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JP4286111B2 - 気流式粉砕機 - Google Patents
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Description

この発明は、ジェット流により、被砕物(原料)を流動させて粉砕するとともに、細かな粉砕物(製品)を分級する気流式粉砕機に関する。
この種の気流式粉砕機は、例えば、この発明の一実施例を示す図2を参照して説明すると、筒状本体1内の下部に、円周方向に均等に配置された複数のジェットノズル2が設けられた粉砕部3を形成し、上部に分級ロータ4が設けられた分級部5を形成したものが一般的である。
この気流式粉砕機は、上記本体1内にその中程から被砕物(原料)aを投入し、その投入された被砕物aを前記ジェットノズル2からのジェット流bと一緒に加速して中心部で互いに衝突させて粉砕するとともに、前記分級ロータ4により、細かな粉砕物cを分級して気流dとともに本体1の外に排出し、十分に粉砕されていない粗い粉砕物は粉砕部3に落下して再びジェット流bに巻き込まれて粉砕される。この作用により、原料aは細かな粉砕物cに徐々に粉砕されて、気流dとともに本体1の外に排出される。
この気流式粉砕機において、粉砕機本体1の底板11に常にジェット流bが吹き付けられて、その底板11上で被砕物aがジェット流bに巻き込まれて加速すると、底板11が摩耗するので、短期間で交換する必要が生じる。また、底板11の摩耗による金属紛などのコンタミ(混入)は製品の品質低下につながる。さらに、ジェット流bが底板11に干渉すれば、ジェット流bの流れに乱れが生じ、粉砕効率が低下する。このため、一般的には、この摩耗や品質低下などを防止するため、底板11は、ジェットノズル2の下方所要位置(所要距離L下方位置)に設けられて、その底板11上にジェット流bの直接的な作用が及ばないようになっている。
また、原料切換時には、分級機内に残存する被砕物aが新たな原料(被砕物)に混入しないようにする必要がある。このとき、原料aの投入を止めてジェット流bを流入し続け、被砕物aを粉砕して機外(本体1外)に徐々に排出させようとしても、底板11は、ジェット流bの至り難いジェットノズル2の下方にあり、その底板11上の残留被砕物aはジェット流bに巻き込まれにくいため、短時間で残留被砕物aを排出(除去)することができない。
このため、従来では、本体1の底部に点検掃除排出口を設け、原料切換時、その排出口を開いて、その粉砕機内の残留被砕物aを除去するようにしている(特許文献1 段落0016 図1参照)。
特開2000−140674号公報
しかし、この従来の気流式粉砕機におけるこの点検掃除排出口の開閉による粉砕部3内の残留被砕物除去は、粉砕機の運転を停止させて行なう必要があり、その運転停止による稼働時間の低下を招いているうえに、その作業が煩雑となっている。特に、粉砕部3(本体1)内に窒素ガスなどを封入して無酸素状態又は低酸素状態に維持して粉砕を行なう場合には、その状態を開放して行なうため、封入ガスが大気に放出されて無駄となるとともに、残留被砕物aが酸素(空気)に触れて反応することによる劣化、燃焼、爆発などの恐れがあり、その防止対策も必要である。
この発明は、運転を停止させることなく、原料切換時等に、粉砕機内に残留する被砕物を除去し得るようにすることを課題とする。
上記課題を達成するために、この発明は、第一の手段として、上記本体の底板を、上記残留被砕物を本体内から排出(除去)する際、上記所要距離L下方の位置から上記ジェット流によりその排出をすることができる上記ジェットノズルの下方近くまで昇降可能としたのである。
このように、底板を昇降可能とすれば、通常運転時には、底板を最下部に位置させ、底板にジェット流の直接的な作用が及ばないようにし、原料切換等、残留被砕物を除去する際には、底板をジェットノズル下方近くまで上昇させ、その状態で、ジェットノズルからジェット流を噴出し、底板上の残留被砕物をジェット流に巻き込んで粉砕し、細かくなった粉砕物を分級ロータを通過させて本体外に排出する。このため、底板上に残留していた被砕物は円滑に除去される。この除去作業は、比較的短時間で行なうことができ、底板の摩耗や摩耗に伴う異物混入もほとんどない。
また、この発明は、第二の手段として、底板上の残留被砕物除去用のジェットノズルを別途に設けることとしたのである。
原料切換時には、このジェットノズルから、底板上にジェット流を噴出することにより、その上にある残留被砕物はそのジェット流に巻き込まれて、粉砕排出(除去)される。この除去作業は、第一の手段と同様に、比較的短時間で行なうことができるため、底板の摩耗や摩耗に伴う異物混入もほとんどない。
この発明は、以上のようにして、底板上の残留被砕物を、その底板部を開放することなく、除去し得るようにしたので、原料切換時に、粉砕機を停止させる必要がなく、作業性の向上を図ることができる。
