の一点鎖線は表面電極7を通して放出された電子e−の流れを示す)。なお、強電界ドリフト層6’の表面に到達した電子はホットエレクトロンであると考えられ、表面電極7を容易にトンネルし真空中に放出される。また、表面電極7の表面が酸化などの変質を起こすと電子放出効率が減少するので、表面電極7には化学的に安定な貴金属薄膜(例えば、金薄膜)が採用されている。また、表面電極7の厚さ寸法は例えば10nm程度に設定されている。
【0005】
ところで、図7に示した構成の電子源10’では、n形シリコン基板1とオーミック電極2とで下部電極12を構成しているが、図8に示すように、例えば絶縁性を有するガラス基板よりなる絶縁性基板11の一表面上に金属薄膜よりなる下部電極12を形成した電子源10”も提案されている。ここに、上述の図7に示した電子源10’と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0006】
図8に示す構成の電子源10”から電子を放出させるには、例えば、表面電極7に対向配置されたコレクタ電極21を設け、表面電極7とコレクタ電極21との間を真空とした状態で、表面電極7が下部電極12に対して高電位側となるように表面電極7と下部電極12との間に直流電圧Vpsを印加するとともに、コレクタ電極21が表面電極7に対して高電位側となるようにコレクタ電極21と表面電極7との間に直流電圧Vcを印加する。ここに、直流電圧Vpsを適宜に設定すれば、下部電極12から注入された電子が強電界ドリフト層6’をドリフトし表面電極7を通して放出される(図8中の一点鎖線は表面電極7を通して放出された電子e−の流れを示す)。
【0007】
上述の各電子源10’,10”では、表面電極7と下部電極12との間に流れる電流をダイオード電流Ipsと呼び、コレクタ電極21と表面電極7との間に流れる電流をエミッション電流(放出電子電流)Ieと呼ぶことにすれば(図7および図8参照)、ダイオード電流Ipsに対するエミッション電流Ieの比率(=Ie/Ips)が大きいほど電子放出効率(=(Ie/Ips)×100〔%〕)が高くなる。なお、上述の電子源10’,10”では、表面電極7と下部電極12との間に印加する直流電圧Vpsを10〜20V程度の低電圧としても電子を放出させることができ、直流電圧Vpsが大きいほどエミッション電流Ieが大きくなる。
【0008】
また、電界放射により電子線を放射する電子源としては、上述の構成のもの以外にも種々の構成のものが提案されており、例えば、電子通過部を絶縁体層としたMIM(Metal−Insulator−Metal)構造の電子源や、電子通過部を絶縁体層とし電子通過部と下部電極との間に半導体層を介在させたMIS(Metal−Insulator−Semiconductor)構造の電子源などが提案されている。
【0009】
また、図8に示した電子源10”をディスプレイの電子源として応用する場合には、例えば図9に示す構成を採用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
図9に示す電子源10は、絶縁性を有するガラス基板よりなる絶縁性基板11と、絶縁性基板11の一表面上に列設された導電性材料からなる複数の帯板状の下部配線12aと、下部配線12aに重なる形で形成された複数の酸化した多孔質多結晶シリコン層よりなるドリフト部6aおよびドリフト部6aの間を埋めるノンドープの多結晶シリコン層よりなる分離部6bとを有する強電界ドリフト層6と、各ドリフト部6aそれぞれに積層された複数の表面電極7と、強電界ドリフト層6の上で下部配線12aに交差する方向に列設された複数の表面電極7を各列ごとに共通接続した複数のバス電極25とを備えている。ここにおいて、バス電極25は、ドリフト部6aおよび分離部6bに跨って下部配線12aに交差する方向に列設されている。なお、バス電極25は電子をトンネルさせる必要がないので、表面電極7に比べて膜厚を厚くすることができ、低抵抗化を図ることができる。なお、この電子源10では、ドリフト部6aが電子の通過する電子通過部を構成し、強電界ドリフト層6が電子通過層を構成している。
【0011】
図9に示した構成の電子源10では、絶縁性基板11の一表面上に列設された複数の下部配線12aと、強電界ドリフト層6上に形成された複数の表面電極7との間に強電界ドリフト層6のドリフト部6aが挟まれているから、バス電極25と下部配線12aとの組を適宜選択して選択した組間に電圧を印加することにより、選択されたバス電極25において下部配線12aとの交点に相当する部位に近接した表面電極7下のドリフト部6aにのみ強電界が作用して電子が放出される。つまり、図9に示した構成の電子源10は、表面電極7と表面電極7下のドリフト部6aと下部配線12aのうちドリフト部6aに重なる部分(図8の構成における下部電極12に相当する)とからなる電子源素子を表面電極7の数だけ備えていることになり、電圧を印加するバス電極25と下部配線12aとの組を選択することによって所望の電子源素子から電子を放出させることが可能になる。なお、下部配線12aは、長手方向の両端部上にそれぞれパッド27が形成されている。また、バス電極25は長手方向の両端部でそれぞれパッド28に接続されている。
【0012】
ところで、図9に示した電子源10では、バス電極25とそのバス電極25に接続された表面電極7との間に過電流が流れると、選択した格子点に対応したドリフト部6aから過剰に電子が放出されたり、選択した格子点に対応したドリフト部6aの絶縁破壊が生じて下部配線12aと表面電極7との間に短絡電流が流れたりして、ドリフト部6a、表面電極7、下部配線12aの発熱により温度が高くなって、電子源10全体として劣化が進んでしまう。すなわち、選択した格子点に対応したドリフト部6a、表面電極7、下部配線12aに限らず、選択していない格子点に対応したドリフト部6a、表面電極7、下部配線12aの劣化を引き起こしてしまう。また、絶縁破壊の起こったドリフト部6aからは過剰な電子が放出されるので、ディスプレイでは特定の画素の輝度が異常に高くなってしまうとともに発光輝度の面内ばらつきが大きくなってしまう。
【0013】
