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JP4259684B2 - 交走式ロープウェイの無線運転システム - Google Patents
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JP4259684B2 - 交走式ロープウェイの無線運転システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は交走式ロープウェイで停留場間を運行される搬器から自身の搬器の運転、停止、加減速等の指令を出来るようにした無線運転システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は交走式ロープウェイ1の概略の設備構成を示したものである。山麓停留場2と山頂停留場3の間には固定索である2本の支索5a,5bを平面視で平行となるようにして張架する。また、索道線路4の途中には上端部に2組のサドル8,8と受索輪9,9,…を具えた支柱7を立設し、前記2本の支索5a,5bをサドル8,8で支持し、曳索6,6を受索輪9,9,…で移動可能に支承する。曳索6,6は山麓停留場2と山頂停留場3にそれぞれ枢設した滑車(図示していない。)に無端状に繋いだ状態の曳索6,6をそれぞれ半周づつ巻き掛ける。また、山麓停留場2又は山頂停留場3には駆動装置を設備し前記した滑車(図示していない。)を正逆回転駆動させることで滑車に捲き回された曳索6,6は停留場間を往復移動をする。2台の搬器10,10は停留場間で対称となるように位置してそれぞれ曳索6,6に係止される。図2で示すように、それぞれの搬器10,10は走行機11,11が支索5a,5b上を走行すると共に、前記した曳索6,6に曳行されて山麓停留場2と山頂停留場3間の索道線路中を往復運行される。
【0003】
従来より、上記した構成の交走式ロープウェイ1で最も一般的な搬器10,10の運転は駆動装置を設備した山麓停留場2または山頂停留場3に運転室を設け、この中に運転操作盤および駆動装置を制御するための制御盤を配備して行うようにしている。交走式ロープウェイ1では索道線路長が2〜5kmの距離があり、架設した場所の地形によっては運転室から走行する搬器10,10を全線に渡り監視できない場合がある。例えば、搬器10,10が走行中に突風で横揺れしたり、何らかの異状が発生して搬器10,10の運転を止めたい場合には搬器10,10に乗車している係員が携帯無線機で停留場の運転室に居る運転係員へ連絡して、運転係員が運転操作盤を操作して走行中の搬器10,10を減速、あるいは停止することで搬器10,10の運転中に異状が起きた際の安全を確保するようにしている。
【0004】
また、搬器のより安全な運行を計る為に、特開平1−204861号[ロープウェイのゴンドラ横揺れ監視装置」では複数の客車式搬器を支曳索に懸垂して運行するゴンドラリフトにおいて各々の搬器に傾斜計と無線機を搭載し、何れかの搬器の傾斜計が所定値以上の横揺れを検出した場合には無線機が信号を発信し、通過中の最寄りの支柱に具えた受信機でこの横揺れ信号を受信して、さらに、有線で停留場の制御装置へ送り、運転盤に搬器の横揺れを表示したり、あるいは、搬器を自動的に減速したり、停止したりする装置が提案されている。
【0005】
さらに特開昭57−172875号「架空索道上搬器制御誘導無線システム」は貨物索道において、搬器に受信機を具え、搬器が支承誘導される索条に運転室から誘導無線を伝導させ、線路中を移動する搬器に指令を送るようにして、無人搬器を無線を用いて遠隔操作するようにした無線運転システムも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように交走式ロープウェイでは従来より搬器の駆動装置を設備した停留場の運転室で搬器の運転操作が行われいる。また、無線を用いて搬器の運転状態を監視あるいは制御するシステムが提案されているが、搬器の運転制御は山麓停留場または山頂停留場の運転室側で行われるシステムである。