JP4270684B2 - 隠蔽情報伝達媒体とその使用方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、第三者に知られては困る暗証番号等の秘密記入情報を隠蔽化させて伝達でき、記入者が記入情報の控えを取っておくことができる隠蔽情報伝達媒体とその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えばカード申込書には、カードの照合用番号である暗証番号を記入するための暗証番号記入欄が設けられ、申込者が暗証番号記入欄に暗証番号を記入した後に、暗証番号記入欄上に隠蔽用ラベルを貼付することで暗証番号の漏洩防止を図る技術が知られている。
これらの隠蔽ラベルには、種々の仕様があるが、いずれにしても暗証番号記入欄に記入された暗証番号を第三者から見ることができないように被覆して一時的に隠蔽化し、情報を伝達すべき正当な受取人が被覆部分を剥離することで暗証番号記入欄に記入された暗証番号を見ることができるようにしてある。
そして、通常、カード申込書と隠蔽用ラベルとは、それぞれ別々に用意されて管理され、1つカード申込書に対してどの隠蔽用ラベルを使用してもよいようにしている。
【0003】
しかしながら、不正行為を行う者が、暗証番号が記載されたカード申込書から隠蔽用ラベルを剥離して暗証番号を盗み見た後、別の隠蔽用ラベルを暗証番号記入欄に貼付した場合には、第三者に暗証番号を盗み見られたことがわからないまま暗証番号の漏洩が行われる危険性があるため、カード申込書と隠蔽用ラベルの管理を十分行う必要があり、常に在庫枚数の確認を行って1枚でも紛失していないか等の管理を十分に行う必要もあり手間がかかるという問題がある。
【0004】
従って、簡単に別の隠蔽用ラベルを使用できないようにするため、1つのカード申込書毎に1つのダブルタック紙仕様からなる隠蔽用ラベルを貼付しておき、暗証番号記入欄に暗証番号を記入した後に、ダブルタック紙の隠蔽用ラベルを剥離し、暗証番号記入欄上を被覆して貼り付けることで記入した暗証番号記入欄を隠蔽化する形態も考えられている。
しかしながら、これらダブルタック紙仕様からなる隠蔽用ラベルは、ラベルの厚さが大きすぎるため、カード申込書をレーザープリンターで印字する際に隠蔽用ラベルがプリンター内で引っかかる危険性が高く、プリンター適正がないという問題がある。
【0005】
また、カード申込書の記入者は、カード申込後に暗証番号を忘れる危険性もあるが、従来の隠蔽用ラベルには、記入した暗証番号の控えを自動的に複写できないので、忘れた場合のことを考慮して、わざわざ別の紙に書き写す等しなければならず面倒であるという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、カード申込書等の隠蔽情報複写用紙と、隠蔽したい情報を覆い隠す隠蔽ラベル等の貼付用紙とを別々に管理する手間がかからず、またプリンター適正もあり、しかも記入した隠蔽情報の控えを簡単に取ることができる隠蔽情報伝達媒体とその使用方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の隠蔽情報伝達媒体は、表面に隠蔽情報複写記入部を有する隠蔽情報複写用紙上に、折り兼切り取り線を介して記入控え用紙片と隠蔽用紙片とが連接された貼付用紙が貼付された隠蔽情報伝達媒体であって、
前記隠蔽用紙片が前記隠蔽情報複写記入部を被覆する状態で重ね合わされ、且つ前記隠蔽用紙片裏面の一側辺部分で前記隠蔽情報複写用紙上面に接着され、また前記隠蔽用紙片裏面と前記隠蔽情報複写記入部との間に感圧複写構造を有し、且つ前記隠蔽情報複写用紙上に前記記入控え用紙片と隠蔽用紙片とが少なくとも前記一側辺部分を除いた部分で再剥離可能な状態で貼付されていることを特徴とする。
【0008】
また、折り兼切り取り線が、ミシン目により形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
次に、本発明の隠蔽情報伝達媒体の使用方法は、前記した本発明の隠蔽情報伝達媒体を使用するものであって、
