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JP4281253B2 - 電着砥石とその製造装置及び製造方法 - Google Patents
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JP4281253B2 - 電着砥石とその製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電着砥石とその製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マスキング部材を用いて砥石基体(台金)上に所望形状の砥粒層を電着によって形成する場合、電着砥石の製造方法としては主に電解めっき法が使用され、例えば次のように行われる。
まず図18に示すように砥石基体(台金)1の表面1aに所望の砥粒層を形成すべき部分を除いてマスキング部材2によってマスキングを施して、この砥石基体1を電解めっき液内に浸漬し、表面1aを上向きかつ水平に配置する。
次いで、表面1aの非マスキング領域1bに超砥粒3をまき、砥石基体1を電源陰極に接続するとともに表面1aに対向配置された陽極との間で通電して金属めっき相4を析出させて超砥粒3を固定する。そしてマスキング部材2を剥がし、図19に示すように砥石基体1上に単層状の砥粒層5を形成した電着砥石6が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述のような製造方法で得られた電着砥石6は、砥粒層5においてマスキング部材2との境界をなすへり部5aが中央領域よりも盛り上がって金属めっき相4の厚みが大きくなり、へり部5aにバリができたり、超砥粒3がへり部に固定されて中央領域より突出する現象が起こる。そのために、研削時に被削材にキズが生じたり研削精度が低下するという欠点がある。またへり部5aは研削時に欠損しやすく砥石寿命を短くする欠点もある。
またマスキング部材2はシート状またはフィルム状をなしていて形成すべき砥粒層5の形状に応じて写真製版などを用いて製作しなければならず、しかもマスキング部材2の載置にあたっては精密に砥石基体1に位置合わせする必要があるために、コスト高になるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような実情に鑑みて、切れ味がよく寿命を向上できる電着砥石を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、精度が高く平坦度の高い研削・研摩ができる電着砥石を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、切れ味がよく寿命を向上できる電着砥石を低コストで容易に製造できるようにした製造方法及び製造装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電着砥石は、複数の砥粒が金属結合相で固着された砥粒層部を砥石基体の表面上に有する電着砥石において、砥粒層部は、互いに分離して複数設けられていて、前記砥石基体の表面における平面図において、各砥粒層部の中央部で砥粒の集中度が高くその周辺部で砥粒の集中度が比較的低いことを特徴とするCMP用コンディショナである電着砥石である。
砥粒層部の砥粒を中央部で密に配列することでその寿命を長くすることができると共に、周辺部で砥粒を粗に配列することで切り粉の目詰まりを防止して砥粒の切れ味を良好にすることができる。
また、砥粒層部は互いに分離して複数設けられているので、砥粒層部の設けられていない非砥粒部と砥粒層部及び砥粒層部の間の分離部とが連通するためにこれらを切り粉の排出路として切り粉の排出をスムーズに行えることで一層目詰まりを防止して切れ味を向上できる。
そして、本発明の電着砥石はCMP用コンディショナであるので、平坦度が高くて高精度なウエーハを研摩できる。
【0006】
また本発明に係る電着砥石は、上述した電着砥石において、砥粒層部は前記中央部で金属結合相の厚みが厚く前記周辺部に向けて厚みが漸次減少するようにしたことを特徴とする。
金属結合層は中央部から周辺部に向けてその厚みが漸次減少することで、研削に際してそのへり部(エッジ)にバリ等が生じないから被削材を傷つけることもなく良好な研削加工が行える。
【0007】
なお、複数の砥粒層部はブリッジ部を介して互いに連結されていて、該ブリッジ部に砥粒が分散固定されていてもよい。ブリッジ部における目詰まりを防止できて各砥粒層部での切れ味を良好に保てる。
【0008】
本発明による電着砥石は、上述したいずれかの電着砥石において、砥石基体の表面の中央に砥粒の設けられていない中空領域が設けられていると共に、この中空領域の外側に砥粒層領域が設けられてなり、この砥粒層領域は前記砥粒層部で構成されていることを特徴とする。
