JP4292664B2 - 画像焼付装置およびこれを備えた写真処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶表示装置などの光変調素子を用いて、感光材料に光を照射することによって画像の焼付を行う画像焼付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、画像表示装置として例えば液晶表示装置を用いた、いわゆるデジタル露光デバイスとしての焼付装置の研究、開発が盛んに進められている。この種の焼付装置は、画像情報に応じて液晶表示装置の各画素を駆動して光源からの光の透過を各画素ごとに制御し、透過した光を印画紙に照射することで上記画像情報に対応する画像を印画紙に焼き付けるものである。
【0003】
図4(a)は、液晶表示装置(以下、LCDと称する)を備えた従来の焼付装置における露光部の概略構成を示す側面図である。該露光部は、光源51、LCD52、およびバリフォーカルレンズ53を備えた構成となっている。また、図示はしていないが、該露光部は、光源51における光量むらを除去するためのミラートンネル、および青色(B)、緑色(G)、赤色(R)のそれぞれの色成分の光のみを透過させる3つのフィルタを備えたBGR回転フィルタなどの構成を備えている。
【0004】
光源51は、白色光を出射するハロゲンランプなどから構成されるランプ部、ランプ部から出射された光をLCD52方向へ反射させるリフレクタなどから構成されている。LCD52は、複数の画素がマトリクス状に2次元配置された液晶表示装置によって構成されており、BGR回転フィルタにおいて選択されている色成分の画像データを表示させるものである。バリフォーカルレンズ53は、通常の可変焦点レンズであり、構成レンズの一部を光軸に沿って移動させ、構成レンズの間隔を変えることによって、連続して焦点距離を変化させることができるものである。このバリフォーカルレンズ53には、図4(a)に示すように、絞り53Aが設けられており、この絞り53Aの絞りを変化させることによって、印画紙54上に焼き付けられる画像の鮮鋭度、あるいは、中心付近と周縁部付近との光量差を調節することができる。
【0005】
以上のような構成の従来の焼付装置における焼付動作は次のようになる。光源51から出射された光が、図示しないミラートンネルを通過することによって、その光量むらが除去される。そして、ミラートンネルを出射した光が、図示しないBGR回転フィルタにおいて、光路上に配置されているフィルタを透過することによって、該当する色成分の光に変換され、LCD52に入射する。LCD52では、対応する色成分の画像データに基づいて、各画素毎に光の透過状態が制御される。そして、LCD52を出射した画像光が、バリフォーカルレンズ53を介して印画紙54上に照射される。このような焼付動作を、各色成分毎に順次行うことによって、印画紙54上にカラー画像が焼き付けられることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような構成の焼付装置において、画像を表示させる手段として用いているLCDが、その光透過制御性能において十分な面内均一性を有していたとしても、印画紙への露光量が面内で均一とならず焼付画像に図5に示すようなムラを引き起こす場合がある。これは、LCDとして通常用いられるTN(Twisted Nematic) 型の液晶表示装置が、大きな視角特性、つまり透過光強度の入出射角への依存性を有することに起因する。
【0007】
ここで、LCDにおいて生じている視角特性について説明する。図6(c)は、一般的なLCDにおける視角特性を示す説明図である。また、同図(b)は、同図(c)における視角の方向と、LCD内の液晶分子の配向方向との関係を示す説明図である。また、同図(a)は、同図(c)および(b)における視角の方向を示す説明図である。なお、上記LCDは、ノーマリーホワイトモードに設定されているものとする。
【0008】
図6(c)は、LCDに対する4つの視角の方向と、各方向から見た際のLCDの表示濃度を示している。このように、LCDは、中間階調表示させた際に、見る方向によって濃度が異なっている状態で表示が行われている。例えば、図中において、視角aにおいて最も明るく、視角cにおいて最も暗くなっている。これに関して、図6(b)に示すように、例えば視角aは、液晶分子の配向方向に対して角度が大きくなっている。これにより、視角a方向の光は、液晶分子による位相差の発生量が多くなるので、2枚の偏光板を透過する量が多くなっている。また、例えば視角cは、液晶分子の配向方向に対して角度が小さくなっている。よって、視角c方向の光は、液晶分子による位相差の発生量が少なくなり、2枚の偏光板を透過する量が少なくなっている。このような理由によって、LCDでは、図6(c)に示すような視角特性が生じている。
【0009】
図4(a)に示す焼付装置においては、LCD52の中央近傍を出射し、印画紙54上に照射される光は、LCD52からほぼ垂直に出射されたものであるが、LCD52の端部近傍を出射し、印画紙54上に照射される光は、LCD52から斜めに出射されたものとなっている。すなわち、印画紙54上に焼き付けられた画像は、その位置に応じて、LCD52を出射する角度が異なっていることになるので、上述したような視角特性の影響を受けていることになる。つまり、図4(a)に示すような構成によって焼付を行った場合には、印画紙54上の画像に、図5に示すような視角特性のムラが発生することになる。このようなムラは、焼付画像の画質を著しく損なうものとなる。
【0010】
このような視角特性によるムラを防止する構成として、図4(b)に示すような構成が提案されている。図4(b)に示す構成では、図4(a)に示す構成におけるバリフォーカルレンズ53の代わりに、片側テレセントリックレンズ55が備えられている。片側テレセントリックレンズ55は、レンズと印画紙との間に絞り55Aを設けることによって、レンズへの入射光が、レンズの中心における法線方向とほぼ平行である場合に限り結像に用いられるレンズである。
【0011】
図4(b)に示すように、印画紙54上に照射される光は、LCD52上のどの位置においても、LCD52からほぼ垂直に出射されたものとなる。すなわち、印画紙54上に焼き付けられた画像は、どの位置においても、LCD52を出射する角度がほぼ一定となっていることになるので、視角特性の影響がほとんど生じていないことになる。つまり、図4(b)に示すような構成によって焼付を行えば、印画紙54上の画像に視角特性のムラがほとんど生じていないことになる。
【0012】
しかしながら、図4(b)に示す構成は、上記のように、図4(a)に示す構成におけるバリフォーカルレンズ53をなくして、その代わりに片側テレセントリックレンズ55を設けた構成である。このような構成の片側テレセントリックレンズは、基本的には、その構成上、テレセントリック光学系を維持した上で、焦点距離を変化させることは困難である。したがって、このような構成は、焼付倍率を変化させることが困難になるという問題を有している。
【0013】
また、従来から広く用いられている焼付装置として、ネガフィルム上に光を照射し、その透過光を焼付レンズとしてのバリフォーカルレンズを介して印画紙上に照射するアナログ露光方式の焼付装置(以下、アナログプリンタと称する)がある。このアナログプリンタの一般的な構成としては、印画紙を露光位置に搬送する機構、およびバリフォーカルレンズが内部に設けられた露光部本体と、この露光部本体に外付けされた形態で、ネガフィルムを露光位置に搬送させるオートネガマスクと呼ばれる機構、および光源部とが設けられた構成となっている。
【0014】
このようなアナログプリンタにおいて、オートネガマスクを取り外して、LCDを備えたユニットを取り付ければ、図4(a)に示すようなデジタル露光方式の焼付装置に変更することが可能である。すなわち、従来から使われているアナログプリンタにおける露光部本体をそのまま流用してデジタル露光方式に変更することが可能であるので、アナログ露光方式からデジタル露光方式に変更する際に必要となるコストを低く抑えることができる。
【0015】
しかしながら、図4(b)に示す構成を採用しようとすると、アナログプリンタの露光部本体の内部に設けられているバリフォーカルレンズを取り外し、片側テレセントリックレンズを設置する必要が生じる。また、バリフォーカルレンズから片側テレセントリックレンズに変えたことによる焦点距離の変化量によっては、印画紙を搬送する経路も移動させる必要が生じる可能性もある。すなわち、露光部本体の設計自体も変更する必要が生じることになり、従来から用いられているアナログプリンタを流用することによるメリットが極めて小さくなってしまう。
【0016】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、液晶表示装置などの光変調素子を用いて感光材料に画像を焼き付ける画像焼付装置において、焼付倍率を変化させても、感光材料上に照射する画像に、光変調素子が有する視角特性によるむらを生じさせない画像焼付装置およびこれを備えた写真処理装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の画像焼付装置は、感光材料に光を照射することによって画像の焼き付けを行う画像焼付装置であって、光源と、画像情報に応じて上記光源からの光を各画素毎に変調させる光変調手段と、上記光変調手段からの光を上記感光材料上に投影する投影手段と、上記光変調手段から上記感光材料に到る光路中に設けられた絞りと、上記絞りの絞り量を制御する制御手段とを備え、感光材料上に投影される光が、上記光変調手段の光出射面のどの位置においても、該光変調手段を特定の範囲内の角度で出射されたものとなるように、上記制御手段が、上記投影手段による投影倍率に応じて、上記絞りの絞り量を制御することを特徴としている。
【0018】
上記の構成では、光源からの光を画像情報に応じて各画素毎に変調させる光変調手段から出射した光は、投影手段によって感光材料上に投影される。そして、投影手段による投影倍率が変化する場合でも、制御手段によって絞りの絞り量を制御することによって、感光材料上に投影される光が、光変調手段の光出射面のどの位置においても、光変調手段を特定の範囲内の角度で出射されたものとすることができる。よって、光変調手段が視角特性を有していても、この視角特性による焼付画像に対する影響を小さくすることができる。つまり、感光材料上の画像に視角特性のムラが生じることを抑制することが可能となる。
【0019】
また、投影手段の倍率が変化する場合に、絞りの絞り量を調節するという比較的簡素な手段によって視角特性によるむらを抑制することになるので、装置の複雑化およびそれに伴うコストの上昇を招くことなく、あらゆる投影倍率において、感光材料上の画像に視角特性によるむらが生じることを抑制することができる。
【0020】
請求項2記載の画像焼付装置は、請求項1記載の構成において、上記絞りが、上記投影手段による投影光学系において、上記光変調手段を出射した画像光の像が逆転する位置からずれた位置に設けられていることを特徴としている。
【0021】
上記の構成のように、絞りが、投影手段による投影光学系において、光変調手段を出射した画像光の像が逆転する位置からずれた位置に設けられていることによって、投影光学系における入射瞳が無限遠に位置するような光学系、すなわちテレセントリックな光学系とすることができる。よって、感光材料上に投影される光が、光変調手段の光出射面のどの位置においても、光変調手段を特定の範囲内の角度で出射されたものとすることが可能となり、光変調手段が視角特性を有していても、この視角特性による焼付画像に対する影響を小さくすることができる。
【0022】
請求項3記載の画像焼付装置は、請求項2記載の構成において、上記投影手段が、焦点距離を変化させることが可能な可変焦点レンズと、上記光変調手段から出射した光を集光させて上記可変焦点レンズに入射させる集光レンズとを備えていることを特徴としている。