また、粉砕部内を無酸素状態又は低酸素状態に維持して粉砕を行なう場合においては、原料切換時に、その封入ガスを大気に放出する必要もなく、経済的であるうえに、残留被砕物が酸素に触れて反応することによる劣化や燃焼などの恐れもない。
この発明の上記第一の手段の実施形態としては、筒状本体内の下部に複数のジェットノズルが設けられた粉砕部を形成し、上部に分級ロータが設けられた分級部を形成し、前記本体内に被砕物を投入し、その投入された被砕物を前記ジェットノズルからのジェット流と一緒に加速して中心部で互いに衝突させて粉砕するとともに、前記分級ロータにより、細かな粉砕物を分級して気流とともに本体の外に排出する気流式粉砕機において、前記ジェットノズルは前記本体の底板より所要距離上方の高さにあり、その底板は、本体内に残留している被砕物を本体内から排出する際、前記所要距離下方の位置から前記ジェット流によりその排出をすることができる前記ジェットノズルの下方近くまで昇降可能となっており、かつ前記底板の周囲と本体内面との間はシールされている構成を採用し得る。
この構成により、上記第一の手段の作用効果を発揮することができる。このとき、上記底板の下面に上記本体の内面周囲への摺動を担う筒状体を設け、その筒状体と前記本体の間にシールを設けた構成とすれば、筒状体が底板昇降時のガイドとなって、その作用が円滑となるとともに、シール性も向上する。
この発明の上記第二の手段の実施形態としては、筒状本体内の下部に複数のジェットノズルが設けられた粉砕部を形成し、上部に分級ロータが設けられた分級部を形成し、前記本体内に被砕物を投入し、その投入された被砕物を前記ジェットノズルからのジェット流と一緒に加速して中心部で衝突させて粉砕するとともに、前記分級ロータにより、細かな粉砕物を分級して気流とともに本体の外に排出する気流式粉砕機において、前記ジェットノズルは前記本体の底板より所要距離上方の高さにあり、その底板の上面近く周囲に、前記ジェットノズルと異なる複数の第2ジェットノズルを設け、原料の切換時等、本体内に残留している被砕物を本体から排出する際、前記第2ジェットノズルからジェット流を噴出する構成を採用できる。
この構成により、上記第二の手段の作用効果を発揮することができる。
因みに、従来の粉砕機本体底部中央に設けたジェットノズル(特許文献2 参照)では、通常粉砕時にジェット流を噴出し、その噴出は中央1箇所で上向きであるのに対し、この発明の第2ジェットノズルは、残留被砕物を除去する時にのみジェット流を噴出し、その噴出は本体周囲の複数方向から噴出させる点で異なる。
特開平11−156224号公報 図2
一実施例を図1に示し、この実施例も、従来と同様に、筒状本体1内の下部に、円周方向に均等に配置された複数のジェットノズル2が設けられた粉砕部3が形成され、上部に分級ロータ4が設けられた分級部5が形成されている。この本体1の中程には原料(被砕物)aの投入筒6が設けられている。
上記本体1の底部は縮径されてその底板下面にスクリュウジャッキ7が設けられ、そのハンドル8を実線と破線の間を往復させることにより、そのロッド9が本体1底部内に進退する(突出後退する)。そのロッド9には、上下が閉塞された筒状体10が固定され、その筒状体10の蓋板11がこの発明で言う底板となる。この底板11は、スクリュウジャッキ7のロッド9の進退により、実線で示す最下部の位置と鎖線で示す上記ジェットノズル2の位置との間を往復する。この移動距離Lは、底板11にジェット流bが直接的な作用を及ぼさないこと、及び本体1底部の大きさ等を考慮して適宜に設定する。
本体1底部は上下2段に分割されており、その上部筒体下部内面全周のシールボックス内にシール12が設けられ、このシール12が筒状体10の側周面に摺動自在に当接している。このため、筒状体10は、気密性を維持しながら上下動できる。
この実施例は、以上の構成であり、通常粉砕時には、底板11を実線位置に下降させ、その状態において、投入筒6から被砕物(原料)aを投入し、その投入された原料aを前記ジェットノズル2からのジェット流bに巻き込んで加速して中心部で互いに衝突させて粉砕する。そして、前記分級ロータ4により、細かな粉砕物cを分級して気流dとともに本体1の外に排出し、十分に粉砕されていない粗い粉砕物を粉砕部3に落下させて再びジェット流bに巻き込んで粉砕する。この作用により、原料aは細かな粉砕物cに徐々に粉砕されて、本体1外に排出される。
原料aの切換時等、本体1内の残留被砕物aを除去する場合には、原料aの投入を止めるとともに、底板11を鎖線位置まで上昇させる。ジェットノズル2からのジェット流bは底板11上に吹き付けられ、その上にある残留被砕物aはそのジェット流bに巻き込まれて粉砕され、分級ロータを通過して気流dとともに本体1外に排出されることにより、除去される。このとき、その除去作業を行ない得る最小限の強さのジェット流bとすることが好ましい。
