JP4286072B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の変動表示された図柄を定められた組み合わせで停止させた結果として賞が提供されるスロットマシンに関し、特に、役の成立など遊技状況の変化を遊技者に対して告知し得る機能を備えたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、正面の表示窓内に、複数の図柄が描かれ変動表示及び停止表示を繰り返し行うことが可能な回転リールが横一列に複数並ぶように設けられるとともに、これら回転リールの変動表示を各々個別に遊技者の停止操作により停止表示させることが可能な停止ボタンを各回転リールに対応するように配置し、遊技者の停止ボタンの操作により表示窓内で所定のライン上に停止表示された各回転リールの図柄の組み合わせによって、遊技者に多くのメダルやコインといった遊技媒体を払い出し得るボーナスゲームなどの特別遊技を提供するスロットマシンが知られている。
【0003】
すなわち、このスロットマシンを用いて行われる遊技は、まず、遊技者がメダルやコインなどの遊技媒体を投入することによって開始される。そして、遊技者がスタートレバーを操作することに応じて、内蔵されているCPUなどの制御手段が回転リールを駆動制御することにより回転させ、表示窓内に複数の図柄を変動表示させる。変動した回転リールは、一定時間内に遊技者によって停止ボタンが停止操作されたことに応じて回転を順次停止する。この際に、表示窓内で所定のライン上に停止表示された各回転リールの図柄が特定の組み合わせ、すなわち入賞役になった場合には、上記遊技媒体を所定枚数払い出すことによって遊技者に遊技媒体を提供する。
【0004】
このようなスロットマシンは、複数種類の入賞役を有しており、特に、所定の入賞に応じた役が成立したときは、1回の遊技媒体の払い出しのみならず、所定の期間、通常の状態よりも入賞しやすく遊技者にとって有利な遊技状態となり得るものが存在する。このような入賞に応じた役の中には、最大払出枚数を払い出す役が非常に成立しやすい状態のゲームを連続して複数回行うことが可能であり遊技者にとって多くの遊技媒体を提供し得る入賞役(以下「RB(レギュラーボーナス)」と称する)と、このRBを複数回行える可能性があり各RBの間に別途小役が成立しやすい状態のゲームが連続して複数回行われやすく遊技者にとって多くの遊技媒体を提供し得る入賞役(以下「BB(ビッグボーナス)」と称する)とが存在する。
【0005】
また、スロットマシンでは、表示窓内において各回転リールが3つの図柄が見える位置で停止表示され、例えば、3つの回転リールを有しているときには合計9つの図柄が停止表示されることになる。これら図柄のうち横方向への3つの水平ラインや2つの斜めラインなどのうち、遊技者が投入した遊技媒体数に応じて設定される有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)に停止表示される図柄の組み合わせは、内蔵されたCPUなどからなる主制御部による内部抽選の抽選結果と、遊技者による停止ボタンの停止操作のタイミングとによって決定される。すなわち、遊技媒体が払い出される役が成立するには、上述の内部抽選の抽選結果、入賞役に当選したとしても、この成立した入賞役の入賞成立を示す図柄の組み合わせを有効ライン上に遊技者が所定のタイミングで停止ボタンを操作しなければ、RBやBBといった特別遊技へ移行させることができない。従って、遊技者は、変動表示中における回転リール上の図柄をよく見て停止させるべき図柄が表示窓内に出現するタイミングを見計らって停止ボタンを操作するといった、いわゆる目押し操作を行う必要がある。一方、内部抽選の抽選結果、はずれとなったときには、遊技者が目押し操作を行って、タイミングよく停止ボタンを操作したとしても、回転リールは入賞役の組み合わせで停止表示することなく強制的にはずれの組み合わせで停止表示する。
【0006】
近年、RBやBBへの移行が内部抽選の抽選結果として役が成立して当選となったときに、入賞役に当選したことを告知する遊技機が複数の公報において提案されている。
【0007】
すなわち、特許文献1には、内部抽選の抽選結果として役が成立したことの種類を発光色を変化させることによって報知したり、変動表示する各回転リールを停止させるストップボタンの操作タイミングをスタートレバーの発光態様によって告知するなどの告知手段を備え、成立した入賞役に関連する情報を遊技者が認識し得る遊技機が記載されている。
【0008】
また、特許文献2には、制御部でBBに応じた役が成立したか否かの内部抽選を行い、役が成立した場合、BBに応じた役の成立を設定した際の告知形態として、内蔵された振動発生部が振動発生装置により機械的に振動を発生させ、ヒットランプを点灯させ、スピーカから役の成立を告知する告知音を出力させるように構成し、遊技者に対して従来とは全く異なる感覚で強い印象を与え、機械的振動を体感することにより強く歓喜が呼び起こされ、興趣あふれる遊技を楽しむことが可能な遊技装置が記載されている。
【0009】
さらに、特許文献3には、回転リールの動作や表示で情報を告知し得る演出用リールや、光で情報を告知するリールランプなど役の成立を告知する告知手段を少なくとも2種類備え、遊技者が各告知手段で告知された情報を総合的に判断して成立した役が何であるかを予測できるようにした遊技機が提案されている。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−58792号公報
【特許文献2】
登録実用新案第3055840号公報
【特許文献3】
特開2001−112921号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した遊技機では、遊技者に対して内部抽選の抽選結果として役が成立して当選している事実が分かるように告知演出させている一方、遊技機の特徴やルールをよく把握できていない初心者の遊技者にとっては、通常の遊技中においてもランプ演出や音演出が行われる中で、上記演出も通常の演出と区別できずに同様のものであるとして内部抽選の抽選結果として役が成立して当選していることが分からずに遊技を継続して行う場合もあり、無駄にメダルを浪費してしまうといった不具合が解消されない。また、上記告知演出が非常に派手で目立ち易いので、周りにいる他の遊技者に非常に分かりやすく、遊技のルールが良く分からなかったり目押し操作ができない初心者の遊技者にとって、上記告知演出が行われたことを受けて的確な停止操作ができないことへの恥ずかしさを感じたり、遊技者に対して他の遊技者が知らない間に役が成立したことを自身のみが認識できるという他の遊技者への優越感を持たせることが難しいといった問題がある。