【0023】
上記の構成では、光源からの光を、画像情報に応じて各画素毎に変調させる光変調手段から出射した光は、集光レンズによって集光させてから可変焦点レンズに入射させ、この可変焦点レンズによって感光材料上に光を投影している。このように、光変調手段を出射した光を、集光レンズで集光させた後に可変焦点レンズに入射させる場合には、集光レンズと上記の絞りとの関係によって、集光レンズに対する入射瞳が無限遠に位置するような光学系、すなわちテレセントリックな光学系に設定することが可能となる。言い換えれば、光変調手段の光出射面を、特定のある範囲の方向で出射した光のみが、絞りを通過して感光材料に対する結像光となる。すなわち、感光材料上に焼き付けられた画像は、どの位置においても、光変調手段を出射する角度が特定の範囲内となっていることになるので、光変調手段が視角特性を有していても、この視角特性による焼付画像に対する影響を小さくすることができる。つまり、感光材料上の画像に視角特性のムラが生じることを抑制することが可能となる。
【0024】
また、可変焦点レンズとして、従来、アナログプリンタにおいて焼き付け部の内部に設けられていたバリフォーカルレンズなどからなる可変焦点レンズをそのまま使用することが可能である。したがって、従来のアナログプリンタの焼き付け部に対して、光変調手段および集光レンズなどの構成を取り付けることによって、デジタルプリンタとして使用することが可能となる。よって、アナログ露光方式からデジタル露光方式に変更する際に必要となるコストを低く抑えることができる。
【0025】
また、光変調手段を出射した光を集光させてから可変焦点レンズに入射させているので、光変調手段を出射した光において、感光材料上への投影に寄与する光の割合、言い換えれば、光の利用効率を向上させることが可能となる。
【0026】
請求項4記載の画像焼付装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の構成において、上記画像表示手段が、液晶表示装置であることを特徴としている。
【0027】
上記の構成によれば、技術的に完成度の高い液晶表示装置によって、各画素における光の透過を変調させ、光の出射を制御しているので、信頼度が高く、かつ、画像情報を忠実に反映した画像光を感光材料上に照射することができる。
【0028】
請求項5記載の写真処理装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像焼付装置と、上記画像焼付装置によって焼き付けが行われた感光材料を、現像処理液を用いることによって現像処理を行う現像処理部と、上記現像処理部において現像処理がなされた感光材料を乾燥させる乾燥部とを備えたことを特徴としている。
【0029】
上記の構成によれば、感光材料に対する焼き付け処理、現像処理、乾燥処理を一元管理の下に連続して行うことができるので、使用者に操作上の負担をかけることなしに、多量の写真を連続的にプリントすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0031】
図2は、本発明の実施の形態に係る写真処理装置の概略構成を示す斜視図である。この写真処理装置は、焼き付け部1と、現像処理部2と、乾燥部3とを備えた構成となっている。
【0032】
焼き付け部1は、ペーパーマガジン4から搬送される感光材料としての印画紙に対して、ネガフィルムあるいは液晶表示装置を透過した光を照射することによって露光を行っている。現像処理部2は、焼き付け部1において露光が行われた印画紙を、現像処理液を吹きつけながら、あるいは現像処理液に浸しながら搬送することによって、現像処理を行っている。乾燥部3は、現像処理部2において現像処理がなされた印画紙を乾燥させることによって、プリントの最後の処理を行っている。
【0033】
このように、本実施形態に係る写真処理装置は、印画紙の露光、現像処理、乾燥処理を一元管理の下に連続して行う構成となっている。よって、使用者に操作上の負担をかけることなしに、多量の写真を連続的にプリントすることが可能となっている。
【0034】
焼き付け部1の外部には、光源部5、導光部6、および光学ユニット7が設けられている。なお、光学ユニット7の構成については、後に詳細に説明する。
【0035】
光源部5は、図示はしないが、光源およびBGR回転フィルタなどから構成されている。上記光源は、例えばハロゲンランプなどから構成されるランプ部、およびランプ部から出射した光をBGR回転フィルタが配置されている方向に反射させるリフレクタ、ランプ部およびリフレクタを所定位置に支持するとともに、ランプ部に電力を供給するためのソケット部などから構成されている。ランプ部から発せられる光は、青色、緑色、赤色の各色成分の光を全て含んだ光であり、やや赤みがかった白色光となっている。やや赤みがかった白色光であるのは、印画紙において、赤色の発色特性が他の色に比べて弱いことを補うためである。
【0036】
BGR回転フィルタは、円盤形状となっており、中心角を3等分する扇型領域に、青色、緑色、赤色のそれぞれに対応したフィルタが設けられているとともに、中心廻りに回動可能な構成となっている。そして、各色に対応したフィルタを選択的に光路上に配置することによって、光源から出射した白色光を当該色成分の光に変換する。
【0037】
なお、このBGR回転フィルタの代わりに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のフィルタを備え、減色方式によって調光を行う調光フィルタを備えた構成としてもよい。これらの各色のフィルタは、それぞれ2枚のフィルタからなり、光源から出射される光の光路に対して、その両側に上記2枚のフィルタがそれぞれ配置された構成となっている。そして、各色のフィルタにおいて、光路を挟んだ2枚のフィルタの間隔を変更することによって、言い換えれば、各色のフィルタを光路中に挿入する量を変化させることによって、該当する色成分の調整を行う。この調光フィルタの調光によって、光源から出射した光を、白色光、青色光、緑色光、赤色光などに調節して、以降の光学系に入射させることができる。
