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JP4287634B2 - ラベル連続体及びラベル付き容器 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、離型紙から剥離しながら被貼着体に貼着されるタックラベル、特に、断熱性能を有するタックラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スープやパスタソース等の液体や流動体からなる食品等は、電子レンジ等で簡単に暖めることができるように、予め、カップ状の包装容器に収容した状態で、流通されるようになってきている。
【0003】
従って、こういった食品等を収容する包装容器には、電子レンジによって内容物が加熱されても、その外表面が極端に熱くならないように、断熱性能を付与する必要があり、具体的には、断熱性能を有する素材によって包装容器自体を形成するか、または、断熱性能を有していない素材によって形成された包装容器に、断熱性能を有するタックラベル等を貼着するといった方法が考えられる。
【0004】
ところで、スープやパスタソース等の液体や流動体からなる食品等を収容する包装容器には、内容物の変質を防止するため、ガスバリア性能や防湿性能等が要求されているが、断熱性能を有する発泡樹脂等によって形成された包装容器は、十分なガスバリア性能や防湿性能等を備えておらず、こういった液体または流動体からなる食品等を長期間収容する包装容器として使用することができない。
【0005】
従って、こういった液体または流動体からなる食品等については、断熱性能を有していないが、ガスバリア性能や防湿性能等を備えている包装容器を使用し、その外表面に断熱性能を有するタックラベルを貼着することによって、包装容器に断熱性能を付与するといった方法を採用しなければならない。
【0006】
このように、近年では、断熱性能を有するタックラベルの必要性が高まってきており、こういった断熱性能を備えたタックラベルとしては、ラベル基材を発泡樹脂によって形成することが考えられる。
【0007】
【特許文献1】
特開昭64−84876号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、タックラベルは、通常、帯状の離型紙に貼着された状態でタックラベラーに供給されるので、タックラベラーによってタックラベルを包装容器等の被貼着体に順次貼着する場合は、貼着位置において、離型紙をピールプレート等によって鋭角に反転させることで、離型紙からタックラベルを順次剥離しながら、被貼着体に貼着することになる。
【0009】
しかしながら、上述したように、ラベル基材を単に発泡樹脂によって形成しただけのタックラベルでは、離型紙から剥離しようとする方向に対して、十分な腰の強さを確保することができず、離型紙をピールプレート等によって鋭角に反転させても、タックラベルを離型紙から確実に剥離することが難しく、タックラベラーによるタックラベルの貼着作業を円滑に行うことができないといった問題がある。
【0010】
そこで、この発明の課題は、断熱性能を備え、しかも、離型紙に対する剥離性に優れたラベル連続体及びラベル付き容器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、ベル基材が発泡ポリスチレンによって形成された断熱性能を有するタックラベルが長尺帯状の離型紙に所定間隔をあけて連続的に貼着されたラベル連続体であって、前記タックラベルは、前記ラベル基材が前記離型紙の長手方向に延伸されており、少なくとも、被貼着体に対する貼始端の端縁部分を除くように、その表面がニスによってコーティングされていることを特徴とするラベル連続体を提供するものである。
【0012】
以上のように、このラベル連続体のタックラベルは、離型紙の長手方向に、ラベル基材が延伸されているので、同方向に対するタックラベルの腰が強くなる。従って、このラベル連続体では、タックラベルをタックラベラーによって離型紙から剥離しながら被貼着体に貼着する際、離型紙をピールプレート等によって鋭角に反転させるだけで、タックラベルを離型紙から簡単かつ確実に剥離することができ、こういった断熱性能を有するタックラベルのタックラベラーによる貼着作業を円滑に行うことが可能となる。
【0013】
特に、このラベル連続体のタックラベルは、ラベル基材、発泡ポリスチレンによって形成されているので、タックラベルの腰がさらに強くなり、離型紙に対する剥離性能がさらに向上するという効果が得られる。
【0014】
