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JP4289526B2 - 車両用リフト装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の整備等に用いて好適な車両用リフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用リフト装置として、図11に示す如く、床面に設けた左右のピット1のそれぞれに左右一対の昇降装置2のそれぞれを格納し、各昇降装置2のそれぞれに該昇降装置2により昇降されるリフトテーブル3を支持し、該リフトテーブル3に対する車両進入方向の側傍に床面と略同一レベルの固定床4を配置してなるものがある。
【0003】
また、従来技術では、車両のホイールベースに応じて、車両のリフトポイントに確実にリフトテーブルをセットできるように、リフトテーブル3を昇降装置2に結合される主テーブル3Aと、主テーブル3Aに車両進入方向に沿う方向に伸縮移動可能に嵌装される補助テーブル3Bとからなるものとし、リフトテーブル3の長さを伸縮可能としてなるものがある。
【0004】
このような従来の車両用リフト装置では、車両を進入させた後(図11(A))、補助テーブル3Bを固定床4の上に引き出し可能とするように昇降装置2を予備リフト高さL0 だけ上昇させ、補助テーブル3Bを固定床4の上に引き出し、主テーブル3Aと補助テーブル3Bの上にゴムパッド5、5を置き(図11(B))、その後、昇降装置2を作業リフト高さL1 だけ上昇させて車両をリフトアップする(図11(C))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、補助テーブル3Bを主テーブル3Aの内側に配置し(図12(A))、又は補助テーブル3Bを主テーブル3Aの外側に配置していても補助テーブル3Bの端面を閉鎖している(図12(B))。このため、図12(A)、(B)のいずれのリフトテーブル3にあっても、補助テーブル3Bを固定床4の上に引き出し可能とするための、昇降装置10による前述の予備リフト高さL0 の上昇量は60mm以上程度となる。
【0006】
ところが、最近の低床車両においては、昇降装置2による予備リフト高さL0 の上昇量を60mm以上とすると、主テーブル3A、補助テーブル3Bと車両のリフトポイントとの間にゴムパッド5を挿入することができず、ひいては車両のリフトアップができない。
【0007】
本発明の課題は、リフトテーブルに補助テーブルを備える車両用リフト装置において、昇降装置によるわずかな上昇操作で、補助テーブルを固定床の上に引き出し可能とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、床面に設けた左右のピットのそれぞれに左右一対の昇降装置のそれぞれを格納し、各昇降装置のそれぞれに該昇降装置により昇降されるリフトテーブルを支持し、該リフトテーブルに対する車両進入方向に沿う前後の側傍に床面と略同一レベルの固定床を配置してなる車両用リフト装置において、リフトテーブルが昇降装置に結合される主テーブルと、主テーブルに車両進入方向に沿う前後の方向に伸縮移動可能に嵌装される補助テーブルとからなり、補助テーブルを主テーブルの外側に嵌装し、且つ該補助テーブルがその構成面材の裏面を主テーブルと固定床の表面に沿わせてピット内で前後に伸縮移動できるように、該補助テーブルの前後の両端面を開放してなるようにしたものである。
【0009】
【作用】
請求項1の発明によれば下記▲1▼、▲2▼の作用がある。
▲1▼補助テーブルを主テーブルの外側に嵌装し、且つ補助テーブルの端面を開放し、補助テーブルがその構成面材の裏面を主テーブルと固定床の表面に沿って伸縮移動できるようにした。
【0010】
▲2▼上述▲1▼により、補助テーブルを固定床の上に引き出し可能とするための、昇降装置による上昇量(予備リフト高さL0 )は、補助テーブルの構成面材の板厚以上あれば足り、わずかとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は車両用リフト装置を示す側面図、図2は図1の平面図、図3は車両用リフト装置の格納状態を示す側面図、図4は図3の平面図、図5はリフトテーブルを示し、(A)は側面図、(B)は要部拡大図、図6は図5の平面図、図7は図6のVII-VII 線に沿う断面図、図8はスライドアームを示し、(A)は側面図、(B)は平面図、図9はリフトテーブルの補助テーブル引き出し構造を示し、(A)は正面図、(B)は斜視図、図10はスイングアームの旋回ロック構造を示し、(A)は側面図、(B)は平面図、図11は車両のリフトアップ手順を示す模式図、図12は従来例を示す模式図である。