そこで、図9に示した構成の電子源10では、表面電極7とバス電極25との間に表面電極7に流れる電流を制限する導電性材料からなる抵抗体8a(図10参照)を介在させてある。ここに、抵抗体8aは、過電流が流れたときに断線する程度に熱容量を小さくしてある。したがって、図9に示した構成の電子源10では、特定の表面電極7に過電流が流れるとその表面電極7とバス電極25との間に介在した抵抗体8aが断線するから、特定の表面電極7に過電流が流れ続けるのを防止でき、発熱による劣化範囲の拡大が防止されて、信頼性を高めることができる。要するに、表面電極7とバス電極25との間に表面電極7に流れる電流を制限する抵抗体8aが介在していることにより、バス電極25と表面電極7との間に過電流が流れるのを制限できて、表面電極7、ドリフト部6a、下部配線12aに過電流が流れるのを制限することができ、発熱温度が高くなるのを抑制できるから、劣化範囲が拡大してしまうのを防止することができ、信頼性を高めることができる。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−343230号公報(第5頁、図1−図3)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の図9に示した構成の電子源10では、抵抗体8aが絶縁性基板11の厚み方向において下部配線12aに重なる位置に形成されているので、抵抗体8aが発熱により融解した場合に下部配線12aの劣化を引き起こしたり、下部配線12aと表面電極7、バス電極25との間の短絡を引き起こしてしまう恐れがある。また、抵抗体8aが絶縁性基板11の厚み方向において下部配線12aに重なる位置に形成されているので、下部配線12aが抵抗体8aの発熱の影響を受けやすいという不具合や、電子源素子の形成領域を広くするために表面電極7とバス電極25とを可能な限り近づけてあるので、抵抗体8aに必要な抵抗が得られなかったり、断線した抵抗体8aの構成材料が飛散して短絡などの不良を引き起こしてしまう恐れがある。
【0016】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、ディスプレイの電子源として利用でき信頼性が高い電子源を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、基板の一表面側に列設された複数の下部配線と、基板の前記一表面側において下部配線を覆うように形成された電子通過層と、電子通過層の上で下部配線に交差する方向および下部配線に沿った方向それぞれに列設され下部配線の一部に重なる複数の表面電極と、電子通過層の上で下部配線に交差する方向に列設された複数の表面電極を各列ごとに共通接続するバス電極と、各表面電極ごとに表面電極とバス電極との間に介在し表面電極に流れる電流を制限する抵抗体とを備え、各抵抗体を基板の厚み方向において下部配線に重ならないように配設してなるものであり、抵抗体は、下部配線と同一の導電性材料により基板の前記一表面上に下部配線と同一厚さで同時に形成されてなることを特徴とするものであり、各抵抗体を基板の厚み方向において下部配線に重ならないように配設してあることにより、抵抗体が発熱により融解した場合に下部配線の劣化を引き起こしたり、下部配線と表面電極、バス電極との間の短絡を引き起こしてしまうのを防止することができるとともに、抵抗体が従来のように下部配線に重なる位置に形成されている場合に比べて抵抗体から下部配線への熱の影響を受けにくくでき、しかも、表面電極とバス電極との間の距離を小さくしながらも抵抗体に必要な抵抗を得ることが可能となり、また、断線した抵抗体の構成材料の飛散による短絡などの不良が起こりにくくなるから、信頼性が高くなる。なお、請求項1の発明の構成では、基板の一表面側に列設された複数の下部配線と、電子通過層の上に形成された複数の表面電極との間に電子通過層が挟まれているから、バス電極と下部配線との組を適宜選択して選択した組間に電圧を印加することにより、選択されたバス電極において下部配線との交点に相当する部位に近接した表面電極下の電子通過層にのみ強電界が作用して電子が放出されるので、ディスプレイの電子源として利用できる。
【0018】
また、請求項1の発明は、抵抗体は、下部配線と同一の導電性材料により基板の前記一表面上に下部配線と同一厚さで同時に形成されているので、抵抗体の材料として新たな材料を用意する必要がなくなり、また、抵抗体を形成する工程と下部配線を形成する工程とが別工程である場合に比べて、抵抗体と下部配線との相対的な位置精度を高めることができ、しかも、抵抗体の膜厚の許容範囲を大きくできるから、所望の抵抗値を容易に得ることが可能となる。
【0019】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電子通過層は、少なくとも前記各表面電極それぞれと重なる部位に、ナノメータオーダの多数の半導体微結晶と、各半導体微結晶それぞれの表面に形成され半導体微結晶の結晶粒径よりも小さな膜厚の多数の絶縁膜とを有するので、前記電子通過層に印加された電界の大部分は絶縁膜に集中的にかかり、前記下部配線から前記電子通過層に注入された電子が絶縁膜にかかっている強電界により加速され前記表面電極へ向かってドリフトするから、電子放出効率を向上させることができる。
【0020】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記電子通過層は、少なくとも前記各表面電極それぞれと重なる部位が絶縁体層よりなるので、MIM(Metal−Insulator−Metal)構造の電子源素子を複数備えた電子源と同様に動作し、前記電子通過層の厚さを適宜設定することで電子放出特性を向上することができる。また、請求項2の発明に比べて前記電子通過層を容易に形成することが可能になる。
【0021】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記抵抗体は、W,Mo,Ta,Ti,Nb,Cr,V,Zr,Hfの群から選択される高融点金属、もしくは、当該高融点金属の窒化物あるいは炭化物、もしくは、n形多結晶シリコン、もしくは、p形多結晶シリコンにより形成されているので、前記抵抗体の融解が起こりにくくなり、前記抵抗体を安定して機能させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(参考例)