【0012】
本発明は、上述したような先行技術に記載された告知機能を有するスロットマシンの抱える課題を解決するために、役が成立するなど遊技状況が変化したことをより的確に告知する形態として、遊技者に対してより効果的であって他の遊技者に対する優越感を持たせることが可能なスロットマシンを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者は、変動表示している表示手段を停止表示させるための停止入力手段を用いて、抽選手段の抽選結果として役が成立したことなど遊技状況に変化があったことを告知するスロットマシンであって、遊技者が押圧操作することにより停止操作を可能とする停止入力手段としての2つの押しボタンを互いに近傍位置に設け、当該2つの押しボタンのうち1つの押しボタンにおける遊技者の押圧操作を抑止させるロック機構を設けることにより、遊技状況が変化した際に当該ロック機構を作動させて、遊技者が通常時には同時に押圧操作できていた2つの押しボタンのうち1つの押しボタンが押圧操作できないという非常にインパクトがあり且つ手の指による触感を用いた的確な方法で遊技状況の変化を遊技者に対して告知し得るとともに、他の遊技者には非常に分かりにくい形で遊技状況の変化を告知して他の遊技者に対する優越感を提供し得るパチスロ遊技機などのスロットマシンを発明するに至った。
【0014】
以下、本発明の具体的な手段を示す。
(1)の発明は、複数の図柄を変動表示する複数個の表示手段と、役の成立に関する内部抽選を行う抽選手段と、変動表示している前記複数個の表示手段を遊技者の停止操作により停止表示させる停止入力手段と、当該抽選手段による内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の前記停止入力手段の図柄停止操作入力により、前記複数個の表示手段が各々前記役ごとに設定された所定の図柄で停止表示したことを条件に遊技者に賞を払い出す賞払出手段とを備えるスロットマシンであって、前記停止入力手段は、遊技者の押圧操作により停止操作が可能な第一の押しボタン及び第二の押しボタンを有する複数の停止ボタンスイッチを備え、前記第二の押しボタンは遊技者の1回の押圧操作により同時に前記第一の押しボタンを停止操作することが可能な近傍位置に設けられているとともに、各停止ボタンスイッチの第二の押しボタンに対応して遊技者の押圧操作を抑止するロック機構が個別に設けられており、前記抽選手段による抽選結果として成立した役の種類に応じて前記ロック機構を複数パターンの組合せで作動させる制御を行う作動制御手段を備えていることを特徴とする。
(1)の発明によれば、遊技者の押圧操作により停止操作が可能な第一の押しボタン及び第二の押しボタンからなる停止入力手段により、変動表示している表示手段を停止表示させる際に、遊技者の1回の押圧操作により同時に第一の押しボタンを停止操作することが可能な近傍位置に設けられている第二の押しボタンが、遊技状況の変化に応じてロック機構により遊技者の押圧操作を抑止することが可能であるので、第一の押しボタン及び第二の押しボタンの両方を通常通りに押圧操作しようとしても第二の押しボタンのみがロック機構によって押圧操作できないため、遊技者に対して遊技状況が変化していることを的確且つ確実に認識させることが可能になるとともに、遊技者のみが他の遊技者に知られることなく遊技状況の変化を認識でき、当該他の遊技者に対する優越感を持たせながら遊技を行わせることが可能であり、また、遊技状況が変化したにもかかわらず目押し操作や遊技ルールを知らずに的確な停止操作などができずに周りの遊技者に対して恥ずかしい思いをする初心者にとっても周りの目を気にして不快感を持ちながら遊技を進める必要が無くなる。また、作動制御部が複数のロック機構を複数のパターンの組合せで作動させる制御を行うことにより、抽選手段による内部抽選の抽選結果として役が成立したことを遊技者に告知するので、遊技者に対して確実に役の成立を告知することが可能となり、例えば、役の成立を知らずに無駄に手持ちの遊技媒体を浪費してしまうなどの遊技者にとっての不具合を防止し得る。
【0015】
本発明における停止入力手段の具体的な構造としては、例えば、遊技者の押圧操作に基づいて内部に備えた圧縮ばねなどの弾性手段が弾性変形しつつ電気接点部分における電気的接続をなす用に形成された第一の押しボタンと、当該第一の押しボタンとほぼ同心円上に設け、遊技状況の変化に応じて作動するシリンダなどの駆動手段の可動部分に取り付けられた当接体に接触することにより、遊技者の押圧操作が抑止される状態となるロック機構が設けられている第二の押しボタンとからなる。ロック機構には空圧式シリンダのほか、油圧式ソレノイド、モータ駆動によるカムリンク機構などを用いることが可能である。また、ロック機構におけるシリンダは、遊技状況の変化が生じた際にも、遊技者が通常どおりに押圧操作を強く行うあまり突き指などを起こさないように、上記当接体が遊びの範囲で押圧操作できる程度に弾性変形するように弾性手段に保持される構成とすることが好ましい。なお、本発明において、第二の押しボタンは第一の押しボタンと同時に遊技者が停止操作できる程度の近傍位置に設けられていればよく、例えば、第一の押しボタンと同心円状の中心部分に設けるなど、第一の押しボタンにその周囲が囲まれた位置に設けるといった様々な配置状態とすることが可能である。
【0016】
また、本発明における作動制御手段は、遊技の流れを示す遊技プログラムを実行させる主制御基板におけるCPUなどの制御手段に一つの半導体装置として設けることも可能である。
【0017】
さらに、本発明においては、停止入力手段における第二の押しボタンを可動させる契機として、抽選手段の内部抽選の抽選結果として小役やボーナス役などの役が成立するなど遊技状況の変化が生じたときなどを適用することが可能である。例えば、小役が連続遊技回数に亘って成立し易くなるAT遊技状態に突入したときや、リプレイ(再遊技)役が連続遊技回数に亘って成立し易くなるRT遊技状態に突入したとき、あるいは遊技者に目押し操作により変動表示している表示手段を停止表示させることが可能なCT遊技状態のときなど、様々な遊技状況の変化時に適用することが可能である。