【0012】
車両用リフト装置10は、図1、図2に示す如く、自動車整備場の床面11に設けた左右のピット12、12のそれぞれに左右一対の昇降装置13、13のそれぞれを格納し、各昇降装置13のそれぞれに該昇降装置13により昇降されるリフトテーブル14を支持し、該リフトテーブル14に対する車両進入方向の側傍には床面11と略同一レベルの固定床(固定テーブル)15を配置している。また、車両用リフト装置10は、リフトテーブル14の側部にスイングアーム16を付帯し、スイングアーム16をリフトテーブル14の上面に沿って旋回可能としている。
【0013】
昇降装置13は、図3、図4に示す如く、X字状に交差する内リンク21と外リンク22をX字の交差部でピン結合し、内リンク21の下端ローラー21Aをピット12に埋設した架台17内で往復動可能とし、外リンク22の下端を架台17にピン結合するとともに、内リンク21の上端部をリフトテーブル14の後述する主テーブル31にピン結合し、外リンク22の上端部をリンクロッド23を介して主テーブル31にピン結合することにて、リフトテーブル14を水平状態にて昇降できるようにしている。そして、昇降装置13は、架台17と内リンク21の中間部との間に油圧シリンダ24を介装し、油圧シリンダ24の収縮動作によりリフトテーブル14をピット12に納めて該リフトテーブル14を床面11と同一レベルに設定することにより、車両の通り抜けを可能とし、油圧シリンダ24の伸長動作によりリフトテーブル14をリフトアップ可能とする。
【0014】
尚、昇降装置13における内リンク21の下端ローラー21A側はピット12の固定床15の下方にて起伏動作し、リフトアップの過程で、固定床15の前端部を構成する揺動カバー15Aを本体部15Bに対するヒンジ部まわりで押上げ可能としている。
【0015】
リフトテーブル14は、図5〜図7に示す如く、昇降装置13に結合される主テーブル31と、主テーブル31に車両進行方向に沿う前後の長手方向で伸縮移動可能に嵌装される補助テーブル32とからなる。リフトテーブル14は、補助テーブル32の前端部に備える引き出し取手33を用いて、補助テーブル32を主テーブル31から、固定床15の上に引き出す引き出し構造を有し、結果として、主テーブル31と補助テーブル32を車両のホイールベースに応じて伸縮することにより、車両のリフトポイント(サイドシールポイント)に確実にセット可能とされている。リフトテーブル14における補助テーブル32の引き出し構造については後に詳述する。
【0016】
車両用リフト装置10は、図1、図8に示す如く、リフトテーブル14(主テーブル31)の側部に固定した支持枠41に前後一対のアーム軸支部42、42を設け、前後のスイングアーム16をこれらのアーム軸支部42に旋回可能に支持している。スイングアーム16は、ガイドアーム43にスライドアーム44を伸縮可能に挿入した二重管構造からなり、ガイドアーム43の基部に固定した旋回軸45を支持枠41のアーム軸支部42に軸方向に上下動可能な状態で枢着せしめている。ガイドアーム43の上面には前後一対の引き上げ取手46が設けられている。ガイドアーム43の下面2位置にはスライドプレート47が設けられている。スライドアーム44の先端部には、受具48が装着され、受具48は手動にて螺動されてその車両受面レベルを調整可能とされている。スイングアーム16は、引き上げ取手46を用いてリフトテーブル14の側部の待機位置から上方に引き上げられ、且つリフトテーブル14の上にスライドプレート47を滑らせて旋回され、更に、スライドアーム44をガイドアーム43に対して伸縮することにより、スライドアーム44の受具48を車両のリフトポイントにセット可能とする。このスイングアーム16の使用により、車両のリフトポイントが前述のリフトテーブル14から外れる車両についてもリフトアップ可能となる。
【0017】
尚、スイングアーム16は、ガイドアーム43の基部外面にストッパピン49を備え、スイングアーム16がリフトテーブル14の側部の待機位置から外方にはみ出るように旋回する動作を、ストッパピン49と支持枠41の側面との衝合により規制している。
【0018】