本参考例の電子源10は、図1に示すように、絶縁性を有するガラス基板よりなる絶縁性基板11と、絶縁性基板11の一表面上に列設された複数の帯板状の導電性層(例えば、タングステン膜、クロム膜などの金属膜や、ITO膜や、n形多結晶シリコン層などの低抵抗半導体層など)よりなる下部配線12aと、下部配線12aに重なる形で形成された複数の複合ナノ結晶層(後述の第2の複合ナノ結晶層)よりなるドリフト部6aおよびドリフト部6aの間を埋めるノンドープの多結晶シリコン層よりなる分離部6bとを有する強電界ドリフト層6と、各ドリフト部6aそれぞれに積層された複数の表面電極7と、強電界ドリフト層6の上で下部配線12aに交差する方向に列設された複数の表面電極7を各列ごとに共通接続した複数のバス電極25とを備えている。ここにおいて、表面電極は、強電界ドリフト層6の上で下部配線12aに交差する方向および下部配線12aに沿った方向(下部配線12aに平行な方向)それぞれに列設されており、バス電極25は、ドリフト部6aおよび分離部6bに跨って下部配線12aに交差する方向に列設されている。なお、本参考例では、絶縁性基板11が基板を構成している。また、本参考例では、ドリフト部6aが電子の通過する電子通過部を構成するとともに、強電界ドリフト層6が電子通過層を構成しており、電子通過層における電子通過部を電子が下部配線12aから表面電極7へ向かって通過する。なお、電子通過層の全てをドリフト部6aにより構成してもよい。
【0023】
表面電極7の表面が酸化などの変質を起こすと電子放出効率が減少するので、表面電極7には化学的に安定な貴金属薄膜(例えば、金薄膜)が採用されている。なお、表面電極7の厚さ寸法は10nm以下に設定されている。
【0024】
バス電極25には抵抗が低い材料(例えば、アルミニウム、銀、銅、金、あるいはそれらの合金など)が採用されている。ここにおいて、バス電極25は電子をトンネルさせる必要がないので、表面電極7に比べて膜厚を厚くすることができ、低抵抗化を図ることができる。
【0025】
ところで、ドリフト部6aは、絶縁性基板11の上記一表面側に下部配線12aを形成した後に絶縁性基板11の上記一表面側に強電界ドリフト層6の元となる半導体層であるノンドープの多結晶シリコン層を堆積させ、当該多結晶シリコン層の一部に後述のナノ結晶化プロセスおよび酸化プロセスを行うことにより形成されており、図3に示すように、少なくとも、下部配線12aの表面側に列設された柱状の多結晶シリコンのグレイン(半導体結晶)51と、グレイン51の表面に形成された薄いシリコン酸化膜52と、グレイン51間に介在する多数のナノメータオーダのシリコン微結晶(半導体微結晶)63と、シリコン微結晶63の表面に形成され当該シリコン微結晶63の結晶粒径よりも小さな膜厚の絶縁膜であるシリコン酸化膜64とから構成されると考えられる。ここに、各グレイン51は、下部電極12の厚み方向に延びている(つまり、絶縁性基板11の厚み方向に延びている)。
【0026】
なお、上述のナノ結晶化プロセスでは、例えば、55wt%のフッ化水素水溶液とエタノールとを略1:1で混合した混合液よりなる電解液を用い、下部配線12aを陽極とし、電解液中において上記多結晶シリコン層に白金電極よりなる陰極を対向配置して、500Wのタングステンランプからなる光源により上記多結晶シリコン層の主表面に光照射を行いながら、電源から陽極と陰極との間に定電流(例えば、電流密度が12mA/cm2の電流)を所定時間(例えば、10秒)だけ流すことによって、多結晶シリコンのグレイン51およびシリコン微結晶63を含む第1の複合ナノ結晶層をドリフト部6aの形成予定領域に形成する。また、上述の酸化プロセスでは、エチレングリコールからなる有機溶媒中に0.04mol/lの硝酸カリウムからなる溶質を溶かした溶液よりなる電解液を用い、下部配線12aを陽極とし、電解液中において第1の複合ナノ結晶層に白金電極よりなる陰極を対向配置して、下部配線12aを陽極とし、電源から陽極と陰極との間に定電流(例えば、電流密度が0.1mA/cm2の電流)を流し陽極と陰極との間の電圧が20Vだけ上昇するまで第1の複合ナノ結晶層を電気化学的に酸化することによって、上述のグレイン51、シリコン微結晶63、各シリコン酸化膜52,64を含む第2の複合ナノ結晶層からなるドリフト部6aを形成するようになっている。ここにおいて、ノンドープの多結晶シリコン層3のうち隣り合うドリフト部6aの間を埋める部分が上述の分離部6bとなる。なお、本参考例では、上述のナノ結晶化プロセスを行うことによって形成される第1の複合ナノ結晶層においてグレイン51、シリコン微結晶63以外の領域はアモルファスシリコンからなるアモルファス領域となっており、ドリフト部6aにおいてグレイン51、シリコン微結晶63、各シリコン酸化膜52,64以外の領域がアモルファスシリコン若しくは一部が酸化したアモルファスシリコンからなるアモルファス領域65となっているが、ナノ結晶化プロセスの条件によってはアモルファス領域65が孔となり、このような場合の第2の複合ナノ結晶層は従来例と同様の酸化した多孔質多結晶シリコン層と同じ構成とみなすことができる。
【0027】
本参考例の電子源10は、図9に示した従来例と同様に、表面電極7と、表面電極7下のドリフト部6aと、下部配線12aのうちドリフト部6aに重なる部分(図8の構成における下部電極12に相当する)とで構成される電子源素子を表面電極7の数だけ備えている。ここに、本参考例における電子源素子では、次のようなモデルで電子放出が起こると考えられる。すなわち、表面電極7と下部配線12aとの間に表面電極7を高電位側として駆動電源から駆動電圧を印加することにより、下部配線12aからドリフト部6aへ電子e−が注入される。一方、ドリフト部6aに印加された電界の大部分はシリコン酸化膜64にかかるから、注入された電子e−はシリコン酸化膜64にかかっている強電界により加速され、ドリフト部6aにおけるグレイン51の間の領域を表面に向かって図3中の矢印の向き(図3における上向き)へドリフトし、表面電極7をトンネルし真空中に放出される。しかして、ドリフト部6aでは下部配線12aから注入された電子がシリコン微結晶63でほとんど散乱されることなくシリコン酸化膜64にかかっている電界で加速されてドリフトし、表面電極7を通して放出され、ドリフト部6aで発生した熱がグレイン51を通して放熱されるから、電子放出時にポッピング現象が発生せず、安定して電子を放出することができる。なお、ドリフト部6aの表面に到達した電子はホットエレクトロンであると考えられ、表面電極7を容易にトンネルし真空中に放出される。また、本参考例では、下部配線12a上にドリフト部6aが形成されているが、ドリフト部6aと下部配線12aとの間にノンドープの多結晶シリコン層が介在していてもよい。
【0028】