【0018】
また、本発明において、作動制御部の制御により第二の押しボタンにおけるロック機構が作動するときに、必ずしも遊技状況の変化が生じていなくてもよく、遊技状況が変化していることを遊技者に期待させるのみで実際には遊技状況が変化していないというガセの告知を行うことも可能である。
【0019】
さらに、本発明の停止入力手段における第二の押しボタンのロック機構は、遊技者が手の指で押圧操作する押圧操作部と必ずしも一体的に設ける必要はなく、ロック機構と押圧操作部とを別体で設けた構造とし、ロック機構の作動時に押圧操作部とロック機構の可動部分とが接触あるいはこれに近い状態となるように構成することも可能である。
【0020】
また、本発明は、(1)の発明又は(2)の発明に記載のスロットマシンであって、第二の押しボタンは、前記第一の押しボタンの略中央部分に設けられた貫通穴に挿通されていることを特徴とするスロットマシンを提供することが可能である。すなわち、この発明では、第一の押しボタンの略中央部分に貫通穴が形成され、この第一押しボタンの貫通穴に第二の押しボタンが遊技者の押圧操作によって上下動自在に可動する状態で挿通されている。遊技者は、変動表示している図柄表示手段の停止操作を行う際には、図柄表示手段の変動状況を見ながら停止入力手段を停止操作する、いわゆる目押し操作などを行うため、停止入力手段の位置を予めある程度予測しながら親指などで押圧操作することになる。つまり、停止入力手段を見ながら、当該停止入力手段を押圧操作する遊技者はほとんどおらず、停止入力手段のほぼ中央部分の位置に狙いを付けて、勘で押圧操作している。このように、遊技者は、常に停止入力手段における一定位置を押圧操作することが難しい状況であるので、本発明では、遊技者が押圧操作した際に、最も指が触れる確率の高い位置である第一の押しボタンの略中央部分に第二の押しボタンを設けることにより、遊技者に対して、二つの押しボタンを最も確率の高い状況で同時に押圧操作させることを可能としている。これによって、遊技状況の変化に応じて遊技者の押圧操作を抑止するロック機構を作動させた際に、第一の押しボタンのみを押圧操作して第二の押しボタンを同時に押圧操作しないといった不具合をより低減することが可能としているのである。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態に関わるスロットマシンの外観斜視図、図2は図1のスロットマシンの正面図、図3は図1のスロットマシンの側面図、図4は図1のスロットマシンの上面図、図5は図1のスロットマシンの筐体の内部構造を示す概略図をそれぞれ示している。
【0022】
(外観構成の説明)
図示するスロットマシン1は、ボックス形状の筐体2の前面開口に扉部3を開閉自在に取り付けて構成されている。筐体2の内部空間には、上方にリールユニット10や、後述する制御手段6が搭載された制御基板4(メイン基板4A,サブ基板4B)などが組み込まれ、下方には、多数枚数のメダルを収容するホッパー5Aを有する賞払出手段として機能する払出手段5が組み込まれている。
【0023】
リールユニット10は、金属フレーム11に3個のリール12(左リール),13(中リール),14(右リール)と、当該リール12,13,14の駆動原となるステッピングモータ12A,13A,14Aと、後述するステッピングモータの回転を制御するための左,中,右リールドライバ12B,13B,14B(図12参照)と、各リール12,13,14の回転位置を検出するためのセンサ12C,13C,14C(図12参照)とを主な構成としている。
【0024】
前記リール12,13,14は、何れも円筒状の筒体の外周面に複数の図柄を連続して列状にシルクスクリーン印刷により印刷した帯状シートを貼着して構成している。この帯状シートをリール12,13,14に貼り付けた状態で、リール12,13,14の内周側に設けられた光源の光によって、帯状シートの外周面の図柄を目立つようにすることができるように、帯状シート自体を透光性の性質を有する樹脂で構成するとともに、リール12,13,14自体の素材を透光性樹脂で形成するか、或いは、図柄の印刷した背面に光通過穴を設ける構成を採用している。
【0025】
図柄とは、「7」「チェリ」「ベル」「バー」などの遊技者にとって他の図柄と識別可能なシンボルを使用しているが、この実施の形態では、RB役の図柄とか、ある特定の小役の図柄といった表現にしている。
【0026】
また、筐体2の扉3は、内部のメダルが簡単に窃盗されることがないように金属フレームによって頑強に製作されており、筐体2に対して図示しないヒンジで開閉自在に設けられるとともに鍵3Aで施錠できるようになっている。また、扉3の前面開口には、筐体2の内部空間に連通した内部に光源を備えた報知光源用の第1のパネル7と、図柄変動表示用の複数の領域を形成するための窓(左リール用窓8A,中リール用窓8B,右リール用窓8C)を形成する第2のパネル8と、スロットマシンの機種名やタイトルロゴを施した化粧用の第3のパネル9とが組み付けられている。
【0027】
第2のパネル8と第3のパネル9との間には、メダルを直接機体に投入するための投入手段としてのメダル投入口20が設けられている。また、第2パネル8の左側にはキャラクタ画像や背景画像を用いた演出画像を表示するための液晶パネルを含む表示手段21が設けられている。また、メダル投入口20と同様に第2パネル8と第3パネル9との間には、スタートレバー22と、停止入力手段としての停止ボタンスイッチ23(左停止ボタンスイッチ23A、中停止ボタンスイッチ23B、右停止ボタンスイッチ23C)と、ベットボタンスイッチ24(MAXベットスイッチ24A、1枚ベットスイッチ24B)と、精算スイッチ25が設けられている。
【0028】
ここで、本発明の特徴部分である停止入力手段としての停止ボタンスイッチ23の構造について説明する。
【0029】
停止ボタンスイッチ23は、上述したように左停止ボタンスイッチ23A、中停止ボタンスイッチ23B、右停止ボタンスイッチ23Cとを有する。図6は各停止ボタンスイッチの内部構造を示す端面視要部断面図であり、また、図7は各停止ボタンスイッチの内部構造を示す平面視要部断面図である。
【0030】
