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JP4262804B2 - 熱風加熱装置 - Google Patents
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JP4262804B2 - 熱風加熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板に電子部品をリフロー半田付けするために使用したり、フロー半田付けに際して熱硬化性接着剤を硬化させるために使用する熱風加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、面実装部品をプリント基板に半田付けする方法として、リフロー法とフロー法が用いられている。
【0003】
リフロー法は、プリント基板にソルダーペーストを印刷等で塗布してその上に電子部品を装着し、その状態のプリント基板を加熱することで、ソルダーペーストを溶かし、半田付けするものである。
【0004】
また、面実装部品のフロー法は、プリント基板に接着剤を塗布してその上に電子部品を装着し、接着剤を硬化させた後、プリント基板を反転し、噴流式半田槽にプリント基板を浸けることで、半田付けをする方法である。この場合、プリント基板にはリード付き部品も実装してあることが多いので、接着剤硬化時の加熱には、リード付き部品のある側の温度はできるだけ低くする必要がある。そのため、プリント基板の熱風加熱装置では、プリント基板の接着剤塗布面の温度は接着剤の硬化温度、例えば130℃以上の温度に加熱でき、プリント基板のリード付き部品の実装面は、リード付き部品の耐熱温度以下、例えば100℃以下の温度にすることが要求される。
【0005】
従って、リフロー加熱(リフロー法)と、接着剤硬化加熱(フロー法)とはそれぞれ違う設備を使用していたが、同じ設備でリフロー加熱(リフロー法)と接着剤加熱(フロー法)が可能な装置の要求が出ており、その結果種々の加熱装置が開発された。
【0006】
その一例を図8に示す。プリント基板1は搬送装置2によって搬送経路を矢印Aの方向へ搬送されて炉3の3組の加熱ユニット3a、3b、3cの内部を通過する。炉3の内部では、矢印aに示すように炉3の内部へ送り込まれた空気が、噴き出しノズル4から矢印bのように噴き出され、その空気の一部は矢印cを経て排気口5から矢印dのように排気され、残りの空気は炉3の内部で循環している。
【0007】
リフロー半田付け時には、パネルヒータ6a、6b、6cおよび、7a、7b、7cで炉3の内部を赤外線で加熱し、噴き出しノズル4からの空気で攪拌されてプリント基板1の均一加熱が実現されている。
【0008】
また、フロー半田付けの接着剤硬化時には下側のパネルヒータ7a、7b、7cと噴き出しノズル4からの空気流をOFF状態にし、排気口5から矢印dのように排気しながら、上側のパネルヒータ6a、6b、6cだけで加熱する。このようにして、炉3内の雰囲気温度をさげ、プリント基板1の下面温度を低く保つ方法などが開発されてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、リフロー加熱時においても、プリント基板の半田付け面と反対側の面とで、温度差を付ける要望が出てきているが、プリント基板の半田付け面と前記半田付け面とは反対側の面とで温度差を付けるために、熱風加熱装置として赤外線加熱を採用すると、プリント基板と電子部品の赤外線吸収率の差や、熱容量の差により、同一基板内の温度差や、部品間の温度差が大きくなるという問題があった。
【0010】
また、上記従来の加熱装置においては、熱風の一部を排気口5から排気するようにしていたので、熱効率が悪く、又炉3内の温度を精度良くコントロールすることができずに、温度のばらつきが生じるという問題があった。
【0011】
さらに図8に示すものは3組の加熱ユニット3a、3b、3cを備えているが、各加熱ユニット3a、3b、3cの相互の熱影響があって、それぞれの加熱ユニット3a、3b、3c内の温度コントロールが困難であるという問題があった。
【0012】