電着砥石の中央に砥粒層を設けず、周辺にのみ砥粒層を設けることで、研削・研摩時の圧力が同じであると、全面に砥粒層を設けた電着砥石と比較して被削材に対する研削・研摩圧が高く切れ味がよく少ない研削回数で所望の研削量を達成でき平坦度も良く研削・研摩精度が高い。しかも砥石基体に砥粒層を電着すると砥石基体に略直交する回転軸付近を頂部とする凸曲面状の微少のそり(変形)を生じ易いが、このような場合でも外周側にのみ砥粒層領域を設けることでそりに起因する平坦度の低下を抑えて研削・研摩精度が高い。
また砥石基体の外径をD、略リング状をなす砥粒層領域の径方向の幅をWとしたときに、砥粒層領域の幅Wは外径Dの10%〜34%の範囲に設定されていてもよい。
砥粒層領域の幅Wが10%より小さいと研削・研摩圧力が高くなりすぎて被削材を深く削りすぎ、34%を超えると被削材の平坦度が低下する。
また砥石基体の外径をD、中空領域の直径をLとしたときに、中空領域の直径Lは外径Dの80%〜32%の範囲に設定されていてもよい。
砥粒のない中空領域が80%より大きいと砥粒層の研削・研摩圧力が高くなって被削材を深く削りすぎてしまう欠点があり、32%より少ないと被削材の平坦度が低下する欠点がある
【0009】
また本発明に係る電着砥石の製造装置は、砥石基体上に砥粒層部を形成すべき部分を除いてマスキング部材でマスキングを施すと共にめっき液に浸漬し、砥石基体を陰極に接続すると共に該砥石基体に対向して陽極を設け、砥石基体上の非マスキング領域に砥粒をめっきで固定するようにした、上述したいずれかの電着砥石の製造装置であって、マスキング部材を複数のマスク部で構成し、該マスク部は砥石基体に当接する部分から離間するに従って非マスキング領域上の空間に張り出すように傾斜面状に形成したことを特徴とする。
砥粒のめっきによる固定に際して、砥粒は非マスキング領域の中央部では集中度が高いが、周辺部ではマスク部の傾斜面によって砥石基体とマスク部との境界付近まで進入できずに集中度が低い状態に分散されることになり、しかもめっき電流の電流密度は複数のマスク部の傾斜面に挟まれて砥石基体に近づくに従って中央部では比較的密であるが周辺部で粗になり、そのために金属結合相は中央部から周辺部に向けて厚みが減少するように析出形成され、金属結合相のへり部にバリ等が形成されたり砥粒が突出状態で固定されたりすることがない。
【0010】
本発明による電着砥石の製造方法は、上述したいずれかの電着砥石の製造方法であって、砥石基体上に砥粒層部を形成すべき部分を除いてマスキングを施してマスキング部材を構成するマスク部を砥石基体から離間するに従って非マスキング領域に向けて張り出すように傾斜面状に形成し、めっき液に浸漬して、砥石基体を陰極に接続して通電し、砥石基体上の非マスキング領域に砥粒をめっきで固定するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面により説明する。図1乃至図7は第一の実施の形態に関するものであって、図1は電着砥石の部分縦断面図、図2は図1に示す電着砥石の平面図、図3乃至図7は電着砥石の製造方法に関するものであって、図3は砥石基体にマスキング部材を配設した状態の部分平面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は非マスキング領域に超砥粒を落とした状態を示す図、図6は超砥粒をめっきで固定した状態を示す縦断面図、図7(a)は非マスキング領域の電流分布を示す図、(b)は電流分布に応じためっきによる析出金属の厚み分布を示す図である。
図1及び図2に示す実施の形態による電着砥石10は、例えばステンレス等からなる砥石基体(台金)11の表面11a上に複数の砥粒層部12…が互いに分離して点在するか、若しくは複数の砥粒層部12がブリッジ部9を介して互いに連結されて網状に形成されている。本実施の形態による電着砥石10では複数の砥粒層部12がブリッジ部9を介して互いに連結されて略網状をなす砥粒層13を有している。
【0012】
図1及び2に示す電着砥石10の砥粒層13に含まれる各砥粒層部12において、ダイヤモンドまたはCBN等からなる(図ではダイヤモンドとする)複数の超砥粒14が砥石基体11上に配列されて例えばNiからなる第一金属めっき相15で固定され、この第一金属めっき相15は砥粒層部12の領域に設けられている。そして第一金属めっき相15の上には、砥粒層13全体に亘って例えばNiからなる第二金属めっき相16が形成されており、そのために超砥粒14は第一及び第二金属めっき相15,16の二層からなる金属結合相17で固定され、その上部が第二金属めっき相16から外部に突出している。
しかも各砥粒層部12では、複数の超砥粒14…は中央部12aでその配列密度が高く径方向外側の周辺部12bで配列密度が小さくなっている。1つの砥粒層部12における超砥粒14の個数は任意であり、例えば100個である。本実施の形態では砥粒層部12は超砥粒14が単層で配設されているが、複数層で構成されていてもよい。
