JP4274816B2 - 発電システム及びその運転方法及び運転制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス流量を計測するガスメータから供給されたガスを消費して発電する発電システムの運転方法、ガス流量を計測するガスメータから供給されたガスを消費して発電すると共に、前記ガスメータから供給されるガス供給量を調整可能なガス供給量調整手段を備えた発電システム、及び、その発電システムに設けられる運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭や店舗等への送電や変電によるエネルギロスを少なくするために、各家庭や店舗等の電力需要地に、燃料電池システムやガスエンジンを用いたコジェネレーションシステム等の小規模な発電システムを設置する、所謂分散型プラント方式が有効である。かかる分散型プラント方式を採用することで、電力需要地における電力需要の一部又は全部を、その場で発電した電力で補うことができるので、送電、変電によるロスを抑制することができ、更に、発電によって発生した熱も有効利用することができるので、総合的に見たエネルギ効率を高くすることができる。
【0003】
上記発電システムは、主にガス供給業者が電力需要地に供給したガスを消費して発電するように構成されており、その発電システムにおけるガス消費量は、他のガス消費機器におけるガス消費量と合わせて、上記電力需要地に設置されているガスメータにより計測される。
【0004】
一方、各家庭等に設けられるガスメータとして、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼ぶ。)を内蔵したマイコンメータがあり、そのマイコンは、所定のプログラムを実行することにより、ガスの漏洩、ガスホースの抜け、ガス管破損、ガス栓誤開放等のガス供給異常を検知する供給異常検知機能として機能して、供給異常を検知したときには、ガスの供給を遮断する遮断弁を働かせたり、警報を発したりするように構成されている。
【0005】
マイコンメータが有する供給検知機能は、計測したガス流量からガス流量やガス流量変動量等のガス流通状態を認識し、所定の判定期間中に、上記ガス流通状態が所定のリセット状態とならなかったことを供給異常として検知するように構成されており、例えば、上記供給検知機能として、マイコンメータの下流側に接続された内管からガスが漏洩している所謂ガス漏洩を検知するための漏洩検知機能がある。
【0006】
かかる、漏洩検知機能は、ガスメータにより測定されたガス流量が、30日間等の所定の漏洩判定期間中に、0又は0に近い値の無流通状態流量以下とならなかったときに、そのことを上記ガス漏洩として検知するように構成されたものである。具体的には、上記漏洩検知機能は、ガスメータにより計測されたガス流量が継続して無流通状態流量を超える流量となっている時間を計測し、その計測した時間が上記漏洩判定期間に相当する時間に到達したことを上記ガス漏洩として検知し、上記ガス漏洩を検知したときに警報等を発するように構成されている(例えば、特許文献1−2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−43154号公報
【特許文献2】
特開2002−236037号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
分散型プラント方式を採用して、家庭や店舗等の電力需要地に発電システムを設置する場合において、この発電システムを効率良く運転するために、発電システムの負荷をできるだけ一定に維持することが好ましく、特に、発電システムが燃料電池システムである場合には、燃料電池システムの負荷追従性及び部分負荷における運転効率があまり良くないことから、一定負荷で長時間に渡って運転される場合がある。
【0009】
しかし、このように電力需要地に設置された発電システムを長時間に渡って一定の負荷で運転させると、前述のマイコンメータに構成された供給異常検知機能が、発電システムにおける継続的なガスの消費を、ガス供給異常と間違って検知してしまうことがある。例えば、マイコンメータの漏洩検知機能は、上記発電システムが継続して運転され、漏洩判定期間中に、計測したガス流量が無流通状態とならなかった場合には、ガス漏洩が発生したと誤検知してしまい、警報等を発してしまう。また、このように、マイコンメータがガス漏洩を頻繁に誤検知し、その都度警報が発せられると、ガス漏洩が実際に発生したかの確認のための甚大な労力が必要となり、更に、マイコンメータの電池の消耗が進むなどの問題がある。
