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JP4285487B2 - 記録位置補正装置、記録装置及び記録位置補正方法 - Google Patents
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JP4285487B2 - 記録位置補正装置、記録装置及び記録位置補正方法 - Google Patents

記録位置補正装置、記録装置及び記録位置補正方法 Download PDF

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Description

本発明は,記録ヘッドを備えたキャリッジの主走査方向への往復動と,被記録材の副走査方向への搬送とを交互に繰り返すことによって,被記録材に記録を行う記録装置の記録位置補正装置、記録装置、記録位置補正方法及びプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
記録ヘッドを備えたキャリッジの主走査方向への往復動と,被記録材の副走査方向への搬送とを交互に繰り返すことによって,被記録材に記録を行う記録装置では,制御装置が駆動系(モータ,モータの駆動力を伝達する歯車列等)に,被記録材の副走査方向への搬送量を示す指令値を与え,駆動系は,この指令値が示す搬送量だけ,被記録材を副走査方向に搬送するようになっている。また,主走査方向におけるキャリッジの往復動についても同様に行われる。しかし,この指令値が示す搬送量と,被記録材が副走査方向に実際に搬送された搬送量とが相違する場合がある。この相違(以下「ズレ」ともいう。)は,被記録材と,これを搬送するローラとの間の僅かなスリップや,駆動系における誤差等から生じるものである。
近年の記録装置,特にプリンタでは,搬送精度が向上し,1回ごとの搬送によるズレは僅かなものとなっているが,搬送は1回の記録において何回も行われるものであることから,僅かなズレも,何回も搬送を繰り返すことによって大きなズレとなることがある。
また,実際に搬送された搬送量を制御装置にフィードバックし,フィードバックされた値と指令値との相違に基づいて駆動系を制御するフィードバック制御装置においても,実際に搬送された搬送量は,駆動系を構成するモータの回転量あるいはこのモータによって回転するローラの回転量によって測定しており,実際の被記録材の搬送量を測定しているわけではない。したがって,僅かなスリップ等によるズレは除去できない状況にある。
本発明は,かかる状況に鑑みなされたものであり,その課題は,被記録材の副走査方向の搬送量のズレを補正し,被記録材をより正確に搬送し,もって記録品質を向上させることにある。
前記課題を達成するために,本記憶装置の記録位置補正装置は,記録ヘッドを備えたキャリッジの主走査方向の往復動と,被記録材の副走査方向への搬送とを交互に繰り返すことによって被記録材に記録を行う記録装置の記録位置補正装置であって,副走査方向への搬送回数をカウントする第1の計数手段と,前記第1の計数手段によりカウントされた搬送回数があらかじめ定められた補正実行回数に達したかどうかを判定する第1の判定手段と,前記第1の判定手段により,前記第1の計数手段によりカウントされた搬送回数が前記補正実行回数に達したと判定された場合には,その回の副走査方向への被記録材の本来の搬送量を補正し,その回までの実際の搬送量を理論値の搬送量とする,または,該理論値の搬送量に近づける搬送量補正手段と,を備える記録装置の記録位置補正装置であって,
前記補正実行回数が,記録品質を表す記録モードごとに設けられているものである,ことを特徴とする。
本実施形態によると,副走査方向への搬送回数が第1の計数手段によってカウントされ,第1の計数手段によってカウントされた搬送回数があらかじめ定められた補正実行回数に達したかどうかが第1の判定手段によって判定される。そして,補正実行回数に達したと判定された場合には,その回の副走査方向への被記録材の搬送量が搬送量補正手段によって補正され,その回までの実際の搬送量が理論値の搬送量とされるか,または,該理論値の搬送量に近づけられる。
このように,本実施形態によると,補正実行回数に達した時の被記録材の搬送量が補正され,その回までの実際の搬送量が理論値の搬送量とされるか,または,該理論値の搬送量に近づけられるので,より正確な搬送を行うことができ,もって記録品質を向上させることができる。
ここで,「補正実行回数」は,後述するように,記録装置の使用開始からの累積した搬送回数(以下「累積搬送回数」という。)を用いて表すこともできるし,前回の補正実行回数からの相対的な回数(以下「相対搬送回数」という。)を用いて表すこともできる
補正実行回数を累積搬送回数を用いて表した場合には,補正実行回数は,第n1回,第n2回,第n3回,…(n1,n2,n3,…は正の整数,n1<n2<n3<…)といった数値列として構成されることとなる。一方,補正実行回数を相対搬送回数を用いて表した場合には,補正実行回数は,m回(mは正の整数)といった1つの数値のみを有する場合もあるし,たとえば{m1,m2,m3(m1,m2,m3は正の整数)}のように複数(数個)の数値の組である場合もある。