【0013】
また第一金属めっき相15は図1に示すように中央部12aの厚みが大きく周辺部12bで漸次厚みが小さくなるように縦断面視山状に形成されている。
そして砥粒層部12が例えば図2に示すように略三角形状をなすとして、隣り合う二つの砥粒層部12,12はその周辺部12bと周辺部12bとが略三角形の頂部から延びるブリッジ部9を介して連結されている。ブリッジ部9には、周辺部12bよりも更に粗な間隔で超砥粒14が配設されて第一金属めっき相15及び第二金属めっき相16からなる金属結合相17で固定されている。そのため砥粒層13は複数の砥粒層部12…が各頂部を介してブリッジ部9…で連結された網状を呈している。
【0014】
本実施の形態による電着砥石10は上述の構成を有しており、次にこの電着砥石10の製造方法について図3乃至図7により説明する。
まず砥石基体11の砥粒層を形成すべき表面11aにマスキング部材18を載置する。このマスキング部材18は図3及び図4に示すように例えばプラスチック等の非導電性部材からなる複数の略半球状のマスク部19…からなるもので、めっき液に浸漬させるために好ましくはめっき液より比重の大きいものにする。マスキング部材18は平面状に配列された各マスク部19の略円形平面19aで互いに接触するように細密充填させたもので、それぞれ半球面19aの頂部を砥石基体11の表面11aに当接させた状態で載置する。尚、マスキング部材18は平面状に配列された各マスク部19の略円形平面19aの各接点で互いに接続させて細密配列してもよい。
そして砥石基体11及びマスキング部材18ごと電解めっき液に浸漬して表面11aを上向き且つ水平に配置する。
この状態で各三つのマスク部19,19,19の間に図3に示す平面視で略三角形状の間隙20が形成されており、これら間隙20から砥石基体11の表面11aの非マスキング領域11b上に図5に示すように超砥粒14を落下させる。超砥粒14の供給に際して砥石基体11をマスキング部材18と共に振動させると効率よく落下させることができる。
【0015】
間隙20に対応する砥石基体11の非マスキング領域11bは、マスク部19の半球面19aのために間隙20より全体に幅広となり、互いに分離された隣り合う間隙20,20に対応する非マスキング領域11b,11bが相互に連通された状態となっている。超砥粒14はマスク部19の半球面19aの領域を除いて非マスキング領域11bに載置されるために、非マスキング領域11bの間隙20に対向する中央部で超砥粒14の配列密度が高く、周辺部では半球面19aの凸曲面による傾斜面が非マスキング領域11b上に張り出すために規制されて超砥粒14の数が少なく配列密度は粗になる。
次に、砥石基体11を電源陰極に接続すると共に、表面11aと対向配置された陽極(図示せず)との間で通電し、図6に示すようにNi等からなる第一金属めっき相15を析出させて超砥粒14を固定する。このとき、第一金属めっき相15の厚みは間隙20を形成する複数のマスク部19の各半球面19bによって制御される。
即ち、図7(a)に示すように電解めっき液中の陽極と陰極(砥石基体11)との間で、陽極から陰極(砥石基体11)へ流れる電流は間隙20の入口から非マスキング領域11bに向けてマスク部19の半球部19bに沿って末広がり状に拡散するために、電流密度は非マスキング領域11bの中央部で高く周辺部で低い状態となり、電流密度に沿って中央部12aでめっき厚が大きく周辺部12bで漸次厚みが減少するという略山状の第一金属めっき相15が形成されることになる。第一金属めっき相15の周辺部12bではマスク部19の半球面19bによってめっき厚が制限されることになる。
【0016】
また間隙20から散布された超砥粒14は隣り合う非マスキング領域11b,11bの間にも粗な密度で配列され、めっき時に薄い厚みの第一金属めっき相15によって固定されて砥粒層部12と砥粒層部12を結ぶブリッジ部9を形成する。
次にマスキング部材18を除去すると共に固定されていない余分な超砥粒14を取り除いて、再度陽極と陰極(砥石基体11)との間に通電して第二金属めっき相16を全体に析出させて金属結合相17を形成する。
このようにして得られた電着砥石10では、図1及び図2に示すように、砥石基体11の表面11aでマスク部19の半球面19b先端が接触する領域付近は砥粒層部12が形成されない非砥粒部22とされ、三つのマスク部19,19,19で形成する間隙20に対応する非マスキング領域11bに砥粒層部12がそれぞれ形成されてブリッジ部9で連結された砥粒層13が得られる。そのため、砥粒層13は非砥粒部22と砥粒層部12とが交互に配列されている。
【0017】
このようにして製作された電着砥石10を用いて研削を行えば、各砥粒層部12で被削材の研削が行われ、その際に砥粒層部12の周辺部12bでは砥粒密度が小さく目詰まりしづらいために切れ味が良く、中央部12aでは砥粒密度が高く耐久性が高い。