これに対して本発明の課題は、乗客輸送用の交走式ロープウェイであって索道線路を移動中の搬器より、該搬器に乗車している係員が搬器内より無線によって交走式ロープウェイの運転操作がより正確に行えるようにする無線運転システムを提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、索道の交走式ロープウェイにおいて、索道線路中を交互に運行される搬器には、運転操作部と搬器側無線制御部と搬器側無線機とを搭載し、該搬器の運転操作部には、停留場の制御装置における保安条件が整っていることを確認する保安接続確認押釦と、出発許可を受けるための運転要求押釦と、運転を開始するための運転押釦とを備え、前記搬器の運転を制御する制御盤を設備した前記停留場には、停留所側無線制御部と停留所側無線機とを具え、前記搬器においては、該搬器に搭乗した運転係員が前記運転操作部を操作することにより発生する操作信号を前記搬器側無線制御部でデジタルデータに変換して前記搬器側無線機で発信し、前記停留場においては、前記デジタルデータを前記停留場に具えた前記停留場側無線機で受信して該デジタルデータを前記停留所側無線制御部で接点信号に変換後、該接点信号を前記制御盤へ伝送して前記搬器の運転を制御すると共にアンサーバック信号を前記停留所側無線機より発信し、前記搬器において、前記アンサーバック信号を前記搬器側無線機で受信するとともに前記搬器側無線制御部で接点信号に変換して該接点信号により前記運転操作部にランプ表示させ、前記搬器における無線運転時に前記停留場から一定時間毎に回線接続確認信号を発信し前記搬器から確認用アンサーバック信号を返信することにより、前記搬器と前記停留場間の無線通信状態を監視できるようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1、図2は本発明の無線運転システムを導入した交走式ロープウェイ1の概略構成を説明したものである。
【0009】
交走式ロープウェイ1は搬器10(1号機10a),10(2号機10b)が山麓停留場2と山頂停留場3の間をそれぞれの停留場に枢設された滑車(図示していない。)に無端鎖状に繋ぎ、巻か掛けられて停留場間を交互に移動する曳索6,6に係止され、また、山麓停留場2と山頂停留場3間に張架された固定索である支索5a,5bで支承、誘導されて行き違いに往復運行される。
【0010】
図2で示すように、前記曳索6,6を介して搬器10,10を運行するための駆動装置(図示せず。)を設備した山麓停留停留場2には運転室2aが設けられている。かかる、運転室2aの室内にな無線機20と無線制御部21および前記した駆動装置を制御するための制御盤22を設備する。これに対応して、2台の搬器10(1号機10a),10(2号機10b)は同一構造であるので一方の搬器10(1号機10a)について説明すると、索道線路4を運行される搬器10の懸垂機12に懸垂された客車13内には無線機14、無線制御部15、運転操作部16および前記各機器へ電源を供給するためのバッテリー17を搭載する。
【0011】
図3は搬器10の客車13内に具えられた前記運転操作部16の機器を説明した図である。運転操作部16には入力機器として電源スイッチPS、保安接続確認押釦PB1、運転要求押釦PB2、運転押釦PB3、非常停止押釦PB4、および高速低速切換スイッチSSがあり、表示機器としては運転ランプRL(運転押釦PB3に組込)、装置正常ランプYL、出発許可ランプGL、および総合保安ランプWLが組み込まれている。さらに、無線通話用のマイクMCが具え付けられている。無線局は索道用の一般用無線を使用し、無線周波数は1波を用いる。従って搬機10,10と山麓停留場2間の通信は交互通信となる。また、マイクMCで音声通話を搬器10からの運転操作部16を操作してのデータ伝送より優先する様にしている。
【0012】