補正実行回数が1つの数値のみを有する場合には,補正は,前回の補正から第m回目の搬送時ごとに繰り返し行われることとなる。補正実行回数が3つの数値の組である場合には,補正は,一般に,前回の補正から第m1回目,第m2回目,第m3回目,第m1回目,第m2回目,第m3回目,…,というように,これらの3つの回数を単位として繰り返し行われることとなる。
本記録位置補正装置では,前記搬送量補正手段が,前記その回の副走査方向への被記録材の本来の搬送量に,前記記録装置が前記被記録材を副走査方向へ搬送することができる最小の搬送量を加減することにより補正を行うものであり,前記補正実行回数が,該補正実行回数で補正を行わないで搬送した場合におけるその回までの搬送量と理論値の搬送量との相違が前記最小の搬送量以上となる最小の回数である,ことを特徴とする。
本記録位置補正装置によると,補正実行回数を,該補正実行回数で補正を行わないで搬送した場合におけるその回までの実際の搬送量と理論値の搬送量との相違が最小の搬送量以上となる最小の回数としたので,実際の搬送量と理論値の搬送量との相違(すなわちズレ)が補正可能な値になり次第,直ちに補正が行われることとなる。これにより,ズレが小さなうちに補正することができ,記録品質の向上に寄与できる。
本記録位置補正装置は,前記補正実行回数が,前記記録ヘッドに,複数の検査用パターンを被記録材に記録させ,該記録された検査用パターンと理論値による検査用パターンとを比較して,両者の相違量に基づいて定められるものであることを特徴とする。
本記録位置補正装置によると,各記録装置の使用開始前に,補正実行回数を該検査用パターンを利用して決定することにより,各記録装置ごとに補正実行回数を決定することができる。これにより,各記録装置のズレの特性に応じて,適正な補正を行うことができる。
なお,同一機種については,記録装置が異なっても,ほぼ同一のズレを起こす傾向があると考えられる場合には,1つの任意の記録装置について補正実行回数を,前記検査用パターンを用いて決定しておくことにより,同一機種のそれ以外の記録装置については,この補正実行回数をそのまま使用することもできる。
本記録位置補正装置は,前記検査用パターンが,主走査方向に伸び,かつ,副走査方向に一定間隔で引かれた複数のラインであることを特徴とする。
本記録位置補正装置によると,検査用パターンを,主走査方向に伸び,かつ,副走査方向に一定間隔で引かれた複数のラインとしたので,単純なパターンで副走査方向における搬送量のズレを測定することができる。また,単純な検査用パターンなので,検査の効率化を図ることができる。
本記録位置補正装置は,前記補正実行回数が,記録品質を表す記録モードごとに設けられているものである,ことを特徴とする。
本記録位置補正装置によると,補正実行回数が,記録品質を表す記録モードごとに設けられているので,各記録モードに応じた適切な記録位置の補正を行うことができ,これにより,各記録モードに対応した記録品質の向上を図ることができる。
なお,「記録品質を表す記録モード」には,高速モード,標準モード,高品位モード,超高品位モード等が含まれる。
本記録位置補正装置は,前記第1の計数手段によりカウントされた搬送回数が前記補正実行回数に達すると,前記第1の計数手段のカウント数をゼロにリセットするリセット手段,をさらに備え,前記補正実行回数が,前回の補正実行回数からの相対的な回数である,ことを特徴とする。
本記録位置補正装置によると,第1の計数手段によりカウントされた搬送回数が前記補正実行回数に達すると,第1の計数手段のカウント数がゼロにリセットされる。これにより,第1の計数手段は,多くとも補正実行回数まで計数することができるものとして構成することができるので,第1の計数手段を少ないハードウェア量により実現することができる。
また,補正実行回数を,前回の補正実行回数からの相対的な回数としたので,たとえば,m回ごとに補正を行うならば,補正実行回数をmのみの値とすることができ,補正実行回数を記憶する装置構成を単純化することができるととものに,記憶するためのハードウェア量も少なくすることができる。
本記録位置補正装置は,前記補正実行回数が複数個設けられ,それぞれの補正実行回数が,前記記録装置の使用開始からの累積した副走査方向への搬送回数に対応してそれぞれ異なる値または値の組を有するものであり,前記記録装置の使用開始からの累積した副走査方向への搬送回数をカウントする第2の計数手段と,前記第2の計数手段によりカウントされた搬送回数が,あらかじめ定められた,それぞれ異なる値を有する複数の変更実行回数のうちのいずれか1つに達したかどうかを判定する第2の判定手段と,前記第2の判定手段が,前記第2の計数手段によりカウントされた搬送回数が前記変更実行回数のうちのいずれか1つに達したと判定した場合には,それ以降の前記補正実行回数を,その累積した搬送回数に対応した補正実行回数に変更する変更手段と,をさらに備えていることを特徴とする。
記録装置を長期間使用していると,記録装置の駆動系の経年変化等によって,搬送量のズレが変化し,これに伴い補正実行回数も変化させる必要がある場合がある。
本記録位置補正装置によると,第2の判定手段が,第2の計数手段によりカウントされた搬送回数が前記変更実行回数のうちのいずれか1つに達したと判定した場合には,それ以降の補正実行回数を,その累積した搬送回数に対応した補正実行回数に変更する変更手段を設けたので,経年変化等による搬送量のズレの変化にも対応することができる。これにより,記録装置の使用量に応じた記録品質の向上を図ることができる。