本参考例の電子源10では、図9に示した従来構成と同様、絶縁性基板11の一表面上に列設された導電性材料よりなる複数の帯板状の下部配線12aと、強電界ドリフト層6上に形成された複数の表面電極7との間に強電界ドリフト層6のドリフト部6aが挟まれているから、バス電極25と下部配線12aとの組を適宜選択して選択した組間に電圧を印加することにより、選択されたバス電極25において下部配線12aとの交点に相当する部位に近接した表面電極7下のドリフト部6aにのみ強電界が作用して電子が放出される。つまり、本参考例の電子源10は、表面電極7と表面電極7下のドリフト部6aと下部配線12aのうち表面電極7およびドリフト部6aに重なる部分(図8の構成における下部電極12に相当する)とからなる電子源素子を表面電極7の数だけ備えていることになり、電圧を印加するバス電極25と下部配線12aとの組を選択することによって所望の電子源素子から電子を放出させることが可能になる。なお、下部配線12aは、長手方向の両端部上にそれぞれパッド27が形成されている。また、バス電極25は長手方向の両端部でそれぞれパッド28に接続されている。
【0029】
また、本参考例の電子源10では、図1および図2に示すように、強電界ドリフト層6の上において表面電極7とバス電極25の間に介在し表面電極7に流れる電流を制限する導電性材料よりなる抵抗体18を表面電極7ごとに備えている。言い換えれば、表面電極7とバス電極25とは導電性材料からなる抵抗体18を介して繋がれて電気的に接続されている。なお、本参考例の電子源10では、表面電極7とバス電極25との間に挿入された抵抗体18により電子源素子に流れる最大電流値が制限されるので、表面電極7、ドリフト部6a、下部配線12aに過電流が流れるのを防止でき、発熱温度が高くなるのを抑制できるから、劣化範囲が拡大してしまうのを防止することができ、信頼性を高めることができる。
【0030】
ここにおいて、本参考例では、各抵抗体18を絶縁性基板11の厚み方向において下部配線12aに重ならないように配設している点に特徴がある。
【0031】
しかして、本参考例の電子源10では、各抵抗体18を絶縁性基板11の厚み方向において下部配線12aに重ならないように配設してあることにより、抵抗体18が発熱により融解した場合に下部配線12aの劣化を引き起こしたり、下部配線12aと表面電極7、バス電極25との間の短絡を引き起こしてしまうのを防止することができるとともに、図9の従来例のように抵抗体8aが下部配線12aに重なる位置に形成されている場合に比べて抵抗体18から下部配線12aへの熱の影響を受けにくくできる。しかも、電子源素子の形成領域を広くする(電子が放出される表面電極7の表面積を大きくする)ために表面電極7とバス電極25との間の距離を小さくしながらも抵抗体18に必要な抵抗を得ることが可能となる。また、抵抗体18が断線したとしても抵抗体18の構成材料の飛散による短絡などの不良が起こりにくくなるから、信頼性が高くなる。
【0032】
また、本参考例における電子源10では、表面電極7とバス電極25との間の最短距離を図9に示した従来構成と同じ値に設定した場合、抵抗体18において電流が流れる経路の長さを従来の抵抗体8a(図10参照)において電流が流れる経路の長さに比べて長くすることができ、所望の抵抗値を得やすくなり、抵抗体18の材料の選択肢が多くなる。
【0033】
また、抵抗体18は、一端部18aの一部が表面電極7に重なる形で表面電極7に接続され他端部18bがバス電極25に接続されているが、表面電極7との接続部である上記一端部18aの幅が他の部位に比べて幅広に形成されているので、下部配線12aに重なる領域近傍での抵抗体18の融解を防止することができ、信頼性をより高めることができる。また、本参考例の電子源10では、隣り合うドリフト部6a間がノンドープの多結晶シリコン層からなる分離部6bにより絶縁されているので、隣り合うドリフト部6aの間の部位を通して電子が放出されるようなクロストークを防ぐことができる。
【0034】
また、バス電極25と表面電極7との間に挿入された抵抗体18は、電子源素子の抵抗と直列の関係にあり、同じバス電極25に共通接続された複数の電子源素子の電気的特性のばらつきを低減することができる。
【0035】
ところで、図1および図2に示した例では、表面電極7の平面形状が矩形状であって、抵抗体18の平面形状をL字状とし、下部電極12aの長手方向に平行な部分の長さがバス電極25に平行な部分の長さに比べて長くなっているが、図4に示すように、抵抗体18の平面形状を蛇行した形状としてもよい。図4に示すように抵抗体18の平面形状を蛇行した形状にすれば、図2のようなL字状の形状の場合に比べて抵抗体18の電流経路の長さを長くすることができて所望の抵抗値を得やすくなり、抵抗体18の材料の選択肢がさらに多くなるという利点がある。ここにおいて、抵抗体18の材料として、例えば、導電体の中で比較的抵抗が高く融点が高い高融点材料(例えば、W,Mo,Ta,Ti,Nb,Cr,V,Zr,Hfなどの高融点金属や、これら高融点金属の窒化物あるいは炭化物や、n形多結晶シリコン、p形多結晶シリコンなど)を採用すれば、抵抗体18が安定に機能することになる。なお、抵抗体18の材料としては高融点材料以外の材料を採用してもよい。
【0036】
(実施形態)
本実施形態の基本構成は参考例と略同じであって、図5および図6に示すように、表面電極7とバス電極25との間に挿入する抵抗体18が絶縁性基板11の上記一表面上において下部配線12aと離間して平行に配置され、分離部6bにより覆われている点などが相違する。ここにおいて、抵抗体18は、下部配線12aと同じ材料(例えば、タングステンなど)を構成材料としており、絶縁性基板11の上記一表面上へ下部配線12aと同時に形成されている。したがって、絶縁性基板11の厚み方向における下部配線12aの厚さと抵抗体18の厚さは略同じとなっている。
【0037】
また、抵抗体18は、分離部6bにおいて抵抗体18の一端部18aに対応した部位に開孔したコンタクトホール16aを通して一端部18aが表面電極7と電気的に接続されている。ここに、本実施形態における表面電極7には、抵抗体18の一端部18aとの電気的接続のための接続部7aが連続一体に形成されており、接続部7aの一部がコンタクトホール16aに埋め込まれている。また、抵抗体18の他端部18bは、分離部6bにおいて抵抗体18の他端部18bに対応した部位に開孔したコンタクトホール16bに一部が埋め込まれた接続部26を介してバス電極25と電気的に接続されている。各接続部7a,26は表面電極7と同じ材料を構成材料としており、表面電極7と同時に形成してある。なお、他の構成は参考例と同じであるから図示および説明を省略する。
