JP4286545B2 - Substrate processing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イオン注入処理によって変質したレジスト膜を有する基板からこのレジスト膜を除去する基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体デバイスの製造工程においては、イオン注入技術を利用して、半導体ウエハや半導体ウエハの表面に形成された各種膜に所定のイオンを注入し、その表面特性を変化させている。例えば、半導体ウエハ(シリコン基板)に砒素(As)やリン(P)、ホウ素(B)等を注入することによってp−n接合を形成することができる。
【0003】
このようなイオン注入処理は、半導体ウエハ等の表面に所定の回路パターンを有するレジスト膜をマスクとして形成した後に行われることが多く、この場合には、イオン注入処理後に、不要となったレジスト膜を除去する必要がある。イオン注入量が少ないレジスト膜の除去方法としては、薬液によるウエットエッチングや酸素プラズマ放電を用いたプラズマアッシングが知られている。また、高濃度でのイオン注入が行われたレジスト膜は難剥離性に変質しているために、この除去方法としては、プラズマアッシング後にウエットエッチングを行う方法等が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−37780号公報(第21〜29段落、第2〜4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、プラズマアッシングは不要なレジスト膜以外の部分、つまり、イオン注入された下地の基板や膜に損傷を与えるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、レジスト膜の下地となっている基板や膜に損傷を与えることなく、イオン注入されて変質した難剥離性のレジスト膜を除去する基板処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、所定のイオンが注入されて変質したレジスト膜を有する基板からそのレジスト膜を除去する基板処理方法であって、
前記レジスト膜を有する基板をオゾンと水蒸気を含む処理ガスで処理して、前記レジスト膜のイオンが滞留していない部分を水溶性に変性させる工程と、
前記処理ガスによって処理された基板を水洗処理し、前記レジスト膜において前記処理ガスによって水溶性に変性した部分を除去する工程と、
前記水洗処理された基板を前記所定のイオンを溶解する薬液で処理し、残存するレジスト膜中のイオンを溶解させる工程と、
前記薬液によって処理した基板を所定の洗浄液で洗浄することによって前記基板から残存するレジスト膜を除去する工程と、
を有することを特徴とする基板処理方法、が提供される。
【0008】
このような基板処理方法によれば、イオン注入処理によって難剥離性となっているレジスト膜を、その下地に損傷を与えることなく除去することができるために、生産性と製品の品質が高められる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、基板として半導体ウエハ(シリコンウエハ)を取り上げて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について具体的に説明する。図1は、ウエハ処理システムの概略構成を示す説明図である。このウエハ処理システムは、CVD装置101と、レジスト塗布/現像装置102と、露光装置103と、イオン注入装置104と、膜除去装置100と、から構成されており、図示しない搬送装置によってこれら装置間でウエハWを搬送することができるようになっている。
【0010】
CVD装置101は、化学気相蒸着法(CVD)法によりウエハWに絶縁膜やストッパー膜等を形成するために用いられる。このCVD装置101に代えて、ウエハWに薬液を塗布して絶縁膜等を形成するSOD(Spin On Dielectric)装置を用いることもできる。
【0011】
レジスト塗布/現像装置102は、マスクとして用いられるレジスト膜等を形成するために用いられる。レジスト塗布/現像装置102の詳細な構造は図示しないが、レジスト塗布/現像装置102は、ウエハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を成膜するレジスト塗布処理ユニットと、ウエハWに反射防止膜(BARC)を成膜するBARC塗布処理ユニットと、露光装置103において所定のパターンで露光されたレジスト膜を現像処理する現像処理ユニットと、レジスト膜が成膜されたウエハWや露光処理されたウエハW、現像処理が施されたウエハW、反射防止膜が成膜されたウエハWをそれぞれ熱的に処理する熱的処理ユニット等を有している。
【0012】
露光装置103は、レジスト膜が形成されたウエハWに所定の回路パターンを露光するために用いられる。イオン注入装置104では、ウエハWの処理段階に応じて、ウエハWやウエハWに形成された絶縁膜等にAs、P、B等のイオン注入処理が行われる。膜除去装置100は、半導体デバイスの製造工程で不用となったレジスト膜(マスク)等をウエハWから除去するために用いられるが、本説明においては、イオン注入処理によって硬化したレジスト膜(以下「レジスト硬化膜」ということとする)を除去するために用いられることとする。なお、レジスト硬化膜は、注入イオンによって硬化した部分と、注入イオンが通過したり、または注入イオンが到達していない部分とを有している。
【0013】
続いて、膜除去装置100の構成について詳細に説明する。図2は膜除去装置100の概略平面図であり、図3はその概略正面図であり、図4はその概略背面図である。膜除去装置100は、ウエハWが収容されたキャリアが他の処理装置等から搬入され、逆に膜除去装置100における処理の終了したウエハWを収容したキャリアを次の処理を行う処理装置等へ搬出するためのキャリアステーション4と、レジスト硬化膜の除去処理やウエハWの水洗/乾燥処理等を行うための複数の処理ユニットを有する処理ステーション2と、処理ステーション2とキャリアステーション4との間でウエハWの搬送を行う搬送ステーション3と、処理ステーション2で使用する薬液や純水、ガス等の製造、調製、貯留を行うケミカルステーション5と、を具備している。