また砥粒層部12と砥粒層部12の間の非砥粒部22には切り粉を溜めることができる。
【0018】
上述のように本実施の形態によれば、電着砥石10の各砥粒層部12は中央部12aで砥粒密度が高く耐久性が良く周辺部12bで砥粒密度が小さくて目詰まりしにくく切れ味が良い。また砥粒層部12の中央部12aから周辺部12bにかけて第一及び第二金属めっき相15,16は漸次めっき厚が小さくなる山状に形成されているから、従来のマスキングで製作する電着砥石と比較してへり部にバリができたり超砥粒14が隆起して固定されることがなく、研削に際して被削材にキズ等を生じない。
しかもマスキング部材18として略半球状のマスク部19を砥石基体11の表面11aにX−Y方向に細密充填配列して構成したから、従来のマスキング部材のように写真製版で製作したりせず煩雑な位置合わせが不要になるから簡単で低コストで製作でき、マスク部19の半径を増減調整することで砥粒層部12の大きさと配列間隔、超砥粒14の集中度を容易に調整できる。マスク部19の半径が大きくなると間隙20が増大して集中度が増大し、小さくなると間隙20が縮小して集中度も小さくなる。
【0019】
次に本発明の他の実施の形態について上述の実施の形態と同一または同様の部分、部材には同一の符号を用いて説明する。
図8は第二の実施の形態による電着砥石の製作に用いるマスキング部材を示すものであり、図4と同様な縦断面図である。
第二の実施の形態による電着砥石の製造方法で用いるマスキング部材25は複数のマスク部26がそれぞれ円錐形状をなしており、円錐状の頂点Pが砥石基体11の表面11aに当接した状態で細密充填配列されている。このマスク部26の場合、間隙20の形状は第一の実施の形態と同一であるが、砥石基体11の表面11aの非マスキング領域11bの面積は実質的に増大し、しかもマスク部26の円錐周面26bのために、超砥粒14を間隙20から散布した際に第一の実施の形態の砥粒層部12と比較して非マスキング領域11bにおける周辺部12bの砥粒密度は高くなり、第一金属めっき相15のめっき厚も比較的増大する。
【0020】
次に本発明の第三の実施の形態を図9及び図10により説明する。
図9は第三の実施の形態による電着砥石の製作に用いるマスキング部材を示す縦断面図であり、図10は図9に示すマスキング部材を用いて製作された電着砥石30の部分平面図である。
第三の実施の形態による製作方法で用いるマスキング部材32は複数のマスク部33がX−Y方向に密接されて細密充填状態に配列されて構成されている。各マスク部33は略円錐台形状をなしており、円形をなす上面33a及び下面33bが対向し、下面33bは上面33aより小径とされて砥石基体11の表面11aに面接触させられ、側面33cは凸曲面をなしていて上面33aから下面33bに向けて漸次縮径するように傾斜面状とされている。
マスキング部材32をこのように構成することで、間隙20から砥石基体11の非マスキング領域11bに超砥粒14を散布した際、マスク部33の下面33bが幅広で面接触しているために砥粒層部12と隣の砥粒層部12との間を連結するように超砥粒14が線状に配列されるブリッジ部9が設けられることはなく、各砥粒層部12が島状に互いに分離した状態で形成されることになる。
【0021】
従って、各砥粒層部12において、図10に示すように超砥粒14を固定する第一金属めっき相15は分離部35を介して互いに分離した構成とされている。そのために、砥粒層部12と砥粒層部12との間に設けられた非砥粒部22は分離部35を介して互いに連通しており、切り粉の排出がスムーズに行われることになる。
【0022】
次に図11は他のマスキング部材を示すものであり、このマスキング部材37は図9に示すマスキング部材32の変形例である。このマスキング部材37を構成する複数のマスク部38は略円形の上面38a及び下面38bを結ぶ側面38cが上面38aから下面38bに向けて漸次拡径された後で漸次縮径する断面略円弧状の凸曲面とされている。
マスク部38をこのように構成すれば、マスク部38…間の間隙20は上端で拡径された状態となり、超砥粒14の散布による非マスキング領域11bへの導入が容易になる。
尚、マスク部の形状は上述の各実施の形態に限定されることなく任意のものを採用できる。例えば図12に示すマスキング部材40のように複数のマスク部42…をそれぞれ適宜半径の球状に形成してこれらを互いに当接するように多数細密充填配列してもよい。この場合、砥粒層13の周囲にリング状等の適宜形状の型枠を配設して、その内部にマスク部42を細密充填すれば容易に位置決めできる。
【0023】
また上述の各実施の形態では、砥石基体11上に超砥粒14を散布した後で電解めっきして超砥粒14を固定するようにしたが、本発明はこのような製造方法に限定されない。例えば電解めっき液中に超砥粒14を混入させた状態でめっき液を撹拌しつつ通電して、陰極である砥石基体11に超砥粒14を金属で析出固定するようにしてもよい。