各停止ボタンスイッチ23は、保持ユニット231によって遊技者の押圧操作に伴う上下方向への移動が可能となるように一定間隔で横方向に並設するように一体的に保持されている。保持ユニット231は、ABSなどの樹脂からなり、その左右両端部には筐体2にネジなどで取着するための取着用穴232が穿設されている。また、保持ユニット231には、各停止ボタンスイッチ23A、23B、23Cを挿入するための挿入用穴233が横方向に並設するように3つ穿設されている。停止ボタンスイッチ23Aは、遊技者が押圧操作する内部が中空の略円筒形状の押圧操作部234と、押圧操作部234の中空部分における内周面の全周に亘って圧接された状態の板ばね235を立設した底面部236とを有する。また、押圧操作部234の下端部及び底面部236には互いに電気的に接続される電気接点部分(図示せず)が形成されている。さらに、押圧操作部234の内周面には板ばね235と当接する突起部237が形成されている。また、押圧操作部234の裏面側には、後述する圧縮ばね244が底面部236上に設けられている。このような構成の停止ボタンスイッチ23においては、遊技者の押圧操作により押圧操作部234が板ばね235を内向きに弾性変形させ且つ圧縮ばね244を圧縮変形させながら下方向に押し込まれ、押圧操作部234の下端部及び底面部236における各電気接点部分が電気的接続をなす一方、遊技者による押圧操作部234への押圧操作が行われなくなると、弾性変形された板ばね235及び圧縮ばね244の復元力によって押圧操作部234を上方へ押し上げて押圧操作部234の下端部及び底面部236における各電気接点部の電気的接続を解放する。また、本実施形態における停止ボタンスイッチ23Aは、遊技者の押圧操作により停止操作が可能な第一の押しボタン238及び第二の押しボタン239の2つの押しボタンからなり、第二の押しボタン239は第一の押しボタン238に囲まれた位置であり且つ遊技者の1回の押圧操作により同時に第一の押しボタン238を停止操作することが可能な近傍位置に設けられている。これらの構造の詳細について説明すると、第一の押しボタン238は、その中心部分にほぼ円筒形状の凹部240が形成されているとともに、凹部240の底面のほぼ中心部分にほぼ円形状の貫通穴が形成されている。第二の押しボタン239は、第一の押しボタン238の凹部240に嵌挿させることが可能な円筒状体242が上部に形成されているとともに、円筒状体242の底面から下方に延びるように連続的に形成された棒状体243を有する。棒状体243の外周面には、先述した圧縮ばね244が取り付けられている。圧縮ばね244は、その上部が第一の押しボタン238の凹部240の裏面部分に当接している一方、下部が底面部236に当接しており、押圧操作部234の下方への移動に対してこれを押し返す方向への力が付勢された状態となっている。
【0031】
また、保持ユニット231には、遊技状況の変化に応じて遊技者の第二の押しボタン239の押圧操作を抑止するロック機構245が設けられている。ロック機構245は、保持ユニット231の下面に取り付けられた空圧式シリンダ246と、当該空圧式シリンダ246の可動部分に接続された棒状の接続バー247と、接続バー247の上端部及び中央部の2箇所に取着され且つ第二の押しボタン239における棒状体243の下端面に対向する平面視T字状の当接体248とを備える。保持ユニット231の下面には側面視L字状のステー249が設けられ、ステー249と当接体248とが引張ばね250により係止されている。尚、当接体248はステンレスなどの金属からなる板状体を一定間隔をあけた状態で二重に折り曲げた形態を有し、その一方端及び他方端を同一の接続バー247に各々取り付けられている。
【0032】
このような構成によれば、通常の遊技状態では、図8に示すように、空圧式シリンダ246の可動部の伸動による移動に伴い図8中の左方向へ移動した当接体248と第二の押しボタン239における棒状体243の下端面との間には所定間隔のクリアランスSが形成されている。このような状態で、図9に示すように、遊技者が押圧操作部234を押圧操作すると、第一の押しボタン238が板ばね235及び圧縮ばね244による上方向への付勢力に逆らって下方へ移動して上述した電気接点部分の電気的接続をなす一方、第二の押しボタン239も第一の押しボタン238と同時に遊技者の押圧操作されるが、第二の押しボタン238はその棒状体243の下端面が上記クリアランスS内を移動するのみで当接体248に接触することなく図8中の左方向へと移動することになる。
【0033】
一方、後述する役が成立するなどの遊技状況が変化したときには、空圧式シリンダ246の可動部の縮動により接続バー247及び当接体248が図10中の右方向へ移動して上記クリアランスSが無くなった状態となるので、遊技者が押圧操作部234を押圧操作すると、第一の押しボタン238が板ばね235及び圧縮ばね244による上方向への付勢力に逆らって下方へ移動して上記電気接点部分における電気的接続をなす一方、第二の押しボタン239も第一の押しボタン238と同時に遊技者の押圧操作されるが、第二の押しボタン238はその棒状体243の下端面が当接体248に接触しているので、第一の押しボタン238と同様に図10中の左方向へは移動することができずに、図11に示すように、第二の押しボタン239のみが突出したような状態となる。このため、遊技者は通常時と同様に停止ボタンスイッチ23Aを押圧操作したにもかかわらず、第二の押しボタン238が押圧操作できない状態で第一の押しボタンのみを押圧操作することとなる。
【0034】
すなわち、このような構造においては、遊技者の押圧操作により停止操作が可能な第一の押しボタン238及び第二の押しボタン239からなる停止ボタンスイッチ23により、変動表示している表示手段21を停止表示させる際に、第一の押しボタン238に囲まれた位置であり且つ遊技者の1回の押圧操作により同時に第一の押しボタン238を停止操作することが可能な近傍位置に設けられている第二の押しボタン239が、役の成立など遊技状況の変化に応じてロック機構245により遊技者の押圧操作を抑止することが可能であるので、第一の押しボタン238及び第二の押しボタン239の両方を通常通りに押圧操作しようとしても第二の押しボタン239のみがロック機構245によって押圧操作できないため、遊技者に対して遊技状況が変化していることを的確且つ確実に認識させることが可能になるとともに、遊技者のみが他の遊技者に知られることなく遊技状況の変化を認識でき、当該他の遊技者に対する優越感を持たせながら遊技を行わせることが可能であり、また、目押し操作や遊技ルールを知らずに的確な停止操作ができずに恥ずかしい思いをしやすい初心者にとっても周りの目を気にせずに楽しく遊技を行うことが可能となる。