図4は山麓停留場2の運転室2aに備えられた無線制御部21に係わるシーケンス回路図を示す。かかる無線制御部21はシーケンス回路に於いては7つのリレーR1〜R7と3つのフォトカプラPC1〜PC3で構成されている。接続関係は出力部分としてリレーR1は保安確認マグネットAX1、リレーR2は運転要求マグネットBX1、リレーR3は搬器運転マグネットCX1、リレーR4は非常停止マグネットDX1、リレーR5は高速低速切換マグネットFX1の自己保持回路、さらにリレーR5の出力ラインより分岐して接続されたリレーR6は高速低速切換マグネットFX1、リレーR7は装置正常リレーGX1に接続している。次に、入力側として、総合保安リレーARはフォトカプラPC1、出発許可リレーBRはフォトカプラPC2、運転リレーCRはフォトカプラPC3に接続している。さらに、フォトカプラPC1〜PC3の出力側は共通のラインに接続されている。
【0013】
図5は図3で示した搬器10に搭載した運転操作部16と無線制御部15間の関係を示したシーケンス回路図である。搬器10に乗車した運転係員が操作する入力機器としては運転操作部16の保安接続確認押釦PB1は無線制御部15のフォトカプラPC4に接続し、続けて並列に運転要求押釦PB2はフォトカプラPC5、運転押釦PB3はフォトカプラPC6、非常停止押釦PB4はフォトカプラPC7、高速低速切換スイッチSSの低速側接点はフォトカプラPC8、高速側接点はフォトカプラPC9に接続され、前記フォトカプラPC4〜PC9の出力側は共通のラインに接続されている。
【0014】
つぎに、出力部分としては、共通の電源入力ラインより分岐して総合保安リレーWRは総合保安ランプWL、出発許可リレーGRは出発許可ランプGL、運転リレーRRは運転ランプRL、装置正常リレーYRは装置正常ランプYLに各々接続している。
【0015】
図6〜図10は搬器10と山麓停留場2の運転室2aの間で前記した構成の搬器10側の無線機14と山麓停留場2側の無線機20とを介在しての運転データ伝送の進行を説明したものである。
【0016】
図6は搬器10よりの保安接続確認のデータ伝送の進行を示す。搬器10に乗車した運転係員が図3で示した運転操作部16の保安接続確認押釦PB1を押すと無線制御部15のフォトカプラPC4がこの操作を読み込み、デジタルデータに変換後、無線機14でデジタルデータを発信する。応答して山麓停留場2の運転室2aに備えた無線機20で発信されたアンサーバック信号を受信することで保安接続確認押釦操作に対する通信確認が完了する。続けて、山麓停留場2側の制御盤22では無線制御部21のリレーR1が動作し、保安確認マグネットAX1をONさせ、保安確認の条件が成立すると総合保安リレーARがONとなる。そして、かかるON動作を無線制御部21のフォトカプラPC1で読み込み、デジタルデータに変換後、無線機20で発信する。
【0017】
続けて、搬器10の無線機14で前記デジタルデータを受信すると無線制御部16の総合保安リレーWRが動作し、運転操作部16の総合保安ランプWRが10秒間点灯する。さらに、搬器10からアンサーバック信号を発信し、応答して山麓停留場2でこのアンサーバック信号を受信するとランプ表示による総合保安確認の動作が終了する。
【0018】
前記搬器10側の運転係員の押釦操作で無線機14よりデジタルデータを5回再送しても山麓停留場2側からの応答するアンサーバック信号を受信できなかった場合には総合保安ランプWRが10秒間点滅する。また、山麓停留場2の制御盤で総合保安確認の条件が成立し、無線機20で前記条件が成立したことのデジタルデータを5回再送しても搬器10側の無線機14で受信できなかった場合には運転操作部16の総合保安ランプWLは点灯しない。
【0019】
図7は搬器10よりの運転要求操作のデータ伝送の進行を示す。データ伝送の進行は図6で示した保安接続確認のデータ伝送の進行と同じである。即ち、搬器10に乗車した運転係員が運転要求押釦PB2を押すとフォトカプラPC5が、かかる操作を読み込み、デジタルデータに変換後、無線機14で発信し、これに応答する山麓停留場2の無線機20から発信されたアンサーバック信号を再び搬器10の無線機14で受信することで運転要求操作の通信確認が完了する。続けて、山麓停留場2側の制御盤22では無線制御部21のリレーR2の動作により運転要求マグネットBX1をONにして、出発許可の条件が成立すると出発許可リレーBRがONとなる。さらに、無線制御部21のフォトカプラPC2で前記ON動作を読み込み、デジタルデータに変換後、無線機20で発信する。続けて、搬器10の無線機14で、かかるデジタルデータを受信すると、無線制御部16の出発許可リレーGRがONとなり、運転操作部16の出発許可ランプGLが10秒間点灯する。さらに、無線機14でアンサーバック信号を発信し、山麓停留場2で、かかるアンサーバック信号を受信すると、搬器10の運転係員が操作した運転要求に対するランプの点灯で出発許可の通信確認が終了する。