本発明は、上記従来の問題を解消し、搬送装置の搬送面に配設され、電子部品を実装したプリント基板の上下両面から効率良く熱風を供給でき、しかも、熱風をケーシング内で良好に循環できて熱効率が良く、プリント基板に吹き付けられる熱風の温度のばらつきを最小限に抑え、この温度を効率良くコントロールできる熱風加熱装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願の第 1発明の熱風加熱装置は、基板を搬送する搬送面を中央にして、その上下に複数組の熱風加熱ユニットがそれぞれ配置され、前記上下の熱風加熱ユニットのそれぞれのケーシング内には、空気を循環送風するためのファンと、送風される空気を加熱するためのヒータと、ヒータで加熱された熱風を前記基板に吹き付けるために前記ケーシングの基板側位置に基板搬送方向に対し直角方向に掛け渡されると共に基板搬送方向に複数本配置されたパイプ状のノズルと、ヒータで加熱された熱風をノズルの両側の取入口に導く送風路と、前記ノズルから基板に吹き付けられた熱風を前記ノズルの間から前記ファンの吸込口に案内するために複数枚配設された熱風案内プレートとを備え、前記ファンからヒータを経由して加熱された熱風を、前記送風路を経て各ノズルの両側の取入口に導いた後、各ノズルから基板に吹き付け、更にこの熱風を前記ノズルの間から熱風案内プレートで案内してファンの吸込口へ吸い込む熱風循環経路が形成され、前記上下の熱風加熱ユニットのケーシングのそれぞれにおける基板搬送方向の前後端部には、前記ケーシング内の熱風を外部へ漏らさずに前記ファンの吸込口に導くための熱風吸引部を設けた熱風加熱装置であって、パイプ状のノズルは、その長さ方向に、前記基板に向けて熱風を吹き付けるためのスリットが形成され、パイプ状のノズルの内部には、ノズルの両側より中央部に向けて次第に高くなる複数の整流プレートを、熱風の流れる方向に対して略直角向きにほぼ等間隔に配設し、ノズル内を通過する熱風の一部を前記各整流プレートによってせき止めて、スリットから熱風を基板に向けて均等に噴き出す構成としたことを特徴としている。
【0014】
上記目的を達成するために、本願の第2発明の熱風加熱装置は、 基板を搬送する搬送面を中央にして、その上下に複数組の熱風加熱ユニットがそれぞれ配置され、前記上下の熱風加熱ユニットのそれぞれのケーシング内には、空気を循環送風するためのファンと、送風される空気を加熱するためのヒータと、ヒータで加熱された熱風を前記基板に吹き付けるために前記ケーシングの基板側位置に基板搬送方向に対し直角方向に掛け渡されると共に基板搬送方向に複数本配置されたパイプ状のノズルと、ヒータで加熱された熱風をノズルの両側の取入口に導く送風路と、前記ノズルから基板に吹き付けられた熱風を前記ノズルの間から前記ファンの吸込口に案内するために複数枚配設された熱風案内プレートとを備え、前記ファンからヒータを経由して加熱された熱風を、前記送風路を経て各ノズルの両側の取入口に導いた後、各ノズルから基板に吹き付け、更にこの熱風を前記ノズルの間から熱風案内プレートで案内してファンの吸込口へ吸い込む熱風循環経路が形成され、前記上下の熱風加熱ユニットのケーシングのそれぞれにおける基板搬送方向の前後端部に は、前記ケーシング内の熱風を外部へ漏らさずに前記ファンの吸込口に導くための熱風吸引部を設けた熱風加熱装置であって、基板搬送面より下側の熱風加熱ユニットにおいて、その内部のノズルの下側には、下側の熱風加熱ユニットのファン及びヒータを停止させたときに、上側の熱風加熱ユニットのノズルから噴き出されて基板搬送面より下方に流れた熱風が反転して上昇するのを阻止するための平板形状の上昇阻止プレートが配設されていることを特徴としている。
【0015】
上記目的を達成するために、本願の第3発明の熱風加熱装置は、基板を搬送する搬送面を中央にして、その上下に複数組の熱風加熱ユニットがそれぞれ配置され、前記上下の熱風加熱ユニットのそれぞれのケーシング内には、空気を循環送風するためのファンと、送風される空気を加熱するためのヒータと、ヒータで加熱された熱風を前記基板に吹き付けるために前記ケーシングの基板側位置に基板搬送方向に対し直角方向に掛け渡されると共に基板搬送方向に複数本配置されたパイプ状のノズルと、ヒータで加熱された熱風をノズルの両側の取入口に導く送風路と、前記ノズルから基板に吹き付けられた熱風を前記ノズルの間から前記ファンの吸込口に案内するために複数枚配設された熱風案内プレートとを備え、前記ファンからヒータを経由して加熱された熱風を、前記送風路を経て各ノズルの両側の取入口に導いた後、各ノズルから基板に吹き付け、更にこの熱風を前記ノズルの間から熱風案内プレートで案内してファンの吸込口へ吸い込む熱風循環経路が形成され、前記上下の熱風加熱ユニットのケーシングのそれぞれにおける基板搬送方向の前後端部には、前記ケーシング内の熱風を外部へ漏らさずに前記ファンの吸込口に導くための熱風吸引部を設けた熱風加熱装置であって、基板搬送面より下側の熱風加熱ユニットにおいて、その内部のノズルの下面は、下側の熱風加熱ユニットのファン及びヒータを停止させたときに、上側の熱風加熱ユニットのノズルから噴き出されて基板搬送面より下方に流れた熱風が反転して上昇するのを阻止するために平坦面に形成されていることを特徴としている。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
願の第 1 〜第 3発明の熱風加熱装置によると、熱風加熱ユニットのケーシング内からケーシング外へ流出しようとする熱風をケーシングの基板搬送方向の前後端部に設けた熱風吸引部で吸引して回収することによって、上下左右の熱風加熱ユニット間の熱風の干渉を最小限に抑え、各熱風加熱ユニット内の温度を設定温度に安定させることができる。又上下左右の熱風加熱ユニットのケーシング内の熱風循環経路を循環する熱風が接触し混合することがないので、各熱風加熱ユニットの温度をそれぞれの設定温度に保つことができる。
【0020】
また熱風案内プレートによって、ノズルから吹き出した熱風を効率良く再度ファンの吸込口に回収して循環使用することができるので、ケーシング内に熱風の淀みや渦が発生する部分がなくなるので、温度のばらつきの少ない均一な温度の雰囲気をつくりだすことができると共に、熱効率を向上させることができる。
【0021】
更に、熱風加熱ユニットのケーシングの基板搬送方向の前後端部から外部へ流出しようとする熱風は熱風吸引部でケーシング内へ引き戻され、更に、ケーシングの前面板及び後面板の先端が基板搬送面に近接している結果、ケーシングの外側の空気をこの熱風吸引部で吸引することが少なくなるので、ケーシング内の熱風循環経路内の循環風量の均衡を保つことができる。
【0022】
また、本願の第 1 発明によると、パイプ状のノズルの左右両側から中央部分に向かって流れる熱風は、ノズルの中央部に向けてほぼ等間隔に配設され、ノズルの両側より中央部に向けて次第に高くなる複数の整流プレートに当たってその一部がせき止められ、スリットから基板に向けて均等に吹き付けられることになる。このように複数の整流プレートをノズル内に配設したことによって、ノズルから基板に向けてばらつきが少ないほぼ均等な風量で熱風を吹き付けることができる。
【0023】
本願の第2、第3発明によると、フロー法における基板上面に熱硬化性樹脂を硬化させて電子部品を固定する際に、下側熱風加熱ユニットのファン及びヒータを停止させて使用するとき、上側の熱風加熱ユニットのノズルから噴き出されて基板搬送面より下方に流れた熱風が反転して上昇しようとすると、この熱風が平板状の上昇阻止プレートや平坦面に形成されたノズル下面によってその上昇が阻止されることによって、基板の下面に対して熱風が当たるのを阻止できて、熱風による基板の下面への加熱を極力小さくできる。
【0024】
従って、熱硬化性接着剤を硬化させる基板の上面は熱風によって強制的に加熱され、一方基板の下面は、自然対流による加熱のみとなるために、基板の上下両面に温度差を付けることができ、これによって基板の下面に装着されたリード付き部品の温度上昇を抑えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る熱風加熱装置の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
【0026】
図1〜図3は本発明の第1の実施形態の熱風加熱装置を示す。
【0027】
本実施形態の熱風加熱装置では、図1に示すように、プリント基板(基板)1は搬送装置2によって矢印Aの方向へ搬送される。この搬送装置2の基板搬送面13を中央にして、その上下に熱風加熱ユニット8a〜8c、9a〜9cが配置され、さらにその下流側には、プリント基板搬送面13を中央にしてその上下に冷却ユニット10、11が配置されており、それぞれの運転を制御することによって、リフロー半田付けやフロー半田の場合の接着剤の硬化のいずれでも行なうことができるようになっている。