【0010】
従って、本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガスメータを介して発電システムにガスを供給する場合において、ガスメータの供給異常検知機能を、誤検知を行うことなく有効に機能させように、発電システムの運転を行うための技術を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る発電システムの運転方法の第一特徴構成は、ガス流量を計測するガスメータから供給されたガスを消費して発電する発電システムの運転方法であって、
前記ガスメータが、前記計測したガス流量から認識されるガス流通状態が所定の判定期間中に所定のリセット状態とならなかったことをガス供給異常として検知する供給異常検知機能を有する場合において、
前記判定期間中に、前記ガスメータから前記発電システムへ供給されるガス供給量を所定の変動パターンに従って一時的に変動させて、前記発電システムの運転に起因する前記供給異常検知機能のガス供給異常の誤検知を回避する誤検知回避操作を実行し、且つ、
前記供給異常検知機能が、前記ガス流通状態が前記リセット状態でなくなったときに、前記判定期間を開始する場合において、
前記誤検知回避操作を、前記判定期間未満の所定の操作期間間隔で繰り返し実行する点にある。
【0012】
上記発電システムの運転方法の第一特徴構成によれば、上記供給異常検知機能を有するマイコンメータ等のガスメータを介して、燃料電池システム等の発電システムに燃料であるガスが供給される場合において、上記誤検知回避操作を実行することで、ガスメータの供給異常検知機能を、誤検知を行うことなく有効に機能させように、発電システムの運転を行うことができる。
【0013】
即ち、発電システムの運転方法において上記誤検知回避操作を実行することで、上記ガス供給異常が発生していないときには、ガスメータにおける上記判定期間中の上記ガス流通状態がリセット状態となり、一方、上記ガス供給異常が発生しているときには、ガスメータにおける上記判定期間中の上記ガス流通状態がリセット状態とならないように、上記発電システムへのガス供給量が上記所定の変動バターンに従って一時的に変動されることになる。よって、ガスメータの上記供給異常検知機能は、実際に上記ガス供給異常が発生していないときには、少なくとも判定期間中にガスメータにおけるガス流通状態がリセット状態となるので、発電システムの継続的な運転に起因するガス供給異常の誤検知を回避して、正確にガス供給異常を検知して、有効に機能することができる
また、ガスメータの供給異常検知機能が、上記ガス流通状態が上記リセット状態でない状態になったときに、上記判定期間を開始して、上記判定期間中に上記ガス流通状態が上記リセット状態とならなかったときには、上記ガス供給異常として検知するように構成されている場合において、発電システムの運転のみの原因によりガスメータにおける上記ガス流通状態がリセット状態でない状態に維持されていたとしても、上記判定期間未満の所定の操作期間間隔で繰り返し上記誤検知回避操作が実行されるので、少なくとも判定期間終了直前には、ガスメータにおけるガス流通状態がリセット状態となって、発電システムの運転に起因する供給異常検知機能の誤検知を回避することができる。
【0014】
本発明に係る発電システムの運転方法の第二特徴構成は、上記発電システムの運転方法の第一特徴構成に加えて、前記ガスメータが、前記供給異常検知機能として、前記ガス流通状態としてのガス流量が、前記判定期間としての所定の漏洩判定期間中に、前記リセット状態としての所定の無流通状態流量以下とならなかったことを、前記ガス供給異常としてのガス漏洩として検知する漏洩検知機能を有する場合において、
前記誤検知回避操作として、前記漏洩判定期間中に、前記ガスメータから前記発電システムへ供給されるガス供給量を、前記変動パターンとしての所定の無流通状態流量以下に一時的に変動させて、前記発電システムの運転に起因する前記漏洩検知機能のガス漏洩の誤検知を回避する漏洩誤検知回避操作を実行する点にある。
【0015】