【0020】
前記搬器10側の運転係員の押釦操作で無線機14よりデジタルデータを5回再送しても、応答する山麓停留場2側からのアンサーバック信号を受信できなかった場合には出発許可ランプGLが10秒間点滅する。また、山麓停留場2の制御盤22で出発許可の条件が成立し、無線機20で出発許可のデジタルデータを5回再送しても搬器10側の無線機14で受信できなかった場合には出発許可ランプGLは点灯しない。
【0021】
図8は2台の搬器10,10(1号機10a,2号機10b)の運転開始と運転中の回線接続のデータ伝送の進行を示す。両搬器10,10(1号機10a,2号機10b)の通信の進行は同一であるので一方の搬器10(1号機10a)について以降説明すると、搬器10に乗車した運転係員が運転押釦PB3を押すとフォトカプラPC6がこの操作を読み込み、デジタルデータに変換後、無線機14で発信し、これに応答して山麓停留場2側でデジタルデータを受信すると、制御盤22では無線制御部21のリレーR3がONとなり、運転マグネットCX1をONにして、制御盤22で運転条件が成立することで2台の搬器10,10が運行を開始すると共に、運転リレーCRがONとなる。無線制御部21のフォトカプラPC3がON動作を読み込み、デジタルデータに変換後、無線機20で発信する。搬器10で、かかるデジタルデータを受信すると、無線制御部14内の運転リレーRRがONとなり、て運転操作部16の運転ランプRLが点灯する。他方の搬器10(2号機10b)についても同様にしてデータ伝送が進行する。
【0022】
搬器10,10の運転が開始すると山麓停留場2から10秒毎に回線接続確認信号を送出し、搬器10側から応答するアンサーバック信号を受信できた場合には無線制御部21のリレーR7をONにして装置正常マグネットGX1をONにする。搬器10については山麓停留場2から送出された回線確認データを受信できた場合には無線制御部16の装置正常リレーYRがONになり、運転操作部16の装置正常ランプYLが点灯する。
【0023】
これに対して、山麓停留場2から10秒毎に発信した回線接続信号に対応して搬器10側からアンサーバック信号を2回連続して受信できなかった場合には無線制御部21のリレー7がOFFとなり、装置正常マグネットGX1もOFFとなる。同様にして、搬器10側に於いても山麓停留場2から発信される10秒毎の回線確認信号を受信できなかった場合には無線制御部14の装置正常リレーRYがOFFとなり、運転操作部16の装置正常ランプYLが消灯する。この様にして、搬器10が索道線路4を運転中の無線通信の状態を山麓停留場2と搬器10の双方の運転係員が確認できる様にしている。他方の搬器10(2号機10b)についても同様にして通信状態の確認が行われる。
【0024】
図9は搬器10で減速操作を行った時のデータ伝送の進行を示す。搬器10に乗車した運転係員が運転操作部16の高速低速切換スイッチSSを減速側へ切換操作をすると無線制御部15のフォトカプラPC8が切換操作を読み込み、デジタルデータに変換後、無線機14で発信する。山麓停留場2の無線機20で、かかるデジタルデータを受信して無線制御部21内のリレーR6がONになると、B接点はOFFとなり高速低速切換マグネットFX1はOFFになり自己保持されて搬器10,10は通常(高速)運転速度から低速に減速されて運転される。また、山麓停留場2の無線機20からはアンサーバック信号が発信され、応答して搬器10の無線機14でアンサーバック信号を受信すると、運転操作部16の運転開始時から点灯している運転ランプRLおよび装置正常ランプYLはそのまま点灯を継続する。
【0025】