【0028】
プリント基板搬送面13の上下の熱風加熱ユニット8a〜8c、9a〜9cはいずれも構成が同じであるので、ここでは図2〜図5に基づいて最上流側の熱風加熱ユニット8a、9aの構成を例に挙げて説明する。
【0029】
上側の熱風加熱ユニット8aは、図2、図3、図5に示すように構成されている。熱風加熱ユニット8aのケーシング12は、頂板72a、前面板72b、後面板72c、左側面板72d、右側面板72eからなる底面開放の直方体形状の外装ケース72を有すると共に、その内方側に位置する天井板70a、左内側板70b、右内側板70c、左底面板70d、右底面板70eからなる横断面ハット形状の内装ケース70を有している。前記外装ケース72と内装ケース70とが組み合わされて、図5に示すように、横断面(基板搬送方向に対し垂直な断面)が門型となる送風路空間15が形成されている。この送風路空間15は上部空間15a、左下側空間15b、右下側空間15cからなる。又前記内装ケース70に囲まれるようにして、底面が開放された凹空間14がケーシング12内方に形成されている。なお、前記送風路空間15および凹空間14は、共に基板搬送方向の前後端が前記前面板72b、後面板72cによって閉塞されている。
【0030】
前記送風路空間15の上部空間15aの中央には、空気を循環送風するためのファン20が、前記頂板72aに支持されて配置されている。このファン20は前記頂板72a上に配置したモータ30によって回転駆動される。又前記上部空間15aには、左右1対のヒータ22、22が配置され、ファン20から遠心方向(横方向)に突き出された空気を加熱するように構成されている。加熱された空気(熱風)は送風路空間15の左右下方の空間、すなわち左下側空間15b及び右下側空間15cに送られる。
【0031】
ケーシング12の凹空間14内の下端近傍には、左右方向(基板搬送方向に対し直角方向)に掛け渡された複数本の断面円形パイプからなるノズル17、17…が前後方向(基板搬送方向)に等間隔で配置されている。ノズル17の両側の取入口17a、17bは前記左内側板70b及び右内側板70cに接続され、前記左下側空間15b及び右下側空間15cにそれぞれ連通している。又ノズル17の下面にはその長さ方向に、基板1に向けて熱風を吹き付けるためのスリット18が形成されている。更に、図5に示すように、ノズル17の内部には、その両側取入口17a、17bより中央部に向けて次第に高くなる複数の整流プレート29、29、…を、熱風の流れる方向に対して略直角向きにほぼ等間隔に配設し、ノズル17内を通過する熱風の一部を前記各整流プレート29によってせき止めて、スリット18から熱風を基板1に向けて均等に噴き出しうるように構成している。
【0032】
前記ヒータ22を介してファン20から送られてきた熱風は、前記送風路空間15によって構成される送風路を経て各ノズル17の両側の取入口17a、17bに達してノズル17内に導入され、次いで上述のように各ノズル17のスリット18を通過して、基板1に吹き付けられ、基板1を加熱する。
【0033】
前記凹空間14内には、図3に示すように、基板1に吹き付けられた熱風を前記ノズル17、17…の間から受け入れ、前記ファン20の吸込口60に導くための複数枚の熱風案内プレート25、25、…が設けられている。前記吸込口60は前記天井板70aの中央に開設されている。又前記熱風案内プレート25、25、…は、図3に示すような断面形状をしており、プレート間間隔が上方に向け漸次縮小するようになっている。
【0034】
前記熱風案内プレート25、25、…の内、最も前側に位置するものは前側の熱風吸引部27aの内板25aを兼ねており、その断面形状は、前記前面板72b及び天井板70aに沿うように屈曲した形状となっている。前記内板25aと前記前面板72bとの間に形成される前側の熱風吸引部27aは、ケーシング12内の熱風を外部に漏らさず、前記ファン吸込口60に導くために設けられたものである。そして熱風の外部への漏出を防ぐため、前面板72bの下端は基板搬送面13に近接し、内板25aの下端は前記前面板72bの下端に対して段差hをもって基板搬送面13から若干離れた位置にあるように構成している。前記熱風案内プレート25、25、…の内、最も後側に位置するものは後側の熱風吸引部27bの内板25bを兼ねており、前記内板25aと同様にその断面形状は、前記後面板72c及び天井板70aに沿うように屈曲した形状となっている。前記内板25bと前記後面板72cとの間に形成される後側の熱風吸引部27bは、前側の熱風吸引部27aと同様に、ケーシング12内の熱風を外部に漏らさず、前記ファン吸込口60に導くために設けられたものであり、又そのために後面板72cの下端は基板搬送面13に近接し、内板25bの下端は前記後面板72cの下端に対して段差hをもって基板搬送面13から若干離れた位置にあるように構成されたものである。
