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JP4267582B2 - 建具 - Google Patents
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JP4267582B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関し、特に、隣り合う2つの空間の間の通気性を確保しつつ、より一層高い止水性を確保できる建具に関する。
従来、浴室と脱衣室との間の出入口には、浴室を換気するための換気機構を有する建具が取り付けられることがある。このような建具は、例えば、特許文献1に示すように、出入口に取り付けられる枠体と、この枠体に対して開閉自在に取り付けられる障子と、枠体の縦枠と一体的に形成されるとともに、障子の戸先部が当接する戸当り部とを備えている。そして、戸当り部には、浴室と脱衣室との間を連通する連通経路を構成する換気孔が形成されている。この換気孔により、浴室の換気を行うことができる。
登録実用新案第2567401号公報
しかしながら、このような建具では、換気孔から戸当り部の内部に水が入り込んだ場合に、戸当り部と縦枠とが一体的に形成されていることから、戸当り部の内部が清掃しにくいという問題があった。このため、例えば、本願発明者らは、特願2004−221594号において、縦枠に複数の固定部材を取り付け、これらの固定部材を跨るように着脱自在な当接部材を設置することにより、固定部材間における縦枠と当接部材との間に、内外を連通する連通経路を設けた建具を提案している。このような建具によれば、室内外の換気を可能としつつ、当接部材を着脱して縦枠を簡単に清掃できる利点がある。
しかしながら、連通経路の形状によっては、浴室側の水が脱衣室側へと漏れる可能性があるため、より止水性の高い建具が望まれている。特に、連通経路が屈曲している場合には、浴室側と脱衣室側とに縦枠の長手方向に沿って延びる複数の流路が形成されて、浴室側の流路には多量の水が流れ落ちることとなるため、この浴室側の流路を流れる水の水頭圧によって脱衣室側の流路を流れる水が浴室側へ排水されず流路内に溜まっていき、この溜まった水が脱衣室側へ漏れる可能性がある。このような要望は、浴室と脱衣室との間に設けられる建具に限定されず、室内外間に設けられる建具等の他の建具においても同様に生じている。
本発明の目的は、隣り合う2つの空間の間の換気経路を確保しつつ、より一層止水性の高い建具を提供することにある。
本発明は、上枠、下枠、および左右の縦枠を有する枠体と、前記枠体に対して開閉自在に取り付けられる障子とを備え、隣り合う第1の空間および第2の空間の間に取り付けられる建具であって、閉じ状態の前記障子と前記縦枠との間には、前記障子に当接するシール材を保持する当接部材が、前記枠体に複数取り付けられた固定部材に跨って取り付けられており、前記複数の固定部材間における、前記枠体と前記当接部材との間には、前記第1および第2の空間を連通する連通経路が形成され、前記連通経路は、前記第1の空間側の第1の流路と、前記第2の空間側の第2の流路とを含み、前記第1の流路に入り込んだ水を前記第1の空間側へ排水する第1の排水部と、前記第2の流路に入り込んだ水を前記第1の空間側へ排水する第2の排水部と、を備え、前記連通経路に入り込んだ水が前記第1の排水部と前記第2の排水部とに分かれて排水されることを特徴とする。
本発明によれば、連通経路を構成する2つの流路に対応する専用の排水部をそれぞれ設けたので、第1の流路を流れる水と第2の流路を流れる水とが衝突しないように排水を整流できるため第2の空間側への漏水を確実に防止できる。従って、より一層高い止水性を確保できる。また、複数の固定部材を介して縦枠に当接部材を取り付けることにより、固定部材間における縦枠と当接部材との間に連通経路を形成したので、第1の空間と第2の空間との間で、縦枠に沿った方向の換気経路を確保できる。このため、障子の下部側にガラリを設けて換気を行う場合に比べて、障子のデザインのバリエーションを高めることができる上、例えば、浴室の場合には、浴室利用者の足下に冷気があたることを防止できる。
ここで、前記第1の排水部と前記第2の排水部とは、互いに異なる高さ位置で排水できるように構成されていてもよい。このような構成によれば、各流路に入り込んだ水を確実に2つに分てて排水できるため、水同士の衝突による漏水を防止できる。