また超砥粒14はブロッキーな超砥粒でもよく、或いは超砥粒に代えて一般砥粒を用いても良い。
上述の各実施の形態では、超砥粒14を第一及び第二金属めっき相15,16からなる金属結合相17で固定しているが、これに限定されることなく金属結合相17として第一金属めっき相15のみで超砥粒14を固定してもよい。
またマスキング部材18,25,32,37,40を構成する各マスク部の材質はプラスチックに限定されることなく他の適宜の非導電性部材、例えばガラスやゴム等であってもよい。
【0024】
次に本発明の第五の実施の形態を図13乃至図16により説明する。
図13は第五の実施の形態による電着砥石の平面図、図14は砥石基台に対する電着めっきの影響を示す図であって、(A)は砥石基台の側面図、(B)は砥石基体の表面に本実施の形態による電着めっきした状態の図、(C)は砥石基体の表面全体に電着めっきした状態の図、図15は第五の実施の形態による電着砥石をパッドコンディショナとして用いたCMP装置の斜視図、図16は砥粒層領域の幅を変化させた場合の各電着砥石によるウエーハの平均研摩レートの変化を示す図、図17は砥粒層領域の幅と平均パッド研摩速度との関係を示す図である。
第五の実施の形態による電着砥石50は例えばCMPコンディショナまたはパッドコンディショナとして用いられるものである。このパッドコンディショナは、半導体ウエーハを鏡面等に研摩するために用いるCMP装置のパッドが摩耗した際に、このパッドを再研摩(コンディショニング)してパッドの平坦度を維持または回復するのに用いられる単層の電着砥石である。
この電着砥石50は、図13に示すように、例えば円形板状の砥石基台11(台金)の表面11aに砥粒層13の設けられていない例えば略円形の中空領域52が略同心円状に形成され、その外側にリング状の砥粒層領域53が同心(偏心していてもよい)に形成されている。砥粒層領域53は、第一の実施の形態による電着砥石10と同様に、砥石基台11の表面11a上に複数の砥粒層部12が例えばブリッジ部9を介して略網状に連結して配列されて構成されている。
【0025】
ここで、電着砥石50(及び砥石基体11)を外径寸法Dの略円形板状として、中空領域52の直径がL、リング状の砥粒層領域53の径方向の幅をWとすると、D=L+2Wとなる。しかも中空領域52の直径Lは電着砥石50の外径Dに対して32%〜80%の範囲に設定されている。換言すれば、砥粒層領域53の幅Wは10%〜34%に設定される。
上述の範囲であれば、パッド等の被削材の研摩時の平坦度即ち面粗さが良好で切れ味が良く被削材の寿命が長いという利点が得られる。ここで砥粒層領域53の幅Wが34%より大きい(中空領域52の直径Lが外径Dの32%より小さい)と被削材の研摩面の平坦度が悪く、幅Wが10%より小さい(直径Lが80%より大きい)と研削・研摩圧力が高くなってパッド等の被削材を深く削りすぎ、パッド等の摩耗速度が著しく増大するという欠点がある。
【0026】
これについて更に説明すると、図14(A)に示すように砥石基体11が平行平板状の円盤型であるとして、その回転軸Oは表面11aに略直交する方向とされ、表面11aに砥粒層13をめっき形成すると砥粒層13側に凸曲面をなすように電着砥石(砥石基体11)にそりが生じる。この場合、表面11aの凸曲面は回転軸O付近の点が最も突出するものとして回転軸O方向に同心円状に突出することになる。
ここで電着砥石について、例えば同図(C)に示すように表面11a全面に砥粒層13をめっき形成すると、砥石基体11に回転軸O方向に高さs(例えば砥石基体11の外径を100mmとして、sは最大で30μm程度)のそりを生じ、そのために砥粒層13に高低さsのそりを生じることになる。
その点、同図(B)に示す本実施の形態による電着砥石50のように表面11aの外側部にのみリング状の砥粒層領域53を(例えば回転軸Oと同軸に)めっき形成すれば、めっきで表面11aに反り(変形)が生じても反り自体を比較的小さく抑えられる。しかも、砥粒層領域53における高低差s1(<s)は表面11a全面にめっき形成したものと比較して小さく砥粒層領域53の平坦度が高いために、そりによる平坦度の悪影響は更に抑えられ、電着砥石50の平坦度と研削・研摩精度を一層向上できる。
尚、電着砥石50を製造するには、砥石基体11の表面11aの中央部に中空領域52に相当する直径Lの範囲に亘ってマスキングしたりテーピングして、その上に複数のマスク部19等を敷き詰めて細密充填した上で電解めっき等のめっき処理を施せばよい。
【0027】
次にこの電着砥石50をCMP装置に用いて行うパッドの研摩方法について説明する。
図15に示すCMP装置55において、中心軸56に取り付けられた回転テーブル57上に例えば硬質ウレタンからなるポリッシング用のパッド58が設けられ、このパッド58に対向して且つパッド58の中心軸56から偏心した位置に自転可能なウエーハキャリア59が配設されている。このウエーハキャリア59はウエーハ60を保持してパッド58に押圧して研摩し、ウエーハ60の一面が鏡面仕上げされることになる。