【0038】
しかして、本実施形態では、参考例と同様に、抵抗体18を絶縁性基板11の厚み方向において重ならないように配設していることにより、ディスプレイに用いる電子源としての信頼性を高めることができるのは勿論のこと、抵抗体18が下部配線12aと同一の材料により形成されていることにより、抵抗体18の材料として新たな材料を用意する必要がなくなるという利点がある。また、抵抗体18と下部配線12aとを絶縁性基板11の上記一表面上に同時に形成しているので、抵抗体18を形成する工程と下部配線12aを形成する工程とが別工程である場合に比べて、抵抗体18と下部配線12aとの相対的な位置精度を高めることができるという利点がある。しかも、抵抗体18の膜厚の許容範囲を大きくできるので、所望の抵抗値を容易に得ることが可能となる。
【0039】
なお、本実施形態では、抵抗体18を下部配線12aと同じ材料により形成しているが、抵抗体18を参考例で説明した半導体微結晶たるシリコン微結晶63(図3参照)と同一の半導体材料(シリコン)により形成してもよく、当該半導体材料を採用した場合には抵抗体18の形成を電子通過部たるドリフト部6aの元になる半導体層(ノンドープの多結晶シリコン層)の形成と同時に行うことが可能となる。
【0040】
ところで、上記参考例および上記実施形態では、基板として絶縁性を有するガラス基板を用いているが、ガラス基板に限らず、例えば、絶縁性を有するセラミック基板を用いてもよい。
【0041】
また、上記参考例および上記実施形態では、ノンドープの多結晶シリコン層に対してナノ結晶化プロセスを行って、その後、酸化プロセスを行うことにより強電界ドリフト層6を形成しているが、多結晶シリコン層の代わりに他の半導体層を採用してもよい。また、上記参考例および上記実施形態では、シリコン酸化膜64が絶縁膜を構成しており絶縁膜の形成に酸化プロセスを採用しているが、酸化プロセスの代わりに窒化プロセスないし酸窒化プロセスを採用してもよく、窒化プロセスを採用した場合には図3にて説明した各シリコン酸化膜52,64がいずれもシリコン窒化膜となり、酸窒化プロセスを採用した場合には各シリコン酸化膜52,64がシリコン酸窒化膜となる。
【0042】
また、上述の参考例および実施形態では、図3に示す構成を有するドリフト部6a(上記第2の複合ナノ結晶層)が電子通過部を構成しているが、電子通過部(あるいは電子通過層)として例えばAl2O3,SiO2などからなる絶縁体層を採用してもよく、当該絶縁性層と下部配線12aとの間に別途の半導体層を設けた場合にはMIS(Metal−Insulator−Semiconductor)構造の電子源素子を多数備えた電子源と同様に動作し、別途の半導体層を設けていない場合にはMIM(Metal−Insulator−Metal)構造の電子源素子を多数備えた電子源と同様に動作し、両者とも電子通過部(あるいは電子通過層)の厚さを適宜設定することで電子放出特性を向上することができる。しかも、電子通過部(あるいは電子通過層)を容易に形成することが可能になる。また、上記参考例および上記実施形態における電子源素子やMIS構造の電子源素子やMIM構造の電子源素子は、いわゆるスピント型の電子源素子のように微小突起の先端から電子線を放射させる電子源素子と比較して、電子源素子に流れる電流が大きいので、抵抗体18を設けたことによる電子源素子の電子放出特性の均一性の向上効果が大きい。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明は、基板の一表面側に列設された複数の下部配線と、基板の前記一表面側において下部配線を覆うように形成された電子通過層と、電子通過層の上で下部配線に交差する方向および下部配線に沿った方向それぞれに列設され下部配線の一部に重なる複数の表面電極と、電子通過層の上で下部配線に交差する方向に列設された複数の表面電極を各列ごとに共通接続するバス電極と、各表面電極ごとに表面電極とバス電極との間に介在し表面電極に流れる電流を制限する抵抗体とを備え、各抵抗体を基板の厚み方向において下部配線に重ならないように配設してなるものであり、各抵抗体を基板の厚み方向において下部配線に重ならないように配設してあることにより、抵抗体が発熱により融解した場合に下部配線の劣化を引き起こしたり、下部配線と表面電極、バス電極との間の短絡を引き起こしてしまうのを防止することができるとともに、抵抗体が従来のように下部配線に重なる位置に形成されている場合に比べて抵抗体から下部配線への熱の影響を受けにくくでき、しかも、表面電極とバス電極との間の距離を小さくしながらも抵抗体に必要な抵抗を得ることが可能となり、また、断線した抵抗体の構成材料の飛散による短絡などの不良が起こりにくくなるから、信頼性が高くなるという効果がある。
【0044】
また、請求項1の発明は、抵抗体は、下部配線と同一の導電性材料により基板の前記一表面上に下部配線と同一厚さで同時に形成されているので、抵抗体の材料として新たな材料を用意する必要がなくなるという効果があり、また、抵抗体を形成する工程と下部配線を形成する工程とが別工程である場合に比べて、抵抗体と下部配線との相対的な位置精度を高めることができ、しかも、抵抗体の膜厚の許容範囲を大きくできるから、所望の抵抗値を容易に得ることが可能となるという利点がある。
【0045】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電子通過層は、少なくとも前記各表面電極それぞれと重なる部位に、ナノメータオーダの多数の半導体微結晶と、各半導体微結晶それぞれの表面に形成され半導体微結晶の結晶粒径よりも小さな膜厚の多数の絶縁膜とを有するので、前記電子通過層に印加された電界の大部分は絶縁膜に集中的にかかり、前記下部配線から前記電子通過層に注入された電子が絶縁膜にかかっている強電界により加速され前記表面電極へ向かってドリフトするから、電子放出効率を向上させることができるという効果がある。また、いわゆるスピント型の電子源素子のように微小突起の先端から電子線を放射させる電子源素子と比較して、前記電子源素子に流れる電流が大きいので、前記抵抗体を設けたことによる電子源素子の電子放出特性の均一性の向上効果が大きい。