【0014】
キャリアCの内部において、ウエハWは略水平姿勢で鉛直方向(Z方向)に一定の間隔で収容されている。このようなキャリアCに対するウエハWの搬入出はキャリアCの一側面を通して行われ、この側面は蓋体10a(図2には図示せず。図3および図4に蓋体10aが取り外された状態を示す)によって開閉自在となっている。
【0015】
図2に示すように、キャリアステーション4は、図中Y方向に沿って3箇所にキャリアCを載置できる載置台6を有しており、キャリアCは蓋体が設けられた側面がキャリアステーション4と搬送ステーション3との間の境界壁8a側を向くようにして載置台6に載置される。境界壁8aにおいてキャリアCの載置場所に対応する位置には窓部9aが形成されており、各窓部9aの搬送ステーション3側には窓部9aを開閉するシャッタ10が設けられている。このシャッタ10はキャリアCの蓋体10aを把持する把持手段(図示せず)を有しており、図3および図4に示すように、蓋体10aを把持した状態で搬送ステーション3側に、蓋体10aを退避させることができるようになっている。
【0016】
搬送ステーション3に設けられたウエハ搬送装置7はウエハWを保持可能なウエハ搬送ピック7aを有している。ウエハ搬送装置7は搬送ステーション3の床にY方向に延在するように設けられたガイド11(図3および図4参照)に沿ってY方向に移動可能である。また、ウエハ搬送ピック7aは、X方向にスライド自在であり、かつ、Z方向に昇降自在であり、かつ、X−Y平面内で回転自在(θ回転)である。
【0017】
このような構造により、キャリアCの内部と搬送ステーション3とが窓部9aを介して連通するようにシャッタ10を退避させた状態において、ウエハ搬送ピック7aは、載置台6に載置された全てのキャリアCにアクセス可能であり、キャリアC内の任意の高さ位置にあるウエハWをキャリアCから搬出することができ、逆に、キャリアCの任意の位置にウエハWを搬入することができる。
【0018】
処理ステーション2は、搬送ステーション3側に2台のウエハ載置ユニット(TRS)13a・13bを有しており、例えば、ウエハ載置ユニット(TRS)13bは、搬送ステーション3からウエハWを受け入れる際にウエハWを載置するために用いられ、ウエハ載置ユニット(TRS)13aは、処理ステーション2において所定の処理が終了したウエハWを搬送ステーション3に戻す際にウエハWを載置するために用いられる。後述するように処理ステーション2においてはファンフィルターユニット(FFU)25から清浄な空気がダウンフローされるために、処理ステーション2において処理の終了したウエハWを、上段のウエハ載置ユニット(TRS)13aに載置することにより、ウエハWの汚染が抑制される。
【0019】
搬送ステーション3と処理ステーション2との間の境界壁8bにおいて、ウエハ載置ユニット(TRS)13a・13bの位置に対応する部分には窓部9bが設けられている。ウエハ搬送ピック7aは、この窓部9bを介してウエハ載置ユニット(TRS)13a・13bにアクセス可能であり、キャリアCとウエハ載置ユニット(TRS)13a・13bとの間でウエハWを搬送する。
【0020】
処理ステーション2の背面側には、オゾンと水蒸気を含む処理ガスのこれら分子によってレジスト硬化膜の変性処理を行う膜変性処理ユニット(VOS)15a〜15hが配置されている。ここで「レジスト硬化膜の変性」とは、レジスト硬化膜において注入イオンが存在しない部分(硬化していない部分)がウエハW上に残った状態で水溶性へと変化することと、レジスト硬化膜において注入イオンによって硬化している部分から注入イオンが薬液によって除去された後に処理ガスで処理することによってこの部分がウエハW上に残った状態で水溶性へと変化することをいう。なお、ウエハWにイオン注入されていないポリマー残渣が存在する場合には、このポリマー残渣もまた処理ガスによる処理によって水溶性へと変性する。
【0021】
膜変性処理ユニット(VOS)15a〜15dと膜変性処理ユニット(VOS)15e〜15hとは、その境界壁22bについて略対称な構造を有している。これにより主ウエハ搬送装置14を、X方向に移動する機構を必要としない簡単な構造とすることができ、また、ウエハ搬送アーム14aの膜変性処理ユニット(VOS)15a〜15hへのアクセスが容易となっている。
【0022】
ここで、膜変性処理ユニット(VOS)15aを例に挙げて、その構造について、図5に示す概略断面図を参照しながら詳細に説明する。膜変性処理ユニット(VOS)15aは、ウエハWを収容する密閉式のチャンバ30を有しており、チャンバ30は固定された下部容器41aと、下部容器41aの上面を覆う蓋体41bから構成され、蓋体41bは膜変性処理ユニット(VOS)15aのフレーム42に固定されたシリンダ43によって昇降自在である。
【0023】
下部容器41a周縁の立起部の上面にはOリング51が配置されている。シリンダ43を駆動して蓋体41bを降下させると、蓋体41bの裏面周縁が下部容器41a周縁の立起部の上面に当接するとともに、Oリング51が圧縮されてチャンバ30内に密閉された処理空間が形成される。
【0024】
下部容器41aにはウエハWを載置するステージ33が設けられており、このステージ33の表面には、ウエハWを支持するプロキシミティピン44が複数箇所に設けられている。プロキシミティピン44の高さは、ステージ33の表面に結露が生じた場合に、ウエハWの裏面が結露した液滴に接することがない高さ、例えば、1mm以上3mm以下に設定される。これによりウエハWの裏面へのウォーターマークやパーティクルの付着が防止され、ウエハWの品質が高く保たれる。
【0025】
ステージ33の内部にはヒータ45aが、蓋体41bにはヒータ45bがそれぞれ埋設されており、ステージ33と蓋体41bをそれぞれ所定温度で保持することができるようになっている。これによりウエハWの温度が一定に保持される。なお、ステージ33と蓋体41bの温度を変えることによって、処理空間内に温度勾配を設けて、処理を行うことも可能である。
【0026】
蓋体41bの裏面には、ウエハWを保持する爪部材46が、例えば3箇所(図5では2箇所のみ図示)に設けられている。ウエハ搬送アーム14aはこの爪部材46に対してウエハWの受け渡しを行う。爪部材46がウエハWを保持した状態で蓋体41bを降下させると、その降下途中でウエハWは、ステージ33に設けられたプロキシミティピン44に受け渡しされる。
