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JP4285028B2 - 回転機構及びこれを備えた電子閃光装置 - Google Patents
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JP4285028B2 - 回転機構及びこれを備えた電子閃光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体部に対する回転部の回転角度範囲を設定する回転機構及びこれをいわゆるバウンス機能(照明光の照射方向を可変できる機能)として備えた電子閃光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子閃光装置(ストロボ装置)は、通常、発光部の発光窓が被写体に正対する状態でカメラに装着されるが、バウンス機能を備えた電子閃光装置は、この状態を基準として発光部を水平(左右)方向、及び垂直(上下)方向に回転できるため、発光窓から射出される照明光の照射方向を被写体に対して水平あるいは垂直に可変できるように構成されている。
【0003】
近年は、アマチュアの写真家においても、プロの写真家が通常スタジオ内等で行っているバウンスライティング撮影を行えるように電子閃光装置が望まれているが、この種の電子閃光装置としては、特許文献1や特許文献2に記載されたものが公知である。
【0004】
特許文献1に記載されたものは、本体部と発光部とが回転部を介して連結され、回転部が本体部に対して左右方向に回転することにより、発光部が本体部に対して左右方向に回転するものであって、本体部に設けられた係止部と回転部に設けられた係止部とが当接することにより、それ以上の回転部の回転が規制され、回転部の回転角度範囲が設定されるようになっている。
【0005】
特許文献2に記載されたものは、本体部と発光部とが回転部を介して連結され、回転部が本体部に対して左右方向に回転することにより、発光部が本体部に対して左右方向に回転するものであって、本体部及び回転部に円弧溝が形成され、両円弧溝に跨って摺動部材を配置し、両円弧溝の端部が摺動部材に当接することにより、それ以上の回転部の回転が規制され、回転部の回転角度範囲が設定されるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
実開昭55−128019号公報
【特許文献2】
特開昭55−96927号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載されたものは、機構が簡単な点でメリットがあるが、回転部の回転方向における本体部の係止部の幅サイズ分だけ回転角度範囲が狭められるため、360度の回転角度範囲あるいは正対位置を基準とした左右それぞれ180度の回転角度範囲を実現することが不可能である。
【0008】
一方、特許文献2に記載されたものは、上記回転角度範囲を実現することができる点でメリットがあるが、左右回転方向のねじりによる静圧荷重に対する強度を増すために、摺動部材の厚み、幅等を大きくする必要があり、これに伴い、円弧溝も幅等を拡大しなければならなくなる。即ち、機構を構成する容量が増大し、ストロボ装置自体の小型化に対応できなくなる可能性が生じてくる。
【0009】
加えて、特許文献2に記載されたものは、本体部及び可動部の両円弧溝に摺動部材を挟み込まなければならないが、この作業が煩雑で、組立性が悪い構造となっている。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、より広範な回転角度範囲を実現することができ、且つ構造の簡素化を図ることができる回転機構及びこれを備えた電子閃光装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る回転機構は、上記課題を解決するためになされたもので、本体部と、前記本体部に対して回転可能な回転部と、前記回転部の回転に対応して前記本体部に設けられたガイド溝内を可動する係止板を備え、前記係止板の係止部と前記回転部の係止部とが当接することにより、回転部の回転角度範囲が設定されるように構成されたことを特徴とする。
【0012】
本願の請求項に記載された構成からなる回転機構によれば、回転部の回転に伴って係止板及び/又は回転部の係止部がガイド溝によって所定量だけ移動し、これをもって回転部をさらに回転させることができるため、回転部の回転角度範囲がより広く設定される。
【0013】
