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JP4280182B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description

本発明はアンテナ装置に係り、特に、平板状の地板と、地板に直交する方向に、地板から所定の角度で、かつ、所定の長さだけ地板から延出した給電体とを有するアンテナ装置に関する。
近年、レーダー測位や大伝送容量の通信が可能であることからUWB(ultra-wide band)を利用した無線通信技術が注目されている。UWBは、2002年に米国FCC(federal communication commission)により周波数帯域が3.1〜10.6GHzでの使用が認可された。
UWBは、パルス信号を広い帯域の周波数で発信して通信を行う。このため、UWBに用いられるアンテナには広帯域で受信が可能な構造が求められている。
少なくともFCCで認可された3.1〜10.6GHzの周波数帯域での使用を目的としたアンテナとして、地板と給電他から構成されたアンテナが提案されている(非特許文献1)。
図1は従来のアンテナの一例の構成図、図2は従来のアンテナ装置の一例のブロック構成図を示す。
図1(A)に示すアンテナ10は地板11上に、円錐を反転させた形状の給電体12を配置した構成とされている。
なお、給電体12を構成する円錐は、その側面が地板11の表面に対して角度θとなるように設定されている。この角度θによって所望能特性が得られる。
図1(B)に示すアンテナ20は地板11上に、円錐体22aとそれに内接する球体22bとから構成される涙滴状の給電体22を配置した構成とされている。
このとき、アンテナ10、20の給電体12は、図2に示すようにフィルタ31に接続されている。フィルタ31は、給電体12で受信した電波のうち、所望の周波数帯域の成分を抽出する。フィルタ31で抽出された成分は、送受信ユニット32に供給される。送受信ユニット32は、受信電波の前処理或いは後処理となる信号処理を行う。
2003年 電子情報通信学会 B-1-133 FCC認可UWB周波数帯の水平面内無指向性・低VSWRアンテナ、谷口琢也・小林岳彦(東京電機大)(3月22日発表 B201教室)
しかるに、従来の広帯域アンテナ装置は、アンテナのほかに送信電波を選別するためのフィルタを設ける必要があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、構成を簡略化でき、小型、薄型のアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明は、平板状の導体から構成され、接地に接続される地板と、導体から構成され、前記地板の平面に対向して設けられた給電体とを有するアンテナ装置であって、前記給電体は、少なくとも、略錐体形状をなし、側面が前記地板の平面に対して所定の角度となるように配置された錐体部を含み、前記地板は、前記錐体部の頂点の周囲に、表面と裏面とを貫通する貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記貫通孔の形状により通信周波数を選択するフィルタ部を構成する。
また、本発明は、回路基板上に形成された導電パターンから構成されるアンテナ装置であって、前記導電パターンは、接地パターン及び給電パターンを含み、前記接地パターンは、縁辺部を含み、前記給電パターンは、少なくとも、略扇形状をなし、該扇形状の放射線が前記接地パターンの縁辺に対して所定の角度となるように配置された扇形パターンを含み、更に、前記接地パターンの内側には非導電パターンを含み、前記非導電パターンは、前記非導電パターンの形状により通信周波数を選択するフィルタ部を構成する
本発明によれば、給電体あるいは給電パターンに対向して設けられる地板あるいは接地パターンに貫通孔、あるいは、接地パターンに非導電パターンなどの非導電部を設けることにより、地板と給電体との電磁的な相互作用により、所望の周波数成分を抽出でき、後段にフィルタを設ける必要がなくなり、装置の構成を簡略化できるなどの特長を有する。
〔第1実施例〕
図3は本発明の第1実施例の構成図を示す。
本実施例のアンテナ装置100は、アンテナ101及び送信ユニット102から構成される。
図4はアンテナ101の構成図を示す。
アンテナ101は、給電体111、地板112から構成されている。給電体111は、金属などの導電材から構成されており、球体部111a、円錐部111b、給電部111cを一体的に成形した構成とされている。球体部111aは、円錐部111bの底面側に配置されている。球体部111aは、円錐部111bの底面に埋め込まれるように成形されている。