【0046】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記電子通過層は、少なくとも前記各表面電極それぞれと重なる部位が絶縁体層よりなるので、MIM(Metal−Insulator−Metal)構造の電子源素子を複数備えた電子源と同様に動作し、前記電子通過層の厚さを適宜設定することで電子放出特性を向上することができるという効果がある。また、請求項2の発明に比べて前記電子通過層を容易に形成することが可能になる。また、いわゆるスピント型の電子源素子のように微小突起の先端から電子線を放射させる電子源素子と比較して、前記電子源素子に流れる電流が大きいので、前記抵抗体を設けたことによる電子源素子の電子放出特性の均一性の向上効果が大きい。
【0047】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記抵抗体は、W,Mo,Ta,Ti,Nb,Cr,V,Zr,Hfの群から選択される高融点金属、もしくは、当該高融点金属の窒化物あるいは炭化物、もしくは、n形多結晶シリコン、もしくは、p形多結晶シリコンにより形成されているので、前記抵抗体の融解が起こりにくくなり、前記抵抗体を安定して機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例を示す概略斜視図である。
【図2】 同上の要部平面図である。
【図3】 同上の動作説明図である。
【図4】 同上の他の構成例を示す要部平面図である。
【図5】 実施形態を示す要部平面図である。
【図6】 同上を示し、図5のA−A’断面図である。
【図7】 従来例を示す電界放射型電子源の動作説明図である。
【図8】 他の従来例を示す電界放射型電子源の動作説明図である。
【図9】 同上を応用したディスプレイ用の電子源の概略斜視図である。
【図10】 同上の要部平面図である。
【符号の説明】
6 強電界ドリフト層
6a ドリフト部
6b 分離部
7 表面電極
10 電子源
11 絶縁性基板
12a 下部配線
18 抵抗体
25 バス電極
27 パッド
28 パッド[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electron source configured to emit an electron beam by field emission.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of electron source, for example,
[0003]
In the
[0004]
In order to emit electrons from the
[0005]
Incidentally, in the
[0006]
In order to emit electrons from the
[0007]
In each of the above-described
[0008]
Further, various electron source sources that emit electron beams by field emission have been proposed in addition to those described above. For example, an MIM (Metal-Insulator) having an electron passage portion as an insulator layer has been proposed. -Metal) electron sources, and MIS (Metal-Insulator-Semiconductor) structure electron sources with an electron passage portion as an insulator layer and a semiconductor layer interposed between the electron passage portion and the lower electrode have been proposed. Yes.
[0009]
Further, when the
[0010]
An
[0011]
In the
[0012]
By the way, in the
[0013]
Therefore, in the
[0014]
[Patent Document 1]
JP 2002-343230 A (5th page, FIGS. 1 to 3)
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the
[0016]
The present invention has been made in view of the above reasons, and an object thereof is to provide an electron source that can be used as an electron source of a display and has high reliability.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
Claim1'sTo achieve the above object, the present invention provides a plurality of lower wirings arranged on one surface side of a substrate, an electron passage layer formed so as to cover the lower wirings on the one surface side of the substrate, and an electron passage A plurality of surface electrodes arranged in a direction crossing the lower wiring on the layer and in a direction along the lower wiring and overlapping a part of the lower wiring, and arranged in a direction intersecting the lower wiring on the