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JP4296982B2 - 発振回路 - Google Patents
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Description

本発明は発振回路に係り、特に、電圧に応じて発振周波数を制御する発振回路に関する。
図4は従来の一例の回路構成図を示す。
電圧制御型発振回路1は、回路基板上にユニット化された構造とされており、補償電圧発生回路11、ローパスフィルタ12、振動子13、発振回路14、抵抗R11、R12、可変容量ダイオードD1、D2を含む構成とされている。
補償電圧発生回路11は、いわゆる、温度補償回路であり、サーミスタや温度センサ用のダイオードなどを内蔵し、出力端子Toutから出力される電圧制御型発振回路14の発振出力の周波数の温度に応じた変動を補償する電圧を発生する。補償電圧発生回路11で発生した補償電圧は、ローパスフィルタ12に供給される。
ローパスフィルタ12は、抵抗R1及びキャパシタC1から構成されている。ローパスフィルタ12は、補償電圧の高周波成分を除去する。ローパスフィルタ12で高周波成分が除去された補償電圧は、抵抗R11を介して可変容量ダイオードD1のカソードに印加されるとともに、抵抗R12を介して可変容量ダイオードD2のカソードに印加される。
可変容量ダイオードD1は、アノードが接地端子TGNDに接続されおり、カソードが振動子13及び発振回路14の一端に接続される。可変容量ダイオードD1は、補償電圧により、空乏層が可変されて、その容量が変化する。
可変容量ダイオードD2は、アノードが接地端子TGNDに接続されおり、カソードが振動子13及び電圧制御型発振回路14の他端に接続されている。可変容量ダイオードD2は、補償電圧により、空乏層が変化して、その容量が変化する。
可変容量ダイオードD1、D2の容量成分が変化することにより、共振回路の容量成分が変化するため、出力端子Toutから出力される発振出力の発振周波数が変化する。よって、補償電圧により出力端子Toutから出力される発振出力の発振周波数を制御できる。
また、電圧制御型発振回路1は、制御端子Tcntを有する。制御端子Tcntには、電圧制御型発振回路1を駆動するための電源電圧Vccが供給される。電圧制御型発振回路1は、制御端子Tcntに供給される電源電圧Vccに応じて駆動が制御される。
このとき、電圧制御型発振回路1が携帯電話など電池駆動の装置に搭載される場合には、制御端子Tcntに電源電圧Vccを間欠的に供給して、発振を間欠的に行わせることにより消費電力を低減している。
図5は従来の一例の動作説明図を示す。図5(A)は制御端子Tcntへの印加電圧、図5(B)は出力端子Toutからの発振出力を示す。
制御端子Tcntには、図5(A)に示すように間欠的に電源電圧Vccが印加される。電圧制御型発振回路1は、制御端子Tcntに電源電圧Vccが印加されているときには発振動作を行い、出力端子Toutから発振信号を出力し、制御端子Tcntに電源電圧Vccが印加されていないときには出力端子Toutからの発振信号の出力を停止する。
間欠動作が行われる電圧制御型発振回路1では、起動を高速化する必要があった。しかしながら、電圧制御型発振回路1には、ローパスフィルタ12が持つキャパシタC1により補償電圧が遅延して、発振出力が所定の周波数に達するまでに時間がかかる。
図6は従来の一例の起動時の動作波形図を示す。
時刻t0で電源電圧Vccが立ち上がったとすると、ローパスフィルタ12を構成するキャパシタC1による補償電圧の遅延により、図6に示すように発振周波数が一旦中心周波数f0より下がった後に徐々に中心周波数f0に近似していくような特性を示す。
このとき、例えば、補償電圧を0.4〜2.0〔V〕、ローパスフィルタ12を構成する抵抗R1の抵抗値を100k〔Ω〕、キャパシタC1のキャパシタンスを0.1μ〔F〕程度とすると、発振周波数が中心周波数f0から0.5ppm以内に安定化するまでに5msec程度の遅延が生じる。携帯電話などでは、1msec程度に抑制する要求があった。