研摩に際して、パッド58上に遊離砥粒とアルカリ液や酸性液等のエッチング液とがスラリpとして供給される。パッド58上にはスラリpを保持する微細な発泡層が多数設けられていて、これら発泡層内のスラリpでウエーハ60の研摩が行われる。
そして、摩耗したパッド58の表面を再研摩する場合、電着砥石50はCMP装置55に設けられた旋回軸兼回転軸61に装着され、この回転軸61によって電着砥石50をパッド58と同一方向にその回転軸O周りに回転させることで、パッド58の表面を研摩してパッド58の表面の平坦度を回復させて目詰まりを解消することになる。尚、電着砥石50はウエーハキャリア59に装着して研摩作業を行なうこともできる。
【0028】
上述のように、この電着砥石50を用いて被削材としてパッド58を研摩すると、砥石基体11の表面11aにおいて外周領域にのみ砥粒層領域53を設けたことで、砥石基体11の表面11a全体に電着めっきした電着砥石と比較して砥粒層領域53の幅Wが小さいために、砥粒層領域53はめっきに起因するそり(変形)の影響が少なくパッド58の平坦度が高く、高精度なコンディショニングを行える。またパッド58を削りすぎることがなくパッド58の寿命が延びる。
しかも電着砥石50でパッド58の研摩を行う際、砥粒層領域53の幅がWであるために、全体に砥粒層を設けた砥石と比較して研削・研摩圧力が高くなって切れ味がよく、少ない研摩回数で所望量の研摩を行えるからパッド58表面の高精度な研摩が行える。特にパッド58の発泡層内にはスラリ等を含む残滓が残っており、これを削り取るためには深さ10〜20μm程度研削する必要があるが、本実施の形態による電着砥石50によれば研摩圧力が高いために確実に除去できて新しい発泡層を表面に露出させることができる。これによって平坦度が高く残滓の少ない高精度なパッド58を再生でき、ウエーハ60の研摩精度を高く維持できることになる。
【0029】
次に本実施の形態の電着砥石50の特性について行った研摩試験を説明する。
電着砥石はダイヤモンドの超砥粒14をNiめっき等からなる金属結合相17で固着して製作した。1つの砥粒層部12に固着する超砥粒の数は70個とし、各砥粒層部12の最大外径を1mmとした。尚、砥粒層領域における各砥粒層部の配列は第一の実施の形態で示すブリッジ部9で連結された略網状配列とする。
そして砥石基体11の外径Dを100mmとし、この外径Dに対する砥粒層領域53の幅Wの比が、5%、10%、20%、30%、40%、50%(全面に砥粒層が設けられている)の6種類の電着砥石を製作して、それぞれ研摩試験を行った。
電着砥石による研摩試験は次の条件下で行った。
CMP用研削装置として定盤サイズ600mmの精密ラップ盤を用い、定盤回転数45min-1、電着砥石50の荷重24N、回転数56min-1とし、ウエーハの外径8インチ、荷重24N、回転数60min-1とし、パッド58としてロデール・ニッタIC1000を用い、潤滑液として純水17ml/minを用いた。
【0030】
そしてCMP装置55において各電着砥石によるパッド58のコンディショニングと同時にウエーハ60の研摩を2分行い、研摩終了後のウエーハ60の研摩面の平均研摩レート(研摩割合:研摩量)をそれぞれ測定すると図16に示すような結果が得られた。
図16において、ウエーハ60の研摩レートは、W/Dが5%、10%、20%、30%、40%、50%(全面に砥粒層領域を設けた)と変化するに応じて表1に示す右下がりの数値を示した。ウエーハの酸化膜は5000オングストローム程度の厚みがあり、これを研摩の効率化のために通常2分以内で研摩して平坦化する必要がある。そのためには少なくとも2500オングストローム/min以上の速度が必要である。そのためには、図16でWが34%以下であることが望ましい。
また砥粒層領域の幅Wに応じたパッド平均研摩速度(μm/Hr)を測定すると図17に示すものが得られた。各幅Wに応じたパッド平均研摩速度は表1に示すようになった。
【0031】
【表1】
Figure 0004281253
【0032】
砥粒層領域53の幅Wが5%であると、パッドの研削・研摩圧力が高い上に図17に示すように平均研摩速度が80μm/hrとなり、パッドの摩耗が進むためにパッド張り替え頻度が高くなり、コストと手間の面で不具合が大きい。また図17で幅Wが10%であるとパッドの平均研摩速度は50μm/hrと幅W=5%と比較して大幅に小さくなる。しかも幅W=10%であるとパッドの研削・研摩圧力が比較的小さくなるために、図16に示すように平均研摩レートは4000オングストローム/minになり、ウエーハの平均研摩レートの低下具合は幅W=5%と比較して200オングストローム程度と微少に抑えられている。そのため、幅Wは10%以上であることが好ましい。
【0033】