記入者は、前記記入控え用紙片を前記隠蔽情報複写用紙から剥離させ且つ前記折り兼切り取り線により前記隠蔽用紙片上に折り重ね、前記隠蔽用紙片の上面に隠蔽したい情報を記入することで同時に記入事項を前記隠蔽用紙片裏面から前記隠蔽情報複写用紙の隠蔽情報複写記入部に複写し、次に前記折り兼切り取り線から記入控え用紙片を切り取ることで記入者の控えとし、一方隠蔽情報複写用紙の受取人は、隠蔽情報複写用紙から隠蔽用紙片を剥離することで隠蔽情報複写記入部に複写された情報を見ること特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に使用する隠蔽情報複写用紙の一例の平面図、図2は、本発明による隠蔽情報伝達媒体の実施形態の平面図、図3は、図2のA−A線断面図、図4は、本発明に使用する貼付用紙の一例の裏面側平面図、図5は、本発明による隠蔽情報伝達媒体を用いて隠蔽したい情報を記入する際の状態を示す断面図、図6は、本発明による隠蔽情報伝達媒体を用いて隠蔽したい情報を記入した後、記入控え用紙片を切り取った状態を示す断面図、図7は、本発明による隠蔽情報伝達媒体を用いて隠蔽したい情報を記入した後、隠蔽用紙片を剥離した状態を示す断面図、図8は、本発明による隠蔽情報伝達媒体を用いて隠蔽したい情報を記入した後、隠蔽情報複写用紙から隠蔽用紙片を剥離した状態を示す平面図、図9は、隠蔽用紙片と隠蔽情報複写用紙との感圧複写構造に感圧自己発色層を用いた状態を示す断面図、図10は、隠蔽用紙片と隠蔽情報複写用紙との感圧複写構造に転写インキ層を用いた状態を示す断面図である。
【0011】
本発明による隠蔽情報伝達媒体1は、図1に示す、例えば生命保険契約兼生保カード申込書等の暗証番号記入欄のような秘密情報を記入するための隠蔽情報複写記入部4を有する隠蔽情報複写用紙2に、図2に示す、隠蔽情報複写用紙2の上側に少なくともこの隠蔽情報複写記入部4を被覆する状態で貼付された貼付用紙3とから構成されるものである。
【0012】
貼付用紙3は、図3,図4に示すように折り兼切り取り線5を介して記入控え用紙片6と隠蔽用紙片7とが連接されていて、折り兼切り取り線5から隠蔽用紙片7上に記入控え用紙片6を折り返した際に、略同じ横幅寸法になるような大きさを有する形状にしてある。
折り兼切り取り線5は、使用に際して、折り返しや切り取りを行いやすいようにミシン目により形成することが好ましい。
また、貼付用紙3は、貼付用紙3の隠蔽用紙片7の部分が、少なくとも隠蔽情報複写用紙2の隠蔽情報複写記入部4上を被覆する状態で重ね合わされ、隠蔽用紙片7の一側辺部分で隠蔽情報複写用紙2の上面に接着剤8で接着されている。
【0013】
隠蔽用紙片7と隠蔽情報複写用紙2の接着剤8による接着部は、折り兼切り取り線5に沿った側の一側辺部分で剥離困難に接着することが好ましい。これは、隠蔽情報を記入する際に、記入控え用紙片6を指で摘まんで、折り兼切り取り線5から隠蔽用紙片7上に折り返す時に、折り返す勢いで隠蔽用紙片7も一緒に剥離しないようにするためである。
但し、使用者が、折り返す時の力加減を調整するように配慮することで、隠蔽用紙片7の裏面の上側辺部分または下側辺部分に接着部を設けるようにしてもよく、必ずしも折り兼切り取り線5に沿った一側辺部分で接着しなくてもよい。
【0014】
記入控え用紙片6と隠蔽用紙片7の裏面側には、図4に示すように、各々の紙片の折り兼切り取り線5側の側辺部分を除いた他の3つの側辺部分に再剥離可能な接着剤9a,9bが塗布され、一時的に隠蔽情報複写用紙2上に接着状態を保っている。
隠蔽用紙片7の裏面側に塗布されている再剥離可能な接着剤9bは、できるだけ隠蔽情報複写用紙2の隠蔽情報複写記入部4と重ならない位置に塗布することが好ましい。
また、記入控え用紙片6の裏面側に塗布されている再剥離可能な接着剤9aも、折り兼切り取り線5から記入控え用紙片6を隠蔽用紙片7上に折り返した時に、隠蔽用紙片7の裏面側に塗布されている再剥離可能な接着剤9bの位置と、上下方向において重なる位置に設けることが好ましい。
