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JP4272803B2 - 光電デバイスの感度及び配光制御方法 - Google Patents
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JP4272803B2 - 光電デバイスの感度及び配光制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光素子と受光素子とで光電式として構成された近接センサ、傾斜センサ、あるいは、発光素子で構成された投光器、受光素子で構成された受光器など、光電デバイスに関するものであり、詳細には、近接センサ、投光器、受光器などに交換に必要を生じたときに、交換前と交換後とで検出内容に相違を生じることがないように行われる感度調整の方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の光電センサにおける感度調整の方法の例を示すものが図5〜図7であり、先ず、図5で示す方法は、光電センサに組み込むLEDランプなど発光素子90の単体に対して感度調整を行うものであり、前記発光素子90には直列に可変抵抗器91を接続しておき、この発光素子90を規定電流で点灯させ、照度計80などで出力を測定しながら前記可変抵抗器91を調整し、所定数の全てが同一出力となるようにするものである。
【0003】
また、図6に示すものは、前記可変抵抗器91が発光素子90に比べてあまりにも大型であり、且つ、高価であるので、この点を改良すべく行われるものであり、工程中において前記可変抵抗器91に換えて標準抵抗器81などを接続しておき、上記と同様な方法で調整を行い、そのときの標準抵抗器の値を読み取り、同じ値の固定抵抗器92を取付けるものである。
【0004】
更に、図7に示すものは、前記発光素子90に絞り板93を設けるものであり、上記と同様に照度計80などで出力を測定しながら、ケース94に摺動自在に取付けられた前記絞り板93を前進若しくは後退させ、前記照度計80に所定値が得られるように調整し、固定を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の感度の調整方法では、先ず、図5に示したものでは、確かに調整工程は比較的に容易に実施できる利点は有するものの、上記にも説明したように可変抵抗器91が高価であり、且つ、大型であるので、光電センサの全体がコストアップと大型化し、用途が制限されるなど商品性が低下する問題点を生じている。
【0006】
また、図6に示した調整方法では、確かに可変抵抗器91が不要となり、小型化の目的は達成されるものとなったが、その代償として調整工程が煩雑化し、また、精度を確保するためには固定抵抗器92の選別なども行わなければならず、組立工程も煩雑化して、依然としてコストアップの問題点を生じている。更に、図7に示したものにおいても、絞り板93を保持し、確実に固定を行う機構が必要であり、図6に示した方法と同様にコストアップと大型化の問題点を生じるものとなっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来の課題を解決するための具体的手段として、発光素子、受光素子またはその双方を含む光電デバイスの感度及び配光の制御方法であって、前記光電デバイスが発光素子、受光素子の何れか一方を含むものである場合には、当該の素子自体、または、当該の素子を収納するケースの光透過部の表面にレーザーマーカー装置による微細な凹凸加工を施し、前記光電デバイスが発光素子、受光素子の双方を含むものである場合には、少なくとも何れか一方の素子自体、または、少なくとも何れか一方の素子を収納するケースの光透過部の表面にレーザーマーカー装置による微細な凹凸加工を施すことで感度の制御を行い、前記凹凸加工は、前記光電デバイスの出力の測定が行われている状態において施され、必要に応じて前記凹凸加工のパターンを変化させることで感度と同時に配光形状の制御も行うことを特徴とする光電デバイスの感度及び配光制御方法を提供することで課題を解決するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に示すのは発光素子1自体に対して本発明を実施するときの実施形態を示すものである。このときには、前記発光素子1に対して所定距離Lを保って、感度が検定された受光装置10が対峙され、この受光装置10の出力には制御装置20が接続されている。
【0009】