円錐部111bは、その側面が地板112の表面に対して角度θとなるように設定されている。給電部111cは、円錐部111bの頂点から矢印Z1方向に延出されている。給電部111cは、地板112の表面側から中心穴112aを貫通して、地板112の裏面側に延出される。給電部111cは、地板112の裏面側で送信ユニット102に接続される。
地板101は、略円盤状に形成された導電体から構成されおり、接地されている。地板101の中心部には、表面側と裏面側とを貫通する中心孔112aが形成されている。中心孔112aには、給電体111の給電部111cが貫通する。このとき、給電部111cと中心孔112aとの間には、絶縁体が間挿され、給電体111と地板112とは絶縁状態に維持される。
また、地板101には、中心から半径r1の円周上に幅w1の貫通孔111bが形成されている。貫通孔111bの内周側と外周側とは90°毎に設けられたブリッジ部111cにより結合されている。ブリッジ部111cにより貫通孔111bの内周側と外周側とが分離することが防止されている。アンテナ101は、給電体111と地板112との間に生じる電磁波が半径r1及び幅w1の貫通孔112bに影響されて、透過あるいは遮断する周波数帯域が決定される。
送信ユニット102は、給電体111に接続されており、給電体111に送信信号を供給する。
図5はアンテナ101の周波数特性図を示す。図5において、横軸は周波数、縦軸はVSWRを示す。図5において、実線は地板101に貫通孔111bを有する構造における周波数特性、破線は、地板101に貫通孔111bが形成されていない構造における周波数特性を示す。
図5に示すように貫通孔112bを設けることにより、周波数f1前後でVSWRが大きくなっていることがわかる。
〔第2実施例〕
図6は本発明の第2実施例の構成図、図7はアンテナ201の構成図を示す。同図中、図3、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例のアンテナ装置200は、アンテナ201の構成が第1実施例とは相違する。本実施例のアンテナ201は、図7に示すように貫通孔201bの幅がw2(>w1)に拡大した構成とされている。貫通孔212bの幅をw2(>w1)に拡大させることにより、周波数特性を第1実施例とは異なる特性とすることができる。
図8はアンテナ201の周波数特性図を示す。図8において、横軸は周波数、縦軸はVSWRを示す。
貫通孔111bの幅をw2(>w1)に拡大させることにより、図7に示すように周波数f2(<f1)でVSWRが大きくなることがわかる。また、VSWRの大きさも大きくなっていることがわかる。
このように、貫通孔112b、212bの幅w1によって所望の周波数特性を得ることが可能である。したがって、本実施例によれば、フィルタなどを設けることなく、所望の周波数の電波を送信することが可能となる。
このように、第1、第2実施例によれば、貫通孔112b、212bのサイズを変更することにより、周波数特性を変更可能となる。
なお、貫通孔112b、212bに導電体あるいは誘電体を挿入することにより、周波数特性を微調整することが可能となる。
〔アンテナ装置の調整方法〕
図9は本発明の第1実施例の周波数特性の調整方法を説明するための図を示す。
図9(A)に示すように貫通孔112bに導電体からなる導電体片131を測定結果などに応じて装着することにより、貫通孔112bの大きさを変えて、周波数特性を調整してもよい。本実施例によれば、貫通孔112bに導電体片131を装着することにより周波数特性の微調整を行うことができる。
また、図9(B)に示すように貫通孔112bを樹脂などの誘電体からなるモールド樹脂132でモールドすることにより、周囲と誘電率が異ならせることができるため、波長短縮効果をもたせることができる。また、周波数特性を調整することも可能となる。
図10は本発明の第1実施例の指向性の調整方法を説明するための図を示す。
図10に示すように貫通孔112bの形状と貫通孔133の形状とを非対称とすることにより、アンテナの特性を方向により不平衡にすることができるため、送出電波の指向性を調整することが可能となる。
〔第3実施例〕
図11は本発明の第3実施例の斜視図、図12は本発明の第3実施例の構成図を示す。
本実施例のアンテナ装置300は、給電部301、地板部302、送信ユニット部303をプリント配線板304上に搭載した構成とされている。
給電部301は、プリント配線板304上に導電パターン311により形成されている。導電パターン311は、図3、図4に示すアンテナ101の中心部を地板102に直交する面で切断した切断面の形状に相当しており、円形パターン321、三角形パターン322、給電パターン323から構成される。円形パターン321は、第1、第2実施例の給電部111の球体部111aに相当した部位であり、その円周の一部が三角部322の底辺側と結合された形状とされている。
三角形パターン322は、第1、第2実施例の給電部111の円錐部111bに相当した部位であり、頂点が地板部302に対向するように配置されている。給電パターン323は、三角形パターン322の頂点と送信ユニット部303との間に地板部302とは絶縁された状態で配線されており、送信ユニット部303から出力された送信信号を給電部111に供給するパターンである。
地板部302は、給電部301と送信ユニット部303との間に長さL31、幅W31に亘って形成されている。地板部302には、送信電波の周波数を選別するためのフィルタ部331と給電パターン323を貫通させるための貫通部332を含む構成とされている。
フィルタ部331は非導電パターンであり、地板部302の略中央に長さL32に亘って形成されている。フィルタ部331により、地板部302と給電部301との間の電磁的な相互作用が影響され、特定の周波数成分でVSWRが変化する。
図13は本発明の第3実施例の周波数特性図を示す。同図中、横軸は周波数、縦軸はVSWRを示す。
図13に示す特性は、L31=25mm、L32=7mm、W31=50mmとしたときの、特性である。本実施例によれば、図13に示すように周波数f31、f32、f33、f34でVSWRが大きくなっており、特に周波数f31、f34でVSWRが特に大きくなっていることがわかる。
本実施例によれば、プリント配線板304上に導電パターン323でアンテナ装置300を構成でき、さらに、送信ユニット部303もプリント配線板304上に搭載できるため、小型、薄型化が可能となる。
〔第4実施例〕
図14は本発明の第4実施例の斜視図、図15は本発明の第4実施例の構成図を示す。
本実施例のアンテナ装置400は、地板部402をプリント配線板304の裏面側に配置した構成とされている。
地板部402は、プリント配線板304の裏面側において給電部301と送信ユニット部303との間に長さL31、幅W31に亘って形成されている。地板部302には、送信電波の周波数を選別するためのフィルタ部431を有する。
フィルタ部431は非導電パターンであり、地板部402の略中央に長さL32に亘って形成されている。フィルタ部431により、地板部402は、給電部301と電磁的に相互作用する。このとき、フィルタ部431により電磁的な相互作用が影響され、特定の周波数成分でVSWRが変化する。
なお、本実施例では、L31=25mm、L32=7mm、W31=50mmとしたとき、図11と略同様な周波数特性を示す。
〔第5実施例〕
図16は本発明の第5実施例の斜視図、図17は本発明の第5実施例の構成図を示す。
本実施例のアンテナ装置500は、給電部501、地板部502、送信ユニット部503から構成される。
給電部501及び地板部502は、プリント配線板504上に厚さtの導電パターンにより形成されている。給電部501は、第3、第4実施例の給電部301の円形部321を矢印Y方向の両端で、矢印X方向に平行に切断した形状とされている。給電部501は、長さL51、幅W51とされている。
給電部501は、三角形部322の頂点が給電点pとされており、この給電点pに送信ユニット部503が接続されている。
地板部502は、長さL52、幅W52に亘って形成され、接地に接続されている。地板部502には、給電点pを中心として矢印Y方向の両側に凹部531、532が形成されている。
凹部531、532は、地板部502の中心から幅W53の外側と幅W54の内側との間に形成されている。地板部502は、給電部501と電磁的に相互作用する。このとき、凹部531、532により地板部502と給電部501とでの電磁的な相互作用が影響され、特定の周波数成分でVSWRが変化する。
図18は本発明の第5実施例の周波数特性図を示す。同図中、横軸は周波数、縦軸はVSWRを示す。
図18に示す特性は、t=0.8mm、L51=25.1mm、L52=25.0mm、L53=12.5mm、W51=16mm、W52=50mm、W53=5mm、W54=10mmとしたときの周波数特性である。本実施例によれば、図18に示すように周波数f51〜f52の周波数帯域でVSWRが大きくなっていることがわかる。
