JP4274530B2 - ソフトウェア構成管理システムにおける構成管理対象ファイルの操作方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、構成管理されたファイルが置かれているサーバーと、そのサーバーに対してファイルの出し入れの操作を指示するクライアントとの間で、その操作を指示するクライアントコンピュータとは違うクライアントコンピュータ上にそのファイルを取り出し、操作対象とすることが可能なソフトウェア構成管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ソフトウェア開発に携わる企業等においては、ソフトウェアの構成管理システムによって構成管理が行われる場合がある。構成管理されているファイルが数分ごとに更新されるような場合、リアルタイムで更新されていく最新のファイルを利用するため、構成管理されているファイルがあるサーバーにアクセスし、該当のデータを取り出し、編集し、再びサーバーにアクセスしファイルを保存等している。そして、開発拠点が複数ある企業等においては、通信網を経由しメインの構成管理用のサーバーにアクセスし、その通信網を介してデータ自体の転送を行っている。よって、ソフトウェア開発の作業効率を重視する企業では、通信網を比較的高速なものにする傾向にある。これらについて記述した先行技術文献を出願人は知らない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、構成管理されているファイルがあるサーバーと、ファイルの送受信をするクライアントコンピュータが違う拠点にあり、その間のネットワーク回線が低速な場合には、その構成管理されているファイルがあるサーバーと同一拠点にあり、そのサーバーとの間のネットワーク回線速度が高速なクライアントコンピュータの場合と比べて、ファイルの送受信が完了するまでの時間に大きな差が生じてしまう。特に、ソフトウェアの開発においては、コンパイルなどの作業で必要となるファイルが非常に多くある場合でも、それらのファイルのうち変更する必要のあるファイルが1つということも珍しくはない。そのような場合、開発拠点が分散しているようなソフトウェア開発環境において、拠点によっては、構成管理されたファイルがあるサーバーとの間の転送速度の差が、開発効率の面で大きな問題となっている。
【0004】
【発明の目的】
上記問題に鑑み、本発明は、拠点間を結ぶ通信回線の通信速度が低速の場合において、構成管理システムのファイル操作又はファイル転送時の作業効率を改善することのできるファイル操作方法等を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、構成管理サーバーとファイル送受クライアントとが第2の通信路よりも実通信速度の速い第1の通信路を介してデータ通信を行うと共に、ファイル送受クライアントとファイル操作クライアントとが第1の通信路よりも実通信速度の遅い第2の通信路を介してデータ通信を行うソフトウェア構成管理システムにおいて、以下の処理を行う。ファイル操作クライアントは、入力装置を介して利用者から取出ファイル識別情報及び取出先識別情報の入力を受け付け、第2の通信路を介し、取出先識別情報により特定されるファイル送受クライアントに対して取出ファイル識別情報を送信する。この取出ファイル識別情報を受信したファイル送受クライアントは、当該取出ファイル識別情報を第1の通信路を介して、前記構成管理サーバーに送信する。そして、この取出ファイル識別情報を受信した構成管理サーバーは、取出ファイル識別情報により特定される構成管理対象の取出ファイルを記憶手段から取り出し、第1の通信路を介して、ファイル送受クライアントに送信する。この取出ファイルを受信したファイル送受クライアントは、当該取出ファイルを記憶手段に記憶すると共に、当該取出ファイルを記憶手段に記憶した旨をファイル操作クライアントに通知する。また、通知を受けたファイル操作クライアントは、当該通知を表示装置に表示する。その後、当該ファイル操作クライアントは、利用者の要求に応じてファイル送受クライアントのコンピュータを遠隔操作し、当該ファイル送受クライアントの記憶手段に記憶されている取出ファイルの編集を行わせ、当該編集ファイルを記憶手段に記憶させる。そして、当該ファイル操作クライアントは、入力装置を介して利用者から編集ファイル識別情報及び保存元識別情報の入力を受け付け、第2の通信路を介し、保存元識別情報により特定されるファイル送受クライアントに対して編集ファイル識別情報を送信する。この編集ファイル識別情報を受信したファイル送受クライアントは、当該編集ファイル識別情報により特定される編集ファイルを記憶手段から取り出し、第1の通信路を介して、前記構成管理サーバーに送信する。この編集ファイルを受けた構成管理サーバーは、当該編集ファイルを記憶手段に記憶すると共に所定の構成管理を行う。
【0007】