本記録位置補正装置は,前記複数の変更実行回数が,前記記録装置の使用開始前に,前記記録ヘッドに,複数の検査用パターンを被記録材に記録させ,該記録された検査用パターンと理論値による検査用パターンとを比較して,両者の相違量に基づいて前記補正実行回数を定める場合に,前記補正実行回数が前記複数個のうちの1つの値または値の組から他の値または値の組に変化する時の搬送回数である,ことを特徴とする。
本記録位置補正装置によると,各記録装置の使用開始前に補正実行回数を決定する際に,変更実行回数が決定されるので,各記録装置ごとに変更実行回数を決定することができる。これにより,各記録装置の特性に応じて,適正な補正を行うことができる。また,補正実行回数の決定と同時に変更実行回数が決定できるので,これら両回数の決定処理の効率化および経済化を図ることもできる。
なお,同一機種については,記録装置が異なっても,ほぼ同一の変更実行回数を有する傾向があると考えられる場合には,1つの任意の記録装置について変更実行回数を,前記検査用パターンを用いて決定しておくことにより,同一機種のそれ以外の記録装置については,この変更実行回数をそのまま使用することもできる。
本記録位置補正装置は,前記複数の変更実行回数が,記録品質を表す記録モードごとに設けられているものである,ことを特徴とする。
本記録位置補正装置によると,複数の変更実行回数が,記録品質を表す記録モードごとに設けられているので,各記録モードに応じた適切な記録位置の補正を行うことができ,これにより,各記録モードに対応した記録品質の向上を図ることができる。
本記録位置補正装置は,前記補正実行回数が,前記記録装置の使用開始からの累積した副走査方向への搬送回数である,ことを特徴とする。
本記録位置補正装置によると,前記補正実行回数が,前記記録装置の使用開始からの累積した副走査方向への搬送回数であるので,前述のような相対搬送回数と異なり,補正実行回数に対応する累積搬送回数をすべて記憶しておく必要があり,メモリ量が増大するものの,経年変化に伴う補正実行回数の変化を考慮する必要がないので,前述のリセット手段や第2の計数手段,第2の判定手段等が不要となり,装置構成および処理を単純化することができる。
本記録装置は,前述の記録位置補正装置を備えていることを特徴とする。
本記録装置においても,前述の記録位置補正装置と同様の作用効果を得ることができる。
本記録位置補正方法は,記録ヘッドを備えたキャリッジの主走査方向への往復動と,被記録材の副走査方向への搬送とを交互に繰り返すことによって,被記録材に記録を行う記録装置の記録位置補正方法であって,副走査方向への搬送回数をカウントし,前記カウントした搬送回数があらかじめ定められた補正実行回数に達したかどうかを判定し,前記カウントした搬送回数が前記補正実行回数に達したと判定した場合には,その回の副走査方向への被記録材の本来の搬送量を補正し,その回までの実際の搬送量を理論値の搬送量とする,または,該理論値の搬送量に近づける,記録装置の記録位置補正方法であって,前記補正実行回数が,記録品質を表す記録モードごとに設けられているものである,ことを特徴とする。本記録位置補正方法によると,前述の記録位置補正装置と同様の作用効果を得ることができる。
本コンピュータ読み取り可能な記録媒体は,記録ヘッドを備えたキャリッジの主走査方向への往復動と,被記録材の副走査方向への搬送とを交互に繰り返すことによって,被記録材に記録を行う記録装置の記録位置補正処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって,副走査方向への搬送回数をカウントする手順と,前記カウントした搬送回数があらかじめ定められた補正実行回数に達したかどうかを判定する手順と,前記カウントした搬送回数が前記補正実行回数に達したと判定した場合には,その回の副走査方向への被記録材の本来の搬送量を補正し,その回までの実際の搬送量を理論値の搬送量とする,または,該理論値の搬送量に近づける手順であって,前記補正実行回数が,記録品質を表す記録モードごとに設けられているものであることを特徴とする手順,をコンピュータに実行させるプログラムを記録したものである。
本記録媒体によると,前述の記録位置補正装置と同様の作用効果を得ることができる。また,該記録媒体に記録されたプログラムを読み取り,かつ,実行することができるコンピュータを備えた任意の記録装置に,該記録媒体に記録された該プログラムを実行させることにより,任意の記録装置に,本記録位置補正処理を実行させることもできる。
[記録装置の構成]
図1は,記録装置の1つであるプリンタ1の機能ブロック図である。このプリンタ1は,制御装置10,キャリッジ駆動系20,キャリッジ30,紙送りローラ駆動系40,紙送りローラ50および記録媒体読み取り装置60を備えており,キャリッジ30の主走査方向への往復動と,図示しない用紙(被記録材)の副走査方向への搬送(以下,「副走査方向への搬送」を単に「搬送」という。)とを交互に繰り返すことによって,用紙に印刷(記録)を行う。
制御装置10は,外部のコンピュータ,ワープロ等から印刷制御データおよび印字データを受信し,これらのデータに基づいてキャリッジ駆動系20および紙送りローラ駆動系40を駆動制御し,印字データが表す文字,図形等を用紙に印刷する。
