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JP4297635B2 - 情報再生方法、情報再生装置、及び情報記録再生装置 - Google Patents
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JP4297635B2 - 情報再生方法、情報再生装置、及び情報記録再生装置 - Google Patents

情報再生方法、情報再生装置、及び情報記録再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多値レベルの情報を表すマークがセルに記録されたデータを扱う情報再生方法、情報再生装置、情報記録再生装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスクにおいては、渦巻状又は同心円状のトラック上に2値のデジタルデータが、エンボス加工等による凹凸のピット(ROMディスク)や無機・有機記録膜への穴形成(追記型ディスク)・結晶状態の違い(相変化ディスク)・磁化方向の違い(光磁気ディスク)などによって記録されている。これらの記録データを再生する際には、トラック上にレーザビームを照射して、その反射光の強度差や磁気カー効果による偏光方向の差等を検出し、再生RF信号を得る。そして、得られた再生RF信号を、例えば一定の閾値で処理して、2値のデータを検出している。
【0003】
情報の記録密度を高めるために、2値データではなく3値以上の多値レベルのデータを記録する方法が考えられているが、光ディスクにおいては、各種光ディスク間の反射率の違いや、1つの光ディスク内における内周側と外周側での再生周波数特性の違いなど、再生信号には種々の要因でレベル変動や振幅変動が発生するため、多値化の際の閾値が固定であると、再生信号を誤った値で検出してしまうことが発生するという問題がある。特に、データが3値、4値などになると、閾値が複数になり、多値レベルデータの誤検出の可能性が高くなるという問題点がある。
【0004】
特開平5−54391号公報によれば、上記問題点を解決するため、多値レベルのデータが記録された記録媒体からの再生信号を基準クロックに基づいてA/D変換し、このA/D変換によって得られた信号レベルデータを閾値と比較することによって多値レベルデータを検出する際、再生信号をA/D変換して得られた信号レベルデータを所定の信号単位毎にメモリ手段に記憶していき、メモリ手段に記憶された所定の信号単位毎に信号レベルデータの分布情報を求め、該分布情報に基づいて、当該信号単位内の信号レベルデータの多値化の際に用いられる閾値が設定されるようにしている。さらに、その際、記録されているデータのレベル値の割合が決められているフォーマットが採用されることを前提にしている。
【0005】
例えば、光ディスク上の記録フォーマットにおけるセクタ単位の再生信号等、所定の信号単位で、その再生信号をA/D変換した信号レベルデータを一旦メモリに記憶し、CPUを利用してその発生頻度分布情報を求めることで多値化の基準として最適な閾値を求め、改めてその閾値を利用して記憶した信号レベルデータを多値化してデータ検出している。そのため、再生信号のレベル変動や振幅変動が発生している場合であっても、多値データを誤検出する可能性を低下させ正確な多値検出動作が実現されるという効果があり、結果として記録データの高密度化が促進される。
【0006】
特開平5−54391号公報では、光ディスク内外周における信号レベル変動のように長い区間における変動に対応するため、例えば、セクタ単位に多値化の閾値を最適化している。また、ばらつきを含む各多値レベルがきれいに分離できるようにフォーマットに制約を加えることを前提としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、情報記録密度を向上させるためには、データの多値化と共にデータ記録再生の単位(以下、「情報セル」又は単に「セル」と呼ぶ)を小さくすることも必要である。情報セルを小さくして、再生光ビームスポットに複数の情報セルが含まれるようになると(後述する図1の説明参照)、情報セルの再生信号出力レベルは前後の情報セルの影響を受けるようになり、前後にどの多値レベルの情報セルが記録されているかによって同じ多値レベルに対応する再生信号の出力レベルがシフトし、見掛け上、各多値レベルのばらつき(拡がり)が大きくなってくる。そのためセクタ単位など長い区間で集計すると、隣接する多値レベル同士が分布に重なりを有するようになってしまう。詳細は後述するが、図2は、1つの情報セルには多値レベル=8値のデータレベルを記録し、再生光ビームスポットの大きさが3情報セルを含む場合の再生信号レベル分布の実例である。この例では、レベル1と2、レベル2と3、レベル4と5の間で分布に重なりが発生している。
【0008】
このような再生信号に前述の特開平5−54391号公報例のような検出方法を適用することを考えると、閾値をどのように決定しても、分布重なりに対する情報セルのレベルを誤検出する可能性が高くなるという課題がある。さらに、フォーマットの自由度に制限が加わる点も問題である。
【0009】
そこで、本発明は、多値レベルの情報が記録されたセルを再生する際に、多値レベルの誤判定の可能性を減らすことができる情報再生方法、情報再生装置、及び情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
特に、本発明は、対象となる注目セルに対して先行するセルや続行するセルとの間における符号間干渉による誤判定を防止することができる情報再生方法、情報再生装置、及び情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
さらには、本発明は、対象となる注目セルに対して先行するセルや続行するセルとの間における符号間干渉の程度を有効に活用して良好なる多値判定を行える情報再生方法、情報再生装置、及び情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、多値レベルの情報を表すマークがセルに記録された記録媒体の再生信号から前記多値レベルを再生する情報再生方法であって、対象となる注目セルに先行する先行セル、続行する続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを判定するようにし、更に、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさ、又は、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさに応じて、前記先行セル、前記続行セル、又は、前記先行セル及び前記続行セルの多値判定値のうちの何れかの多値判定値を選択し、この多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定するようにした
【0013】
従って、再生信号の出力レベルが先行セルや続行セルのマークの影響を受ける場合でも、これらの先行セルや続行セルの多値判定値を参照して注目セルの多値レベルを判定することで、注目セルの多値レベルの誤判定の可能性を減らすことができる。この際、記録媒体のフォーマットに制約を加える等の不具合もない。又、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える影響を、符号間干渉の大きさから判断して、用いる多値判定値を選択切換えして注目セルの多値レベルを再判定することにより、再生信号が前後に位置するセルのマークの影響を受ける場合でも、注目セルの多値レベルの誤判定の可能性を減らすことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0022】
請求項記載の発明は、請求項記載の情報再生方法において、各セルからの再生信号のレベルによる多値判定結果に基づき前記符号間干渉量の大きさを判断するようにした。
【0023】
従って、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える符号間干渉量の大きさを判断するために、各セルからの再生信号で多値判定が行われた判定結果に基づき予め判断するようにしているので、先行セル、続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値のうちで何れかの多値判定値を参照するかの選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0024】
請求項記載の発明は、請求項記載の情報再生方法において、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさが、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさよりも大きい場合には、前記先行セルの多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定するようにした。
【0025】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、先行セルの多値判定値を参照する場合の選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0026】
請求項記載の発明は、請求項又は記載の情報再生方法において、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさが、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさよりも小さい場合には、前記続行セルの多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定するようにした。
【0027】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、続行セルの多値判定値を参照する場合の選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0028】
請求項記載の発明は、請求項又は記載の情報再生方法において、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさと前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさとがほぼ同じで、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY1、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY2としてこれらの多値判定値Y1,Y2が一致する場合には、前記注目セルの多値判定値をY1又はY2に決定するようにした。
【0029】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、符号間干渉量がほぼ同等な場合の判定処理を適正に行うことができる。
【0030】
請求項記載の発明は、請求項ないしの何れか一記載の情報再生方法において、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさと前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさとがほぼ同じで、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY1、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY2としてこれらの多値判定値Y1,Y2が不一致の場合には、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係を比較し、前記注目セルの多値判定値を|y−y1|<|y−y2|であれば多値判定値Y1、|y−y1|>|y−y2|であれば多値判定値Y2に決定するようにした。
【0031】
従って、先行セルや続行セルのマークが、注目セルのマークの判定値に与える符号間干渉量の大きさを、学習結果から予測される信号値と実測値との誤差を比較することで判断しているので、各セルのマークからの再生信号で多値判定が行われた判定値で符号間干渉量の大きさを予め判断した結果があいまいであっても、注目セルのマークの多値判定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0032】
請求項記載の発明は、請求項記載の情報再生方法において、各セルからの再生信号のレベルで多値判定を行った後、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値から予測される再生信号の学習済みレベル値と、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値から予測される再生信号の学習済みレベル値と、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値との比較により、前記符号間干渉量の大きさを判断するようにした。
【0033】