electron passing layer A plurality of surface electrodes commonly connected to each column, and a resistor for each surface electrode interposed between the surface electrode and the bus electrode to limit a current flowing through the surface electrode. The resistor is arranged so as not to overlap the lower wiring in the thickness direction of the substrate. The resistor is made of the same conductive material as the lower wiring.Simultaneously formed on the same surface of the substrate with the same thickness as the lower wiringSince each resistor is arranged so as not to overlap the lower wiring in the thickness direction of the substrate, the lower wiring is deteriorated when the resistor is melted by heat generation. This can prevent the occurrence of a short circuit between the lower wiring and the surface electrode or the bus electrode, as compared with the conventional case where the resistor is formed at the position overlapping the lower wiring. It is difficult to be affected by heat from the resistor to the lower wiring, and it is possible to obtain the necessary resistance for the resistor while reducing the distance between the surface electrode and the bus electrode. Since defects such as a short circuit due to scattering of body constituent materials are less likely to occur, reliability is increased. In the first aspect of the invention, the electron passage layer is sandwiched between the plurality of lower wirings arranged on the one surface side of the substrate and the plurality of surface electrodes formed on the electron passage layer. Therefore, by appropriately selecting a pair of bus electrode and lower wiring and applying a voltage between the selected pair, the surface electrode near the portion corresponding to the intersection with the lower wiring is selected under the selected bus electrode. Since a strong electric field acts only on the electron passage layer and electrons are emitted, it can be used as an electron source for a display.
[0018]
In the invention of
[0019]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the electron passage layer is formed on at least a portion overlapping with each of the surface electrodes, on a surface of each of the semiconductor microcrystals having a large number of nanometer orders of semiconductor microcrystals. And a large number of insulating films having a film thickness smaller than the crystal grain size of the semiconductor microcrystal, most of the electric field applied to the electron passage layer is concentrated on the insulating film, and the electrons are transmitted from the lower wiring. Since electrons injected into the passage layer are accelerated by a strong electric field applied to the insulating film and drift toward the surface electrode, the electron emission efficiency can be improved.