印刷制御データには,プリンタ1に印刷を行うように指令する指令データのほかに,用紙の大きさを指定するデータ,用紙の縦長または横長を指定するデータ,記録品質を表す記録モードのデータが含まれている。記録モードとしては,たとえば,印刷解像度が180dpi×180dpiの高速モード,360dpi×360dpiの標準モード,720dpi×720dpiの高品位モード,1440dpi×1440dpiの超高品位モード等がある。
制御装置10は,その内部に,図示しないCPU,ROM,RAM,キャリッジ駆動系20の駆動制御回路,紙送りローラ駆動系40の駆動制御回路等を備えている。
制御装置10のCPUは,制御装置10のROMに記憶された制御プログラムまたは記録媒体読み取り装置60を介して読み取られた記録媒体70の制御プログラムを実行することにより,プリンタ1の印刷制御処理を行う。この印刷制御処理には,本発明に係る記録位置の補正処理が含まれている。
制御装置10のROMまたは記録媒体70には,前記制御プログラムのほかに,補正処理用データとして,補正量のデータ,補正実行回数のデータ,および変更実行回数のデータも記憶(記録)されている。これらの補正処理用データについては,後に詳述する。
制御装置10のRAMは,制御装置10のCPUが処理を行う際のワークエリアとして利用されるほか,後述するように,このプリンタ1の使用が開始されてから現在に至るまでに搬送を何回行ってきたかを示す累積搬送回数NAが記憶されている。累積搬送回数NAは,プリンタ1の出荷時には,ゼロに初期化されている。また,プリンタ1の電源がオフにされている間も,この累積搬送回数NAの値がRAMから消去(揮発)されないように,RAMは,バックアップ電源(図示略)により電源供給を受けている。
なお,記録媒体70には,フロッピィ・ディスク(FD)、CD−ROM、ミニ・ディスク(MD)、光磁気ディスク(MOディスク)、カセット・テープ、半導体メモリ(メモリ・カード)等が含まれる。また,その記録媒体読み取り装置60としては,各記録媒体に対応した読み取り装置(たとえばフロッピィ・ディスク・ドライブ,CD−ROMドライブ等)が設けられる。
キャリッジ駆動系20は,制御装置10からの指令にしたがって,キャリッジ30を主走査方向に往復動させるものであり,紙送りローラ駆動系40は,制御装置10からの指令にしたがって,紙送りローラ50を回転させ,用紙を搬送するものである。キャリッジ30の往復動および用紙の搬送は,前述したように交互に行われる。したがって,主走査方向の往路でのみ印刷を行うプリンタにおいては,往路で印刷した後,1回の搬送が行われ,往路と復路との双方において印刷を行うプリンタにおいては,往路および復路のそれぞれの印刷後に,搬送が1回ずつ行われることとなる。そして,複数回の搬送の後に,印刷が終了する。
キャリッジ駆動系20および紙送りローラ駆動系40には,ともに,図示しない駆動モータ(ステッピング・モータ,DCモータ等),該駆動モータの駆動力をキャリッジ30または紙送りローラ50にそれぞれ伝達する歯車列が含まれている。また,キャリッジ30には,図示しない印字ヘッド(記録ヘッド)が搭載され,該印字ヘッドが用紙に印刷を行う。
キャリッジ駆動系20の駆動モータがDCモータの場合には,キャリッジ30の移動量,移動速度等をフィードバック制御するために,該駆動モータまたはキャリッジ30に取り付けられたエンコーダ(図示略)から制御装置10へフィードバック信号(破線で図示)が与えられる。同様にして,紙送りローラ駆動系40の駆動モータがDCモータの場合には,用紙の搬送量および搬送速度をフィードバック制御するために,該駆動モータまたは紙送りローラ50に取り付けられたエンコーダ(図示略)から制御装置10へフィードバック信号(破線で図示)が与えられる。
[補正処理用データの決定処理]
図2は,用紙の搬送を定則送り(各回の搬送量が一定である搬送)で行った場合の理論値の搬送量(すなわち,制御装置10が指令として発する搬送量であり,以下「理論搬送量」という。)と,紙送りローラ50による実際の搬送量(以下「実際搬送量」という。)とを示している。
N回の搬送による合計の理論搬送量をTとし,各回の理論搬送量をαとすると,T=N・αとして表すことができる。N回の搬送による合計の実際搬送量をXとし,各回の実際搬送量をα’とすると,X=N・α’として表すことができる。また,XとTとのズレをβとすると,X=T+β=N・α+βとして表すこともできる。
なお,図2では,理論搬送量と実際搬送量とのズレを分かりやすくするために,該ズレを誇張して表現しており,通常,該ズレは,各回の搬送量と比較すると図2に示すものよりも小さい。
このようなズレを印刷時に補正するために必要となる補正処理用データとしては,前述したように,補正量のデータ,補正実行回数のデータ,および変更実行回数のデータがある。
ここで,「補正量」とは,補正を行う際の搬送量を,各回の実際搬送量α’からどの程度変化させて行うか,その変化量をいう。本実施の形態では,この補正量として,プリンタ1が用紙を搬送することができる最小の搬送量|ε|(絶対値)が選ばれる。たとえば,プリンタ1が,最高精度2880dpiで搬送を行うことができるものである場合には,|ε|=1[inch]/2880≒8.8[μm]となる。
また,この補正量εは,プリンタによって正の値となる場合もあるし,負の値となる場合もある。正の値となる場合には,補正時の1回の搬送量は,実際搬送量α’よりも|ε|の分だけ多くなり,負の値となる場合には,実際搬送量α’よりも|ε|の分だけ少なくなる。