これにより、前述した目的を達成しようとするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
【0009】
図1は、本実施形態のシステム構成図である。本実施形態では、A拠点200及びB拠点300という2つの拠点が存在し、それぞれの拠点は通信回線400(第2の通信路)に繋がっており、拠点間で通信が出来るようになっている。A拠点200内には、LAN(Local Area Network)36(第1の通信路)が備わっており、前記LAN36上には、構成管理サーバー10及びファイル送受クライアント40というコンピュータが存在している。また、B拠点300内にはLAN96(第3の通信路)が備わっており、前記LAN96上には、ファイル操作クライアント70というコンピュータが存在している。本発明の前提として、A拠点200内のファイル送受クライアント40とB拠点300内のファイル操作クライアント70間における、前記通信回線400を介したコンピュータ間の実通信速度は、A拠点200内の構成管理サーバー10とファイル送受クライアント40間における、LAN36を介した実通信速度に比べ低速であるものとする。
【0010】
本実施形態において、構成管理サーバー10は、構成管理されたファイル34を一括して保有するサーバコンピュータである。また、ファイル送受クライアント40は、構成管理サーバー10のファイル34を取り出し、前記ファイル34を編集するための領域を持ち、編集したファイル34を構成管理サーバー10に対して送信する機能を持つ、構成管理サーバー10に対してのクライアントコンピュータである。さらに、ファイル操作クライアント70は、ファイル送受クライアントに対して、構成管理サーバー10からファイル34を取り出す命令及び構成管理サーバー10へファイル34を保存する命令を発信するコンピュータである。前記コンピュータの機能全体としてソフトウェア構成管理を行うものである。各コンピュータの詳細な構成等については図2乃至図5の説明中にふれる。
【0011】
以下、図2及び図3、図4並びに図5を基に、構成管理サーバー10、ファイル送受クライアント40及びファイル操作クライアント70の詳細な構成について説明する。
【0012】
図2は、構成管理サーバー10の詳細な構成図である。構成管理サーバー10は、CPU(Central Processing Unit)12、記憶手段としてROM(Read Only Memory)、RAM(RandomAccess Memory)等のメモリ14及びハードディスク等の大容量記憶20並びにネットワークインターフェース16を備えている。CPU12、メモリ14、大容量記憶20及びネットワークインターフェース16は、バス18によって各要素間の情報や命令の伝達を行っている。そして、構成管理サーバー10は、ネットワークインターフェース16を介してLAN36に繋がっている。
【0013】
そして、前記大容量記憶20は、構成管理プログラム22、構成管理ファイル格納領域32及び履歴管理データベース35を備えている。また、図示は省略するが、UNIX(R)やWindows(R)などのオペレーティングシステム(OS)も備えており、それらOSの標準的なOS機能も備えている。
【0014】
前記構成管理ファイル格納領域32内には、ソフトウェアの構成管理の対象となるファイル34(プログラムソース等)が保存されている。利用者がファイル34の編集作業等を行う場合には、前記構成管理ファイル格納領域32内から、後述するファイル送受クライアント40内にファイル34を取り出し、ファイル送受クライアント40内においてファイル34の編集が済んだ場合には、前記構成管理ファイル格納領域32内にファイル34を保存するようになっている。
【0015】
前記構成管理プログラム22は、少なくとも、処理要求受信部24、ファイル取出処理部26、ファイル保存処理部28及び処理結果送信部30を備えているが、説明の都合上、以降のファイル送受クライアント40及びファイル操作クライアント70の構成を説明した後に説明する。
【0016】
履歴管理データベース35は、構成管理ファイル格納領域32内に保存されている構成管理対象の全ファイル34の情報をリスト化し、管理するためのデータベースである。詳細な構成については、図3を基に説明する。
【0017】