【0027】
チャンバ30では、処理ガスがチャンバ30の内部において略水平方向に流れるように、オゾンと水蒸気を含む処理ガスを内部に導入するガス導入口34aおよび処理ガスを外部へ排気するガス排出口34bが下部容器41aに設けられている。処理ガス供給装置16はガス導入口34aに接続され、ガス排出口34bには排気装置32が接続されている。図5では、ガス導入口34aおよびガス排出口34bの高さ位置がプロキシミティピン44に載置されたウエハWの高さよりも下側で示されているが、ガス導入口34aおよびガス排出口34bはこれよりも高い位置に設けてもよい。
【0028】
ウエハWの処理ガスによる処理は、チャンバ30の内部を一定の陽圧に保持して行うことが好ましい。このためにチャンバ30の内部から下部容器41aと蓋体41bとの間を通って外部に処理ガスが流出しないように、下部容器41aと蓋体41bとの密閉を、シリンダ43による押圧力に依存するだけでなく、下部容器41aと蓋体41bの端面に設けられた突起部47a・47bどうしをロック機構35によって締め付けることによって行う。
【0029】
この突起部47a・47bはそれぞれ下部容器41aと蓋体41bの全周を囲ってはおらず、例えば、等間隔に4カ所に鉛直方向で重なる位置に設けられており、隣接するものどうしの間には間隙部49(図5の右側部分参照)が形成されている。ロック機構35はローラ59a・59bで突起部47a・47bを挟み込むことによって下部容器41aと蓋体41bとを密着させるが、間隙部49の位置にローラ59a・59bが移動している状態では蓋体41bの昇降を自由に行うことができる。
【0030】
処理ステーション2の正面側には、膜変性処理ユニット(VOS)15a〜15hにおける処理の終了したウエハWを純水で処理することによりレジスト硬化膜において水溶性へと変性した部分をウエハWから除去し、またレジスト硬化膜から注入イオンを薬液によって除去し、さらにウエハWを水洗、乾燥処理することができる薬液洗浄処理ユニット(CNU)12a〜12dが配置されている。また、処理ステーション2の略中央部には、処理ステーション2内においてウエハWを搬送する主ウエハ搬送装置14が設けられている。なお、洗浄処理ユニット(CNU)12a・12bと洗浄処理ユニット(CNU)12c・12dとは、境界壁22aについて略対称な構造を有している。
【0031】
図6は洗浄処理ユニット(CNU)12aの概略構造を示す断面図である。洗浄処理ユニット(CNU)12aの中央部には環状のカップ(CP)が配置され、カップ(CP)の内側にはスピンチャック71が配置されている。スピンチャック71は真空吸着によってウエハWを固定保持した状態で駆動モータ72によって回転駆動される。カップ(CP)の底部には薬液や洗浄液、純水を排出するドレイン73が設けられている。
【0032】
駆動モータ72は、ユニット底板74に設けられた開口74aに昇降移動可能に配置され、例えばアルミニウムからなるキャップ状のフランジ部材75を介して例えばエアシリンダからなる昇降駆動機構76および昇降ガイド77と結合されている。駆動モータ72の側面には、例えばSUSからなる筒状の冷却ジャケット78が取り付けられ、フランジ部材75は、この冷却ジャケット78の上半部を覆うように取り付けられている。
【0033】
薬液等をウエハWに供給する際には、フランジ部材75の下端75aは、開口74aの周縁付近でユニット底板74に密着し、これによってユニット内部が密閉される。スピンチャック71とウエハ搬送アーム14aとの間でウエハWの受け渡しが行われるときは、昇降駆動機構76が駆動モータ72およびスピンチャック71を上方へ持ち上げることでフランジ部材75の下端がユニット底板74から浮くようになっている。
【0034】
洗浄処理ユニット(CNU)12aは、スピンチャック71に保持されたウエハWの表面にレジスト硬化膜から注入イオンを溶解除去するための所定の薬液(以下「イオン溶解薬液」という)を供給する薬液ノズル81と、ウエハWの表面に純水を供給する純水ノズル(図示せず)と、ウエハWに所定の洗浄液(例えば、APM薬液等)を供給する洗浄液ノズル(図示せず)、ウエハWに乾燥ガスを噴射するガスノズル(図示せず)と、を備えている。
【0035】
薬液ノズル81はスキャンアーム82に保持されている。スキャンアーム82は、ユニット底板74の上でX方向に敷設されたガイドレール84上で水平移動可能な垂直支持部材85の上端部に取り付けられており、X軸駆動機構96によって垂直支持部材85と一体的にX方向に移動するようになっている。また、スキャンアーム82はX方向に伸縮自在であり、かつ、Z軸駆動機構97によって上下方向(Z方向)に移動可能となっている。こうして、薬液ノズル81は、ウエハWの上方の所定の位置とカップ(CP)外の所定の位置との間で移動可能である。なお、純水ノズル等のその他のノズルも、薬液ノズル81と同様に移動可能に構成されている。
【0036】
主ウエハ搬送装置14は、ウエハWを搬送するウエハ搬送アーム14aを有している。主ウエハ搬送装置14はZ軸周りに回転自在である。また、ウエハ搬送アーム14aは水平方向に進退自在であり、かつZ方向に昇降自在である。このような構造により、主ウエハ搬送装置14は、処理ステーション2に設けられた各ユニットにアクセス可能であり、これら各ユニット間でウエハWを搬送する。処理ステーション2の上部には処理ステーション2の内部に清浄な空気を送風するファンフィルターユニット(FFU)25が設けられている。
【0037】
ケミカルステーション5には、オゾンと水蒸気を含む処理ガスを調整して膜変性処理ユニット(VOS)15a〜15hに供給する処理ガス供給装置16と、洗浄処理ユニット(CNU)12a〜12dで使用する薬液を貯蔵/送液する薬液供給装置17と、洗浄処理ユニット(CNU)12a〜12dへ純水を供給する純水供給装置18が設けられている。
【0038】