以上において、前記第1の排水部および前記第2の排水部は、ブロック材として一体的に構成されていることとしてもよい。この際、前記ブロック材は、前記縦枠の下端部に取り付けられ、当該ブロック材の下端が前記下枠に当接することが好ましい。このような構成によれば、例えば、第1の空間から水が溢れてきたとしても、ブロック材により第1の空間側へと跳ね返すことができ、より高い水密性を確保できる。
以上において、前記第1の流路および前記第2の流路は、前記縦枠と前記当接部材との間に設けられ、前記縦枠に設けられ前記当接部材突出するヒレ部と、前記当接部材に設けられ前記縦枠突出するヒレ部とにより屈曲されていることとしてもよい。このような構成により、第1の流路および第2の流路を簡単に形成できる。
また、前記固定部材には、前記第1の流路または第2の流路を流れる水を外部へ排水する排水路が設けられていてもよい。このような構成によれば、固定部材の排水路により、第1の排水部および第2の排水部以外でも排水できるため、より一層排水経路が分散されるため、水の衝突による漏水をより一層確実に防止できる。
本発明の建具によれば、隣り合う2つの空間の間の通気性と、高い止水性とを確保できるという効果がある。
以下、本発明の実施形態に係る建具について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る建具1を示す正面図である。図2は、建具1を示す横断面図である。図1,図2に示すように、建具1は、上枠11、下枠12、および左右の縦枠13により四周枠組みされた枠体10と、枠体10に対して開閉自在に取り付けられる障子20とを備えている。障子20には、例えば2枚の扉21,22が折り畳み可能に連結された折戸が用いられる。建具1は、第1の空間としての浴室と、第2の空間としての脱衣室との間に設けられている。
図3は、下枠12と縦枠13との結合部分を示す分解斜視図である。図3に示すように、縦枠13には、内側へ突出するヒレ部30が形成されている。なお、本実施形態では、ヒレ部30(31〜33)が3つ形成されている。これらのヒレ部30には、上下に間隔をあけて配置される複数の固定部材40と、ブロック材60とが着脱自在に取り付けられている。また、縦枠13には、複数の固定部材40を介して当接部材50が取り付けられている。なお、図3中では、1つの固定部材のみ記載している。
図4は、縦枠13に当接部材50が取り付けられた状態を示す横断面図である。なお、図4では、固定部材40の図示を省略している。図4に示すように、当接部材50は、障子20の戸先側に当接するシール材23を保持する保持部51と、保持部51から縦枠13側へ突出する例えば2つのヒレ部52とを備えている。固定部材40(図3)を介して縦枠13に当接部材50を取り付けると、縦枠13のヒレ部30と、当接部材50のヒレ部52とにより、浴室側と脱衣室側とを繋ぐ屈曲した連通経路Aが形成される。この連通経路Aにより、浴室の換気を行うことができる。
このような連通経路Aは、縦枠13の長手方向に沿って延びる2つの第1流路Xと第2流路Yとを含んで構成されている。第1流路Xは、縦枠13の最も浴室側のヒレ部33と真ん中のヒレ部32との間に設けられ、第2流路Yは、縦枠13の真ん中のヒレ部32と脱衣室側のヒレ部31との間に設けられる。第1流路Xは、浴室側からの水が比較的頻繁に入り込む部分である。また、第2流路Yは、第1流路Xを越えるような強い水が掛かった場合に入り込む部分である。
図3に戻って、当接部材50には、切欠部50Aが形成され、この切欠部50Aを固定部材40に引っ掛けることにより、当接部材50を固定部材40に係合できる。固定部材40は、縦枠13における脱衣室側のヒレ部31と真ん中のヒレ部32とに跨るようにして取り付けられている。固定部材40には、第1流路Xに流れ落ちてくる水を浴室側へと導く排水路41が形成されている。なお、図示を省略するが、当接部材50において、切欠部50Aより上側で2つのヒレ部52の間には、水分を吸収する吸収材が取り付けられ、第1流路Xおよび第2流路Yを流れる水が飛散することを防止している。