また、砥粒層領域53の幅Wが5%、20%、50%(全面)の電着砥石を製作し、縦軸をウエーハ研摩レート(オングストローム/min)として各研削ポイントでのウエーハ研摩レートを測定した。
その結果から、砥粒層領域53の幅W=5%が最もウエーハの平均研摩レートが高く、次が幅W=20%であった。これらの砥粒層領域を用いると両端(外側5または3%の範囲)を除いてほぼ均一な研削・研摩特性が得られる。しかし幅W=5%では、図17で示すようにパッド平均研摩速度が著しく高く(80μm/Hr)実用的でなかった。
幅W=50%であると、研摩レートの平坦度(面内均一性)が著しく悪く使用に耐えない研削・研摩作用を呈する。
そのため、この実施例では、幅W=20%が最もウエーハの面内研摩量の均一性と経済性が良く、幅W=5%はパッド平均研摩速度が高すぎる欠点があり、幅W=50%では面内研摩量(径方向の各研削ポイントでの研摩量)の不均一性が目立った。
図16、図17及び表1に示す試験結果から、ウエーハ平均研摩レートとパッドの平均研摩速度とウエーハ面内研摩量の均一性との関係により、W/Dは10%〜34%の範囲(中空部62の直径Lは32〜80%の範囲)とするのが好ましいことを確認できた。
【0034】
尚、上述の第五の実施の形態では、砥粒層領域53において、複数の砥粒層部12…はブリッジ部9を介して相互に連結された略網状の配列構造であるとしたが、これに限定されることなく、ブリッジ部9を除去して各砥粒層部12が互いに分離して配列されていてもよい。
また第五の実施の形態による電着砥石50に限らず、上述した他の実施の形態を含む本発明による電着砥石をCMP用のコンディショナとして用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電着砥石は、砥粒層部が中央部で砥粒の集中度が高くその周辺部で砥粒の集中度が比較的低いために、中央部で砥粒層部の寿命を長くすることができると共に周辺部で切り粉の目詰まりを防止して砥粒の切れ味を良好にすることができる。
また本発明に係る電着砥石は、砥粒層部が中央部で金属結合相の厚みが厚く周辺部に向けて厚みが漸次減少するようにしたために、研削に際してそのへり部にバリ等が生じないから被削材を傷つけることもなく良好な研削加工が行える。
【0036】
また砥粒層部は互いに分離して複数設けられているから、砥粒層部と砥粒層部の間を通して切り粉の排出路を構成して切り粉の排出をスムーズに行えることで一層目詰まりを防止して切れ味を向上できる。
また砥粒層部は互いに分離して複数設けられていて、砥粒層部と砥粒層部とはブリッジ部を介して互いに連結され該ブリッジ部に砥粒が分散固定されているから、各砥粒層部の切れ味が良くブリッジ部における目詰まりを防止できる。
【0037】
本発明による電着砥石は、上述したいずれかの電着砥石において、砥石基体の表面の中央に砥粒の設けられていない中空領域が設けられていると共に、この中空領域の外側に砥粒層領域が設けられてなり、この砥粒層領域は前記砥粒層部で構成されているので、周辺にのみ砥粒層領域を設けることで、全面に砥粒層を設けた電着砥石と比較して被削材に対する研削・研摩圧が高く切れ味がよく少ない研削・研摩回数で所望の研摩量を達成でき平坦度も良く研削・研摩精度が高い。
また砥粒層領域を砥石基体に電着すると砥石基体に凸曲面状の微小なそり(変形)を生じ得るが、この場合でも外周側にのみ砥粒層領域を設けたからそりに起因する平坦度の低下を最小限に抑えて研削・研摩精度を向上できる
電着砥石はCMP用コンディショナであるから、平坦度が高くて高精度なウエーハを研摩できる。
【0038】
また本発明に係る電着砥石の製造装置は、マスキング部材を複数のマスク部で構成し、該マスク部は砥石基体に当接する部分から離間するに従って非マスキング領域上の空間に張り出すように傾斜面状に形成したから、砥粒のめっきによる固定に際して、砥粒は非マスキング領域の中央部では集中度が高いが、周辺部ではマスク部によって砥石基体とマスク部との境界まで進入できずに集中度が低い状態に分散されることになり、しかもめっき電流の電流密度は複数のマスク部の傾斜面に挟まれて砥石基体に近づくに従って中央部では比較的密であるが周辺部で粗になり、そのために析出する金属結合相は中央部から周辺部に向けて厚みが減少するように析出形成され、金属結合相のへり部にバリ等が形成されたり砥粒が突出状態で固定されたりすることがない。
本発明による電着砥石の製造方法は、砥石基体上に砥粒層部を形成すべき部分を除いてマスキングを施してマスキング部材を構成するマスク部を砥石基体から離間するに従って非マスキング領域に向けて張り出すように傾斜面状に形成し、めっき液に浸漬し、砥石基体を陰極に接続して通電し、砥石基体上の非マスキング領域に砥粒をめっきで固定するようにしたから、砥粒のめっきによる固定に際して、砥粒は非マスキング領域の中央部では集中度が高いが、周辺部では集中度が低い状態に分散され、しかもめっき電流の電流密度の変化によって析出する金属結合相は中央部から周辺部に向けて厚みが次第に減少するように形成され、金属結合相のへり部にバリ等が形成されたり砥粒が突出状態で固定されたりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態による電着砥石の部分縦断面図である。