このため、この種の発振回路では、発振周波数を高速で安定化させるために、ローパスフィルタの抵抗に並列にスイッチを設け、起動時に所定時間、スイッチをオンすることにより、ローパスフィルタを構成するキャパシタを急速充電し、起動時間を短縮する構成の発振回路が提案されていた(特許文献1)。
特開2000−196356号公報
しかるに、従来のローパスフィルタの抵抗に並列にスイッチを設け、起動時に所定時間、スイッチをオンすることにより、ローパスフィルタを構成するキャパシタを急速充電し、起動時間を短縮する構成の発振回路では、充電時間が予め決定されるので、素子のばらつきなどによってキャパシタC1を十分に充電できなかったり、充電時間が長すぎて位相ノイズが発生したりすることによって、遅延が発生するなどの問題点があった。
また、補償電圧自身によりキャパシタC1を充電させる構成とされていた。このため、補償電圧側の電圧源に十分な電流供給能力が確保できない場合には、効果が発揮できないなどの問題点があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、十分な位相ノイズ除去能力を持たせつつ、高速起動が行える発振回路を提供することを目的とする。
本発明は、制御電圧を発生する制御電圧発生手段(11)と、制御電圧発生手段(11)で発生した制御電圧を濾波するフィルタ手段(12)と、フィルタ手段(12)の出力電圧に応じて発振周波数が制御される発振手段(13、14、D1、D2)とを有する発振回路において、フィルタ手段(12)の出力電圧が制御電圧発生手段(11)の出力電圧よりも低い場合に、フィルタ手段(12)の容量成分(C1)フィルタ手段(12)の出力電圧が制御電圧発生手段(11)の出力電圧を略等しくなるまで高速充電する充電手段(111)を有し、さらに、充電手段(111)はフィルタ手段(12)の出力電圧と制御電圧発生手段(11)の出力電圧とを比較するコンパレータ(121)と、コンパレータ(121)の出力がゲートに供給され、コンパレータ(121)の出力が、フィルタ手段(12)の出力電圧が制御電圧発生手段(11)の出力電圧より小さい状態を示す場合には、オンしてフィルタ手段(12)の容量成分(C1)を電源(Vcnt)により充電し、コンパレータ(121)の出力が、フィルタ手段(12)の出力電圧が制御電圧発生手段(11)の出力電圧より大きい状態を示す場合には、オフしてフィルタ手段(12)の容量成分への充電を停止する電界効果トランジスタ(M1)とを有することを特徴とする。
充電手段(111)は、電源電圧によりフィルタ手段(12)の容量成分(C1)を充電することを特徴とする。充電手段(111)は、電源電圧に基づいて充電電圧を生成する充電電圧生成手段(222)を有し、充電電圧生成手段(222)で生成された充電電圧によりフィルタ手段(12)の容量成分(C1)を充電することを特徴とする。
なお、上記参照符号は、あくまでも参考であり、これによって、特許請求の範囲が限定されるものではない。
本発明によれば、フィルタ手段の出力電圧と制御電圧発生手段の出力電圧とをコンパレータにより比較し、フィルタ手段の出力電圧が制御電圧発生手段の出力電圧より小さい状態を示す場合には、電界効果トランジスタをオンして電源によりフィルタ手段の容量成分を電源により充電し、フィルタ手段の出力電圧が制御電圧発生手段の出力電圧より大きい状態を示す場合には、電界効果トランジスタをオフして、フィルタ手段の容量成分への充電を停止する構成とすることにより、フィルタ手段の容量成分を大きく設定しても、確実に容量成分を充電できる。また、制御電圧まで確実に充電させることができるため、発振周波数を高速に制御電圧に応じた周波数に安定化させることができる。このように、本発明によれば、十分な位相ノイズ、除去能力を持たせつつ、高速起動が行えるなどの特長を有する。
〔第1実施例〕
図1は本発明の第1実施例の回路構成図を示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例の電圧制御型発振回路100は、補償電圧発生回路11、ローパスフィルタ12、振動子13、電圧制御型発振回路14、抵抗R11、R12、可変容量ダイオードD1、D2に加えて、充電回路111を設けた構成とされている。