上記発電システムの運転方法の第二特徴構成によれば、上記漏洩検知機能を有するマイコンメータ等のガスメータを介して、燃料電池システム等の発電システムにガスが供給される場合において、上記漏洩誤検知回避操作を実行することで、ガスメータの漏洩検知機能を、誤検知を行うことなく有効に機能させように、発電システムの運転を行うことができる。
【0016】
即ち、発電システムの運転方法において上記漏洩誤検知回避操作を実行することで、ガスメータの下流側でガスが継続的に漏洩している上記ガス漏洩等が発生せず発電システム以外でガスを消費していないときには、ガスメータにおける30日間等の上記ガス漏洩判定期間中の上記ガス流量が0又は0に近い値の無流通状態流量以下の上記リセット状態となり、一方、上記ガス漏洩が発生して可能性があり発電システム以外でガスが消費されているときには、ガスメータにおける上記ガス漏洩判定期間中の上記ガス流量が上記無流通状態を超えて上記リセット状態とならないように、上記発電システムへのガス供給量が上記無流通状態流量以下に一時的に変動されることになる。よって、ガスメータの上記漏洩検知機能は、実際に上記ガス漏洩が発生していないときには、少なくとも判定期間中にガスメータにおけるガス流量が上記無流通状態流量以下となるので、発電システムの継続的な運転に起因するガス漏洩の誤検知を回避して、正確にガス漏洩を検知して、有効に機能することができる。
【0019】
上記目的を達成するための本発明に係る発電システムの運転制御装置の第一特徴構成は、ガス流量を計測するガスメータから供給されたガスを消費して発電すると共に、前記ガスメータから供給されるガス供給量を調整可能なガス供給量調整手段を備えた発電システムの運転制御装置であって、
前記ガスメータが、前記計測したガス流量から認識されるガス流通状態が所定の判定期間中に所定のリセット状態とならなかったことをガス供給異常として検知する供給異常検知機能を有し、かつ、前記ガス流通状態が前記リセット状態でなくなったときに、前記判定期間を開始するように構成され、
前記ガス供給量調整手段を働かせて前記ガス供給量を所定の変動パターンに従って一時的に変動させる誤検知回避操作を、前記判定期間未満の所定の操作期間間隔で繰り返し実行する誤検知回避操作手段が設けられている点にある。
【0020】
上記発電システムの運転制御装置の第一特徴構成によれば、前述の発電システムの運転方法を実行して同様の作用効果を発揮することができ、詳しくは、発電システムの上流側に設置されたガスメータが、ガス流通状態が判定期間中にリセット状態とならなかったことをガス供給異常として検知する供給異常検知機能を有するマイコンメータであった場合でも、上記操作期間間隔を上記判定期間未満に設定して、上記誤検知回避操作手段により上記誤検知回避操作を繰り返し実行して、実際にガス供給異常が発生していないときには少なくとも判定期間終了直前にガスメータにおけるガス流通状態をリセット状態とすることができ、前述の発電システムの運転方法と同様の作用効果を発揮して、ガスメータの供給異常検知機能を、誤検知を行うことなく有効に機能させることができる。
【0021】
即ち、上記誤検知回避操作手段により、上記ガス供給量調整手段を働かせて、上記誤検知開始操作を上記操作期間間隔で繰り返し実行することで、上記ガス供給異常が発生していないときにはガスメータにおける上記操作期間よりも長い上記判定期間中の上記ガス流通状態をリセット状態として、ガスメータの上記供給異常検知機能が発電システムの継続的な運転に起因してガス供給異常を誤検知することを回避し、一方、実際に上記ガス供給異常が発生しているときには、ガスメータにおける上記判定期間中の上記ガス流通状態をリセット状態とすることなく、上記供給異常検知機能に正確に上記ガス供給異常を検知させることができる。
【0022】
本発明に係る発電システムの運転制御装置の第二特徴構成は、上記発電システムの運転制御装置の第一特徴構成に加えて、前記誤検知回避操作手段が、前記誤検知回避操作として、前記ガス供給量を、前記変動パターンとしての所定の無流通状態流量以下に一時的に変動させる漏洩誤検知回避操作を実行する点にある。
【0023】
即ち、上記発電システムの運転制御装置の第二特徴構成によれば、前述の第二特長構成を有する発電システムの運転方法を実行して同様の作用効果を発揮することができ、詳しくは、発電システムの上流側に設置されたガスメータが、ガス流量が漏洩判定期間中に無流通状態流量以下とならなかったことをガス漏洩として検知する漏洩検知機能を有するマイコンメータであった場合でも、上記漏洩誤検知回避操作を実行することで、ガスメータの漏洩検知機能を、誤検知を行うことなく有効に機能させることができる。