従って、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える符号間干渉量の大きさを判断するために、学習結果から予測される信号値と実測値との誤差の比較結果を利用しているので、先行セル、続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値のうちで何れかの多値判定値を参照するかの選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0034】
請求項記載の発明は、請求項記載の情報再生方法において、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係の比較の結果、|y−y1|<|y−y2|であれば前記注目セルの多値判定値を多値判定値Y1に決定するようにした。
【0035】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、注目セルの多値判定値の決定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0036】
請求項記載の発明は、請求項又は記載の情報再生方法において、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係の比較の結果、|y−y1|>|y−y2|であれば前記注目セルの多値判定値を多値判定値Y2に決定するようにした。
【0037】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、注目セルの多値判定値の決定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0038】
請求項10記載の発明は、請求項ないしの何れか一記載の情報再生方法において、再判定により前記注目セルの多値判定値が書換えられた場合、この書換えられた多値判定値を続行セル以降の多値判定に用いるようにした。
【0039】
従って、再判定した結果をフィーバックしているので、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルのマークの判定値に与える符号間干渉量の大きさを判断する結果の信頼性が更に向上し、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0040】
請求項11記載の発明は、請求項ないし10の何れか一記載の情報再生方法において、3つのマークを1つのグループとする全ての組合せパタンが予め既知の多値レベルの学習パタン情報として記録されている記録媒体から前記学習パタン情報を再生し、これらの学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき基準テーブルを作成し、この基準テーブルを前記注目セルの多値判定に用いるようにした。
【0041】
従って、学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき作成された基準テーブルを用いて注目セルの多値判定を行うことにより、請求項ないし10記載の情報再生方法を容易に実現できる。また、予め既知の多値レベルの学習パタン情報が記録されている情報領域を再生し統計演算処理した結果により基準テーブルを作成しているので、記録・再生光パワーの変動や基板歪などの外乱影響を学習でき、この外乱影響による誤判定が修正可能な基準テーブルを作成できる。
【0042】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の情報再生方法において、前記基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを有する。
【0043】
従って、基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを用いることにより、符号間干渉量の大きさ等の判断を適正に行うことができ、結果として、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0044】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の情報再生方法において、前記注目セル判定テーブルは、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セル及び続行セルのレベル値を無視した演算処理により作成され、前記先行セル参照テーブルは、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで続行セルのレベル値を無視した演算処理により作成され、前記続行セル参照テーブルは、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セルのレベル値を無視した演算処理により作成されている。
【0045】
従って、極力少ない演算処理で基準テーブルを作成することがてきる。
【0052】
請求項14記載の発明は、多値レベルの情報を表すマークがセルに記録された記録媒体の再生信号から前記多値レベルを再生する情報再生装置であって、前記再生信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、変換された前記デジタルデータを保持するデジタルデータ保持手段と、変換された前記デジタルデータの多値レベルに関して対象となる注目セルのマークだけの再生信号に基づいて判定する一次演算手段と、この一次演算手段による多値判定値を一旦保持する判定値保持手段と、注目セルの演算に先行して前記注目セルに続行する続行セルの多値レベルを判定する続行セルレベル演算手段と、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさ、又は、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさに応じて、前記先行セル、前記続行セル、又は、前記先行セル及び前記続行セルの多値判定値のうちの何れかの多値判定値を選択する参照判定値選択手段と、この参照判定値選択手段により選択された多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定する再判定演算手段と、を備える。
【0053】
従って、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える影響を、符号間干渉の大きさから判断して、用いる多値判定値を選択切換えして注目セルの多値レベルを再判定演算手段により再判定することにより、再生信号が前後に位置するセルのマークの影響を受ける場合でも、注目セルの多値レベルの誤判定の可能性を減らすことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0054】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の情報再生装置において、前記参照判定値選択手段は、各セルからの再生信号のレベルによる多値判定結果に基づき前記符号間干渉量の大きさを判断する。
【0055】
従って、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える符号間干渉量の大きさを判断するために、各セルからの再生信号で多値判定が行われた判定結果に基づき予め判断するようにしているので、先行セル、続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値のうちで何れかの多値判定値を参照するかの選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0056】
請求項16記載の発明は、請求項15記載の情報再生装置において、前記参照判定値選択手段は、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさが、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさよりも大きい場合には、前記先行セルの多値判定値を選択する。
【0057】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、先行セルの多値判定値を参照する場合の選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0058】
請求項17記載の発明は、請求項15又は16記載の情報再生装置において、前記参照判定値選択手段は、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさが、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさよりも小さい場合には、前記続行セルの多値判定値を選択する。
【0059】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、続行セルの多値判定値を参照する場合の選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0060】
請求項18記載の発明は、請求項1516又は17記載の情報再生装置において、前記参照判定値選択手段は、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさと前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさとがほぼ同じ場合には、前記先行セルの多値判定値と前記続行セルの多値判定値とを選択し、前記再判定演算手段は、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY1、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY2としてこれらの多値判定値Y1,Y2が一致する場合には、前記注目セルの多値判定値をY1又はY2に決定する。
【0061】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、符号間干渉量がほぼ同等な場合の判定処理を適正に行うことができる。
【0062】
請求項19記載の発明は、請求項15ないし18の何れか一記載の情報再生装置において、前記参照判定値選択手段は、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさと前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさとがほぼ同じ場合には、前記先行セルの多値判定値と前記続行セルの多値判定値とを選択し、前記再判定演算手段は、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY1、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY2としてこれらの多値判定値Y1,Y2が不一致の場合には、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係を比較し、前記注目セルの多値判定値を|y−y1|<|y−y2|であれば多値判定値Y1、|y−y1|>|y−y2|であれば多値判定値Y2に決定する。
【0063】
従って、先行セルや続行セルのマークが、注目セルのマークの判定値に与える符号間干渉量の大きさを、学習結果から予測される信号値と実測値との誤差を比較することで判断しているので、各セルのマークからの再生信号で多値判定が行われた判定値で符号間干渉量の大きさを予め判断した結果があいまいであっても、注目セルのマークの多値判定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0064】
請求項20記載の発明は、請求項15記載の情報再生装置において、前記参照判定値選択手段は、各セルからの再生信号のレベルで多値判定を行った後、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値から予測される再生信号の学習済みレベル値と、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値から予測される再生信号の学習済みレベル値と、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値との比較により、前記符号間干渉量の大きさを判断する。
【0065】
従って、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える符号間干渉量の大きさを判断するために、学習結果から予測される信号値と実測値との誤差の比較結果を利用しているので、先行セル、続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値のうちで何れかの多値判定値を参照するかの選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0066】
請求項21記載の発明は、請求項20記載の情報再生装置において、前記再判定演算手段は、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係の比較の結果、|y−y1|<|y−y2|であれば前記注目セルの多値判定値を多値判定値Y1に決定する。
【0067】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、注目セルの多値判定値の決定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0068】