また、上記構成からなる回転機構は、請求項2記載の如く、前記係止板が前記回転部の係止部との当接に伴って、前記回転部の回転方向へ前記ガイド溝内を直進可動する構成や、請求項記載の如く、前記回転部に取付られた回転板が前記回転部の回転方向に所定角度量可動して、前記回転部の係止部の係止位置を可動させる構成を採用することができる。
【0014】
特に、係止板が直進可動である場合は、請求項3及び4記載の如く、前記係止板の移動方向の両側に、該係止と当接する一対の係止部を備え、更に本体部の係止部は、前記一対の係止部の中間位置となるように付勢される構成を採用することができる。かかる構成からなる回転機構によれば、一対の係止部によって係止板の移動範囲が設定されるのであるが、回転部の係止部による係止板の当接規制が解除されると、係止板は付勢によって中間位置に移動する。これにより、回転部の回転方向を切り替える際に不具合が生じるのを防止したり、一対の係止部に当接する係止板がねじりによって破損等するのを防止することができる。
【0015】
そして、これらの回転機構を電子閃光装置に組み込むことにより、広範なバウンス角を実現する電子閃光装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。
【0017】
図1に示す如く、本実施形態に係る電子閃光装置は、本体部1と、該本体部1に対して水平(左右)方向に回転可能な中間部8と、該中間部8に対して垂直(上下)方向に回転可能な発光部13とを備え、該発光部13が本体部1に対して直交二軸で回転することにより、発光部13の発光窓14から射出される照明光の照射方向を被写体に対して水平あるいは垂直に可変できる構成である。
【0018】
本体部1は、互いに組み合わされる一対のモールド(正面モールド2及び背面モールド3)内に各種の電気回路や電源ユニット(何れも図示しない)を内装したものであり、例えばカメラ(図示しない)に着脱自在に取り付けられる部分である。
【0019】
中間部8は、互いに組み合わされる一対のモールド(正面モールド9及び背面モールド10)内に発光部13からのリード線(図示しない)を内装したものであり、本発明の回転部を構成する。
【0020】
そして、中間部8の下面には、断面略円形状の突起部8a(正面モールド9の断面略半円形状の突起部9aと背面モールド10の断面略半円形状の突起部10aとの組み合わせ)が形成される一方、本体部1の上面には、突起部8aと略同一形状の円孔1a(正面モールド2の半円孔(図示しない)と背面モールド3の半円孔3aとの組み合わせ)が形成され、突起部8aが円孔1a内を軸回りに摺動することで、中間部8が本体部1に対して水平方向に回転する。
【0021】
尚、突起部8aには孔が形成され、該孔を介してリード線を本体部1の電気回路に接続するため、リード線が外部に露呈することはない。また、突起部10aの外周の一部に径方向の溝8cが形成され、該溝8cにバネ及びクリック突子(何れも図示しない)が内装される一方、円孔1aの内周の所定角度位置に適宜の係入凹部(図示しない)が形成され、クリック突子が何れかの係入凹部に係入することで、本体部1に対する中間部8の位置決めがなされる。
【0022】
また、突起部8aには、回転板11が取り付けられている。具体的には、突起部8aは、断面非円形状の突起部8bを備える一方、回転板11には、突起部8bと略同一形状の孔が形成され、回転板11の孔に突起部8bを挿入して突起部8aに対する回転板11の回りが規制された状態で、回転板11がビス12でもって突起部8aに固定される。
【0023】
回転板11は、略円形状を有し、それが突起部8a(円孔1a)よりも大径に形成されている。従って、回転板11は、突起部8aの軸方向における該突起部8aの円孔1aからの抜け止めとして作用する。
【0024】
また、回転板11は、係合部11aを備えている。該係合部11aは、回転板11の外周の一部から突出する帯状の舌片を約90度に折り曲げたもので、中間部8の回転角度範囲を設定する手段の一部を構成する。
【0025】
そして、回転板11の係合部11aに対応して、本体部1にも、中間部8の回転角度範囲を設定する手段の一部として、係止板4と係止板の係合部4aが設けられている。該係合部4aは、略長方形状を有する係止板4の長辺中央部から突出する帯状の舌片を約90度に折り曲げたもので、中間部8の係止部11aと当接し得る位置に配置される。具体的には、係止部4aは、係止板4が本体部1内(背面モールド3の内面)に設けられたガイド溝5に配置されることにより、配置される。
【0026】