図3は、履歴管理データベース35の構造を示す。履歴管理データベース35は、構成管理ファイル格納領域32内にある構成管理されたファイル34をリストアップし、ファイル名やそのヴァージョンだけでなく、そのファイル34が格納されているディレクトリ等について管理をしている。この履歴管理データベース35は、構成管理ファイル格納領域32内のファイル34を取り出す際に参照され、特定のファイル34の保存場所を確認する場面に利用される。また、構成管理ファイル格納領域32内にファイル34を保存する際には、その特定のファイル34の情報が新たに追加される。少なくとも、履歴管理データベース35は、「システム名」、「システムのヴァージョン」、「ファイル名」、「ファイルのヴァージョン」、「作成日付」、「格納ディレクトリ」の項目を備えている。「システム名」は、特定のシステムの名称を格納する項目であり、「システムのヴァージョン」は、そのシステム名に対応したヴァージョン情報を格納する項目である。そして、「ファイル名」は、そのシステム名且つそのヴァージョンに対応したプログラムソース等のファイル名を格納する項目であり、「ファイルのヴァージョン」は、前記ファイル名のファイル34のヴァージョン情報を格納する項目である。「作成日付」は、前記ヴァージョンのファイル34の作成又は編集等された日付を格納する項目であり、「格納ディレクトリ」は、前記ヴァージョンのファイル34が構成管理ファイル格納領域32内のどのディレクトリに保存されているかを示す情報を格納する項目である。「システム名」、「システムのヴァージョン」、「ファイル名」及び「ファイルのヴァージョン」と「作成日付」及び「格納ディレクトリ」とが関連付けられて格納されている。
【0018】
以下に、構成管理プログラム22に含まれる、処理要求受信部24、ファイル取出処理部26、ファイル保存処理部28及び処理結果送信部30について説明する。
【0019】
処理要求受信部24は、ファイル送受クライアント40からの処理要求を受け付ける処理部である。前記処理要求は2種類有り、取出処理要求と保存処理要求とがある。まず、取出処理要求は、構成管理サーバー10の構成管理ファイル格納領域32内にあるファイル34を取り出し、後述するファイル送受クライアント40の作業領域64内に保存する際に発信される処理要求である。具体的な内容としては、作業領域64に保存したいファイル34のファイル名、前記ファイル34のヴァージョン、前記ファイル34が使われるシステムのシステム名、前記システムのヴァージョン等の取出ファイル識別情報及び前記ファイル34を保存するファイル送受クライアント40のコンピュータ名等の取出先識別情報を含んでいる(以下、取出ファイル識別情報及び取出先識別情報を、取出ファイル情報という)。処理要求受信部24がファイル送受クライアント40から取出処理要求を受信した場合、処理要求受信部24は、後述するファイル取出処理部26に対してファイル取出命令を伝達する。一方、保存処理要求は、ファイル送受クライアント40の作業領域64内にある、編集済みのファイル34(編集ファイル)を取り出し、構成管理サーバー10の構成管理ファイル格納領域32内に保存する際に発信される処理要求である。具体的な内容としては、構成管理ファイル格納領域32に保存したいファイル34のファイル名、前記ファイル34のヴァージョン、前記ファイル34が使われるシステムのシステム名、前記システムのヴァージョン、前記ファイルの作成日付、構成管理ファイル格納領域32内の格納先ディレクトリ等の編集ファイル識別情報及びファイル送受クライアント40のコンピュータ名等の保存元識別情報を含んでいる(以下、編集ファイル識別情報及び保存元識別情報を、編集ファイル情報という。)。処理要求受信部24がファイル送受クライアント40から保存処理要求を受信した場合、処理要求受信部24は、後述するファイル取出処理部26に対してファイル保存命令を伝達する。ファイル取出命令は、構成管理ファイル格納領域32内からファイル34を取り出すための条件を含んだ命令である。例えば、システム名「A」、システムのヴァージョンが「B」、ファイル名が「C」及びファイルのヴァージョンが「D」に該当するファイル34を取り出せという命令である。編集ファイル保存命令は、編集ファイルを構成管理ファイル格納領域32内のどの場所(ディレクトリ)に保存するかの情報及びそのファイル34のファイル名等の情報を含む命令である。
【0020】
ファイル取出処理部26は、前記処理要求受信部24からのファイル取出命令により、前記ファイル取出命令に該当するファイル34を構成管理ファイル格納領域32内から取り出すための処理部である。具体的には、ファイル取出命令に含まれるファイル名等の取出ファイル情報を使い、履歴管理データベース35内を検索し、該当するファイル34の保存されている場所を示す「格納ディレクトリ」を確認した後、そのディレクトリにある前記取出ファイル情報のファイル34を取り出すという処理の流れになっている。そして、ファイル取出処理部26は、構成管理ファイル格納領域32から取り出したファイル34(取出ファイル)及び取出ファイル送信命令を、後述する処理結果送信部30に対して伝達する。取出ファイル送信命令は、取出ファイルをファイル送受クライアント40に対して送信するための命令である。
【0021】