請求項22記載の発明は、請求項20又は21記載の情報再生装置において、前記再判定演算手段は、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係の比較の結果、|y−y1|>|y−y2|であれば前記注目セルの多値判定値を多値判定値Y2に決定する。
【0069】
従って、符号間干渉の程度を有効に活用して、注目セルの多値判定値の決定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0070】
請求項23記載の発明は、請求項15ないし22の何れか一記載の情報再生装置において、前記再判定演算手段は、再判定により前記注目セルの多値判定値が書換えられた場合、この書換えられた多値判定値を続行セル以降の多値判定に用いる。
【0071】
従って、再判定した結果をフィーバックしているので、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルのマークの判定値に与える符号間干渉量の大きさを判断する結果の信頼性が更に向上し、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0072】
請求項24記載の発明は、請求項15ないし23の何れか一記載の情報再生装置において、3つのマークを1つのグループとする全ての組合せパタンが予め既知の多値レベルの学習パタン情報として記録されている記録媒体から前記学習パタン情報を再生する学習手段と、この学習手段によってこれらの学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき基準テーブルを作成する基準テーブル作成手段と、を備え、この基準テーブルを前記注目セルの多値判定に用いるようにした。
【0073】
従って、学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき作成された基準テーブルを用いて注目セルの多値判定を行うことにより、請求項15ないし23記載の情報再生装置を容易に実現できる。また、予め既知の多値レベルの学習パタン情報が記録されている情報領域を再生し統計演算処理した結果により基準テーブルを作成しているので、記録・再生光パワーの変動や基板歪などの外乱影響を学習でき、この外乱影響による誤判定が修正可能な基準テーブルを作成できる。
【0074】
請求項25記載の発明は、請求項24記載の情報再生装置において、前記基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを有する。
【0075】
従って、基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを作成することにより、符号間干渉量の大きさ等の判断を適正に行うことができ、結果として、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0076】
請求項26記載の発明は、請求項25記載の情報再生装置において、前記基準テーブル作成手段は、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セル及び続行セルのレベル値を無視した演算処理により前記注目セル判定テーブルを作成し、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで続行セルのレベル値を無視した演算処理により前記先行セル参照テーブルを作成し、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セルのレベル値を無視した演算処理により前記続行セル参照テーブルを作成する。
【0077】
従って、極力少ない演算処理で基準テーブルを作成することができる。
【0078】
請求項27記載の発明は、多値レベルの情報を表すマークがセルに記録された書込み可能な記録媒体の再生信号から前記多値レベルを再生する情報記録再生装置であって、前記再生信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、変換された前記デジタルデータを保持するデジタルデータ保持手段と、変換された前記デジタルデータの多値レベルに関して対象となる注目セルのマークだけの再生信号に基づいて判定する一次演算手段と、この一次演算手段による多値判定値を一旦保持する判定値保持手段と、注目セルの演算に先行して前記注目セルに続行する続行セルの多値レベルを判定する続行セルレベル演算手段と、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさ、又は、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさに応じて、前記先行セル、前記続行セル、又は、前記先行セル及び前記続行セルの多値判定値のうちの何れかの多値判定値を選択する参照判定値選択手段と、この参照判定値選択手段により選択された多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定する再判定演算手段と、3つのマークを1つのグループとする全ての組合せパタンを既知の多値レベルの学習パタン情報として前記記録媒体に記録する学習パタン記録手段と、前記記録媒体から前記学習パタン情報を再生する学習手段と、この学習手段によってこれらの学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき前記注目セルの多値判定に用いる基準テーブルを作成する基準テーブル作成手段と、を備える。
【0079】
従って、学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき作成された基準テーブルを用いて注目セルの多値判定を行うことにより、請求項15ないし23記載の情報再生装置相当の情報記録再生装置を容易に実現できる。また、予め既知の多値レベルの学習パタン情報を実際に記録媒体に記録しこれを再生し統計演算処理した結果により基準テーブルを作成しているので、記録・再生光パワーの変動や基板歪などの外乱影響を学習でき、この外乱影響による誤判定が修正可能な基準テーブルを作成できる。
【0080】
請求項28記載の発明は、請求項27記載の情報記録再生装置において、前記学習パタン記録手段は、前記記録媒体のユーザデータ領域外に全ての組合せパタンを記録する。
【0081】
従って、ユーザデータ領域に支障を及ぼすことなく、予め既知の多値レベルの学習パタン情報を実際に記録媒体に記録して基準テーブルの作成に狂することができる。
【0082】
請求項29記載の発明は、請求項27又は28記載の情報記録再生装置において、前記基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを有する。
【0083】
従って、基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを作成することにより、符号間干渉量の大きさ等の判断を適正に行うことができ、結果として、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0084】
請求項30記載の発明は、請求項29記載の情報記録再生装置において、前記基準テーブル作成手段は、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セル及び続行セルのレベル値を無視した演算処理により前記注目セル判定テーブルを作成し、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで続行セルのレベル値を無視した演算処理により前記先行セル参照テーブルを作成し、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セルのレベル値を無視した演算処理により前記続行セル参照テーブルを作成する。
【0085】
従って、極力少ない演算処理で基準テーブルを作成することができる。
【0090】
【発明の実施の形態原理】
まず、本発明の実施の形態の原理について説明する。
【0091】
図1は、本発明の情報記録再生方式の一例を示す説明図である。表面にトラッキンググルーブが形成され、記録消去可能な記録材料が付与された記録媒体は、情報を、所定時間間隔毎にマークとして記録する。この所定時間間隔に相当する領域は情報セル(又は、単にセル)1と呼ばれる多値情報記録再生の単位である。例えば、記録消去可能な記録材料として相変化(PC)記録膜を利用する場合、このセル1にレーザ光を照射し、記録及び消去光量とそれらのタイミングを調整することにより、記録マークの形状を変化させ、複数の再生レベルの記録マークが形成される。図1(a)では、多値レベルとして、記録マークを形成しない0レベルから最も大きなマークを形成する7レベルまでの8値を有するセル1が記録されている例を示している。即ち、各セル1は、8=2なので3ビットの情報が記録されている。各セル1の多値レベルを記録した通りに再生できれば、通常の光ディスクは2ビットで記録されるので3倍の記録容量が得られることとなる。また、記憶容量を増やすためには、セル1を小さくする必要があり、小さくすると図1(a)に示すように、再生ビーム径内に2〜3個のセル1のマークが含まれることになる。
【0092】
なお、記録消去可能な記録材料としては相変化膜以外に光磁気(MO)記録膜も利用でき、上述のレーザ光以外に、図示しない磁気ヘッドからの磁界との協調作業により、記録マークの形状を変化させ、複数の再生レベルの記録マークを形成する。さらに、記録再生のみ可能な記録材料を適用することも可能であり、記録材料として有機色素や金属膜を利用でき、セルにレーザ光を照射し、記録光量とそれらのタイミングを調整することにより、記録マークの形状を変化させ、複数の再生レベルの記録マークが形成される。また、再生専用の記録媒体でも同様に、記録マークが位相ピットと呼ばれる凹凸形状として基板に形成でき、この位相ピットの面積或いは位相ピットの光学的な深さを変調することで多値レベル記録が可能である。
【0093】
このような多値レベルの記録を前提に、本発明の実施の形態の原理を、相変化記録膜を利用した場合の例で説明する。
【0094】
ここでは、一般的な書換え可能なDVD記録装置の構成による多値記録再生の実例を示す。記録再生波長λ=650nm、対物レンズの開口数NA=0.65、光情報記録媒体(記録媒体)に集光されたビーム径は約0.8μmである。光情報記録媒体としては相変化材料AgInSbTeの書換え可能なタイプを利用した。また、記録マークはグルーブと呼ばれる溝上に形成し、隣接グルーブとの間隔(トラックピッチ)は0.74μmに、グルーブの幅は約0.4μmで、記録再生の線速度は約3.5m/sに設定した。セル1の円周方向長さは、約0.6μmである。消去パワーは、記録パワーの0.5〜0.6倍の数値に設定している。多値化情報のレベル数は8値記録とした。
【0095】
まず、ランダムな情報を記録し、再生した結果を図2に示す。図2において、縦軸は各セル中心での再生レベルを、マークが記録されていない最も反射率の高いレベル(max)と最も反射光量が低くなるようにマークが記録されたレベル(min)の差で正規化したものである。再生信号=RFとすると、
再生信号(正規化多値信号)=(RF−min)/(max−min)……(1)
で表される。
【0096】
図2に示す結果によれば、再生される信号は、完全に8値には分かれず、この再生信号を0から7のレベルに判定しようとすると、再生信号によっては、1レベルを記録したにも関わらず、2レベルと再生されてしまうような場合が存在する。これは、再生ビーム内に前後のセル1の記録マークが入ってしまうために起きる符号間干渉現象で、前後のセル1の記録マークの大きさによって、再生レベルが変動するためである。
【0097】
これに対して、図3は、図2に示したデータに関して、1つ前のセル(先行セル)の既知の多値レベル(図3中の横軸:前レベル)毎に分離したもので、前レベルによって、対象となる注目セルの再生レベルがどのように変化するかを示している。図2に示した結果では再生信号から一意的に多値レベルを決定することができなかったが、図3に示すような先行セルの多値レベルとの関係を予め学習し、多値レベルの判定基準として保有し、先行セルの前レベル毎に分解することによって、一意的に注目セルの多値レベルが決定可能になっていることが分かる。本発明の「第1の原理」は、この原理を利用したもので、「1つ前のセルの多値レベルデータ毎に注目セルの多値レベル判定の基準を用意し、1つ前のセルの多値レベルの判定後に注目セルの判定基準を切換えて判定する」ことにより、図2の状態で発生するような符合間干渉に起因するレベル判定誤りを防止できるものである。
【0098】
同様に、図4では、図2に示したデータに関して、注目セルに対して1つ後のセル(続行セル)の多値レベル(図4中の横軸:後レベル)毎に分離したもので、前レベルによって、対象となる注目セルの再生レベルがどのように変化するかを示している。この図4に示すような先行セルの多値レベルとの関係を予め学習し、多値レベルの判定基準として保有し、続行セルの後レベル毎に分解することによって、一意的に注目セルの多値レベルが決定可能になっていることが分かる。本発明の「第2の原理」は、この原理を利用したもので、「1つ後のセルの多値レベルデータ毎に注目セルの多値レベル判定の基準を用意し、1つ後のセルの多値レベルの判定後に注目セルの判定基準を切換えて判定する」ことにより、図2の状態で発生するような符合間干渉に起因するレベル判定誤りを防止できるものである。