ガイド溝5は、モールド3の内面から囲い突起部が突出することにより、係止板4と同様、略長方形状に形成されるが、その長片は、係止板4の長辺よりも所定量だけ長いなっており、その結果、係止板4(係止部4a)は、中間部の回転軸と直交する方向に所定量だけ可動となっている。
【0027】
また、ガイド溝5の近傍であって二箇所位置には、係止板4のスライド方向で所定の間隔を有する一対の係止部6,6が設けられている。該係止部6,6は、係止板4のスライドに伴って移動する係止部4aの移動線上に位置することで、係止部4aは、両係止部6,6間で移動する。即ち、係止部4aは、各係止部6と当接することで、それ以上の移動が規制され、移動範囲が設定される。
【0028】
尚、係止部4aの高さ寸法は、係止部6の高さ寸法よりも高くなっており、係止部6の側面全面と係止部4aの先端部を除く側面とが面当接するようになっている。また、ガイド溝5を構成する囲い突起部には、カバー7が接合され、係止板4がガイド溝5から離脱しないようになっている。
【0029】
本実施形態に係る電子閃光装置は、以上の構成からなり、以下、その使用方法について図2に基づき説明する。
【0030】
図2(イ)は、発光部13の発光窓14が被写体に正対する状態を示し、図2(ロ)は、発光部13が正対状態から右回り(正面から見て)に180度回転した状態を示す。図2(イ)に示す如く、正対状態では、中間部8の係止部11aは、係止板4の係止部4aから最も離間した対極の位置関係にある。即ち、中間部8の回転中心と中間部8の係止部11aの幅中心とを結ぶ線は、係止板4の係止板4のスライド面と直交した関係にある。
【0031】
係止板4の係止部4aと中間部8の係止部11aとは離間しているため、中間部8(発光部13)は、回転可能である。そこで、右回りに中間部8を回転する。すると、一対の係止部6,6の中間位置は、中間部8の回転中心を中心として中間部8の係止部11aの幅中心と180度の関係に設定されているため、中間部8の係止部11aは、中間部8が180度回転するまでに、幅中心が一対の係止部6,6の中間位置と一致している係止板4の係止部4aに当接する。
【0032】
しかしながら、係止板4の係止部4aは、左側に移動できるので、回転部は右回りに180度の回転角度範囲を実現することができる。中間部8が180度回転すると、中間部8の係止部11aは、係止板4の係止部4aを介して本体部1の係止部6と当接するため、これ以上の回転は規制される。
【0033】
今度は、左回りに中間部8を回転する。すると、中間部8の係止部11aは、中間部8が360度回転するまでに、本体部1の左側の係止部6と当接している係止板4の係止部4aに当接する。尚、本体部1の係止部6は、係止板4の係止部4aよりも低く形成されているため、係止部4aの先端は、突出した状態であり、ここに中間部8の係止部11aが当接するものであって、該係止部11aが本体部1の係止部6と干渉するようなことはない。
【0034】
しかる後、係止板4の係止部4aは、右側に移動できるので、左回りに360度の回転角度範囲を実現することができる。中間部8が360度回転すると、中間部8の係止部11aは、係止板4の係止部4aを介して本体部1の反対側の係止部6と当接するため、これ以上の回転は規制される。
【0035】
このような動作は、全く逆に行うこともできる。即ち、正対状態から左回りに中間部8を回転すれば、左回りに180度の回転角度範囲を実現することができ、そこから逆(右回り)に中間部8を回転すれば、右回りに360度の回転角度範囲を実現することができる。
【0036】
このように、本実施形態に係る電子閃光装置によれば、従来にない簡単な機構で広範な回転角度範囲を実現することができるのである。
【0037】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0038】
例えば、上記実施形態においては、係止部4a(係止板4)の移動を中間部8の回転力をもって実現していたが、図3(イ)に示すように、係止板4の両端にバネ15等の弾性部材を介在させ、係止部4aを常にニュートラルな位置(正対状態)に付勢するようにしてもよい。その結果、本体部1の係止部6との干渉を避け、係止板4の係止部4aとのみ中間部8の係止部11aとの当接を考慮することを要せず、本体部1の係止部6を係止部4aと同じ高さにして係止部6の側面と係止部4aの側面とを全面で面当接させることが可能となり、これにより、係止板4の係止部4aのねじりに対する強度を増すことができ、該係止部4aの破損、折れ曲がり等を好適に防止することができる。
【0039】