処理ガス供給装置16は、例えば、酸素ガスをオゾン化するオゾン発生装置と、オゾンを希釈する窒素ガスおよびレジスト硬化膜の変性処理後にチャンバ30内をパージするための窒素ガスを供給する窒素ガス供給ラインと、純水を気化させて水蒸気を発生させる水蒸気発生装置と、オゾン/窒素混合ガスと水蒸気とを混合させて処理ガスを生成するミキサーと、を有している。オゾン発生装置においては、空気中の酸素をオゾン化することによって、オゾン/窒素混合ガスを生成することもできる。なお、ケミカルステーション5には、洗浄処理ユニット(CNU)12a〜12dへの乾燥ガスの供給を制御するガス供給調整装置(図示せず)が設けられている。このガス供給調整装置への乾燥ガスの供給は、例えば、図示しない工場配管等の供給ラインを用いて行われる。
【0039】
次に、このように構成されたウエハ処理システムを用いて、イオン注入処理によって硬化したレジスト硬化膜を除去する工程について説明する。図7はレジストマスク(レジスト膜)の除去工程を示すフローチャートであり、図8はウエハWの概略の形態変化を模式的に示す説明図である。なお、図8ではウエハWを「Si−sub」と記している。
【0040】
最初に、ウエハWをCVD装置101に搬入して、そこでウエハWの表面に絶縁膜61を形成する(ステップ1、図8(a))。次に絶縁膜61が形成されたウエハWを、レジスト塗布/現像装置102に搬入して、そこで、レジスト塗布処理ユニットを用いて絶縁膜61上にレジスト膜62を形成する。続いてウエハWを露光装置103に搬送して、そこで所定のパターンでレジスト膜62を露光処理する。ウエハWをレジスト塗布/現像装置102に戻して、現像処理ユニットにおいてレジスト膜62を現像処理することによって、レジスト膜62がパターニングされる(ステップ2、図8(b))。
【0041】
次に、ウエハWをイオン注入装置104に搬送して、そこで所定元素のイオンの注入処理を行う(ステップ3、図8(c))。例えば、所定元素のイオンを、絶縁膜61にイオンが留まらないように所定の速度で、例えば、ウエハWへのイオン注入量(ドーズ量)が1015/cm2以上となるように注入すると、レジスト膜62がストッパとして機能し、レジスト膜62の溝部の下側ではウエハWにイオンが注入されて、ウエハWの特性が変化した領域64が形成される。また、レジスト膜62には一定の高さよりも深い位置に注入イオン66が留まってその部分が硬化する。このようなイオン注入処理によって、レジスト膜62は実質的に注入イオン66が留まっていない部分(以下「イオン不滞留部」という)63aと硬化部63bとを有するレジスト硬化膜63となる。
【0042】
イオン注入処理が終了したウエハWは、膜除去装置100に搬送されて、そこで、レジスト硬化膜63の変性処理(ステップ4、図8(d))、水洗処理(ステップ5、図8(e))、レジスト硬化膜63からの注入イオン66の溶解除去処理(ステップ6、図8(f))が、逐次行われる。そして、ステップ6の処理後にAPM薬液(アンモニア−過酸化水素水)処理によってレジスト硬化膜63をウエハWから完全に除去することができる場合にはこのAPM薬液処理を行う(ステップ7、図8(g))。しかし、ステップ6の処理後にAPM薬液処理を行ってもレジスト硬化膜63を完全に除去することができない場合(例えば、イオンのドーズ量が多い場合)には、処理ガスによるレジスト硬化膜63の変性処理(ステップ4)〜注入イオン66の溶解除去処理(ステップ6)を、レジスト硬化膜63がAPM薬液処理によってウエハWから完全に除去できるような状態になるまで繰り返す。
【0043】
以下、ステップ4〜ステップ7についてより具体的に説明する。
ウエハWに対してステップ4の処理を施すために、ウエハWを膜除去装置100に備えられた膜変性処理ユニット(VOS)15a(または15b〜15hのいずれか)に搬入する。このウエハWの膜変性処理ユニット(VOS)15aへの搬入は次のようにして行われる。まずイオン注入処理の終了したウエハWの収容されたキャリアCをオペレータまたは自動搬送装置によって載置台6に載置する。次いでキャリアCの蓋体10aとシャッタ10を搬送ステーション3側に退避させることによって窓部9aを開き、続いてウエハ搬送ピック7aによって、キャリアCの所定位置にある1枚のウエハWをウエハ載置ユニット(TRS)13bへ搬送する。
【0044】
続いてウエハ載置ユニット(TRS)13bに載置されたウエハWをウエハ搬送アーム14aによって膜変性処理ユニット(VOS)15a(または15b〜15hのいずれか)に搬入する。この膜変性処理ユニット(VOS)15aへのウエハWの搬入処理は次のようにして行われる。すなわち、最初にチャンバ30の蓋体41bを下部容器41aの上方に退避させた状態とし、その後に蓋体41bに設けられた爪部材46のウエハWを保持する部分(水平方向に突出した部分)よりも僅かに高い位置へウエハWが進入するように、ウエハWを保持したウエハ搬送アーム14aを進入させる。次いで、ウエハ搬送アーム14aを下方へ降下させると、ウエハWは爪部材46に受け渡される。
【0045】
ウエハ搬送アーム14aを膜変性処理ユニット(VOS)15aから退避させた後に蓋体41bを降下させて、蓋体41bを下部容器41aに密着させ、さらにロック機構35を動作させて、チャンバ30を密閉状態とする。蓋体41bを降下させる途中で、ウエハWは爪部材46からプロキシミティピン44へ受け渡される。
【0046】
こうして膜変性処理ユニット(VOS)15aに搬入されたウエハWに対してステップ4の処理を以下のように行う。ヒータ45a・45bを発熱させて、ステージ33および蓋体41bを所定の温度に保持する。このとき、例えば、蓋体41bの温度をステージ33の温度よりも所定温度高く設定すると、チャンバ30内に処理ガスを供給した際に、チャンバ30内における水蒸気の密度が蓋体41b側よりもステージ33側で高くなるために、水蒸気を効率的にウエハWにあてることができる。
【0047】
ステージ33および蓋体41bが所定温度に保持され、かつ、ウエハWの温度分布がほぼ一定となったら、最初に処理ガス供給装置16からオゾン/窒素混合ガスのみをチャンバ30内に供給して、チャンバ30の内部がオゾン/窒素混合ガスでパージされ、かつ、所定の陽圧となるように調節する。
【0048】
その後、オゾン/窒素混合ガスに水蒸気を混合させた処理ガスを、処理ガス供給装置16からチャンバ30内に供給する。オゾンと水蒸気の分子は、レジスト硬化膜63を構成する炭素原子(レジスト材料の炭素原子)を攻撃して、主にレジスト硬化膜63におけるイオン不滞留部63aを水溶性へと変化させる。しかし、硬化部63bでは、注入イオン66によってオゾンと水蒸気の分子のレジスト材料への攻撃が妨げられるために、水溶性へと容易には変化しない(図8(d))。このため、一度、硬化部63bから注入イオン66を除去する必要がある。