【0099】
さらには、注目セルに対して前後のセル(先行セル及び続行セル)の多値レベルが各々分かっている場合には、図5に示すように、再生させる多値信号のレベルはほとんどばらつかず、再生信号から一意的に多値レベルを決定できることが分かる。なお、図5では、後レベル=0、前レベル=0〜7の場合の注目セルの多値レベルを示している。本発明の「第3の原理」は、これを利用したもので、「前後のセルの多値レベルデータ毎に注目セルの多値レベル判定の基準を用意し、1つ前のセルのセルレベルと1つ後のセルのセルレベルの判定後に注目セルの判定基準を切換えて判定する」ことにより、図2の状態で発生するような符合間干渉に起因するレベル判定誤りを防止できるものである(第1の原理と第2の原理との組合せ)。
【0100】
このような第1ないし第3の原理による判定基準の見直しに基づいて、レベル判定を実際に行った結果を表1に示す。No.2とNo.8は、注目セルの再生信号値に基づいて判定した結果では、ともに判定が「0」レベルで正解の「1」レベルに対し、誤判定となっている。しかし、1つ前のセルレベルによって判定基準を設けた先行テーブルの値を参照したり、1つ後のセルレベルによって判定基準を設けた続行テーブルの値を参照すれば、ともに判定が「1」レベルで正解となることが分かる。
【0101】
【表1】
Figure 0004297635
【0102】
もっとも、表1に示す判定結果を更に調査したところ、先行テーブルを参照して判定した結果と、続行テーブルを参照して判定した結果とが一致しない場合があることが判った。その現象は、表1中のNo.25の例に示されており、先行テーブルを参照した判定結果は「3」レベルで不正解、続行テーブルを参照した判定結果は「2」レベルで正解であることが判る。このような現象を数多く調べたところ、次の傾向があることが判った。
【0103】
3つの連続するセル1の組合せを(X,Y,Z)とし、Yを注目セルの多値レベルデータとする時、
▲1▼先行テーブル参照でYのレベル判定正解確率が高いのは、X>Zの関係の場合
▲2▼続行テーブル参照でYのレベル判定正解確率が高いのは、X<Zの関係の場合
である。但し、X,Y,Zで表記された多値レベル値は、セル1に記録されたマークの面積が大きいほど、多値レベルの数値が大きいものとする。表1のNo.25では、(X,Y,Z)=(2,2,7)であり、X<Zで▲2▼のケースに相当する。この場合、続行テーブルでの判定結果は「2」レベルとなり、注目セルに関して正解となる多値レベル判定を選択できる。これが、本発明の「第4の原理」となる。この現象は、「注目セルに関して先行セルと続行セルとの関係で、記録マークの面積が大きいセルの方が、光学的な影響として現れる符号間干渉量が大きい」ためである。
【0104】
次にケース▲1▼▲2▼で示された関係以外の場合、即ち、X=Zの場合のレベル判定の原理について説明する。表1中のNo.229が、(X,Y,Z)=(6,1,6)であり、X=Zのケースになる。この場合、先行テーブルによる判定結果は「1」レベルで不正解、続行テーブルによる判定結果は「0」レベルで正解となっている。
【0105】
前述の図3及び図4に示した各関係で、例えば、前レベルが「0」で、注目セルのレベル(図中では「中心レベル」と表記)が「0」レベルの組合せの分布は、続行セルの記録マークの影響により変動幅を持っている。続行セルの記録マークの判定値が判らない場合の学習結果(先行テーブル)として、続行セルの記録マークの判定値を無視した統計処理で、これらの分布(X=0,Y=0,Zは任意)の平均値(正規化された再生信号値)を学習結果として取り扱うことにする。具体的な計算式は、
LR(Xi,Yj)={(Xi,Yj)組合せの正規化された再生信号値の総和}/(組合せ数)
で表現される。但し、XiとYjは、多値レベル信号の取り得る範囲で、8値記録の場合であれば、0≦Xi,Yj≦7になる。
【0106】
同様にして、続行テーブルの場合は、
LR(Yi,Zj)={(Yi,Zj)組合せの正規化された再生信号値の総和}/(組合せ数)
となる。
【0107】
これらの学習結果は、予め、3つの連続するセル1の既知の全組合せパタンを数回繰り返して記録された領域を再生し、統計演算処理することによって得ることが望ましい。
【0108】
この学習結果で、予め得られた結果
先行テーブル学習結果:LR(Xi,Yj)
続行テーブル学習結果:LR(Yi,Zj)
を今後、「理想値」として表現する。X=Zの場合、実測された再生信号値をyとし、各テーブルの学習結果から算出した理想値を先行テーブルではy1、続行テーブルではy2とするとき、理想値に対する誤差が小さい方の判定結果を採用することで、X=Zの場合でも、高い正解確率で判定することができることが判った。この追加原理を、本発明の「第5の原理」と呼ぶ。
【0109】
具体的には、実測データから作成した表1中のNo.229の場合、y=0.84590、y1=0.900420、y2=0.894110であり、各々の誤差の大小関係は、
先行テーブル結果 絶対値|y−y1|=0.054521> 続行テーブル結果 絶対値|y−y12|=0.048209
となり、理想値に対する誤差が小さい続行テーブルの判定結果が選択できる。このように第4の原理と第5の原理とを利用して注目セルの多値レベルを判定することにより、先行テーブルだけ、或いは、続行テーブルだけを参照する場合に比べると、多値レベルの判定確率を更に高めることが可能になる。
【0110】
また、図2に示したように再生信号を8値レベルに判定しようとすると一意的に決定できない場合でも、図6(a)(b)に示すように記録マークの多値数を減らすことにより、一意的な決定が可能になる。図6(a)は、3ビット中、最下位ビットを0に固定することにより、8値を4値に減らした例を示し、図6(b)は、3ビット中、最下位ビットを1に固定することにより、8値を4値に減らした例を示している。
【0111】
1つ前のセルの情報を元に注目セルのレベルの再生を繰り返したような場合には、1つ前のセルを欠陥等で読み誤ると次のセルにも誤りが連鎖し、次々と読み誤ってしまう可能性があるので、図1(c)に示すように、所定のセル毎に予め多値レベル数を下げたマークを記録し、多値レベル数を下げたセルは、単独で再生し、その他のセルは隣接する前後のセルのレベル情報を元に再生することにより、読み誤りの連鎖を防止することができる。図1中に示す例では、8値、8値、4値の組合せでデータが記録され、8値、8値、4値の組合せで再生される(実際には、4値セルは“000”“010”“100”“110”の4種類のどれかが記録され、再生時には図1(d)に示すように最下位ビットの“0”が省かれて再生される。)この効果で、連鎖的なエラーを防ぐことができる。
【0112】
このように判定の連鎖的なエラーを防止し、セルの円周方向長さを、約0.45μmと更に記録密度を高めた結果、本発明の第4の原理と第5の原理とに矛盾する結果が出始めることが判った。この原因を調査したところ、各セル1の多値レベル信号をA/D変換する際のサンプリングタイミング誤差が原因であった。サンプリング誤差のため、セル1の中心でサンプリングができず、符号間干渉のバランスが理想の状態からずれたためで、注目セルだけで判定したセルのレベル判定結果に誤差が生じやすくなっている。このような状態の基で判定確率を上げるために、第4の原理を次のように改良した。
【0113】
前述したような先行テーブルと続行テーブルの学習から、下記の結果を求める。
【0114】
先行テーブル学習結果:LR(Xi,Yj)
続行テーブル学習結果:LR(Yi,Zj)
そして、実測された再生信号値をyとし、各テーブルの学習結果から算出した理想値を先行テーブルではy1、続行テーブルではy2とするとき、理想値に対する誤差が小さい方の判定結果を採用することで、高い正解確率で判定することができることが判った。この第4の原理の改良原理を、本発明において「第6の原理」と呼ぶ。
【0115】
【表2】
Figure 0004297635
【0116】
具体的には、実測データから作成した表2中のNo.106の場合、y=0.82589、y1=0.878425、y2=0.798644であり、各々の誤差の関係は、
先行テーブル結果 絶対値|y−y1|=0.052538> 続行テーブル結果 絶対値|y−y2|=0.027242
となり、理想値に対する誤差が小さい続行テーブルの判定結果が選択でき、判定結果は正解となる。また、表2のNo.202の場合、y=0.84643、y1=0.878425、y2=0.821804であり、各々の誤差の関係は、
先行テーブル結果 絶対値|y−y1|=0.031990> 続行テーブル結果 絶対値|y−y2|=0.024631
となり、理想値に対する誤差が小さい続行テーブルの判定結果が選択でき、判定結果は正解となる。
【0117】
この2つの例で判るように、第6の原理を利用して注目セルの多値レベルを判定することにより、第4の原理と第5の原理との組合せに対し、多値レベルの判定確率を更に高めることが可能になる。但し、第4の原理と第5の原理との組合せに比べ、常に誤差判定を行う必要があり計算量が増えるため、高い計算処理速度が必要になる。また、本発明の原理方法で再判定を行ってフィードバックした結果を更に再判定に用いることで、誤判定の確率を下げられることは言うまでもない。
【0118】
つづいて、上述した本発明の実施の形態の原理に基づく実施の形態を数例挙げて説明する。
【0119】
本発明の第一の形態を図7ないし図9に基づいて説明する。本実施の形態は、第1の原理を利用したものである。
【0120】
まず、本実施の形態に用いられる情報記録再生装置の構成例及び動作の概要を図7を参照して説明する。スピンドルモータ2により記録媒体3を回転させながら、LD(レーザダイオード)4から出射されたレーザビームが光学ヘッド5により記録媒体3上のトラックに沿って照射される。記録媒体3からの反射光はPD(フォトディテクタ)6により検出され、OPアンプ7、サーボ回路8により、ビームを情報トラック上に安定して照射するためにフォーカス、トラッキング制御される。またPD6により検出された再生信号aは、RFアンプ9により増幅された後、セクタ同期検出手段10とA/D変換手段11とよりなるデジタルデータ変換手段12によりデジタルデータcに変換される。
【0121】
なお、図7中には示していないが、デジタルデータcは、再生されたデジタルデータの値が変動しないように前述したような正規化処理がなされる。図1では分かりやすいように最大レベルが1となるように正規化したが、図7ではその後のデータ処理がしやすいようにデジタルデータが整数値になるように正規化される。10bitのデジタルデータとして処理する場合には、
{(RF−min)/(max−min)}×1024 ………(2)
で正規化される。
【0122】
このデジタルデータcを多値レベル判定手段13により検出し、各セル1の多値レベルに相当するセルレベルデータeに変換し、セルデータ変換手段14によりセルレベルデータを再生情報gに変換することにより、多値記録された記録媒体3から情報を再生する。
【0123】
また、記録時には、入力情報hを多値レベル変換手段15によりセルレベルデータeに変換し、記録パルス生成手段16により記録、消去パルスの光量とタイミング信号を生成してLD駆動回路17に供給することにより、LD4で記録媒体3上に記録マークを記録する。
【0124】
このような構成の下、本実施の形態では、第1の原理を利用し、1つ前のセルレベルで注目セルの判定基準を判定基準変更手段により切換え変更させることにより、レベル判定誤りを防止するようにしたものである。このため、多値レベル判定手段13は、図8に示すように、セルレベルの判定を行う演算手段18と、1つ前のセルのセルレベルデータeを保持するセルレベル保持手段(多値レベル保持手段)19とにより構成されている。演算手段18は、入力されるデジタルデータ(再生レベル)毎のレベルデータが記録されたテーブルRAM20と、1つ前のセルレベルfとデジタルデータcの値とに基づきテーブルRAM20からセルレベルデータeを読み出すアドレス生成手段21とにより構成されている。
【0125】
判定基準変更手段として機能するテーブルRAM20には、図9に示すようにデジタルデータの値に相当するアドレスにセルレベルデータが、1つ前のセル(先行セル)のセルレベルデータ毎に分離されて保存されている。よって、例えば、1つ前のセルのセルレベルデータが“2”で、デジタルデータが“131”の場合、“2*1024+131”のアドレスを読めばセルレベルデータ1が読み出される。即ち、1つ前のセルのセルレベルデータから生成したオフセットを加えたデジタルデータのアドレスを読み出すことにより、1つ前のセル毎にセルレベルの判定基準を変えてセルレベルを生成できる。この1つのセルから再生される3bitのセルレベルデータ列をセルデータ変換手段14により集めて8bitのデータ列の再生情報gとなる。これにより、従来では、1つの再生ビーム内に3セル入ってしまい、1セル毎の再生では符号間干渉の影響により再生誤りを起こすような微小セルでも、誤りなく再生できるものである。
【0126】
なお、テーブルRAM20のデータは、記録媒体3のリードインエリア等、ユーザデータの記録領域とは別の領域に、3セルの全ての組合せ(8*8*8=512通り)のデータを予め記録し、これを再生して各々の場合のセルレベルを求め、再生前にテーブルRAM20に記録したものである。もっとも、テーブルを予め用意しておき、0レベル等でオフセット値を調整することで、反射率変動等をキャンセルしても良い。