【0024】
本発明に係る発電システムの運転制御装置の第三特徴構成は、上記発電システムの運転制御装置の第一乃至第二特徴構成に加えて、
前記誤検知回避操作手段が、前記漏洩誤検知回避操作において、前記ガス供給量を変動前の供給量に復帰させるときに、前記加熱部を働かせて前記改質部を加熱した後に、前記改質部へのガス供給を開始する点にある。
【0025】
即ち、上記発電システムの運転制御装置の第三特徴構成によれば、上記発電システムが上記燃料電池システムであり、ガスメータからガスが上記改質部と上記加熱部とに供給される場合に、上記誤検知回避操作手段により上記ガス漏洩検知操作を実行して、ガス漏洩が発生しておらず発電システム以外でガスを消費していないときにはガスメータで計測されているガス流量が0又は0に近い値の無流通状態流量以下のリセット状態とするために、上記燃料電池システムの上記改質部及び上記加熱部へのガス供給量の合計を上記無流通状態流量以下に変動させると、加熱部による改質部の加熱が停止されるので、次に、ガス供給量を変動前のガス供給量に増加させるときには、先ず、上記加熱部へのガス供給を開始して、加熱部により改質部を十分に加熱して、上記改質部を効率良くガスを改質処理ガスに改質できる状態としてから、上記改質部へのガス供給を開始することができ、改質部における温度不足による効率低下等の問題を防止することができる。
【0026】
上記目的を達成するための本発明に係る発電システムの特徴構成は、ガス流量を計測するガスメータから供給されたガスを消費して発電すると共に、前記ガスメータから供給されるガス供給量を調整可能なガス供給量調整手段を備えた発電システムであって、上記第一乃至第三特徴構成を有する発電システムの運転制御装置を備えると共に、前記ガス供給量調整手段を介して供給されたガスを一次貯留するバッファタンクを備えた点にある。
【0027】
即ち、上記発電システムの特徴構成によれば、前述の本発明に係る発電システムの運転制御装置を備えることで、同様の作用効果を発揮することができる。更に、ガス供給量調整手段のガス流路下流側に、上記バッファタンクを設けることで、上記運転制御装置が誤検知回避操作において、ガス供給量調整手段を働かせてガス供給量を一時的に低下させたときに、バッファタンクに一次貯留してあるガスを、少なくとも上記加熱部に供給することで、加熱部による改質部の加熱を継続させておくことができる。更に、上記誤検知回避操作において、ガス供給量を低下させたときに、バッファタンクに一次貯留してあるガスを上記加熱部及び上記改質部の両方に供給することで、改質部におけるガスの改質処理を継続させておくこともできる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0029】
図1に示すように、ガス供給事業者により導管1を介して家庭や店舗等の需要部へ供給されたガスは、先ず、その需要部に設置されているガスメータ10を通過した後に、需要部内に配設された内管2を通って、需要部に設置された燃料電池システム20やその他のガス消費機器40に供給される。
【0030】
上記ガスメータ10には、導管1から内管2へと流通するガス流量を計測する計測部12と、各種処理を実行可能なマイクロコンピュータ(マイコンと略称する。)15と、内管2へのガスの流通を遮断可能な遮断弁13と、マイコン15の出力信号により点灯可能な警報ランプ18等が設けられており、計測部12で計測されたガス流量は、積算流量としてガスメータ10に設けられた表示部(図示せず。)に表示される。
【0031】
また、ガスメータ10に設けられたマイコン15は、所定のプログラムを実行することにより、ガスの漏洩、ガスホースの抜け、ガス管破損、ガス栓誤開放等のガス供給異常を検知する供給異常検知機能16として機能する。
その供給異常検知機能16は、上記計測部12で計測されたガス流量から認識されるガス流通状態を監視し、所定の判定期間中にそのガス流通状態が所定のリセット状態とならなかったことを上記ガス供給異常として検知するように構成される。そして、供給異常検知機能16は、上記ガス供給異常を検知したときには、遮断弁13を働かせてガスの流通を遮断したり、警報ランプ18を点灯させたり、ガス供給異常が発生した旨を認識可能な警報信号を、通信ネットワーク等を介してガス供給業者が運営管理する管理サーバ側へ送信したりすることができる。