ファイル保存処理部28は、前記処理要求受信部24からの編集ファイル及び編集ファイル保存命令により、前記編集ファイルを構成管理ファイル格納領域32内に保存するための処理部である。具体的には、編集ファイル保存命令に含まれる、前記編集ファイルを構成管理ファイル格納領域32内のどの場所(ディレクトリ)に保存するかの情報を使い、前記場所に編集ファイルを保存するようになっている。さらに、ファイル保存処理部28は、構成管理ファイル格納領域32内に保存が完了したファイル34のファイル名や作成日付等の編集ファイル情報を、履歴管理データベース35に書き込む処理も行う。その後、同じ構成管理プログラム22内にあり、以下に説明する処理結果送信部30に対して、保存が完了した旨の結果(以下、保存処理結果という)及び保存処理結果送信命令を伝達する。保存処理結果送信命令は、ファイル送受クライアント40に対して、保存処理結果を送信せよという命令である。
【0022】
処理結果送信部30は、上述したファイル取出処理部26から取出ファイル及び取出ファイル送信命令を受信した場合には、前記取出ファイルを、ファイル送受クライアント40に対して送信する処理部である。一方、上述したファイル保存処理部28から保存処理結果及び保存処理結果送信命令を受信した場合には、前記保存処理結果をファイル送受クライアント40に対して送信する処理部である。
【0023】
続いて、図4を基に、ファイル送受クライアント40の説明を行う。ファイル送受クライアント40は、CPU(Central Processing Unit)42、記憶手段としてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ44及びハードディスク等の大容量記憶50並びにネットワークインターフェース46を備えている。CPU42、メモリ44、大容量記憶50及びネットワークインターフェース46は、バス48によって各要素間の情報や命令の伝達を行っている。そして、ファイル送受クライアント40は、ネットワークインターフェース46を介し、LAN36に繋がっている。
【0024】
そして、前記大容量記憶50は、ファイル送受信プログラム52及び作業領域64を備えている。また、図示は省略するが、UNIX(R)やWindows(R)などのオペレーティングシステム(OS)も備えており、それらOSの標準的なOS機能も備えている。
【0025】
前記作業領域64は、構成管理サーバー10から取り出したファイル34を保存する領域である。また、利用者が後述するファイル操作クライアント70からファイル送受クライアント40へリモートログインし、構成管理サーバー10から取り出した作業領域64内のファイル34を編集するための領域でもある。さらに、ファイル34の編集が済んだ後に、当該作業領域64内の編集済みファイル34を構成管理サーバー10に対して送信するようになっている。
【0026】
ここで、前記ファイル送受信プログラム52は、少なくとも、処理要求送受信部54、取出ファイル保存部56、結果表示部58、編集ファイル取出部60及び編集ファイル送信部62を備えている。
【0027】
以下に、ファイル送受信プログラム52に含まれる、処理要求送受信部54、取出ファイル保存部56、結果表示部58、編集ファイル取出部60及び編集ファイル送信部62について説明する。
【0028】
処理要求送受信部54は、後述するファイル操作クライアント70から取出処理要求又は保存処理要求を受け付ける処理部である。前記取出処理要求及び保存処理要求の内容は、構成管理サーバー10の処理要求受信部24の説明時の内容と同様である。そして、ファイル操作クライアント70から取出処理要求を受信した場合には、構成管理サーバー10に対して前記取出処理要求を転送する処理も行う。さらに、ファイル操作クライアント70から保存処理要求を受信した場合には、同じファイル送受信プログラム52内にあり、以下に説明する編集ファイル取出部60に対して編集ファイル取出命令を伝達する。編集ファイル取出命令は、作業領域64内に存在し、構成管理サーバー10に保存する対象の編集済みのファイル34を特定するための編集ファイル情報(システム名、システムのヴァージョン、ファイル名、ファイルのヴァージョン等)を含んでいる。例えば、作業領域64から、システム名「A」、システムのヴァージョンが「B」、ファイル名が「C」及びファイルのヴァージョンが「D」に該当する編集済みのファイル34を取り出せという命令である。
【0029】
取出ファイル保存部56は、構成管理サーバー10から受信した取出ファイルを作業領域64内に保存する処理部である。さらに、同じファイル送受信プログラム52内に存在し、以下に説明する結果表示部58に対して、取出処理結果及び取出処理結果送信命令を伝達する処理も行う。取出処理結果は、構成管理サーバー10から受信した取出ファイルを作業領域64内に保存が完了した旨の内容である。取出処理結果送信命令は、前記取出処理結果を、ファイル操作クライアント70に送信するよう、結果表示部58に対して行う命令である。
【0030】
結果表示部58は、上述した取出ファイル保存部56から取出処理結果及び取出処理結果送信命令を受信した場合、ファイル操作クライアント70に対して、取出処理結果を送信する処理部である。また、構成管理サーバー10から、保存処理結果を受信した場合には、当該保存処理結果をファイル操作クライアント70に対して転送する処理部である。