充電回路111は、コンパレータ121及びMOSトランジスタM1から構成される。コンパレータ121は、非反転入力端子に補償電圧発生回路11で発生される補償電圧が印加され、反転入力端子にローパスフィルタ12の出力電圧が印加される。すなわち、コンパレータ121は、ローパスフィルタ12を構成する抵抗R1を検出抵抗として、その両端を電圧差に応じて出力を反転させる構成とされている。
コンパレータ121は、補償電圧発生回路11で発生される補償電圧がローパスフィルタ12の出力電圧より大きければ、出力をハイレベルとし、補償電圧発生回路11で発生される補償電圧がローパスフィルタ12の出力電圧より小さければ出力をローレベルとする。
コンパレータ121の出力は、MOSトランジスタM1のゲートに供給される。MOSトランジスタM1はスイッチ手段を構成しており、コンパレータ121の出力がハイレベルのときにオンし、コンパレータ121の出力がローレベルのときには、オフする。MOSトランジスタM1のソース−ドレインは、制御端子Tcntとローパスフィルタ12を構成する抵抗R1とキャパシタC1との接続点との間に接続されている。
次に充電回路111の起動時の動作を説明する。
制御端子Tcntに制御電圧Vcntが印加されると、補償電圧発生回路11、発振回路14、コンパレータ121、MOSトランジスタM1に制御電圧Vcntが印加される。補償電圧発生回路11、発振回路14、コンパレータ121、MOSトランジスタM1は、制御電圧Vcntにより略瞬時に駆動状態とされる。
補償電圧発生回路11は、制御電圧Vcntに駆動されて、補償電圧を発生させる。補償電圧発生回路11で発生された補償電圧は、ローパスフィルタ12に供給される。このとき、ローパスフィルタ12のキャパシタC1及び可変容量ダイオードD1、D2は、放電状態であり、ローパスフィルタ12の抵抗R1とキャパシタC1との接続点の電位は、略接地電位とされている。このため、抵抗R1の両端に電位差が生じる。これによって、コンパレータ121の出力がハイレベルとなる。コンパレータ121の出力がハイレベルになると、MOSトランジスタM1がオンする。MOSトランジスタM1がオンすると、キャパシタC1に制御電圧Vcntが直接的に印加され、キャパシタC1が高速充電される。
また、このとき、制御電圧Vcntは、ローパスフィルタ12のキャパシタC1だけでなく、可変容量ダイオードD1、D2にも抵抗R11、R12を介して印加される。これによって、可変容量ダイオードD1、D2も高速充電される。また、制御電圧Vcntは、可変容量ダイオードD1、D2だけでなく、振動子13、及び、発振回路14にも印加され、振動子13、及び、発振回路14の容量成分も高速充電することができる。
キャパシタC1、及び、可変容量ダイオードD1、D2を含む容量成分が補償電圧まで充電されると、抵抗R1の両端の電位差がゼロになる。これによって、コンパレータ121の出力がローレベルになる。コンパレータ121の出力がローレベルになると、MOSトランジスタM1がオフする。MOSトランジスタM1がオフすると、補償電圧発生回路11で発生された補償電圧が可変容量ダイオードD1、D2に印加されて、可変容量ダイオードD1、D2のキャパシタンスが制御され、出力端子Toutの発振周波数が制御される。
このように、起動時、当初は、制御電圧Vcntにより電圧制御型発振回路100の容量成分を高速充電することにより、その立ち上がりを高速化させることができ、その後、ローパスフィルタ12の出力が補償電圧に達すると、制御電圧Vcntによる電圧制御型発振回路100の容量成分の高速充電動作が自動的に停止され、電圧制御型発振回路100を補償電圧に応じて安定して動作させることができる。
なお、このとき、本実施例によれば、制御端子Tcntに供給される制御電圧Vcntから充電電圧を得ているため、制御電圧Vcntを供給する外部回路の電流供給能力が高く設定すれば、高速充電が可能となる。このため、補償電圧発生回路11の電流供給能力を高く設定する必要がない。
図2は本発明の第1実施例の動作説明図である。