【0035】
また、遊技者が押圧操作した際に、最も指が触れる確率の高い位置である第一の押しボタンの略中央部分に第二の押しボタンを設けることにより、遊技者に対して、二つの押しボタンを最も確率の高い状況で同時に押圧操作させることを可能としている。これによって、遊技状況の変化に応じて遊技者の押圧操作を抑止するロック機構を作動させた際に、第一の押しボタンのみを押圧操作して第二の押しボタンを同時に押圧操作しないといった不具合をより低減することが可能としているのである。
【0036】
なお、停止ボタンスイッチ23B及び停止ボタンスイッチ23Cについては、停止ボタンスイッチ23Aとほぼ同様の構造を有するのでここでは説明を省略する。
【0037】
本発明の停止入力手段における第二の押しボタンのロック機構は、本実施形態に示す如く、遊技者が手の指で押圧操作する押圧操作部とは別体として設け、ロック機構の可動時に押圧操作部とロック機構の可動部分とが接触あるいはこれに近い状態となるように構成するほか、第二の押しボタンあるいは第一の押しボタンに一体的に取り付けるように構成することも可能である。
【0038】
更に、第2のパネル8と第1のパネル7との間には、正面の遊技者に向かって音を発するための一対のスピーカ16と、第3のパネル9の下方にはウーハとしてのスピーカ26を設けている。上記、ベットスイッチボタン24と及びスピーカ16、26に関しては、後述するハードブロック図としての図12に図示せずに省略している。
【0039】
また、図1及び図2において、符号27は払出口としてのメダル払出し口、当該メダル払出し口27と連通したメダル受け皿28などが設けられている。前記精算スイッチ25を遊技者が操作して貯留メダルを精算すると、メダル払出し口27よりメダル受け皿28に貯留されたメダルを払出しすることができる。
【0040】
前記第2のパネル8の下方中央部分には、役の入賞によって払い出されるメダル数を表示するためのPAY表示手段29Aと、本発明の特徴部分であり貯留されているメダルの貯留数をメダルの出し入れ状況に応じて表示するための表示部としてのメダル貯留総数表示手段29Bと、投入メダル数を表示するためのベット表示手段29Cとが設けられている。これらの表示手段29A,29B,29Cは何れも7セグメントLEDを採用している。
【0041】
(ハード構成の説明)
次に、図12に基づいて、前述した図1乃至11に示すスロットマシン1のハード構成について説明する。
【0042】
図において、6は制御手段であり、前述した制御基板4のメイン基板4Aとサブ基板4Bを総称して1ブロックで示している。この制御手段6には、メダル投入口20に投入されたメダルを検出しカウントするためのメダル検出手段30と、スタートレバー22の操作を検出するためのスタート検出手段31と、前述した左,中,右リールドライバ12B,13B,14Bと、ステッピングモータ12A、13A,14Aによって回転するリール12,13,14の位置検出センサー12C,13C,14Cに接続されて位置検出を実行する回転位置検出手段32とが接続されている。この位置検出センサー12C,13C,14Cは、リール12,13,14の所定位置に設けられた貫通穴を利用して透過型或いは反射型のフォトセンサを採用することができる。
【0043】
また、制御手段6には、リール12,13,14の変動表示中にそのリール12,13,14の回転を止めるための停止ボタンスイッチ23として、左停止ボタンスイッチ23A,中停止ボタンスイッチ23B,右停止ボタンスイッチ23Cが操作入力検出手段33を介して接続されており、この停止ボタンスイッチ23に対する遊技者の操作を受けて操作入力検出手段33がその操作を検知するとともに、この検知したことを受けて制御手段6が左,中,右リールドライバを制御してリール12,13,14を停止させる制御が可能となっている。
【0044】
次に、前述したメダル払出手段を電気的に制御手段6が制御するために、払出ドライバー34を介して制御手段6に接続されており、精算ボタンを操作したり、貯留メダルのストック数が上限(例えば、50枚)を超えると、その払出すべきメダルの数だけ払出手段5に払い出す制御を前記制御手段6によって実行する。
【0045】
また、同様に制御手段6に接続された、乱数発生手段35、クロック発生手段36、左リールカウンタ37、中リールカウンタ38、右リールカウンタ39、払出率設定手段40、引き込み設定手段41、蹴飛ばし設定手段42、図柄テーブル43、未払出記憶手段44、記憶手段45の機能については、後術する。クロック発生手段36はクロック信号を発生し、このクロック信号に基づいて記憶手段45に予め記憶された各種の制御プログラムや遊技プログラムなどのプログラムを制御手段6が実行する。記憶手段45には、この制御プログラムを実行する場合のワークメモリ領域が形成されている。
【0046】
さらに、制御手段6は、スタート検出手段31のスタートレバー22操作の検出に伴い送信される検出信号を受信したことを受けて、役の成立に関する内部抽選を行う抽選手段6Aとして機能する。制御手段6は、スタートレバー22を操作したことに応じて乱数発生手段35からの操作される乱数に基づいて内部的な抽選(内部抽選)を実行するように抽選手段6Aとして機能し、その抽選結果として所定の役が成立した場合に、上記制御プログラムに基づいて空圧式シリンダ246の可動部を縮動させる作動制御手段6Bとして機能し第二の押しボタンへの遊技者の押圧操作をロック機構によって抑止する。
【0047】
また、制御手段6は、その抽選結果が役の成立であった場合に、その役に応じて予め設定された図柄でリール12,13,14を停止させることができた時に入賞として制御し、以下の動作を実行する。上記役としては、ビックボーナス役、レギュラーボーナス役、及び、複数の小役とを有している。
【0048】
(BB役)