また、このラベル連続体のタックラベルは少なくとも、被貼着体に対する貼始端の端縁部分を除くように、その表面がニスによってコーティングされているので、ラベル基材の表面に形成された印刷層が保護されると共にタックラベルの表面に滑り性や光沢が付与される。
【0015】
一方、ニスによって形成されるオーバーコート層は、上述したように、滑り性を有しているため、その部分にオーバーラップさせるようにしてタックラベル同士を貼着すると、オーバーラップ部分におけるタックラベル同士の接着強度が低下し、オーバーラップさせた外側のタックラベルが剥離しやすくなるといった問題がある。
【0016】
しかしながら、このタックラベルでは、上述したように、少なくとも、被貼着体に対する貼始端の端縁部分には、ニスによるオーバーコート層が形成されていないので、例えば、貼始端に貼終端をオーバーラップさせるようにして1枚のタックラベルを被貼着体に貼着する場合や、一のタックラベルの貼始端に他のタックラベルの端部をオーバーラップさせるようにして複数のタックラベルを被貼着体に貼着する場合、オーバーラップ部分におけるタックラベル同士の接着強度が低下することがなく、特に、タックラベル同士のオーバーラップ部分において、被貼着体の貼着面が外側に突出するように湾曲している場合に、そのオーバーラップ部分における外側のタックラベルが剥離する(浮き上がる)のを防止することができると共に、タックラベルをオーバーラップさせるようにして貼着する際、オーバーラップ部分がスリップしにくくなり、タックラベラーによるタックラベルの貼着作業を円滑かつ確実に行うことができる。
【0017】
また、上述したタックラベルが胴部外周面に貼着された、請求項にかかる発明のラベル付き容器では、腰の強いタックラベルが容器の胴部外周面に接着されることによって、容器の胴部が補強されるという効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すタックラベル1a、1bは、図5(a)〜(c)に示すように、スープが充填密封される、プラスチックシートをシート成形してなるカップ状の包装容器Cの胴部外周面に貼着するものである。このタックラベル1a、1bは断熱性能を備えており、開封された包装容器Cが、内容物であるスープが充填された状態で電子レンジによって加熱されても、その胴部外周面に貼着されたタックラベル1a、1bの外表面が極端に熱くならないようになっている。
【0019】
このタックラベル1a、1bは、図1に示すように、R状のコーナー部を有する略長方形状に形成されており、図2に示すように、厚さ100〜400(例えば、100、200)μmのラベル基材11と、このラベル基材11の表面側に順次積層された、厚さ1〜5μmの表示印刷層12及び厚さ0.5〜3μmのオーバーコート層13と、ラベル基材11の裏面側に積層された厚さ20〜50μmの粘着層14とから構成されている。
【0020】
包装容器Cの胴部は、図5(c)に示すように、各コーナーがR状に湾曲した略長方形の断面形状を有しており、2枚のタックラベル1a、1bを用いて、包装容器Cの胴部外周面を全周にわたって覆うことができるように、即ち、一方のタックラベル1aを、包装容器Cの胴部における左側面及び背面に貼着した後、そのタックラベル1aの両端部(貼始端及び貼終端)にオーバーラップさせて、他方のタックラベル1bを包装容器Cの胴部外周面における正面及び右側面に貼着することができるように、タックラベル1a、1bは、包装容器Cの胴部外周面における全周の1/2強の長さを有している。
【0021】
また、このタックラベル1a、1bは、図3に示すように、それぞれ長尺帯状の離型紙Sに貼着された状態で、タックラベラーに供給されるようになっており、図4に示すように、それぞれの貼着位置α、βにおいて、離型紙SをピールプレートPP等によって鋭角に反転させることで、離型紙Sからタックラベル1a、1bを順次剥離しながら、包装容器Cの胴部外周面に貼着するようになっている。
【0022】
前記ラベル基材11は、外面側に非発泡ポリスチレンからなるスキン層が積層された発泡ポリスチレンフィルムによって形成されており、離型紙Sからタックラベル1を剥離する方向、即ち、タックラベル1の長手方向に大きく延伸されている。
【0023】
このラベル基材11を構成する発泡ポリスチレンは、汎用ポリスチレン(GPPS)や、ポリスチレンにブタジエン、アクリロニトリル、メタクリル酸、アクリル酸、アクリル酸エステル類等を共重合させた樹脂を主成分とし、他の樹脂や添加剤がブレンドされたものであり、スチレン成分を70重量%以上、好ましくは、80重量%以上含有しているものが腰が強く、好ましい。また、発泡ポリスチレンの発泡倍率は、2〜10倍で、厚さは80〜400μmである。一方、スキン層を構成する非発泡ポリスチレンは、発泡ポリスチレンと同様に、GPPSやスチレン系共重合体であり、スチレン成分が70重量%以上のものが好ましく、その厚さは3〜20μmである。なお、スキン層は、発泡ポリスチレンを共押出しすることによって形成することができ、スキン層は発泡ポリスチレンの両面に積層されたものでもよい。