【0035】
下側の熱風加熱ユニット9aは、図3に示すように基本的には上側の熱風加熱ユニット8aと同様に構成され、両者は上下対称構造となるように構成されている。しかし次の2点において下側の熱風加熱ユニット9aは、上側のそれ8aと異なる構成を有している。
【0036】
第1点は、下側の熱風加熱ユニット9a内のノズル17の下側に、図3に示すように、下側の熱風加熱ユニット9aのファン20及びヒータ22を停止させたときに、上側の熱風加熱ユニット8aのノズル17から噴き出されて基板搬送面13より下方に流れた熱風が反転して上昇するのを阻止するための平板形状の上昇阻止プレート28が配設されている点である。
【0037】
この上昇阻止プレート28を設ける代わりに、図4に示すように、前記ノズル17の下面を、平坦面17cに形成して、同様の作用を営ませるようにしてもよい。
【0038】
第2点は、下側の熱風加熱ユニット9aの頂板72aに冷却ファン26を設け、ケーシング12内を循環する熱風を間接的に冷却するようにしている点である。
【0039】
以下、上記構成の熱風加熱装置における上下すべての熱風加熱ユニット8a〜8c、9a〜9cを作動させたときの作用について説明する。
【0040】
熱風加熱ユニット8a〜8c、9a〜9cの駆動モータ30を駆動してファン20を回転駆動すると、ケーシング12のファン吸込口60の付近が負圧になり、搬送装置2の搬送面13の付近の空気が、ノズル17の間に形成される空間を介して熱風案内プレート25、25、…に沿って前記吸込口60からファン20に吸い込まれる。
【0041】
ファン20に吸い込まれた空気は、ファン20によって送風路空間15の上部空間15aに吐き出され、ヒータ22、22で加熱されて送風路空間15の左右の下側空間15b、15cに送風され、更に各ノズル17に送風される。ここで、ノズル17を形成するパイプの両取入口17a、17bから中央部分に向かって流れる熱風は、ノズル17の中央部に向けてほぼ等間隔に配設され、高さが次第に高くなる複数の整流プレート29、29、…に当たってその一部がせき止められ、スリット18から搬送装置2の搬送面13や、この部分を通過するプリント基板1の上面又は下面に熱風がほぼ均等に吹き付けられる。
【0042】
更に、熱風加熱ユニット8a〜8c、9a〜9cのケーシング12内からケーシング12外へ流出しようとする熱風をケーシング12のプリント基板搬送面側前後端部に設けた熱風吸引部27a、27bで吸引して回収することによって、各熱風加熱ユニット8a〜8c、9a〜9c間の熱風の干渉を最小限に抑えることができ、且つ熱効率が良くてそれぞれの熱風加熱ユニット8a〜8c、9a〜9c内を設定温度に安定させることができて、各ケーシング12内の温度を所定温度にコントロールできる。
【0043】
次に、フロー半田付けの接着剤硬化のために熱風加熱装置を用いる場合についての作用につき説明する。このとき、上側の熱風加熱ユニット8a〜8cのみを作動させ、下側の熱風加熱ユニット9a〜9cは停止させる。上側の熱風加熱ユニット8a〜8cの熱風の循環はすでに説明したものと同様である。この際、プリント基板1の搬送面13の下側に配設された熱風加熱ユニット9a〜9cのノズル17の下面に設けられた上昇阻止プレート28によって、プリント基板1の下面に向けて上昇する熱風が阻止されて、この熱風は下側の熱風加熱ユニット9a〜9cのケーシング12内の熱風案内プレート25に沿ってファン吸込口60に流れ込む。
【0044】
これにより、上側の熱風加熱ユニット8a〜8cのノズル17から吹き出されて下側の熱風加熱ユニット9a〜9c内に入り込んだ熱風のはね返りがプリント基板1の下面を加熱する強制対流として働かない。従ってプリント基板1の下面の熱風加熱ユニット9a〜9cはファン20及びヒータ22、22を停止させることで、熱硬化性接着剤の硬化時にプリント基板1の上下両面に温度差をつけることができる。