また、前記制御装置20には微細凹凸加工機21が接続され、この微細凹凸加工機21の動作は前記制御装置20の出力により制御されている。ここで、前記微細凹凸加工機21は具体的にはレーザーマーカー装置、あるいは、サンドブラスト装置であり、発光素子1のケーシングの表面に微細な凹凸を形成するものである。
【0010】
そして、図1(A)に示す実施形態では、前記微細凹凸加工機21がレーザーマーカー装置である場合について示したもので、微細凹凸加工機21は発光素子1が受光装置10に対峙している状態で、即ち、光量の測定が行われている状態において凹凸加工ができる位置としてセットされている。
【0011】
このようにすることで、前記発光素子1、受光装置10、制御装置20、微細凹凸加工機21は1つの閉ループを構成するものとなり、前記制御装置20を前記受光装置10からの出力が所定値になったときには前記微細凹凸加工機21の動作を停止させるものとしておけば、発光素子1の個々のバラツキは補正され、同じ出力のものが得られるものとなる。そして、これらの工程は制御装置20を設けたことで全自動化が可能であり、顕著な組立工数の増加などを来すことはない。
【0012】
図1(B)は、前記微細凹凸加工機21がサンドブラスト装置であるときの実施形態の例であり、サンドブラスト装置は微細な粒子を対象物に衝突させたときの打痕をもって凹凸を形成するものであるので、加工途上では上記した微細な粒子が対象物、即ち、発光素子1のケーシングの表面に付着して残余し正確な光量が計測できない恐れがある。
【0013】
このような場合には、前記制御装置20は当初の発光素子1の光量からサンドブラスト装置に対する適正な噴射時間を演算し、この演算に基づいてサンドブラスト装置(微細凹凸加工機21)を制御するものであり、このときには発光素子1からの光量を継続して測定する必要はないので受光装置10と対峙させておく必要はなく、また、加工時の塵埃を受光装置10に付着させないためにも離れた位置で行うのが好ましい。
【0014】
このように、発光素子1に微細な凹凸加工を行うことで、図2(A)に示す発光素子1の基本特性D0は、この凹凸加工部分で光は図2(B)に示すように広い範囲に拡散する配光特性D1となり、結果としてピーク値が減衰し光量が調整されるものとなる。ここで、凹凸加工を施すことによる別な作用について説明を行うのが図2(C)である。
【0015】
微細凹凸加工機12がレーザーマーカー装置である場合、加工パターンの設定は自在であるので、例えば凹凸加工を発光素子1の中心軸を囲むドーナツ状に行えば、図2(C)に配光特性D2として示すように、上記ドーナツ状の内径を通過する光に対しては拡散を与えず、照射角の広い部分に対して拡散を与えるものとなり、発光素子1の実質的に有効な照射角を狭いものとする、即ち、配光特性を調整することができるものとなる。
【0016】
図3は、本発明を受光素子2に対して実施するときの状態を示すものであり、受光素子2に所定距離Lを設けては、標準光源装置11が設置されている。そして、受光素子2からの出力が前記制御装置20に接続され、この制御装置20が上記と同様な微細凹凸加工機21を制御し、所望の特性が得られる凹凸加工を行うものである。尚、このときに、微細凹凸加工機21はレーザーマーカー装置であってもサンドブラスト装置であっても良いことはいうまでもない。また、調整の方法も発光素子1の場合と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0017】
このようにすることで、例えば投光器を形成するときには、無差別に何れの発光素子1を組込むときにも同一の特性の投光器が製造できるものとなる。また、受光素子2で受光器を形成するときも同様である。更には、発光素子1と受光素子2とを組合せた光電センサ3を形成するときも同様であり、無選別に何れの発光素子1と受光素子2とを組合せるときにも、同じ特性の光電センサ3が得られるものとなる。
【0018】
図4は、本発明を発光素子1と受光素子2とが組合わされて構成された光電センサ3に実施するときの例であり、この種の光電センサ3は近接センサ、傾斜センサなどとして使用されているものである。この光電センサ3においては前記発光素子1から放射された光が被検出物に当接し反射してくる光の光量で被検出物の存在、あるいは、被検出物との距離などを検知する。
【0019】
よって、この光電センサ3に対して実施するときには、所定距離Lに反射率などが予めに検定されたダミー被検出物12が設置されるものとなり、そして、受光素子2の出力に前記制御装置20が接続され、この制御装置20が微細凹凸加工機21を制御する。