また、上記実施形態においては、係止板4の係止部4aが可動に構成されているが、図3(ロ)に示すように、本体部1には固定の係止部16を設け、中間部8の係止部11aを所定量だけ可動とすることも可能である。具体的には、回転板11に適宜の円弧状のガイド溝11bを形成し、中間部8(の突起部8a)には、ガイド溝11bに挿入される突起状のガイド部8bを設け、中間部8に対して回転板11が回転軸回りに所定角度量だけ可動とする構成である。尚、ガイド部8bには、ビス17を取り付けてこのビス17の頭でもって回転板11の突起部8aからの抜け防止としている。
【0040】
また、係止板4の係止部4a又は中間部8の係止部11aの一方のみを可動とするのではなく、両方可動とするようにしてもよい。
【0041】
また、上記実施形態においては、中間部8の係止部11aは、回転板11に備えるようにしているが、係止部11aを中間部8(のモールド9,10)に直接設けるようにしてもよい。同様に、図3(ロ)のような、本体部1の係止部16を固定とする場合は、この係止部16は、本体部1(のモールド2,3)に直接設けるのではなく、他の部材に設けたものを本体部1に取り付けるようにしてもよい。
【0042】
また、上記実施形態においては、係止板4の係止部4aの両側に一対の係止部6,6を配置し、これによって係止板4の係止部4aの移動範囲を設定するようにしているが、例えば図3(ロ)のような構成、即ち係止板4に移動方向に沿ったガイド溝を形成し、これに本体部1に突設されたガイド体8bを挿入し、ガイド体8bによって係止板4の移動範囲を設定するようにしてもよいし、逆に、図3(ロ)の構成は、図1〜図2のような構成、即ち中間部8の係止部11aの両側に一対の係止部を配置し、これによって中間部8の係止部11aの移動範囲を設定するようにしてもよい。
【0043】
その他、ガイド溝5、係止板4、係止部4a、係止部6、回転板11、係止部11aなどの具体的形状、寸法、配置は設計的事項である。
【0044】
また、上述してきた回転機構は、電子閃光装置に限定されるものではなく、例えば、液晶画面によって構成されるデジタルビデオカメラやデジタルカメラのファインダなどにも適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る回転機構は、本体部の係止部及び/又は回転部の係止部が回転部の回転に対応する方向に所定量で可動なため、より広範な回転角度範囲を実現することができ、しかも、構造が簡単であるため、装置の小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子閃光装置の分解斜視図
【図2】同実施形態に係る電子閃光装置であって、
(イ)は、発光部が正面を向いた正対状態の一部構成省略斜視図
(ロ)は、発光部が180度回転した状態の一部構成省略斜視図
【図3】他実施形態に係る電子閃光装置であって、
(イ)は、係止板がバネで中立位置に付勢される構成としたものの要部斜視図
(ロ)は、回転板が可動な構成としたものの要部斜視図
【符号の説明】
1 本体部
4 係止板
4a 係合部
6 係止部
8 中間部(回転部)
11 回転板
11a 係合部
13 発光部
15 バネ(弾性部材)
16 係止部

Claims (6)

  1. 本体部と、前記本体部に対して回転可能な回転部と、前記回転部の回転に対応して前記本体部に設けられたガイド溝内を可動する係止板を備え、前記係止板の係止部と前記回転部の係止部とが当接することにより、回転部の回転角度範囲が設定されるように構成されたことを特徴とする回転機構。
  2. 前記係止板は、前記回転部の係止部との当接に伴って前記ガイド溝内を直進可動することを特徴とする請求項1記載の回転機構。
  3. 前記本体部のガイド溝は、前記係止板の係止部の移動範囲の両側に、前記係止板の係止部と当接する一対の係止部を備えることを特徴とする請求項記載の回転機構。
  4. 前記係止板が、前記ガイド溝の一対の係止部の中間位置となるように付勢されることを特徴とする請求項1記載の回転機構。
  5. 前記回転部の回転に対応して前記本体部に設けられたガイド溝内を可動する係止板にかえ、前記回転部に取付られた回転板が前記回転部の回転方向に所定角度量可動して、係止位置を可動することを特徴とする請求項1記載の回転機構。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の回転機構を備えたことを特徴とする電子閃光装置。
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