【0045】
また、下側の加熱ユニット9a〜9cには、ケーシング12の内部を循環する熱風を間接的に冷却するためにファン26を設けているために、ケーシング12が冷却され内部の熱が放出される。このようなファン26を設けていない場合には、下側のヒータ22、22及びファン20を停止させたのみでは温度コントロールできなくなり、時間経過と共に、下側のケーシング12内の温度が上昇してしまう。ここで、ファン26を設けることで、下側のケーシング12内の温度を所定の低い温度にコントロールできる。
【0046】
次に、上記接着剤硬化のために熱風加熱装置を用いる場合の具体例を説明する。
【0047】
プリント基板1としては、図6に示すようにプリント基板1の上面に耐熱温度の比較的高いフラットパッケージIC30a〜30cを接着剤で仮接着し、下面に耐熱温度の低いリード付き部品である電解コンデンサ31を搭載したものを使用した。
【0048】
上側の熱風加熱ユニット8aは、熱風循環で加熱して熱硬化性接着剤を硬化させ、下側の熱風加熱ユニット9aは、熱風循環を行わずに停止させている状態にした。
【0049】
フラットパッケージIC30a〜30cを接着剤で仮接着した側のプリント基板1の表面温度と、フラットパッケージICの温度33と、電解コンデンサ31の温度34のそれぞれの温度プロファイルを図7に示す。
【0050】
図7から分かるように、接着剤塗布面のプリント基板1の表面温度32は約150℃に、またフラットパッケージIC30a〜30cの温度33は約135℃と、接着剤塗布面のプリント基板1等は接着剤の硬化温度である130℃以上の温度に加熱できた。他方、プリント基板1の電解コンデンサ31の温度34は、電解コンデンサ31の耐熱温度より低い100℃以下の温度にすることができた。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明の熱風加熱装置によると、搬送装置の搬送面に配設され、電子部品を実装したプリント基板の上下両面から効率良く熱風を供給でき、しかも、熱風をケーシング内で良好に循環できて熱効率が良く、プリント基板に吹き付けられる熱風の温度のばらつきを最小限に抑え、この温度を効率良くコントロールできる。
【0052】
更に、熱風発生装置のケーシングの基板搬送方向の前後端部に熱風吸引部を設けることで、ケーシング外に流出する熱風の量及びケーシング外から流入する空気の量を最小にすることができ、各ケーシング内の熱風の温度を、それぞれの設定温度に効率良くコントロールでき、しかもヒータの消費電力を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の熱風加熱装置の外観を示す斜視図である。
【図2】 実施形態の熱風加熱装置の上側の熱風加熱ユニットの一部切り欠き斜視図である。
【図3】 実施形態の熱風加熱装置の上下一対の熱風加熱ユニットの部分断面図である。
【図4】 下側の熱風加熱ユニットにおけるノズルの変形例を示す断面図である。
【図5】 ノズル内の整流プレートの構造を示す説明図である。
【図6】 実施形態で使用する基板の一例を示す斜視図である。
【図7】 実施形態における温度プロファイルの説明図である。
【図8】 従来のリフロー装置の一例を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 搬送装置
8a〜8c 熱風加熱ユニット
9a〜9c 熱風加熱ユニット
13 基板搬送面
15 送風路空間
17 ノズル
17a、17b 取入口
17c 平坦面
18 スリット
20 ファン
22 ヒータ
25 熱風案内プレート
25a、25b 内板
26 ファン
27a、27b 熱風吸引部
28 上昇阻止プレート
60 ファン吸込口
72b 前面板
72c 後面板

Claims (6)