もちろん,1回の補正において,εの2倍,3倍あるいはそれ以上の量の補正を行うこともできるが,あまり大きな補正量を一時に補正すると,印刷位置が大きくずれることとなり,かえって記録品質を悪化させるおそれがある。したがって,εの単位で補正を行う方が,より木目の細かい補正を行うことができ,記録品質の向上を図ることができる。
なお,εについても,理論搬送量と実際搬送量とがあるが,本実施の形態では,実際搬送量のみを取り扱えば足りるので,εを実際搬送量として取り扱うこととする。
「補正実行回数」とは,搬送量の補正を行う搬送回数をいう。すなわち,「補正実行回数」とは,何回目の搬送時に搬送量の補正を行うかを定める回数である。この「補正実行回数」は,プリンタ1の使用開始からの累積搬送回数を用いて表すこともできるし,前回の補正実行回数からの相対搬送回数を用いて表すこともできる。
補正実行回数を累積搬送回数で表した場合には,補正実行回数は,第n1回,第n2回,第n3回,…(n1,n2,n3,…は正の整数,n1<n2<n3<…)といった数値列として構成されることとなる。
一方,補正実行回数を相対搬送回数で表した場合には,補正実行回数は,m回(mは正の整数)といった1つの数値のみを有する場合もあるし,たとえば{m1,m2,m3(m1,m2,m3は正の整数)}のように複数(数個)の数値の組である場合もある。補正実行回数が1つの数値のみを有する場合とは,1回の補正によってズレをほぼ完全に除去できる場合,すなわち,|β|=|ε|となる場合である。したがって,この場合には,補正は,前回の補正から第m回目の搬送時ごとに繰り返し行われることとなる。補正実行回数が複数の数値の組である場合とは,1回の補正によってズレをほぼ完全には除去できず,|ε|未満のズレが残る場合である。この場合には,|ε|未満のズレがさらに積算され,|ε|以上となった場合に,これも補正する必要があるので,補正実行回数は1つの数値だけでは表されないこととなり,複数の数値の組として表されることとなる。たとえば,補正実行回数が3つの数値の組である場合には,補正は,一般に,前回の補正から第m1回目,第m2回目,第m3回目,第m1回目,第m2回目,第m3回目,…,というように,これらの3つの回数を単位として繰り返し行われることとなる。
以下では,補正実行回数が相対搬送回数で表される場合には,1つの数値のみで表される場合と複数の数値の組で表される場合とを併せて{m}と表現することとする。
「変更実行回数」とは,補正実行回数を相対搬送回数で表した場合に必要となるもので,補正実行回数をある値から他の値に変更する搬送回数をいう。この変更実行回数は,累積搬送回数で表される。
たとえば,プリンタ1の使用開始当初は,補正実行回数(相対搬送回数){mA}で補正を行っていたものが,紙送りローラ駆動系40または紙送りローラ50の経年変化等により,累積搬送回数NAがR回となった以降は,{mA}とは異なる補正実行回数(相対搬送回数){mB}で補正を行う必要がある場合に,変更実行回数はRとなる。
補正実行回数を累積搬送回数を用いて表した場合には,プリンタ1は,すべての補正実行回数を記憶しておく必要があり,記憶するためのメモリ量が増加するが,補正実行回数そのものが経年変化を含んだ値となるので,「変更実行回数」は不要となり,また,後述するように,累積変更回数が変更実行回数に達したかどうかを判断する処理等が不要となる利点がある。これに対し,補正実行回数を相対搬送回数を用いて表した場合には,プリンタ1は,補正実行回数として1つの値または数個の値の組のみを記憶するだけで足りるので,メモリ量を少なくすることができるが,変更実行回数も記憶する必要があり,また,補正実行回数の値を変更する処理も必要となる,これらの補正実行回数および変更実行回数は,通常,工場等において,プリンタ1と同機種のプリンタを1台または複数台,サンプルとして試験することにより決定される。なお,同機種のプリンタにおいては,一般に,ズレの傾向もほぼ同様であると考えることができるので,サンプルにより求められた補正実行回数および変更実行回数は,同機種の他のプリンタにも用いることができる。
このサンプルの試験は,プリンタ1に検査用パターンを印刷させ,この印刷された検査用パターンと理論値による検査用パターンとを比較することによって行われる。検査用パターンの一例としては,図2に示す一定間隔の罫線がある。そして,測定されたズレに基づいて,補正実行回数および変更実行回数が決定される。
具体的には,以下のようにして,補正実行回数および変更実行回数が決定される。まず,補正実行回数および変更実行回数を決定する処理を行う前に,検査用パターンが生成される。この検査用パターンは,用紙に,基準となる基準罫線が印刷されるとともに,その基準罫線から1回搬送するごとに1本ずつ罫線が印刷されることにより生成される。罫線の印刷は,プリンタの耐用年数が経過するまでに平均的に行われるであろう搬送回数(たとえば,数万回,数十万回等であり,以下「耐用搬送回数Z」という。)分行われる。
次に,この罫線が印刷された用紙が,スキャナ等によって読み込まれ,基準罫線とそれ以外の各罫線との間の距離,すなわち実際搬送量X,が測定され,記録媒体に記録される。その後,図3に示すフローチャートの処理が実行される。
図3は,補正実行回数および変更実行回数を求めるための処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は,この処理用の専用装置によって実行することもできるし,汎用のコンピュータによって実行することもできる。これらの専用装置またはコンピュータ(以下「専用装置等」という。)には,前述した,実際搬送量Xが記録された記録媒体が,記録媒体読み取り装置を介して読み出し可能に接続される。