抽選結果がビックボーナス役の成立であった場合には、ビックボーナスフラグを立てて、ビックボーナス図柄としての例えば「7」を、前記引き込み設定手段41に予め定められたビックボーナス役の成立時の引き込みコマ数を参照しつつ、引き込み制御を有効ラインA〜Eに前記「7」を揃えるようなリール制御を制御手段6が実行する。この有効ラインA〜Eの何れかの有効ラインにビックボーナス役の図柄「7」がゾロ目で揃うと、制御手段6がビックボーナス役に応じた所定の図柄で停止したと認識して、メダルの払出制御を行う。このような引き込み制御を伴う前記リール制御によって、前記図柄の変動状態・停止状態を見るための領域(左リール用窓,中リール用窓,右リール用窓)を遊技者が視認識しつつ、停止させたい図柄を狙って停止ボタンスイッチ23A,23B,23Cを操作する時に、その操作タイミングに多少のズレ(失敗)があっても狙った図柄で停止できるようになるのである。そして、一旦成立したビックボーナス役の成立フラグは後述する小役の成立フラグとは異なり、図柄が変動して停止するまでの1サイクル遊技で消滅することなく、ビックボーナスの入賞(ビックボーナス役に対する所定の図柄で停止)できるまで、消滅することがなく次のサイクル遊技に持ち越す制御を制御手段6が実行するのである。
【0049】
ここで、リール12,13,14に対応したカウンタ37,38,39が設けられており、制御手段6は、ステッピングモータ12A,13A,14Aに駆動パルスを出力したときは対応するカウンタ37,38,39を駆動パルス数だけインクリメントするとともに、位置検出センサー12C,13C,14Cがリール12,13,14の基準回転位置を検出したときはカウンタ37,38,39をリセットするようにしている。このようにして、制御手段6は、カウンタ37,38,39のカウント値に基づいてリール12,13,14の基準回転位置からの現在の回転位置を判断する。しかし、回転位置を判断できてもどの図柄で停止するかを判断できなければ、前述したような引き込み制御は実現できないため、このような図柄の判断のために前述した操作入力検出手段33、図柄テーブル43を利用する。つまり、操作入力検出手段33は、各停止ボタンスイッチ23A,23B,23Cに対する操作を検出して制御手段6に通知する。この通知を受けた制御手段6は、操作入力検出手段33から通知に動じて、リール12,13,14の回転位置と図柄種類との位置関係を記憶した図柄テーブル43を利用して、引き込み停止動作を実行するのである。このように、リール12,13,14の外周のどの位置にどのような図柄が設けられているかを示す図柄テーブルを利用することによって、前述した引き込み制御や、後述する蹴飛ばし制御が実行できるのである。このような引き込み制御や蹴飛ばし制御は、一般的に日本においてはパチスロとも呼ばれるスロットマシンにおいて周知の技術である。
【0050】
また、BB役などの各種役の成立のための確率を複数段階に設定できる機能として、払出率設定手段40を設けている。このようにスロットマシン1の払出率を複数段階に設定できることは現在のスロットマシンではポピュラーなものとなっている。しかして、ビックボーナスに入賞すると、制御手段6は、払出ドライバ34を駆動させて所定枚数のメダルの払出制御を実行するのある。
【0051】
(RB役)
複数の図柄列を外周面に設けたリール12,13,14のそれぞれの3図柄を同時に表示可能な大きさを有する3つの表示領域(左リール用窓,中リール用窓,右リール用窓)で変動表示し、内部抽選の抽選結果によってRB役が成立したことに応じて、遊技者の停止ボタンスイッチ23A,23B,23Cの図柄停止操作により、前記複数の領域(左リール用窓,中リール用窓,右リール用窓)において前記役ごとに設定された所定の図柄としてのRB役の図柄で停止制御可能としてなり、更に、前記役は、複数の小役と、BBとRBとの2つのボーナス役とを有し、前記抽選結果として前記RB役と小役との2つの役が同時に成立した状態となり得る制御内容を担う制御プログラムが記憶手段45内に記憶されている。
【0052】
(ゲーム制御フロー)
次に、本実施形態における遊技中の動作フローについて説明する。
【0053】
図13は本実施形態のスロットマシンを用いたゲーム制御の手順を示すフローチャート図である。
【0054】
まず、ゲームを実行するに際して、遊技者がメダル投入口20へメダルを直接投入するか、いずれかのベットボタンスイッチ24を操作した後に、スタートレバー22を操作する。これらの操作によりスタート検出手段31がスタートレバー22の操作を検出し、これを受けて送信した検出信号を制御手段6が受信することにより、始動操作がなされたかを否かを判断する(ステップS1)。制御手段6が上記始動操作されなかったと判断したときには再びステップS1に戻るが、始動操作されたと判断したときには、次に制御手段6は前回の遊技において既に役が成立しており成立フラグがオン状態となっているかを判断する(ステップS2)。このステップS2において、制御手段6は成立フラグがオン状態でないと判断したときは、抽選手段6Aとしての機能により役の成立に関する内部抽選を行う(ステップS3)。そして、内部抽選の抽選結果について、制御手段6により特別遊技としてのボーナスゲームへ移行する権利が提供されるBBやRBをはじめとする大役、小役あるいはリプレイ役のいずれかの役が成立した状態になっているか否かが判断される(ステップS4)。次いで、ボーナス入賞の役が成立したと判断されたときは成立フラグがオン状態となる(ステップS5)。さらに、成立フラグがオン状態であることを受けて、表示手段21によってボーナス入賞の役が成立したことの告知の実行についての選択手順に移り(ステップS6)、制御手段6によって告知を行うか否かが判断される(ステップS7)。その結果として、制御手段6は告知を行うと判断したときには空圧式シリンダ246を可動させる(ステップS8)。空圧式シリンダ246が可動することにより、ロック機構245が作動して第二の押しボタン239への遊技者の押圧操作を抑止させる。次に、制御手段6によって、成立した役がBBあるいはRBなどの大役であるか否かが判断され(ステップS9)、このステップS9においてBBあるいはRBの大役で成立したと判断されたときには大当たり遊技処理ルーチンへ移行する(ステップS10)。大当たり遊技処理ルーチンについては、従来とほぼ同様の遊技フローが実行されるので、ここでは説明を省略する。さらに、ステップS9において、制御手段6が成立した役が大役ではないと判断したときには、遊技者が停止ボタンスイッチ23を停止操作した結果として、成立した役に応じた図柄の組み合わせで有効ライン上に停止したか否かが回転位置検出手段32によって検出される(ステップS11)。そして、ステップS11において、制御手段6は回転位置検出手段32の検出結果として成立した役に応じた図柄の組み合わせで有効ライン上に停止したと判断されたときには、成立した役の入賞に応じた賞として所定枚数のメダルを払出ドライバ34の駆動により払出手段5から払い出す(ステップS12)。なお、ステップ4において、制御手段6が抽選手段6Aとしての機能により内部抽選を行った結果として役が成立していないと判断したときには遊技が終了し、また、ステップ7において、制御手段6が告知実行を行わないと判断したときには遊技が終了し、さらに、ステップS11において、制御手段6が抽選手段6Aとしての機能により成立した役に応じた図柄の組み合わせで有効ライン上に停止しなかったと判断したときには遊技が終了する。