【0032】
詳しくは、マイコン15は、供給異常検知機能16として、上記ガス流通状態としての計測部12で計測されたガス流量が、上記判定期間としての所定の漏洩判定期間中に、上記リセット状態としての所定の無流通状態流量以下とならなかったことを、上記ガス供給異常としてのガス漏洩として検知する漏洩検知機能16aを有する。
【0033】
例えば、上記計測部12が、膜室へのガスの充填に伴って流量パルス信号を出力し、この流量パルス信号をカウントすることによりガスの流量を計測することができる膜式流量計であるとする。この場合、上記漏洩検知機能16aは、流量パルス信号が例えば1時間の間に1パルスも出力されなかったとき、即ち、1時間あたりのガス流量が膜室の計量体積以下となったときに、上記リセット状態と認識し、このリセット状態が例えば30日間の間に起こらなかった場合、即ち、流量パルスが1パルス以上発生した時間が30日間継続したことを、上記ガス漏洩として検知することができる。即ち、上記漏洩判定期間は、ガス消費機器40等においてその期間中連続してガスを消費することが殆どない例えば30日等に設定され、上記無流通状態流量は、1時間の間に流量パルスを1パルス出力するときの1.0L/hに設定される。
【0034】
燃料電池システム20は、ガス流量を計測するガスメータ10から内管2を介してガスが供給され、その供給されたガスを消費して発電する発電システムとして機能する。詳しくは、燃料電池システム20は、内管2から制御弁21による供給量調整を伴って供給されたガスを水蒸気を用いて水素を含む改質処理ガスに改質させる改質部25と、内管2から制御弁22による供給量調整を伴って供給されたガスを後述の燃料電池部27から排出されるオフガスと共に燃焼させて上記改質部25を加熱する加熱部26と、上記改質部25で改質された改質処理ガスを酸素と反応させて発電する燃料電池部27とを備えて構成されている。
【0035】
また、燃料電池システム20には、ガスメータ10から供給されるガス供給量を調整可能なガス供給量調整手段としての上記制御弁21,22を働かせて、上記改質部25及び上記加熱部26へのガス供給量を制御可能なコンピュータからなる運転制御装置30が設けられおり、かかる運転制御装置30は、所定のプログラムを実行することにより、後述の誤検知回避操作を実行する誤検知回避操作手段31として機能し、その詳細構成について以下に説明する。
【0036】
これまで説明したように、燃料電池システム20を、供給異常検知機能16を有するガスメータ10を介してガスが供給されるように設置し、その燃料電池システム20が例えば一定負荷で長時間に渡って運転される場合には、ガスメータ10の供給異常検知機能16が、燃料電池システム20における継続的なガスの消費を、ガス供給異常と間違って検知してしまうことがある。特に、ガスメータ10が供給異常検知機能16として前述の漏洩検知機能16aを有する場合には、漏洩検知機能16aは、燃料電池システム20が継続して運転され、例えば30日の漏洩判定期間中に、計測部12で計測したガス流量が例えば1.0L/hの無流通状態流量以下とならなかった場合には、ガス漏洩が発生したと誤検知してしまい、警報等を発してしまう。
【0037】
そこで、上記運転制御装置30が機能する誤検知回避操作手段31は、前述のガスメータ10の供給異常検知機能16、特に漏洩検知機能16a、においてガス供給異常を検知するための判定期間中に、内管2からから燃料電池システム20へ供給されるガス供給量を、後述の所定の変動パターンに従って一時的に変動させて、燃料電池システム20の運転に起因する供給異常検知機能16のガス供給異常の誤検知を回避するように構成されている。
【0038】
即ち、上記誤検知回避操作手段31は、上記漏洩判定期間中に、上記制御弁21,22を働かせて、内管2から燃料電池システム20の改質部25及び加熱部26へ供給されるガス供給量を、例えば1.0L/hの上記漏洩検知機能16aで用いる無流通状態流量以下に一時的に変動させる漏洩誤検知回避操作を実行することにより、燃料電池システム20の継続的な運転に起因する漏洩検知機能16aのガス漏洩の誤検知を回避する。
【0039】
また、上記漏洩検知機能16aにおいて、ガス流通状態がリセット状態からリセット状態でなくなったときに、判定期間を開始する場合において、その判定期間中に少なくとも1回は上記漏洩誤検知回避操作が実行するために、誤検知回避操作手段31は、30日等の上記漏洩判定期間よりも短い29日等の操作期間間隔で漏洩誤検知回避操作を繰り返し実行するように構成されている。