続いて、搬器10の運転係員が運転操作部16の前記高速低速切換スイッチSSを元の高速側に戻すと無線制御部16のフォトカプラPC9が切換操作のデジタルデータに変換後、無線機14で発信する。山麓停留場2の無線機20で、かかるデジタルデータを受信するとリレーR6のA接点がOFF、従ってB接点がONになり高速低速切換マグネットFX1は再びONとなり、制御盤22を介して低速で運行中の搬器10,10は加速されて再び通常(高速)の運転速度へ復帰する。
【0026】
また、前記した減速操作の場合と同様に、山麓停留場2より無線機20でアンサーバック信号が発信され、応答して搬器10側の無線機14でアンサーバック信号を受信すると運転操作部16の運転ランプRLと装置正常ランプYLは運転開始からの点灯状態が継続される。しかし、上記した搬器10からの運転係員の高速低速切換操作に対して無線機14でデジタルデータを5回再送しても山麓停留場2で、かかるデジタルデータを受信できず搬器10の減速、または通常運転速度への復帰ができない場合には、搬器10は山麓停留場2からのアンサーバック信号は受信できず、この場合は搬器10の運転操作部16の装置正常ランプYLは10秒間点滅して運転係員にデータの伝送ができなかった状態を知らせる。
【0027】
図10は搬器10で非常停止操作を行った場合のデータ伝送の進行を示す。搬器10に乗車した運転係員が運転操作部15の非常停止押釦PB4を押すと無線制御部15のフォトカプラPC7で操作を読み込み、デジタルデータに変換後、無線機14で発信される。山麓停留場2の無線機20で、かかるデジタルデータを受信して無線制御部20へ送り、リレーR4がONとなり、制御盤22の非常停止マグネットDX1をONにして非常停止の条件が成立すると、運行中の搬器10,10は非常停止される。同時に、山麓停留場2からは無線機20よりアンサーバック信号が発信され、搬器10の無線機14で、かかるアンサーバック信号を受信すると運転制御部16の装置正常ランプYLと運転ランプRLは運転開始からの点灯状態が継続される。しかし、上記した搬器10からの運転係員の非常停止操作に対して無線機14でデジタルデータを5回再送しても山麓停留場2で、かかるデジタルデータを受信できずに搬器10、10の非常停止ができない場合には、当然山麓停留場2からのアンサーバック信号は受信できず、この場合には搬器10の運転操作部16の装置正常ランプYLは点灯から10秒間点滅して運転係員に操作データの伝送ができなかった状態を知らせる様にする。
【0028】
以上は交走式ロープウェイ1で搬器10,10の運転係員が無線により自身の搬器10,10の運転制御を行うようにした無線運転システムについて詳細を説明したが、交走式ロープウェイ以外の運転係員が乗車する搬器で運行する形式の索道に本発明が適用できることは勿論可能である。
【0029】
【発明の効果】
上記した様に、本発明では交走式ロープウェイで索道線路を運行する搬器にそれぞれ無線機、無線制御部、運転操作部およびバッテリーを搭載する。また、搬器を運行するための駆動装置(原動装置)、および該駆動装置(即ち搬器の運転)を制御するための制御盤を設備した停留場(本発明では山麓停留場)にも対応する無線機と無線制御部および制御盤には無線制御部からの接点信号の出力で動作するマグネットと、制御盤で操作条件が成立した時に無線制御部へ接点信号を出力するためのリレーを組み込むようにする。
【0030】
こうして、搬器に乗車している運転係員が搬器内より運転操作部で搬器の運転、停止、加減速の運転操作を行うと、無線制御部が操作を読み込み、デジタルデータに変換後、無線機で発信する。停留場では、搬器より発信されたデジタルデータを受信後、無線制御部で接点出力に変換して制御盤へ送り、デジタルデータに対応するマグネットを動作させて搬器運転の制御を行う。同時に、制御盤側で操作条件が成立するとリレーを動作させて、無線制御部で動作をデジタルデータに変換後、無線機で発信する。搬器側では、かかる発信されたデジタルデータを無線機で受信した後に、無線制御部のリレーを動作させ、運転操作部のランプを点灯させて搬器側での無線によるデータ伝送で運転操作が正常に行われたこと運転係員に知らせる。この時、搬器側からの操作、および停留場側で操作に対応する運転制御を行うに際して、交互にアンサーバック信号を発信および受信することで、搬器と停留場間の無線による運転操作データの伝送が正常に行われたことが運転係員が確認できる様にしているので、索道線路中にある搬器側からの無線による運転操作がより安全に行える効果がある。さらに、マイクを使った音声による通信と運転操作のデータを伝送する為の通信を同じ一般業務用無線機を使っているのでより安価な無線運転システムを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線運転システムを用いた交走式ロープウェイの概略構成を説明した斜視図である。