【0055】
本実施形態では、ロック機構245における空圧式シリンダ246及び当接体248を、左停止ボタンスイッチ23A,中停止ボタンスイッチ23B及び右停止ボタンスイッチ23Cに対して共通に機能するように構成させているが、これに限定されるものでなく、左停止ボタンスイッチ,中停止ボタンスイッチ及び右停止ボタンスイッチの各々に対して個別にロック機構を設けるようにしてもよい。図14は各停止ボタンスイッチに対してロック機構を個別に設けた保持ユニットの構造を示す要部断面図である。この実施形態に示す各停止ボタンスイッチ51(左停止ボタンスイッチ51A、中停止ボタンスイッチ51B、右停止ボタンスイッチ51C)の構造については、第一の押しボタン51A1及び第二の押しボタン51A2を備えるほか、上述した本実施形態の停止ボタンスイッチとほぼ同じであるので説明を省略する。ロック機構52は、各停止ボタンスイッチ51に対して個別に独立した駆動が可能となるように横方向へ並設された第一のロック機構52A、第二のロック機構52B及び第三のロック機構52Cからなる。第一のロック機構52Aは、保持ユニット53の下面に取り付けられた空圧式シリンダ54と、当該空圧式シリンダ54の可動部分に接続された棒状の接続バー55と、接続バー55の上端部及び中央部の2箇所に取着され且つ第二の押しボタン51A2における棒状体51A3の下端面に当接する平面視略T字状の当接体56とを備える。保持ユニット53の下面には側面視L字状のステー57が設けられ、ステー57と当接体56とが引張ばね58により係止されている。当接体56はステンレスなどの金属からなる板状体を二重に折り曲げた形態を有し、一方端及び他方端を接続バー55に各々取り付けられている。
【0056】
このような構造において、役が成立するなどの遊技状況が変化したときには、空圧式シリンダ54の可動部の縮動により接続バー55及び当接体56が移動して第二の押しボタン51A2における棒状体51A3の下端面とのクリアランスが無くなった状態となるので、遊技者が第一の押しボタン51A1及び第二の押しボタン51A2における押圧操作部51A4を押圧操作すると、第一の押しボタン51A1が板ばね59及び圧縮ばね60による上方向への付勢力に逆らって下方へ移動して上記電気接点部分における電気的接続をなす一方、第二の押しボタン51A2も第一の押しボタン51A1と同時に遊技者の押圧操作されるが、第二の押しボタン51A2はその棒状体51A3の下端面が当接体56に既に接触しており上記クリアランスの無い状態であるので、第一の押しボタン51A1と同様に下方へ移動することができずに、第二の押しボタン51A2のみが突出したような状態となる。このため、遊技者は通常時と同様に停止ボタンスイッチ51Aを押圧操作したにもかかわらず、第二の押しボタン51A2が押圧操作できない状態で第一の押しボタン51A1のみを押圧操作することとなる。なお、第二のロック機構52B及び第三のロック機構については、上述した第一のロック機構52Aとほぼ同様の構造であるので説明を省略する。
【0057】
上述したように、各停止ボタンスイッチ51に対してロック機構52が個別に設けられているので、遊技状況の変化内容に応じて複数パターンのロック機構52の可動態様を用いることが可能となる。図15は、成立した役の種類と、各ロック機構52A、52B、52Cの可動態様との関係を説明するための説明図である。この図に示すとおり、制御手段6が抽選手段6Aとしての機能により実行された役の成立に関する内部抽選の抽選結果としてBB役が成立したときには、第一のロック機構52A、第二のロック機構52B及び第三のロック機構52Cのすべてを可動させる。また、制御手段6が抽選手段6Aとしての機能により実行された役の成立に関する内部抽選の抽選結果としてRB役が成立したときには、第一のロック機構52A、第二のロック機構52B及び第三のロック機構52Cのうちいずれか一つを可動させずに他のロック機構を可動させる。さらに、制御手段6が抽選手段6Aとしての機能により実行された役の成立に関する内部抽選の抽選結果としてベル役が成立したときには、第一のロック機構52Aのみを可動させ、制御手段6が抽選手段6Aとしての機能により実行された役の成立に関する内部抽選の抽選結果としてチェリー役が成立したときには、第二のロック機構52Bのみを可動させ、さらに、制御手段6が抽選手段6Aとしての機能により実行された役の成立に関する内部抽選の抽選結果としてリプレイ役が成立したときには、第三のロック機構52Cのみを可動させる。このように、成立した役の種類に応じた形態で、ロック機構52A、52B、52Cを可動させるので、遊技者に対して役が成立したことを停止ボタンスイッチ51を停止操作することにより認識させるのみでなく、各停止ボタンスイッチ51A、51B、51Cにおける第二の押しボタン51A2、51B2、51C2に対するロック機構52A、52B、52Cの可動状況によって成立した役の種類を他の遊技者に知られることなく効果的に認識させることが可能となる。
【0058】
本実施形態ではスロットマシンを例にとり説明したが、本発明の停止入力手段における押しボタン機構については、スロットマシンに用いられることに限定されるものでなく、例えば、ゲームセンターなどに設置される、表示手段や停止入力手段を備えたメダルゲーム機や停止操作入力手段を備えた業務用ゲーム機など広くアミューズメント装置の押しボタン機構に適用することが可能である。例えば、複数の図柄を変動表示する複数個の表示手段と、変動表示している前記複数個の表示手段を遊技者の停止操作により停止表示させる停止入力手段と、遊技者の前記停止入力手段の図柄停止操作入力により、前記複数個の表示手段が設定された所定の図柄で停止表示したことを条件に遊技者に賞を払い出す賞払出手段とを備えるアミューズメントマシンであって、前記停止入力手段は、遊技者の押圧操作により停止操作が可能な第一の押しボタン及び第二の押しボタンを有し、当該第二の押しボタンは前記第一の押しボタンの略中央部分に設けられた貫通穴に挿通されており、前記第二の押しボタンには、遊技状況の変化に応じて遊技者の押圧操作を抑止するロック機構が設けられていることを特徴とするアミューズメントマシンに適用することが可能である。このような構成のアミューズメント装置においても、上述したように、表示手段を見ながら停止入力手段を押圧操作したときに、第一の押しボタン及び第二の押しボタンを同時に押圧操作する確率の高い位置に第二の押しボタンが配置されており、第二の押しボタンに触れることなく第一の押しボタンのみ押圧操作してしまい、第二の押しボタンがロック機構の作動によって押圧操作ができなくなっていることを遊技者は気が付かいないといった不具合を低減させることが可能となる。