ブロック材60は、上方から流れ落ちてくる水を排出するとともに、浴室側からの溢れ水が脱衣室側へ漏れることを防止できるように、縦枠13の最下部に取り付けられ、その下面が下枠12に当接している。ここで、図5は、ブロック材60を裏側から見た状態を示す斜視図である。図5に示すように、ブロック材60は、縦枠13に形成された脱衣室側のヒレ部33に取り付けられる第1取付部61と、真ん中のヒレ部32に取り付けられる第2取付部62とを備えている。第1取付部61には、第1流路Xを流れ落ちてきた水を浴室側へ導くように突出する第1排水部63が形成されている。第2取付部62にも、第2流路Yを流れ落ちてきた水を浴室側へ導くように突出する第2排水部64が形成されている。これらの排水部63,64は、互いに異なる高さ位置に形成され、連通経路Aに入り込んだ水が第1排水部63または第2排水部64に分かれて、互いに異なる高さ位置から排水される。
これらの排水部63,64は、それぞれ略同様の断面三角形状に形成されている。また、図3に示すように、排水部63,64の内側側面には、閉じ状態の障子20の戸先側に倣うようにそれぞれ凹部63A,64Aが形成されている。なお、図示を省略するが、凹部63A,64Aの表面には、シール材が取り付けられており、障子20と排水部63,64との間の隙間からの漏水を防止している。
図6は、連通経路Aに入り込んだ水の排水を説明するための図である。また、図7は、縦枠13に、固定部材40,当接部材50,およびブロック材60を取り付けた状態を示す斜視図である。図7に示すように、浴室側から連通経路Aに水が掛かると、第1流路Xおよび第2流路Yを通って水が下方へと流れ落ちる。この水のうち、第1流路Xに入り込んだ水は、矢印X1に示すように、まず、固定部材40に形成された排水路41により浴室側へ排水される。さらに、排水路41から流れ落ちてきた水や、固定部材40よりも下側に降りかかった水などは、矢印X2に示すように、ブロック材60の第1排水部63により浴室側へ排水される。また、第1流路Xを越えて第2流路Yに入り込んだ水の一部は、矢印Y1に示すように、縦枠13の下側の位置でブロック材60の第2排水部64により浴室側へ排水される。つまり、連通経路A内に入り込んだ水は、2つの排水経路を介して排水されることになる。この際、各流路X,Yに対応する排水部63,64をそれぞれ異なる高さ位置に設けて、異なるタイミングで排水する構成としたので、第1流路Xの水と第2流路Yの水とが衝突することがないから、脱衣室側への漏水を防止できる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)連通経路Aに2つの排水経路となる排水部63,64を設け、さらにこれらの排水部63,64を異なる高さ位置に設けることにより異なるタイミングで排水する構成としたので、第1流路Xの水と第2流路Yの水とが衝突することがないから、脱衣室側への漏水を防止できる。このため、高い止水性を確保できる。
(2)ブロック材60を縦枠13の最下端に設置して、その下面が下枠12に当接するようにしたので、浴室からの溢れ水を浴室へと戻すことができ、脱衣室側への漏水を防止できる。
(3)排水部63,64には、障子20の戸先側に沿うような凹部63A,64Aを形成したので、障子20とブロック材60との間の隙間から水が漏れることを防止できる。
(4)排水部63と排水部64とを一体的に構成したので、ブロック材60の取り付けが容易である。
(5)障子20の戸先側に当接する当接部材50を縦枠13に対して着脱自在に取り付ける構成としたので、縦枠13の清掃性やメンテナンス性を向上できる。
(6)複数の固定部材40を介して、縦枠13に当接部材50を取り付ける構成としたので、固定部材40間における縦枠13と当接部材50との間に連通経路Aが形成される。このため、縦枠13に沿った方向での浴室換気を行うことができる。このため、従来のように、障子の下部側にガラリを設けて換気を行う場合に比べて、障子20のデザインのバリエーションを高めることができるとともに、浴室利用者の足下に冷気があたることを防止できる。
なお、本発明は、前記実施形態には限定されない。例えば、縦枠13のヒレ部と当接部材のヒレ部とは前記形状および数量に限定されない。図8は、本発明の変形例に係る建具を示す横断面図であり、(A)は、縦枠13のヒレ部30が2つで、当接部材50のヒレ部52が1つの場合であり、(B)は、縦枠のヒレ部30が1つで、当接部材50のヒレ部52が2つの場合である。図8に示すように、連通経路Aにおいて、縦枠の長手方向に沿って延びる流路が少なくとも2つ形成されれば、前記ヒレ部30,52の数や形状は特に限定されない。
