JP4283382B2 - 菓子ディスペンサー - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、板ガム等の菓子を複数収容し、必要に応じて1個づつ取り出すことができる菓子ディスペンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、板ガムは、複数枚が積層され紙製のパッケージに包まれた状態で販売されている。購入した者は、外側のパッケージの端部にある切り取り帯の端部を掴み、パッケージを回しながら引き出し、この部分でパッケージを切断して取出口を形成してここから板ガムの一端を露出し、一枚づつ取り出す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようにパッケージの一端を切除して取出口を形成した場合、板ガム等が一枚づつ取り出し難い欠点があり、かつ他人に提供しようとする場合、一枚を確実に差し出すことに困難を有することが多かった。また、2,3枚取り出すと、パッケージと残った板ガムとの間に隙間ができ、そのまま、ポケットに入れておくと、残りの板ガムがパッケージから飛び出して、バラバラになってしまう、とか、あるいは、バラバラになった板ガムが折れる、といった不都合があった。
【0004】
本発明は、このような事実から考えられたもので、中味の菓子が飛び出してバラバラになったり、折れたりすることのない菓子ディスペンサーを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の菓子ディスペンサーは、一定形状をした菓子を配列して収容する筐体と、該筐体内にあって上記菓子を一定方向に付勢する弾性手段と、菓子を取り出すために上記筐体に形成された取出口と、上記筐体内にあって上記菓子を取出口に向かって排出するスライド自在なフック装置と、上記取出口を開閉するために筐体にヒンジ結合された蓋体と、を有し、該蓋体と上記フック装置とを結合して蓋体を開くと上記フック装置が1つの菓子を上記取出口から突出するようにするとともに、上記蓋体に上記フック装置と係合する係合部を設け、該係合部と係合する被係合部を上記フック装置に形成し、蓋体が取出口を閉止したとき上記係合部と被係合部とが係合し、蓋体が所定の角度より大きく開いたとき係合が解除されるようにしたことを特徴としている。
【0007】
上記筐体が上記菓子を挿入する供給口を有し、該供給口を開閉する供給蓋を設け、上記弾性手段が該供給蓋に設けられている構成としてもよい。
【0008】
上記蓋体と筐体とのヒンジ結合が、係合・解除自在な結合であり、蓋体が筐体に着脱自在である構成や、上記蓋体に、装飾体を設けた構成とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面によって説明する。図1から図4は、本発明の菓子ディスペンサの一実施例の構成を示す図である。
【0010】
これらの図において、菓子ディスペンサ10は、菓子としての板ガムを収容する筐体11と、板ガムの取出口を開閉する蓋体12と、板ガムを筐体11に収容する供給口を開閉する供給蓋13とから構成される。蓋体12には、アヒルの頭部の形状をした装飾体が取り付けられている。この装飾体には、鎖や紐などを通すための孔12dを設けることもできる。
【0011】
図2は、筐体11の構造を示す図である。筐体11は、横断面形状がほぼコ字形をした細長い柱状で、長手方向の一端に底部11aがあって、他端には仕切壁11bがあり、供給蓋13が取り付けられる側は開放されている。
【0012】
仕切壁11bには、板ガムの取出口11cがあり、この取出口の両端には、フック装置14のレバー14aが通過する開口11dが形成され、取出口11cと開口11d,11dとは連通して全体としてコ字形の開口となっている。仕切壁11bの取出口11cの反対側には、ヒンジの受部11eがあり、取出口11cの筐体側には、係止爪11fがある。
【0013】
筐体11の内部には、フック装置14が設けられている。このフック装置14は、筐体11の内壁の中央に配置されたT字形状の板14bの両側にコ字形の両側壁に沿って直角に側板14c,14cを取り付け、これらの各先端にレバー14a,14aを回動自在に取り付け、レバー14a,14aの先端を上記の開口11d,11dから外に突出させ、突出させた先端間に丸棒状の被係合部14dを取り付けている。そして、このフック装置14は、T字状の板14bに穿設された長孔14eに、筐体11の内壁に取り付けたピン15を挿通して筐体11に対してスライド自在な構成である。T字状の板14bの底部11a側は、L形に曲げられフック14fとなっている。
【0014】
図3は供給蓋13の構成を示す。供給蓋13は断面形状が浅いコ字状で、長手方向の一端となる底部に係止突起13aがあり、他端にも係止突起13bを有する。そして、供給蓋13の中央には、弾性手段16が設けられている。この弾性手段16は、くの字型をした金属製の板ばねで、その先端側となる約1/2の部分は樹脂で覆われている。供給蓋13は、筐体11の底部11aから筐体の長手方向に沿ってスライドさせて筐体に取り付けられる。
【0015】
図4に示すように蓋体12には、筐体とヒンジ結合するためのヒンジの軸部12aと、筐体11と係止する筐体係合部12bと、これらの間に形成されてフック装置14の被係合部14dと係合するフック状の係合部12cとを有する。ヒンジの軸部12aはヒンジの受部11eに嵌合・離脱自在なヒンジとなるものである。筐体係合部12bや係合部12cは、それぞれ片持ち梁タイプで可撓性を備える。
【0016】
筐体11内に菓子としての板ガム1を数枚挿入する。その後、供給蓋13を、筐体11の底部11aから滑らせるようにして取り付ける。供給蓋13に設けられた弾性手段16が板ガム1をフック装置14に向けて押しつける。
【0017】