  1. 基板を搬送する搬送面を中央にして、その上下に複数組の熱風加熱ユニットがそれぞれ配置され、前記上下の熱風加熱ユニットのそれぞれのケーシング内には、空気を循環送風するためのファンと、送風される空気を加熱するためのヒータと、ヒータで加熱された熱風を前記基板に吹き付けるために前記ケーシングの基板側位置に基板搬送方向に対し直角方向に掛け渡されると共に基板搬送方向に複数本配置されたパイプ状のノズルと、ヒータで加熱された熱風をノズルの両側の取入口に導く送風路と、前記ノズルから基板に吹き付けられた熱風を前記ノズルの間から前記ファンの吸込口に案内するために複数枚配設された熱風案内プレートとを備え、前記ファンからヒータを経由して加熱された熱風を、前記送風路を経て各ノズルの両側の取入口に導いた後、各ノズルから基板に吹き付け、更にこの熱風を前記ノズルの間から熱風案内プレートで案内してファンの吸込口へ吸い込む熱風循環経路が形成され、前記上下の熱風加熱ユニットのケーシングのそれぞれにおける基板搬送方向の前後端部には、前記ケーシング内の熱風を外部へ漏らさずに前記ファンの吸込口に導くための熱風吸引部を設けた熱風加熱装置であって、
    パイプ状のノズルは、その長さ方向に、前記基板に向けて熱風を吹き付けるためのスリットが形成され、
    パイプ状のノズルの内部には、ノズルの両側より中央部に向けて次第に高くなる複数の整流プレートを、熱風の流れる方向に対して略直角向きにほぼ等間隔に配設し、ノズル内を通過する熱風の一部を前記各整流プレートによってせき止めて、スリットから熱風を基板に向けて均等に噴き出す構成としたことを特徴とする熱風加熱装置。
  2. 基板を搬送する搬送面を中央にして、その上下に複数組の熱風加熱ユニットがそれぞれ配置され、前記上下の熱風加熱ユニットのそれぞれのケーシング内には、空気を循環送風するためのファンと、送風される空気を加熱するためのヒータと、ヒータで加熱された熱風を前記基板に吹き付けるために前記ケーシングの基板側位置に基板搬送方向に対し直角方向に掛け渡されると共に基板搬送方向に複数本配置されたパイプ状のノズルと、ヒータで加熱された熱風をノズルの両側の取入口に導く送風路と、前記ノズルから基板に吹き付けられた熱風を前記ノズルの間から前記ファンの吸込口に案内するために複数枚配設された熱風案内プレートとを備え、前記ファンからヒータを経由して加熱された熱風を、前記送風路を経て各ノズルの両側の取入口に導いた後、各ノズルから基板に
    吹き付け、更にこの熱風を前記ノズルの間から熱風案内プレートで案内してファンの吸込口へ吸い込む熱風循環経路が形成され、前記上下の熱風加熱ユニットのケーシングのそれぞれにおける基板搬送方向の前後端部には、前記ケーシング内の熱風を外部へ漏らさずに前記ファンの吸込口に導くための熱風吸引部を設けた熱風加熱装置であって、
    基板搬送面より下側の熱風加熱ユニットにおいて、その内部のノズルの下側には、下側の熱風加熱ユニットのファン及びヒータを停止させたときに、上側の熱風加熱ユニットのノズルから噴き出されて基板搬送面より下方に流れた熱風が反転して上昇するのを阻止するための平板形状の上昇阻止プレートが配設されていることを特徴とする熱風加熱装置。
  3. 基板を搬送する搬送面を中央にして、その上下に複数組の熱風加熱ユニットがそれぞれ配置され、前記上下の熱風加熱ユニットのそれぞれのケーシング内には、空気を循環送風するためのファンと、送風される空気を加熱するためのヒータと、ヒータで加熱された熱風を前記基板に吹き付けるために前記ケーシングの基板側位置に基板搬送方向に対し直角方向に掛け渡されると共に基板搬送方向に複数本配置されたパイプ状のノズルと、ヒータで加熱された熱風をノズルの両側の取入口に導く送風路と、前記ノズルから基板に吹き付けられた熱風を前記ノズルの間から前記ファンの吸込口に案内するために複数枚配設された熱風案内プレートとを備え、前記ファンからヒータを経由して加熱された熱風を、前記送風路を経て各ノズルの両側の取入口に導いた後、各ノズルから基板に吹き付け、更にこの熱風を前記ノズルの間から熱風案内プレートで案内してファンの吸込口へ吸い込む熱風循環経路が形成され、前記上下の熱風加熱ユニットのケーシングのそれ ぞれにおける基板搬送方向の前後端部には、前記ケーシング内の熱風を外部へ漏らさずに前記ファンの吸込口に導くための熱風吸引部を設けた熱風加熱装置であって、
    基板搬送面より下側の熱風加熱ユニットにおいて、その内部のノズルの下面は、下側の熱風加熱ユニットのファン及びヒータを停止させたときに、上側の熱風加熱ユニットのノズルから噴き出されて基板搬送面より下方に流れた熱風が反転して上昇するのを阻止するために平坦面に形成されていることを特徴とする熱風加熱装置。