【0059】
また、他のアミューズメント装置として、ゲームに登場するキャラクタ画像や背景画像などを表示するための表示手段と、当該表示手段に表示されたキャラクタ画像を動作させるための操作手段とを備えたアミューズメント装置において、前記操作手段は、遊技者の押圧操作により停止操作が可能な第一の押しボタン及び第二の押しボタンを有し、当該第二の押しボタンは前記第一の押しボタンの略中央部分に設けられた貫通穴に挿通されており、前記第二の押しボタンには、ゲーム状況の変化に応じて遊技者の押圧操作を抑止するロック機構が設けられていることを特徴とするアミューズメントマシンに適用することが可能である。このような構成を有するアミューズメント装置によれば、遊技者が操作手段を操作しながらゲームが進行する際に、例えば、ゲーム進行状況に何らかの変化が起こることを遊技者に予告するために、第二の押しボタンをロック機構の作動によって押圧操作することができなくなるようにしたときに、表示手段のゲーム状況を見ながら操作手段を操作したときに、第一の押しボタン及び第二の押しボタンを同時に押圧操作する確率の高い位置に第二の押しボタンが配置されており、第二の押しボタンに触れることなく第一の押しボタンのみ押圧操作してしまい、第二の押しボタンがロック機構の作動によって押圧操作ができなくなっていることを遊技者は気が付かいないといった不具合を低減させることが可能となる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、第二の押しボタンが、遊技状況の変化に応じてロック機構により遊技者の押圧操作を抑止することが可能であるので、第一の押しボタン及び第二の押しボタンの両方を通常通りに押圧操作しようとしても第二の押しボタンのみがロック機構によって押圧操作できないため、遊技者に対して遊技状況が変化していることを的確且つ確実に認識させることが可能になるとともに、遊技者のみが他の遊技者に知られることなく遊技状況の変化を認識でき、当該他の遊技者に対する優越感を持たせながら遊技を行わせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態に関わるスロットマシンの外観斜視図である。
【図2】 図1のスロットマシンの正面図である。
【図3】 図1のスロットマシンの側面図である。
【図4】 図1のスロットマシンの上面図である。
【図5】 図1のスロットマシンの筐体の内部構造を示す概略図である。
【図6】 本実施形態の停止ボタンスイッチの構造を示す側面視要部断面図である。
【図7】 本実施形態の停止ボタンスイッチの構造を示す平面視要部断面図である。
【図8】 本実施形態において、通常時の停止ボタンスイッチにおけるロック機構の可動状態を説明するための側面視要部断面図であり、遊技者が押圧操作する前の状態を示す。
【図9】 本実施形態において、通常時の停止ボタンスイッチにおけるロック機構の可動状態を説明するための側面視要部断面図であり、遊技者が押圧操作した際の状態を示す。
【図10】 本実施形態において、役が成立した時の停止ボタンスイッチにおけるロック機構の可動状態を説明するための側面視要部断面図であり、遊技者が押圧操作する前の状態を示す。
【図11】 本実施形態において、役が成立した時の停止ボタンスイッチにおけるロック機構の可動状態を説明するための側面視要部断面図であり、遊技者が押圧操作した際の状態を示す。
【図12】 図1のスロットマシンのハードブロック図である。
【図13】 本実施形態における遊技フローを示すフローチャートである。
【図14】 本発明の別の実施形態における停止ボタンスイッチの構造を示し、各停止ボタンスイッチに個別にロック機構を設けた状態を示す側面視要部断面図である。
【図15】 本発明の別の実施形態において、成立した役の種類と、個別に設けたロック機構の可動形態との関係を説明するための関係図である。
【符号の説明】
1・・・・スロットマシン
5・・・・払出手段
6・・・・制御手段
6A・・・抽選手段
12・・・左リール
13・・・中リール
14・・・右リール
23・・・停止ボタンスイッチ
23A・・左リール停止ボタンスイッチ
23B・・中リール停止ボタンスイッチ
23C・・右リール停止ボタンスイッチ
231・・保持ユニット
234・・押しボタン
238・・第一の押しボタン
239・・第二の押しボタン
243・・棒状体
245・・ロック機構
246・・空圧式シリンダ
248・・当接体
S・・・・クリアランス
Claims (1)
- 複数の図柄を変動表示する複数個の表示手段と、役の成立に関する内部抽選を行う抽選手段と、変動表示している前記複数個の表示手段を遊技者の停止操作により停止表示させる停止入力手段と、当該抽選手段による内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の前記停止入力手段の図柄停止操作入力により、前記複数個の表示手段が各々前記役ごとに設定された所定の図柄で停止表示したことを条件に遊技者に賞を払い出す賞払出手段とを備えるスロットマシンであって、
前記停止入力手段は、遊技者の押圧操作により停止操作が可能な第一の押しボタン及び第二の押しボタンを有する複数の停止ボタンスイッチを備え、前記第二の押しボタンは遊技者の1回の押圧操作により同時に前記第一の押しボタンを停止操作することが可能な近傍位置に設けられているとともに、
各停止ボタンスイッチの第二の押しボタンに対応して遊技者の押圧操作を抑止するロック機構が個別に設けられており、
前記抽選手段による抽選結果として成立した役の種類に応じて前記ロック機構を複数パターンの組合せで作動させる制御を行う作動制御手段を備えていることを特徴とするスロットマシン。
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