【0040】
以下、上記漏洩誤検知回避操作の詳細について、図2に基づいて説明する。
尚、図2(a)は、漏洩誤検知回避操作における改質部25へのガス供給量の変化状態を示す図、図2(b)は、漏洩誤検知回避操作における加熱部26へのガス供給量の変化状態を示す図、図2(c)は、漏洩誤検知回避操作における燃料電池システム20への総ガス供給量の変化状態を示す図であり、更に、図2(d)は、燃料電池システム20以外のガス消費機器40の運転によるガス消費又は漏洩によるガス消費が無い場合において、上記漏洩誤検知回避操作を行ったときのガスメータ10の計測部12で計測されるガス流量の変化状態を示す図、図2(d)は、燃料電池システム20以外のガス消費機器40の運転によるガス消費又は漏洩によるガス消費がある場合において、上記漏洩誤検知回避操作を行ったときのガスメータ10の計測部12で計測されるガス流量の変化状態を示す図である。
【0041】
誤検知回避操作手段31は、上記操作期間間隔で繰り返し実行される漏洩誤検知回避操作において、図2(a),(b),(C)に示すように、先ず、制御弁21及び制御弁22を全閉状態として、内管2から改質部25及び加熱部26へのガスの供給を停止する。
【0042】
すると、燃料電池システム20以外でガスが消費されていない場合や、燃料電池システム20以外のガス消費量が前述の無流通状態流量Aよりも小さい極めて0に近い場合には、ガスメータ10の計測部12で計測されるガス流量は、図2(d)に示すように、無流通状態流量A以下となる。従って、ガスメータ10の漏洩検知機能16aは、ガス流量がリセット状態としての無流通状態流量Aよりも小さくなったことにより、漏洩が発生していないと判断することができるので、燃料電池システム20の運転に起因する漏洩の誤検知を回避することができる。
【0043】
一方、燃料電池システム20以外の漏洩等によるガス消費量が上記無流通状態流量Aを超えるガス消費量Lである場合には、ガスメータ10の計測部12で計測されるガス流量は、図(e)に示すように、無流通状態流量A以下となることはない。従って、ガスメータ10の漏洩検知機能16aは、30日間等の漏洩判定期間中に、このように計測部12で計測されたガス流量が無流通状態流量A以下とならなかったことを、ガス漏洩として正確に検知して、警報等を出力することができる。
【0044】
また、燃料電池システム20の誤検知回避操作手段31は、漏洩誤検知回避操作において、前述のように、燃料電池システム20へのガスの供給を停止し、一定期間経過後に、変動前の供給量に復帰させるときに、先ず、図2(b)に示すように、制御弁22を開状態として加熱部26へのガスの供給を開始して、加熱部26により改質部25を充分加熱した後に、図2(a)に示すように、改質部へのガス供給を開始するように構成されている。即ち、改質部25にガスの供給が再開される事前に、加熱部26による改質部25の加熱を開始することで、改質部25における温度不足による効率低下等の問題を防止することができる。
【0045】
上記改質部25における温度不足による効率低下が特に問題がない程度であれば、漏洩誤検知回避操作において、上記改質部25へのガス供給を、上記加熱部26のガス供給と同時に開始しても構わない。
【0046】
図3に示すように、各制御弁21,22と改質部25及び加熱部26との間のガス流路に、各制御弁21,22を介して供給されたガスを一次貯留するバッファタンク50を備えることで、誤検知回避操作手段31による漏洩検知回避操作において、制御弁21及び制御弁22を一時的に全閉状態としても、バッファタンク50に貯留してあるガスを改質部25及び加熱部26へ供給することができ、改質部25におけるガスの改質処理を継続させておくこともできる。
また、例えば、上記バッファタンク50は、漏洩検知回避操作において制御弁21及び制御弁22を全閉状態としている間は、ポンプ等を働かせて内部に一次貯留してあるガスを改質部25及び加熱部26側に供給するように構成することができる。
【0047】
本発明に係る発電システムの運転制御装置は、上記実施の形態で説明したように、燃料電池システム20の運転制御装置30として構成することができるが、別に、ガスエンジンを駆動させて発電するガスエンジンコジェネシステム等の発電システムの運転制御装置としても構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発電システムの運転制御装置の実施の形態を説明する概略構成図