従来のアンテナ装置の一例の構成図である。 従来のアンテナ装置の一例のブロック構成図である。 本発明の第1実施例の構成図である。 アンテナ101の構成図である。 アンテナ101の周波数特性図である。 本発明の第2実施例の構成図である。 アンテナ201の構成図である。 アンテナ201の周波数特性図である。 本発明の第1実施例の周波数特性の調整方法を説明するための図である。 本発明の第1実施例の指向性の調整方法を説明するための図である。 本発明の第3実施例の斜視図である。 本発明の第3実施例の構成図である。 本発明の第3実施例の周波数特性図である。 本発明の第4実施例の斜視図である。 本発明の第4実施例の構成図である。 本発明の第5実施例の斜視図である。 本発明の第5実施例の構成図である。 本発明の第5実施例の周波数特性図である。
符号の説明
100、200、300、400、500 アンテナ装置
101、201 アンテナ
111 給電体、112 地板
111a 球体部、111b 円錐部、111c 給電部
112a 中心孔、112b、212b 貫通孔、112c ブリッジ部
131 導電体片、132 モールド樹脂、133 貫通孔
301 給電部、302、402 地板部、303 送信ユニット部
311 導電パターン、
321 円形パターン、322 三角形パターン、323 給電パターン

Claims (9)

  1. 平板状の導体から構成され、接地に接続される地板と、導体から構成され、前記地板の平面に対向して設けられた給電体とを有するアンテナ装置であって、
    前記給電体は、少なくとも、略錐体形状をなし、側面が前記地板の平面に対して所定の角度となるように配置された錐体部を含み、
    前記地板は、前記錐体部の頂点の周囲に、表面と裏面とを貫通する貫通孔を有し、
    前記貫通孔は、前記貫通孔の形状により通信周波数を選択するフィルタ部を構成するアンテナ装置。
  2. 前記貫通孔は、必要とする周波数に対するVSWRの特性に応じた形状及び位置に形成されている請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 回路基板上に形成された導電パターンから構成されるアンテナ装置であって、
    前記導電パターンは、接地パターン及び給電パターンを含み、
    前記接地パターンは、縁辺部を含み、
    前記給電パターンは、少なくとも、略扇形状をなし、該扇形状の放射線が前記接地パターンの縁辺に対して所定の角度となるように配置された扇形パターンを含み、
    更に、前記接地パターンは、矩形状あるいは凹状の非導電パターンを含み、
    前記非導電パターンは、前記非導電パターンの形状により通信周波数を選択するフィルタ部を構成するアンテナ装置。
  4. 前記給電パターンは、前記回路基板の一方の面に形成され、前記接地パターンは、前記回路基板の他方の面に形成されている請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 前記非導電パターンは、必要とする周波数に対するVSWRの特性に応じた形状に形成されている請求項3又は4記載のアンテナ装置。
  6. 平板状の導体から構成され、接地に接続される地板と、導体から構成され、前記地板の平面に対向して設けられた給電体とを有し、前記給電体は、少なくとも、錐体状をなし、側面が前記地板の平面に対して所定の角度となるように配置された錐体部を含み、前記地板は、前記錐体部の頂点の周囲に、表面と裏面とを貫通する貫通孔を有するアンテナ装置の調整方法であって、
    前記貫通孔は、前記貫通孔の形状により通信周波数を選択するフィルタ部を構成しており、
    前記貫通孔の形状を調整することにより前記フィルタ部により選択される前記通信周波数を調整するアンテナ装置の特性調整方法。
  7. 前記貫通孔に、樹脂を注入することにより周波数に対するVSWRの特性を調整する請求項6記載のアンテナ装置の特性調整方法。
  8. 前記貫通孔の形状に応じて指向性を調整する請求項6又は7記載のアンテナ装置の特性調整方法。
  9. 回路基板上に形成された導電パターンから構成され、前記導電パターンは、接地パターン及び給電パターンを含み、前記接地パターンは、縁辺部を含み、前記給電パターンは、少なくとも、略扇形状をなし、該扇形状の放射線が前記接地パターンの縁辺に対して所定の角度となるように配置された扇形パターンを含み、更に、前記接地パターンの内側には非導電パターンを含むアンテナ装置の特性調整方法であって、
    前記非導電パターンは、前記非導電パターンの形状により通信周波数を選択するフィルタ部を構成しており、
    前記非導電パターンの形状を調整することにより前記フィルタ部により選択される前記通信周波数を調整するアンテナ装置の特性調整方法。
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