【0015】
従って、隠蔽用紙片7を隠蔽情報複写記入部4に重ねた時に、少なくとも隠蔽情報複写記入部4の外側に再剥離可能な接着剤9bが位置できるような大きさの隠蔽用紙片7を備えることが、記入に際して再剥離可能な接着剤9bによる複写不良を防止させることからも好ましい。
なお、再剥離可能な接着剤9a,9bは、記入控え用紙片6と隠蔽用紙片7の裏面側に塗布する代わりに、隠蔽情報複写用紙2の上面に塗布するようにしてもよい。
この再剥離可能な接着剤9a,9bは、例えばアクリル系樹脂やポリ塩化ビニル酢酸ビニル等の接着主剤の選択や、粘着主剤に添加されるシリカ、でんぷん、樹脂ビーズ等の粘着主剤に対する添加量をコントロールすることで、調整することができる。
また、接着剤8と再剥離可能な接着剤9a,9bの接着力を等しくして、隠蔽情報複写用紙2の上面の接着剤9a,9bの相当する位置に、剥離処理を施すことでも接着力の調整が容易になる。
【0016】
また、隠蔽用紙片7の裏面と隠蔽情報複写用紙2の隠蔽情報複写記入部4との間には、感圧複写構造を有している。
この感圧複写構造は、種々の公知の感圧複写技術から任意のものを選択して用いればよいが、図3に示した例として、隠蔽用紙片7の裏面に発色剤をマイクロカプセル化した発色剤マイクロカプセル層10を形成し、また隠蔽情報複写用紙2の表面の隠蔽情報複写記入部4には、顕色剤層11を形成することで隠蔽用紙片7上からの加圧により、発色剤マイクロカプセル層10のマイクロカプセルが破壊されて発色剤が顕色剤に混ざることで加圧部分が発色するものである。
【0017】
またこの他の感圧複写構造としては、図9に示すような、隠蔽情報複写用紙2の表面の隠蔽情報複写記入部4に、発色剤マイクロカプセル層10と顕色剤層11とを予め積層した自己発色層12を形成してもよい。
更に、他の仕様としては、図10に示すように、隠蔽用紙片7の裏面にカーボン層などの転写インキ層13を形成することで、加圧により転写インキ層13の一部を隠蔽情報複写記入部4に転写させることで記入情報の複写を行うようにしてもよく、上記以外の複写手段を用いてもよい。
尚、隠蔽用紙片7は、その一側辺部分で隠蔽情報複写用紙2の上面に接着剤8で接着されているが、隠蔽用紙片7を部分的に剥離した後、隠蔽用紙片7が邪魔になる場合には、接着剤8塗布部分の近傍に切り取りミシン目を形成しておいてもよい。
【0018】
次に、本発明の隠蔽情報伝達媒体の使用方法を図5〜図8に基づいて以下に説明する。
まず、記入者は、図5に示すように、記入控え用紙片6の左側縁部を指で摘みながら徐々に隠蔽情報複写用紙2から剥離させ、折り兼切り取り線5により隠蔽用紙片7上に記入控え用紙片6を折り重ねる。
そして、隠蔽用紙片7上に折り重ねた記入控え用紙片6の上から暗証番号等の秘密情報つまり隠蔽して伝達したい情報(以下、隠蔽情報という)を筆記具14で圧力を加えながら記入する。
この筆記具14での記入により、隠蔽情報が記入控え用紙片6裏面に記入されると同時に、隠蔽用紙片7の裏面と隠蔽情報複写用紙2の表面の隠蔽情報複写記入部4との間に設けられた感圧複写構造により、隠蔽情報複写記入部4に隠蔽情報が複写される。
【0019】
次に、記入者は、図6に示すように、折り兼切り取り線5から記入控え用紙片6を切り取ることでこれを記入者の控えとして持ち帰り、一方隠蔽情報複写用紙2を申込先の受取人に提出する。
この際、隠蔽情報複写用紙の隠蔽情報複写記入部4には、隠蔽用紙片7が貼付されているので、隠蔽情報複写記入部4に複写された暗証番号等の隠蔽情報の内容を見ることはできない。
【0020】
そして、例えば、申込先の内部で隠蔽情報を見ることが許可された担当者の手元に届けられた後、その担当者により図7,図8に示すように隠蔽情報複写用紙2から隠蔽用紙片7を部分的に剥離することで、初めて隠蔽情報複写記入部4に複写された隠蔽情報12を見ることが可能となり記入情報が隠蔽化されて伝達が達成されるものである。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の隠蔽情報伝達媒体は、あらかじめカード申込書等の隠蔽情報複写用紙に、隠蔽したい情報を覆い隠す隠蔽ラベル等の貼付用紙が貼付されているので、別々に管理する手間がかからず不正使用等を防止する効果があり、また隠蔽情報複写用紙に1枚の貼付用紙しか貼付されてないのでプリンター適正もあり、しかも記入した隠蔽情報の控えを簡単に取ることができるのでわざわざ別の紙に書き写す手間もかからないので便利である。