なお,このフローチャートは,補正実行回数として,累積搬送回数を用いる場合と相対搬送回数を用いる場合とのいずれにも対応可能な処理を示している。したがって,補正実行回数として累積搬送回数を用いる場合に限定したときは,このフローチャートにおいて,相対搬送回数に関する処理は不要となる。
まず,初期化として,累積搬送回数Naの値および相対搬送回数Nrの値が,ともに1に設定され,補正回数kの値がゼロに設定される(ステップS1)。ここで,「補正回数k」とは,補正が行われた回数をカウントするためのパラメータである。また,後述する実際の印刷処理(図4および図5)で用いられる累積搬送回数NAおよび相対搬送回数NRと区別するために,ここで用いられる累積搬送回数および相対搬送回数の符号Nの添字には,小文字aおよびrをそれぞれ用いることとする。
次に,基準罫線とこの基準罫線から第NA番目に印刷された罫線との間の距離X(Na)が記録媒体から読み出され,この距離X(Na)とNa回分の理論搬送量T(=Na・α)との間のズレβ(Na)が,以下の式(1)にしたがって計算される(ステップS2)。
β(Na)=X(Na)−Na・α+k・ε …(1)
ここで,補正量εの符号は,X(Na)が理論値Na・Tよりも大きい場合には負とされ,その逆の場合には正とされる。
次に,|β(Na)|が|ε|以上であるかどうかが判定される(ステップS3)。両値について絶対値を採用するのは,両値とも負の値となることがあるが,ここでは,距離(すなわち,正の値)としての大小関係を比較する必要があるからである。
|β(Na)|が|ε|未満である場合には(ステップS3でNo),まだ補正すべき回数に達していないので,ステップS6に進み,累積搬送回数Naの値および相対搬送回数Nrの値が,ともに1ずつインクリメントされる。
続いて,累積搬送回数Naが耐用搬送回数Z以上となったかどうかが判定される(ステップS7)。累積搬送回数Naが耐用搬送回数Z未満である場合には,まだ処理すべきデータが存在するので,ステップS2に戻って再びステップS2からS7までの処理が繰り返される。
このようなループ処理を何回か繰り返した後,ステップS3において,|β(Na)|が|ε|以上となった場合には(ステップS3でYes),この時点で,実際の用紙の搬送では,搬送量の補正が行われることとなる。したがって,補正実行回数として,この時の累積搬送回数Naの値および相対搬送回数Nrの値が,組として,専用装置等の内部メモリに記憶される(ステップS4)。
続いて,実際の用紙の搬送において,搬送量の補正が1回行われたこととなるので,補正回数kの値が1だけインクリメントされ,また,相対搬送回数Nrの値がゼロにリセットされる(ステップS5)。次に,累積搬送回数Naの値および相対搬送回数Nrの値が,ともに1ずつインクリメントされる(ステップS6)。
これらの処理を累積搬送回数Naが耐用搬送回数Zとなるまで繰り返した後(ステップS7でYes),処理は終了する。
この処理が終了した後,コンピュータの内部メモリに記憶されたNaおよびNrの値の組が解析される。補正実行回数として累積搬送回数を用いる場合には,変更実行回数は必要ないので,内部メモリに記憶された一連のNaのみが,これから出荷されるプリンタ1の制御装置10(図1参照)のROMまたは記録媒体70(図1参照)に記憶(記録)され,プリンタ1に実際の印刷時において使用される。
一方,補正実行回数として相対搬送回数を用いる場合には,変更実行回数が必要となるので,コンピュータの内部メモリに記憶された一連のNaおよび一連のNrの値から,変更実行回数が求められる。
たとえば,内部メモリに記憶された一連のNrが,1≦Na<N1ではmaという1つの値の繰り返しであり,N1≦Na<N2ではmbという1つの値の繰り返しであり,N2≦Na≦Zではmcという1つの値の繰り返しである場合には,補正実行回数は1≦Na<N1ではma,N1≦Na<N2ではmb,N2≦Na(≦Z)ではmcとなり,変更実行回数はN1,N2となる。
また,内部メモリに記憶された一連のNRが1≦Na<N4では{md,me,mf}という3つの値の組の繰り返しであり,N4≦Na<N5ではmgという1つの値の繰り返しであり,N5≦Na≦Zでは{mh,mi}という2つの値の組の繰り返しである場合には,補正実行回数は1≦Na<N4では{md,me,mf},N4≦Na<N5ではmg,N5≦Na(≦Z)では{mh,mi}となり,変更実行回数はN4,N5となる。
これまでに述べた補正実行回数および変更実行回数を決定する処理は,各記録モードごとに行われ,各記録モードごとに補正実行回数および変更実行回数が求められる。そして,各記録モードごとに補正実行回数および変更実行回数は,出荷されるプリンタの制御装置10のROMまたは記憶媒体70に記憶(記録)され,実際の印刷時に使用される。
[補正処理を含む印刷処理]
(1)補正実行回数として累積搬送回数を用いているプリンタ 図4は,補正実行回数として累積搬送回数を用いているプリンタ1における印刷処理時の印刷処理の流れを示すフローチャートである。
制御装置10(図1参照)が,外部の機器から印刷制御データを受けると,その印刷制御データに含まれる記録モードのデータが参照され,その記録モードに対応した補正実行回数が,制御装置10のROMまたは記録媒体70から選択される(ステップS11)。