【0024】
前記表示印刷層12は、グラビア印刷やフレキソ印刷、凸版輪転印刷等の印刷手法を用いて形成されており、この表示印刷層12には、包装容器Cに充填される内容物であるスープの商品名や特徴的な図柄等が表示されている。なお、表示印刷層12を形成するインキとしては、油性インキ、水性インキ、紫外線や電子線によって硬化するタイプ等を使用することができる。
【0025】
前記オーバーコート層13は、ポリエステル系、エポキシ系、アクリル系等の透明ニス(例えば、(株)T&K TOKA製 UV OPニス等)によって形成されており、タックラベル1bでは、図1(b)に示すように、表示印刷層12を完全に覆うように、また、タックラベル1aでは、同図(a)に示すように、タックラベル1bがオーバーラップされる長手方向の両端部(貼始端及び貼終端)を除くように、オーバーコート層13が表示印刷層12の上に積層されている。従って、このオーバーコート層13によって、ラベル基材11の表面に形成された表示印刷層12が保護されると共にタックラベル1a、1bの表面に滑り性や光沢が付与されることになる。
【0026】
前記粘着層14は、アクリル系、ゴム系、ウレタン系等の公知の粘着剤によって形成することができ、その厚さは、10〜50μm(例えば、25μm)である。
【0027】
以上のように、このタックラベル1a、1bは、発泡ポリプロピレンフィルム等に比べて腰が強い、発泡ポリスチレンフィルムによってラベル基材11が形成されており、しかも、離型紙Sから剥離しようとする方向(長手方向)に、ラベル基材11が延伸されているので、タックラベル1a、1bの長手方向に対して腰が強くなっている。従って、このタックラベル1a、1bをタックラベラーによって離型紙Sから剥離しながら包装容器Cの胴部外周面に貼着する際、離型紙SをピールプレートPP等によって鋭角に反転させるだけで、タックラベル1a、1bを離型紙Sから簡単かつ確実に剥離することができ、こういった断熱性能を有するタックラベル1a、1bのタックラベラーによる貼着作業を円滑に行うことが可能となる。
【0028】
また、このタックラベル1a、1bは、発泡ポリスチレンフィルムによって形成されたラベル基材11が長手方向に大きく延伸されているため、長手方向に裂けやすいという性質を備えているが、上述したように、コーナー部がR状に形成されているので、タックラベル1a、1bを取り扱う際、タックラベル1a、1bのコーナー部が引っかかりにくく、簡単に裂け始めることがない。
【0029】
以上のように構成されたラベル付き容器では、胴部外周面が外側に突出するように湾曲している包装容器Cのコーナー部において、タックラベル1aとタックラベル1bとをオーバーラップさせるようにしているので、外側に位置しているタックラベル1bの接着力が弱くなると、腰の強いタックラベル1bがタックラベル1aから剥離して浮き上がってしまうが、タックラベル1aは、タックラベル1bがオーバーラップされる長手方向の両端部(貼始端及び貼終端)に、接着性を阻害するオーバーコート層13が形成されていないので、タックラベル1aに対するタックラベル1bの接着強度が低下することがなく、オーバーラップ部分(包装容器Cのコーナー部)におけるタックラベル1bの浮き上がりを防止することができる。
【0030】
また、透明ニスによって形成されるオーバーコート層13は、上述したように、滑り性を有しているが、タックラベル1aには、タックラベル1bとのオーバーラップ部分にオーバーコート層13が形成されていないので、タックラベル1bをタックラベル1aにオーバーラップさせるようにして貼着する際、タックラベル1bのオーバーラップ部分がスリップしにくく、タックラベラーによるタックラベル1bの貼着作業を円滑かつ確実に行うことができる。
【0031】
また、このラベル付き容器では、包装容器Cの胴部外周面に、断熱性能を有するタックラベル1a、1bが貼着されているので、開封された包装容器Cを、内容物であるスープが充填された状態で、電子レンジによって加熱しても、包装容器Cの胴部外周面に貼着されたタックラベル1a、1bの外表面が極端に熱くなることがなく、取扱性が向上するという効果が得られる。
【0032】
また、タックラベル1a、1bに、商品名や特徴的な図等を表示する表示印刷層12が形成されているので、包装容器Cの胴部外周面に同様の表示印刷を施す必要がなく、しかも、包装容器Cの胴部外周面に表示印刷を施す場合に比べて、綺麗に仕上げることができる。
【0033】