【0127】
本発明の第二の実施の形態を図10ないし図19に基づいて説明する。本実施の形態では、図1に示した例のように、8値の多値記録を基本とし、8値−8値−4値の組合せでユーザデータが記録されている場合への適用例を示す。本実施の形態は、多値レベルの判定に、第4の原理及び第5の原理を利用したもので、1つ前のセル(先行セル)のセルレベルと1つ後のセル(続行セル)のセルレベルとを参照して注目セルのセルレベルの判定基準を切換えることにより、レベル判定誤りの防止を図ったものである。
【0128】
本実施の形態の情報記録再生装置の構成例を図10を参照して説明する。基本的には、図7に示した情報記録再生装置の場合と同様であるが、PD6により検出された再生信号aは、RFアンプ9により増幅され、波形等化処理回路(図示せず)で符号間干渉が抑圧された後、サンプリング同期検出手段22とA/D変換手段23とにより構成されたデジタル化手段24により、デジタルデータcに変換される。ここには記載していないが、デジタルデータcは、再生されたデジタルデータの値が変動しないように前述のような正規化処理がなされる。この場合も、前述の(2)式により正規化される。
【0129】
このデジタルデータcをデジタル保持手段(デジタルデータ保持手段)25により一時保存して、サンプリングされたセル群の信号データeをCPU26によって1セル単位で選択的に引き出せるようにする。
【0130】
ここで、多値データを再生するために、多値レベル判定を行う基準テーブルを3つ(注目セル判定テーブル、先行セル参照テーブル、続行セル参照テーブル)作成する。8値記録では、3つの連続するセルの組合せは、8=512通り存在する。そこで、3つのマーク(セル)を1つのグループとする全ての組合せパタンを既知の多値レベルの学習パタン情報として、学習パタン記録手段(図示せず)により、記録媒体3のユーザデータが記録されない最内周領域に記録した後、学習手段(図示せず)により再生し、3連続セルの中心のセルでサンプリングされたデジタルデータcをデジタル保持手段25により一時保存する。保存されたデータは、図12で示すような配列で、図11に示す一時保存用RAM27に保存されており、アドレス生成手段28により一時保存用RAM27のアドレスデータを指定することで、選択的にデータを読み出せる状態になっている。
【0131】
まず、一時保存用RAM27に保存されているこの情報を基に、先行セルのレベル(前レベル)と続行セルのレベル(後レベル)を無視した注目セル判定テーブル29を作成する。例えば、注目セルのセルレベルが“0”では、前レベル数8値×後レベル数8値=64通りの組合せがある。各レベルの判定に利用する基準信号y0は、これらの64通りの平均値とする。注目セルのセルレベルが“1”〜“7”でも同じように計算することで、図12中に示すような注目セル判定テーブル29を作成できる。図10に示した構成において、一時保存用RAM27に一時保存された学習パタン(512通り)を順次読込み、CPU26により先述の方法で計算処理した結果をRAM30に記録した。この処理が、基準テーブル作成手段の機能としてCPU26により実行される。
【0132】
なお、4値のセルに関する注目セル判定テーブル32a,32bも同様に作成される。図13(a)に示す注目セル判定テーブル32aは図6(a)に対応する偶数値の場合、図13(b)に示す注目セル判定テーブル32bは図6(b)に対応する奇数値の場合に各々対応する。
【0133】
次に、先行セル参照テーブル33の作成方法について説明する。注目セル判定テーブル29の場合と同じように、3連続セルの全ての組合せ記録から得られ一時保存されたセルの信号データeを選択的に読み出す。先行セル参照テーブル33では、続行するセルのレベルを無視したテーブルを作成する。
【0134】
図14を参照してその作成方法を説明する。例えば、先行セルのセルレベルが“0”で、注目セルのセルレベルが“0”の組合せでは、図12の場合と同じ配列で一時保存用RAM27に一時保存されたデータから、○で囲んだ8個のデータを平均値処理し、セルレベルの判定に利用する基準信号y1を算出する。この結果、続行セルのレベルを無視した64通りの組合せを有する先行セル参照テーブル33を作成できる。注目セルのセルレベルが“1”〜“7”でも同じように計算することで、図14に示すようなテーブルが作成できる。図10に示した構成において、一時保存用RAM27に一時保存された学習パタン(512通り)を順次読込み、CPU26により先述の方法で計算処理した結果をRAM30に記録した。この処理が、基準テーブル作成手段の機能としてCPU26により実行される。
【0135】
なお、4値のセルに関する先行セル参照テーブル34a,34bも同様に作成される。図15(a)に示す先行セル参照テーブル34aは図6(a)に対応する偶数値の場合、図15(b)に示す先行セル参照テーブル34bは図6(b)に対応する奇数値の場合に各々対応する。
【0136】
さらに、続行セル参照テーブル35の作成方法について説明する。注目セル判定テーブル29の場合と同じように、3連続セルの全ての組合せ記録から得られ一時保存されたセルの信号データeを選択的に読み出す。続行セル参照テーブル35では、先行するセルのレベルを無視したテーブルを作成する。
【0137】
図16を参照してその作成方法を説明する。例えば、続行セルのセルレベルが“0”で、注目セルのセルレベルが“0”の組合せでは、図12の場合と同じ配列で一時保存用RAM27に一時保存されたデータから、○で囲んだ8個のデータを平均値処理し、レベルの判定に利用する基準信号y2を算出する。この結果、先行セルのセルレベルを無視した64通りの組合せを有する続行セル参照テーブル35を作成できる。注目セルのセルレベルが“1”〜“7”でも同じように計算することで、図16に示すようなテーブルが作成できる。図10に示した構成において、一時保存用RAM27に一時保存された学習パタン(512通り)を順次読込み、CPU26により先述の方法で計算処理した結果をRAM30に記録した。この処理が、基準テーブル作成手段の機能としてCPU26により実行される。
【0138】
なお、4値のセルに関する続行セル参照テーブル36a,36bも同様に作成される。図17(a)に示す続行セル参照テーブル36aは図6(a)に対応する偶数値の場合、図17(b)に示す続行セル参照テーブル36bは図6(b)に対応する奇数値の場合に各々対応する。
【0139】
このようにして得られた学習結果(注目セル判定テーブル29、先行セル参照テーブル33、続行セル参照テーブル35)が記録されたRAM30を参照しながら、第4の原理と第5の原理との組合せを使って、多値レベルを判定する方法について説明する。第4の原理と第5の原理との組合せでCPU26により実行される多値レベルを判定する処理例を図18の概略フローチャートに示す。
【0140】
再生したセル1の信号データ列は、セル単位でデジタル化され、一時保存用RAM27に一時保存される。このデジタル化された信号値をyとする。ここに、注目セルCnに先行する先行セルCn-1のデジタルデータSLn-1の読込み(ステップS1)、そのセルレベルCLn-1の判定(S2)、注目セルCnのデジタルデータSLnの読込み(S3)、そのセルレベルCLnの判定(S4)、注目セルCnに続行する続行セルCn+1のデジタルデータSLn+1の読込み(S5)、そのセルレベルCLn+1の判定(S6)を順次行う。ここに、ステップS4では、注目セル判定テーブル29でy値に最も近いセルレベルCLnを決定するもので、このステップS4の処理が一次演算手段の機能として実行される。また、ステップS6の処理が続行セルレベル演算手段の機能として実行される。そして、セルレベルデータCLnと信号値yとを、データの関係付けが判るようにアドレスを指定して判定値保持手段としてのRAM31に書き込む。
【0141】
次に、RAM31から連続する3つのセルレベル情報(CLn-1,CLn,CLn+1)と注目セルCnのデジタル化された信号値yとを読み出し、第4の原理と第5の原理とに基づいて、セルレベルCLn-1,CLn+1の大小関係を比較し(S7)、注目セルCnに関する再判定処理を行う。
【0142】
ここに、比較の結果、CLn-1>CLn+1であれば、先行セル参照テーブル33を参照することにより、デジタルデータSLnに最も近い値y1を持つ注目セルレベル値を注目セルCnのレベル判定値DLとして決定する(S8)。また、比較の結果、CLn-1<CLn+1であれば、続行セル参照テーブル35を参照することにより、デジタルデータSLnに最も近い値y2を持つ注目セルレベル値を注目セルCnのレベル判定値DLとして決定する(S9)。
【0143】
一方、比較の結果、CLn-1=CLn+1であれば、一旦、先行セル参照テーブル33を参照してデジタルデータSLnに最も近い値y1を持つ注目セルレベル値を注目セルCnのレベル判定値DL1とするとともに、続行セル参照テーブル35を参照してデジタルデータSLnに最も近い値y2を持つ注目セルレベル値を注目セルCnのレベル判定値DL2とする(S10)。そして、これらのレベル判定値DL1,DL2の大小関係を比較する。DL1=DL2であれば、注目セルCnのレベル判定値DLとしてDL1又はDL2を任意に選択設定し(S11)、注目セルCnのセルレベルCLnをDLに確定し、確定されたDLをRAM31に書換える(S12)。
【0144】
また、DL1≠DL2の場合には、|y−y1|と|y−y2|との大小関係に応じて、|y−y1|<|y−y2|であれば、注目セルCnのレベル判定値DLとしてDL1を選択設定し、|y−y1|>|y−y2|であれば、注目セルCnのレベル判定値DLとしてDL2を選択設定し(S13)、注目セルCnのセルレベルCLnをDLに確定し、確定されたDLをRAM31に書換える(S12)。
【0145】
これらのステップS7〜S13の処理が参照判定値選択手段及び再判定演算手段の機能として実行される。
【0146】
なお、4値レベルのセルに関しては、図19に示すように、注目セルのデジタルデータSLnを読込み(S21)、注目セル判定テーブル32a又は32bを参照してyに最も近いy0値を持つセルレベル値を判定値DLnとする(S22)ものであり、注目セル自身のみで判定する。
【0147】
そして、このように書換えられた多値データで次以降のセルの多値判定を順次行うことにより、誤判定の確率を更に下げることができる。
【0148】
なお、各RAM27,30,31への書き込み及び読み込み、演算処理のタイミングは、図10中に示すサンプリング同期検出手段22によるサンプリングタイミングに同期して処理される。
【0149】
本発明の第三の実施の形態を図20に基づいて説明する。本実施の形態では、図1に示した例のように、8値の多値記録を基本とし、8値−8値−4値の組合せでユーザデータが記録されている場合への適用例を示す。本実施の形態は、多値レベルの判定に、第6の原理を利用することで、レベル判定誤りの防止を図ったものである。また、第二の実施の形態の場合と同様に、図10に示した情報記録再生装置を使用し、かつ、多値レベル判定を行うための基準テーブルを3つ(注目セル判定テーブル29、先行セル参照テーブル33、続行セル参照テーブル35)作成するものとする。
【0150】
学習結果(注目セル判定テーブル29、先行セル参照テーブル33、続行セル参照テーブル35)が記録されたRAM30を参照しながら、第6の原理に基づき多値レベルを判定する方法について図20に示すフローチャートを参照して説明する。ステップS1〜S6の処理は、図18の場合と同様に行なわれる。
【0151】
ステップS6の後、仮判定処理として、一旦、先行セル参照テーブル33を参照してデジタルデータSLnに最も近い値y1を持つ注目セルレベル値を注目セルCnのレベル判定値DL1とするとともに、続行セル参照テーブル35を参照してデジタルデータSLnに最も近い値y2を持つ注目セルレベル値を注目セルCnのレベル判定値DL2とする(S31)。この後、セルレベルCLn-1,CLn+1の大小関係を比較し(S32)、注目セルCnに関する再判定処理を行う。
【0152】
比較の結果、|y−y1|=|y−y2|であれば、レベル判定値は当初のCLnのままとする(S33)。|y−y1|<|y−y2|であれば、注目セルCnのレベル判定値DLとしてDL1を選択設定し(S34)、注目セルCnのセルレベルCLnをDLに確定し、確定されたDLをRAM31に書換える(S35)。|y−y1|>|y−y2|であれば、注目セルCnのレベル判定値DLとしてDL2を選択設定し(S36)、注目セルCnのセルレベルCLnをDLに確定し、確定されたDLをRAM31に書換える(S35)。
【0153】
そして、このように書換えられた多値データで次以降のセルの多値判定を順次行うことにより、誤判定の確率を更に下げることができる。
【0154】
なお、各RAM27,30,31への書き込み及び読み込み、演算処理のタイミングは、図10中に示すサンプリング同期検出手段22によるサンプリングタイミングに同期して処理される。
【0155】
これらの第二及び第三の実施の形態の効果の度合いを、注目セルのみによりレベル判定だけの場合と比較した結果を表3に示す。表3中に記述した誤り率は、セル単位での誤り率である。また、記録密度はセル長で決まるが、セル長が短いほど記録密度が高い。
【0156】
【表3】
Figure 0004297635
【0157】
表3に示す結果によれば、記録密度によって、誤り率の低下効果は変わるが、第4の原理と第5の原理との組合せではセル単位の誤判定率を約0.2〜0.6倍に低下、第6の原理では誤判定率を約0.1〜0.4倍に低下できることが判る。