【図2】山麓停留場と搬器間で無線運転を行う状況を説明した図である。
【図3】搬器内に搭載して運転係員が操作する運転操作部の正面図である。
【図4】山麓停留場に具えた制御盤と無線制御部の無線運転に係わるシーケンス回路図である。
【図5】搬器に搭載した無線制御部と運転操作部の無線運転に係わるシーケンス回路図である。
【図6】搬器よりの無線による保安接続確認の操作のデータ伝送の進行を説明した図である。
【図7】搬器よりの無線による運転要求の操作のデータ伝送の進行を説明した図である。
【図8】搬器よりの無線による運転開始の操作と運転中の通信確認のデータ伝送の進行を説明した図である。
【図9】搬器よりの無線による運転中の減速と高速(通常速度)の切換操作のデータ伝送の進行を説明した図である。
【図10】搬器よりの無線による運転中の非常停止の操作のデータ伝送の進行を説明した図である。
【符号の説明】
1 交走式ロープウェイ
2 山麓停留場
2a 運転室
3 山頂停留場
4 索道線路
5a,5b 支索
6,6 曳索
7 支柱
8,8 サドル
9,9,… 受索輪
10 搬器
10a 1号車
10b 2号車
11,11 走行機
12 懸垂機
13 客車
14 無線機
15 無線制御部
16 運転操作部
17 バッテリー
20 無線機
21 無線制御部
22 制御盤
R1〜R7 リレー
AX1 運転確認マグネット
BX1 運転要求マグネット
CX1 運転マグネット
DX1 非常停止マグネット
FX1 高速低速切換マグネット
GX1 装置正常マグネット
PBR 低速解除押釦
AR 総合保安リレー
BR 出発許可リレー
CR 運転リレー
PC1〜PC3 フォトカプラ
PB1 保安接続確認押釦
PB2 運転要求押釦
PB3 運転押釦
PB4 非常停止押釦
SS 高速低速切換スイッチ
PS 電源スイッチ
PC4〜PC9 フォトカプラ
WR 総合保安リレー
GR 出発許可リレー
RR 運転リレー
YR 装置正常リレー
RL 運転ランプ
WL 総合保安ランプ
GL 出発許可ランプ
YL 装置正常ランプ

Claims (1)

  1. 索道の交走式ロープウェイにおいて、索道線路中を交互に運行される搬器には運転操作部と搬器側無線制御部と搬器側無線機を搭載し、該搬器の運転操作部には、停留場の制御装置における保安条件が整っていることを確認する保安接続確認押釦と、出発許可を受けるための運転要求押釦と、運転を開始するための運転押釦とを備え、前記搬器の運転を制御する制御盤を設備した前記停留場には、停留所側無線制御部と停留所側無線機を具え、前記搬器においては、該搬器に搭乗した運転係員が前記運転操作部を操作することにより発生する操作信号を前記搬器側無線制御部でデジタルデータに変換して前記搬器側無線機で発信し、前記停留場においては、前記デジタルデータを前記停留場に具えた前記停留場側無線機で受信して該デジタルデータを前記停留所側無線制御部で接点信号に変換後、該接点信号を前記制御盤へ伝送して前記搬器の運転を制御すると共にアンサーバック信号を前記停留所側無線機より発信し、前記搬器において、前記アンサーバック信号を前記搬器側無線機で受信するとともに前記搬器側無線制御部で接点信号に変換して該接点信号により前記運転操作部にランプ表示させ、前記搬器における無線運転時に前記停留場から一定時間毎に回線接続確認信号を発信し前記搬器から確認用アンサーバック信号を返信することにより、前記搬器と前記停留場間の無線通信状態を監視できるようにしたことを特徴とする交走式ロープウェイの無線運転システム。
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