【0031】
編集ファイル取出部60は、前記処理要求送受信部54から編集ファイル取出命令を受信し、当該編集ファイル取出命令に含まれるファイル名等の編集ファイル情報と一致する編集ファイルを、作業領域64内より取り出すための処理部である。また、同じファイル送受信プログラム52内に存在し、以下に説明する編集ファイル送信部62に対して、編集ファイル及び編集ファイル送信命令を伝達する。編集ファイル送信命令は、作業領域64から取り出した編集ファイルを、構成管理サーバー10に送信するよう、編集ファイル送信部62に対して行う命令である。
【0032】
編集ファイル送信部62は、上述した編集ファイル取出部60から、編集ファイル及び編集ファイル送信命令を受信した後、構成管理サーバー10に対して、編集ファイル及び保存処理要求を送信する処理部である。
【0033】
続いて、図5を基に、ファイル操作クライアント70の説明を行う。ファイル操作クライアント70は、CPU(Central Processing Unit)72、記憶手段としてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ74及びハードディスク等の大容量記憶84、入力インターフェース78に繋がっている入力装置92、画面インターフェース80に繋がっているコンピュータディスプレイ等の表示装置94並びにネットワークインターフェース76を備えている。CPU72、メモリ74、大容量記憶84、入力インターフェース78、画面インターフェース80及びネットワークインターフェース76は、バス82によって各要素間の情報や命令の伝達を行っている。そして、ファイル操作クライアント70は、ネットワークインターフェース76を介してLAN96に繋がっている。
【0034】
そして、前記大容量記憶84は、ファイル操作プログラム86を備えている。また、大容量記憶84は、UNIX(R)やWindows(R)などのオペレーティングシステム(OS)も備えており、OS機能としてリモートログイン(遠隔操作)等の機能も備えている。さらに、前記ファイル操作プログラム86は、少なくとも、処理要求入力受付部88及び処理要求送信部90を備えている。
【0035】
以下に、ファイル操作プログラム86に含まれる、処理要求入力受付部88及び処理要求送信部90について説明する。
【0036】
処理要求入力受付部88は、入力装置92により、利用者が編集したいファイル34を、構成管理サーバー10の構成管理ファイル格納領域32内から取り出すための取出ファイル情報の入力を受け付ける処理部である。具体的には、取出ファイルの保存先であるファイル送受クライアント40のコンピュータ名、利用者が編集したいファイル34のファイル名、そのファイル34のヴァージョン、そのファイル34が使われるシステム名、そのシステムのヴァージョン等のような取出ファイル情報の入力を受け付ける処理部である。利用者から入力を受け付けた後、当該入力を受け付けた取出ファイル情報を取出処理要求とし、処理要求送信命令とともに、以下で説明する処理要求送信部90に対して伝達する処理も行う。ここで、処理要求送信命令とは、ファイル送受クライアント40に対して処理要求を送信させる命令である。一方、利用者が、ファイル送受クライアント40の作業領域64内にある編集ファイルを、構成管理サーバーの構成管理ファイル格納領域32内に保存したい場合には、その情報入力を受け付ける処理部でもある。具体的には、利用者が構成管理ファイル格納領域32内に保存したい編集ファイルが保存されているファイル送受クライアント40のコンピュータ名、前記編集ファイルのファイル名、そのファイル34のヴァージョン、そのファイル34が使われるシステム名、そのシステムのヴァージョン、そのファイル34を編集した作成日付等の編集ファイル情報の入力を受け付ける処理部である。その後、前記入力を受け付けた編集ファイル情報を保存処理要求とし、処理要求送信命令とともに、以下で説明する処理要求送信部90に対して伝達する処理も行う。
【0037】
処理要求送信部90は、上述した処理要求入力受付部88から取出処理要求及び処理要求送信命令を受信した場合には、ファイル送受クライアント40に対して取出処理要求を送信する処理部である。一方、上述した処理要求入力受付部88から保存処理要求及び処理要求送信命令を受信した場合には、ファイル送受クライアント40に対して保存処理要求を送信する処理部である。
【0038】
次に、図6及び図7を基に、構成管理サーバー10、ファイル送受クライアント40及びファイル操作クライアント70間での処理や命令等の流れを説明する。
【0039】
まず、図6を基に、ファイル操作クライアント70が取出処理要求を発信し、構成管理サーバー10内のファイル34をファイル送受クライアント40内に取り出すまでの処理の流れを説明する。
【0040】