【0158】
このように、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのセル情報と関連付けてレベル判定を行う場合、「第4の原理と第5の原理との組合せ」と「第6の原理」で、大幅に誤判定を改善できることが確認できたものである。
【0159】
本発明の第四の実施の形態を図21及び図22に基づいて説明する。本実施の形態では、図1に示した例のように、8値の多値記録を基本とし、8値−8値−4値の組合せでユーザデータが記録されている場合への適用例を示すが、多値レベルの判定方法としては、前述の如く、参照テーブルを切換える方式ではなく、3連続の記録マークの組合せ全てのパタンを学習した結果に基づいて判定を行うようにしたものである。本実施の形態の学習テーブル37の構成例を図21に示す。この学習テーブル37は、先述の3つのテーブル(注目セル判定テーブル29、先行セル参照テーブル33、続行セル参照テーブル35)を演算処理する前の状態のものである。以降、この学習テーブル37を3連続記録マーク学習テーブルと記す。
【0160】
学習結果(3連続記録マーク学習テーブル37)が記録されたRAM30を参照しながら、多値レベルを判定する方法について図22に示すフローチャートにより説明する。ステップS1〜S6の処理は前述の場合と同様に行なわれる。
【0161】
ステップS6の処理の後、注目セルのレベルの再判定を行う上で、前後のセルレベルデータCLn-1,CLn+1の組合せからCLnの8個の候補値を図21に示すように選択し、学習テーブル37より理想値y0〜y7を読み込み(S41)、実測値yに最も近い値を持つCLnを注目セルCnの判定値DLとする(S42)。図21では、CLn-1=1,CLn+1=5の組合せ時の、注目セルレベルの参照値8個を学習テーブル37より抜き出している様子を示している。このような再判定によりセルレベルCLnとしてDLを確定し、RAM31においてセルレベルCLnを確定されたDLに書換える(S43)。
【0162】
そして、このように書換えられた多値データで次以降のセルの多値判定を順次行うことにより、誤判定の確率を更に下げることができる。
【0163】
なお、各RAM27,30,31への書き込み及び読み込み、演算処理のタイミングは、図10中に示すサンプリング同期検出手段22によるサンプリングタイミングに同期して処理される。
【0164】
本実施の形態の方法によるセル単位の誤り率を測定したところ、セル長0.40μmで、約4%程度と注目セルによる判定に対し、誤り率が改善されることが判った。
【0165】
本発明の第五の実施の形態を図23ないし図27に基づいて説明する。前述した各実施の形態では、先行セル、続行セル、或いは、先行セル及び続行セルと注目セルとの関係を予め学習し、その学習結果を示す学習テーブルを利用することで注目セルの判定を行うようにしたが、本実施の形態では、このような判定処理を複数の連続するセル列で実行して複数の正解候補列を選び出し、その中で最も誤差が小さくなる組合せを注目セルの判定値とする判定方法を提供するものである。
【0166】
本実施の形態の考え方を、図23を参照して説明する。まず、初期値として多値レベルが既知のものから開始し、この既知の初期値から先行セル参照テーブル33を参照して、3つの候補(yとyiの誤差が最も小さいセルレベル値と、そのセルレベル値に対して+1のレベル値、そのセルレベル値に対して−1のレベル値)を選択する。同じように、これらの3個の候補を既知値として、この既知値から先行セル参照テーブル33を参照して、更に3個の候補を選択する。ここまでの演算で、注目セルレベルと続行セルレベルとの組合せとして9個の候補の組合せが抽出できる。
【0167】
この9個の候補の組合せの各々に対し、学習テーブルと観測値との誤差の2乗和Σ(σi0+σij)を計算する。但し、1≦i,j≦3である(図24参照)。この誤差の2乗和が最小となる組合せを計算し、この時の注目セルレベル判定値を正解とする。この演算を逐次繰返し行うことで、更に正解の確率を上げることができる。また、本実施の形態では、候補選びを注目セルと続行セルの組合せまで行ったが、図26及び図27に示すように、続行セルに続く次のセルまで含めて繰り返せば、更に正解の確率が上がることは言うまでもない。
【0168】
本実施の形態では、先行セルレベルによる参照テーブル(先行セル参照テーブル33)を用いたが、注目セルだけの判定をまず行い、この判定結果に基づき、前述した如く、先行セル参照テーブル33と続行セル参照テーブル35とを選択切換える方式、又は、3連続記録マーク学習テーブル37を用いて、候補値及び誤差計算を行えば、同じように判定の正解率を上げることが可能である。
【0169】
3連続記録マーク学習テーブル37を用い、注目セルと続行セルの候補値の組合せを抽出し、正解の組合せを選択するアルゴリズムを図25のフローチャートに示す。ステップS1〜S6,S41の処理は図22により前述した場合と同様である。ステップS41の処理の後、yとyiとの比較に基づき候補値X10,X20,X30を選択し(S51)、yとyiとの誤差σ10,σ20,σ30を算出する(S52)。その後、一つの候補値X10を仮にCLnとしてCLn-1とCLn+1との関係から注目セルレベルの比較参照値y0〜y7を抜き出す(S53)。そして、yとyiとの比較から候補値X11,X12,X13を選択し(S54)、yとyiとの誤σ11,σ12,σ13を算出する(S55)。
【0170】
別の候補値X20に関しても、仮にCLnとしてCLn-1とCLn+1との関係から注目セルレベルの比較参照値y0〜y7を抜き出す(S56)。そして、yとyiとの比較から候補値X21,X22,X23を選択し(S57)、yとyiとの誤σ21,σ22,σ23を算出する(S58)。同様に、候補値X30に関しても、仮にCLnとしてCLn-1とCLn+1との関係から注目セルレベルの比較参照値y0〜y7を抜き出す(S59)。そして、yとyiとの比較から候補値X31,X32,X33を選択し(S60)、yとyiとの誤σ31,σ32,σ33を算出する(S61)。
【0171】
そして、これらの算出結果に基づき、誤差の2乗和が最小となる組合せパスを正解とし、この時のCLnを判定値DLnとして決定する(S62)。
【0172】
なお、計算量を減らす方法としては、前述の誤差の2乗和が最小となる組合せとして、注目セルだけでなく、この組合せの続行セルも正解として処理すればよい。即ち、次の処理で続行セルを既知として取扱い、逐次演算を開始すれば良い。また、本実施の形態では、3つの候補の組合せ「yとyiとの誤差が最も小さいセルレベル値と、そのセルレベル値に対して+1のレベル値、そのセルレベル値に対して−1のレベル値」を利用したが、yに近い2つの候補を使えば、計算量を減らすことができる。この場合、注目セルと続行セルの候補の組合せとして4つとなり、計算量を半分以下にできる。
【0173】
なお、これらの実施の形態では、ユーザが情報を記録再生できるシステムについて説明したが、記録媒体として再生専用のROMディスクにおいても同じである。例えば、注目セル判定テーブル29、先行セル参照テーブル33、続行セル参照テーブル35を作成するための学習パタンを、ユーザが使用するROM情報と合わせて、位相ピット(ディスク基板に凹凸として形成されたピット)として形成しておく。この学習パタンを、先述と同じように読み出すことで、ROM専用のディスクにおいても、レベルの誤判定を防止することが可能になる。
【0174】
また、前述した実施の形態では、学習領域をユーザデータが記録されない最内周領域に設けたが、ユーザデータがブッロク単位(例えば、256セル単位=256*3bits単位)で記録される先頭に設けたりしても構わない。この方が、学習しながら記録再生ができるので、より誤判定の確率を下げることができる。
【0175】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、注目セルの再生信号の出力レベルが先行セルや続行セルのマークの影響を受ける場合でも、これらの先行セルや続行セルの多値判定値を参照して注目セルの多値レベルを判定することで、注目セルの多値レベルの誤判定の可能性を減らすことができ、この際、記録媒体のフォーマットに制約を加える等の不具合もない。又、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える影響を、符号間干渉の大きさから判断して、用いる多値判定値を選択切換えして注目セルの多値レベルを再判定するようにしたので、再生信号が前後に位置するセルのマークの影響を受ける場合でも、注目セルの多値レベルの誤判定の可能性を減らすことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0180】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の情報再生方法において、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える符号間干渉量の大きさを判断するために、各セルからの再生信号で多値判定が行われた判定結果に基づき予め判断するようにしたので、先行セル、続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値のうちで何れかの多値判定値を参照するかの選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0181】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の情報再生方法において、符号間干渉の程度を有効に活用して、先行セルの多値判定値を参照する場合の選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0182】
請求項記載の発明によれば、請求項又は記載の情報再生方法において、符号間干渉の程度を有効に活用して、続行セルの多値判定値を参照する場合の選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0183】
請求項記載の発明によれば、請求項又は記載の情報再生方法において、符号間干渉の程度を有効に活用して、符号間干渉量がほぼ同等な場合の判定処理を適正に行うことができる。
【0184】
請求項記載の発明によれば、請求項ないしの何れか一記載の情報再生方法において、先行セルや続行セルのマークが、注目セルのマークの判定値に与える符号間干渉量の大きさを、学習結果から予測される信号値と実測値との誤差を比較することで判断するようにしたので、各セルのマークからの再生信号で多値判定が行われた判定値で符号間干渉量の大きさを予め判断した結果があいまいであっても、注目セルのマークの多値判定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0185】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の情報再生方法において、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える符号間干渉量の大きさを判断するために、学習結果から予測される信号値と実測値との誤差の比較結果を利用するようにしたので、先行セル、続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値のうちで何れかの多値判定値を参照するかの選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0186】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の情報再生方法において、符号間干渉の程度を有効に活用して、注目セルの多値判定値の決定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0187】
請求項記載の発明によれば、請求項又は記載の情報再生方法において、符号間干渉の程度を有効に活用して、注目セルの多値判定値の決定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0188】
請求項10記載の発明によれば、請求項ないしの何れか一記載の情報再生方法において、再判定した結果をフィーバックしているので、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルのマークの判定値に与える符号間干渉量の大きさを判断する結果の信頼性が更に向上し、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0189】
請求項11記載の発明によれば、請求項ないし10の何れか一記載の情報再生方法において、学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき作成された基準テーブルを用いて注目セルの多値判定を行うことにより、請求項5ないし14記載の情報再生方法を容易に実現でき、また、予め既知の多値レベルの学習パタン情報が記録されている情報領域を再生し統計演算処理した結果により基準テーブルを作成しているので、記録・再生光パワーの変動や基板歪などの外乱影響を学習でき、この外乱影響による誤判定が修正可能な基準テーブルを作成することができる。
【0190】
