JP4285366B2 - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents
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Description
そこで、中心貫通孔内における中心電極の基端側に抵抗体を配設して、上記電波雑音を防止する性能(雑防性)の向上を図る技術が開示されている(特許文献1、2参照)。
また、雑防性の向上には、上記抵抗体を火花放電ギャップに近づけることが有効であるが、この場合には、抵抗体の耐熱性が問題となるおそれがある。即ち、抵抗体の温度が上昇しすぎて、抵抗値が異常に上昇してしまうおそれがある。
該スパークプラグは、上記中心貫通孔内における上記中心電極の基端側に抵抗体を配設してなり、
上記中心電極の先端から上記抵抗体の先端までの先端間距離Aは、10mm≦A≦20mm、
上記抵抗体の直径Dは、2.0mm≦D≦3.5mmであり、
上記絶縁碍子の上記中心貫通孔における上記抵抗体の先端側及び基端側にそれぞれ先端側ガラスシール及び基端側ガラスシールを配設してなり、上記抵抗体の軸方向長さL1は、13mm≦L1≦15mm、上記基端側ガラスシールの軸方向長さL2は、L2≦2.0mmであり、
かつ、上記絶縁碍子は、上記抵抗体の上記先端が配される位置における肉厚Tが、1.2mm≦T≦2.0mmであることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある(請求項1)。
上記スパークプラグは、上記中心電極の基端側に上記抵抗体を配設してなるため、中心電極において発生する電波雑音を抑制することができる。
そして、上記先端間距離Aが、10mm≦A≦20mmであるため、雑防性を充分に確保することができると共に、耐熱性を確保して抵抗体の抵抗値異常上昇を防止することができる。即ち、先端間距離Aを小さくして20mm以下とすることにより、雑防性を確保することができる。また、先端間距離Aを10mm以上確保しておくことにより、抵抗体の温度上昇を抑制し、抵抗値の異常上昇を防ぐことができる。
本明細書において、上記スパークプラグにおける、内燃機関の燃焼室に挿入する側を先端側とし、その反対側を基端側とする。
また、上記直径Dが2.0mm未満の場合には、中心電極の直径を確保することが困難となり、中心電極の耐消耗性・耐熱性を充分に確保することが困難となるおそれがある。一方、上記直径Dが3.5mmを超える場合には、中心電極からの伝熱により、抵抗体の温度が上昇しやすくなり、抵抗値の異常上昇を招くおそれがある。
この場合には、雑防性をより向上させることができると共に、中心電極と取付金具との間の絶縁を確保することができる。
上記肉厚Tが1.2mm未満の場合には、中心電極と取付金具との間の絶縁を確保することが困難となるおそれがある。一方、上記肉厚Tが2.0mmを超える場合には、雑防性を向上させることが困難となるおそれがある。
なお、抵抗体の酸化防止や固着等、基端側ガラスシールの機能発揮の観点から、該基端側ガラスシールの軸方向長さL2は、例えば0.5mm以上であることが好ましい。
また、基端側ガラスシールの軸方向長さL2が2.0mmを超える場合には、上記抵抗体の軸方向長さL1を上記の範囲に設定したとき、抵抗体の充填密度を充分に確保することが困難となるおそれがある。その結果、抵抗体の耐久性を確保することが困難となるおそれがある。
本発明の実施例にかかる内燃機関用のスパークプラグにつき、図1を用いて説明する。
本例の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、中心貫通孔21を有する絶縁碍子2と、該絶縁碍子2の先端から突出する状態で上記中心貫通孔21内に保持された中心電極3と、碍子先端を突出させた状態で上記絶縁碍子2を保持する取付金具4と、上記中心電極3との間に火花放電ギャップ11を形成する接地電極5とを有する。
中心電極3の先端31から抵抗体6の先端61までの先端間距離Aは、10mm≦A≦20mmである。
また、抵抗体6の直径Dは、2.0mm≦D≦3.5mmである。