【0022】
また、折り兼切り取り線が、ミシン目により形成することにより、使用に際して、貼付用紙の記入控え用紙片を簡単に折り返したり、切り取ったりすることができ扱いやすく便利である。
【0023】
そして、本発明の隠蔽情報伝達媒体の使用方法によれば、記入者が隠蔽情報を記入したその場で記入控えを持ち帰ることができるので、記入した内容を忘れても記入控えですぐに確認を行うことができ、うっかり記入情報を忘れた場合でも安心である。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する隠蔽情報複写用紙の一例の平面図である。
【図2】本発明による隠蔽情報伝達媒体の実施形態の平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明に使用する貼付用紙の一例の裏面側平面図である。
【図5】本発明による隠蔽情報伝達媒体を用いて隠蔽したい情報を記入する際の状態を示す断面図である。
【図6】本発明による隠蔽情報伝達媒体を用いて隠蔽したい情報を記入した後、記入控え用紙片を切り取った状態を示す断面図である。
【図7】本発明による隠蔽情報伝達媒体を用いて隠蔽したい情報を記入した後、隠蔽用紙片を剥離した状態を示す断面図である。
【図8】本発明による隠蔽情報伝達媒体を用いて隠蔽したい情報を記入した後、隠蔽情報複写用紙から隠蔽用紙片を剥離した状態を示す平面図である。
【図9】隠蔽用紙片と隠蔽情報複写用紙との感圧複写構造に感圧自己発色層を用いた状態を示す断面図である。
【図10】隠蔽用紙片と隠蔽情報複写用紙との感圧複写構造に転写インキ層を用いた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 隠蔽情報伝達媒体
2 隠蔽情報複写用紙
3 貼付用紙
4 隠蔽情報複写記入部
5 折り兼切り取り線
6 記入控え用紙
7 隠蔽用紙片
8 接着剤
9a,9b 剥離可能な接着剤
10 発色剤マイクロカプセル層
11 顕色剤層
12 自己発色層
13 転写インキ層
Claims (3)
- 表面に隠蔽情報複写記入部を有する隠蔽情報複写用紙上に、折り兼切り取り線を介して記入控え用紙片と隠蔽用紙片とが連接された貼付用紙が貼付された隠蔽情報伝達媒体であって、
前記隠蔽用紙片が前記隠蔽情報複写記入部を被覆する状態で重ね合わされ、且つ前記隠蔽用紙片裏面の一側辺部分で前記隠蔽情報複写用紙上面に接着され、また前記隠蔽用紙片裏面と前記隠蔽情報複写記入部との間に感圧複写構造を有し、且つ前記隠蔽情報複写用紙上に前記記入控え用紙片と隠蔽用紙片とが少なくとも前記一側辺部分を除いた部分で再剥離可能な状態で貼付されていることを特徴とする隠蔽情報伝達媒体。 - 前記折り兼切り取り線が、ミシン目により形成されていることを特徴とする請求項1記載の隠蔽情報伝達媒体。
- 請求項1に記載の隠蔽情報伝達媒体の使用方法であって、
記入者は、前記記入控え用紙片を前記隠蔽情報複写用紙から剥離させ且つ前記折り兼切り取り線により前記隠蔽用紙片上に折り重ね、前記隠蔽用紙片の上面に隠蔽したい情報を記入することで同時に記入事項を前記隠蔽用紙片裏面から前記隠蔽情報複写用紙の隠蔽情報複写記入部に複写し、次に前記折り兼切り取り線から記入控え用紙片を切り取ることで記入者の控えとし、一方隠蔽情報複写用紙の受取人は、隠蔽情報複写用紙から隠蔽用紙片を剥離することで隠蔽情報複写記入部に複写された情報を見ること特徴とする隠蔽情報伝達媒体の使用方法。
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