【0038】
導光部6は、光源部5からの光を焼き付け部1の内部に導くものであり、コールドミラーおよびミラートンネル(光均一化手段)などから構成されている。コールドミラーは、光源部5からの光のうち、赤外線成分の光を透過させ、それ以外の成分の光を反射させるものである。すなわち、コールドミラーによって反射された光を焼き付け部1に入射させることによって、以降の光学系の温度上昇を抑えることができる。
【0039】
ミラートンネルは、内周面に光反射面52が形成された筒状のミラートンネル本体と、ミラートンネル本体における光入射側および光出射側の両開口部に設けられた拡散板とから構成されている。ミラートンネルに入射した光は、光入射側の拡散板によって拡散されてミラートンネル本体の内部に進入する。そして、進入した光は、ミラートンネル本体内部の光反射面によって反射・拡散を繰り返し、光出射側の拡散板において再度拡散される。このミラートンネルによって、光源が有する光源むらを除去し、均一な光を以降の光学系に入射させることができる。
【0040】
本実施形態の写真処理装置は、図2に示す構成において、上記の光学ユニット7が設けられている位置にANMユニットが装着され、ネガフィルムに記録された画像を印画紙にプリントするアナログプリンタとして用いられる装置がベースとなっている。ANMユニットは、オートネガマスクを備えたユニットであり、オートネガマスクは、ネガフィルムを搬送させ、焼き付け対象となる画像を露光位置に移動させるとともに、その画像の周囲を遮光する機能を有するものである。このようなアナログプリンタは、ネガフィルムのサイズに応じてANMユニット8交換する構成となっているので、基本的に、ANMユニットの取り外しは容易に行える構成となっている。
【0041】
そして、本実施形態の写真処理装置は、ANMユニットにおける、焼き付け部1を構成する筐体との接続部分と互換性を有する接続部分を有する光学ユニット7を備え、ANMユニットの代わりに、光学ユニット7を焼き付け部1に対して装着することが可能となっている。言い換えれば、ANMユニットと上記筐体との接続構造と、光学ユニット7と上記筐体との接続構造とが互換性を有していることになる。これにより、従来広く用いられているアナログプリンタにおいて、ANMユニットのみを光学ユニット7と交換して装着することによって、後述するようなデジタルプリンタとして用いることが可能となる。すなわち、光学ユニット7を新しく追加するだけで、アナログプリンタをデジタルプリンタとして使用することが可能となるので、デジタルプリントを行うための設備投資を最小限にすることが可能となる。また、従来用いているアナログプリンタをそのまま利用することができるので、資源の有効利用および廃棄物の削減にも大きく貢献することになる。
【0042】
図3は、本実施形態の露光光学系の概略構成を示す説明図である。この露光光学系は、光源8、LCD9、フィールドレンズ(集光レンズ)12、およびバリフォーカルレンズ(可変焦点レンズ)10から構成されている。なお、図3においては図示していないが、光源8とLCD9との間には、上記したBGR回転フィルタ、コールドミラー、ミラートンネルなどの構成が設けられている。光源8から印画紙11に到る光軸上には、光源8側から順にLCD9、フィールドレンズ12、バリフォーカルレンズ10が配置されている。
【0043】
このような露光光学系において、光源8は、図2における光源部5の内部に配置されており、LCD9およびフィールドレンズ12は、光学ユニット7の内部に配置されており、バリフォーカルレンズ10は、焼き付け部1の内部に配置されていることになる。すなわち、アナログプリンタからANMユニットを外し、内部にLCD9およびフィールドレンズ12を備えた光学ユニット7を取り付けることによって、図3に示す露光光学系が実現される。
【0044】
光源8は、白色光を出射するハロゲンランプなどから構成されるランプ部、ランプ部から出射された光をLCD9方向へ反射させるリフレクタなどから構成されている。LCD9は、複数の画素がマトリクス状に2次元配列された、透過型の液晶表示装置によって構成されており、BGR回転フィルタにおいて選択されている色成分の画像データを表示させるものである。なお、このLCD9としては、TFT(Thin Film Transistor)などのアクティブ素子を備えたアクティブマトリクス型の液晶表示装置でもよいし、STN方式などのパッシブマトリクス型の液晶表示装置でもよい。
【0045】
バリフォーカルレンズ10は、通常の可変焦点レンズであり、構成レンズの一部を光軸に沿って移動させ、構成レンズの間隔を変えることによって、連続して焦点距離を変化させることができるものである。なお、このバリフォーカルレンズ10の代わりに、ズームレンズを用いることも可能である。すなわち、焦点距離を変化させることが可能なレンズであればどのようなレンズを用いても構わない。
【0046】
このバリフォーカルレンズ10には、図3に示すように、絞り10Aが設けられており、さらに、絞り10Aの絞り量、言い換えれば、開口量を制御する制御部13が絞り10Aに接続されている。なお、制御部13による絞り10Aの制御の詳細については後述する。
【0047】
フィールドレンズ12は、入射した光を集光させる機能を有するコンデンサレンズであり、LCD9の光出射側の面に接するように配置されている。これにより、LCD9を出射した光は、フィールドレンズ12を透過することによって集光され、その後、バリフォーカルレンズ10に入射することになる。よって、LCD9を出射した光において、印画紙11への投影に寄与する光の割合、言い換えれば、光の利用効率を向上させることが可能となる。
【0048】