上記スパークプラグ1は、絶縁碍子2の中心貫通孔21における抵抗体6の先端側及び基端側にそれぞれ先端側ガラスシール71及び基端側ガラスシール72を配設してなる。上記抵抗体6の軸方向長さL1は、13mm≦L1≦15mm、基端側ガラスシール72の軸方向長さL2は、L2≦2.0mmである。
なお、抵抗体6の酸化防止や固着等、基端側ガラスシール72の機能発揮の観点から、該基端側ガラスシールの軸方向長さL2は、0.5mm以上であることが好ましい。
また、上記基端側ガラスシール72の基端側には、端子電極12が配設されている。該端子電極12は、絶縁碍子2の基端側から突出した状態で中心貫通孔21内に配設されている。
上記取付金具4は、スパークプラグ1を内燃機関に固定するための取付ネジ部41を外周に設けてなる。
また、上記先端側ガラスシール71及び基端側ガラスシール72は、ガラスに銅粉(Cu)を混入させてなる銅ガラスからなる。
上記スパークプラグ1は、上記中心電極3の基端側に上記抵抗体6を配設してなるため、中心電極3において発生する電波雑音を抑制することができる。
そして、上記先端間距離Aが、10mm≦A≦20mmであるため、雑防性を充分に確保することができると共に、耐熱性を確保して抵抗体6の抵抗値異常上昇を防止することができる。即ち、先端間距離Aを小さくして20mm以下とすることにより、雑防性を確保することができる。また、先端間距離Aを10mm以上確保しておくことにより、抵抗体6の温度上昇を抑制し、抵抗値の異常上昇を防ぐことができる。
一方、直径Dを2.0mm以上確保しておくことにより、中心電極3の直径を例えば1.5mm以上とすることが可能となり、中心電極3の耐消耗性・耐熱性を確保することができる。
また、上記抵抗体6の軸方向長さL1が、13mm≦L1≦15mmであり、上記基端側ガラスシール72の軸方向長さL2が、L2≦2.0mmである。これにより、抵抗体6の軸方向長さL1を長くして、雑防性をより向上させることができる。
また、抵抗体6の軸方向長さL1を15mm以下とすることにより、抵抗体6の充填密度を充分に確保して、抵抗値の異常上昇を防止している。
また、基端側ガラスシール72の軸方向長さL2を2.0mm以下としておくことにより、上記の加圧力が充分に抵抗体6の全体に伝わることとなり、その結果、抵抗体6の軸方向長さL1を長くすることが可能となる。
本例は、図2に示すごとく、スパークプラグにおいて、中心電極の先端から抵抗体の先端までの先端間距離Aが雑防性へ及ぼす影響につき調査した例である。
本例において試験体として使用したスパークプラグは、基本的には、実施例1において示した構成(図1参照)を有する。ただし、抵抗体6の直径Dは3.0mm、抵抗体6の先端61が配される位置における絶縁碍子2の肉厚Tは1.6mm、抵抗体6の軸方向長さL1は13mm、基端側ガラスシール72の軸方向長さL2は2.0mmとした。
測定結果を図2に示す。従来のスパークプラグに対して、ノイズレベルが5dB以上低減することができれば、充分に雑防性を向上させているということができる。即ち、約72dB以下とすることができれば、目標を達成できたものと見ることができる。
かかる観点から図2に示す結果を確認すると、上記先端間距離Aを20mm以下とすることにより、雑防性を充分に向上させることができることが分かる。
本例は、図3に示すごとく、スパークプラグにおいて、抵抗体の直径Dが抵抗体の温度上昇へ及ぼす影響につき調査した例である。
本例において試験体として使用したスパークプラグは、実験例1と同様、基本的には、実施例1において示した構成(図1参照)を有する。ただし、先端間距離Aは10mm、絶縁碍子2の肉厚Tは1.6mm、抵抗体6の軸方向長さL1は13mm、基端側ガラスシール72の軸方向長さL2は2.0mmとした。
図3より分かるように、抵抗体6の直径Dを3.5mm以下とすることにより、抵抗体6の温度を200℃以下にすることができる。抵抗体6の温度が200℃以下であれば、抵抗値の異常上昇を防止することができる。
本例は、図4に示すごとく、スパークプラグにおいて、抵抗体6の先端61が配される位置における絶縁碍子2の肉厚Tが雑防性へ及ぼす影響につき調査した例である。