初めに、ファイル操作クライアント70のCPU72が、処理要求入力受付部88を起動し、入力装置92を介して、利用者から特定のファイル34を構成管理サーバー10から取り出すために、取出ファイル情報の入力を受け付ける。そして、CPU72は、処理要求入力受付部88により、前記取出ファイル情報をメモリ14に保存する。その後、メモリ14内において前記取出ファイル情報を取出処理要求とし、処理要求送信命令と共に、処理要求送信部90に対して伝達する(S101)。
【0041】
そして、CPU72は、処理要求送信部90により、取出処理要求に含まれるファイル送受クライアント40のコンピュータ名を参照し、通信回線400を介し、該当のファイル送受クライアント40に対して構成管理サーバー10から取り出すべきファイル34の情報を含む取出処理要求を送信する(S102)。
【0042】
前記ファイル操作クライアント70から取出処理要求を受信したファイル送受クライアント40のCPU42は、処理要求送受信部54を起動する。そして、CPU42は、処理要求送受信部54により、IPアドレス等の当該ファイル操作クライアント70の識別情報と前記取出処理要求とを関連付けてメモリ44に保存する。その後、メモリ44内に保存した取出処理要求を読み込み、LAN36を介し、当該取出処理要求を構成管理サーバー10に対して送信する(S103)。
【0043】
前記ファイル送受クライアント40から取出処理要求を受信した構成管理サーバー10のCPU12は、処理要求受信部24を起動する。そして、CPU12は、処理要求受信部24により、取出処理要求をメモリ14に保存する。その後、メモリ14内の取出処理要求から、構成管理ファイル格納領域32内の取り出し対象の取出ファイル情報を取得する。さらに、取得した前記取出ファイル情報を含むファイル取出命令をファイル取出処理部26に対して伝達する(S104)。
【0044】
その後、CPU12は、ファイル取出処理部26により、取出処理要求に含まれる取出ファイル情報(システム名、システムのヴァージョン、ファイル名、ファイルのヴァージョン等)を基に、履歴管理データベース35を検索し、該当ファイル34の格納ディレクトリを確認する。そして、構成管理ファイル格納領域32内の前記格納ディレクトリからファイル34を取り出す。さらに、CPU12は、ファイル取出処理部26により、取出ファイル(取り出したファイル34)を、取出ファイル送信命令と共に、処理結果送信部30に対して伝達する(S105)。
【0045】
続いて、CPU12は、処理結果送信部30により、LAN36を介して前記取出ファイルをファイル送受クライアント40に対して送信する(S106)。
【0046】
前記構成管理サーバー10から取出ファイルを受信したファイル送受クライアント40のCPU42は、取出ファイル保存部56を起動する。そして、CPU42は、取出ファイル保存部56により、前記取出ファイルを作業領域64内に保存する。そして、前記保存処理が完了した旨の取出処理結果を、取出処理結果送信命令と共に、結果表示部58に対して伝達する(S107)。
【0047】
そして、CPU42は、結果表示部58により、当該受信した取出ファイルに対応する取出処理要求と関連付けられたファイル操作クライアント70の識別情報をメモリ44から読み出す。さらに、通信回線400を介し、当該読み出したファイル操作クライアント70の識別情報に対応するファイル操作クライアント70に対して、前記取出処理結果を送信する(S108)。前記取出処理結果を受信したファイル操作クライアント70のCPU72は、表示装置94に前記取出処理結果を表示する。
【0048】
前記ステップS101乃至S108により、ファイル操作クライアント70が取出処理要求を発信し、構成管理サーバー10内のファイル34をファイル送受クライアント40内に取り出すまでの処理が完了する。
【0049】
前記、ファイル操作クライアント70が取出処理要求を発信し、構成管理サーバー10内のファイル34をファイル送受クライアント40内に取り出すまでの処理が完了後、利用者は通信回線400を介し、ファイル操作クライアント70からファイル送受クライアントへリモートログインし、ファイル送受クライアント40の作業領域64内にあるファイル34を遠隔操作により編集し、コンパイル等の作業を行う事が出来るようになっている。遠隔操作の際、ファイル操作クライアント70とファイル送受クライアント40との間で、通信回線400を使ったデータの送受信が発生する。しかし、遠隔操作の際に、ファイル送受クライアント40からファイル操作クライアント70へは、画面の表示情報のみ送信され、ファイル操作クライアント70からファイル送受クライアント40へは、入力装置92からの入力情報のみ送信される。よって、実通信速度の遅い通信回線400を利用して送受信するデータ量は比較的小さいため、ファイル34の編集時において大きな処理効率の低下は発生しない。
【0050】
次に、図7を基に、ファイル操作クライアント70が保存処理要求を発信し、ファイル送受クライアント40内のファイル34を構成管理サーバー10内に保存するまでの処理の流れを説明する。