【図2】漏洩誤検知回避操作の詳細を説明する図
【図3】バッファタンクの設置状態を説明する部分概略図
【符号の説明】
10:ガスメータ
12:計測部
13:遮断弁
15:マイコン(マイクロコンピュータ)
16:供給異常検知機能
16a:漏洩検知機能
18:警報ランプ
20:燃料電池システム(発電システム)
21,22:制御弁(ガス供給量調整手段)
25:改質部
26:加熱部
27:燃料電池部
30:運転制御装置
31:誤検知回避操作手段
40:ガス消費機器
50:バッファタンク
Claims (6)
- ガス流量を計測するガスメータから供給されたガスを消費して発電する発電システムの運転方法であって、
前記ガスメータが、前記計測したガス流量から認識されるガス流通状態が所定の判定期間中に所定のリセット状態とならなかったことをガス供給異常として検知する供給異常検知機能を有する場合において、
前記判定期間中に、前記ガスメータから前記発電システムへ供給されるガス供給量を所定の変動パターンに従って一時的に変動させて、前記発電システムの運転に起因する前記供給異常検知機能のガス供給異常の誤検知を回避する誤検知回避操作を実行し、且つ、
前記供給異常検知機能が、前記ガス流通状態が前記リセット状態でなくなったときに、前記判定期間を開始する場合において、
前記誤検知回避操作を、前記判定期間未満の所定の操作期間間隔で繰り返し実行する発電システムの運転方法。 - 前記ガスメータが、前記供給異常検知機能として、前記ガス流通状態としてのガス流量が、前記判定期間としての所定の漏洩判定期間中に、前記リセット状態としての所定の無流通状態流量以下とならなかったことを、前記ガス供給異常としてのガス漏洩として検知する漏洩検知機能を有する場合において、
前記誤検知回避操作として、前記漏洩判定期間中に、前記ガスメータから前記発電システムへ供給されるガス供給量を、前記変動パターンとしての所定の無流通状態流量以下に一時的に変動させて、前記発電システムの運転に起因する前記漏洩検知機能のガス漏洩の誤検知を回避する漏洩誤検知回避操作を実行する請求項1に記載の発電システムの運転方法。 - ガス流量を計測するガスメータから供給されたガスを消費して発電すると共に、前記ガスメータから供給されるガス供給量を調整可能なガス供給量調整手段を備えた発電システムの運転制御装置であって、
前記ガスメータが、前記計測したガス流量から認識されるガス流通状態が所定の判定期間中に所定のリセット状態とならなかったことをガス供給異常として検知する供給異常検知機能を有し、かつ、前記ガス流通状態が前記リセット状態でなくなったときに、前記判定期間を開始するように構成され、
前記ガス供給量調整手段を働かせて前記ガス供給量を所定の変動パターンに従って一時的に変動させる誤検知回避操作を、前記判定期間未満の所定の操作期間間隔で繰り返し実行する誤検知回避操作手段が設けられている発電システムの運転制御装置。 - 前記誤検知回避操作手段が、前記誤検知回避操作として、前記ガス供給量を、前記変動パターンとしての所定の無流通状態流量以下に一時的に変動させる漏洩誤検知回避操作を実行する請求項3に記載の発電システムの運転制御装置。
- 前記発電システムが、前記ガスを水素を含む改質処理ガスに改質させる改質部と、前記ガスを燃焼させて前記改質部を加熱する加熱部と、前記改質部で改質された改質処理ガスを酸素と反応させて発電する燃料電池部とを備えた燃料電池システムである場合に、
前記誤検知回避操作手段が、前記漏洩誤検知回避操作において、前記ガス供給量を変動前の供給量に復帰させるときに、前記加熱部を働かせて前記改質部を加熱した後に、前記改質部へのガス供給を開始する請求項3又は4の何れか1項に記載の発電システムの運転制御装置。 - ガス流量を計測するガスメータから供給されたガスを消費して発電すると共に、前記ガスメータから供給されるガス供給量を調整可能なガス供給量調整手段を備えた発電システムであって、
請求項3から5の何れか1項に記載の発電システムの運転制御装置を備えると共に、前記ガス供給量調整手段を介して供給されたガスを一次貯留するバッファタンクを備えた発電システム。
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