【図2】 図1に示す電着砥石の砥粒層部の部分平面図である。
【図3】 砥石基体の表面にマスキング部材を載置した状態を示す部分平面図である。
【図4】 図3に示すマスキング部材及び砥石基体のA−A線縦断面図である。
【図5】 図4に示す非マスキング領域に超砥粒を散布した状態を示す縦断面図である。
【図6】 非マスキング領域に載置した超砥粒をめっきで固定した状態を示す縦断面図である。
【図7】 (a)はマスキング部材で挟まれた非マスキング領域の電流分布を示す図、(b)は(a)で示す電流分布に応じためっきによる析出金属の厚み分布を示す図である。
【図8】 第二の実施の形態によるマスキング部と超砥粒がめっきで固定された状態を示す図4と同様な縦断面図である。
【図9】 第三の実施の形態によるマスキング部と超砥粒がめっきで固定された状態を示す図4と同様な縦断面図である。
【図10】 図9に示すマスキング部材を用いて得られる砥粒層部の平面図である。
【図11】 第三の実施の形態によるマスキング部の変形例を示す図4と同様な縦断面図である。
【図12】 第四の実施の形態によるマスキング部を示す図4と同様な縦断面図である。
【図13】 第五の実施の形態による電着砥石の平面図である。
【図14】 砥石基台に対する電着めっきの影響を示す図であって、(A)は砥石基台の側面図、(B)は砥石基体の表面に本実施の形態による電着めっきした状態の第五の実施の形態による電着砥石を示す図、(C)は砥石基体の表面全体に電着めっきした状態の図である。
【図15】 第五の実施の形態による電着砥石をパッドコンディショナとして用いたCMP装置の斜視図である。
【図16】 砥粒層領域の幅を変化させた各電着砥石による研摩特性をウエーハの平均研摩レートで示す図である。
【図17】 砥粒層領域の幅を変化させた各電着砥石によるパッドの平均研摩速度を示す図である。
【図18】 従来の電着砥石の製造方法におけるマスキング部を載置した砥石基体に超砥粒を載置した状態を示す要部縦断面図である。
【図19】 図18にマスキング部を用いて製造された電着砥石の部分縦断面図である。
【符号の説明】
10,50 電着砥石
11 砥石基体
12 砥粒層部
13 砥粒層
14 超砥粒
15 第一金属めっき相
16 第二金属めっき相
17 金属結合相
18,25,32,37,40 マスキング部材
19,26,33,38,42 マスク部
52 中空領域
53 砥粒層領域

Claims (6)

  1. 複数の砥粒が金属結合相で固着された砥粒層部を砥石基体の表面上に有する電着砥石において、前記砥粒層部は、互いに分離して複数設けられていて、前記砥石基体の表面における平面図において、各砥粒層部の中央部で砥粒の集中度が高く周辺部で砥粒の集中度が比較的低いことを特徴とするCMP用コンディショナである電着砥石。
  2. 前記砥粒層部は前記中央部で前記金属結合相の厚みが厚く前記周辺部に向けて厚みが漸次減少するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電着砥石。
  3. 複数の前記砥粒層部はブリッジ部を介して互いに連結されていて、該ブリッジ部に砥粒が分散固定されていることを特徴とする請求項1または2記載の電着砥石。
  4. 請求項1乃至のいずれか記載の電着砥石において、砥石基体の表面の中央に砥粒の設けられていない中空領域が設けられていると共に、この中空領域の外側に砥粒層領域が設けられてなり、この砥粒層領域は前記砥粒層部で構成されていることを特徴とする電着砥石。
  5. 砥石基体上に砥粒層部を形成すべき部分を除いてマスキング部材でマスキングを施すと共にめっき液に浸漬し、前記砥石基体を陰極に接続すると共に該砥石基体に対向して陽極を設け、砥石基体上の非マスキング領域に砥粒をめっきで固定するようにした、請求項1乃至のいずれか記載の電着砥石の製造装置であって、
    前記マスキング部材を複数のマスク部で構成し、該マスク部は砥石基体に当接する部分から離間するに従って非マスキング領域上の空間に張り出すように傾斜面状に形成したことを特徴とする電着砥石の製造装置。
  6. 砥石基体上に砥粒層部を形成すべき部分を除いてマスキングを施してマスキング部材を構成するマスク部を砥石基体から離間するに従って非マスキング領域に向けて張り出すように傾斜面状に形成し、めっき液に浸漬して、前記砥石基体を陰極に接続して通電し、砥石基体上の非マスキング領域に砥粒をめっきで固定するようにした請求項1乃至のいずれか記載の電着砥石の製造方法。
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