時刻t10で制御端子Tcntに制御電圧Vcntが印加されると、ローパスフィルタ12のキャパシタC1を始めとした可変容量ダイオードD1、D2を含む容量成分が高速充電され、出力端子Toutから出力される発振信号の周波数が徐々に中心周波数f0に近づいていく。時刻t11で中心周波数f0からΔf=0.5ppmに達する。このとき、本実施例では、ローパスフィルタ12のキャパシタC1を始めとした可変容量ダイオードD1、D2を含む容量成分を制御電圧Vcntにより高速充電することにより、高速に補償電圧に達することにより発振周波数が中心周波数f0の上下に振れることなく、中心周波数f0に近似するため、発振周波数を高速に中心周波数f0にすることができる。このため、例えば、時刻t10から時刻t11の時間T10を、従来の5msecから1.6msec程度に短縮することができる。
〔第2実施例〕
図3は、本発明の第2実施例の回路構成図を示す、同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例の電圧制御型発振回路200は、充電回路211の構成が第1実施例とは相違する。本実施例の充電回路211は、制御電圧Vcntから充電電圧を生成する電圧生成回路222を設け、電圧生成回路222で生成された充電電圧により容量成分を充電する構成としてなる。電圧生成回路222は、安定化電源回路から構成されており、安定した充電電圧を生成できる構成とされている。
本実施例によれば、電圧生成回路222により充電電圧を生成することにより、充電電圧を安定化することができるため、制御電圧Vcntのばらつきによって、起動時間が変動することを防止できる。
〔その他〕
なお、上記第1、第2実施例において、補償電圧発生回路11として温度補償回路が用いられているが、補償電圧発生回路11は温度補償回路に限定されるものではない。要は、制御電圧がローパスフィルタ12を介して発振回路に供給される構成であればよい。
本発明の第1実施例の回路構成図である。 本発明の第1実施例の動作説明図である。 本発明の第2実施例の回路構成図である。 従来の一例の回路構成図である。 従来の一例の動作説明図である。 従来の一例の起動時の動作波形図である。
符号の説明
100、200 電圧制御型発振回路
11 補償電圧発生回路、12 ローパスフィルタ、13 振動子、14 発振回路
D1、D2 可変容量ダイオード、R1、R11、R12 抵抗、C1 キャパシタ
111、211 充電回路
121 コンパレータ、M1 MOSトランジスタ
222 電圧生成回路

Claims (4)

  1. 制御電圧を発生する制御電圧発生手段と、前記制御電圧発生手段で発生した制御電圧を濾波するフィルタ手段と、前記フィルタ手段の出力電圧に応じて発振周波数が制御される発振手段とを有する発振回路において、
    前記フィルタ手段の出力電圧が前記制御電圧発生手段の出力電圧よりも低い場合に、前記フィルタ手段の容量成分を前記フィルタ手段の出力電圧が前記制御電圧発生手段の出力電圧を略等しくなるまで高速充電する充電手段を有し、
    さらに、前記充電手段は、前記フィルタ手段の出力電圧と前記制御電圧発生手段の出力電圧とを比較するコンパレータと、
    前記コンパレータの出力がゲートに供給されており、前記コンパレータの出力が、前記フィルタ手段の出力電圧が前記制御電圧発生手段の出力電圧より低い状態を示す場合に、オンして前記フィルタ手段の容量成分を電源により充電し、前記コンパレータの出力が、前記フィルタ手段の出力電圧が前記制御電圧発生手段の出力電圧より高い状態を示す場合に、オフして前記フィルタ手段の容量成分への充電を停止する電界効果トランジスタとを有することを特徴とする発振回路。
  2. 前記充電手段は、電源電圧により前記フィルタ手段の容量成分を充電することを特徴とする請求項記載の発振回路。
  3. 前記充電手段は、電源電圧を安定化して充電電圧を生成する充電電圧生成手段を有し、
    前記充電電圧生成手段で生成された充電電圧により前記フィルタ手段の容量成分を充電することを特徴とする請求項記載の発振回路。
  4. 前記制御電圧発生手段は、前記発振手段の出力周波数の温度に応じた変動を補償する電圧を前記制御電圧として生成することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載の発振回路。
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