【0020】
前記微細凹凸加工機21は、この実施形態においては前記発光素子1と受光素子2とを収納するケース4の表面に凹凸加工を行うものであり、このときに、凹凸加工は発光素子1の前面に対応する部分であっても良く、あるいは、受光素子2の前面に対応する部分であっても良く、更には、双方の前面に対応する部分であっても良い。
【0021】
但し、双方の表面に行うと、出力変化が急激となるので、発光素子1、受光素子2の何れか一方に行うのが精度の確保の面などから好ましく、また、発光素子1、受光素子2の何れかに行うかは、素子自体としてバラツキの大きい方に行う方が光電センサ3の特性の均一化の面から好ましい。
【0022】
このように光電センサ3の状態で感度調整を行うと、それぞれの光電センサ3は検出感度は同一感度となるが、厳密に見ると、明るい発光素子1と、低い感度の受光素子2が組合わされたもの、逆に暗い発光素子1と、高感度の受光素子2が組合わされたものなどのバラツキを生じている。しかしながら、それぞれの素子1、2毎に行うのと比べれば工数は半減するので、光電センサ3に要求される精度に応じて何れかを選択すればよいものである。
【0023】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明により、発光素子、受光素子またはその双方を含む光電デバイスの感度及び配光の制御方法であって、前記光電デバイスが発光素子、受光素子の何れか一方を含むものである場合には、当該の素子自体、または、当該の素子を収納するケースの光透過部の表面に微細な凹凸加工を施し、前記光電デバイスが発光素子、受光素子の双方を含むものである場合には、少なくとも何れか一方の素子自体、または、少なくとも何れか一方の素子を収納するケースの光透過部の表面に微細な凹凸加工を施すことで感度の制御を行い、必要に応じて前記凹凸加工のパターンを変化させることで感度と同時に配光形状の制御も行う光電デバイスの感度及び配光制御方法としたことで、実質的には何らの付帯物も生じることなく均一な特性の投光器、受光器、光電センサなどの光電デバイスが得られるものとなり、この種の光電デバイスの小型化に極めて優れた効果を奏するものである。
【0024】
また、本発明の方法においては、制御装置を設けたことで、工程の全自動化が可能であり、このように発光素子、受光素子、光電センサなどに調整を行うときにも顕著な工数増加などを来さず、従来の手作業による感度調整を行う光電デバイスに比較してコストダウンも可能にする極めて優れた効果も奏することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光電デバイスの感度及び配光制御方法を発光素子に実施するときの手順を示す説明図である。
【図2】 本発明の実施により得られる作用を配光特性で示すグラフである。
【図3】 本発明に係る光電デバイスの感度及び配光制御方法を受光素子に実施するときの手順を示す説明図である。
【図4】 本発明に係る光電デバイスの感度及び配光制御方法を光電センサに実施するときの手順を示す説明図である。
【図5】 従来例を示す説明図である。
【図6】 別の従来例を示す説明図である。
【図7】 更に別の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1……発光素子
2……受光素子
3……光電センサ
4……ケース
10……受光装置
11……標準光源装置
12……ダミー被検出物
20……制御装置
21……微細凹凸加工機

Claims (1)

  1. 発光素子、受光素子またはその双方を含む光電デバイスの感度及び配光の制御方法であって、
    前記光電デバイスが発光素子、受光素子の何れか一方を含むものである場合には、当該の素子自体、または、当該の素子を収納するケースの光透過部の表面にレーザーマーカー装置による微細な凹凸加工を施し、前記光電デバイスが発光素子、受光素子の双方を含むものである場合には、少なくとも何れか一方の素子自体、または、少なくとも何れか一方の素子を収納するケースの光透過部の表面にレーザーマーカー装置による微細な凹凸加工を施すことで感度の制御を行い、
    前記凹凸加工は、前記光電デバイスの出力の測定が行われている状態において施され、必要に応じて前記凹凸加工のパターンを変化させることで感度と同時に配光形状の制御も行うことを特徴とする光電デバイスの感度及び配光制御方法。
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