【0051】
初めに、ファイル操作クライアント70のCPU72が、処理要求入力受付部88を起動し、入力装置92を介して利用者からファイル送受クライアント40内の特定のファイル34を構成管理サーバー10に保存するために、編集ファイル情報の入力を受け付ける。そして、CPU72は、処理要求入力受付部88により、前記編集ファイル情報をメモリ14に保存する。その後、メモリ14内において前記編集ファイル情報を保存処理要求とし、処理要求送信命令と共に、処理要求送信部90に対して伝達する(S201)。
【0052】
そして、CPU72は、処理要求送信部90により、保存処理要求に含まれるファイル送受クライアントのコンピュータ名を参照し、通信回線400を介し、該当のファイル送受クライアント40に対して構成管理サーバー10に保存すべきファイルの情報を含む保存処理要求を送信する(S202)。
【0053】
前記ファイル操作クライアント70から保存処理要求を受信したファイル送受クライアント40のCPU42は、処理要求送受信部54を起動する。そして、CPU42は、処理要求送受信部54により、前記保存処理要求をメモリ44に保存する。その後、メモリ44内に保存した保存処理要求を読み込み、当該保存処理要求の内容を含む編集ファイル取出命令を編集ファイル取出部60に対して伝達する(S203)。
【0054】
続いて、CPU42は、編集ファイル取出部60の命令により、保存処理要求に含まれる編集ファイル情報(システム名、システムのヴァージョン、ファイル名、ファイルのヴァージョン等)と一致する、編集済みのファイル34(編集ファイル)を作業領域64から取り出す。さらに、取り出した編集ファイルを、編集ファイル送信命令と共に、編集ファイル送信部62に対して伝達する(S204)。
【0055】
その後、CPU42は、編集ファイル送信部62により、LAN36を介して、メモリ44内に保存済みの保存処理要求及び編集ファイルを構成管理サーバー10に対して送信する(S205)。
【0056】
前記ファイル送受クライアント40から保存処理要求及び編集ファイルを受信した構成管理サーバー10のCPU12は、処理要求受信部24を起動する。そして、CPU12は、処理要求受信部24により、保存処理要求をメモリ14に保存する。その後、メモリ14内の保存処理要求から、構成管理ファイル格納領域32内に保存する対象のファイル34の編集ファイル情報を取得する。さらに、前記編集ファイル及び取得した前記編集ファイル情報を含む編集ファイル保存命令をファイル保存処理部28に対して伝達する(S206)。
【0057】
続いて、CPU12は、ファイル保存処理部28により、保存処理要求に含まれる編集ファイル情報(システム名、システムのヴァージョン、ファイル名、ファイルのヴァージョン、格納ディレクトリ等)の格納ディレクトリについての情報を基に、構成管理ファイル格納領域32の前記(格納)ディレクトリに編集ファイルを保存する。そして、前記保存した編集ファイルについての編集ファイル情報を、履歴管理データベース35に追加する。さらに、保存が完了した旨の保存処理結果及び保存処理結果送信命令を、処理結果送信部30に対して伝達する(S207)。
【0058】
続いて、CPU12は、処理結果送信部30により、LAN36を介し、前記保存処理結果をファイル送受クライアント40に対して送信する(S208)。
【0059】
前記構成管理サーバー10から保存処理結果を受信したファイル送受クライアント40のCPU42は、結果表示部58を起動する。そして、CPU42は、結果表示部58により、通信回線400を介し、前記保存処理結果をファイル操作クライアント70に対して転送する(S209)。前記保存処理結果を受信したファイル操作クライアント70のCPU72は、表示装置94に前記保存処理結果を表示する。
【0060】
前記ステップS201乃至S209により、ファイル操作クライアント70が保存処理要求を発信し、ファイル送受クライアント40内のファイル34を構成管理サーバー10内に保存するまでの処理が完了する。
【0061】
上述してきた本実施形態の効果としては、以下のようなものが挙げられる。
【0062】
まず、構成管理サーバー10内のファイル34を編集等する場合の効果は以下のようなものがある。本実施形態では、前記ファイル34を、通信回線400を介したファイル操作クライアント70内に保存し、直接編集を行う方法ではなく、構成管理サーバー10と同一LAN内にあるファイル送受クライアント40にファイル34を保存するようになっている。通信回線400よりも実通信速度の速いLAN36を介してデータ転送を行う事により、データ転送にかかる時間を短くすることが出来る。さらに、ファイル操作クライアント70からファイル送受クライアント40を遠隔操作し、編集を行ったファイル34を構成管理サーバー10に保存する場合の効果は以下のようなものがある。拠点が異なるファイル操作クライアント70から、通信回線400を介し、構成管理サーバー10へファイル34を送信するわけではなく、構成管理サーバー10と同一LAN内にあるファイル送受クライアント40から、LAN36を介し、構成管理サーバー10に対してファイル34を送信するようになっている。よって、ファイル34を構成管理サーバー10に保存する場面においても、そのファイル34のデータ転送を短時間に行う事が出来る。