続いて,このプリンタ1のこれまでの累積搬送回数NAが,制御装置10のRAMから読み出される(ステップS12)。続いて,NAの値が1だけインクリメントされ(ステップS13),その後,キャリッジ30が主走査されて,印刷が行われる(ステップS14)。
次に,ステップS13においてインクリメントされたNAの値が,ステップS11で選択された複数の補正実行回数のいずれか1つと等しいかどうかが判定される(ステップS15)。
NAの値が複数の補正実行回数のいずれとも等しくない場合には(ステップS15でNo),通常の1回の実際搬送量α’の搬送が行われる(ステップS16)。なお,この時,制御装置10からは,理論搬送量αの搬送を行う指令が出されているが,紙送りローラ駆動系40および紙送りローラ50による搬送量は実際搬送量α’となる。
続いて,印刷が終了したかどうかが判定される(ステップS18)。印刷が終了していない場合には(ステップS18でNo),ステップS13に戻り,前述したステップS13からS18までの処理が繰り返される。
そして,ステップS15において,NAの値が複数の補正実行回数のいずれか1つと等しくなった場合には(ステップS15でYes),1回の搬送量α’に補正量εが加えられた実際搬送量(α’+ε)の搬送が行われる。なお,ここでも,制御装置10は補正された理論搬送量の搬送を行うように指令を出しているが,実際搬送量は(α’+ε)となる。
このような処理が繰り返された後,ステップS19において,印刷が終了していると判定された場合には(ステップS18でYes),この時の累積搬送回数NAの値が制御装置10のRAMに記憶され,印刷処理は終了する。記憶された累積搬送回数NAは,次の印刷時に読み出され,利用される。
なお,このフローチャートにおいて,ステップS13の処理は,ステップS14の処理の後に行われてもよい。また,プリンタによっては,ステップS14の印刷とステップS16およびS17の搬送とが逆の順序で行われる場合もある。
(2)補正実行回数として相対搬送回数を用いているプリンタ 図5および図6は,補正実行回数として相対搬送回数を用いているプリンタ1における印刷処理時の印刷処理の流れを示すフローチャートである。
まず,図5を参照して,制御装置10(図1参照)が,外部の機器から印刷制御データを受けると,その印刷制御データに含まれる記録モードのデータが参照され,その記録モードに対応した補正実行回数および変更実行回数が,制御装置10のROMまたは記録媒体70から選択される(ステップS21)。
ここでは,補正実行回数として,累積搬送回数NAが1≦NA<N1のときは{m1},N1≦NA<N2のときは{m2},N2≦NA(≦Z)のときは{m3}とし,変更実行回数としては,N1,N2とする。なお,実際の印刷では,耐用搬送回数Z以上の印刷が行われることがあるので,一般に,「NA≦Z」という上限は設けられない。
続いて,制御装置10のRAMからこれまでの累積搬送回数NAが読み出され,相対搬送回数NRの値がゼロに初期化される(ステップS22)。続いて,NAおよびNRの値がそれぞれ1ずつインクリメントされ(ステップS23),その後,キャリッジ30が主走査されて,印刷が行われる(ステップS24)。
次に,補正実行回数の選択が行われる(ステップS25)。この判定は,累積搬送回数NAと変更実行回数とを比較することにより行われる。前述したように,1≦NA<N1のときは{m1}(ステップS26),N1≦NA<N2のときは{m2}(ステップS27),N2≦NAのときは{m3}(ステップS28)が選択される。
続いて,図6に移って,相対搬送回数NRが,選択された補正実行回数と等しいかどうかが判定される(ステップS29)。補正実行回数が複数の値の組,たとえば{md,me,mf}である場合には,相対搬送回数NRは,第1回目の比較ではmdと,第2回目の比較ではmeと,第3回目の比較ではmfとそれぞれ比較され,さらに第4回目の比較では再びmdと比較されるというように,これら3つの値との比較が周期的に繰り返し行われることとなる。
相対搬送回数NRが補正実行回数と等しくない場合には(ステップS29でNo),通常の1回の実際搬送量α’の搬送が行われる(ステップS30)。相対搬送回数NRが補正実行回数と等しい場合には(ステップS29でYes),補正された搬送量(α’+ε)の搬送が行われ(ステップS31),相対搬送量NRの値がゼロにリセットされる(ステップS32)。
その後,印刷が終了したかどうかが判定される(ステップS33)。印刷が終了していない場合には(ステップS33でNo),図5のステップS23に戻り,前述したステップS23からS33までの処理が繰り返される。印刷が終了している場合には(ステップS33でYes),この時の累積搬送回数NAの値が制御装置10のRAMに記憶され(ステップS34),印刷処理は終了する。
なお,このフローチャートにおいて,ステップS23の処理は,ステップS24の処理の後に行われてもよい。また,プリンタによっては,ステップS24の印刷とステップS30およびS31の搬送とが逆の順序で行われる場合もある。
これまで説明してきた本発明は,これまでの説明からも分かるように,単票用紙に印刷する場合にも適用できるし,ロール紙のような連続紙に印刷する場合にも適用できる。また,前述した実施の形態は定則送りのプリンタについて説明したが,本発明は,変則送りのプリンタにも適用することができる。