請求項12記載の発明によれば、請求項11記載の情報再生方法において、基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを用いることにより、符号間干渉量の大きさ等の判断を適正に行うことができ、結果として、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0191】
請求項13記載の発明によれば、請求項12記載の情報再生方法において、極力少ない演算処理で基準テーブルを作成することがてきる。
【0195】
請求項14記載の発明の情報再生装置によれば、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える影響を、符号間干渉の大きさから判断して、用いる多値判定値を選択切換えして注目セルの多値レベルを再判定演算手段により再判定することにより、再生信号が前後に位置するセルのマークの影響を受ける場合でも、注目セルの多値レベルの誤判定の可能性を減らすことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0196】
請求項15記載の発明によれば、請求項14記載の情報再生装置において、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える符号間干渉量の大きさを判断するために、各セルからの再生信号で多値判定が行われた判定結果に基づき予め判断するようにしているので、先行セル、続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値のうちで何れかの多値判定値を参照するかの選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0197】
請求項16記載の発明によれば、請求項15記載の情報再生装置において、符号間干渉の程度を有効に活用して、先行セルの多値判定値を参照する場合の選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0198】
請求項17記載の発明によれば、請求項15又は16記載の情報再生装置において、符号間干渉の程度を有効に活用して、続行セルの多値判定値を参照する場合の選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0199】
請求項18記載の発明によれば、請求項1516又は17記載の情報再生装置において、符号間干渉の程度を有効に活用して、符号間干渉量がほぼ同等な場合の判定処理を適正に行うことができる。
【0200】
請求項19記載の発明によれば、請求項15ないし18の何れか一記載の情報再生装置において、先行セルや続行セルのマークが、注目セルのマークの判定値に与える符号間干渉量の大きさを、学習結果から予測される信号値と実測値との誤差を比較することで判断しているので、各セルのマークからの再生信号で多値判定が行われた判定値で符号間干渉量の大きさを予め判断した結果があいまいであっても、注目セルのマークの多値判定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0201】
請求項20記載の発明によれば、請求項15記載の情報再生装置において、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルの多値判定に与える符号間干渉量の大きさを判断するために、学習結果から予測される信号値と実測値との誤差の比較結果を利用しているので、先行セル、続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値のうちで何れかの多値判定値を参照するかの選択を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0202】
請求項21記載の発明によれば、請求項20記載の情報再生装置において、符号間干渉の程度を有効に活用して、注目セルの多値判定値の決定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0203】
請求項22記載の発明によれば、請求項20又は21記載の情報再生装置において、符号間干渉の程度を有効に活用して、注目セルの多値判定値の決定を適正に行うことができ、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0204】
請求項23記載の発明によれば、請求項15ないし22の何れか一記載の情報再生装置において、再判定した結果をフィーバックしているので、注目セルの前後に位置する先行セルや続行セルのマークが、注目セルのマークの判定値に与える符号間干渉量の大きさを判断する結果の信頼性が更に向上し、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0205】
請求項24記載の発明によれば、請求項15ないし23の何れか一記載の情報再生装置において、学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき作成された基準テーブルを用いて注目セルの多値判定を行うことにより、請求項15ないし23記載の情報再生装置を容易に実現でき、また、予め既知の多値レベルの学習パタン情報が記録されている情報領域を再生し統計演算処理した結果により基準テーブルを作成しているので、記録・再生光パワーの変動や基板歪などの外乱影響を学習でき、この外乱影響による誤判定が修正可能な基準テーブルを作成できる。
【0206】
請求項25記載の発明よれば、請求項24記載の情報再生装置において、基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを作成することにより、符号間干渉量の大きさ等の判断を適正に行うことができ、結果として、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0207】
請求項26記載の発明によれば、請求項25記載の情報再生装置において、極力少ない演算処理で基準テーブルを作成することができる。
【0208】
請求項27記載の発明の情報記録再生装置によれば、学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき作成された基準テーブルを用いて注目セルの多値判定を行うことにより、請求項15ないし23記載の情報再生装置相当の情報記録再生装置を容易に実現でき、また、予め既知の多値レベルの学習パタン情報を実際に記録媒体に記録しこれを再生し統計演算処理した結果により基準テーブルを作成しているので、記録・再生光パワーの変動や基板歪などの外乱影響を学習でき、この外乱影響による誤判定が修正可能な基準テーブルを作成することができる。
【0209】
請求項28記載の発明によれば、請求項27記載の情報記録再生装置において、ユーザデータ領域に支障を及ぼすことなく、予め既知の多値レベルの学習パタン情報を実際に記録媒体に記録して基準テーブルの作成に狂することができる。
【0210】
請求項29記載の発明によれば、請求項27又は28記載の情報記録再生装置において基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを作成することにより、符号間干渉量の大きさ等の判断を適正に行うことができ、結果として、多値判定の信頼性を高めることができる。
【0211】
請求項30記載の発明によれば、請求項29記載の情報記録再生装置において、極力少ない演算処理で基準テーブルを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の原理を説明するための情報記録再生方式の一例を示すマーク形状、再生信号等の説明図である。
【図2】前後セルの影響による注目セルのレベル変化を示す特性図である。
【図3】先行セルのレベルに応じた注目セルのレベル変化を示す特性図である。
【図4】続行セルのレベルに応じた注目セルのレベル変化を示す特性図である。
【図5】先行セル及び続行セルのレベルに応じた注目セルのレベル変化を示す特性図である。
【図6】4値の場合の様子を示す特性図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態の情報記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図8】その多値レベル判定手段の構成例を示すブロック図である。
【図9】テーブルRAMのデータ例を示す説明図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態の情報記録再生装置を示すブロック構成図である。
【図11】そのデジタル保持手段の構成例を示すブロック図である。
【図12】注目セル判定テーブル及びその作成方法を示す説明図である。
【図13】4値の場合の注目セル判定テーブルを示す説明図である。
【図14】先行セル参照テーブル及びその作成方法を示す説明図である。
【図15】4値の場合の先行セル参照テーブルを示す説明図である。
【図16】続行セル参照テーブル及びその作成方法を示す説明図である。
【図17】4値の場合の続行セル参照テーブルを示す説明図である。
【図18】判定処理例を示す概略フローチャートである。
【図19】注目セルだけの処理例を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第三の実施の形態の判定処理例を示す概略フローチャートである。
【図21】本発明の第四の実施の形態の3連続記録マーク学習テーブル及びそのデータ抽出方法を示す説明図である。
【図22】判定処理例を示す概略フローチャートである。
【図23】本発明の第五の実施の形態の判定方式を模式的に示す説明図である。
【図24】その誤差集計アルゴリズムを示す説明図である。
【図25】判定処理例を示す概略フローチャートである。
【図26】判定方式の変形例を模式的に示す説明図である。
【図27】その誤差集計アルゴリズムを示す説明図である。
【符号の説明】
1 セル
3 記録媒体
11 A/D変換手段
18 演算手段
19 多値レベルデータ保持手段
20 判定基準変更手段
23 A/D変換手段
25 デジタルデータ保持手段
29 注目セル判定テーブル
31 判定値保持手段
33 先行セル参照テーブル
35 続行セル参照テーブル
S4 一次演算手段
S6 続行セルレベル演算手段
S7〜S13 参照判定値選択手段、再判定演算手段

Claims (30)

  1. 多値レベルの情報を表すマークがセルに記録された記録媒体の再生信号から前記多値レベルを再生する情報再生方法であって、
    対象となる注目セルに先行する先行セル、続行する続行セル、又は、先行セル及び続行セルの多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを判定するようにし
    更に、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさ、又は、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさに応じて、前記先行セル、前記続行セル、又は、前記先行セル及び前記続行セルの多値判定値のうちの何れかの多値判定値を選択し、この多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定するようにした情報再生方法。
  2. 各セルからの再生信号のレベルによる多値判定結果に基づき前記符号間干渉量の大きさを判断するようにした請求項記載の情報再生方法。
  3. 前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさが、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさよりも大きい場合には、前記先行セルの多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定するようにした請求項記載の情報再生方法。
  4. 前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさが、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさよりも小さい場合には、前記続行セルの多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定するようにした請求項又は記載の情報再生方法。
  5. 前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさと前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさとがほぼ同じで、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY1、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY2としてこれらの多値判定値Y1,Y2が一致する場合には、前記注目セルの多値判定値をY1又はY2に決定するようにした請求項又は記載の情報再生方法。