【0049】
なお、ウエハWにイオン注入されていないポリマー残渣が存在する場合には、このポリマー残渣は水溶性へと変化する。また、処理ガスは絶縁膜61に損傷を与えない。この処理ガスによるウエハWの処理は、例えば、3分〜5分間行われる。チャンバ30への処理ガスの供給量とチャンバ30からの排気量は、チャンバ30内が所定の陽圧となるように調整される。
【0050】
所定の処理時間が経過したら、処理ガスの供給を停止して、処理ガス供給装置16からチャンバ30内に窒素ガスを供給し、チャンバ30内を窒素ガスでパージする。このパージ処理時には、その後にチャンバ30を開いたときに、排気装置32からオゾン/窒素混合ガスが逆流してオゾン/窒素混合ガスがチャンバ30から排出されないように、排気装置32内からもオゾン/窒素混合ガスを完全に排出する。
【0051】
このようなステップ4の処理が終了すると、レジスト硬化膜63のイオン不滞留部63aは水溶性に変わっているが、ウエハWから剥離しておらず、勿論、硬化部63bもウエハWから剥離していない。そこで、ウエハWからレジスト硬化膜63において水溶性に変化した部分(硬化部63bにおいて処理ガスによって水溶性と変化している部分があれば、その部分を含む)を除去するために、ウエハWを膜変性処理ユニット(VOS)15aから洗浄処理ユニット(CNU)12a(または12b〜12dのいずれか)に搬送し、そこでステップ5の処理をウエハWに施す。
【0052】
膜変性処理ユニット(VOS)15aから洗浄処理ユニット(CNU)12aへのウエハWの搬送は次のようにして行われる。最初にチャンバ30内部の窒素ガスパージが終了した後に、チャンバ30の内圧が外気圧と同じであることを確認する。これは、チャンバ30の内部圧力が大気圧よりも高い状態でチャンバ30を開くと、チャンバ30が損傷するおそれがあるからである。チャンバ30の内圧確認後、ロック機構35による下部容器41aと蓋体41bの締め付けを解除し、蓋体41bを上昇させる。蓋体41bを上昇させる際に、ウエハWは爪部材46に保持されて蓋体41bとともに上昇する。ウエハ搬送アーム14aを下部容器41aと蓋体41bとの隙間に進入させて、ウエハWを爪部材46からウエハ搬送アーム14aに受け渡す。
【0053】
ウエハWを保持したウエハ搬送アーム14aは、洗浄処理ユニット(CNU)12aに設けられたスピンチャック71にウエハWを受け渡す。こうして洗浄処理ユニット(CNU)12aに搬入されたウエハWに対して、ステップ5の処理を施す。例えば、純水ノズルから略水平姿勢に保持されたウエハWの表面に純水を吐出してパドルを形成し、所定時間が経過した後にウエハWを回転させてウエハWの表面から純水を振り切り、さらにウエハWを回転させながらウエハWの表面に純水を供給することによって行う。こうして、レジスト硬化膜63において水溶性に変性した部分が除去される(図8(e))。
【0054】
次に、ウエハWを洗浄処理ユニット(CNU)12a内に留めたまま、ウエハWに対してステップ6の処理、すなわち、ウエハWの表面にイオン溶解薬液を供給して、レジスト硬化膜63の硬化部63bから注入イオン66を溶解除去する処理を施す。例えば、スピンチャック71に略水平姿勢に保持されたウエハWの表面に薬液ノズル81からイオン溶解薬液を吐出してパドルを形成し、所定時間が経過した後にウエハWを回転させてウエハWの表面からイオン溶解薬液を振り切る。こうしてウエハWから振り切られたイオン溶解薬液は、回収されて再利用に供することができる。次いで、ウエハWを回転させながらウエハWの表面に純水ノズルから純水を吐出してウエハWの表面からイオン溶解薬液を除去する(図8(f))。
【0055】
このようにして注入イオン66が溶解除去された後の硬化部63bが、続いて行われるAPM薬液処理によってウエハWから完全に除去できる場合(例えば、イオンのドーズ量が、1015/cm2以上であっても比較的少ない範囲に属している場合)には、ウエハWを洗浄処理ユニット(CNU)12a内に留めたまま、さらにウエハWに対して連続してAPM薬液処理を施す(ステップ7)。これによってレジスト硬化膜63全体がウエハWから完全に除去される(図8(g))。APM薬液処理後には、ウエハWを純水によってリンス処理し、さらにスピン乾燥する。このスピン乾燥はウエハWに乾燥ガスを供給しながら行ってもよい。なお、絶縁膜61は、その組成に因っては、APM薬液処理によってその表面が薄く除去される場合がある。
【0056】
これに対して、ウエハWへのイオンのドーズ量が多い場合に、ステップ6の終了後にウエハWに残った硬化部63bをAPM薬液処理では完全に除去することができない場合がある。このような場合には、ウエハWを洗浄処理ユニット(CNU)12aから膜変性処理ユニット(VOS)15a(または15b〜に15h)に搬送して、処理ガスによる変性処理を再び行う。ここでは、既に硬化部63bから所定量の注入イオン66が除去されているために、オゾンと水蒸気の分子は硬化部63bを構成しているレジスト材料の炭素原子を攻撃しやすい状態となっており、これによって硬化部63bの変性処理がさらに進行する。
【0057】
このようにして硬化部63bの変性処理がさらに進行したウエハWを洗浄処理ユニット(CNU)12a(12b〜12d)に搬送して、そこで水洗処理を行うと、硬化部63bにおいて水溶性に変化した部分が除去されるために、続いてイオン溶解薬液でウエハWを処理した際に、硬化部63bからの注入イオン66の溶解が促進される。こうして、2度目のイオン溶解薬液による処理が施された硬化部63bはAPM薬液処理によって除去しやすい状態となる。ステップ4〜ステップ6を一連の処理として必要回数繰り返すことによって硬化部63bがAPM薬液処理によってウエハWから完全に除去できる状態となった後に、ウエハWに対してAPM薬液処理を施す。
【0058】
洗浄処理ユニット(CNU)12a(または12b〜12d)における処理によってレジスト硬化膜63が除去されたウエハWは、ウエハ載置ユニット(TRS)13aに搬送され、そこからウエハ搬送装置7によってキャリアCの所定の位置に収容される。
【0059】