また、前記実施形態では、第1排水部63および第2排水部64の形状をいずれも断面三角形状としたが、図9(A)に示すように、第1排水部63の形状のみを断面三角形状とし、第2排水部64を特に突出させずに直線状に形成してもよい。このような構成においても、第1流路Xを流れ落ちる水が第2流路Yの水とは異なる方向へ導かれて、第1流路Xの水と第2流路Yの水とが衝突しないため、第2流路Yから脱衣室側への漏水を防止できる。また、図9(B)に示すように、図9(A)における第1排水部63を断面三角形状とせずに、下端部を浴室側へ曲折した形状としてもよい。要するに、排水部63,64の形状は限定されないということである。さらに、第1排水部63と第2排水部64とを一体的に形成したが、図9(C)に示すように別体としてもよい。また、ブロック材60を縦枠13の最下端に配置したが取り付け位置は特に限定されない。
前記実施形態では、障子20を折戸としたが、これに限らず、開き戸や引き戸であってもよい。また、建具1を浴室側と脱衣室側との間に設けたが、これに限らず、例えば、シャワー室やプールと脱衣室の間や、トイレの入口部分、屋内外間等に設けてもよい。屋内外間に設けた場合には、屋内外の通気性を確保しつつ、屋外の雨水等が屋内に侵入することを防止できる。
本発明の実施形態に係る建具を示す正面図である。 建具を示す横断面図である。 下枠と縦枠との結合部分を示す分解斜視図である。 縦枠に対して当接部材が取り付けられた状態を示す横断面図である。 ブロック材を裏側から見た状態を示す斜視図である。 連通経路に入り込んだ水の排水を説明するための図である。 縦枠に、固定部材,当接部材,およびブロック材を取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の変形例に係る建具を示す横断面図であり、(A)は当接部材のヒレ部が1つの場合であり、(B)は縦枠のヒレ部が1つの場合である。 本発明の変形例に係る建具において、ブロック材の各形状を模式的に示す図であり、(A)は第2排水部が直線状である場合を示し、(B)は第1排水部が曲折形状である場合を示し、(C)は第1排水部と第2排水部とが別体である場合を示している。
符号の説明
1 建具
10 枠体
11 上枠
12 下枠
13 縦枠
20 障子
30(31〜33) ヒレ部
40 固定部材
41 排水路
50 当接部材
52 ヒレ部
60 ブロック材
63 第1排水部
63A,64A 凹部
64 第2排水部
A 連通経路
X 第1流路
Y 第2流路

Claims (6)

  1. 上枠、下枠、および左右の縦枠を有する枠体と、前記枠体に対して開閉自在に取り付けられる障子とを備え、隣り合う第1の空間および第2の空間の間に取り付けられる建具であって、
    閉じ状態の前記障子と前記縦枠との間には、前記障子に当接するシール材を保持する当接部材が、前記枠体に複数取り付けられた固定部材に跨って取り付けられており、
    前記複数の固定部材間における、前記枠体と前記当接部材との間には、前記第1および第2の空間を連通する連通経路が形成され、
    前記連通経路は、前記第1の空間側の第1の流路と、前記第2の空間側の第2の流路とを含み、
    前記第1の流路に入り込んだ水を前記第1の空間側へ排水する第1の排水部と、前記第2の流路に入り込んだ水を前記第1の空間側へ排水する第2の排水部と、を備え、前記連通経路に入り込んだ水が前記第1の排水部と前記第2の排水部とに分かれて排水されることを特徴とする建具。
  2. 前記第1の排水部と前記第2の排水部とは、互いに異なる高さ位置で排水できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記第1の排水部および前記第2の排水部は、ブロック材として一体的に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の建具。
  4. 前記ブロック材は、前記縦枠の下端部に取り付けられ、当該ブロック材の下端が前記下枠に当接することを特徴とする請求項3に記載の建具。
  5. 前記第1の流路および前記第2の流路は、前記縦枠と前記当接部材との間に設けられ、前記縦枠に設けられ前記当接部材突出するヒレ部と、前記当接部材に設けられ前記縦枠突出するヒレ部とにより屈曲されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の建具。
  6. 前記固定部材には、前記第1の流路または第2の流路を流れる水を外部へ排水する排水路が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の建具。
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