  4. 基板を搬送する搬送面を中央にして、その上下に複数組の熱風加熱ユニットがそれぞれ配置され、前記上下の熱風加熱ユニットのそれぞれのケーシング内には、空気を循環送風するためのファンと、送風される空気を加熱するためのヒータと、ヒータで加熱された熱風を前記基板に吹き付けるために前記ケーシングの基板側位置に基板搬送方向に対し直角方向に掛け渡されると共に基板搬送方向に複数本配置されたパイプ状のノズルと、ヒータで加熱された熱風をノズルの両側の取入口に導く送風路とを備え、前記ファンからヒータを経由して加熱された熱風を、前記送風路を経て各ノズルの両側の取入口に導いた後、各ノズルから基板に吹き付け、更にこの熱風を前記ノズルの間からファンの吸込口へ吸い込む熱風循環経路が形成され、前記上下の熱風加熱ユニットのケーシングのそれぞれにおける基板搬送方向の前後端部には、前記ケーシング内の熱風を外部へ漏らさずに前記ファンの吸込口に導くための熱風吸引部を設けた熱風加熱装置であって、
    パイプ状のノズルは、その長さ方向に、前記基板に向けて熱風を吹き付けるためのスリットが形成され、
    パイプ状のノズルの内部には、ノズルの両側より中央部に向けて次第に高くなる複数の整流プレートを、熱風の流れる方向に対して略直角向きにほぼ等間隔に配設し、ノズル内を通過する熱風の一部を前記各整流プレートによってせき止めて、スリットから熱風を基板に向けて均等に噴き出す構成としたことを特徴とする熱風加熱装置。
  5. 基板を搬送する搬送面を中央にして、その上下に複数組の熱風加熱ユニットがそれぞれ配置され、前記上下の熱風加熱ユニットのそれぞれのケーシング内には、空気を循環送風するためのファンと、送風される空気を加熱するためのヒータと、ヒータで加熱された熱風を前記基板に吹き付けるために前記ケーシングの基板側位置に基板搬送方向に対し直角方向に掛け渡されると共に基板搬送方向に複数本配置されたパイプ状のノズルと、ヒータで加熱された熱風をノズルの両側の取入口に導く送風路とを備え、前記ファンからヒータを経由して加熱された熱風を、前記送風路を経て各ノズルの両側の取入口に導いた後、各ノズルから基板に吹き付け、更にこの熱風を前記ノズルの間からファ
    ンの吸込口へ吸い込む熱風循環経路が形成され、前記上下の熱風加熱ユニットのケーシングのそれぞれにおける基板搬送方向の前後端部には、前記ケーシング内の熱風を外部へ漏らさずに前記ファンの吸込口に導くための熱風吸引部を設けた熱風加熱装置であって、
    基板搬送面より下側の熱風加熱ユニットにおいて、その内部のノズルの下側には、下側の熱風加熱ユニットのファン及びヒータを停止させたときに、上側の熱風加熱ユニットのノズルから噴き出されて基板搬送面より下方に流れた熱風が反転して上昇するのを阻止するための平板形状の上昇阻止プレートが配設されていることを特徴とする熱風加熱装置。
  6. 基板を搬送する搬送面を中央にして、その上下に複数組の熱風加熱ユニットがそれぞれ配置され、前記上下の熱風加熱ユニットのそれぞれのケーシング内には、空気を循環送風するためのファンと、送風される空気を加熱するためのヒータと、ヒータで加熱された熱風を前記基板に吹き付けるために前記ケーシングの基板側位置に基板搬送方向に対し直角方向に掛け渡されると共に基板搬送方向に複数本配置されたパイプ状のノズルと、ヒータで加熱された熱風をノズルの両側の取入口に導く送風路とを備え、前記ファンからヒータを経由して加熱された熱風を、前記送風路を経て各ノズルの両側の取入口に導いた後、各ノズルから基板に吹き付け、更にこの熱風を前記ノズルの間からファンの吸込口へ吸い込む熱風循環経路が形成され、前記上下の熱風加熱ユニットのケーシングのそれぞれにおける基板搬送方向の前後端部には、前記ケーシング内の熱風を外部へ漏らさずに前記ファンの吸込口に導くための熱風吸引部を設けた熱風加熱装置であって、
    基板搬送面より下側の熱風加熱ユニットにおいて、その内部のノズルの下面は、下側の熱風加熱ユニットのファン及びヒータを停止させたときに、上側の熱風加熱ユニットのノズルから噴き出されて基板搬送面より下方に流れた熱風が反転して上昇するのを阻止するために平坦面に形成されていることを特徴とする熱風加熱装置。
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