蓋体12のヒンジの軸部12aを、筐体11のヒンジの受部11eに嵌合して筐体11に蓋体12をヒンジ結合させる。蓋体12を図1に示す閉じた位置にすると、筐体係合部12bが筐体11の係止爪11fと係合して蓋体12は筐体11に係止された状態となる。このとき、蓋体12の係合部12cがフック装置14の被係合部14dと係合する。
【0018】
板ガム1を取り出すときは、蓋体12の装飾体であるアヒルの頭部を図5の矢印の方向に押す。すると、筐体係合部12bが係止爪11fから外れて、蓋体12はヒンジを中心に回転し、図5に示す位置に移動する。このとき、係合部12cがフック装置14の被係合部14dを引っ張る。フック装置14は図5の上方に引き上げられ、このとき、フック14fが図5の一番奥にある板ガム1を持ち上げ、取出口11cがら板ガム1の先端を突出させる。フック装置14の側板14cに形成された突起14gが筐体11の仕切壁11bに当接すると、それ以上の移動を阻止される。フック装置14のレバー14aは側板14cに回動可能な状態で接続されているので、図5に示すように傾斜するが、突起14gが仕切壁11bに当接した位置以上は傾斜できない。しかし、板ガム1を取り出すには十分である。
【0019】
実際の使用においては、蓋体12をこれ以上押す場合がある。そのとき、もし、係合部12cと被係合部14dとが係合を解除できない状態だと、係合部12cか被係合部14dのいずれかを破損してしまう。
【0020】
この実施例では、そのような場合も破損しないような工夫がされている。図6において、(a)は、蓋体12を閉じた状態である。(b)は、図5と同じく蓋体を板ガム1が取り出せる位置まで開いた状態である。そして、もし、これ以上蓋体12を開こうとすると、この実施例では、係合部12cが、その可撓性によって被係合部14dから外れるようになっている。その結果、図6(c)に示すように蓋体12のみが回転し、被係合部14dや蓋体12自身を破損することを防止することができる。
【0021】
上記の実施例では、菓子として板ガムを例示したが、板状の菓子であれば板ガムに限定されない。また、板状以外の菓子であっても、一定の形状をした菓子であれば、本発明のディスペンサーを適用することが可能である。
【0022】
また、蓋体11と供給蓋13とを一体とし、新たな供給蓋として底部11aを取り外し自在な蓋とする構成も可能である。その場合、弾性手段16の取り付け位置は、上記の実施例と同じ位置であるが、供給蓋13が無いので、筐体11ということになる。
【0023】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、一定形状をした菓子を配列して収容する筐体と、該筐体内にあって上記菓子を一定方向に付勢する弾性手段と、菓子を取り出すために上記筐体に形成された取出口と、上記筐体内にあって上記菓子を取出口に向かって排出するスライド自在なフック装置と、上記取出口を開閉するために筐体にヒンジ結合された蓋体と、を有し、該蓋体と上記フック装置とを結合した構成なので、菓子をバラバラにすることなく収容することができ、必要に応じて蓋体を開くことによって、フック装置が菓子を1つだけ取出口から押し出すことができる。
【0024】
上記蓋体に上記フック装置と係合する係合部を設け、該係合部と係合する被係合部を上記フック装置に形成し、蓋体が取出口を閉止したとき上記係合部と被係合部とが係合し、蓋体が所定の角度より大きく開いたとき係合が解除されるようにすれば、蓋体を大きく開いても係合部と被係合部の部分を破損することを防止できる。
【0025】
上記蓋体に、装飾体を設けると、ディスペンサーをおもちゃとして楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の菓子ディスペンサーの正面図である。
【図2】筐体の図で、(a)は(c)のA−A断面図、(b)は側面図、(c)は上面図である。
【図3】供給蓋の図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】図1の菓子ディスペンサーの分解図である。
【図5】菓子ディスペンサーの使用状態を示す図である。
【図6】菓子ディスペンサーの作用を示す図で、(a)は蓋体が閉止している状態、(b)は使用時、(c)は係合部と被係合部とが係合を解除した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 菓子ディスペンサー
11 筐体
11c 取出口
12 蓋体
12c 係合部
13 供給蓋
14 フック装置
14d 被係合部
16 弾性手段
Claims (4)
- 一定形状をした菓子を配列して収容する筐体と、該筐体内にあって上記菓子を一定方向に付勢する弾性手段と、菓子を取り出すために上記筐体に形成された取出口と、上記筐体内にあって上記菓子を取出口に向かって排出するスライド自在なフック装置と、上記取出口を開閉するために筐体にヒンジ結合された蓋体と、を有し、該蓋体と上記フック装置とを結合して蓋体を開くと上記フック装置が1つの菓子を上記取出口から突出するようにするとともに、上記蓋体に上記フック装置と係合する係合部を設け、該係合部と係合する被係合部を上記フック装置に形成し、蓋体が取出口を閉止したとき上記係合部と被係合部とが係合し、蓋体が所定の角度より大きく開いたとき係合が解除されるようにしたことを特徴とする菓子ディスペンサー。
- 上記筐体が上記菓子を挿入する供給口を有し、該供給口を開閉する供給蓋を設け、上記弾性手段が該供給蓋に設けられていることを特徴とする請求項1記載の菓子ディスペンサー。
- 上記蓋体と筐体とのヒンジ結合が、係合・解除自在な結合であり、蓋体が筐体に着脱自在であることを特徴とする請求項1又は2に記載の菓子ディスペンサー。
- 上記蓋体に、装飾体を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の菓子ディスペンサー。
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