  6. 前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさと前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさとがほぼ同じで、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY1、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY2としてこれらの多値判定値Y1,Y2が不一致の場合には、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係を比較し、前記注目セルの多値判定値を|y−y1|<|y−y2|であれば多値判定値Y1、|y−y1|>|y−y2|であれば多値判定値Y2に決定するようにした請求項ないしの何れか一記載の情報再生方法。
  7. 各セルからの再生信号のレベルで多値判定を行った後、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値から予測される再生信号の学習済みレベル値と、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値から予測される再生信号の学習済みレベル値と、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値との比較により、前記符号間干渉量の大きさを判断するようにした請求項記載の情報再生方法。
  8. 再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係の比較の結果、|y−y1|<|y−y2|であれば前記注目セルの多値判定値を多値判定値Y1に決定するようにした請求項記載の情報再生方法。
  9. 再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係の比較の結果、|y−y1|>|y−y2|であれば前記注目セルの多値判定値を多値判定値Y2に決定するようにした請求項又は記載の情報再生方法。
  10. 再判定により前記注目セルの多値判定値が書換えられた場合、この書換えられた多値判定値を続行セル以降の多値判定に用いるようにした請求項ないしの何れか一記載の情報再生方法。
  11. 3つのマークを1つのグループとする全ての組合せパタンが予め既知の多値レベルの学習パタン情報として記録されている記録媒体から前記学習パタン情報を再生し、これらの学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき基準テーブルを作成し、この基準テーブルを前記注目セルの多値判定に用いるようにした請求項ないし10の何れか一記載の情報再生方法。
  12. 前記基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを有する請求項11記載の情報再生方法。
  13. 前記注目セル判定テーブルは、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セル及び続行セルのレベル値を無視した演算処理により作成され、前記先行セル参照テーブルは、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで続行セルのレベル値を無視した演算処理により作成され、前記続行セル参照テーブルは、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セルのレベル値を無視した演算処理により作成されている請求項12記載の情報再生方法。
  14. 多値レベルの情報を表すマークがセルに記録された記録媒体の再生信号から前記多値レベルを再生する情報再生装置であって、前記再生信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、変換された前記デジタルデータを保持するデジタルデータ保持手段と、変換された前記デジタルデータの多値レベルに関して対象となる注目セルのマークだけの再生信号に基づいて判定する一次演算手段と、この一次演算手段による多値判定値を一旦保持する判定値保持手段と、注目セルの演算に先行して前記注目セルに続行する続行セルの多値レベルを判定する続行セルレベル演算手段と、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさ、又は、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさに応じて、前記先行セル、前記続行セル、又は、前記先行セル及び前記続行セルの多値判定値のうちの何れかの多値判定値を選択する参照判定値選択手段と、この参照判定値選択手段により選択された多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定する再判定演算手段と、を備える情報再生装置。
  15. 前記参照判定値選択手段は、各セルからの再生信号のレベルによる多値判定結果に基づき前記符号間干渉量の大きさを判断する請求項14記載の情報再生装置。
  16. 前記参照判定値選択手段は、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさが、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさよりも大きい場合には、前記先行セルの多値判定値を選択する請求項15記載の情報再生装置。
  17. 前記参照判定値選択手段は、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさが、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさよりも小さい場合には、前記続行セルの多値判定値を選択する請求項15又は16記載の情報再生装置。
  18. 前記参照判定値選択手段は、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさと前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさとがほぼ同じ場合には、前記先行セルの多値判定値と前記続行セルの多値判定値とを選択し、前記再判定演算手段は、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY1、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY2としてこれらの多値判定値Y1,Y2が一致する場合には、前記注目セルの多値判定値をY1又はY2に決定する請求項1516又は17記載の情報再生装置。
  19. 前記参照判定値選択手段は、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさと前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさとがほぼ同じ場合には、前記先行セルの多値判定値と前記続行セルの多値判定値とを選択し、前記再判定演算手段は、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY1、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値をY2としてこれらの多値判定値Y1,Y2が不一致の場合には、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係を比較し、前記注目セルの多値判定値を|y−y1|<|y−y2|であれば多値判定値Y1、|y−y1|>|y−y2|であれば多値判定値Y2に決定する請求項15ないし18の何れか一記載の情報再生装置。
  20. 前記参照判定値選択手段は、各セルからの再生信号のレベルで多値判定を行った後、前記先行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値から予測される再生信号の学習済みレベル値と、前記続行セルの多値判定値を参照して再判定された前記注目セルの多値判定値から予測される再生信号の学習済みレベル値と、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値との比較により、前記符号間干渉量の大きさを判断する請求項15記載の情報再生装置。
  21. 前記再判定演算手段は、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係の比較の結果、|y−y1|<|y−y2|であれば前記注目セルの多値判定値を多値判定値Y1に決定する請求項20記載の情報再生装置。
  22. 前記再判定演算手段は、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y1から予測される再生信号の学習済みレベル値をy1、再判定された前記注目セルの前記多値判定値Y2から予測される再生信号の学習済みレベル値をy2、前記注目セルの実測された再生信号のレベル値をyとする時、|y−y1|と|y−y2|との大小関係の比較の結果、|y−y1|>|y−y2|であれば前記注目セルの多値判定値を多値判定値Y2に決定する請求項20又は21記載の情報再生装置。
  23. 前記再判定演算手段は、再判定により前記注目セルの多値判定値が書換えられた場合、この書換えられた多値判定値を続行セル以降の多値判定に用いる請求項15ないし22の何れか一記載の情報再生装置。
  24. 3つのマークを1つのグループとする全ての組合せパタンが予め既知の多値レベルの学習パタン情報として記録されている記録媒体から前記学習パタン情報を再生する学習手段と、この学習手段によってこれらの学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき基準テーブルを作成する基準テーブル作成手段と、を備え、この基準テーブルを前記注目セルの多値判定に用いるようにした請求項15ないし23の何れか一記載の情報再生装置。
  25. 前記基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを有する請求項24記載の情報再生装置。
  26. 前記基準テーブル作成手段は、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セル及び続行セルのレベル値を無視した演算処理により前記注目セル判定テーブルを作成し、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで続行セルのレベル値を無視した演算処理により前記先行セル参照テーブルを作成し、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セルのレベル値を無視した演算処理により前記続行セル参照テーブルを作成する請求項25記載の情報再生装置。
  27. 多値レベルの情報を表すマークがセルに記録された書込み可能な記録媒体の再生信号から前記多値レベルを再生する情報記録再生装置であって、前記再生信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、変換された前記デジタルデータを保持するデジタルデータ保持手段と、変換された前記デジタルデータの多値レベルに関して対象となる注目セルのマークだけの再生信号に基づいて判定する一次演算手段と、この一次演算手段による多値判定値を一旦保持する判定値保持手段と、注目セルの演算に先行して前記注目セルに続行する続行セルの多値レベルを判定する続行セルレベル演算手段と、前記注目セルの再生信号に対する前記先行セルからの符号間干渉量の大きさ、又は、前記注目セルの再生信号に対する前記続行セルからの符号間干渉量の大きさに応じて、前記先行セル、前記続行セル、又は、前記先行セル及び前記続行セルの多値判定値のうちの何れかの多値判定値を選択する参照判定値選択手段と、この参照判定値選択手段により選択された多値判定値を参照して前記注目セルの多値レベルを再判定する再判定演算手段と、3つのマークを1つのグループとする全ての組合せパタンを既知の多値レベルの学習パタン情報として前記記録媒体に記録する学習パタン記録手段と、前記記録媒体から前記学習パタン情報を再生する学習手段と、この学習手段によってこれらの学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報に基づき前記注目セルの多値判定に用いる基準テーブルを作成する基準テーブル作成手段と、を備える情報記録再生装置。
  28. 前記学習パタン記録手段は、前記記録媒体のユーザデータ領域外に全ての組合せパタンを記録する請求項27記載の情報記録再生装置。
  29. 前記基準テーブルとして、注目セル判定テーブルと、先行セル参照テーブルと、続行セル参照テーブルとを有する請求項27又は28記載の情報記録再生装置。
  30. 前記基準テーブル作成手段は、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セル及び続行セルのレベル値を無視した演算処理により前記注目セル判定テーブルを作成し、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで続行セルのレベル値を無視した演算処理により前記先行セル参照テーブルを作成し、前記学習パタン情報から得られる再生信号のレベル値情報のうちで先行セルのレベル値を無視した演算処理により前記続行セル参照テーブルを作成する請求項29記載の情報記録再生装置。
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