また、このフィールドレンズ12において、LCD9と接する側の面は平面状になっており、LCD9の光出射側の面と、フィールドレンズ12の光入射側の面とが、互いに全面で接している構成となっている。そして、フィールドレンズ12の焦点距離は、LCD9をほぼ平行光として出射した光のみが、バリフォーカルレンズ10を介して印画紙11上に照射されるように設定されている。図3に示す構成では、LCD9から、LCD9の光出射面の法線方向にほぼ平行な方向に出射した光のみが、フィールドレンズ12を介してバリフォーカルレンズ10に入射し、絞り10Aを通過して印画紙11上に照射されることになる。
【0049】
なお、図3に示す構成においては、フィールドレンズ12の焦点距離を、光軸上におけるフィールドレンズ12の配置位置とバリフォーカルレンズ10の内部で像が反転する位置との間の距離にほぼ等しくなるように設定すれば、上記のように、LCD9から、LCD9の光出射面の法線方向にほぼ平行な方向に出射した光のみが印画紙11上に照射されることになる。
【0050】
また、上記のようにフィールドレンズ12の焦点距離が設定されていると、LCD9から、LCD9の光出射面の法線方向からずれた方向に出射した光は、バリフォーカルレンズ10に入射しなくなるか、入射したとしても、印画紙11上に照射されなくなる。すなわち、このような光は、印画紙11に対する結像に用いられなくなる。
【0051】
このように、LCD9の光出射側にフィールドレンズ12を設けることによって、印画紙11上に照射される光は、LCD9上のどの位置においても、LCD9からほぼ垂直に出射されたものとなる。すなわち、印画紙11上に焼き付けられた画像は、どの位置においても、LCD9を出射する角度がほぼ一定となっていることになるので、視角特性の影響がほとんど生じていないことになる。つまり、図3に示すような構成によって焼付を行えば、印画紙11上の画像に視角特性のムラがほとんど生じなくなる。
【0052】
また、図3に示す構成では、バリフォーカルレンズ10として、従来、アナログプリンタにおいて焼き付け部1の内部に設けられていたバリフォーカルレンズをそのまま使用することが可能である。したがって、従来のアナログプリンタにおいて、焼き付け部1からANMユニットを取り外し、内部にLCD9とフィールドレンズ12とを備えた光学ユニット7を取り付けることによって、図3に示すような露光光学系を有するデジタルプリンタを実現することができる。
【0053】
ここで、上記のような構成の露光光学系において、バリフォーカルレンズ10を調節することによって焼き付け倍率を変化させる場合について、図1(a)ないし(d)を参照しながら説明する。図1(a)ないし(d)は、図3に示す露光光学系における光路の状態をより詳しく示した説明図である。
【0054】
バリフォーカルレンズ10は、実際には複数のレンズから構成されているが、これらの図においては、これらの複数のレンズに相当する1枚の仮想レンズをバリフォーカルレンズ10として示している。LCD9を出射した画像光は、この仮想レンズの中心点で像が上下左右に逆転し、印画紙11上にはその逆転した画像が投影される。
【0055】
また、絞り10Aは、実際には、バリフォーカルレンズ10を構成する複数のレンズの間に配置されているが、図中においては、上記の仮想レンズに対する相対位置に示している。このように、絞り10Aは、バリフォーカルレンズ10に相当する仮想レンズの位置、言い換えれば、バリフォーカルレンズ10に入射した画像光の像が逆転する位置からずれた位置に設けられている。
【0056】
図1(a)および(b)は、絞り10Aが、バリフォーカルレンズ10に対して印画紙11側に配置されている例を示しており、同図(a)は、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率が低い場合、同図(b)は、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率が高い場合をそれぞれ示している。また、図1(c)および(d)は、絞り10Aが、バリフォーカルレンズ10に対してフィールドレンズ12側に配置されている例を示しており、同図(c)は、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率が低い場合、同図(d)は、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率が高い場合をそれぞれ示している。
【0057】
上記では、LCD9の光出射側にフィールドレンズ12を設けることによって、印画紙11上に投影される光は、LCD9上のどの位置においても、LCD9をほぼ一定の方向で出射されたものとなると説明したが、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率が変化してしまうと、このような効果は減少してしまう。詳しく説明すると、まず、ある特定の焼付倍率にバリフォーカルレンズ10が設定されているときに、LCD9をほぼ一定の方向で出射した光が印画紙11上に投影されるようになっているとする。例えば、図1(a)および(d)の状態が、このような状態を示している。
【0058】
この状態から、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率を高くした場合、バリフォーカルレンズ10に入射する光の入射角の範囲は大きくなる。すなわち、LCD9を出射する光のうち、印画紙11上に投影されることになる光の光軸は、より内側方向、言い換えれば、より中心方向に向くことになる。
【0059】
例えば、図1(a)に示す状態から、図1(b)に示す状態に変化した場合、絞り10Aの開口量を変化させない場合には、LCD9上の1点P1を出射し、図中破線で示す光路L1から、図中一点鎖線で示す光路L2の間の領域を通った光が印画紙11上に照射される。すなわち、図1(a)に示す状態と比較して、点P1を出射する光のうち、印画紙11上に投影されることになる光の主となる光軸の方向は、より内側(図1(b)において上側)方向に傾くことになる。このような状態では、LCD9を出射し、印画紙11上に投影されることになる光は、その出射位置に応じてLCD9からの出射角度が異なることになり、視角特性によるむらの問題が生じることになる。