なお、上述した処理工程におけるステップ4〜ステップ6の一連の処理は、ウエハWへのイオンのドーズ量が1015/cm2以上の場合に好適に行われる。これは、ドーズ量が1015/cm2以上となると、レジスト硬化膜63における硬化部63bは難剥離性となり、ステップ4とステップ5のみではレジスト硬化膜63をウエハWから除去することが極めて困難なためである。これに対して、ドーズ量が1015/cm2未満の場合には、レジスト硬化膜63における硬化部63bは、オゾンと水蒸気を含む処理ガスによって容易に水溶性へと変性させることが可能な場合がある。この場合にはステップ4とステップ5のみでレジスト硬化膜63をウエハWから除去することができる。したがって、ステップ6およびステップ7を省略することができる。
【0060】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。例えば、上記説明においては、ウエハWをオゾンと水蒸気を含む処理ガスによって処理した後に水洗処理し、その後に薬液による注入イオンの溶解処理を行う工程を示したが、これに限定されず、例えば、図9のフローチャートに示す工程にしたがってウエハWを処理することもできる。図9に示す工程では、最初に図7に示したステップ1〜ステップ4の処理を行う。つまり、ウエハWに絶縁膜61、レジスト膜62を形成し、次いでイオン注入を行う(ステップ3)。これによってレジスト膜62はレジスト硬化膜63へと変質する。次に、ウエハWをオゾンと水蒸気を含む処理ガスによって処理して、レジスト硬化膜63を変性させる(ステップ4)。次いで、水洗処理を行うことなくウエハWをイオン溶解薬液で処理し、レジスト硬化膜63からの注入イオンの溶解処理を行う(ステップ5A)。続いてウエハWに水洗処理を施す(ステップ6A)。これによりレジスト硬化膜が63がウエハWから除去されたら、ウエハWの処理を終了する。
【0061】
なお、図9に示した処理方法においては、ステップ4・5A・6Aを一連の処理として、レジスト硬化膜63がウエハWから完全に除去されるまで繰り返して行ってもよい。また、必要であれば、ステップ4・5A・6Aを一連の処理として複数回繰り返し、最後にAPM薬液処理を行ってもよい。
【0062】
また、レジスト膜62全体が注入イオンのために硬化している場合には、図10のフローチャートに示す工程にしたがってウエハWを処理することも好ましい。つまり、図7に示したステップ1〜ステップ3にしたがってウエハWに絶縁膜61、レジスト62膜を形成し、イオン注入を行う。これによってレジスト膜62はレジスト硬化膜63となる。次に、イオン溶解薬液による注入イオンの溶解処理を行い(ステップ4B)、続いてウエハWにオゾンと水蒸気を含む処理ガスによる変性処理を施し(ステップ5B)、さらにウエハWに水洗処理を施す(ステップ6B)。ここで、レジスト硬化膜63が実質的に完全に除去されていれば、ウエハWにAPM薬液処理を施してウエハWの表面に付着しているパーティクルを除去する(ステップ7B)。一方、ステップ6B後にウエハWにレジスト硬化膜63が残っている場合には、ステップ4B〜6Bを一連の処理としてレジスト硬化膜63が実質的に完全にウエハWから除去されるまで繰り返し、その後にステップ7AのAPM薬液処理を行う。
【0063】
なお、図10に示した処理方法においては、ステップ6B後にレジスト硬化膜63が完全に除去されていれば、APM薬液処理(ステップ7B)を行うことなく、ウエハWの処理を終了してもよい。また、ステップ4B〜6Bを一連の処理として複数回行う場合において、2度目以降のステップ4Bの終了後にAPM薬液処理(ステップ7B)によってレジスト硬化膜63の除去が可能な場合には、このステップ4Bの後にステップ7Bの処理を行ってもよい。
【0064】
上記説明においては、膜除去装置100としてウエハWを1枚ずつ処理する装置(所謂、枚葉式処理装置)を示したが、レジスト膜の変性処理や、ウエハWの水洗処理、レジスト膜に注入されたイオンの溶解除去処理は、一度に複数(例えば、25枚)のウエハWを処理する装置(所謂、バッチ式処理装置)を用いて行うこともできる。
【0065】
また、上記説明においては、ウエハWにイオン注入する場合について示したが、イオンが注入される対象は、ウエハWに形成された絶縁膜や半導体膜、導電性膜であっても構わない。また、基板として半導体ウエハを例示したが、基板はこれに限定されず、液晶表示装置(LCD)に使用されるガラス基板であってもよい。さらには処理ガスには、オゾンと水蒸気以外の別の成分、例えば、過酸化水素等のガスを含有させることもできる。
【0066】
【発明の効果】
上述の通り本発明によれば、イオン注入処理によって硬化し、難剥離性となっているレジスト膜を、その下地に損傷を与えることなく基板から除去することができるために、生産性と製品の品質が高められるという顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエハ処理システムの概略構成を示す説明図。
【図2】膜除去装置の概略平面図。
【図3】膜除去装置の概略正面図。
【図4】膜除去装置の概略背面図。
【図5】膜除去装置に備えられた膜変性処理ユニット(VOS)の概略断面図。
【図6】膜除去装置に備えられた洗浄処理ユニット(CNU)の概略断面図。
【図7】レジストマスクの除去工程を示すフローチャート。
【図8】レジストマスクの除去工程におけるウエハの概略の形態変化を模式的に示す説明図。
【図9】レジストマスクの別の除去工程を示すフローチャート。
【図10】レジストマスクのさらに別の除去工程を示すフローチャート。
【符号の説明】
2;処理ステーション
3;搬送ステーション
4;キャリアステーション
12a〜12d;洗浄処理ユニット(CNU)
15a〜15h;膜変性処理ユニット(VOS)
61;絶縁膜
62;レジスト膜
63;レジスト硬化膜
63a;イオン不滞留部
63b;硬化部
66;注入イオン
71;スピンチャック
100;膜除去装置
104;イオン注入装置
W;ウエハ(基板)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a substrate processing method for removing a resist film from a substrate having a resist film modified by ion implantation.