【0063】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、ファイル操作クライアントの指示により、構成管理サーバーのファイルを取り出し、このファイルを、第2の通信路よりも実通信速度の速い第1の通信路を介したファイル送受クライアントにデータ転送し、保存することにより、データ転送にかかる通信時間を短縮する事が出来、作業効率の改善が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のシステム構成図である。
【図2】構成管理サーバーの構成図である。
【図3】履歴管理データベースの構成図である。
【図4】ファイル送受クライアントの構成図である。
【図5】ファイル操作クライアントの構成図である。
【図6】構成管理サーバーからファイルを取り出し、ファイル送受クライアントにファイルを保存する際の処理の流れ図である。
【図7】ファイル送受クライアントからファイルを取り出し、構成管理サーバーにファイルを保存する際の処理の流れ図である。
【符号の説明】
10 構成管理サーバー
14、44、74 メモリ
16、46、76 ネットワークインターフェース
18、48、82 バス
20、50、84 大容量記憶
22 構成管理プログラム
24 処理要求受信部
26 ファイル取出処理部
28 ファイル保存処理部
30 処理結果送信部
32 構成管理ファイル格納領域
34 ファイル
35 履歴管理データベース
36 LAN(A拠点)
40 ファイル送受クライアント
52 ファイル送受信プログラム
54 処理要求送受信部
56 取出ファイル保存部
58 結果表示部
60 編集ファイル取出部
62 編集ファイル送信部
64 作業領域
70 ファイル操作クライアント
78 入力インターフェース
80 画面インターフェース
86 ファイル操作プログラム
88 処理要求入力受付部
90 処理要求送信部
92 入力装置
94 表示装置
96 LAN(B拠点)
200 A拠点
300 B拠点
400 通信回線
Claims (1)
- 構成管理サーバーとファイル送受クライアントとが第2の通信路よりも実通信速度の速い第1の通信路を介してデータ通信を行うと共に、前記ファイル送受クライアントとファイル操作クライアントとが前記第1の通信路よりも実通信速度の遅い前記第2の通信路を介してデータ通信を行うソフトウェア構成管理システムにおいて、
前記ファイル操作クライアントが、入力装置を介して利用者から取出ファイル識別情報及び取出先識別情報の入力を受け付け、前記第2の通信路を介し、前記取出先識別情報により特定される前記ファイル送受クライアントに対して前記取出ファイル識別情報を送信するステップと、
この取出ファイル識別情報を受信したファイル送受クライアントが、当該取出ファイル識別情報を前記第1の通信路を介して、前記構成管理サーバーに送信するステップと、
この取出ファイル識別情報を受信した構成管理サーバーが、前記取出ファイル識別情報により特定される構成管理対象の取出ファイルを記憶手段から取り出し、前記第1の通信路を介して、前記ファイル送受クライアントに送信するステップと、
この取出ファイルを受信したファイル送受クライアントが、当該取出ファイルを記憶手段に記憶すると共に、当該取出ファイルを記憶手段に記憶した旨を前記ファイル操作クライアントに通知するステップと、
この通知を受けたファイル操作クライアントが、当該通知を表示装置に表示するステップと、
その後、当該ファイル操作クライアントが、利用者の要求に応じて前記ファイル送受クライアントのコンピュータを遠隔操作し、当該ファイル送受クライアントの記憶手段に記憶されている前記取出ファイルの編集を行わせ、当該編集ファイルを記憶手段に記憶させるステップと、
その後、当該ファイル操作クライアントが、入力装置を介して利用者から編集ファイル識別情報及び保存元識別情報の入力を受け付け、前記第2の通信路を介し、前記保存元識別情報により特定される前記ファイル送受クライアントに対して前記編集ファイル識別情報を送信するステップと、
この編集ファイル識別情報を受信したファイル送受クライアントが、当該編集ファイル識別情報により特定される編集ファイルを記憶手段から取り出し、前記第1の通信路を介して、前記構成管理サーバーに送信するステップと、
この編集ファイルを受けた構成管理サーバーが、当該編集ファイルを記憶手段に記憶すると共に所定の構成管理を行うステップと、
を含むことを特徴とした構成管理対象ファイルの操作方法。
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