【0060】
一方、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率を低くした場合、バリフォーカルレンズ10に入射する光の入射角の範囲は小さくなる。すなわち、LCD9を出射する光のうち、印画紙11上に投影されることになる光の光軸は、より外側方向に向くことになる。
【0061】
例えば、図1(d)に示す状態から、図1(c)に示す状態に変化した場合、絞り10Aの開口量を変化させない場合には、LCD9上の1点P1を出射し、図中破線で示す光路L4から、図中一点鎖線で示す光路L5の間の領域を通った光が印画紙11上に照射される。すなわち、図1(d)に示す状態と比較して、点P1を出射する光のうち、印画紙11上に投影されることになる光の、主となる光軸の方向は、より外側(図1(c)において下側)方向に傾くことになる。このような状態では、LCD9を出射し、印画紙11上に投影されることになる光は、その出射位置に応じてLCD9からの出射角度が異なることになり、視角特性によるむらの問題が生じることになる。
【0062】
これに対して、本実施形態の露光光学系においては、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率の変化に応じて、上記した制御部13によって、絞り10Aの開口量が調節される構成となっている。例えば、図1(a)に示す状態から、図1(b)に示す状態に変化した場合、絞り10Aの開口量が小さくなるように制御が行われる。この場合、LCD9上の点P1を出射し、図中一点鎖線で示す光路L3から光路L2の間の領域を通った光が印画紙11上に照射される。すなわち、点P1から、より内側方向に出射する光が、絞り10Aの開口部が狭まることによって遮光されることになる。これにより、点P1を出射する光のうち、印画紙11上に投影されることになる光の、主となる光軸の方向は、LCD9の面に対してほぼ垂直となる。これは、点P1に限らず、LCD9の任意の位置を出射する光に対しても、印画紙11上に投影されることになる光は、LCD9の面に対してほぼ垂直となる。
【0063】
また、図1(d)に示す状態から、図1(c)に示す状態に変化した場合、上記と同様に、絞り10Aの開口量が小さくなるように制御が行われる。この場合、LCD9上の点P1を出射し、図中一点鎖線で示す光路L6から光路L5の間の領域を通った光が印画紙11上に照射される。すなわち、点P1から、より外側方向に出射する光が、絞り10Aの開口部が狭まることによって遮光されることになる。これにより、点P1を出射する光のうち、印画紙11上に投影されることになる光の、主となる光軸の方向は、LCD9の面に対してほぼ垂直となる。これは、点P1に限らず、LCD9の任意の位置を出射する光に対しても、印画紙11上に投影されることになる光は、LCD9の面に対してほぼ垂直となる。
【0064】
以上のように、本実施形態の露光光学系は、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率の変化に応じて、制御部13によって絞り10Aの開口量を調節することにより、焼付倍率が変化しても、視角特性によるむらが生じていない画像を印画紙11上に焼き付けることが可能となっている。
【0065】
ここで、図1(a)および(b)に示す構成のように、バリフォーカルレンズ10において、入射される画像が逆転する位置よりも印画紙11側に絞り10Aが配置されている構成の場合の、絞り10Aの制御について説明する。バリフォーカルレンズ10における焼付倍率が最も低く設定される場合に、絞り10Aの開口が最大に開いた状態で、印画紙11上に投影されることになる光が、LCD9の面に対してほぼ垂直となるように設定する。そして、焼付倍率が高くなるにつれて、絞り10Aの開口を狭めていくように制御を行う。このように設定すれば、実用範囲でのバリフォーカルレンズ10における焼付倍率の変化に対応することが可能となる。
【0066】
また、図1(c)および(d)に示す構成のように、バリフォーカルレンズ10において、入射される画像が逆転する位置よりもフィールドレンズ12側に絞り10Aが配置されている構成の場合の、絞り10Aの制御は次のようになる。バリフォーカルレンズ10における焼付倍率が最も高く設定される場合に、絞り10Aの開口が最大に開いた状態で、印画紙11上に投影されることになる光が、LCD9の面に対してほぼ垂直となるように設定する。そして、焼付倍率が低くなるにつれて、絞り10Aの開口を狭めていくように制御を行う。このように設定すれば、実用範囲でのバリフォーカルレンズ10における焼付倍率の変化に対応することが可能となる。
【0067】
なお、一般的に、バリフォーカルレンズに備えられた絞りは、その開口量を変えることが可能な構成となっているが、従来の構成におけるバリフォーカルレンズの絞りの調節は、印画紙上に焼き付けられる画像の鮮鋭度、あるいは、中心付近と周縁部付近との光量差を調節することを目的として行われている。すなわち、本実施形態のように、バリフォーカルレンズ10の焼付倍率が変化しても、視角特性によるむらが生じていない画像を印画紙11上に焼き付けることができるように、絞り10Aの開口量を調節する、という技術思想は、従来一切無かったものである。
【0068】
ここで、比較例として、図3に示すような露光光学系において、焼付倍率を変化させる際の他の対応方法について、2つの例を説明する。まず、第1の方法としては、フィールドレンズ12を、バリフォーカルレンズ10による焼き付け倍率に合わせて、焦点距離の異なるレンズに取り替える方法である。この方法の場合、使用する可能性のある焼き付け倍率の種類の数だけ、フィールドレンズ12を用意しておく必要がある。すなわち、フィールドレンズ12として用意してある種類に対応した焼付倍率しか設定することが不可能となるとともに、複数のフィールドレンズ12を備えることによるコストの上昇、ならびに、フィールドレンズ12を取替え可能とする構成を設けることによるコストの上昇などの問題が生じることになる。