この実施例は、上記実施例1において、本体1の底部を逆円錐台状とし、その逆円錐状部の下部に、ジェットノズル2と、その下方で底板11の上面近くに、前記ジェットノズル2とは別の第2ジェットノズル20を円周方向等間隔にそれぞれ設けたものである。第1、第2のジェットノズル2、20の数及び位置は、その作用を発揮できる限りにおいて任意である。
この実施例は、以上の構成であり、通常粉砕時には、投入筒6からから被砕物(原料)aを投入し、その投入された原料aを上記ジェットノズル2からのジェット流bに巻き込んで、上記実施例1と同様に粉砕作用を行う。このとき、第2のジェットノズル20は、ジェット流bを噴出させないが、その噴出口の閉塞を防止する程度のガスを噴出させることはできる。
原料aの切換時等、本体1内の残留被砕物aを除去する場合には、原料aの投入を止め、第2ジェットノズル20からジェット流bを中央に向かって水平に噴出する。そのジェット流bは底板11上に吹き付けられ、その上にある残留被砕物aはそのジェット流bに巻き込まれて粉砕され、分級ロータ4を通過して排出されることにより除去される。
このとき、第2ジェットノズル20の配置された場所では、本体1が逆円錐台状で、縮径されて面積が小さくなっており、底板の周囲に残留している残留被砕物aもジェット流bに巻き込まれやすくなり、その除去作業をより短時間で行うことができる。
このときも、その除去作用を行ない得る最小限の強さ及び噴出時間のジェット流bとすることが好ましい。また、ジェットノズル2からは、ジェット流bを噴出させないがその噴出口の閉塞を防止する程度のガスを噴出させることはできる。
一実施例の概略断面図 他の実施例の概略断面図
符号の説明
1 気流式粉砕機本体
2 ジェットノズル
3 粉砕部
4 分級ロータ
5 分級部
6 原料投入筒
7 スクリュウジャッキ
10 筒状体
11 底板
12 シール
20 第2ジェットノズル
a 原料(被砕物)
b ジェット流
c 細かな粉砕物(製品)
d 気流

Claims (2)

  1. 筒状本体(1)内の下部に複数のジェットノズル(2)が設けられた粉砕部(3)を形成し、上部に分級ロータ(4)が設けられた分級部(5)を形成し、前記ジェットノズル(2)は前記本体(1)の底板(11)より所要距離(L)上方の高さにあり、その底板(11)は、前記所要距離(L)下方の最下位置から前記ジェットノズル(2)の下方近くまで昇降可能となっているとともに、底板(11)の周囲と本体(1)内面との間はシールされており、前記本体(1)内に被砕物(a)を投入し、その投入された被砕物(a)を前記ジェットノズル(2)からのジェット流(b)と一緒に加速して中心部で衝突させて粉砕するとともに、前記分級ロータ(4)により、細かな粉砕物(c)を分級して気流(d)とともに本体(1)の外に排出する気流式粉砕機において、
    通常運転時は、上記底板(11)を最下部に位置させて、その底板(11)にジェット流(b)の直接的な作用が及ばないようにし、原料切換等、上記本体(1)内に残留している被砕物(a)を本体(1)内から排出する際には、前記底板(11)を、上記所要距離(L)下方の最下位置から上記ジェット流(b)によりその被砕物(a)の排出をすることができるジェットノズル(2)下方近くまで上昇させ、その状態で、前記ジェットノズル(2)からジェット流(b)を噴出し、前記底板(11)上の残留被砕物(a)をジェット流(b)に巻き込んで粉砕し、細かくなった粉砕物(a)を上記分級ロータ(4)を通過させて前記本体(1)外に排出することを特徴とする気流式粉砕機の運転方法
  2. 筒状本体(1)内の下部に複数のジェットノズル(2)が設けられた粉砕部(3)を形成し、上部に分級ロータ(4)が設けられた分級部(5)を形成し、前記ジェットノズル(2)は、前記本体(1)の底板(11)より所要距離(L)上方の高さにあって、前記底板(11)にそのジェット流(b)の直接的な作用が及ばないようになっており、その底板(11)の上面近く周囲に、前記ジェットノズル(2)と異なる複数の第2ジェットノズル(20)が設けられた気流式粉砕機において、
    通常運転時は、上記本体(1)内に被砕物(a)を投入し、その投入された被砕物(a)を上記筒状本体(1)内下部のジェットノズル(2)からのジェット流(b)と一緒に加速して中心部で衝突させて粉砕するとともに、上記分級ロータ(4)により、細かな粉砕物(c)を分級して気流(d)とともに前記本体(1)の外に排出し、原料切換時等、上記本体(1)内に残留している被砕物(a)を本体(1)内から排出する際には、上記第2のジェットノズル(20)から、上記底板(11)上にジェット流(b)を噴出することにより、その上にある残留被砕物(a)をそのジェット流(b)に巻き込んで粉砕し、細かくなった粉砕物(a)を前記分級ロータ(4)を通過させて前記本体(1)外に排出することを特徴とする気流式粉砕機の運転方法
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