また、包装容器Cの胴部外周面に貼着されているタックラベル1a、1bの腰が強いので、包装容器Cの胴部が、腰の強いタックラベル1a、1bによって補強され、包装容器Cの保形性が向上するという効果も得られる。
【0034】
なお、上述した実施形態では、包装容器Cにおける胴部外周面のコーナー部にオーバーラップ部分が位置するように、2枚のタックラベル1a、1bを貼着しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、包装容器Cにおける胴部の右側面及び左側面にそれぞれオーバーラップ部分が位置するように、2枚のタックラベル1a、1bを貼着することも可能である。この場合は、オーバーラップ部分が包装容器Cにおける胴部外周面のフラットな部分に位置しており、タックラベル1bのオーバーラップ部分が浮き上がりにくいので、タックラベル1aに代えて、全面にオーバーコート層13が形成されているタックラベル1bを使用することも可能である。
【0035】
また、上述した実施形態では、長手方向の両端部(貼始端及び貼終端)を除くように、オーバーコート層13が形成されたタックラベル1aと、表示印刷層12を完全に覆うように、オーバーコート層13が形成されたタックラベル1bという2種類のタックラベルを包装容器Cの胴部外周面に貼着する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、1枚目のタックラベルを貼着し終わる前に、2枚目のタックラベルを貼着し始めることができるのであれば、図7(a)に示すように、貼始端となる一端部だけを除くようにオーバーコート層13が形成された1種類のタックラベル2を、同図(b)に示すように、一方のタックラベル2の貼始端の上に他方のタックラベル2の貼終端を、他方のタックラベル2の貼始端の上に一方のタックラベル2の貼終端を、それぞれオーバーラップさせるように、2枚のタックラベル2を貼着することも可能である。
【0036】
また、上述した実施形態では、包装容器Cの胴部外周面に2枚のタックラベル1a、1bを貼着する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図8に示すように、貼始端の上に貼終端をオーバーラップさせるように、1枚のタックラベル3を包装容器Cの胴部外周面に巻き付けるようにして貼着することも可能である。この場合、貼始端だけを除くように、オーバーコート層13を形成すればよいことはいうまでもない。
【0037】
また、上述した実施形態では、スープが充填密封される包装容器Cに貼着されるタックラベル1a、1bについて説明したが、これに限定されるものではなく、パスタソースのように、電子レンジによって加熱するようになっている種々の食品を充填密封する包装容器に対して、本発明のタックラベルを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)はこの発明にかかるタックラベルの一実施形態を示す平面図である。
【図2】同上のタックラベルを示す断面図である。
【図3】同上のタックラベルのタックラベラーへの供給状態を示す平面図である。
【図4】タックラベラーによる同上のタックラベルの貼着方法を説明するための説明図である。
【図5】(a)は同上のタックラベルが包装容器に貼着されたラベル付き容器を示す斜視図、(b)は同上のラベル付き容器を示す底面図、(c)は同上のラベル付き容器を示す横断面図である。
【図6】ラベル付き容器の他の実施形態を示す横断面図である。
【図7】(a)はタックラベルの他の実施形態を示す平面図、(b)は同上のタックラベルが包装容器に貼着されたラベル付き容器を示す横断面図である。
【図8】ラベル付き容器の他の実施形態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1a、1b、2、3 タックラベル
11 ラベル基材
12 表示印刷層
13 オーバーコート層
14 粘着層
C 包装容器
S 離型紙
PP ピールプレート

Claims (2)

  1. ベル基材が発泡ポリスチレンによって形成された断熱性能を有するタックラベルが長尺帯状の離型紙に所定間隔をあけて連続的に貼着されたラベル連続体であって、
    前記タックラベルは、前記ラベル基材が前記離型紙の長手方向に延伸されており、
    少なくとも、被貼着体に対する貼始端の端縁部分を除くように、その表面がニスによってコーティングされていることを特徴とするラベル連続体
  2. 請求項1に記載のタックラベルが、胴部外周面に貼着されたラベル付き容器。
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