【0069】
第2の方法としては、フィールドレンズ12が、LCD9とバリフォーカルレンズ10との間の領域において、光軸方向に移動可能、図1においては左右方向に移動可能な構成とする方法である。すなわち、バリフォーカルレンズ10による焼き付け倍率に応じて、フィールドレンズ12の光軸方向の位置を変化させることによって対応することになる。この方法の場合、フィールドレンズ12を光軸方向に移動させる構成が必要となるが、複数の種類のコンデンサレンズを用意する必要はなくなる。
【0070】
しかしながら、LCD9とフィールドレンズ12との間が離れることになるので、フィールドレンズ12における色収差の発生による色ずれの問題が生じることになる。詳しく説明すると、印画紙11上における1点から、光の進行方向と逆方向にたどっていくと、フィールドレンズ12に入射した時点で、レンズのプリズム効果によって、各色成分毎にその進行方向がずれることになる。この際に、フィールドレンズ12とLCD9との間の距離が近ければ、各色成分のずれ量はわずかなものであるが、フィールドレンズ12とLCD9との間の距離が離れれば離れるほど、各色成分のずれ量が大きくなる。すなわち、フィールドレンズ12とLCD9との間の距離が遠い場合には、LCD9において、各色毎にそれぞれ異なった位置から出射した光が、印画紙11上において同じ位置に照射されることになり、色ずれが発生することになる。
【0071】
以上の2つの方法に対して、本実施形態における露光光学系によれば、焼付倍率を変化させる際には、絞り10Aを調節するのみでよいので、コストの上昇を最低限に抑えることができる。また、上記のような色ずれの問題も回避することができる。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明に係る画像焼付装置は、感光材料に光を照射することによって画像の焼き付けを行う画像焼付装置であって、光源と、画像情報に応じて上記光源からの光を各画素毎に変調させる光変調手段と、上記光変調手段からの光を上記感光材料上に投影する投影手段と、上記光変調手段から上記感光材料に到る光路中に設けられた絞りと、上記絞りの絞り量を制御する制御手段とを備え、感光材料上に投影される光が、上記光変調手段の光出射面のどの位置においても、該光変調手段を特定の範囲内の角度で出射されたものとなるように、上記制御手段が、上記投影手段による投影倍率に応じて、上記絞りの絞り量を制御する構成である。
【0073】
これにより、投影手段による投影倍率が変化する場合でも、制御手段によって絞りの絞り量を制御することによって、感光材料上に投影される光が、光変調手段の光出射面のどの位置においても、光変調手段を特定の範囲内の角度で出射されたものとすることができる。すなわち、光変調手段が視角特性を有していても、この視角特性による焼付画像に対する影響を小さくすることができるので、感光材料上の画像に視角特性のムラが生じることを抑制することが可能となるという効果を奏する。
【0074】
また、投影手段の倍率が変化する場合に、絞りの絞り量を調節するという比較的簡素な手段によって視角特性によるむらを抑制することになるので、装置の複雑化およびそれに伴うコストの上昇を招くことなく、あらゆる投影倍率において、感光材料上の画像に視角特性によるむらが生じることを抑制することができるという効果を奏する。
【0075】
請求項2の発明に係る画像焼付装置は、上記絞りが、上記投影手段による投影光学系において、上記光変調手段を出射した画像光の像が逆転する位置からずれた位置に設けられている構成である。
【0076】
これにより、請求項1の構成による効果に加えて、投影光学系における入射瞳が無限遠に位置するような光学系、すなわちテレセントリックな光学系とすることができる。よって、感光材料上に投影される光が、光変調手段の光出射面のどの位置においても、光変調手段を特定の範囲内の角度で出射されたものとすることが可能となり、光変調手段が視角特性を有していても、この視角特性による焼付画像に対する影響を小さくすることができるという効果を奏する。
【0077】
請求項3の発明に係る画像焼付装置は、上記投影手段が、焦点距離を変化させることが可能な可変焦点レンズと、上記光変調手段から出射した光を集光させて上記可変焦点レンズに入射させる集光レンズとを備えている構成である。
【0078】
これにより、請求項2の構成による効果に加えて、光変調手段を出射した光を、集光レンズで集光させた後に可変焦点レンズに入射させているので、集光レンズと上記の絞りとの関係によって、集光レンズに対する入射瞳が無限遠に位置するような光学系、すなわちテレセントリックな光学系に設定することが可能となる。すなわち、感光材料上に焼き付けられた画像は、どの位置においても、光変調手段を出射する角度が特定の範囲内となっていることになるので、光変調手段が視角特性を有していても、この視角特性による焼付画像に対する影響を小さくすることができる。つまり、感光材料上の画像に視角特性のムラが生じることを抑制することが可能となるという効果を奏する。
【0079】
また、可変焦点レンズとして、従来、アナログプリンタにおいて焼き付け部の内部に設けられていたバリフォーカルレンズなどからなる可変焦点レンズをそのまま使用することが可能であるので、アナログ露光方式からデジタル露光方式に変更する際に必要となるコストを低く抑えることが可能となるという効果を奏する。
【0080】
また、光変調手段を出射した光を集光させてから可変焦点レンズに入射させているので、光変調手段を出射した光において、感光材料上への投影に寄与する光の割合、言い換えれば、光の利用効率を向上させることが可能となるという効果を奏する。
【0081】