[0020]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, since the electron passage layer is made of an insulator layer at least at a portion overlapping with each of the surface electrodes, an electron source element having an MIM (Metal-Insulator-Metal) structure The electron emission characteristics can be improved by operating in the same manner as the electron source including a plurality of the electron sources and appropriately setting the thickness of the electron passage layer. Further, the electron passage layer can be easily formed as compared with the invention of
[0021]
ContractClaim4In the invention of
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Reference example)
As shown in FIG. 1, the
[0023]
Since the electron emission efficiency decreases when the surface of the
[0024]
The
[0025]
By the way, the
[0026]
In the above-described nanocrystallization process, for example, an electrolytic solution made of a mixed solution in which a 55 wt% aqueous hydrogen fluoride solution and ethanol are mixed at approximately 1: 1 is used, and the
[0027]
As in the conventional example shown in FIG. 9, the
[0028]
In the
[0029]
Further, in the
[0030]
Here, the present reference example is characterized in that each
[0031]
Thus, in the
[0032]
Further, in the
[0033]
The
[0034]
In addition, the
[0035]
By the way, in the example shown in FIGS. 1 and 2, the planar shape of the
[0036]
(Embodiment)
The basic configuration of the present embodiment is substantially the same as that of the reference example. As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0037]
In addition, the
[0038]
Thus, in the present embodiment, as in the reference example, the
[0039]
In this embodiment, the
[0040]
By the way, in the reference example and the embodiment described above, a glass substrate having an insulating property is used as a substrate. However, the substrate is not limited to a glass substrate, and for example, a ceramic substrate having an insulating property may be used.
[0041]
In the reference example and the embodiment, the strong electric
[0042]
In the reference example and the embodiment described above, the
[0043]
【The invention's effect】
Claim1'sThe invention includes a plurality of lower wirings arranged on one surface side of a substrate, an electron passage layer formed so as to cover the lower wirings on the one surface side of the substrate, and a lower wiring on the electron passage layer. A plurality of surface electrodes arranged in each direction along the direction and the lower wiring and overlapping a part of the lower wiring, and a plurality of surface electrodes arranged in a direction intersecting the lower wiring on the electron passing layer. A bus electrode commonly connected to each column; and a resistor that is interposed between the surface electrode and the bus electrode for each surface electrode and restricts a current flowing through the surface electrode. The resistors are arranged so as not to overlap the wiring, and each resistor is arranged so as not to overlap the lower wiring in the thickness direction of the substrate. Cause deterioration of It is possible to prevent a short circuit between the partial wiring, the surface electrode, and the bus electrode, and from the resistor compared to the case where the resistor is formed at a position overlapping the lower wiring as in the prior art. It is possible to obtain resistance necessary for the resistor while reducing the distance between the surface electrode and the bus electrode, and it is difficult to be affected by the heat on the lower wiring. Since defects such as a short circuit due to scattering of materials are less likely to occur, there is an effect that reliability is increased.
[0044]
In the invention of
[0045]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the electron passage layer is formed on at least a portion overlapping with each of the surface electrodes, on a surface of each of the semiconductor microcrystals having a large number of nanometer orders of semiconductor microcrystals. And a large number of insulating films having a film thickness smaller than the crystal grain size of the semiconductor microcrystal, most of the electric field applied to the electron passage layer is concentrated on the insulating film, and the electrons are transmitted from the lower wiring. Since electrons injected into the passage layer are accelerated by the strong electric field applied to the insulating film and drift toward the surface electrode, there is an effect that the electron emission efficiency can be improved. In addition, since the current flowing through the electron source element is larger than that of an electron source element that emits an electron beam from the tip of a minute protrusion, such as a so-called Spindt type electron source element, the electrons generated by providing the resistor The effect of improving the uniformity of the electron emission characteristics of the source element is great.
[0046]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, since the electron passage layer is made of an insulator layer at least at a portion overlapping with each of the surface electrodes, an electron source element having an MIM (Metal-Insulator-Metal) structure Thus, the electron emission characteristics can be improved by appropriately setting the thickness of the electron passage layer. Further, the electron passage layer can be easily formed as compared with the invention of
[0047]
ContractClaim4In the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a reference example.
FIG. 2 is a plan view of the main part of the above.
FIG. 3 is an operation explanatory diagram of the above.
FIG. 4 is a plan view of a principal part showing another configuration example same as above.
FIG. 5 is a main part plan view showing the embodiment.
6 is a cross-sectional view taken along the line A-A ′ of FIG.
FIG. 7 is an operation explanatory diagram of a field emission electron source showing a conventional example.
FIG. 8 is an operation explanatory diagram of a field emission electron source showing another conventional example.
FIG. 9 is a schematic perspective view of an electron source for display to which the same is applied.
FIG. 10 is a plan view of the main part of the above.
[Explanation of symbols]
6 Strong electric field drift layer
6a Drift part
6b Separation part
7 Surface electrode
10 electron source
11 Insulating substrate
12a Lower wiring
18 resistors
25 bus electrode
27 Pad
28 pads
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