[0002]
[Prior art]
For example, in the manufacturing process of a semiconductor device, ion implantation technology is used to implant predetermined ions into a semiconductor wafer or various films formed on the surface of the semiconductor wafer, thereby changing the surface characteristics. For example, a pn junction can be formed by implanting arsenic (As), phosphorus (P), boron (B), or the like into a semiconductor wafer (silicon substrate).
[0003]
Such an ion implantation process is a resist having a predetermined circuit pattern on the surface of a semiconductor wafer or the like.filmTheAs a maskThis is often performed after the formation, and in this case, the resist that is no longer needed after the ion implantation process.filmNeed to be removed. Resist with low ion implantationfilmAs a method for removing this, wet etching with a chemical solution and plasma ashing using oxygen plasma discharge are known. In addition, a resist that has been ion-implanted at a high concentrationfilmTherefore, a method of performing wet etching after plasma ashing or the like is used as this removal method (see, for example, Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-37780 (paragraphs 21 to 29, FIGS. 2 to 4)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, there is a problem that plasma ashing damages portions other than unnecessary resist films, that is, ion-implanted underlying substrates and films.
The present invention has been made in view of such circumstances, and resistsfilmIon implantation without damaging the underlying substrate or filmTransformedResistant resistfilmProvide a substrate processing method for removingAimed at.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention,A substrate processing method for removing a resist film from a substrate having a modified resist film by implanting predetermined ions,
AboveA substrate having a resist film is treated with a treatment gas containing ozone and water vapor,A step of denaturing a portion of the resist film where ions are not retained, to be water-soluble,
The substrate treated with the processing gas is washed with water, and the resist film is modified to be water-soluble by the processing gas.ExcludingThe process of leaving,
The washed substratePredeterminedTreated with chemicals that dissolve ionsAnd dissolve the ions in the remaining resist filmProcess,
The substrate treated with the chemical solution is washed with a predetermined cleaning solution from the substrate.RemainRemoving the resist film;
There is provided a substrate processing method characterized by comprising:
[0008]
According to such a substrate processing method, it is possible to remove the resist film that is hardly peelable by the ion implantation process without damaging the underlying layer, so that productivity and product quality are improved. .
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a semiconductor wafer (silicon wafer) will be taken as a substrate, and embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is an explanatory diagram showing a schematic configuration of a wafer processing system. This wafer processing system is composed of a
[0010]
The
[0011]
The resist coating / developing
[0012]
The
[0013]
Next, the configuration of the
[0014]
Inside the carrier C, the wafers W are accommodated at a constant interval in the vertical direction (Z direction) in a substantially horizontal posture. Such loading / unloading of the wafer W with respect to the carrier C is performed through one side surface of the carrier C, and this side surface is not shown in FIG. 2 (the state in which the
[0015]
As shown in FIG. 2, the carrier station 4 has mounting tables 6 on which carriers C can be mounted at three locations along the Y direction in the figure, and the side of the carrier C provided with a lid is the carrier station. 4 and the
[0016]
The
[0017]
With such a structure, in a state where the
[0018]
The
[0019]
On the
[0020]
On the back side of the
[0021]
The membrane modification processing units (VOS) 15a to 15d and the membrane modification processing units (VOS) 15e to 15h have a substantially symmetrical structure with respect to the
[0022]
Here, the film modification processing unit (VOS) 15a is taken as an example, and the structure thereof will be described in detail with reference to the schematic cross-sectional view shown in FIG. The film modification processing unit (VOS) 15a has a hermetically sealed
[0023]
An O-
[0024]
The
[0025]
A
[0026]
On the back surface of the
[0027]
The
[0028]
The processing of the wafer W with the processing gas is preferably performed while maintaining the interior of the
[0029]
The
[0030]
On the front side of the
[0031]
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a schematic structure of the cleaning processing unit (CNU) 12a. An annular cup (CP) is arranged at the center of the cleaning unit (CNU) 12a, and a
[0032]
The
[0033]
When supplying a chemical solution or the like to the wafer W, the
[0034]
The cleaning unit (CNU) 12 a supplies a chemical solution nozzle (hereinafter referred to as “ion-dissolved chemical solution”) for dissolving and removing implanted ions from the resist cured film on the surface of the wafer W held by the
[0035]
The
[0036]
The main
[0037]
The
[0038]
The processing
[0039]
Next, the process of removing the cured resist film cured by the ion implantation process using the wafer processing system configured as described above will be described. FIG. 7 is a flowchart showing a resist mask (resist film) removal process, and FIG. 8 is an explanatory view schematically showing a schematic form change of the wafer W. In FIG. 8, the wafer W is described as “Si-sub”.