本例において試験体として使用したスパークプラグは、実験例1と同様、基本的には、実施例1において示した構成(図1参照)を有する。ただし、抵抗体6の直径Dは3.0mm、先端間距離Aは20mm、抵抗体6の軸方向長さL1は13mm、基端側ガラスシール72の軸方向長さL2は2.0mmとした。
これらの試験体について、実験例1と同様のノイズレベル試験を行った。
測定結果を図4に示す。
同図より、絶縁碍子2の肉厚Tを小さくすることにより、ノイズレベルを低減することができ、T≦2.0mmとすることにより、目標の72dB以下を達成することができることが分かる。
本例は、図5に示すごとく、スパークプラグにおいて、抵抗体の軸方向長さL1が雑防性へ及ぼす影響につき調査した例である。
本例において試験体として使用したスパークプラグは、実験例1と同様、基本的には、実施例1において示した構成(図1参照)を有する。ただし、抵抗体6の直径Dは3.0mm、絶縁碍子2の肉厚Tは1.6mm、先端間距離Aは20mm、抵抗体6の軸方向長さL1は13mm、基端側ガラスシール72の軸方向長さL2は2.0mmとした。
これらの試験体について、実験例1と同様のノイズレベル試験を行った。
測定結果を図5に示す。
同図より、抵抗体6の軸方向長さL1を大きくすることによりノイズレベルを低減することができ、L1≧13mmとすることにより目標の72dB以下を達成することができることが分かる。
本例は、図6に示すごとく、スパークプラグにおいて、基端側ガラスシールの軸方向長さL2が抵抗体の耐久性へ及ぼす影響につき調査した例である。
本例において試験体として使用したスパークプラグは、実験例1と同様、基本的には、実施例1において示した構成(図1参照)を有する。ただし、抵抗体6の直径Dは3.0mm、絶縁碍子2の肉厚Tは1.6mm、先端間距離Aは20mmとした。
即ち、上記のごとくL1及びL2の値を変化させた試験体(スパークプラグ)を用意し、300℃の高温化で20時間放電させた後、初期に対する抵抗値の変化率を評価した。即ち、初期の抵抗値は5kΩに設定し、これに対する耐久後の変化率により評価した。
測定結果を図6に示す。なお、図6において、L1=13mmの試験体の測定結果を△、L1=14mmの試験体の測定結果を○、L1=15mmの試験体の測定結果を□、L1=16mmの試験体の測定結果を◇により、それぞれプロットした。
この結果から、抵抗体6の軸方向距離L1を13〜15mmとして、基端側ガラスシール72の軸方向長さL2を2.0mm以下とすることにより、抵抗値の変化を充分に抑制できることが分かる。
11 火花放電ギャップ
2 絶縁碍子
21 中心貫通孔
3 中心電極
31 先端
4 取付金具
5 接地電極
6 抵抗体
61 先端
71 先端側ガラスシール
72 基端側ガラスシール
Claims (1)
- 中心貫通孔を有する絶縁碍子と、該絶縁碍子の先端から突出する状態で上記中心貫通孔内に保持された中心電極と、碍子先端を突出させた状態で上記絶縁碍子を保持する取付金具と、上記中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極とを有する内燃機関用のスパークプラグにおいて、
該スパークプラグは、上記中心貫通孔内における上記中心電極の基端側に抵抗体を配設してなり、
上記中心電極の先端から上記抵抗体の先端までの先端間距離Aは、10mm≦A≦20mm、
上記抵抗体の直径Dは、2.0mm≦D≦3.5mmであり、
上記絶縁碍子の上記中心貫通孔における上記抵抗体の先端側及び基端側にそれぞれ先端側ガラスシール及び基端側ガラスシールを配設してなり、上記抵抗体の軸方向長さL1は、13mm≦L1≦15mm、上記基端側ガラスシールの軸方向長さL2は、L2≦2.0mmであり、
かつ、上記絶縁碍子は、上記抵抗体の上記先端が配される位置における肉厚Tが、1.2mm≦T≦2.0mmであることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
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