以下、車両用リフト装置10が備える、(A) リフトテーブル14における補助テーブル32の引き出し構造、(B) スイングアーム16の旋回ロック構造のそれぞれについて詳述する。
(A) リフトテーブル14における補助テーブル32の引き出し構造(図5〜図7、図9)
リフトテーブル14は、主テーブル31を上面材と両側面材からなる縦断面逆U字状とするとともに、補助テーブル32も上面材と両側面材からなる縦断面逆U字状とし、補助テーブル32を主テーブル31の外側にスライド可能に嵌装している。更に、リフトテーブル14は、補助テーブル32がその構成面材(上面材と両側面材)の裏面を、主テーブル31と固定床15の表面に沿わせてピット12内で前後に伸縮移動できるように、補助テーブル32の前後の両端面を閉塞面材等に閉塞されない開放面34(図9(B))としている。
【0019】
尚、主テーブル31に対する補助テーブル32のスライド範囲において、主テーブル31の両側面材の外面にはストッパプレート35がボルト固定され、補助テーブル32の両側面材にはそのスライド範囲に渡るスライド窓36が切欠形成され、ストッパプレート35をスライド窓36の内部で該スライド窓36の収縮側規制端から伸長側規制端の間で相対移動可能としている。
【0020】
また、リフトテーブル14は、主テーブル31の上面材裏面の前後2位置のそれぞれにおいてテーブル中央に設けた軸受51にばね材からなる支軸52の中央部を支持し、支軸52の両端部に枢着した左右の樹脂ローラー53、53を、主テーブル31の上面材に設けた窓部54から上方に突出して補助テーブル32の上面材裏面に当て、それらの樹脂ローラー53により補助テーブル32を主テーブル31の上面から隙間a(図9(A))だけ浮上がらせて該補助テーブル32をスムースにスライド可能に支持することとしている。リフトテーブル14の補助テーブル32を車両のリフトポイントに当てたリフトアップ時には、樹脂ローラー53は支軸52を弾性変形させて窓部54内に納まり、補助テーブル32を主テーブル31に直接接触せしめる。
【0021】
また、リフトテーブル14は、主テーブル31の両側面材裏面の前後2位置のそれぞれに弾発ボール55を設け、この弾発ボール55を圧縮ばね(不図示)により弾発した状態で、主テーブル31の外面に臨ませ、左右のボール55を補助テーブル32の両側面材裏面に圧接せしめている。左右のボール55は、補助テーブル32の両側面材が主テーブル31の両側面材に嵌装されてなす隙間が互いに同一となるように調整され、結果として、主テーブル31からの補助テーブル32の引き出しの直進性を確保することとしている。これにより、補助テーブル32は主テーブル31からの引き出し時に、左右に振れることなく直進し、補助テーブル32の両側面材がピット12の内壁面やアタッチメント収納箱18との間に必ず一定の隙間b、c(図9(A))を維持してスムースに引き出し可能とする。
【0022】
従って、車両用リフト装置10によれば、以下の作用がある。
▲1▼補助テーブル32を主テーブル31の外側に嵌装し、且つ補助テーブル32の端面を開放し、補助テーブル32がその構成面材の裏面を主テーブル31と固定床15の表面に沿って伸縮移動できるようにした。
【0023】
▲2▼上述▲1▼により、補助テーブル32を固定床15の上に引き出し可能とするための、昇降装置13による上昇量(予備リフト高さL0 )は、補助テーブル32の構成面材の板厚以上あれば足り、わずかとなる。
【0024】
▲3▼このため、低床車両にあっても、昇降装置13によるこの予備リフト高さL0 の上昇操作後に、主テーブル31及び補助テーブル32と車両のリフトポイントとの間にゴムパッドを介装するに十分な間隔を維持でき、該車両のリフトアップが可能となる。
【0025】
(B) スイングアーム16の旋回ロック構造(図2、図8、図10)
車両用リフト装置10は、スイングアーム16の旋回状態を、車両のリフトポイントに対応するようにリフトテーブル14上で定められる旋回作業位置にてロックする旋回ロック装置60を備える。
【0026】
旋回ロック装置60は、図8、図10に示す如く、スイングアーム16のガイドアーム43に設けたピン支持箱61にばね62を介して挿着したロックピン63を、リフトテーブル14の補助テーブル32の上面材におけるスイングアーム16の旋回中心(旋回軸45)を中心とする半径線上に設けた複数のストッパ孔64、64…のそれぞれに選択的に係脱可能とする。ロックピン63は、スイングアーム16を今回の車両のリフトポイントにセットする過程では、取手63Aを用いてピン支持箱61の側に引き込まれ、スイングアーム16がセットされたとき、ばね62のばね力で対応するストッパ孔64に係着し、スイングアーム16の自由な旋回を阻止する。