請求項4の発明に係る画像焼付装置は、上記光変調手段が、液晶表示装置である構成である。
【0082】
これにより、請求項1ないし3のいずれかの構成による効果に加えて、技術的に完成度の高い液晶表示装置によって、各画素における光の透過を変調させ、光の出射を制御しているので、信頼度が高く、かつ、画像情報を忠実に反映した画像光を感光材料上に照射することができるという効果を奏する。
【0083】
請求項5の発明に係る写真処理装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像焼付装置と、上記画像焼付装置によって焼き付けが行われた感光材料を、現像処理液を用いることによって現像処理を行う現像処理部と、上記現像処理部において現像処理がなされた感光材料を乾燥させる乾燥部とを備えた構成となっている。
【0084】
これにより、感光材料に対する焼き付け処理、現像処理、乾燥処理を一元管理の下に連続して行うことができるので、使用者に操作上の負担をかけることなしに、多量の写真を連続的にプリントすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)ないし(d)は、本発明の実施の一形態に係る写真処理装置が備える露光光学系における光路の状態を詳細に示した説明図であり、同図(a)および(b)は、絞りが、バリフォーカルレンズに対して印画紙側に配置されている例を示しており、同図(c)および(d)は、絞りが、バリフォーカルレンズに対してフィールドレンズ側に配置されている例を示している。
【図2】上記写真処理装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】上記露光光学系の構成の概略を示す模式図である。
【図4】同図(a)は、LCDを備えた従来の焼付装置における露光部の概略構成を示す側面図であり、同図(b)は、LCDおよび片側テレセントリックレンズを備えた従来の焼付装置における露光部の概略構成を示す側面図である。
【図5】焼付画像における視角特性によるむらの状態を示す説明図である。
【図6】同図(c)は、一般的なLCDにおける視角特性を示す説明図であり、同図(b)は、同図(c)における視角の方向と、LCD内の液晶分子の配向方向との関係を示す説明図であり、同図(a)は、同図(c)および(b)における視角の方向を示す説明図である。
【符号の説明】
1 焼き付け部
2 現像処理部
3 乾燥部
4 ペーパーマガジン
5 光源部
6 導光部
7 光学ユニット
8 光源
9 LCD(液晶表示装置)
10 バリフォーカルレンズ(可変焦点レンズ)
10A 絞り
11 印画紙(感光材料)
12 フィールドレンズ(集光レンズ)
L1〜L6 光路
Claims (5)
- 感光材料に光を照射することによって画像の焼き付けを行う画像焼付装置であって、
光源と、
画像情報に応じて上記光源からの光を各画素毎に変調させる光変調手段と、
上記光変調手段からの光を上記感光材料上に投影する投影手段と、
上記光変調手段から上記感光材料に到る光路中に設けられた絞りと、
上記絞りの絞り量を制御する制御手段とを備え、
感光材料上に投影される光が、上記光変調手段の光出射面のどの位置においても、該光変調手段を特定の範囲内の角度で出射されたものとなるように、上記制御手段が、上記投影手段による投影倍率に応じて、上記絞りの絞り量を制御することを特徴とする画像焼付装置。 - 上記絞りが、上記投影手段による投影光学系において、上記光変調手段を出射した画像光の像が逆転する位置からずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像焼付装置。
- 上記投影手段が、焦点距離を変化させることが可能な可変焦点レンズと、上記光変調手段から出射した光を集光させて上記可変焦点レンズに入射させる集光レンズとを備えていることを特徴とする請求項2記載の画像焼付装置。
- 上記画像表示手段が、液晶表示装置であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像焼付装置。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像焼付装置と、
上記画像焼付装置によって焼き付けが行われた感光材料を、現像処理液を用いることによって現像処理を行う現像処理部と、
上記現像処理部において現像処理がなされた感光材料を乾燥させる乾燥部とを備えたことを特徴とする写真処理装置。
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|---|---|---|---|
| JP2000004042A JP4292664B2 (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | 画像焼付装置およびこれを備えた写真処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2000004042A JP4292664B2 (ja) | 2000-01-12 | 2000-01-12 | 画像焼付装置およびこれを備えた写真処理装置 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US8007772B2 (en) | 2002-10-02 | 2011-08-30 | L'oreal S.A. | Compositions to be applied to the skin and the integuments |
-
2000
- 2000-01-12 JP JP2000004042A patent/JP4292664B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2001194730A (ja) | 2001-07-19 |
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