本発明によると,補正実行回数に達した時の被記録材の搬送量が補正され,その回までの実際の搬送量が理論値の搬送量とされるか,または,該理論値の搬送量に近づけられるので,より正確な搬送を行うことができ,もって記録品質を向上させることができる。
記録装置の1つであるプリンタ1の機能ブロック図である。 用紙の搬送を定則送りで行った場合の理論搬送量と実際搬送量とを示す。 補正実行回数および変更実行回数を求めるための処理の流れを示すフローチャートである。 補正実行回数として累積搬送回数を用いているプリンタ1における印刷処理時の印刷処理の流れを示すフローチャートである。 補正実行回数として相対搬送回数を用いているプリンタ1における印刷処理時の印刷処理の流れを示すフローチャートである。 補正実行回数として相対搬送回数を用いているプリンタ1における印刷処理時の印刷処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ 10 制御装置
20 キャリッジ駆動系 30 キャリッジ
40 紙送り駆動系 50紙送りローラ
60 記憶媒体読み取り装置 70 記憶媒体

Claims (6)

  1. 記録ヘッドを備えたキャリッジの主走査方向の往復動と,被記録材の副走査方向への搬送とを交互に繰り返すことによって被記録材に記録を行う記録装置の記録位置補正装置であって,
    副走査方向への搬送回数をカウントする第1の計数手段と,
    前記第1の計数手段によりカウントされた搬送回数が,補正実行時からの相対的な搬送回数により指定される補正実行回数であってあらかじめ定められた補正実行回数に達したかどうかを判定する第1の判定手段と,
    を備え,
    前記第1の計数手段によりカウントされた搬送回数が前記補正実行回数に達していないと前記第1の判定手段により判定された場合には,所定の搬送量の指令に従って,その回の副走査方向への被記録材の搬送を行わせ,
    前記第1の計数手段によりカウントされた搬送回数が前記補正実行回数に達したと前記第1の判定手段により判定された場合には,前記所定の搬送量を補正した搬送量の指令に従って,その回の副走査方向への被記録材の搬送を行わせる
    記録装置の記録位置補正装置であって,
    前記記録装置の使用開始からの累積した搬送回数に応じて前記補正実行回数を変更することを特徴とする記録装置の記録位置補正装置。
  2. 請求項1において,前記第1の計数手段によりカウントされた搬送回数が前記補正実行回数に達すると,前記第1の計数手段のカウント数をゼロにリセットするリセット手段をさらに備えることを特徴とする記録装置の記録位置補正装置。
  3. 請求項2において,前記補正実行回数が複数個設けられ,それぞれの補正実行回数が,前記記録装置の使用開始からの累積した副走査方向への搬送回数に対応してそれぞれ異なる値または値の組を有するものであり,前記記録装置の使用開始からの累積した副走査方向への搬送回数をカウントする第2の計数手段と,前記第2の計数手段によりカウントされた搬送回数が,あらかじめ定められた,それぞれ異なる値を有する複数の変更実行回数のうちのいずれか1つに達したかどうかを判定する第2の判定手段と,前記第2の判定手段が,前記第2の計数手段によりカウントされた搬送回数が前記変更実行回数のうちのいずれか1つに達したと判定した場合には,それ以降の前記補正実行回数を,その累積した搬送回数に対応した補正実行回数に変更する変更手段と,をさらに備えていることを特徴とする記録装置の記録位置補正装置。
  4. 請求項3において,前記複数の変更実行回数が,前記記録装置の使用開始前に,前記記録ヘッドに,複数の検査用パターンを被記録材に記録させ,該記録された検査用パターンと理論値による検査用パターンとを比較して,両者の相違量に基づいて前記補正実行回数を定める場合に,前記補正実行回数が前記複数個のうちの1つの値または値の組から他の値または値の組に変化する時の搬送回数である,ことを特徴とする記録装置の記録位置補正装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置の記録位置補正装置を備えていることを特徴とする記録装置。
  6. 記録ヘッドを備えたキャリッジの主走査方向への往復動と,被記録材の副走査方向への搬送とを交互に繰り返すことによって,被記録材に記録を行う記録装置の記録位置補正方法であって,
    副走査方向への搬送回数をカウントし,
    前記カウントした搬送回数が,補正実行時からの相対的な搬送回数により指定される補正実行回数であってあらかじめ定められた補正実行回数に達したかどうかを判定し,
    カウントした搬送回数が前記補正実行回数に達していないと判定した場合には,所定の搬送量の指令に従って,その回の副走査方向への被記録材の搬送を行い,
    ウントした搬送回数が前記補正実行回数に達したと判定した場合には,前記所定の搬送量を補正した搬送量の指令に従って,その回の副走査方向への被記録材の搬送を行う
    記録装置の記録位置補正方法であって,
    前記記録装置の使用開始からの累積した搬送回数に応じて前記補正実行回数を変更することを特徴とする記録装置の記録位置補正方法。
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