【0027】
従って、車両用リフト装置10によれば、以下の作用がある。
▲1▼スイングアーム16は、車両のリフトポイントに合致する旋回作業位置にセットせしめられて車両をリフトアップする使用時に、旋回ロック装置60によりその旋回作業位置にロックされる。従って、スイングアーム16に旋回方向の外力が万一作用しても、スイングアーム16は旋回作業位置から外れる不測の旋回を生ずることがない。
【0028】
▲2▼旋回ロック装置60は、スイングアーム16側のロックピン63を、リフトテーブル14側の複数のストッパ孔64に選択的に係脱することにより、簡易且つ確実に、スイングアーム16の旋回状態をロックできる。
【0029】
尚、車両用リフト装置10にあっては、スイングアーム16をリフトテーブル14の側部の待機位置からリフトテーブル14の上に旋回できる上方位置まで引き上げる手段として、引き上げ取手46を用いる手動によることなく、図1に示す如く、空圧式アーム押上げ装置19を用いても良い。
【0030】
また、車両用リフト装置10にあっては、図1に示す如く、昇降装置13によるリフトテーブル14、スイングアーム16のピット12の外への上昇後、ピット12におけるスイングアーム16の格納領域を閉塞し、床面11と同一レベルに設定されるアームフラットキット20を備えることもできる。
【0031】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の実施において、本発明の固定床は、ピット12に設置された機械カバー用テーブルに限らず、ピット周辺の床面に連続する一般固定床であっても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、リフトテーブルに補助テーブルを備える車両用リフト装置において、昇降装置によるわずかな上昇操作で、補助テーブルを固定床の上に引き出し可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は車両用リフト装置を示す側面図である。
【図2】図2は図1の平面図である。
【図3】図3は車両用リフト装置の格納状態を示す側面図である。
【図4】図4は図3の平面図である。
【図5】図5はリフトテーブルを示し、(A)は側面図、(B)は要部拡大図である。
【図6】図6は図5の平面図である。
【図7】図7は図6のVII-VII 線に沿う断面図である。
【図8】図8はスライドアームを示し、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図9】図9はリフトテーブルの補助テーブル引き出し構造を示し、(A)は正面図、(B)は斜視図である。
【図10】図10はスイングアームの旋回ロック構造を示し、(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図11】図11は車両のリフトアップ手順を示す模式図である。
【図12】図12は従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 車両用リフト装置
11 床面
12 ピット
13 昇降装置
14 リフトテーブル
15 固定床
31 主テーブル
32 補助テーブル
33 引き出し取手
34 開放面

Claims (1)

  1. 床面に設けた左右のピットのそれぞれに左右一対の昇降装置のそれぞれを格納し、各昇降装置のそれぞれに該昇降装置により昇降されるリフトテーブルを支持し、該リフトテーブルに対する車両進入方向に沿う前後の側傍に床面と略同一レベルの固定床を配置してなる車両用リフト装置において、
    リフトテーブルが昇降装置に結合される主テーブルと、主テーブルに車両進入方向に沿う前後の方向に伸縮移動可能に嵌装される補助テーブルとからなり、
    補助テーブルを主テーブルの外側に嵌装し、且つ該補助テーブルがその構成面材の裏面を主テーブルと固定床の表面に沿わせてピット内で前後に伸縮移動できるように、該補助テーブルの前後の両端面を開放してなることを特徴とする車両用リフト装置。
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