[0040]
First, the wafer W is carried into the
[0041]
Next, the wafer W is transferred to the
[0042]
The wafer W that has been subjected to the ion implantation process is transferred to the
[0043]
Hereinafter, step 4 to step 7 will be described more specifically.
In order to perform the process of step 4 on the wafer W, the wafer W is loaded into a film modification processing unit (VOS) 15a (or any one of 15b to 15h) provided in the
[0044]
Subsequently, the wafer W placed on the wafer placement unit (TRS) 13b is carried into the film modification unit (VOS) 15a (or any one of 15b to 15h) by the
[0045]
After retracting the
[0046]
In this way, the process of step 4 is performed on the wafer W carried into the film modification unit (VOS) 15a as follows. The
[0047]
When the
[0048]
Thereafter, a processing gas in which water vapor is mixed with an ozone / nitrogen mixed gas is supplied from the processing
[0049]
In addition, when the polymer residue which is not ion-implanted exists in the wafer W, this polymer residue changes to water solubility. Further, the processing gas does not damage the insulating
[0050]
When a predetermined processing time has elapsed, supply of the processing gas is stopped, nitrogen gas is supplied into the
[0051]
When the processing in step 4 is completed, the ion
[0052]
The wafer W is transferred from the film modification unit (VOS) 15a to the cleaning unit (CNU) 12a as follows. After the nitrogen gas purge inside the
[0053]
The
[0054]
Next, while the wafer W remains in the cleaning processing unit (CNU) 12a, the process of
[0055]
When the
[0056]
On the other hand, when the dose amount of ions to the wafer W is large, the
[0057]
In this way, when the wafer W on which the modification process of the
[0058]
The wafer W from which the resist cured
[0059]
In the above-described processing steps 4 to 6 in the processing process, the dose amount of ions to the wafer W is 10.15/ Cm2It is suitably performed in the above case. This is a dose of 1015/ Cm2This is because the cured
[0060]
As mentioned above, although embodiment of this invention has been described, this invention is not limited to such a form. For example, in the above description, the wafer W is processed with a processing gas containing ozone and water vapor, followed by a water washing process, and then a process of dissolving implanted ions with a chemical solution. The wafer W can also be processed according to the steps shown in the flowchart of FIG. In the process shown in FIG. 9, first, the processes of
[0061]
In the processing method shown in FIG. 9, Steps 4, 5 A, and 6 A may be repeated as a series of processing until the resist cured
[0062]
Further, when the entire resist
[0063]
In the processing method shown in FIG. 10, if the resist cured
[0064]
In the above description, an apparatus (so-called single wafer processing apparatus) that processes the wafers W one by one is shown as the
[0065]
In the above description, the case where ions are implanted into the wafer W has been described, but the target to which ions are implanted may be an insulating film, a semiconductor film, or a conductive film formed on the wafer W. Moreover, although the semiconductor wafer was illustrated as a board | substrate, the board | substrate is not limited to this, The glass substrate used for a liquid crystal display device (LCD) may be sufficient. Furthermore, the processing gas may contain another component other than ozone and water vapor, for example, a gas such as hydrogen peroxide.
[0066]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the resist film that has been hardened by the ion implantation process and is hardly peelable can be removed from the substrate without damaging the underlying layer. The remarkable effect that quality is improved is acquired.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a schematic configuration of a wafer processing system.
FIG. 2 is a schematic plan view of a film removing apparatus.
FIG. 3 is a schematic front view of the film removing apparatus.
FIG. 4 is a schematic rear view of the film removing apparatus.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of a film modification unit (VOS) provided in the film removal apparatus.
FIG. 6 is a schematic sectional view of a cleaning processing unit (CNU) provided in the film removing apparatus.
FIG. 7 is a flowchart showing a resist mask removing process.
FIG. 8 is an explanatory view schematically showing a schematic form change of a wafer in a resist mask removing process.
FIG. 9 is a flowchart showing another resist mask removal step.
FIG. 10 is a flowchart showing still another removal process of the resist mask.
[Explanation of symbols]
2; Processing station
3: Transfer station
4: Carrier station
12a-12d; Cleaning unit (CNU)
15a-15h; membrane modification processing unit (VOS)
61; insulating film
62; resist film
63: Resist cured film
63a; ion non-retention part
63b; Curing part
66; Implanted ions
71; Spin chuck
100; film removing apparatus
104; ion implantation apparatus
W: Wafer (substrate)
Claims (3)
前記レジスト膜を有する基板をオゾンと水蒸気を含む処理ガスで処理して、前記レジスト膜のイオンが滞留していない部分を水溶性に変性させる工程と、
前記処理ガスによって処理された基板を水洗処理し、前記レジスト膜において前記処理ガスによって水溶性に変性した部分を除去する工程と、
前記水洗処理された基板を前記所定のイオンを溶解する薬液で処理し、残存するレジスト膜中のイオンを溶解させる工程と、
前記薬液によって処理した基板を所定の洗浄液で洗浄することによって前記基板から残存するレジスト膜を除去する工程と、
を有することを特徴とする基板処理方法。 A substrate processing method for removing a resist film from a substrate having a modified resist film by implanting predetermined ions,
Said substrate having a resist film is treated with a process gas containing ozone and water vapor, and denaturing the resist portion which ions are not retained in the film to water-soluble,
A step of the process a substrate processed by water washing treatment by the gas, which divided the modified portion in the water-soluble by the treatment gas in the resist film,
Treating the washed substrate with a chemical solution that dissolves the predetermined ions, and dissolving the ions in the remaining resist film ;
Removing the resist film remaining from the substrate by cleaning the substrate treated with the chemical solution with a predetermined cleaning solution;
A substrate processing method comprising:
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